JPH088745A - 信号処理回路 - Google Patents

信号処理回路

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JPH088745A
JPH088745A JP6140103A JP14010394A JPH088745A JP H088745 A JPH088745 A JP H088745A JP 6140103 A JP6140103 A JP 6140103A JP 14010394 A JP14010394 A JP 14010394A JP H088745 A JPH088745 A JP H088745A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アナログ電圧をディジタルデータに変換する
A/D変換器14、24と、A/D変換器14の+Vre
f と−Vref を設定するD/A変換器17と、A/D変
換器14で得られたディジタルデータを記憶するデータ
記憶部21と、データ記憶部21に記憶されたディジタ
ルデータに対応した電圧より低く、かつ、D/A変換器
17により設定された−Vref よりも高い電圧にA/D
変換器24の−Vref を設定し、データ記憶部21に記
憶されたディジタルデータに対応した電圧より高く、か
つ、D/A変換器17により設定された+Vref よりも
低い電圧にA/D変換器24の上限基準電圧+Vref を
設定するD/A変換器23、27とが設けられている信
号処理回路。 【効果】 低コストで高分解能の信号処理回路を実現で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像入力装置に係り、
より詳しくは、ラインセンサーで原稿を読み取ることに
より得られたアナログ電圧をディジタルデータに変換
し、出力する信号処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ、ディジタル複写機、スキ
ャナー等で用いられる画像入力装置は、図4に示すよう
に、原稿50を読み取るためのラインセンサー51を備
えている。ラインセンサー51は、受光素子が直線状に
並んだ構造になっている。
【0003】原稿50からの光はレンズ49によりライ
ンセンサー51上の受光素子にフォーカスされ、各受光
素子の受光量に応じたレベルを有するアナログ信号がラ
インセンサー51からシリアル信号として出力される。
そして、ラインセンサー51または、原稿50を移動さ
せることにより、原稿50の全体を読み取ることができ
るようになっている。
【0004】ラインセンサー51からのアナログ信号
は、信号処理回路でディジタル信号に変換される。ライ
ンセンサー51の受光素子として、CCD(電荷結合素
子)を使用した場合における信号処理回路の一例を図5
に示す。
【0005】信号処理回路は、ラインセンサー51から
の微小な出力を適当なレベルまで増幅する増幅部52
と、増幅部52からの信号をディジタル信号に変換する
A/D(アナログ/ディジタル)変換器53とを備えて
いる。
【0006】A/D変換器53で使用する下限基準電圧
(Vref-)は、黒補正値記憶部54からのデータをD/
A(ディジタル/アナログ)変換器55でアナログ信号
に変換することにより得られ、A/D変換器53で使用
する上限基準電圧(Vref+)は、白補正値記憶部56か
らのデータをD/A(ディジタル/アナログ)変換器5
7でアナログ信号に変換することにより得られる。
【0007】ここで、黒補正値記憶部54は、ラインセ
ンサー51に光を照射しないときの各CCDからの出力
電圧(暗時出力電圧)をデータとして記憶しており、白
補正値記憶部56は、ラインセンサー51に白板からの
反射光を照射したときの各CCDからの出力電圧値(明
時出力電圧)をデータとして記憶している。
【0008】A/D変換器53の一例として、CCDか
らなるラインセンサー51に対応できる高速な変換が可
能なフラッシュ型A/D変換器の基本構成を図6に示
す。
【0009】フラッシュ型A/D変換器では、上記のV
ref+とVref-との電位差を抵抗61…で分割することに
より得られた電圧と、入力信号(Vin)とをコンパレー
ター62…で比較している。そして、コンパレーター6
2…の出力をアンド回路63…介してエンコーダー64
で処理することにより、ディジタル出力を得ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、写真のような原稿50を高品質に読み取りた
い場合、高分解能のA/D変換器53が必要になる。こ
のため、信号処理回路の価格がアップするという問題点
を有している。
【0011】さらに、A/D変換器53の分解能を高く
しようとすると、集積度が高くなるため入力容量が増加
し、これによりあまり高い周波数での動作が難しくな
る。また、Vref+とVref-との電位差を分割する抵抗6
1…の抵抗値の精度を上げるためにトリミング処理が必
要になる。このため、10ビットを越える分解能を実現
することは現実的には困難である。
【0012】この問題を解決するため、特開平3−10
8867号公報に開示された画像読取装置では、イメー
ジセンサーに蓄積された信号を複数回読み出すようにし
ている。つまり、白補正値と黒補正値との間を複数の領
域に分け、各領域の上限、下限をそれぞれVref+、Vre
f-に対応させ、各領域毎にA/D変換を行っている。こ
れによれば、分解能の低いA/D変換器を使用しても、
高分解能のA/D変換を実現できる。
【0013】しかしながら、この装置では、例えば、6
ビットの分解能を有するA/D変換器を使用して、8ビ
ットの分解能のA/D変換を行おうとすると、イメージ
センサーに蓄積された信号を4回読み出す必要がある。
このため、画像入力に要する時間が長くなってしまうと
いう新たな問題点を招来する。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る信
号処理回路は、上記の課題を解決するために、直線状に
並んだ複数の受光素子からなるラインセンサーで原稿を
読み取ることにより得られたアナログ電圧をディジタル
データに変換し、出力する信号処理回路であって、アナ
ログ電圧をディジタルデータに変換する第1および第2
のA/D変換器と、第1のA/D変換器の下限基準電圧
および上限基準電圧を設定する第1の基準電圧設定手段
と、第1のA/D変換器で得られたディジタルデータを
記憶するデータ記憶部と、データ記憶部に記憶されたデ
ィジタルデータに対応した電圧より低く、かつ、第1の
基準電圧設定手段により設定された下限基準電圧よりも
高い電圧に第2のA/D変換器の下限基準電圧を設定
し、データ記憶部に記憶されたディジタルデータに対応
した電圧より高く、かつ、第1の基準電圧設定手段によ
り設定された上限基準電圧よりも低い電圧に第2のA/
D変換器の上限基準電圧を設定する第2の基準電圧設定
手段とが設けられており、第2のA/D変換器で得られ
たディジタルデータを出力することを特徴としている。
【0015】請求項2の発明に係る信号処理回路は、上
記の課題を解決するために、請求項1の信号処理回路で
あって、第2のA/D変換器がエラーを発生したとき、
第1のA/D変換器で得られたディジタルデータを選択
し、出力するマルチプレクサーが設けられていることを
特徴としている。
【0016】請求項3の発明に係る信号処理回路は、上
記の課題を解決するために、請求項1の信号処理回路で
あって、第1および第2のA/D変換器は共用されてお
り、A/D変換器の下限基準電圧および上限基準電圧を
第1または第2の基準電圧設定手段で設定された電圧に
切り替えるスイッチ回路が設けられていることを特徴と
している。
【0017】
【作用】請求項1の構成によれば、第1の基準電圧設定
手段は第1のA/D変換器の下限基準電圧および上限基
準電圧を設定する。この設定の下で、第1のA/D変換
器はラインセンサーからのアナログ電圧をディジタルデ
ータに変換する。データ記憶部はそのディジタルデータ
を記憶する。第2の基準電圧設定手段は、データ記憶部
に記憶されたディジタルデータに対応した電圧より低
く、かつ、第1の基準電圧設定手段により設定された下
限基準電圧よりも高い電圧に第2のA/D変換器の下限
基準電圧を設定し、データ記憶部に記憶されたディジタ
ルデータに対応した電圧より高く、かつ、第1の基準電
圧設定手段により設定された上限基準電圧よりも低い電
圧に第2のA/D変換器の上限基準電圧を設定する。し
たがって、第2のA/D変換器における下限基準電圧か
ら上限基準電圧までの電圧範囲は、第1のA/D変換器
におけるその電圧範囲よりも小さくなる。この設定の下
で、第2のA/D変換器はラインセンサーからのアナロ
グ電圧をディジタルデータに変換する。このため、第1
および第2のA/D変換器に同じ分解能を有するA/D
変換器を用いても、第2のA/D変換器では、第1のA
/D変換器よりも高い分解能が得られる。これにより、
低コストで高分解能の信号処理回路を実現できる。しか
も、ディジタルデータに対応した電圧の付近だけを高分
解能で読み取っているので、高速処理を実現できる。
【0018】請求項2の構成によれば、請求項1の作用
に加え、第2のA/D変換器がオーバーフローまたはア
ンダーフロー等のエラーを発生した場合、マルチプレク
サーが第1のA/D変換器で得られたディジタルデータ
を選択し、出力する。これにより、仮に第2のA/D変
換器がエラーを発生しても、ディジタルデータが途切れ
ることがなくなる。
【0019】請求項3の構成によれば、請求項1の作用
に加え、A/D変換器が1個になるので、信号処理回路
のコストをさらに下げることができる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について図1および図2に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0021】本実施例の信号処理回路は、図1に示すよ
うに、ラインセンサー1からの微小な出力を増幅する増
幅部2と、増幅部2からの信号をディジタル信号に変換
するA/D変換系3と、増幅部2からの信号をA/D変
換系3よりも高分解能でディジタル信号に変換するA/
D変換系4と、A/D変換系4にエラーが発生していな
いときA/D変換系4からのディジタル信号を出力し、
A/D変換系4にエラーが発生したときA/D変換系3
からのディジタル信号を出力するマルチプレクサー5と
を備えている。
【0022】A/D変換系3は、黒補正値記憶部11
と、黒補正値記憶部11からのデータをD/A変換する
D/A変換器12と、増幅部2の出力信号からD/A変
換器12からの出力信号を減算するアナログ減算回路1
3と、アナログ減算回路13からの信号をA/D変換す
るA/D変換器14(第1のA/D変換器)とを備えて
いる。
【0023】A/D変換器14で得られたA/D変換結
果は、後述するデータ記憶部21に書き込まれ、データ
記憶部21に記憶された1ライン分のA/D変換結果
が、次のラインのA/D変換に利用される。
【0024】A/D変換系3は、さらに、白補正値記憶
部15と、白補正値記憶部15からのデータから黒補正
値記憶部11からのデータを減算するディジタル減算回
路16と、ディジタル減算回路16からの出力信号をD
/A変換するD/A変換器17とを備えている。
【0025】A/D変換器14の下限基準電圧(Vref
-)は、0V(グラウンド・レベル)に設定され、上限
基準電圧(Vref+)は、D/A変換器17からの出力電
圧に設定される。
【0026】なお、A/D変換系3における、黒補正値
記憶部11、白補正値記憶部15、ディジタル減算回路
16およびD/A変換器17は、第1の基準電圧設定手
段を構成する。
【0027】A/D変換系4は、ラインセンサー1で現
在読み取り中のラインの直前のラインのA/D変換結果
を記憶するデータ記憶部21と、データ記憶部21から
のデータから値X(後述する)を減算する減算回路22
と、減算回路22からのD/A変換するD/A変換器2
3と、上記A/D変換系3のアナログ減算回路13から
の出力信号をA/D変換するA/D変換器24(第2の
A/D変換器)と、A/D変換器24の出力信号と減算
回路22からの出力信号とを加算するディジタル加算回
路25とを備えている。
【0028】上記のA/D変換器24は、エラー発生時
にエラー信号を出力するようになっており、エラー信号
はマルチプレクサー5のセレクト端子に入力されてい
る。
【0029】A/D変換系4は、さらに、データ記憶部
21からのデータに値Xを加算する加算回路26と、加
算回路26からのD/A変換するD/A変換器27とを
備えている。
【0030】A/D変換器24の下限基準電圧(Vref
-)は、D/A変換器23からの出力電圧に設定され、
上限基準電圧(Vref+)は、D/A変換器27からの出
力電圧に設定される。
【0031】なお、A/D変換系4における、減算回路
22、D/A変換器23、加算回路26、D/A変換器
27は、第2の基準電圧設定手段を構成する。
【0032】また、D/A変換器23、27の参照入力
(ref)には、上記A/D変換系3のD/A変換器17か
らの出力信号が印加されている。
【0033】上記の構成において、ラインセンサー1か
らの信号は増幅部2で増幅され、増幅部2からの出力信
号がアナログ減算回路13に入力される。アナログ減算
回路13では、増幅部2からの出力信号からD/A変換
器12からの出力信号が減算される。そして、アナログ
減算回路13の出力信号が、A/D変換系3のA/D変
換器14と、A/D変換系4のA/D変換器24とに入
力され、A/D変換が行われる。
【0034】増幅部2からの出力信号をs、黒補正値記
憶部11からのデータをBとすると、A/D変換器1
4、24に入力される信号は、s−bとなる。ここで、
bは、Bに対応するアナログ値である。以下同様に、デ
ィジタルデータを大文字の英字で表し、それに対応する
アナログ値をその英字の小文字で表す。
【0035】白補正値記憶部15からのデータをWとす
ると、A/D変換器14では、Vref+=w−b、Vref-
=0となる。
【0036】したがって、A/D変換系3の出力、すな
わち、A/D変換器14の出力は、S−B−0=S−B
になり、分解能は、nビットのA/D変換器14の場
合、(w−b)/2n となる。
【0037】データ記憶部21に記憶されている前ライ
ンのA/D変換結果を(S−B)’とすると、A/D変
換器24では、図2に示すように、Vref+=(s−
b)’+x、Vref-=(s−b)’−xとなる。以下同
様に、プライム記号(’)は、ラインセンサー1が現在
読み取り中のラインの直前のラインのA/D変換結果を
示す。
【0038】したがって、A/D変換器24の出力は、
S−B−(S−B)’+Xになり、分解能は、nビット
のA/D変換器24の場合、2x/2n となる。それゆ
え、A/D変換系4の出力、すなわち、ディジタル加算
回路25の出力は、S−Bとなり、分解能は、2x/2
n となる。
【0039】ところで、ラインセンサー1が現在読み取
り中のラインと、その前のラインとに相関がある場合、
値Xを、(S−B)’−X<S−B<(S−B)’+X
を満足し、かつ、S−Bよりも充分小さい値に設定する
ことが可能である。この場合、上記のA/D変換系4の
分解能、2x/2n は、A/D変換系3の分解能、(w
−b)/2n よりも充分小さくなる。つまり、同じnビ
ットの分解能を有するA/D変換器14、24を使用し
ても、A/D変換系4では、A/D変換系3よりも高分
解能のA/D変換結果を得ることができる。
【0040】これにより、低コストで高分解能の信号処
理回路を実現できる。しかも、(s−b)’+xから
(s−b)’−xまでの狭い電圧範囲だけを高分解能で
読み取っているので、高速処理を実現できる。
【0041】ただし、現在読み取り中のラインが真白
で、その前のラインが真黒であるような場合、つまり、
両ライン間の相関がほとんどない場合、(S−B)’−
X<S−B<(S−B)’+Xが成り立たないことがあ
る。この場合、A/D変換器24はオーバーフローまた
はアンダーフローを起こし、正しいA/D変換結果が得
られない。
【0042】しかしながら、本実施例の信号処理回路で
は、A/D変換器24がオーバーフローまたはアンダー
フローを起こしたとき、A/D変換系3でのA/D変換
結果を選択し、出力するマルチプレクサー5を設けたの
で、両ライン間の相関がほとんどない場合においても、
通常の分解能、すなわち、(w−b)/2n のA/D変
換結果を得ることができる。
【0043】しかも、A/D変換器24は、オーバーフ
ローまたはアンダーフローを起こしたとき、ライン毎で
はなく、ライン上の画素毎にエラー信号をマルチプレク
サー5に送るので、マルチプレクサー5は、A/D変換
系3または4からのA/D変換結果を画素毎に選択し、
出力することができる。これにより、急激な明暗変化が
少ない通常の画像では、ほとんど全部の画素について高
分解能のA/D変換結果を得ることができる。
【0044】また、本実施例では、D/A変換器23、
27の参照入力(ref)に、上記A/D変換系3のD/A
変換器17の出力、w−bを印加するようにしたので、
D/A変換器23、27は、常にW−Bの全範囲にわた
ってD/A変換を実行することができる。
【0045】以上の実施例では、現在読み取り中のライ
ンの、直前のラインのA/D変換結果をデータ記憶部2
1に記憶させたが、必ずしも直前のラインである必要は
なく、現在読み取り中の画素の近傍にある画素部分であ
れば、どの画素のA/D変換結果をデータ記憶部21に
記憶させてもかわまわない。
【0046】上記の信号処理回路において、具体的には
例えば、8ビットの分解能を有するA/D変換器14、
24を使用して、10ビットの分解能を有するA/D変
換結果を得たい場合、次式を満足するように値Xを定め
ればよい。すなわち、 2x/28 =(w−b)/210=r/4 ここで、rは、A/D変換器14の分解能、すなわち、
(w−b)/28 である。それゆえ、 x=(28 /2×4)r=32r を満足するように値Xを設定すればよい。
【0047】なお、データ記憶部21に記憶させるデー
タは、A/D変換器24の入力範囲を設定するための参
考値に過ぎないから、この例では、8ビットの精度で充
分である。8ビットにした場合、データ記憶部21の出
力を10ビットに拡張するために、下位に2ビットを追
加し、これを0とすればよい。A/D変換器14の出力
についても同様である。
【0048】本発明の他の実施例について図3に基づい
て説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜
上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有
する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0049】本実施例の信号処理回路は、A/D変換器
14、24の代わりにA/D変換系3とA/D変換系4
とで共用されるA/D変換器31(第1、第2のA/D
変換器)を設けた点、および、A/D変換器31の+V
ref と−Vref とに印加する電圧を切り替えるスイッチ
回路32を設けた点で、前記実施例とは異なっている。
なお、この変更に伴い、前記実施例のマルチプレクサー
5は不要になる。
【0050】上記の構成において、ラインセンサー1か
らの信号は増幅部2で増幅され、増幅部2からの出力信
号がアナログ減算回路13に入力される。アナログ減算
回路13では、増幅部2からの出力信号からD/A変換
器12からの出力信号が減算される。そして、アナログ
減算回路13の出力信号がA/D変換器31に入力さ
れ、まず、A/D変換系3による通常分解能のA/D変
換が1ラインについて行われ、次に、A/D変換系4に
よる高分解能のA/D変換が同じラインについて行われ
る。
【0051】A/D変換系3によるA/D変換が行われ
る場合、スイッチ回路32が制御手段(図示されていな
い)によりA/D変換系3側に切り替えられる。これに
より、A/D変換器31の+Vref 、−Vref は、それ
ぞれ、前記実施例と同様に、D/A変換器17からの出
力電圧(すなわち、w−b)、0V(グラウンド・レベ
ル)に設定される。
【0052】したがって、A/D変換系3の出力、すな
わち、A/D変換器31の出力は、前記実施例と同様
に、S−Bになり、分解能は、nビットのA/D変換器
31の場合、(w−b)/2n となる。
【0053】このA/D変換結果は、データ記憶部21
に書き込まれ、A/D変換系4によるA/D変換時にデ
ータ記憶部21から読み出される。
【0054】A/D変換系4によるA/D変換が行われ
る場合、スイッチ回路32が制御手段によりA/D変換
系4側に切り替えられる。これにより、A/D変換器3
1の+Vref 、−Vref は、それぞれ、前記実施例と同
様に、D/A変換器27からの出力電圧(すなわち、
(s−b)’+x)、D/A変換器23からの出力電圧
(すなわち、(s−b)’−x)に設定される。ここ
で、プライム記号(’)はA/D変換系3によるA/D
変換結果を示す。
【0055】したがって、A/D変換器31の出力は、
前記実施例と同様に、S−B−(S−B)’+Xにな
り、分解能は、nビットのA/D変換器24の場合、2
x/2n となる。それゆえ、A/D変換系4の出力、す
なわち、ディジタル加算回路25の出力は、S−Bとな
り、分解能は、2x/2n となる。
【0056】ところで、A/D変換系3、4では、同じ
ラインのA/D変換を行っているので、値Xを、(S−
B)’−X<S−B<(S−B)’+Xを満足し、か
つ、S−Bよりも小さい値に常に設定することができ
る。したがって、上記のA/D変換系4の分解能、2x
/2n は、A/D変換系3の分解能、(w−b)/2n
よりも充分小さくなる。つまり、同じnビットの分解能
を有するA/D変換器14、24を使用しても、A/D
変換系4では、A/D変換系3よりも高分解能のA/D
変換結果を得ることができる。
【0057】しかも、値Xを、前記実施例と比較して、
はるかに小さい値に設定することが可能であるので、前
記実施例よりも高分解能を実現できる。
【0058】さらに、A/D変換系3とA/D変換系4
とでA/D変換器31を共用する構成であるので、信号
処理回路のコストを、前記実施例よりもさらに下げるこ
とができる。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明に係る信号処理回路は、
以上のように、アナログ電圧をディジタルデータに変換
する第1および第2のA/D変換器と、第1のA/D変
換器の下限基準電圧および上限基準電圧を設定する第1
の基準電圧設定手段と、第1のA/D変換器で得られた
ディジタルデータを記憶するデータ記憶部と、データ記
憶部に記憶されたディジタルデータに対応した電圧より
低く、かつ、第1の基準電圧設定手段により設定された
下限基準電圧よりも高い電圧に第2のA/D変換器の下
限基準電圧を設定し、データ記憶部に記憶されたディジ
タルデータに対応した電圧より高く、かつ、第1の基準
電圧設定手段により設定された上限基準電圧よりも低い
電圧に第2のA/D変換器の上限基準電圧を設定する第
2の基準電圧設定手段とが設けられており、第2のA/
D変換器で得られたディジタルデータを出力する構成で
ある。
【0060】これによれば、第1および第2のA/D変
換器に同じ分解能を有するA/D変換器を用いても、第
2のA/D変換器では、第1のA/D変換器よりも高い
分解能が得られる。これにより、低コストで高分解能の
信号処理回路を実現できる。しかも、ディジタルデータ
に対応した電圧の付近だけを高分解能で読み取っている
ので、高速処理を実現できるという効果を奏する。
【0061】請求項2の発明に係る信号処理回路は、以
上のように、請求項1の信号処理回路であって、第2の
A/D変換器がエラーを発生したとき、第1のA/D変
換器で得られたディジタルデータを選択し、出力するマ
ルチプレクサーが設けられている構成である。
【0062】これによれば、請求項1の効果に加え、第
2のA/D変換器がオーバーフローまたはアンダーフロ
ー等のエラーを発生した場合、マルチプレクサーが第1
のA/D変換器で得られたディジタルデータを選択し、
出力する。これにより、仮に第2のA/D変換器がエラ
ーを発生しても、ディジタルデータが途切れることがな
くなるという効果を奏する。
【0063】請求項3の発明に係る信号処理回路は、以
上のように、請求項1の信号処理回路であって、第1お
よび第2のA/D変換器は共用されており、A/D変換
器の下限基準電圧および上限基準電圧を第1または第2
の基準電圧設定手段で設定された電圧に切り替えるスイ
ッチ回路が設けられている構成である。
【0064】これによれば、請求項1の効果に加え、A
/D変換器が1個になるので、信号処理回路のコストを
さらに下げることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、信号処理
回路の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の信号処理回路の動作を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例を示すものであり、信号処
理回路の概略の構成を示すブロック図である。
【図4】従来の画像入力装置を示す説明図である。
【図5】図4の画像入力装置に使用される信号処理回路
の概略の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の信号処理回路におけるA/D変換器の一
例を示すものであり、フラッシュ型A/D変換器の概略
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
5 マルチプレクサー 11 黒補正値記憶部(第1の基準電圧設定手段) 14 A/D変換器(第1のA/D変換器) 15 白補正値記憶部(第1の基準電圧設定手段) 16 ディジタル減算回路(第1の基準電圧設定手
段) 17 D/A変換器(第1の基準電圧設定手段) 21 データ記憶部 22 減算回路(第2の基準電圧設定手段) 24 A/D変換器(第2のA/D変換器) 23 D/A変換器(第2の基準電圧設定手段) 26 加算回路(第2の基準電圧設定手段) 27 D/A変換器(第2の基準電圧設定手段) 31 A/D変換器(第1、第2のA/D変換器) 32 スイッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線状に並んだ複数の受光素子からなるラ
    インセンサーで原稿を読み取ることにより得られたアナ
    ログ電圧をディジタルデータに変換し、出力する信号処
    理回路であって、 アナログ電圧をディジタルデータに変換する第1および
    第2のA/D変換器と、第1のA/D変換器の下限基準
    電圧および上限基準電圧を設定する第1の基準電圧設定
    手段と、第1のA/D変換器で得られたディジタルデー
    タを記憶するデータ記憶部と、データ記憶部に記憶され
    たディジタルデータに対応した電圧より低く、かつ、第
    1の基準電圧設定手段により設定された下限基準電圧よ
    りも高い電圧に第2のA/D変換器の下限基準電圧を設
    定し、データ記憶部に記憶されたディジタルデータに対
    応した電圧より高く、かつ、第1の基準電圧設定手段に
    より設定された上限基準電圧よりも低い電圧に第2のA
    /D変換器の上限基準電圧を設定する第2の基準電圧設
    定手段とが設けられており、第2のA/D変換器で得ら
    れたディジタルデータを出力することを特徴とする信号
    処理回路。
  2. 【請求項2】第2のA/D変換器がエラーを発生したと
    き、第1のA/D変換器で得られたディジタルデータを
    選択し、出力するマルチプレクサーが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の信号処理回路。
  3. 【請求項3】第1および第2のA/D変換器は共用され
    ており、A/D変換器の下限基準電圧および上限基準電
    圧を第1または第2の基準電圧設定手段で設定された電
    圧に切り替えるスイッチ回路が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の信号処理回路。
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