JPH0886293A - 横形密閉電動圧縮機 - Google Patents

横形密閉電動圧縮機

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JPH0886293A
JPH0886293A JP22135994A JP22135994A JPH0886293A JP H0886293 A JPH0886293 A JP H0886293A JP 22135994 A JP22135994 A JP 22135994A JP 22135994 A JP22135994 A JP 22135994A JP H0886293 A JPH0886293 A JP H0886293A
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利行 寺井
Koichi Inaba
恒一 稲場
Koichi Sekiguchi
浩一 関口
Atsushi Shimada
敦 島田
Tatsuya Wakana
竜也 若菜
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Abstract

(57)【要約】 【目的】横形圧縮機の冷凍機油と冷媒ガスを分離する分
離流路に、大量に冷凍機油や液状の冷媒が流入した際
に、圧縮された流速の速い冷媒との干渉により冷凍機油
が霧状になって圧縮機の外に吐出しない圧縮機を提供す
ること。 【構成】密閉容器内を電動機を収納する部分と、吐出パ
イプ19を装着した空間部分とに分離する支持板12を
備え、該支持板12上部に設けたと、気液分離通路36
を形成する分離板13に設けたガス通路18とを互いに
独立させた。 【効果】気液分離通路36を通過した冷凍機油20が支
持板のガス通路17を通過した流速もの速い冷媒と干渉
することがなく、冷凍機油20が霧状にならず、安定し
た冷凍機油20貯溜と冷凍機油20の吐出量の低減を可
能にし、これにより、冷凍装置としての性能および信頼
性を向上させることが可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横形密閉電動圧縮機に
係り、特に空気調和機や冷蔵庫等の冷凍機器に用い、簡
単な構造で横置き可能であり、信頼性向上を図るのに好
適な横形密閉電動圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、横形密閉電動圧縮機の従来例とし
て、横形スクロ−ル圧縮機の縦断面図である図3を参照
して説明する。密閉容器1内に圧縮機構部、及び電動機
部が収納されている。圧縮機構部は、固定スクロール
2、旋回スクロール3、フレ−ム4、回転軸5、オルダ
ムリング6を主要構成要素としている。固定スクロール
2の吸込口には外部サイクルに接続する吸込パイプ8が
圧入されている。
【0003】電動機部は、固定子23および回転子7か
らなり、固定子23は密閉容器1に嵌合、その他の固定
方法により固定されており、回転子7は回転軸5に固定
されている。
【0004】フレ−ム4の外周部は、密閉容器1に固定
されており、回転軸5の回転を受ける軸受を具備してい
る。回転軸5の偏心部には旋回スクロール3が回転自在
に取り付けられ、フレ−ム4に設けられた溝と旋回スク
ロール3に設けられた溝には、オルダムリング6が摺動
自在に配設され、旋回スクロール3の自転を防止してい
る。
【0005】旋回スクロール3と係合されて、圧縮室を
形成する固定スクロール2は、フレ−ム4にボルト24
によって締結されている。回転軸5の偏心部と反対側の
軸端部10は副軸受11で支えられており、副軸受11
は密閉容器1に固定された支持板12に取り付けられて
いる。
【0006】一方、フレ−ム4と旋回スクロール3とで
形成される背面室空間21は、吸込圧力(低圧)から吐
出圧力(高圧)に至るいずれかの圧力に保たれている。
これに対して、密閉容器1の内部は吐出圧力(高圧)で
あるので、背面室空間21との圧力差により、冷凍機油
20は給油管を通り回転軸5に設けられた油孔22を経
由して各摺動部に供給されることになる。
【0007】前記支持板12により、圧縮機構部および
電動機部の位置する側と冷凍機油20を貯溜する側とを
区切っており、上記支持板12は回転子7の外周部より
も上方に設けられた支持板ガス通路17の通路面積を制
限することにより、圧縮機構部から吐出された冷媒ガス
の圧力よりも冷凍機油20を貯溜する空間の圧力が低く
なるように冷媒ガスを減圧して、この圧力差により冷凍
機油20を貯溜する油面が高くなる。
【0008】即ち、上記圧力差により、支持板12の回
転子7の外周部よりも下方に設けられた支持板切欠部部
34を冷凍機油20が流通し、支持板12で仕切られた
吐出パイプ19を位置された側の空間に冷凍機油20が
貯溜される。このとき、冷凍機油20と共に冷媒ガス
が、支持板切欠部部34を通過した場合に貯溜された冷
凍機油2026に冷媒ガスが吹き込み、冷凍機油20が
泡立って、泡の状態で吐出パイプ19から冷凍サイクル
へ吐出されてしまう。
【0009】これを防止するために、従来技術は図3に
示すとおり、支持板12と冷凍機油20の貯溜空間との
間に分離板13を設け、この分離板13の下端部に分離
板切欠部部35を形成し、支持板12と分離板13との
間に気液分離通路36を形成し、この気液分離通路36
によって、支持板切欠部部34を通過した冷媒ガスを冷
凍機油20の貯溜空間の手前でバイパスさせる構造とし
ている。さらに、前記支持板12に設けた支持板ガス通
路17と分離板ガス通路18を連通させた構造としてい
る。
【0010】図4に前記支持板ガス通路17と連通する
分離板ガス通路18の油分離の例を示す。図4は、吐出
ガス中の冷凍機油26aを冷媒ガス25と分離するため
に、網状抵抗体30を設けた例を示す。このようにし
て、連通させた開口を持つことにより分離板ガス通路1
8を通過した冷凍機油26aを含む冷媒は、網状抵抗体
30aを通過する際に油分離が行なわれる。以上の構造
については、特開平5−126072号に記載のものが
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記構造においては、
(1)起動時に急激に油面が変動した場合に、上記気液
分離通路36内に冷凍機油20が流入してしまい、極端
な場合は分離板ガス通路18から冷凍機油20貯溜空間
に流出する場合がある。この際に、支持板ガス通路17
から流出してる冷媒ガスによって霧化されて、吐出パイ
プ19から冷凍サイクルに流出する場合のあることが判
った。
【0012】(2)外気温度が低いときに、停止時の圧
縮機内部の冷凍機油20の中に冷媒が溶け込み、この状
態で起動した場合に、急激な圧力変動により、冷凍機油
20中に溶け込んでいた冷媒が、急激にガス化し、これ
によって、冷凍機油20の油面が急激に変動して、上記
気液分離通路36内に冷凍機油20が流入してしまい、
極端な場合は分離板ガス通路18から冷凍機油20貯溜
空間に流出する場合がある。この際に、支持板ガス通路
17から流出してる冷媒ガスによって霧化されて、吐出
パイプ19から冷凍サイクルに流出する場合のあること
が判った。
【0013】(3)空気調和機の暖房運転時に室外側熱
交換器に霜が付着した場合は、冷凍サイクル室内側熱交
換器で凝縮された冷媒が室外熱交換器でガス化されずに
液状のまま圧縮機に吸い込まれた場合、圧縮機内の差圧
により、急激にガス化して、これによって、冷凍機油2
0の油面が急激に変動して、上記気液分離通路36内に
冷凍機油20が流入してしまい、極端な場合は分離板ガ
ス通路18から冷凍機油20貯溜空間に流出する場合が
ある。この際に、支持板ガス通路17から流出してる冷
媒ガスによって霧化されて、吐出パイプ19から冷凍サ
イクルに流出する場合のあることが判った。
【0014】図3に前記液戻り時の冷媒の流れと冷凍機
油20の流れの実験結果を示す。多量の液冷媒圧縮機内
に流入すると、圧縮機内の差圧により支持板12下部に
設けられた支持板切欠部部34を、ガス化した冷媒ガス
とこの冷媒ガスによって油面を急激に押し下げられた冷
凍機油20が極めて短時間に通過する。このとき、流量
が多量な場合は、冷凍機油20が前記気液分離通路36
を通過して、上部に位置された分離板ガス通路18から
も冷凍機油20が排出されるようになる。
【0015】この場合は、前記支持板12に設けられた
支持板ガス通路17を通過した冷媒ガスによって前記冷
凍機油20を霧状にする。これによって、霧状の冷凍機
油は吐出パイプ19から冷凍サイクルへ吐出され、熱交
換器のパイプの内面に油膜を形成して、熱交換性能を低
下させ、冷凍機器全体の性能を低下させる原因となる。
【0016】本発明は、上記の気液分離通路内に冷凍機
油が流入して、分離板ガス通路から冷凍機油の貯溜空間
に流出するような場合になっても、支持板ガス通路17
から流出してくる冷媒ガスによって冷凍機油が霧化され
ないようにし、吐出パイプ19から冷凍サイクルに冷凍
機油が流出しない横形密閉電動圧縮機を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電動機と、
この電動機に回転軸で連結された圧縮機構部と、上記電
動機及び圧縮機構部を収納する密閉容器と、上記電動機
部の位置する空間と上記圧縮機構部から吐出された冷媒
ガスを吐出する吐出パイプが位置された空間とを仕切る
仕切板と、上記仕切板を挿通した上記回転軸の油孔に圧
力差を利用して冷凍機油を供給する給油機構と、上記給
油機構と上記仕切板との間に位置されて気液分離通路を
仕切板との間に形成する分離板とを備え、上記支持板
は、上記密閉容器の内周面に密着して保持され且つ、上
記電動機を構成する回転子の外周部下端位置よりも下方
部に冷凍機油流通用の切欠部を有し、回転子の外周部上
端位置よりも上方部位置で且つ上記気液分離通路と分離
した位置にガス通路を有し、上記分離板は、上記仕切板
の冷凍機油流通用の切欠部よりも下方部位置に冷凍機油
流通用の切欠部を有し且つ、上記仕切板のガス通路より
も下方部位置に上記気液分離通路の流出口となるガス通
路を形成し、上記両ガス通路のガス流出方向が平行方向
になるようにされた横形密閉電動圧縮機とすることによ
り、達成される。
【0018】
【作用】仕切板のガス流通路が気液分離通路と分離した
位置に設けられ且つ、仕切板のガス通路よりも下方部位
置に上記気液分離通路の流出口となるガス通路を形成さ
れて、上記支持板と上記分離板のガス通路のガス流出方
向が、平行になるようにされているので、上記支持板の
ガス通路を通過した冷媒ガスによって、冷凍機油が霧状
化されるのを抑制し、冷凍機油の冷凍サイクルへの吐出
を低減する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1及び図2を参
照して説明する。
【0020】まず、本発明による横置形スクロール圧縮
機の一般的な全体構成を、図1を参照して説明する。図
1は、本発明の一実施例によるスクロール圧縮機の縦断
面図を示したものであり、密閉容器1内に圧縮機構部、
及び電動機部が収納されている。圧縮機構部は、固定ス
クロール2、旋回スクロール3、フレ−ム4、回転軸
5、オルダムリング6を主要構成要素としている。固定
スクロール2の吸込口には外部サイクルに接続する吸込
パイプ8が圧入されている。
【0021】電動機部は、固定子23および回転子7か
らなり、固定子23は密閉容器1に焼嵌等により固定さ
れており、回転子7は回転軸5に圧入等により固定され
ている。
【0022】フレ−ム4の外周部は、密閉容器1に固定
されており、回転軸5の回転を受ける軸受を具備してい
る。回転軸5の偏心部には、旋回スクロール3が回転自
在に取り付けられ、フレ−ム4に設けられた溝と旋回ス
クロール3に設けられた溝には、オルダムリング6が摺
動自在に配設され、旋回スクロール3の自転を防止して
いる。旋回スクロール3と係合されて圧縮室を形成する
固定スクロール2は、フレ−ム4にボルト24によって
締結されている。
【0023】回転軸5の偏心部と反対側の軸端部10
は、副軸受11で支えられており、副軸受11は、密閉
容器1に固定された支持板12に取り付けられている。
一方、フレ−ム4と旋回スクロール3とで形成される背
面室空間21は、吸込圧力から吐出圧力に至るいずれか
の圧力に保たれており、密閉容器1の内部は吐出圧力で
あるので、この圧力差により冷凍機油20の油面に圧力
が加わって、冷凍機油20が給油管を通り、回転軸5に
設けられた油孔22を経由して各摺動部に供給される。
【0024】前記支持板12により、圧縮機構部および
電動機部の位置する側と冷凍機油20を貯溜する側(吐
出パイプ19の位置する側)とを区切っており、該支持
板12に設けられたガス通路17の通路面積を制限する
ことにより、圧縮機構部から吐出された圧力よりも低い
圧力に冷媒を減圧し、この圧力差により冷凍機油20を
貯溜する油面が高くなる。
【0025】このとき、前述の圧力差により、支持板1
2の回転子7の外周部よりも下方に設けられた支持板切
欠部34を冷凍機油20が通過し、支持板12に仕切ら
れた吐出パイプ19の位置する側の空間に冷凍機油20
が貯溜される。このとき、冷凍機油20とともに冷媒ガ
スが支持板切欠部34を通過した場合は、貯溜された冷
凍機油20中に冷媒ガスが吹き込み、泡立ってしまい、
泡の状態で吐出パイプ19から冷凍サイクルへ吐出され
てしまう。
【0026】このために、給油機構を構成する給油パイ
プ15と支持板12との間に分離板13を設けた。これ
によって気液分離通路36を形成し、支持板切欠部34
を通過した冷媒ガスをバイパスさせて、冷凍機油20の
貯溜空間に冷媒ガスが流入しないようにしている。さら
に、前記支持板12に設けた支持板ガス通路17と、気
液分離通路36の流出口である分離板ガス通路18と
を、独立させた構造としている。
【0027】しかも、上記支持板ガス通路17と分離板
ガス通路18は、支持板12及び分離板13の板の面に
対して直角方向(上記気液分離通路の直角方向)に、そ
して分離板ガス通路18はガス通路17よりも下方部位
置に形成し、さらに、夫々のガス通路がどくりつしてい
る、即ち、両通路の間に図に示すように仕切りを設けて
いるので、この仕切りによって気液分離通路36を通過
した冷凍機油20は、ガス通路17を通過した流速の速
い冷媒ガスと冷凍機油20との流れを分離する構造とす
る。
【0028】上記支持板と上記気液分離流路36には、
上記回転子7の回転中心より上方部に板面に対して直角
方向に独立した孔を設け、さらに、図2に示すように気
液分離通路36を通過した冷凍機油を、上記仕切りに衝
突させて、直角方向に位置するガス通路18から吐出す
るようになっている。これにより、上記支持板12のガ
ス通路17を通過した流速の速い冷媒ガス25の流れに
干渉されないように、ガス通路18から吐出された冷凍
機油26aを分離できる。これにより、上記支持板12
のガス通路17を通過した流速の速い冷媒ガス25によ
って、冷凍機油26aが霧状化するのを抑制し、冷凍機
油の圧縮機外への吐出を低減し、冷凍機油を安定貯溜す
ることが出来る。
【0029】上記構成の実施例は、空気調和機の暖房運
転時などに見られる現象として、冷凍サイクルにて凝縮
された冷媒が液状のまま、圧縮機に吸い込まれた場合、
その他の要因により、圧縮機内の冷凍機油20が、支持
板12の下部に設けた支持板切欠部34を大量に通過す
る際に、分離板切欠部35のみでは吐出パイプ及び給油
機構の位置する側に流入しようとする冷凍機油20が流
れず、冷媒ガスも一緒に流れようとする場合に、1枚乃
至複数枚の分離板13により構成される気液分離通路3
6及び分離板ガス通路18に、冷媒ガスをバイパスさせ
る。
【0030】しかも、流量が極めて多量であった場合
で、上記気液分離通路36及び分離板ガス通路18を、
冷凍機油20が流れる現象が発生した場合でも、上記支
持板12のガス通路17を通過した冷媒ガスによって、
冷凍機油20が霧状化されるのを抑制できる。
【0031】すなわち、仕切板12のガス流通路17が
気液分離通路36と分離した位置に設けられ且つ、仕切
板12のガス通路17よりも下方部位置に上記気液分離
通路の流出口となるガス通路18を形成されて、上記支
持板12のガス通路17と上記分離板13のガス通路1
8のガス流出方向が、平行になるようにされているの
で、上記支持板12のガス通路17を通過した冷媒ガス
によって、気液分離通路36及び分離板ガス通路18を
流れる冷凍機油20が、霧状化されるのを抑制できる。
したがって、冷凍機油20の冷凍サイクルへの吐出を、
大幅に低減することができる。
【0032】また、このように霧状の冷凍機油20が吐
出パイプ19から冷凍サイクルへ吐出されるのを大幅に
減少できるので、熱交換器のパイプの内面に油膜が形成
されなくなり、熱交換性能の低下を防止でき、これによ
って冷凍機器全体の性能の低下を防止できる。
【0033】上記冷凍機油20の霧状化される原因のう
ち、最も霧状化が起きやすいと考えられる冷凍サイクル
からの冷媒の液戻り時について、上記構成の実施例の横
形密閉電動圧縮機を用いて確認した。即ち、上記構成の
実施例の横形密閉電動圧縮機に、内部観察用覗き窓を取
付けて、冷凍サイクルからの冷媒の液戻り時の状態を観
察した。
【0034】その結果は、冷凍機油26aが、図2に示
すように気液分離通路36を通過した後に、分離板ガス
通路18より流出される。しかし、分離板ガス通路18
より流出された冷凍機油26aは、仕切板12のガス通
路17からの流速の速い冷媒ガス25の流れとは分離さ
れた状態でガス通路18よりも下方に流れ、貯溜されて
いる冷凍機油20の油面が安定していることを確認し
た。更に、冷媒の液戻り状態での運転時には従来増加し
ていた冷凍機油の冷凍サイクルへの吐出循環量について
も通常運転時に近い低い値を示した。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、気液分離通路内に冷凍
機油が流入して、分離板ガス通路から冷凍機油の貯溜空
間に流出するような場合になっても、支持板ガス通路か
ら流出してくる冷媒ガスによって冷凍機油が霧化される
のを抑制できた。これによって、吐出パイプから冷凍サ
イクルへの冷凍機油の流出を大幅に減少できる横形密閉
電動圧縮機を提供できる。
【0036】また、上記のように霧状の冷凍機油が吐出
パイプから冷凍サイクルへ吐出されるのを大幅に減少で
きるので、熱交換器のパイプの内面に油膜が形成されな
くなり、熱交換性能の低下を防止でき、これによって冷
凍機器全体の性能の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の横形スクロール圧縮機の縦断面図
【図2】実施例の支持板回りの部分拡大断面図
【図3】従来技術の横形スクロール圧縮機の縦断面図
【図4】従来技術の支持板回りの部分拡大断面図
【符号の説明】
1…密閉容器,2…固定スクロール,3…旋回スクロー
ル,4…フレ−ム,5…回転軸,6…オルダムリング,
7…回転子,8…吸込パイプ,11…副軸受,12…支
持板,13…分離板,15…給油管,16…カップ,1
7…支持板ガス通路,18…分離板ガス通路,19…吐
出パイプ,20…冷凍機油,21…背面室空間,22…
油孔,23…固定子、24…ボルト 30…網状抵抗体,34…支持板切欠部,35…分離板
切欠部,36…気液分離通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 敦 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 若菜 竜也 栃木県下都賀郡大平町大字富田709番地の 2株式会社日立栃木エレクトロニクス内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機と、この電動機に回転軸で連結され
    た圧縮機構部と、上記電動機及び圧縮機構部を収納する
    密閉容器と、上記電動機部の位置する空間と上記圧縮機
    構部から吐出された冷媒ガスを吐出する吐出パイプが位
    置された空間とを仕切る仕切板と、上記仕切板を挿通し
    た上記回転軸の油孔に圧力差を利用して冷凍機油を供給
    する給油機構と、上記給油機構と上記仕切板との間に位
    置されて気液分離通路を仕切板との間に形成する分離板
    とを備え、上記支持板は、上記密閉容器の内周面に密着
    して保持され且つ、上記電動機を構成する回転子の外周
    部下端位置よりも下方部に冷凍機油流通用の切欠部を有
    し、回転子の外周部上端位置よりも上方部位置で且つ上
    記気液分離通路と分離した位置にガス通路を有し、上記
    分離板は、上記仕切板の冷凍機油流通用の切欠部よりも
    下方部位置に冷凍機油流通用の切欠部を有し且つ、上記
    仕切板のガス通路よりも下方部位置に上記気液分離通路
    の流出口となるガス通路を形成し、上記両ガス通路のガ
    ス流出方向が平行方向になるようにされて成ることを特
    徴とする横形密閉電動圧縮機。
  2. 【請求項2】電動機と、この電動機に回転軸で連結され
    た圧縮機構部と、上記電動機及び圧縮機構部を収納する
    密閉容器と、上記電動機部の位置する空間と上記圧縮機
    構部から吐出された冷媒ガスを吐出する吐出パイプが位
    置された空間とを仕切る仕切板と、上記仕切板を挿通し
    た上記回転軸の油孔に圧力差を利用して冷凍機油を供給
    する給油機構と、上記給油機構と上記仕切板との間に位
    置されて気液分離通路を仕切板との間に形成する分離板
    とを備え、上記支持板は、上記密閉容器の内周面に密着
    して保持され且つ、上記電動機を構成する回転子の外周
    部下端位置よりも下方部に冷凍機油流通用の切欠部を有
    し、回転子の外周部上端位置よりも上方部位置で且つ上
    記気液分離通路と分離した位置にガス通路を有し、上記
    分離板は、上記仕切板の冷凍機油流通用の切欠部よりも
    下方部位置に冷凍機油流通用の切欠部を有し且つ、上記
    気液分離通路の直角方向位置で仕切板のガス通路よりも
    下方部位置に上記気液分離通路の流出口となるガス通路
    を形成し、上記両ガス通路のガス流出方向が平行方向に
    なるようにされて成ることを特徴とする横形密閉電動圧
    縮機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6494696B2 (en) 1998-12-14 2002-12-17 Hitachi, Ltd. Scroll compressor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6494696B2 (en) 1998-12-14 2002-12-17 Hitachi, Ltd. Scroll compressor

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