JP3272311B2 - スクロール圧縮機およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

スクロール圧縮機およびそれを用いた空気調和機

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JP3272311B2 JP30812798A JP30812798A JP3272311B2 JP 3272311 B2 JP3272311 B2 JP 3272311B2 JP 30812798 A JP30812798 A JP 30812798A JP 30812798 A JP30812798 A JP 30812798A JP 3272311 B2 JP3272311 B2 JP 3272311B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロ−ル圧縮機
およびそれを用いた空気調和機に係り、特に、信頼性向
上,効率向上を図るのに好適なスクロ−ル圧縮機を用い
た空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、原理的に圧縮機の低振動化,低騒
音化に有利なスクロ−ル圧縮機が採用されてきている
が、そのほとんどは給油構造等の制約から縦置形のもの
である。
【0003】冷凍機の高さを低く設定したり設置スペ−
スを小さくするためには、圧縮機は横置形が有利であ
り、関連するものとしては、例えば、特開平1−878
94号公報記載のものが挙げられる。
【0004】一方、住宅事情と空気調和機の需要の関連
から、空気調和機の小形コンパクト化,低騒音,高性能
化が望まれるとともに、外観の見栄えも重要視されてい
る。
【0005】このようなニーズに対応し、特に、室外ユ
ニットの省スペース化を図るものとして、例えば、特開
平2−169938号公報記載の技術が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に圧縮機には、摺
動部の信頼性を確保するため、また圧縮機内の温度分布
を均一にするため冷凍機油が封入されている。冷凍機油
と冷媒ガスとは互いに混ざりあい、混ざった状態の冷凍
機油は、混ざらない状態の冷凍機油より粘度が低下す
る。したがって、信頼性を損なわない程度の粘度を確保
するため、冷媒ガスの封入量によって必要な冷凍機油の
量も必然的に決まってくる。
【0007】上記特開平1−87894号公報記載の従
来技術は、横置形にしたときの給油構造については優れ
ているが、電動機の回転子によって撹拌されない状態に
油面を保ちつつ必要な冷凍機油の量を確保するため、密
閉容器の長さが大きくなり、冷凍機の高さを低く設定す
るという目的は達成されても、設置スペ−スを小さくす
るのに十分とは言えなかった。
【0008】一方、特開平2−169938号公報記載
の空気調和機の室外ユニットは、熱交換室の下部に機械
室を備えたもので、熱交換器に外気を吸い込む送風機に
は斜流ファンを用い、その斜流ファンの前面に、ユニッ
ト本体の周方向から吹出し可能な空気吹出口を有するパ
ネルを設けたものである。機械室には圧縮機と電気品が
配置されているが、圧縮機の機種については記載されて
いない。
【0009】この室外ユニットでは、送風機は形状の大
きくなる斜流ファンであり、圧縮機は一般的な横置式の
密閉形電動圧縮機であり、さらに、前面のパネルは斜流
ファンからの空気流をユニット本体の周方向へ導く風路
を形成してあるので構造が複雑となっており、送風効率
についての配慮が充分でなく、また、室外ユニットの小
形化,単純化についても充分に配慮されているとは言え
なかった。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、その第一の目的は、圧縮機か
ら吐出される冷媒ガスに混入して冷凍サイクルを循環す
る冷凍機油の量を少なくし、圧縮機内の油量の減少を防
いで信頼性を向上させるとともに、冷凍サイクル内の圧
力損失を低減し効率を向上できるスクロ−ル圧縮機を提
供することにある。
【0011】また、本発明の第二の目的は、ユニット本
体の安定性が良く、薄形化を可能にするとともに、通気
効率が良く、冷媒の圧力損失が少なく、サイクル効率の
高い空気調和機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明に係るスクロール圧縮機は、密閉容器
内に設けられたスクロール圧縮機構部と、この密閉容器
内であって、このスクロール圧縮機構部に、内部に軸方
向に油穴を有する駆動軸を介して駆動力を与える電動機
部とを備えたスクロール圧縮機において、前記密閉容器
内を、前記スクロール圧縮機構部および電動機部を収納
する空間と、前記圧縮機構部から吐出された冷媒を外部
に送出する吐出パイプを有する空間とに仕切り、前記電
動機の回転中心より下部に、前記分離された2つの空間
を連通する開口を設けた仕切部材と、前記駆動軸の反ス
クロール圧縮機構部側が前記吐出パイプを有する空間に
位置するようにし、この前記駆動軸の反スクロール圧縮
機構部側を覆うカップを備えたものである。
【0013】また上記第一の目的を達成するために、本
発明に係るスクロール圧縮機は、密閉容器内に、電動機
と該電動機にクランク軸で連結された圧縮機構部とを収
納するものであって、圧縮機構部は、少なくとも、それ
ぞれ台板上に直立する渦巻状のラップを有する2つのス
クロ−ルが互いにラップを内側にしてかみ合っており、
一方のスクロールが自転を阻止された状態で他方のスク
ロールに対して旋回運動をなすものであり、前記クラン
ク軸がほぼ水平になるように設置されてなるスクロール
圧縮機において、旋回運動するスクロールのラップと反
対側の面に背面室を備え、該背面室の圧力は、吸込圧力
から吐出圧力に至るいずれかの圧力に保たれ、前記クラ
ンク軸の圧縮機構部との連結部分と反対側の軸端近傍に
副軸受を設け、該副軸受を保持する支持板は、その一部
を除き前記密閉容器内周面によって保持され、前記電動
機を構成する回転子の外周部に相当する位置より下方部
に切欠きを有し、前記支持板の前記クランク軸の軸端側
に前記副軸受を覆うカップを固定し、該カップには下方
に伸びる給油管を備え、かつ該給油管と前記支持板との
間に分離板を設け、該分離板と前記支持板との間にガス
通路を設けたものである。
【0014】さらにまた上記第一の目的を達成するため
に、本発明に係るスクロール圧縮機は、密閉容器内に、
電動機と該電動機にクランク軸で連結された圧縮機構部
とを収納するものであって、圧縮機構部は、少なくと
も、それぞれ台板上に直立する渦巻状のラップを有する
2つのスクロ−ルが互いにラップを内側にしてかみ合っ
ており、一方のスクロールが自転を阻止された状態で他
方のスクロールに対して旋回運動をなすものであり、前
記クランク軸がほぼ水平になるように設置されてなるス
クロール圧縮機において、旋回運動するスクロールのラ
ップと反対側の面に背面室を備え、該背面室の圧力は、
吸込圧力から吐出圧力に至るいずれかの圧力に保たれ、
前記クランク軸の圧縮機構部との連結部分と反対側の軸
端近傍に副軸受を設け、該副軸受を保持する支持板は、
その一部を除き前記密閉容器内周面によって保持され、
前記電動機を構成する回転子の外周部に相当する位置よ
り下方部に切欠きを有し、前記支持板の前記クランク軸
の軸端側に前記副軸受を覆うカップを固定し、該カップ
には下方に伸びる給油管を備え、かつ該給油管と前記支
持板との間に分離板を設け、該分離板と前記支持板との
間にガス通路を設け、前記支持板および分離板に設けた
各連通孔の少なくともいずれかに油分離器を設けたもの
である。
【0015】さらにまた上記第一の目的を達成するため
に、本発明に係るスクロール圧縮機は、密閉容器内に、
電動機と該電動機にクランク軸で連結された圧縮機構部
とを収納するものであって、圧縮機構部は、少なくと
も、それぞれ台板上に直立する渦巻状のラップを有する
2つのスクロ−ルが互いにラップを内側にしてかみ合っ
ており、一方のスクロールが自転を阻止された状態で他
方のスクロールに対して旋回運動をなすものであり、前
記クランク軸がほぼ水平になるように設置されてなるス
クロール圧縮機において、旋回運動するスクロールのラ
ップと反対側の面に背面室を備え、該背面室の圧力は、
吸込圧力から吐出圧力に至るいずれかの圧力に保たれ、
前記クランク軸の圧縮機構部との連結部分と反対側の軸
端近傍に副軸受を設け、該副軸受を保持する支持板は、
その一部を除き前記密閉容器内周面によって保持され、
前記電動機を構成する回転子の外周部に相当する位置よ
り下方部に切欠きを有し、前記支持板の前記クランク軸
の軸端側に前記副軸受を覆うカップを固定し、該カップ
には下方に伸びる給油管を備え、かつ該給油管と前記支
持板との間に分離板を設け、該分離板と前記支持板との
間にガス通路を設け、前記圧縮機構部の吐出口に対向す
る密閉容器の内壁部に油分離器を設けたものである。
【0016】上記第二の目的を達成するために、本発明
に係る空気調和機は、熱交換器と、この熱交換器に空気
を通風させる送風機と、密閉容器内に設けられたスクロ
ール圧縮機構部とこの密閉容器内であって、このスクロ
ール圧縮機構部に内部に軸方向に油穴を有する駆動軸を
介して駆動力を与える電動機部とを備えたスクロール圧
縮機とを備えた空気調和機において、前記スクロール圧
縮機を前記熱交換器下部に配置し、前記送風機を遠心送
風機とし、この遠心送風機の稼働時、前記熱交換器背面
から空気が吸い込まれ、この遠心送風機の外径方向に空
気を吹き出すようにし、前記スクロール圧縮機は前記密
閉容器内を、前記スクロール圧縮機構部および電動機部
を収納する空間と、前記圧縮機構部から吐出された冷媒
を外部に送出する吐出パイプを有する空間とに仕切り、
前記電動機の回転中心より下部に、前記分離された2つ
の空間を連通する開口を設けた仕切部材と、前記駆動軸
の反スクロール圧縮機構部側が前記吐出パイプを有する
空間に位置するようにし、この前記駆動軸の反スクロー
ル圧縮機構部側を覆うカップを備えたものである。
【0017】また上記第二の目的を達成するために、本
発明に係る空気調和機は、熱交換器と、この熱交換器に
空気を通風させる送風機と、密閉容器内に電動機と該電
動機にクランク軸で連結された圧縮機構部とを収納する
ものであって、圧縮機構部は少なくともそれぞれ台板上
に直立する渦巻状のラップを有する2つのスクロ−ルが
互いにラップを内側にしてかみ合っており、一方のスク
ロールが自転を阻止された状態で他方のスクロールに対
して旋回運動をなすものであり、前記クランク軸がほぼ
水平になるように設置されてなるスクロール圧縮機とを
備えた空気調和機において、前記スクロール圧縮機を前
記熱交換器下部に配置し、前記送風機を遠心送風機と
し、この遠心送風機の稼働時、前記熱交換器背面から空
気が吸い込まれ、この遠心送風機の外径方向に空気を吹
き出すようにし、前記スクロール圧縮機は旋回運動する
スクロールのラップと反対側の面に背面室を備え、該背
面室の圧力は、吸込圧力から吐出圧力に至るいずれかの
圧力に保たれ、前記クランク軸の圧縮機構部との連結部
分と反対側の軸端近傍に副軸受を設け、該副軸受を保持
する支持板は、その一部を除き前記密閉容器内周面によ
って保持され、前記電動機を構成する回転子の外周部に
相当する位置より下方部に切欠きを有し、前記支持板の
前記クランク軸の軸端側に前記副軸受を覆うカップを固
定し、該カップには下方に伸びる給油管を備え、かつ該
給油管と前記支持板との間に分離板を設け、該分離板と
前記支持板との間にガス通路を設けたものである。
【0018】上記の各技術的手段による働きは次のとお
りである。
【0019】第一の発明では、電動機の回転中心より下
部に、分離された2つの空間を連通する開口を設けた仕
切部材と、駆動軸の反スクロール圧縮機構部側が前記吐
出パイプを有する空間に位置するようにし、この駆動軸
の反スクロール圧縮機構部側を覆うカップを備えて冷凍
油の泡立ちを防いでいる。
【0020】また、第二の発明では、電動機を構成する
回転子の外周部に相当する位置より下方部に切欠きを有
し、前記支持板の前記クランク軸の軸端側に前記副軸受
を覆うカップを固定し、該カップには下方に伸びる給油
管を備え、かつ該給油管と前記支持板との間に分離板を
設け、該分離板と前記支持板との間にガス通路を設け、
前記支持板および分離板に設けた各連通孔の少なくとも
いずれかに油分離器を設け、もしくは、圧縮機構部の吐
出口に対向する密閉容器の内壁部に油分離器を設けたこ
とにより、冷媒ガスが油分離器を通過するとき油分とガ
ス分を分離され、冷凍機油の混入の少ない冷媒ガスを圧
縮機から送出することができる。
【0021】さらにまた、第三の発明では、空気調和機
に上記各技術的手段を備えた横置形のスクロール圧縮機
を、熱交換器および該熱交換器用送風機を備えた熱交換
部の下部の機械室に配設したもので、送風機を遠心ファ
ンとすることにより、外気を熱交換機の背面から吸い込
み、遠心ファンの外径方向に吹き出すようにでき、通気
効率が良い。
【0022】本スクロール圧縮機は、振動が少ないた
め、配管系の振動吸収用のターン数を少なくできるとと
もに、圧縮機,電気部品を熱交換部の下部にすることに
より、重心が低く安定性が良く、ユニットを薄形でコン
パクトにできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図1な
いし図13を参照して説明する。
【0024】まず、本発明に係る横置形のスクロ−ル圧
縮機の一般的な全体構成と機能を図1を参照して説明す
る。
【0025】図1は、本発明の一実施例に係るスクロ−
ル圧縮機の縦断面図である。
【0026】図1に示すスクロール圧縮機は、密閉容器
1内に、圧縮機構部および電動機部が収納されている。
圧縮機構部は、固定スクロ−ル2、旋回スクロ−ル3、
フレ−ム4、クランク軸5、オルダムリング6を主要構
成要素としている。固定スクロ−ル2の吸込口には外部
サイクルに接続する吸込パイプ8が圧入されている。
【0027】電動機部は、固定子23および回転子7か
らなり、固定子23は密閉容器1に焼嵌めなどにより固
定されており、回転子7はクランク軸5に圧入などによ
り嵌着されている。
【0028】フレ−ム4の外周部は密閉容器1に固定さ
れており、クランク軸5の回転を受ける軸受を具備して
いる。クランク軸5の偏心部には旋回スクロ−ル3が回
転自在に取付けられ、フレ−ム4に設けられた溝と旋回
スクロ−ル3に設けられた溝にはオルダムリング6が摺
動自在に装備され、旋回スクロ−ル3の自転を防止して
いる。旋回スクロ−ル3とかみあって圧縮室を形成する
固定スクロ−ル2はフレ−ム4にボルト24により締結
されている。
【0029】クランク軸5の偏心部と反対側の軸端部1
0は副軸受11で支えられており、副軸受11は密閉容
器1に固定された支持板12に取り付けられている。一
方、フレ−ム4と旋回スクロ−ル3とで形成される背面
室空間21は吸込圧力から吐出圧力に至るいずれかの圧
力に保たれており、密閉容器1の内部は吐出圧力である
ので差圧により冷凍機油は給油管15を通りクランク軸
5に設けられた油孔22を経由して各摺動部に供給され
る。
【0030】このようなスクロ−ル圧縮機の一般的な作
用を説明する。
【0031】回転子7は固定子23により回転力を受
け、クランク軸5が回転し、旋回スクロ−ル3はオルダ
ムリング6の作用により自転することなく偏心回転(公
転)する。旋回スクロ−ル3の公転により、吸込パイプ
8を通して固定スクロ−ル2の吸込口から吸込まれた冷
媒ガスは圧縮室で徐々に圧縮され、吐出孔9から密閉容
器1の中に放出される。放出された冷媒ガスは電動機部
を冷却し吐出パイプ19から外部サイクルへ供給され
る。
【0032】次に、本発明のスクロ−ル圧縮機に係る第
一の実施例を図1にあわせて、図2ないし図5を参照し
て説明する。
【0033】〔実施例 1〕図2は、図1の要部断面
図、図3は、図2のA−A矢視断面図、図4は、副軸受
部の拡大図、図5は、図4のP矢視斜視図である。ま
た、図12は、本実施例における運転条件と油面高さの
差の関係を示した線図である。
【0034】本実施例によれば、図1ないし図3に示す
ように、密閉容器1の内部空間を支持板12で分離して
おり、支持板12には回転子7の外周部に相当する位置
より下方部に支持板切欠き34を設け、かつ、回転子7
の回転中心より上方部に支持板連通孔17を設けてい
る。
【0035】クランク軸5の回転にともない圧縮された
冷媒ガスが固定スクロ−ル2の吐出孔9から放出される
と、電動機部および圧縮機後部側の圧力が上昇し油面を
おし下げ、支持板連通孔17の圧力損失分に相当する油
面差Hを生じる。
【0036】支持板連通孔17の圧力損失の程度は、連
通孔の面積、吐出圧力と吸込圧力との比、冷媒ガスの循
環量等によって定まる。
【0037】油面差Hは次の式によって求めることがで
きる。
【0038】
【数1】
【0039】ここに、 G:冷媒循環量 ζ:抵抗係数 g:重力加速度 Ps:吸込圧力 Pd:吐出圧力 ρ:吸込ガス密度 A:連通孔面積 n:ポリトロ−プ指数 である。
【0040】図12は、横軸に回転数、縦軸に圧縮比
(Pd/Ps)をとって、油面差Hのデータを示したも
のである。
【0041】各種条件が変化しても適正な油面差Hを保
つために、本実施例では支持板12の、回転子7の外周
部に相当する位置より下方部に支持板切欠き34を設け
た。すなわち、電動機部の油面が支持板切欠き34より
低下したときは、支持板連通孔17を通過しきれない冷
媒ガスは支持板切欠き34を通り吐出パイプ19のある
空間に洩れ出ることになる。そこで、本実施例では洩れ
出たガスにより冷凍機油が泡だつことを防ぐため、ま
た、冷媒ガスが給油管15から吸い込まれるのを防ぐた
め、副軸受部11を覆うカップ16を設け、このカップ
16の周囲には分離板13が配設され、支持板12と分
離板13との間にはガス通路36が設けられている。
【0042】したがって、支持板連通孔17を通過しき
れないガスは、支持板切欠き34を通りガス通路36を
抜けて分離板13に設けられた分離板連通孔18から吐
出パイプ19のある空間に送り出される。分離板13に
設けられた分離板切欠き35は支持板切欠き34より下
方に延長されているので、通常の場合、ガスが吐出パイ
プ19のある空間に貯溜された冷凍機油の中に洩れ出る
ことはない。非常に吐出量が多く、万一、分離板切欠き
35からガスが洩れ出るような場合でも、給油管15の
近傍では分離板13の一部がさらに下方に延長されたガ
ス吸込防止板27を有するので、ガスはガス吸込防止板
27の両側から洩れ、給油管15からガスが吸込まれる
ことはなく、摺動部の信頼性が損なわれることはない。
【0043】また、副軸受11に嵌入されるクランク軸
5の軸部10には、図4ないし図5に示ように副軸受1
1の全長に達しない範囲(少なくとも2mmを残す)で
スパイラル溝28を有し、電動機側空間からのガスの侵
入を防ぐとともに軸受部の潤滑を行うことができる。
【0044】本実施例によれば、圧縮機の全長を大きく
することなく、必要な冷凍機油量を封入した状態で横置
形のスクロ−ル圧縮機を提供することができ、より小
形,省スペ−スで高さの低い冷凍機が可能になる。
【0045】〔実施例 2〕次に、第二の発明の実施例
を図6ないし図8を参照して説明する。
【0046】図6は、ガスの衝突により油分離を促進す
る例を示した要部断面図、図7は、網状抵抗体により油
分離を促進する例を示した要部断面図、図8は、吐出孔
近傍に網状抵抗体を配設して油分離を促進する例を示し
た要部断面図である。
【0047】冷凍サイクル中に冷媒ガスに混じって冷凍
機油が送り出されると配管の中で圧力損失を引き起こし
サイクルの効率を低下させる。第二の実施例では、図6
ないし図8に示すように、ガス流速の比較的大きい流域
に、密閉容器1の内壁との衝突により油分26(実線矢
印)とガス分25(白い矢印)とを分離する分離パイプ
29を設けた構造(図6参照)、あるいは、ガスを網状
抵抗体30,30a,30bを通過させることにより油
分26とガス分25とを分離する構造(図7,図8参
照)とした。
【0048】本構造により、充分油分が分離された冷媒
ガスを冷凍サイクルに送り出すことができ、サイクルの
効率を向上させることができる。また、圧縮機内の冷凍
機油量の減少も少なくできるので、スクロール圧縮機の
信頼性を向上することができる。
【0049】〔実施例 3〕次に、第三の発明の実施例
を図9ないし図11を参照して説明する。
【0050】図9は、給油管の吸込口に磁石を取り付け
た例を示した要部断面図、図10は、給油管内部に異物
補集部を設けた例を示した要部断面図、図11は、図1
0の異物補集部の拡大図である。
【0051】給油管15から冷凍機油中に混入している
異物を吸込むと摺動部に侵入して損傷を引き起こすこと
がある。そこで、第三の実施例では、図9ないし図11
に示す2種類の異物補集構造を説明する。
【0052】すなわち、図9に示すように、給油管15
の吸込口近傍に磁石31を装着することにより鉄系の異
物を補集することができる。また、図10ないし図11
に示したように給油管15の中に螺旋状の油板32を装
着し、吸込口から吐出口に至る途中の内径部に元の内径
より広い空間部33を形成したことにより、吸込まれた
油は回転運動を行い、油より比重の大きい異物は内壁に
沿って上昇し、空間部33で補集される。このように、
冷凍機油が摺動部に達する以前に異物が補集されるので
信頼性の向上を図ることができる。
【0053】次に、上記各実施例の如き横置形のスクロ
ール圧縮機を用いた空気調和機の一実施例について図1
3を参照して説明する。
【0054】図13は、図1に示した如き横置形のスク
ロール圧縮機を用いた、空気調和機の室外ユニットの構
成を示す斜視図である。
【0055】図13において、100は、空気調和機の
室外ユニット、101は、上述した特徴を有する横置形
のスクロール圧縮機、102は、電気部品に係るインバ
ータ装置、103は熱交換器、104は、遠心ファンに
係るターボファンで、ターボファン104は、熱交換器
103の前面に羽根部分を位置している。105は、タ
ーボファン104の前面にあり、本ユニットのキャビネ
ットの正面となる化粧板である。
【0056】図13に示すように、この室外ユニット1
00では、熱交換部を構成する熱交換器103,ターボ
ファン104等の下部にスクロール圧縮機101および
インバータ装置102を配設している。
【0057】ターボファン104を作動させると、外気
は、吸気106に示すように熱交換器103の背面から
吸い込まれ、図示しない冷凍サイクルのチューブを通る
冷媒と熱交換して排気107に示すようにターボファン
104の外径方向すなわち遠心方向に吹き出される。
【0058】なお、図13の実施例では、遠心ファンと
してターボファンの例を説明したが、例えばシロッコフ
ァンでも良いことは言うまでもない。
【0059】この室外ユニットによれば、次に述べるよ
うな効果がもたらされる。
【0060】(1)スクロール圧縮機は、従来の一般的
なロータリ圧縮機に較べコンパクトになる。
【0061】ロータリ圧縮機は、1回転1圧縮であり、
スクロール圧縮機は数回転して圧縮ガスを吐出するもの
であるから、単位時間当りの圧縮室の体積変化率は、ス
クロール圧縮機はロータリ圧縮機の数分の1である。し
かして、スクロール圧縮機は液圧縮しにくい構成なの
で、吸込みタンクが不要となり、その分コンパクトにな
る。
【0062】また、スクロール圧縮機は、振動が小さい
ので、従来行われていた振動吸収用の配管系のターン数
が少なくてすむので配管の占める部分が少なくなる。
【0063】前記配管の減少と吸込みタンクが不要とな
ることで、スクロール圧縮機の設置機械室体積は、ロー
タリ圧縮機の設置機械室体積に較べてほぼ半分になる。
【0064】(2)スクロール圧縮機とインバータ装置
を熱交換部の下部に配置したので、ユニットとしては重
心が低く据付が安定する。このため、キャビネットの奥
行きを薄形にしても、従来の縦形の圧縮機を熱交換部に
並設したものに較べ、安定性が良く、薄形化が可能であ
る。
【0065】また、送風機に遠心ファンを用いたので、
例えばターボファン,シロッコファンは奥行きの小さい
形状であるから、その点からもユニットの薄形化が可能
になる。
【0066】(3)キャビネットの形状が、正面から見
てほぼ正方形で、かつ、正面に化粧板があり、意匠的に
も見栄えが良い。
【0067】(4)送風機に遠心ファンを用いたので、
外気は熱交換器の背部から吸い込まれ、上下左右の周方
向に吹き出され、吸気に対し排気が充分にとれるので通
気効率が良くなり、その分、熱交換器をよりコンパクト
にすることができる。
【0068】(5)スクロール圧縮機は振動が少なく、
配管系は短くなり、冷凍サイクルの配管に太い配管を使
うことができる。したがって、冷媒の圧力損失が少なく
なってサイクル効率が高くなり、信頼性の高い空気調和
機を提供することができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、次の効果がある。
【0070】(1)圧縮機から吐出される冷媒ガスに混
入して冷凍サイクルを循環する冷凍機油の量を少なく
し、圧縮機内の油量の減少を防いで信頼性を向上させる
とともに、冷凍サイクル内の圧力損失を低減し効率を向
上できるスクロ−ル圧縮機を提供することができる。
【0071】(2)上記の横置形のスクロ−ル圧縮機を
用いることにより、ユニット本体の安定性がよく、薄形
化を可能にするとともに、通気効率が良く、冷媒の圧力
損失が少なく、サイクル効率の高い空気調和機を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスクロ−ル圧縮機の縦
断面図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】副軸受部の拡大図である。
【図5】図4のP矢視斜視図である。
【図6】ガスの衝突により油分離を促進する例を示した
要部断面図である。
【図7】網状抵抗体により油分離を促進する例を示した
要部断面図である。
【図8】吐出孔近傍に網状抵抗体を配設して油分離を促
進する例を示した要部断面図である。
【図9】給油管の吸込口に磁石を取り付けた例を示した
要部断面図である。
【図10】給油管内部に異物補集部を設けた例を示した
要部断面図である。
【図11】図10の異物補集部の拡大図である。
【図12】本実施例における運転条件と油面高さの差の
関係を示した線図である。
【図13】図1に示した如き横置形のスクロール圧縮機
を用いた、空気調和機の室外ユニットの構成を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 2 固定スクロ−ル 3 旋回スクロ−ル 4 フレ−ム 5 クランク軸 6 オルダムリング 7 回転子 11 副軸受 12 支持板 13 分離板 15 給油管 16 カップ 17 支持板連通孔 18 分離板連通孔 19 吐出パイプ 21 背面室空間 28 スパイラル溝 29 分離パイプ 30,30a,30b 網状抵抗体 31 磁石 32 油板 33 空間部 34 支持板切欠き 35 分離板切欠き 36 ガス通路 101 スクロール圧縮機 102 インバータ装置 103 熱交換器 104 ターボファン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−301687(JP,A) 特開 平1−177487(JP,A) 実開 昭61−81571(JP,U) 実開 昭57−99987(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311 F04C 29/02 321 F04C 29/02 351 F24F 5/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に設けられたスクロール圧縮
    機構部と、この密閉容器内であって、このスクロール圧
    縮機構部に、内部に軸方向に油穴を有する駆動軸を介し
    て駆動力を与える電動機部とを備えたスクロール圧縮機
    において、前記密閉容器内を、前記スクロール圧縮機構
    部および電動機部を収納する空間と、前記圧縮機構部か
    ら吐出された冷媒を外部に送出する吐出パイプを有する
    空間とに仕切り、前記電動機の回転中心より下部に、前
    記分離された2つの空間を連通する開口を設けた仕切部
    材と、前記駆動軸の反スクロール圧縮機構部側が前記吐
    出パイプを有する空間に位置するようにし、この前記駆
    動軸の反スクロール圧縮機構部側を覆うカップを備えた
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉容器内に、電動機と該電動機にクラ
    ンク軸で連結された圧縮機構部とを収納するものであっ
    て、圧縮機構部は、少なくとも、それぞれ台板上に直立
    する渦巻状のラップを有する2つのスクロ−ルが互いに
    ラップを内側にしてかみ合っており、一方のスクロール
    が自転を阻止された状態で他方のスクロールに対して旋
    回運動をなすものであり、前記クランク軸がほぼ水平に
    なるように設置されてなるスクロール圧縮機において、
    旋回運動するスクロールのラップと反対側の面に背面室
    を備え、該背面室の圧力は、吸込圧力から吐出圧力に至
    るいずれかの圧力に保たれ、前記クランク軸の圧縮機構
    部との連結部分と反対側の軸端近傍に副軸受を設け、該
    副軸受を保持する支持板は、その一部を除き前記密閉容
    器内周面によって保持され、前記電動機を構成する回転
    子の外周部に相当する位置より下方部に切欠きを有し、
    前記支持板の前記クランク軸の軸端側に前記副軸受を覆
    うカップを固定し、該カップには下方に伸びる給油管を
    備え、かつ該給油管と前記支持板との間に分離板を設
    け、該分離板と前記支持板との間にガス通路を設けたこ
    とを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記クランク軸の軸端側の副軸受に嵌入
    される軸部分に、この軸部分と前記副軸受部分との摺動
    部分の回転子側から所定部分を除いた部分にスパイラル
    溝を設けたことを特徴とする請求項2記載のスクロール
    圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記分離板には、回転子の外周部に相当
    する位置より下部に位置する支持板切欠きよりさらに下
    方部に分離板切欠きを設けたことを特徴とする請求項2
    記載のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記分離板に設けた分離板切欠きの、給
    油管に対向する位置に、該給油管より幅が広く、かつ、
    該給油管の吸込口に達しない範囲に分離板を延長したこ
    とを特徴とする請求項2記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記給油管の吸込口の近傍に磁石を取り
    付けたことを特徴とする請求項2記載のスクロール圧縮
    機。
  7. 【請求項7】 前記給油管の内部に螺旋状の油板を装着
    し、前記給油管の吸込口から吐出口に至る途中の内径部
    に元の内径より広い空間部を形成したことを特徴とする
    請求項2記載のスロール圧縮機。
  8. 【請求項8】 密閉容器内に、電動機と該電動機にクラ
    ンク軸で連結された圧縮機構部とを収納するものであっ
    て、圧縮機構部は、少なくとも、それぞれ台板上に直立
    する渦巻状のラップを有する2つのスクロ−ルが互いに
    ラップを内側にしてかみ合っており、一方のスクロール
    が自転を阻止された状態で他方のスクロールに対して旋
    回運動をなすものであり、前記クランク軸がほぼ水平に
    なるように設置されてなるスクロール圧縮機において、
    旋回運動するスクロールのラップと反対側の面に背面室
    を備え、該背面室の圧力は、吸込圧力から吐出圧力に至
    るいずれかの圧力に保たれ、前記クランク軸の圧縮機構
    部との連結部分と反対側の軸端近傍に副軸受を設け、該
    副軸受を保持する支持板は、その一部を除き前記密閉容
    器内周面によって保持され、前記電動機を構成する回転
    子の外周部に相当する位置より下方部に切欠きを有し、
    前記支持板の前記クランク軸の軸端側に前記副軸受を覆
    うカップを固定し、該カップには下方に伸びる給油管を
    備え、かつ該給油管と前記支持板との間に分離板を設
    け、該分離板と前記支持板との間にガス通路を設け、前
    記支持板および分離板に設けた各連通孔の少なくともい
    ずれかに油分離器を設けたことを特徴とするスクロール
    圧縮機。
  9. 【請求項9】 密閉容器内に、電動機と該電動機にクラ
    ンク軸で連結された圧縮機構部とを収納するものであっ
    て、圧縮機構部は、少なくとも、それぞれ台板上に直立
    する渦巻状のラップを有する2つのスクロ−ルが互いに
    ラップを内側にしてかみ合っており、一方のスクロール
    が自転を阻止された状態で他方のスクロールに対して旋
    回運動をなすものであり、前記クランク軸がほぼ水平に
    なるように設置されてなるスクロール圧縮機において、
    旋回運動するスクロールのラップと反対側の面に背面室
    を備え、該背面室の圧力は、吸込圧力から吐出圧力に至
    るいずれかの圧力に保たれ、前記クランク軸の圧縮機構
    部との連結部分と反対側の軸端近傍に副軸受を設け、該
    副軸受を保持する支持板は、その一部を除き前記密閉容
    器内周面によって保持され、前記電動機を構成する回転
    子の外周部に相当する位置より下方部に切欠きを有し、
    前記支持板の前記クランク軸の軸端側に前記副軸受を覆
    うカップを固定し、該カップには下方に伸びる給油管を
    備え、かつ該給油管と前記支持板との間に分離板を設
    け、該分離板と前記支持板との間にガス通路を設け、前
    記圧縮機構部の吐出口に対向する密閉容器の内壁部に油
    分離器を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  10. 【請求項10】 熱交換器と、この熱交換器に空気を通
    風させる送風機と、密閉容器内に設けられたスクロール
    圧縮機構部とこの密閉容器内であって、このスクロール
    圧縮機構部に内部に軸方向に油穴を有する駆動軸を介し
    て駆動力を与える電動機部とを備えたスクロール圧縮機
    とを備えた空気調和機において、前記スクロール圧縮機
    を前記熱交換器下部に配置し、前記送風機を遠心送風機
    とし、この遠心送風機の稼働時、前記熱交換器背面から
    空気が吸い込まれ、この遠心送風機の外径方向に空気を
    吹き出すようにし、前記スクロール圧縮機は前記密閉容
    器内を、前記スクロール圧縮機構部および電動機部を収
    納する空間と、前記圧縮機構部から吐出された冷媒を外
    部に送出する吐出パイプを有する空間とに仕切り、前記
    電動機の回転中心より下部に、前記分離された2つの空
    間を連通する開口を設けた仕切部材と、前記駆動軸の反
    スクロール圧縮機構部側が前記吐出パイプを有する空間
    に位置するようにし、この前記駆動軸の反スクロール圧
    縮機構部側を覆うカップを備えたことを特徴とする空気
    調和機
  11. 【請求項11】 熱交換器と、この熱交換器に空気を通
    風させる送風機と、密閉容器内に電動機と該電動機にク
    ランク軸で連結された圧縮機構部とを収納するものであ
    って、圧縮機構部は少なくともそれぞれ台板上に直立す
    る渦巻状のラップを有する2つのスクロ−ルが互いにラ
    ップを内側にしてかみ合っており、一方のスクロールが
    自転を阻止された状態で他方のスクロールに対して旋回
    運動をなすものであり、前記クランク軸がほぼ水平にな
    るように設置されてなるスクロ ール圧縮機とを備えた空
    気調和機において、前記スクロール圧縮機を前記熱交換
    器下部に配置し、前記送風機を遠心送風機とし、この遠
    心送風機の稼働時、前記熱交換器背面から空気が吸い込
    まれ、この遠心送風機の外径方向に空気を吹き出すよう
    にし、前記スクロール圧縮機は旋回運動するスクロール
    のラップと反対側の面に背面室を備え、該背面室の圧力
    は、吸込圧力から吐出圧力に至るいずれかの圧力に保た
    れ、前記クランク軸の圧縮機構部との連結部分と反対側
    の軸端近傍に副軸受を設け、該副軸受を保持する支持板
    は、その一部を除き前記密閉容器内周面によって保持さ
    れ、前記電動機を構成する回転子の外周部に相当する位
    置より下方部に切欠きを有し、前記支持板の前記クラン
    ク軸の軸端側に前記副軸受を覆うカップを固定し、該カ
    ップには下方に伸びる給油管を備え、かつ該給油管と前
    記支持板との間に分離板を設け、該分離板と前記支持板
    との間にガス通路を設けたことを特徴とする空気調和
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010010790A1 (ja) * 2008-07-25 2010-01-28 日立アプライアンス株式会社 横型スクロール圧縮機
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