JP3723343B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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剛弘 西川
孝 佐藤
敏彦 光永
和▲禧▼ 杉本
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば空調・冷凍機器などに搭載されるスクロール型圧縮機、更に詳しくは、固定スクロールと揺動スクロールとを噛み合わせて形成される複数の圧縮室にて圧縮させた圧縮ガスを密閉容器内へ吐出した後、密閉容器外へ吐出するようにした横置き型のスクロール型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より空気調和機などの冷凍サイクルに使用される横置き型のスクロール型圧縮機においては、電動要素の回転軸を支持するための副支持フレーム101が図5の如き構成とされていた。即ち、従来の副支持フレーム101には、上部に電動要素のリード線を通すためのリード線通路穴103が貫通して設けられており、中央には着磁治具用通路105が三つ、回転軸用穴106が一つ貫通して設けられている。
【0003】
そして、下部には潤滑油通路104が一つ貫通して設けられており、副支持フレーム101に取り付けられるカバー100には、中央部に回転軸の端部を軸支するための穴107が穿設されている。尚、108はカバー100を副支持フレーム101に取り付けるためのボルト穴である。
【0004】
係る副支持フレーム101の一側方には前記電動要素とこの電動要素によって駆動されるスクロール圧縮要素が密閉容器内に収容され、他側方の密閉容器にはターミナルと吐出管が位置する。電動要素からのリード線の先端にはクラスタが取り付けられており、副支持フレーム101のリード線通路穴103を通過してこのクラスタは前記ターミナルに接続される。
【0005】
そして、密閉容器外から吸入した冷媒ガスをスクロール圧縮要素にて圧縮し、密閉容器内に吐出した後、吐出管から密閉容器外に吐出する。このとき、密閉容器内に収容された潤滑油は各摺動部に送られ、圧縮された冷媒に同伴して密閉容器内に吐出されるが、電動要素や副支持フレーム101などの邪魔板効果などで冷媒から分離され、そしてこの潤滑油が分離された冷媒ガスは吐出管から密閉容器外に吐出される。分離された潤滑油は密閉容器内底部に溜まり、循環して使用されるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如くリード線の先端にはターミナルに接続するためのクラスタが取り付けられているので、電動要素側からターミナル側にこのクラスタを通過させるために、副支持フレーム101のリード線通路穴103は図5の如く比較的大きな矩形状の穴とされている。
【0007】
このリード線通路穴103にはリード線が通されているとはいえ、クラスタが通過した後は、比較的大きな通路が残存するため、冷媒ガスが自由にこの通路を通って流れてしまう。そのため、副支持フレーム101の邪魔板効果が充分に発揮されず、吐出管から密閉容器外に吐出される冷媒ガス中に相当量の潤滑油が同伴されてしまう問題があった。
【0008】
本発明は係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、副支持フレームの邪魔板効果を大きくして、吐出管から密閉容器外に吐出される冷媒ガス中に同伴される潤滑油の量を抑制することができるスクロール型圧縮機を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るスクロール型圧縮機は、密閉容器内に回転軸を横方向に向けて設けられた電動要素と、この電動要素によって駆動されるスクロール圧縮要素と、密閉容器内に装着されてスクロール圧縮要素を支持すると共に、回転軸の一端側を軸支する支持フレームと、回転軸の他端部を軸支するための副支持フレームと、この副支持フレームを挟んで電動要素の反対側に位置する部分の密閉容器に設けられたターミナルと、このターミナル側の密閉容器に設けられた吐出管と、電動要素から引き出されたリード線と、副支持フレームに形成されたリード線通路穴とを備えており、密閉容器外から吸入した冷媒ガスをスクロール圧縮要素にて圧縮し、密閉容器内に吐出した後、吐出管から密閉容器外に吐出するものであって、副支持フレームはカバーを有し、このカバーはリード線通路穴の一部を閉塞すると共に、リード線通路穴に対応してその縁部から切り込まれた切欠部を備え、リード線はリード線通路穴と切欠部に挿通されるものである。
【0010】
請求項1の発明によれば、副支持フレームはカバーを有して、このカバーによりリード線通路穴の一部を閉塞するようにしたので、副支持フレームのリード線通路穴の開口面積をカバーにより狭めることができる。
【0011】
これにより、副支持フレームの邪魔板効果を大きくして吐出管から密閉容器外に吐出される冷媒ガス中に同伴される潤滑油の量を抑制、若しくは、低減することができるようになる。
【0012】
特に、カバーにはリード線通路穴に対応してその縁部から切り込まれた切欠部を形成し、リード線をリード線通路穴と切欠部に挿通するようにしたので、リード線の挿通にも支障が生じず、組立作業性も良好となるものである。
【0013】
本発明の請求項2に係るスクロール型圧縮機は、上記に加えてリード線の先端にはクラスタが取り付けられ、ターミナルに接続されると共に、リード線通路穴は少なくともこのクラスタが挿通可能な大きさとしたものである。
【0014】
これによれば、リード線の先端にクラスタを取り付けたままで副支持フレームのリード線通路穴を挿通することが可能であり、組立作業に支障を来すこと無く、副支持フレームの邪魔板効果を大きくすることができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1に基づいて詳述する。図1は本発明に係る横置き型のスクロール型圧縮機の全体構成を示す断面図である。
【0016】
図1に示される圧縮機20はスクロール型圧縮機であり、両端が閉鎖された筒状の密閉容器21を備えている。この密閉容器21内には電動要素22と、この電動要素22によって駆動されるスクロール圧縮要素23とが収容されている。
【0017】
上記電動要素22は上記密閉容器21の内部に固定されたステータ24と、このステータ24の中央部に位置されたロータ25とを有し、このロータ25の中心部には上記密閉容器21の軸心方向に向けられた回転軸26が貫通状態に結合され、その一端側は上記スクロール圧縮要素23を支持する支持フレーム27の中央部に貫通され、軸受部28により回転自在に支持されている。上記支持フレーム27は上記密閉容器21の内壁面に結合固定されている。
【0018】
また、上記支持フレーム27を貫通した回転軸26の端部にはその中心が回転軸26の軸心と偏心して設けたピン部(クランク部)29が形成されている。このピン部29には揺動スクロール30が連接されている。この揺動スクロール30は、円盤状の鏡板の背面中央部に上記ピン部29を挿入して連接するボス穴部31と、上記鏡板の表面に形成された渦巻き状のラップ32とを備えている。
また、上記支持フレーム27には固定スクロール33が結合されている。この固定スクロール33は上記揺動スクロール30のラップ32に互い違い状態に位置して複数の圧縮室34を形成する渦巻き状のラップ35が形成されている。
そして、上記固定スクロール33の側壁面には上記密閉容器21に貫通された冷媒ガスの吸入管36が接続されている。また、上記固定スクロール33の中央部には、圧縮された冷媒ガスを密閉容器21内に吐出する吐出ポート37が設けられている。
【0019】
この場合、吸入管36から吸入される冷媒ガスのスクロール圧縮要素23の吸入側と、上記揺動スクロール30の背面(上記鏡板のボス穴部31のある側の面)と上記支持フレーム27との間は上記揺動スクロール30の鏡板の周縁部において連通させてあるので、この間の圧力は前記密閉容器21内の圧力より低い中間圧となる。
【0020】
他方、回転軸26の他の端部には差圧式給油部38が設けられている。この給油部38は、密閉容器21内に装着されて回転軸26を軸支すると共に、油導入管39を装着したカバー40を有する副支持フレーム41を備えている。この副支持フレーム41は回転軸26の他端部を軸支するためのもので、副支持フレーム41と回転軸26の間には、ベアリング42が介在されており、このベアリング42の受け部43が前記カバー40に設けられている。
【0021】
ここで、図2を用いてこの副支持フレーム41及びカバー40の構成を説明する。即ち、副支持フレーム41は図5と同様のもので、上部に電動要素22のリード線62を通すための矩形状のリード線通路穴53が貫通して設けられており、中央には着磁治具用通路55が三つ、回転軸用穴56が一つ貫通して設けられている。そして、下部には潤滑油通路54が一つ貫通して設けられている。
【0022】
副支持フレーム41に取り付けられてその一部を構成する前記カバー40には、中央部に回転軸26の端部を軸支するための穴57が穿設されている。また、カバー40の上部には、その縁部から切り込まれ、奥部において円弧状に折れ曲がった切欠部65が形成されており、カバー40の下部には半円状の切欠部66が形成されている。
【0023】
尚、58はカバー40を副支持フレーム41に取り付けるためのボルト穴であり、カバー40は副支持フレーム41に取り付けられた状態で、副支持フレーム41のリード線通路穴53の一部を閉塞すると共に、前記切欠部65はリード線通路穴53の下部から内部に渡って対応し、一部を開放状態に維持する。また、切欠部66は副支持フレーム41の潤滑油通路54の周囲に対応して開放状態を維持する。
【0024】
この副支持フレーム41は密閉容器21の内壁面に結合固定されており、その一側方に前記電動要素22とスクロール圧縮要素23が位置すると共に、副支持フレーム41を挟んで電動要素22とは反対側の他側方に位置する密閉容器21には、ターミナル61と吐出管47が取り付けられている。
【0025】
また、前記電動要素22からのリード線62の先端にはクラスタ63が取り付けられており、リード線62は副支持フレーム41のリード線通路穴53とカバー40の切欠部65を通過し、クラスタ63はターミナル61に密閉容器21内にて接続される。
【0026】
ここで、リード線62の結線手順を説明する。副支持フレーム41にカバー40を取り付ける以前に、リード線62のクラスタ63をリード線通路穴53に通し、反対側(ターミナル61が位置する側)に引き出す。そして、その状態でリード線62を切欠部65内に引き込みながらカバー40を副支持フレーム41に宛い、カバー40をボルト固定する。そして、最後にクラスタ63をターミナル61に内側から接続する。
【0027】
このような手順で組み立てることにより、リード線62は支障無くリード線通路穴53と切欠部65を通過することができる。一方で、副支持フレーム41のリード線通路穴53の開口面積はカバー40によって狭められ、例えば吐出管47の開口面積と略同等まで縮小される(図3、図4参照)。
【0028】
一方、回転軸26中にはその一端部から他の端部に通じる油通路44が穿設されており、回転軸26が軸受部28により軸支されている部分の中途に前記油通路44から前記軸受部28の摺動面に通じる小孔45が設けられている。この小孔45の出口から始まり前記電動要素22側に向かって回転軸26の表面にこの小孔45と連絡する螺旋状の溝46が、回転軸26が軸受部28により軸支されている部分の外まで、設けられている。
【0029】
そして、回転軸26の一端部から出た潤滑油は、ボス穴部31とピン部29の摺動面をガスシールし、前記小孔45を通過した潤滑油は前記溝46を流れて摺動面を循環すると共に、小孔45より前記スクロール圧縮要素23側の摺動面をガスシールするように構成されている。
【0030】
ここで、上記密閉容器21には所定のレベルまで潤滑油bが収容されており、この潤滑油bは前述した密閉容器21内の高圧と揺動スクロール30及び支持フレーム27間の中間圧との差圧によって前記給油部38から吸い上げられ、回転軸26の中に設けた油通路44を経て前記軸受部28を含む各摺動部に送られ、循環して使用されるように構成されている。
【0031】
上記のように構成した横置き型スクロール型圧縮機20が運転を開始すると、冷媒ガスは吸入管36からスクロール圧縮要素23の外周部に吸入され、漸次中心に移動していくことで圧縮され、固定スクロール33の中央部に設けた吐出ポート37から密閉容器21内に吐出され、密閉容器21内の空間で同伴した潤滑油が分離され、脈動が低減される。
【0032】
吐出されたガスは白矢印で示したように固定スクロール33と支持フレーム27に設けた図示しない通路を流れて、電動要素22側に行き、ロータ25の回転による遠心力とステータ24や副支持フレーム41のリード線通路穴53を通過する際などの邪魔板効果で冷媒ガス中の潤滑油がさらに分離される。
【0033】
そして、副支持フレーム41のリード線通路穴53を通過して潤滑油が分離された冷媒ガスは、吐出管47から密閉容器21外に吐出される。分離された潤滑油は黒矢印で示したように流れて密閉容器21の底部に溜まり、循環して使用される。
【0034】
このとき、リード線通路穴53の開口面積は前述の如く縮小されているので、副支持フレーム41の邪魔板効果が大きくなり、吐出管47から密閉容器21外に吐出される冷媒ガス中に同伴される潤滑油の量は抑制、若しくは、低減されるようになる。
【0035】
前述の如く冷媒ガス吸入側と、揺動スクロール30の背面と支持フレーム27の間を連通させてあるので、この間の圧力は密閉容器21内の圧力より低くなっている。この差圧により、潤滑油bは前記給油部38の油導入管39から吸い上げられて、黒矢印で示したように回転軸26の中に設けた油通路44を経て高圧下で供給される。
【0036】
供給された高圧の潤滑油の一部は黒矢印で示したように前記小孔45を通過し、電動要素22の方向に向かって溝46を流れて摺動面を潤滑し、その後、密閉容器21の底部に流れる。回転軸26と軸受部28のクリアランスは非常に小さく、このクリアランスは例えば約10〜30μm程度にしてあるので、小孔45より前記スクロール圧縮要素23側の回転軸26と軸受部28の摺動部は良くガスシールされる。
【0037】
一方、回転軸26の一端部から出た高圧の潤滑油はボス穴部31とピン部29の摺動面を良くガスシールする。これらの潤滑油はその後黒矢印で示したように揺動スクロール30と支持フレーム27の間を流れ、オルダムリング48溝部の潤滑を行った後、揺動スクロール30の鏡板の周縁部を経てスクロール圧縮要素23内の冷媒ガス吸入側に供給されて摺動面の潤滑を行い、その後圧縮ガスと共に吐出ポート37から密閉容器21内へ吐出され、圧縮ガスと分離されて密閉容器21の底部に流れる。
【0038】
この場合にも前述の如く吐出管47から密閉容器21外に吐出される潤滑油の量が少なくされているので、密閉容器21内底部には充分な量の潤滑油bが貯留される。これにより、油導入管39の末端部に冷媒ガスが入ることも防止できるようになり、潤滑油bを安定して各摺動部に供給できるようになる。
尚、前記オルダムリング48は、支持フレーム27と揺動スクロール30との間に介装されており、電動要素22の駆動により固定スクロール33に対して揺動スクロール30が自転しないように円軌道上を公転させるように構成されている。
【0039】
前記給油部38の副支持フレーム41と回転軸26の間にはベアリング42が介在させてあり、このベアリング42の受け部43を前記カバー40に設けたので、回転軸26の回転が安定し、スムーズになって圧縮効率が向上すると共に、振動や騒音が少なくなる効果がある。
【0040】
回転軸26と前記カバー40の摺動部の間隙49を調整することにより、冷媒ガスが潤滑油中に入らないようにすることができる。間隙49をあまり大きくするとガスが潤滑油中に入る恐れがあり、逆に間隙49をあまり小さくすると回転軸26への抵抗が大きくある恐れがあるので、間隙49を適切に調整することが必要である。
【0041】
尚、本発明で使用する冷媒としては、オゾン層を破壊する危険性の無い若しくは少ない冷媒、具体的には、例えば、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R134a)単体、又は、R134aとジフルオロメタン(R−32)とペンタフルオロエタン(R−125)との混合冷媒(R407C)、R−32とR−125との混合冷媒(R410A)などのHFC系冷媒、ハイドロクロロジフルオロメタン(R22)単体、又は、混合冷媒などのHCFC系冷媒などを挙げることができる。
【0042】
本発明で使用する潤滑油としては、具体的には、例えば、これらの冷媒と相溶性のあるエステル系オイル、エーテル系オイル、或いは、これらの冷媒と相溶性のないアルキルベンゼン系オイル、或いは、これらの混合物などを挙げることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、副支持フレームはカバーを有して、このカバーによりリード線通路穴の一部を閉塞するようにしたので、副支持フレームのリード線通路穴の開口面積をカバーにより狭めることができる。
【0044】
これにより、副支持フレームの邪魔板効果を大きくして吐出管から密閉容器外に吐出される冷媒ガス中に同伴される潤滑油の量を抑制、若しくは、低減することができるようになる。
【0045】
特に、カバーにはリード線通路穴に対応してその縁部から切り込まれた切欠部を形成し、リード線をリード線通路穴と切欠部に挿通するようにしたので、リード線の挿通にも支障が生じず、組立作業性も良好となるものである。
【0046】
請求項2の発明によれば、上記に加えてリード線の先端にはクラスタが取り付けられ、ターミナルに接続されると共に、リード線通路穴は少なくともこのクラスタが挿通可能な大きさとしたので、リード線の先端にクラスタを取り付けたままで副支持フレームのリード線通路穴を挿通することが可能であり、組立作業に支障を来すこと無く、副支持フレームの邪魔板効果を大きくすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクロール型圧縮機の一実施例の全体構成を示す断面図である。
【図2】図1のスクロール型圧縮機の副支持フレームとカバーを説明する図である。
【図3】図1のスクロール型圧縮機の副支持フレームとカバーの正面図である。
【図4】図3の副支持フレームとカバーの断面図である。
【図5】従来のスクロール型圧縮機の副支持フレームとカバーを説明する図である。
【符号の説明】
b 潤滑油
20 スクロール型圧縮機
21 密閉容器
22 電動要素
23 スクロール圧縮要素
26 回転軸
27 支持フレーム
30 揺動スクロール
33 固定スクロール
34 圧縮室
36 吸入管
37 吐出ポート
40 カバー
41 副支持フレーム
47 吐出管
53 リード線通路穴
61 ターミナル
62 リード線
63 クラスタ
65 切欠部

Claims (2)

  1. 密閉容器内に回転軸を横方向に向けて設けられた電動要素と、この電動要素によって駆動されるスクロール圧縮要素と、前記密閉容器内に装着されて前記スクロール圧縮要素を支持すると共に、前記回転軸の一端側を軸支する支持フレームと、前記回転軸の他端部を軸支するための副支持フレームと、この副支持フレームを挟んで前記電動要素の反対側に位置する部分の前記密閉容器に設けられたターミナルと、このターミナル側の前記密閉容器に設けられた吐出管と、前記電動要素から引き出されたリード線と、前記副支持フレームに形成されたリード線通路穴とを備え、前記密閉容器外から吸入した冷媒ガスを前記スクロール圧縮要素にて圧縮し、前記密閉容器内に吐出した後、前記吐出管から前記密閉容器外に吐出するスクロール型圧縮機において、
    前記副支持フレームはカバーを有し、このカバーは前記リード線通路穴の一部を閉塞すると共に、前記リード線通路穴に対応してその縁部から切り込まれた切欠部を備え、前記リード線は前記リード線通路穴と前記切欠部に挿通されることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記リード線の先端にはクラスタが取り付けられ、前記ターミナルに接続されると共に、前記リード線通路穴は少なくともこのクラスタが挿通可能な大きさであることを特徴とする請求項1記載のスクロール型圧縮機。
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