JPH07317681A - 横型密閉圧縮機 - Google Patents

横型密閉圧縮機

Info

Publication number
JPH07317681A
JPH07317681A JP11095494A JP11095494A JPH07317681A JP H07317681 A JPH07317681 A JP H07317681A JP 11095494 A JP11095494 A JP 11095494A JP 11095494 A JP11095494 A JP 11095494A JP H07317681 A JPH07317681 A JP H07317681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
compressor
pressure gas
oil
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11095494A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Hirooka
勝実 広岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP11095494A priority Critical patent/JPH07317681A/ja
Publication of JPH07317681A publication Critical patent/JPH07317681A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation
    • F04C29/028Means for improving or restricting lubricant flow

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 横置きに設置された密閉ハウジング内部がデ
ィスチャージカバーによって高圧側と低圧側に仕切ら
れ、上記低圧側の内部に圧縮機構、電動モータ、油ポン
プ等が配設され、上記密閉ハウジングの下側外部に同ハ
ウジングの低圧側と連通する油溜め器が付設され、同油
溜め器の内部に貯留された潤滑油を上記油ポンプによっ
て上記圧縮機構の摺動部に給油するよう構成されている
横型密閉圧縮機において、長期間停止した後に起動した
場合においても、摺動部への潤滑油の供給が速やかに行
われるようにする。 【構成】 起動時に、設定条件に基づいて、前記油溜め
器に高圧ガスを供給する高圧ガス供給機構を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は横型密閉圧縮機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の横型密閉スクロール圧縮機
の縦断面図である。密閉ハウジング8の内部はディスチ
ャージカバー31によって高圧側44と低圧側45とに
仕切られている。低圧側45の内部にはその前方にスク
ロール型圧縮機構Cが、後方に電動モータMが配設さ
れ、これらは回転シャフト5を介して互いに連動連結さ
れている。電動モータMはロータMaとステータMbと
からなり、ロータMaは回転シャフト5に固定され、ス
テータMbは密閉ハウジング8に固定されている。
【0003】スクロール型圧縮機構Cは固定スクロール
1、旋回スクロール2、旋回スクロール2の公転旋回運
動を許容するが、その自転を阻止するオルダムリンク等
の自転阻止機構3、固定スクロール1及び電動モータM
が締結されるフレーム6、回転シャフト5を軸支する前
部軸受71及び後部軸受72等からなる。
【0004】固定スクロール1は端板11とその内面に
立設された渦巻き状ラップ12とを備え、この端板11
の中央部には吐出ポート13が設けられている。旋回ス
クロール2は端板21とこの内面に立設された渦巻き状
ラップ22とを備え、この端板21の外面に立設された
ボス23内にドライブブッシュ54が旋回軸受73を介
して回転自在に嵌装され、このドライブブッシュ54に
穿設された孔55内に回転シャフト5の端部から突出す
る偏心ピン53が回転自在に嵌合されている。固定スク
ロール1と旋回スクロール2とを相互に所定距離だけ偏
心させ、かつ、180度だけ角度をずらせて噛み合わせ
ることによって複数個の密閉空間24が形成されてい
る。
【0005】電動モータMを駆動することによって回転
シャフト5、偏心ピン53、ドライブブッシュ54、ボ
ス23等からなる公転旋回機構を介して旋回スクロール
2が駆動され、旋回スクロール2は自転阻止機構3によ
って自転を阻止されながら公転旋回半径の円軌道上を公
転旋回運動する。すると、ガスが吸入管82を経て低圧
側45に入り、このガスは通路61を通って低圧室43
を経た後密閉空間24内に吸入される。そして、旋回ス
クロール2の公転旋回運動により密閉空間24の容積が
減少するのに伴って、圧縮されながら中央部に至り、吐
出ポート13より逆止弁17を押し開いて高圧室42か
ら高圧側44に入り、ここから吐出管83を経て外部に
吐出される。
【0006】この横型スクロール圧縮機においては、密
閉ハウジング8の外部下方にこの密閉ハウジング8と連
結して油溜め器9が設けられており、この油溜め器9内
に潤滑油が貯留されるようになっている。そして、回転
シャフト5の後端部には、油ポンプ51が備えられてお
り、この油ポンプ51の吸入管56は密閉ハウジング8
の下部より油溜め器9内に挿入され、同油溜め器の下部
に開口している。また、同ポンプの図示しない吐出口
は、回転シャフト5に穿設された給油孔52に連通して
いる。
【0007】本装置において、電動モータMが駆動され
ると、油溜め器9内の潤滑油は油ポンプ51によって吸
入管56を通って吸い上げられ、給油孔52を通って後
部軸受72、前部軸受71、偏心ピン53、旋回軸受7
3等の摺動部に供給されてこれらを潤滑した後、排油孔
62から密閉ハウジング8内下部に落される。密閉ハウ
ジング8内下部に落ちた油は油溜め器9と密閉ハウジン
グ8間の油戻し管57を通って油溜め器9内に戻り、貯
留される。なお、油戻し管57は密閉ハウジング8の最
低位置に連結されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、横型ス
クロール圧縮機で、密閉ハウジング8とは別に潤滑油を
貯留する容器即ち油溜め器9を有する構造においては、
圧縮機の起動時に油ポンプ51に油溜め器9内の油を吸
い込ませることが非常に重要である。
【0009】しかし、長期間停止していた場合には、そ
の停止中に吸入管56内の油は油溜め器9内の油面Aと
同じ高さBまで低下している。このような状態で起動す
ると油ポンプ51は吸入管56内上部にあるガスを吸入
してから、その下部にある油を吸入することになるの
で、油を吸入するまでに数秒の時間遅れが生ずるが、こ
の時間遅れは起動時には、密閉ハウジング8内の低圧側
45と連通する油溜め器9内の圧力が急激に低下するの
で、油ポンプ51の性能の悪化は助長され上記油吸入の
時間遅れは一層長くなる。このように、長期間停止後、
再運転するとその起動時、油ポンプ51が油を吸入する
までに時間遅れが生ずることから、その間潤滑油が圧縮
機摺動部に供給されないので、軸受71,72の焼付き
等の事故が発生する問題があった。
【0010】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、長
期間停止した後に起動した場合においても、摺動部への
潤滑油の供給が速やかに行われるようにした横型密閉圧
縮機を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、横置きに設置された密閉ハウジング
内部がディスチャージカバーによって高圧側と低圧側に
仕切られ、上記低圧側の内部に圧縮機構、電動モータ、
油ポンプ等が配設され、上記密閉ハウジングの下側外部
に同ハウジングの低圧側と連通する油溜め器が付設さ
れ、同油溜め器の内部に貯留された潤滑油を上記油ポン
プによって上記圧縮機構の摺動部に給油するよう構成さ
れている横型密閉圧縮機において、次のことを特徴とす
る横型密閉圧縮機に関するものである。 (1)起動時に、設定条件に基づいて、前記油溜め器に
高圧ガスを供給する高圧ガス供給機構を設けたこと。 (2)前記(1)項に記載の横型密閉圧縮機において、
高圧ガス供給機構が、高圧側内部に設けられその内部に
貫通孔が穿設されたブロックと、上記ブロックの入口側
開口部に設けられ圧力によって上記開口を開閉する流路
開閉手段と、一端が上記ブロックの出口側開口部に接続
され他端が上記油溜め器内に開口する高圧ガス冷媒供給
管とからなること。 (3)前記(1)項に記載の横型密閉圧縮機において、
高圧ガス供給機構が、高圧側内部と油溜め器を接続する
高圧ガス冷媒供給管と、この管の途中に介装された開閉
弁と、この開閉弁を圧縮機停止中は開、圧縮機起動から
所定時間遅延させて閉とする開閉手段とから構成されて
なること。 (4)前記(1)項に記載の横型密閉圧縮機において、
高圧ガス供給機構が、圧縮機の吐出管を含む高圧配管系
と油溜め器とを接続する高圧ガス冷媒供給管と、この管
の途中に介装された開閉弁と、この開閉弁を圧縮機停止
中は開、圧縮機起動から所定時間遅延させて閉とする開
閉手段とから構成されてなること。
【0012】
【作用】前記(1)項の発明においては、設定条件に基
づいて油溜め器に高圧ガスを供給する機構を備えている
ので、特に起動時に高圧ガスを油溜め器に供給すること
によって、起動時の潤滑油の吸い上げを促進する。
【0013】前記(2)項の発明においては、ハウジン
グ内の高圧ガス冷媒を油溜め器に供給する流路を圧力に
よって開閉する手段を備えているので、起動から高圧側
の圧力がある値に高まるまでの間に、高圧ガス冷媒を油
溜め器に供給し、潤滑油の吸い上げを促進する。
【0014】前記(3)項の発明においては、ハウジン
グ内の高圧側から油溜め器に通じる高圧ガス冷媒供給管
に設けられた開閉弁を、開閉手段によって開閉し、起動
後所定時間の間、高圧ガス冷媒を油溜め器に供給し、起
動時の潤滑油の吸い上げを促進する。
【0015】前記(4)項の発明においては、高圧ガス
冷媒を圧縮機吐出管を含む高圧配管系から取り出して高
圧ガス冷媒供給管を経て油溜め器に送るようにしてあ
り、同供給管には前記(3)項の発明と同様な開閉手段
が設けてあるので、起動時の潤滑油の吸い上げを促進す
る。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例に係る横型密閉
スクロール圧縮機の縦断面図、図2は図1のX部の拡大
図であり、同図(a)は縦断面図、同図(b)は同図
(a)のY矢視図である。図1において、32はディス
チャージカバー31の高圧側44に面する下部に突設さ
れたボス、58は同ボスと油溜め器9とを接続する高圧
ガス供給管、90は同ボスの端部に設けられている流路
開閉手段である。
【0017】図2に上記ボス32の内部およびその周辺
が示されている。同図において、31はディスチャージ
カバー、32はボス、33はボス32内に貫通穿設され
ているガス流路孔であり、前記高圧ガス供給管58が接
続されている。34は前記ボス32の端部から穿設され
ているリング状溝、35はボス32の端部に設けられて
いる弁座である。91はボス32にその端部を覆うよう
にして、圧入等の方法で取付けられたカバー、92はボ
ス32とカバー91とで形成される空間内に可動状態で
収納されている弁、93は前記リング状溝34内に装着
されているコイルばねである。94は前記カバー91の
端板91Aの内側に複数個(例えば3個)設けられてい
る小突起、95は前記端板91Aの中央に設けられてい
る孔である。91〜95の各部によって流路開閉手段9
0が構成されている。92Aは弁92のシート面、92
Bは同弁の背面である。
【0018】再び図1において、ボス32のガス流路孔
33に連なる高圧ガス供給管58は密閉ハウジング8と
油溜め器9の壁を貫通し、油溜め器9内に開口してい
る。この高圧ガス供給管58の開口は、油溜め器9内に
開口している吸入管56の開口に対向する形で開口させ
ると効果的である。
【0019】本装置において、圧縮機長期停止中には高
圧側44内と低圧側45内(図1参照)の圧力はバラン
スし等しくなるので、弁92のシート面92A、背面9
2B(図2参照)にかかる力は等しく、弁92にはコイ
ルばね93の復元力のみが作用し、弁92は図2(A)
の点線に示すようにカバー端板91A内面の小突起94
に押しつけられている。よって、高圧側44とガス流路
孔33は連通した状態にある。
【0020】圧縮機が起動されると時間とともに高圧側
44内圧力(HP)は上昇し、低圧側45内圧力(L
P)とこれに連通する油溜め器9内圧力は低下するの
で、高圧側44内の高圧ガス冷媒がガス流路孔33、高
圧ガス供給管58を経て油溜め器9内に流入、噴出す
る。この間、HP上昇に伴い弁92の背面92Bにかか
る力が増大し、LPの低下に伴い弁92のシート面92
Aにかかる力が減少するので、弁92は右に移行する。
HP,LPの圧力変化が飽和しその差圧が最大になる以
前の所定差圧において、弁92のシート面92Aは弁座
35に密着、圧着されるようコイルばね33のばね特性
が設定されている。よって、この時点で高圧側44とガ
ス流路孔33の連通状態は断たれ、高圧側44内の高圧
ガス冷媒の油溜め器9内への流入は停止する。
【0021】上記のように、圧縮機起動後、高低圧の差
圧が所定差圧まで拡大する間は高圧側44内の高圧ガス
冷媒が油溜め器9内に送り込まれることによって、油溜
め器9内圧力(油ポンプ51吸入圧力)を低圧側圧力
(油ポンプ51吐出圧力)より上昇させることができる
ので、油ポンプ51の吸入性能が向上する。よって、起
動後、油ポンプ51が油を吸入するようになるまでの吸
入遅れ時間を大幅に短縮することができ、摺動部焼付き
等の事故発生問題が解消する。
【0022】なお、上記所定差圧はHP,LPの圧力変
化が飽和したときの最大差圧より小さく設定されてお
り、運転中は高圧ガス冷媒の油溜め器9内への流出は停
止され、圧縮機の効率悪化はないよう配慮されている。
他の構成、作用は図7に示す従来のものと同様であり、
対応する部材には同じ符号が付されている。
【0023】図3は本発明の第2実施例に係る横型密閉
スクロール圧縮機の要部拡大図であり、同図(a)は縦
断面図、同図(b)は同図(a)のZ矢視図である。図
において8は密閉ハウジング、31はディスチャージカ
バー、36は同ディスチャージカバーの高圧側44に面
する下部に突設されている小判状のボス、33は同ボス
内に貫通穿設されているガス流路孔、58はボス36の
側面のガス流路孔33、この開口端に接続されている高
圧ガス供給管、37はボス36の端面に設けられている
弁座、96はボス36の端面に取付られ、ガス流路孔3
3の開口端を開閉するリード弁、97は同リード弁を固
定するボルト、96Aは同リード弁のシート面、96B
は同リード弁の背面である。上記リード弁は無荷重時に
は図(a)に示すように折れ曲り、ガス流路孔33の開
口は開いている。上記以外の構成は第1実施例と同じで
ある。
【0024】本装置において、圧縮機長期停止中には高
低圧はバランスして等しくなるので、リード弁96のシ
ート面96Aと背面96Bにかかる力は等しく、リード
弁96は無荷重時形状を保っている。よって、高圧側4
4とガス流路孔33は連通した状態にある。そして、圧
縮機が起動されると時間と共にHPは上昇し、LPとこ
れに連通する油溜め器9内圧力は低下するので、高圧側
44内の高圧ガス冷媒がガス流路孔33、高圧ガス供給
管58を経て、油溜め器9内に流入噴出する。
【0025】この間HP上昇に伴いリード弁96の背面
96Bにかかる力が増大し、LPの低下に伴い、リード
弁96のシート面96Aにかかる力が減少するので、リ
ード弁96は圧力差により弁座37に近づく。HP,L
Pの圧力変化が飽和しその差圧が最大になる以前の所定
差圧において、リード弁96は点線で示すように真っ直
ぐに伸び、弁座37に密着圧接されるようリード弁96
のバネ特性が設定されている。よってこの時点におい
て、高圧側44とガス流路孔33の連通状態は断たれ、
高圧側44内の高圧ガス冷媒の油溜め器9内への流入は
停止する。以上の作用によって、第1の実施例と同様の
効果が発揮される。
【0026】図4は本発明の第3実施例に係る横型密閉
スクロール圧縮機の縦断面図である。図において、58
は高圧ガス供給管であるが、本例においては、その一端
は密閉ハウジング8の高圧側44の胴下部に接続されて
いる。この管の他端は第1実施例、第2実施例と同様、
油溜め器9内に入り開口している。本例においてもこの
開口は吸入管56の開口に対向する形で開口させると効
果が大きい。59は高圧ガス供給管58に設けられた電
磁弁、59Aは同弁の開閉手段、59Bは起動信号であ
る。弁開閉手段59Aは起動信号59Bを受けた後、所
定時間遅れて閉じるようタイマ等が内蔵されている。
【0027】本実施例は、上記構成によって、圧縮機起
動後所定時間の間は高圧ガス冷媒を油溜め器9内に流入
させることができ、第1、第2の実施例と同様の効果が
発揮される。
【0028】図5は本発明の第4実施例に係る横型密閉
スクロール圧縮機の縦断面図である。図において、高圧
ガス供給管58は密閉ハウジング8の高圧側44の端板
部に突設された吐出管83に接続されており、この管は
油溜め器9内に入り開口している。なお、第1,第2,
第3の実施例と同様、この管の開口も吸入管56の開口
に対向する形で開口させると効果が大きい。そして高圧
ガス供給管58の途中には電磁弁59が介装されてお
り、タイマ等を内蔵した開閉手段59Aによって、圧縮
機停止中は開、運転中は閉とされるが、起動信号59B
を受けた時、所定時間遅らせて閉とされるよう制御され
る。上記構成によって、圧縮機起動後所定時間の間は高
圧ガス冷媒を油溜め器9内に流入させることができ、第
1,第2,第3の実施例と同様の効果が発揮される。
【0029】図6は本発明の第5実施例に係る横型密閉
スクロール圧縮機の縦断面図である。圧縮機の吐出管8
3および、吸入管82は、空調装置や冷凍装置等(以下
ユニットという)の冷媒回路を構成する吐出配管84お
よび図示していない吸入配管にそれぞれ接続されてい
る。圧縮機の吐出管83から吐出された高圧のガス冷媒
は上記吐出配管84を経てユニット内の図示しない凝縮
器に入り、ここで外気に放熱することによって凝縮液化
する。この液冷媒は図示しない膨張弁等の絞り機構で絞
られることによって断熱膨張した後、図示しない蒸発器
に入り、ここで室内空気を冷却することによって蒸発気
化する。この低圧のガス冷媒は圧縮機の吸入管82を経
て圧縮機に吸入される。以上は空冷式空調装置の基本的
な冷媒回路であるが、本実施例の高圧ガス供給管58は
この冷媒回路の高圧配管、例えば吐出配管84に接続さ
れている。この管58は油溜め器9内に開口している接
続管60に油溜め器9の外部で接続されている。なお、
接続管60は吸入管56の開口に対向する形で開口させ
ると効果が大きい。そして、高圧ガス供給管58の途中
には電磁弁59が介装されており、タイマ等を内蔵する
弁開閉手段59Aによって、圧縮機停止中は開、運転中
は閉とされるが、起動信号59Bを受けた時、所定時間
遅らせて閉とされるよう制御される。
【0030】上記構成によって、圧縮機起動後、所定時
間の間は高圧ガス冷媒を油溜め器9内に流入させること
ができ、第1,第2,第3,第4の実施例と同様の効果
が得られる。
【0031】以上詳述したように、本発明の第1実施例
においては、密閉ハウジングの高圧側と油溜め器を接続
する高圧ガス冷媒供給管と、上記高圧側内部に貫通孔が
穿設されたブロックと上記ブロックの入口側開口部に
弁、ばね等よりなり、圧力によって上記開口を開閉する
流路開閉手段を取付けてなる高圧ガス供給機構が設けら
れ、上記ブロックの出口側開口部に上記高圧ガス冷媒供
給管が接続されているので、上記ばねのばね特性を調整
することによって、圧縮機起動時、高圧側圧力と低圧側
圧力との差圧が所定差圧まで拡大する間の数秒〜数分
間、高圧ガス冷媒を油溜め器内部に送り込み、油溜め器
内圧力を密閉ハウジングの低圧側圧力よりも上昇させる
ことができる。これによって、油ポンプの吸入側圧力が
吐出側圧力よりも上昇し、起動時の油ポンプの吸入性能
が向上するので油ポンプの油吸込遅れ時間が大幅に短縮
される。従って、起動時におこり易い潤滑不良による摺
動部焼付き等の問題が解消する。また、密閉ハウジング
内の高圧側には運転中、圧縮機構の吐出ポートから吐出
される高圧ガス冷媒中に含まれる潤滑油が分離し、溜ま
ってくる。これが起動時、高圧ガス冷媒と共に油溜め器
内に戻されるので、圧縮機吐出管からの油の流出が少な
くなるという効果を生じる。
【0032】第2実施例においては、第1実施例の流路
開閉手段が弁にかかる圧力の反力を別に設置したばねの
ばね力とし、圧力の変動によって弁の位置を変位させ開
口部を開閉するものであるのに対し、リード弁等を用い
弁にかかる圧力によって弁自身を変形させることによっ
て開口部を開閉する流路開閉手段が設けられていること
以外は第1の発明と同様の構成を具えているので、第1
の発明と同様の作用、効果がもたらされる。
【0033】第3〜第5実施例においては、第1及び第
2実施例のばねあるいはリード弁の代りに高圧ガス供給
管の途中に開閉弁を介装し、この開閉弁を圧縮機停止中
は開、圧縮機起動から所定時間遅延させて閉とする開閉
手段を有するので、第1,第2実施例と同様の作用、効
果がもたらされる。ただし、第1,第2の実施例におい
ては圧縮機起動時、高圧ガス冷媒を油溜め器に送り込む
時間に数秒〜数分と幅があるのに対し、第3〜第5実施
例では、一定時間とすることができるという長所があ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の横型密閉圧縮機においては、起
動時に、設定条件に基づいて、前記油溜め器に高圧ガス
を供給する高圧ガス供給機構を設けてあるので、長期間
停止した後に起動した場合においても、摺動部への潤滑
油の供給が速やかに行われ、軸受の焼付き等の事故が防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る横型密閉スクロール
圧縮機の縦断面図。
【図2】図1のX部の拡大図であり、(a)は縦断面
図、(b)は(a)のY矢視図。
【図3】本発明の第2実施例に係る横型密閉スクロール
圧縮機の要部拡大図であり、(a)は縦断面図、(b)
は(a)のZ矢視図。
【図4】本発明の第3実施例に係る横型密閉スクロール
圧縮機の縦断面図。
【図5】本発明の第4実施例に係る横型密閉スクロール
圧縮機の縦断面図。
【図6】本発明の第5実施例に係る横型密閉スクロール
圧縮機の縦断面図。
【図7】従来の横型密閉スクロール圧縮機の縦断面図。
【符号の説明】
A,B 油面 C 圧縮機構 M 電動モータ 8 密閉ハウジング 9 油溜め器 31 ディスチャージカバー 32 ボス 33 ガス流路孔 36 ボス(小判状) 44 高圧側 45 低圧側 51 油ポンプ 56 吸入管 57 油戻し管 58 高圧ガス供給管 59 開閉弁 59A 弁開閉手段(タイマ等を内蔵) 59B 起動信号 60 接続管 90 流路開閉手段 91 カバー 92 弁 93 コイルばね 96 リード弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横置きに設置された密閉ハウジング内部
    がディスチャージカバーによって高圧側と低圧側に仕切
    られ、上記低圧側の内部に圧縮機構、電動モータ、油ポ
    ンプ等が配設され、上記密閉ハウジングの下側外部に同
    ハウジングの低圧側と連通する油溜め器が付設され、同
    油溜め器の内部に貯留された潤滑油を上記油ポンプによ
    って上記圧縮機構の摺動部に給油するよう構成されてい
    る横型密閉圧縮機において、起動時に、設定条件に基づ
    いて、前記油溜め器に高圧ガスを供給する高圧ガス供給
    機構を設けてなることを特徴とする横型密閉圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記高圧ガス供給機構が、上記高圧側内
    部に設けられその内部に貫通孔が穿設されたブロック
    と、上記ブロックの入口側開口部に設けられ圧力によっ
    て上記開口を開閉する流路開閉手段と、一端が上記ブロ
    ックの出口側開口部に接続され他端が上記油溜め器内に
    開口する高圧ガス冷媒供給管とからなることを特徴とす
    る請求項1に記載の横型密閉圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記高圧ガス供給機構が、上記高圧側内
    部と上記油溜め器を接続する高圧ガス冷媒供給管と、こ
    の管の途中に介装された開閉弁と、この開閉弁を圧縮機
    停止中は開、圧縮機起動から所定時間遅延させて閉とす
    る開閉手段とから構成されてなることを特徴とする請求
    項1に記載の横型密閉圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記高圧ガス供給機構が、圧縮機の吐出
    管を含む高圧配管系と上記油溜め器とを接続する高圧ガ
    ス冷媒供給管と、この管の途中に介装された開閉弁と、
    この開閉弁を圧縮機停止中は開、圧縮機起動から所定時
    間遅延させて閉とする開閉手段とから構成されてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の横型密閉圧縮機。
JP11095494A 1994-05-25 1994-05-25 横型密閉圧縮機 Withdrawn JPH07317681A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11095494A JPH07317681A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 横型密閉圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11095494A JPH07317681A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 横型密閉圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07317681A true JPH07317681A (ja) 1995-12-05

Family

ID=14548752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11095494A Withdrawn JPH07317681A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 横型密閉圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07317681A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105370541A (zh) * 2015-11-20 2016-03-02 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 卧式压缩机及空调器
CN106812701A (zh) * 2015-12-02 2017-06-09 上海日立电器有限公司 压缩机壳体以及卧式压缩机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105370541A (zh) * 2015-11-20 2016-03-02 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 卧式压缩机及空调器
CN106812701A (zh) * 2015-12-02 2017-06-09 上海日立电器有限公司 压缩机壳体以及卧式压缩机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4545747A (en) Scroll-type compressor
US7931453B2 (en) Capacity variable device for rotary compressor and driving method of air conditioner having the same
KR100724047B1 (ko) 스크롤 압축기 및 냉동장치
JPH0239630B2 (ja)
JPH05133367A (ja) バイパス弁装置を備えた多段気体圧縮機
JP2008101559A (ja) スクロール圧縮機およびそれを用いた冷凍サイクル
JP3232769B2 (ja) スクロール圧縮機およびその気液分離器
JP2003254263A (ja) スクロール圧縮機
EP1707818B1 (en) Hermetically sealed rotary piston compressor with oil injection
JPS58160583A (ja) スクロ−ル式流体機械
JP3125824B2 (ja) 過熱防止装置を備えたスクロール圧縮機
JPH05187370A (ja) スクロール気体圧縮機
JPH1037868A (ja) スクロール圧縮機
JPH07317681A (ja) 横型密閉圧縮機
WO2021149180A1 (ja) 圧縮機
JP4945306B2 (ja) スクロール圧縮機及びそれを用いたヒートポンプ装置
CN114008324B (zh) 涡旋式压缩机以及制冷循环装置
JP2730248B2 (ja) スクロール圧縮機
WO2022244240A1 (ja) 圧縮機
JP2894389B2 (ja) 開放形スクロール圧縮機
JP2001304152A (ja) スクロールコンプレッサ
EP0900939B1 (en) Scroll compressor
CN112412791B (zh) 回转式压缩机及冷冻循环装置
JP2006037896A (ja) スクロール圧縮機
JP2913161B2 (ja) 気体圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731