JPH0886066A - 太陽電池屋根の防火構造および太陽電池パネル - Google Patents

太陽電池屋根の防火構造および太陽電池パネル

Info

Publication number
JPH0886066A
JPH0886066A JP6327630A JP32763094A JPH0886066A JP H0886066 A JPH0886066 A JP H0886066A JP 6327630 A JP6327630 A JP 6327630A JP 32763094 A JP32763094 A JP 32763094A JP H0886066 A JPH0886066 A JP H0886066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
roof
shutter
gap
cell panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6327630A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ishikawa
修 石川
Naoko Oya
直子 大矢
Junichi Kurihara
潤一 栗原
Norikazu Sakai
則和 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP6327630A priority Critical patent/JPH0886066A/ja
Publication of JPH0886066A publication Critical patent/JPH0886066A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02SGENERATION OF ELECTRIC POWER BY CONVERSION OF INFRARED RADIATION, VISIBLE LIGHT OR ULTRAVIOLET LIGHT, e.g. USING PHOTOVOLTAIC [PV] MODULES
    • H02S20/00Supporting structures for PV modules
    • H02S20/20Supporting structures directly fixed to an immovable object
    • H02S20/22Supporting structures directly fixed to an immovable object specially adapted for buildings
    • H02S20/23Supporting structures directly fixed to an immovable object specially adapted for buildings specially adapted for roof structures
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣家での火災時および自家火災時に太陽電池
パネルの構成部材による延焼の発生を防止できる太陽電
池屋根の防火構造および太陽電池パネルを提供する。 【構成】 太陽電池屋根1の屋根面3Aと太陽電池パネ
ル10側との間に隙間21を形成し、この隙間21と軒
先27の隙間26とは連続している。隙間26内に通気
孔31を有する蓋部材30を設け、この蓋部材30にシ
ャッター33を設ける。シャッター33の下部をシャッ
ター33を閉じ方向に付勢するばね34で支持するとと
もに、上部を火災時等の高熱で溶けるハンダ35により
屋根部20の先端20Aの裏面に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池屋根の防火構造
に係り、住宅等の建物に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、環境や生態系に悪影響を与えな
いエネルギーとして太陽エネルギーが知られており、こ
の太陽エネルギーを利用するために、太陽電池を住宅等
の屋根に設置することが行われている。太陽電池を屋根
に設置するにあたり、水による漏電や短絡等の事故を防
止するために、太陽電池であるソーラーセルを防水構造
として収めた太陽電池パネルが利用されている。また、
このような太陽電池パネルは、一枚の太陽電池パネルで
所定の電圧および電力が得られるように寸法等が規格化
されており、所定枚数のソーラーセルが内部に配列され
たものとなっている。完全防水ケースの内部においてソ
ーラーセルの上面には、太陽電池パネルの構成部材であ
る例えばEVA(エチレンビニルアセテート)等の粘着
材を介して太陽電池ガラスが配置されている。また、太
陽電池パネルは、屋根面との間に隙間を形成した状態で
屋根面に張り付けられている。この屋根面との間に形成
される隙間は外部と連通され、隙間内部の空気が外部の
空気と循環可能とされている。これにより、太陽電池パ
ネルが高温になると、隙間内部を循環する空気が太陽電
池パネルを冷却し、太陽電池パネルの発電効率が低下し
ないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、隣家の火災
により自家に火が移り軒が火熱にさらされるような場合
に、軒先の太陽電池パネルのガラスは火熱により破ら
れ、パネル内部のEVAは燃えだす可能性がある。ある
いは、ガラスが破られなくても火災時の温度上昇によっ
て、軒先の太陽電池パネル内のEVAに着火したり、軒
先の屋根仕上げ材に着火したりする可能性がある。そし
て、上記いずれの場合でも、軒先の火が太陽電池パネル
と屋根面との間の隙間内部を伝わって屋根の上側に延焼
するおそれがある。
【0004】また、自家火災の場合かつ屋根の軒先側で
の火の発生では上記と同様の問題があるが、屋根の棟側
での火の発生では、棟側のパネル内部で着火したEVA
は燃えながら太陽電池パネルの破損部から流れ出し、太
陽電池パネルと屋根面との間の隙間を通って軒先から流
れ出す可能性があり、このEVAによって延焼が発生す
るおそれがあった。
【0005】本発明の目的は、隣家での火災時および自
家火災時に太陽電池パネルの構成部材による延焼の発生
を防止できる太陽電池屋根の防火構造および太陽電池パ
ネルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る太陽電池屋
根の防火構造は、屋根面との間に隙間をおいて配置した
太陽電池パネルを備えた太陽電池屋根の防火構造であっ
て、屋根に、高温で閉じかつ隙間を塞ぐシャッターを太
陽電池パネルよりも屋根勾配下側に設けたことを特徴と
するものである。
【0007】この太陽電池屋根の防火構造において、シ
ャッターは、このシャッターを閉じ方向に付勢するばね
で支持されるとともに高温で溶解する溶解部材で固定さ
れ、この溶解部材の溶解によってばねの付勢力で閉じる
ものであってもよい。また、シャッターは、一端がヒン
ジで支持されるとともに他端が高温で溶解する溶解部材
で固定され、この溶解部材の溶解によりヒンジを支点と
してシャッター自身の重量で回動して閉じるものであっ
てもよい。さらに、高温になったときに隙間を閉じる形
状に戻る形状記憶合金、あるいは、高温になったときに
膨張して隙間を閉じる熱発泡材によって形成されていて
もよい。
【0008】また、本発明に係る太陽電池パネルは、傾
斜した屋根にその屋根面との間に隙間をおいて配置され
る太陽電池パネルであって、下面側に、傾斜方向と交差
する方向に全幅にわたって延びるシャッターを有するこ
とを特徴とするものであり、傾斜方向の下面側に、傾斜
方向と交差する方向に全幅にわたって延びるシャッター
を有することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】このような本発明では、隣家および自家での火
災時でも、太陽電池パネルよりも屋根勾配下側に設けた
シャッターが火災等の高温によって閉じ、屋根面と太陽
電池パネルとの間の隙間を塞ぐので、隣家からの火は建
物の軒先から隙間を伝わって棟側に移ることはなく、ま
た、棟側の太陽電池パネルの構成材料が着火し、その構
成材料が燃えながら流れ出てもシャッターで止められる
ため、建物の軒先から外部に流れ出ることはなく、これ
により、隣家および自家での火災時でも、延焼の発生を
防止できる。
【0010】この太陽電池屋根の防火構造において、シ
ャッターが、ばねと溶解部材とによって設けられている
場合、また、ヒンジと溶解部材とによって設けられてい
る場合には、高温となったとき溶解部材が溶解するとと
もに、ばねまたはヒンジが屋根面と太陽電池パネルとの
間の隙間を塞ぐ。シャッターが、形状記憶合金または熱
発泡材によって形成されている場合には、高温となった
とき、それらの部材が屋根面と太陽電池パネルとの間の
隙間を塞ぐ。従って、隣家からの火は建物の軒先から隙
間を伝わって棟側に移ることはなく、また、棟側で太陽
電池パネルの構成材料に着火し、その構成材料が燃えな
がら流れ出てもシャッターで止められるため、建物の軒
先から外部に流れ出ることはなく、これにより、延焼の
発生を防止できる。
【0011】また、本発明の太陽電池パネルでは、シャ
ッターが予め取り付けられているので、太陽電池パネル
を配置すると同時にシャッターも取り付けられることに
なり、太陽電池屋根の防火構造が容易に構成される。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には本実施例の太陽電池屋根1が示されて
おり、この太陽電池屋根1は、住宅等の建物の棟側から
軒側に向かって下り方向に傾斜した垂木2と、この垂木
2に沿って張り付けた野地板3と、この野地板3の上側
に縦横に配列される太陽電池パネル10とを含んで構成
される傾斜屋根である。野地板3は、表面にアスファル
トルーフィング等の防水面材4が張り付けられた合板で
あり、これにより、屋根1の防水性能を確保する屋根面
3Aが形成されている。
【0013】太陽電池パネル10は、枠体11の内部に
取り付けられた支持部材12を備えており、この支持部
材12には、所定数のソーラーセル13とその上にEV
A(エチレンビニルアセテート)14を介して太陽電池
ガラス15が防水構造となって設けられている。このよ
うな太陽電池パネル10は、規格化されたサイズを有し
ており、また、パネル10はこのような構造となってい
るため、水による漏電や短絡等の事故および表面に加わ
る荷重等からソーラーセル13が保護されるようになっ
ている。このような太陽電池パネル10には、図示しな
いが電力を外部に取り出すためのケーブルが設けられ、
このケーブルは、屋根面3Aに明けられた図示しない孔
から室内に配線されるようになっている。また、太陽電
池パネル10は、所定高さ寸法を有するレール状部材1
8と調整面材19とを介して屋根面3Aに支持されてい
る。
【0014】レール状部材18は細長い角柱状となって
おり、図1において紙面直交方向に、太陽電池パネル1
0の幅に対応する間隔をあけて平行に敷設されている。
このようなレール状部材18の上面には調整面材19が
設けられ、この調整面材19の上面には屋根部20が設
けられている。また、調整面材19の幅寸法は、太陽電
池パネル10の幅寸法と同一とされている。このよう
に、太陽電池パネル10と調整面材19とはレール状部
材18の上面に取り付けられている。従って、太陽電池
パネル10および調整面材19と屋根面3Aとの間には
隙間21が形成されるとともに、この隙間21に空気が
流通し、これにより、太陽電池パネル10が冷却される
ようになっている。
【0015】図1に示すように、前記垂木2の軒側先端
には勾配桁22が設けられ、この勾配桁22には、塩ビ
鋼板等で形成され紙面直交方向に所定長さとなった鼻隠
し23が取り付けられている。鼻隠し23の上端部は、
勾配桁22の上端部位置からほぼ水平に外側に折り曲げ
られた後、先端部23Aが前記屋根面3Aの勾配より急
な勾配となるように折り曲げられている。このような鼻
隠し23の先端部23Aには水切り24が取り付けられ
ている。この水切り24は、一端部24Aが水切り24
の先端部23Aに引っかけられるとともに、他端部24
Bは、前記野地板3の上面に釘打ち等によって固定され
ている。また、鼻隠し23には軒樋25が設けられてい
る。
【0016】前記調整面材19における屋根部20の先
端20Aは、鼻隠し23の先端部23Aおよび水切り2
4の一端部24Aと平行となるように、調整面材19に
おける軒側の端部から折り曲げられている。従って、こ
れらの屋根部20の先端20Aと鼻隠し23の先端部2
3Aおよび水切り24の一端部24Aとの間は、前記隙
間21と連続する隙間26となっており、この隙間26
の先端は軒樋25に臨んでいる。ここにおいて、前記屋
根部20の先端20Aと鼻隠し23の先端部23Aおよ
び水切り24の一端部24A、勾配桁22等により屋根
の端部である軒先27が構成されている。
【0017】この隙間26内には、底板30Aを備えて
断面コ字状となった細長い蓋部材30が取り付けられて
おり、この蓋部材30の底板30Aには、縦長または横
長のスリット、あるいは多数の孔等からなる通気孔31
が形成されている。これにより、太陽電池パネル10お
よび調整面材19と屋根面3Aとで形成された隙間21
の軒側の開口が通気・通水可能に塞がれて、隙間26,
21の内部に害虫等の侵入が防止されるとともに、調整
面材19における屋根部20の先端20Aを支持してい
る。
【0018】図1に示すように、蓋部材30の内部には
シャッター33が取り付けられている。すなわち、シャ
ッター33は蓋部材30の内面の幅よりわずかに狭く形
成された鉄板等の板状部材となっており、このようなシ
ャッター33の下部はばね34で支持され、上部は溶解
部材である例えばハンダ35で前記屋根部20の先端2
0Aの裏面に固定されている。ここで、ばね34はシャ
ッター33を閉じ方向に付勢しており、従って、火災時
にハンダ35が溶けたとき、シャッター33はばね34
の付勢力によって図中矢印Sのように回動し、これによ
り、軒先27の隙間26を閉じるとともに、通気孔31
を閉鎖するようになっている。
【0019】このような本実施例では、建物が火事とな
ったとき、火災時の高温によってシャッター33の上部
を固定しているハンダ35が溶け出す。すると、シャッ
ター33はばね34の付勢力によって回動し、これによ
り、軒先27の隙間26を閉じるとともに、通気孔31
を閉鎖する。一方では、太陽電池パネル10の枠体11
内のEVA14は燃えながらソーラーセル13の破損部
から太陽電池パネル10および調整面材19と屋根面3
Aとの隙間21内に流れ出すとともに、隙間21から軒
側に向かって流れ出す。しかし、軒先の隙間26はシャ
ッター30で閉じられているので、EVA14は屋根1
から外部には流出しない。
【0020】前述のような本実施例によれば次のような
効果がある。すなわち、軒先27の隙間26にはシャ
ッター33がばね34とハンダ35とにより取り付けら
れており、このハンダ35は高熱溶解部材であるため、
火災時の高温によって溶け、シャッター33はばね34
の付勢力によって回動して閉じ、これにより、隙間26
が塞がれる。このため、太陽電池パネル10のEVA1
4がソーラーセル13の破損部から流れだし、燃えなが
ら隙間21、隙間26から軒側に向かって流れ出して
も、軒先27の隙間26を閉鎖したシャッター33によ
り、EVA14は屋根1から外部には流出せず、この結
果、隣家からの火災時および自家火災時にEVA14に
よる延焼を防止できる。
【0021】シャッター33は、下部がばね34によ
り支持されるとともに、上部はハンダ35によって固定
されているため、火災時の高温によってハンダ35が溶
解すると同時にシャッター33はばね34の付勢力によ
って回動し、軒先27の隙間26をすばやく閉じること
ができ、これにより、火災に対して迅速に対処できる。
【0022】図2には本発明の第2実施例が示されてお
り、この実施例でのシャッター43は、火災時にシャッ
ター自身の重量によって閉じるものである。すなわち、
シャッター43は、その一端43Aがヒンジ44で支持
されるとともに、一端43Aより厚く形成された他端4
3Bがハンダ35によって屋根部20の先端20Aに固
定されている。このように、他端43Bが重いので、ハ
ンダ35が溶解したとき、シャッター43はヒンジ44
を支点として回動しやすくなっている。このような本実
施例によっても、前記実施例の,と同様の効果があ
る。
【0023】図3には本発明の第3実施例が示されてお
り、この実施例でのシャッター53は、形状記憶合金に
よって形成されているものである。すなわち、シャッタ
ー53は、蓋部材30の底板30Aに固定される固定部
53Aと、常温時には蓋部材30の側面に沿って立ち上
がっているが、所定の高温に達したとき矢印Sのように
閉じ方向に戻る本体部53Bとを有し、本体部53Bが
軒先27の隙間26を閉じるようになっている。このよ
うな本実施例によっても前記実施例の,と同様の効
果がある他、シャッター53を形状記憶合金で形成した
ので、高温になったとき閉じるように形成したシャッタ
ー53を取り付けるだけでよく、構造が簡単であるとい
う効果がある。なお、前記第2,3実施例において、前
記第1実施例で使用した部材および第1実施例と同一構
造には同一符号を付すとともに、構造等の説明は省略ま
たは簡略化してある。
【0024】図4には本発明の第4実施例が示されてお
り、この実施例の太陽電池屋根41でのシャッター63
は、高温になったときに膨張する熱発泡材によって形成
されている。すなわち、太陽電池パネル10’は、前述
のように枠体11の内部に支持部材12、ソーラーセル
13、EVA14および太陽電池ガラス15を備えて構
成されており、上記シャッター63は、このような太陽
電池パネル10’の枠体11における傾斜方向下側の部
分の下面にパネル10’の全幅にわたって取り付けられ
ている。そして、その状態で複数の太陽電池パネル10
はそれぞれのシャッター63が太陽電池パネル10’の
傾斜方向下側に位置するように、レール状部材18等に
取り付けられて並設されている。また、熱発泡材として
は、例えばグラファイト系のエポキシ樹脂発泡材のニト
ハード(商品名;日東電工社製)が使用され、このニト
ハードは、火災時の高温により膨張し前記隙間21を塞
ぐようになっている。なお、このような実施例におい
て、図示しないが、防水面材4上の軒先端部から棟側に
入り込んで、例えば1メートル程度の鉄板等の不燃材を
敷いてもよく、このようにすれば、軒先側からの延焼も
防止できる。
【0025】このような実施例によれば、隣家からの火
が軒先27側に着火しても、枠体11の下面に取り付け
られた熱発泡材からなるシャッター63が火災時の高温
によって膨張し、隙間21を塞ぐため、軒先27側から
棟側への延焼を防止することができる。また、自家火災
時に棟側から燃えだし、その火が太陽電池パネル10’
のEVA14に移り、このEVA14がソーラーセル1
3の破損部から流れ出し、燃えながら隙間21内を流れ
出ても、各パネル10’ごとのシャッター63で止めら
れるので軒先から外部に流出することはなく、この結
果、火災時にEVA14による延焼を防止することがで
きる。
【0026】また、複数の太陽電池パネル10’を屋根
勾配方向に並設し、それぞれの太陽電池パネル10’に
はシャッター63が太陽電池パネル10’の傾斜方向下
側に位置して設けられているので、燃え出たEVA14
はそれぞれのシャッター63で止められるため、確実に
延焼を防止することができる。
【0027】さらに、シャッター63は太陽電池パネル
10’の下面に予め取り付けられているので、太陽電池
パネル10’を所定の位置に配置すると同時にシャッタ
ー63も取り付けられることになり、これにより、太陽
電池屋根41を容易に防火構造とできる。また、シャッ
ター63はニトハード等の熱発泡材で形成されているの
で、例えば前記第1,2実施例のように、加工した部材
等を組み立てたりする手間が不要となり、その分費用が
少なくてすむ。
【0028】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば
次に示すような変形例を含むものである。例えば、前記
第1実施例では、シャッター33を屋根部20の先端2
0A側に取り付け、ばね34によって水切り24の一端
24A側に閉じるようにしたが、閉じる方向は逆として
もよい。すなわち、シャッター33を水切り24の一端
24A側に取り付け、ばね34によって屋根部20の先
端20A側に閉じるようにしてもよい。
【0029】また、前記第1,2実施例では、シャッタ
ー33,43を蓋部材30に固定する溶解部材としてハ
ンダ35が使用されているが、溶解部材はハンダ35に
限らず、高熱で溶解する他の金属部材でもよい。また、
溶解部材は金属部材に限らず、例えば高熱で溶解する接
着剤やワックス型の温度ヒューズ等でもよく、また、テ
ープ等を用いて固定してもよい。要するに、本発明の溶
解部材は、通常はシャッター33,43を蓋部材30に
固定できるが、火災時の高温によって溶解するものであ
ればよい。
【0030】さらに、前記第3実施例では、形状記憶合
金で形成したシャッター53を屋根部20の先端20A
側に取り付け、火災時に水切り24の一端24A側に閉
じる方向に形状が戻るようにしたが、これに限らず、閉
じる方向は逆としてもよい。すなわち、シャッター53
の固定部53Aを水切り24の一端24A側に固定し、
本体部53Bを屋根部20の先端20A側に閉じる方向
に戻るようにしてもよい。
【0031】また、前記各実施例では、シャッター3
3,43,53をいずれも屋根の先端27に設け、この
軒先27の隙間26を塞ぐようにしたが、シャッター3
3,43,53の設置箇所は軒先27に限らず、例え
ば、屋根面3Aと調整部材18とのいずれかに設け、屋
根面3Aと太陽電池パネル10および調整部材18間に
形成された隙間21を塞ぐようにしてもよい。例えば、
前記第1実施例のばね34と同様のばねを使用してシャ
ッターを屋根面3A側に取り付け、シャッターの下部を
ばねで屋根面3Aにおける軒側に固定するとともに上部
をハンダ等で棟側に固定する。このようにすれば、火災
時にハンダ等が溶けたとき、ばねの付勢力でシャッター
の上部が持ち上がり、この結果、隙間21が塞がれる。
【0032】また、前記第3実施例の形状記憶合金と同
様の形状記憶合金からなるシャッターを屋根面3A側に
取り付け、シャッターの固定部を屋根面3Aにおける軒
側に固定するとともに本体部を屋根面3A上に載せて棟
側に取り付ける。このようにすれば、火災時の高温で記
憶された形状に戻る本体部が持ち上がり、この結果、隙
間21が塞がれる。
【0033】シャッターを太陽電池パネル10側に取り
付ける場合も、上記とほぼ同様とする。すなわち、ばね
を使用する場合は、シャッターの下部を調整部材18に
おいて軒側に取り付けるとともに、上部をハンダで棟側
に固定し、火災時に上部が調整部材18から下方、すな
わち屋根面3A側に揺動して前記隙間21を塞ぐように
すればよく、形状記憶合金を使用する場合も、上記した
ように、シャッターの本体部が下方に揺動して前記隙間
21を塞ぐようにすればよい。さらに、シャッターを太
陽電池パネル10側に取り付ける場合には、前記第2実
施例のヒンジ44と同様のヒンジとシャッター自身の重
量とによる構造を利用できる。また、上記いずれの場合
でも、シャッターは太陽電池パネル10の屋根勾配方向
下側に設けられる。
【0034】そして、このような実施例によれば、シャ
ッターの上部または本体部は、隙間内を流れるEVA1
4の流れ方向に逆行するため、EVA14が上部または
本体部を乗り越えることはなく、これにより、燃えなが
ら流れでるEVA14を隙間21内で確実にストップで
きるという効果がある。このとき、軒先27にもシャッ
ターを設けておけば、隙間21内に設けたシャッターが
故障しても、軒先27のシャッターでEVA14の流れ
を止めることができ、これにより、EVA14による延
焼の防止をより確実に防止できる。
【0035】また、前記第2実施例では、ヒンジ44と
シャッター43自身の重量とによる構造としたが、この
ような構造にさらにシャッター43と蓋部材30との間
にシャッター43を閉じ方向に付勢するコイルばねを追
加してもよい。これによれば、シャッター43自身の重
量による回動にコイルばねの付勢力が加味されるので、
確実に、かつ、すばやくシャッター43が閉じられると
いう効果がある。
【0036】さらに、前記第4実施例では、太陽電池パ
ネル10’の傾斜方向下側にシャッター63が取り付け
られ、このような太陽電池パネル10’を傾斜方向に並
設してあるが、これに限らず、例えば図5に示すよう
に、太陽電池パネル10’と前記太陽電池パネル10と
を傾斜方向に交互に配置した太陽電池屋根51としても
よい。このようにしても、前記第4実施例と同様の作
用、効果を生ずる。
【0037】また、前記第4実施例では、太陽電池パネ
ル10’の傾斜方向下側にのみシャッター63を取り付
けてあるが、これに限らず、例えば図6に示すように、
傾斜方向の上側と下側とにシャッター63を取り付けた
太陽電池パネル10''としてもよい。そして、このよう
な太陽電池パネル10''と前記太陽電池パネル10とを
傾斜方向に交互に配置した太陽電池屋根61としてもよ
い。このようにしても、前記第4実施例と同様の作用、
効果を生ずる。
【0038】さらに、前記第4実施例では、太陽電池パ
ネル10’の傾斜方向下側にシャッター63が取り付け
られ、このような太陽電池パネル10’を傾斜方向に並
設してあるが、これに限らず、例えばこのパネル10’
と前記太陽電池パネル10とを組み合わせる際、シャッ
ター63が傾斜方向下側に取り付けられたパネル10’
を傾斜方向の最も下側位置にのみ配置した太陽電池屋根
としてもよい。すなわち、太陽電池屋根において1つの
シャッター63が取り付けられているものである。この
ようにすれば、前記第1実施例と同様の作用、効果を生
ずる他、シャッター63を有する太陽電池パネル10’
は1つだけ配置すればよいので、第4実施例と比べても
費用が少なくてすむ。
【0039】さらに、前記各実施例では、タイプの異な
るシャッター33,43,53,63を傾斜屋根に取り
付けたが、これらのシャッター33,43,53,63
は、いわゆる陸屋根において、わずかに傾斜してEVA
14が流れ出る場合にも利用できるものである。
【0040】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の太陽電
池屋根の防火構造によれば、隣家および自家での火災時
でも、太陽電池パネルよりも屋根勾配下側に設けたシャ
ッターが火災等の高温によって閉じ、屋根面と太陽電池
パネルとの間の隙間を塞ぐので、隣家からの火は建物の
軒先から隙間を伝わって棟側に移ることはなく、また、
棟側の太陽電池パネルの構成材料が着火し、その構成材
料が燃えながら流れ出てもシャッターで止められるた
め、建物の軒先から外部に流れ出ることはなく、これに
より、隣家および自家での火災時でも、延焼の発生を防
止できる。
【0041】また、本発明の太陽電池パネルでは、シャ
ッターが予め取り付けられているので、太陽電池パネル
を配置すると同時にシャッターも取り付けられることに
なり、これにより、太陽電池屋根の防火構造を容易に構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る太陽電池屋根の軒先
部を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る太陽電池屋根の軒先
部を示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る太陽電池屋根の軒先
部を示す断面図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る太陽電池屋根の軒先
側と太陽電池パネルとを示す断面図である。
【図5】第4実施例に係る太陽電池パネルの配置例を示
す簡略図である。
【図6】第4実施例に係る太陽電池パネルの変形例とそ
の太陽電池パネルの配置例とを示す簡略図である。
【符号の説明】
1 太陽電池屋根 10,10’ 太陽電池パネル 11 枠体 14 EVA(エチレンビニルアセテート) 21,26 隙間 27 軒先 33 ばねを使用したシャッター 34 ばね 35 溶解部材であるハンダ 43 ヒンジを使用したシャッター 44 ヒンジ 53 形状記憶合金を使用したシャッター 63 熱発泡材を使用したシャッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04D 3/40 V 13/00 J H01L 31/042 31/04 (72)発明者 坂井 則和 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根面との間に隙間をおいて配置した太
    陽電池パネルを備えた太陽電池屋根の防火構造であっ
    て、前記屋根に、高温で閉じかつ前記隙間を塞ぐシャッ
    ターを前記太陽電池パネルの屋根傾斜下側に設けたこと
    を特徴とする太陽電池屋根の防火構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の太陽電池屋根の防火構
    造において、前記シャッターは、このシャッターを閉じ
    方向に付勢するばねで支持されるとともに高温で溶解す
    る溶解部材で固定され、この溶解部材の溶解によって前
    記ばねの付勢力で閉じるものであることを特徴とする太
    陽電池屋根の防火構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の太陽電池屋根の防火構
    造において、前記シャッターは、一端がヒンジで支持さ
    れるとともに他端が高温で溶解する溶解部材で固定さ
    れ、この溶解部材の溶解によって前記ヒンジを支点とし
    てシャッター自身の重量で回動して閉じるものであるこ
    とを特徴とする太陽電池屋根の防火構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の太陽電池屋根の防火構
    造において、前記シャッターは、高温になったときに前
    記隙間を閉じる形状に戻る形状記憶合金によって形成さ
    れていることを特徴とする太陽電池屋根の防火構造。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の太陽電池屋根の防火構
    造において、前記シャッターは、高温になったときに膨
    張し前記隙間を閉じる熱発泡材によって形成されている
    ことを特徴とする太陽電池屋根の防火構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電
    池屋根の防火構造において、前記シャッターは、前記太
    陽電池パネルの下面に取り付けられていることを特徴と
    する太陽電池屋根の防火構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電
    池屋根の防火構造において、前記シャッターは、屋根の
    軒先側端部に設けられていることを特徴とする太陽電池
    屋根の防火構造。
  8. 【請求項8】 傾斜した屋根にその屋根面との間に隙間
    をおいて配置される太陽電池パネルであって、下面側
    に、前記傾斜方向と交差する方向に全幅にわたって延び
    るシャッターを有することを特徴とする太陽電池パネ
    ル。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の太陽電池パネルにおい
    て、前記シャッターは、前記傾斜方向下側辺縁近傍に取
    り付けられていることを特徴とする太陽電池パネル。
JP6327630A 1994-07-19 1994-12-28 太陽電池屋根の防火構造および太陽電池パネル Withdrawn JPH0886066A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6327630A JPH0886066A (ja) 1994-07-19 1994-12-28 太陽電池屋根の防火構造および太陽電池パネル

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16661794 1994-07-19
JP6-166617 1994-07-19
JP6327630A JPH0886066A (ja) 1994-07-19 1994-12-28 太陽電池屋根の防火構造および太陽電池パネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0886066A true JPH0886066A (ja) 1996-04-02

Family

ID=26490911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6327630A Withdrawn JPH0886066A (ja) 1994-07-19 1994-12-28 太陽電池屋根の防火構造および太陽電池パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0886066A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6331671B1 (en) 1999-02-25 2001-12-18 Canon Kabushiki Kaisha Installation structure of solar cell module array, installation method of solar cell module, and sunlight power generation system
US6437235B1 (en) 1999-03-26 2002-08-20 Canon Kabushiki Kaisha Solar cell module, solar cell-bearing roof and solar cell power generation system
JP2015512023A (ja) * 2012-02-14 2015-04-23 ファイヤーストーン ビルディング プロダクツ カンパニー エルエルシー 可動障壁付きソーラーパネルシステム
CN114887262A (zh) * 2022-06-13 2022-08-12 中国科学技术大学 一种绿色建筑屋面光伏的火灾自动预警及灭火系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6331671B1 (en) 1999-02-25 2001-12-18 Canon Kabushiki Kaisha Installation structure of solar cell module array, installation method of solar cell module, and sunlight power generation system
US6437235B1 (en) 1999-03-26 2002-08-20 Canon Kabushiki Kaisha Solar cell module, solar cell-bearing roof and solar cell power generation system
JP2015512023A (ja) * 2012-02-14 2015-04-23 ファイヤーストーン ビルディング プロダクツ カンパニー エルエルシー 可動障壁付きソーラーパネルシステム
CN114887262A (zh) * 2022-06-13 2022-08-12 中国科学技术大学 一种绿色建筑屋面光伏的火灾自动预警及灭火系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8991115B2 (en) Solar panel assembly with movable barriers
JP2975998B1 (ja) 太陽電池屋根構造
JPH0886066A (ja) 太陽電池屋根の防火構造および太陽電池パネル
JPH07194723A (ja) 太陽電池屋根構造
JP3571333B2 (ja) 太陽電池屋根構造
JP2000101120A (ja) 太陽光発電パネル及びそれを組み込んだ屋根構造
KR20070052068A (ko) 지붕 시스템
JPH0849378A (ja) 太陽電池パネルを備えた屋根構造
JP2008002264A (ja) 屋根
JP3110282B2 (ja) 太陽電池屋根構造および太陽電池パネル
JP2013007153A (ja) 換気機能を備えた横葺屋根装置
JP4365760B2 (ja) 換気棟
JPH0610571A (ja) 多機能型覆い装置
JP4551173B2 (ja) 屋根の換気構造
JP3320901B2 (ja) 太陽電池屋根の雪止め構造
JPH09148614A (ja) 太陽電池パネル
JP3076544B2 (ja) 軒天井の換気構造
JP5004911B2 (ja) 屋根材型太陽電池パネル装置
JP3528410B2 (ja) 光発電機能を有する屋根パネル
JP2000079179A (ja) 自動復元防火ダンパー
JP2000291217A (ja) 太陽電池屋根構造および太陽電池パネル
JPH1096315A (ja) 棟換気装置用防火ダンパ
JP2912594B2 (ja) 屋根上換気装置
JP2002106129A (ja) 軒構造
KR100759166B1 (ko) 내화성 pv 슁글 조립체

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305