JP2912594B2 - 屋根上換気装置 - Google Patents

屋根上換気装置

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JP2912594B2
JP2912594B2 JP11100197A JP11100197A JP2912594B2 JP 2912594 B2 JP2912594 B2 JP 2912594B2 JP 11100197 A JP11100197 A JP 11100197A JP 11100197 A JP11100197 A JP 11100197A JP 2912594 B2 JP2912594 B2 JP 2912594B2
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貴史 上野
嘉輝 後藤
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National House Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、類焼のおそれを減
じつつ家屋を換気しうる屋根上換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋、特に高級な家屋において、空調に
よる住環境を向上するとともに家屋の見映えを高めるた
めのアクセントとして、屋内空気を小屋裏を通じて排気
し屋内空気を換気するため、煙突状に形成した屋根上換
気装置がしばしば用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な屋根上換気装置の小屋裏に通じる換気口は、通常、ル
ーバ、多孔板、網状体などの通気体によって目隠しされ
るとはいえ、防火機能は不充分であり、近くで火災が生
じたときなどでは、この換気口が、火焔、火の粉、熱風
を通気体をへて小屋裏等に侵入させる入口となり、家屋
の類焼の原因となる場合がある。
【0004】又自宅からの出火に際しても、屋根上換気
装置が煙突となって燃焼を促進する場合もある。
【0005】本発明は、温度の上昇により換気口を閉じ
る防火ダンパを具えることによって、火災時において、
この換気口を通じての類焼を予防しうる屋根上換気装置
の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、屋根
から突出し、かつ小屋裏と連通するとともに外気に開口
する換気口を有する屋根上換気装置であって、上部を天
井蓋(9)により覆われかつ立設される周囲壁枠(7)
に設けた向き合う開口(11)をつなぎ換気口(5)を
形成する横筒部(13A)と、この横筒部(13A)か
ら立上がる縦筒部(13B)とを有する換気ボックス
(13)を具えるとともに、縦筒部(13B)は上端が
開口することにより前記換気口(5)を小屋裏Qに通じ
させ、しかも前記換気口(5)に、温度の上昇により換
気口(5)を閉じる防火ダンパ(4)を設けたことを特
徴している。
【0007】このような屋根上換気装置は、近くの火災
による火焔、火の粉、熱風などによる温度の上昇によっ
て、防火ダンパが換気口を閉止する。従ってそれらの換
気口からの侵入を防いで屋根上換気装置に起因する延焼
を予防できる。さらに、自家の出火時にも換気口を遮断
可能としたときには、煙突効果による燃焼の促進を防ぎ
うる。
【0008】さらに請求項2の発明は、前記防火ダンパ
は、金属などの不燃材からなることによって該防火ダン
パ(4)が作動するまえの防火性を高める通気体(3)
により覆ったことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の屋根上換気装置1
の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は屋根上換
気装置1の正面図、図2はその側面図、図3はその背面
図であり、本例では図4に示すように、屋根上換気装置
1は寄せ棟形式の屋根部R1の主棟線Sの略中間位置か
つ家屋の正面Aの側に偏位して配されている。
【0010】又屋根上換気装置1は屋根部R1の上面か
ら突出する小屋状の本体部2に、図1の正面図、図3の
背面図に示し、かつ図5、図6で詳示するように金網、
多孔板等からなる通気体3で覆われかつ防火ダンパ4が
配された換気口5A、5B(総称とするとき換気口5と
いう)が正面、背面に設けられている。
【0011】さらに本体部2は、前記主棟線Sで傾斜し
て向き合い屋根下地をなす屋根パネルP上に立設される
平面矩形の周囲壁枠7と、その上部を覆う天井蓋9と、
前記周囲壁枠7に設けた向き合う開口11をつなぎ、換
気口5A、5Bを形成する換気ボックス13とを具え、
前記換気口5A、5Bには、本例ではともに防火ダンパ
4が配される。
【0012】又この本体部2の内部は、前記主棟線Sに
沿って設けた小屋裏通風口15を介して、小屋裏Qに通
じている。
【0013】前記周囲壁部7は、夫々四隅で柱材19に
より結合された前記主棟線Sと平行な正面板20、背面
板21、およびそれに直角な側面板22、22とからな
る下地枠を有し、この下地枠は前記屋根下地上に、屋根
防水シート24を介して載置され固定される。
【0014】さらに本例では正面板20、背面板21
と、これらの外面かつ中央部分を化粧する中央外壁板2
0A、21Aとには、横長矩形の前記開口11が夫々穿
設される。
【0015】なお正面板20、背面板21の外面両側部
分は、側外装板20B、21Bが配され、かつ側面板2
2、22にも外装板22A、22Aが配されることによ
って化粧される。
【0016】前記換気ボックス13は、両端が前記開口
11、11に嵌着される横筒部13Aの中央に、上端で
開口する縦筒部13Bを立上げている。この縦筒部13
Bは本体部2の内部で開放されることにより、換気口5
を、前記小屋裏通気口15をへて小屋裏Qに通じさせ
る。又縦筒部13Bが上向きに設けられることにより換
気ボックス13内に侵入する雨水が本体部2内に漏出す
ることを抑止する。又横筒部13Aの底板13aが中央
に向かって上に傾く傾斜面であることにより、雨水を円
滑に排出する。
【0017】さらに本体部2は、屋根パネルPである屋
根下地などとの間を他の防水シート27…を用いて雨仕
舞され、かつ前記外装板20A、20B、21A、21
B、22Aの下端と、屋根葺材29との間は水切り板3
0…を用いて水切りされる。
【0018】さらに本例では換気ボックス13の横筒部
13Aの両端の換気口5A、5Bには、虫、鳥等の侵入
を防ぐネット状体32が設けられるとともに、その外端
は、前記防火ダンパ4が夫々配される。又この防火ダン
パ4は前記のごとく通気体3によって覆われ、この通気
体3も、金属などの不燃材からなることによって、前記
防火ダンパ4が作動する前の換気口5での防火性を高め
ている。
【0019】前記防火ダンパ4は図7〜10に示すごと
く、両側端に取付片41を張出し、かつ通気用の導通部
42を有する外枠体43と、シャッタ44と、温度の上
昇によりシャッタ44を動作させて導通部42を閉じ、
従って換気口5を閉止させる感熱具46とからなり、本
例では一体可搬なユニット体に形成される。
【0020】前記外枠体43は、特に図10に示すよう
に、正面側、即ち屋外側のフランジF1に比して背面側
のフランジF2の巾を大とした変形溝形材からなる上枠
材50、下枠材51、側枠材52、52が溝部を内向き
に矩形に接合した基枠の両側に、アングル材からなる前
記取付片41を形成する。又この取付片41の背面には
防水用のパッキン材53が連続して添設され、このパッ
テン材53を介在させて、前記中央外装板20A、21
Aの外面にビスなどの固定具54を用いて固定されるこ
とにより、防火ダンパ4は換気口5に取着される。
【0021】さらに前記上枠材50の前記背面側のフラ
ンジF2は、下方にのびる巾広体であり、かつその下端
には正面側に向かって斜め上に折曲がる受片50aが形
成される。なおこの受片50aは前記シャッタ44の一
部をなす。
【0022】前記シャッタ44は、本例では図8〜10
に示すごとく、3枚のシャッタ板55、56、57から
なる。シャッタ板55、56、57は、垂下することに
より前記導通部42を閉じる合計巾の基板部55A、5
6A、57Aの上端に、背面側に向かって下に傾き吊下
げられるための係止片55b、56b、57bが設けら
れる。又シャッタ板55、56の上端には、さらに側枠
材52の正面側のフランジF1近傍まで突出する外ガイ
ド片55c、56cが設けられる。
【0023】さらにシャッタ板55の下端には、前記係
止片56bを受ける受片55aと、屋内側に側枠材42
の背面側のフランジF2近傍まで突出する内ガイド片5
5dが形成される。又シャッタ板56の下端には係止片
57bを受ける受片56aと内ガイド片56dとが形成
される。さらにシャッタ板57の下端には内ガイド片5
7dを形成する。
【0024】これによって、シャッタ板57を引上げる
と、その内ガイド片57dが、他の内ガイド片56d、
55dを受け、図8に示すごとく、シャッタ板55、5
6、57は、上枠材50と内外に重なり合って上方に引
上げられる。
【0025】又図9に示すごとく、下降することによ
り、シャッタ板55の係止片55bが前記上枠材50の
受片50aにより、シャッタ板56の係止片56bが受
片55aにより、シャッタ板57の係止片57bが受片
56aにより夫々吊下げられて前記導通部42を遮蔽す
る。
【0026】又シャッタ44は引上げ状態において前記
感熱具46によって保持される。感熱具46は、本例で
はいわゆるヒューズなどの加温により溶融する熱溶融材
からなる感熱部59(図7に示す)を用いており、前記
上枠材50と前記シャッタ板57とに夫々ネジ止めされ
る縦長の小プレート60、61を重ねてかつ前記感熱部
59によって連結するとともに、この溶断によって小プ
レート60、61が分離する。なおシャッタ板55、5
6の外ガイド片55c、56cには前記ネジが通る切欠
部63(図9に示す)を設ける。
【0027】なお感熱部59の溶断温度は、通常に生じ
る温度よりも高温であって、かつ家屋への類焼を防ぎう
る温度以下の範囲、例えば50℃〜300℃、好ましく
は80℃〜150℃程度に設定される。
【0028】感熱具46として、熱溶融材の他、サーミ
スタ、バイメタル等の電気式、機械式のものも利用で
き、かつ温度を感じて自動的に作動する感熱具46とと
もに、シャッタを押釦などの人の操作によって開閉する
開閉手段を併用することもできる。
【0029】又シャッタ44として、前記シャッタ板5
5〜57を用いるものの他、扉状に回動して換気口5を
閉じ、又は並置される回動翼の旋回により閉止するルー
バ状のものなど、種々の形式のものを援用できる。
【0030】さらに、防火ダンパとは、前記実施例のよ
うな、一体可搬のユニット体のものを換気口5に組込む
のではなく、換気口5に、現場施工によって例えば外枠
体、シャッタを換気口5に形成するようにもなしうる。
【0031】さらに換気口5を本体部2の例えば4面な
ど複数面に予設し、その内で、隣家に向く側など、類焼
の因が生じる可能性のある面の換気口5にのみ防火ダン
パ4を設け、他の換気口5への取付けを省略して部材の
利用効率を高めることができる。又防火ダンパ4を一体
可搬なユニット型とすることにより、現場での位置を選
択した取付けが容易となる。
【0032】さらに本体部でも例えば図11〜14に示
すように、方形の屋根部R2上で一方に偏位させて設け
るように構成し、さらにはドーマ状とするなど種々変形
できる。
【0033】
【発明の効果】このように、請求項1の屋根上換気装置
は、換気口に、温度の上昇により換気口を閉じる防火ダ
ンパを設けたため、近くの火災による火焔、火の粉、熱
風などによる温度の上昇によって、防火ダンパが換気口
を閉止でき、換気口からの侵入を防いで屋根上換気装置
に起因する延焼を予防できる。さらに、自家の出火時に
も換気口を遮断可能としたときには、煙突効果による燃
焼の促進を防ぎうる。
【0034】さらに請求項2の屋根上換気装置において
は、防火ダンパが、固定具を用いて取付自在かつ一体と
して可搬のユニット体として予め形成されているため、
施工現場での後付けが容易となり、又、防火ダンパの取
付けの有無の他は、屋根上換気装置を共通の構成とする
ことも可能となり、生産性を高めうる。さらに現場にお
いて、燃焼のおそれのある換気口など防火ダンパが必要
な換気口にのみ、防火ダンパを取付けることにより、不
要な位置への防火ダンパの取付けをなくして工数、費用
等を減じることもできる。又防火ダンパは予めユニット
体としているので取付部材の共通化、取付の効率化など
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す背面図である。
【図4】屋根上換気装置が取付く屋根の一例を示す平面
図である。
【図5】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図7】防火ダンパの一例を示す正面図である。
【図8】シャッタの引上げ状態を示すその断面図であ
る。
【図9】シャッタの閉止状態を示すその断面図である。
【図10】その斜視図である。
【図11】他の実施例を示す正面図である。
【図12】他の実施例を示す側面図である。
【図13】他の実施例を示す背面図である。
【図14】屋根上換気装置が取付く屋根の他の例を示す
平面図である。
【符号の説明】
2 本体部 4 防火ダンパ 5、5A、5B 換気口 R1、R2 屋根部 Q 小屋裏

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根から突出し、かつ小屋裏と連通すると
    ともに外気に開口する換気口を有する屋根上換気装置で
    あって、上部を天井蓋(9)により覆われかつ立設される周囲壁
    枠(7)に設けた向き合う開口(11)をつなぎ換気口
    (5)を形成する横筒部(13A)と、この横筒部(1
    3A)から立上がる縦筒部(13B)とを有する換気ボ
    ックス(13)を具えるとともに、 縦筒部(13B)は上端が開口することにより前記換気
    口(5)を小屋裏Qに通じさせ、 しかも前記換気口
    (5)に、温度の上昇により換気口(5)を閉じる防火
    ダンパ(4)を 設けたことを特徴とする屋根上換気装
    置。
  2. 【請求項2】前記防火ダンパは、金属などの不燃材から
    なることによって該防火ダンパ(4)が作動するまえの
    防火性を高める通気体(3)により覆ったことを特徴と
    する請求項1記載の屋根上換気装置。
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