JP2009156511A - 換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付壁面からの出寸法を必要最小限に抑えてコンパクト化され、現場状況に応じて取付施工性の自由度も広く、しかも低コストで実現できる防火防水機能を備えた換気装置を提供する。
【解決手段】壁部1を貫通して屋内外を連通する通気スリーブ14が嵌装され、それに接続させて筐体状のブラケット20をこの通気孔20aを合致させて取り付ける。また、ブラケット20の全体を外側から筐体状の外カバー21で覆って組み立てる。ブラケット20の縁側壁20bと外カバー21の縁側壁21bを「邪魔板部」にして互い違いに迷路状になるように装置2の組立筐体が組み立てられる。組立筐体の下部及び両側には外気導入口23,23が設けてあり、そこから外気Wを導入して屋内の換気を行う。換気装置2はブラケット20と外カバー21だけの組立筐体であるから、壁部1からの出寸法を面一に近い最小限に抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般住宅家屋などの外壁面に簡便に取付施工されて換気口から雨水、あるいは火災に見舞われた近隣からの炎や煙が屋内に吹き込むのを防ぐ防火防水機能を備えた特に壁面取付式として有効な換気装置に関するものである。
台風などの強風時に風雨が家屋の屋内に入り込むのを防ぐ換気装置として、たとえば先に本出願人によって提案された換気ガラリおよび縦筒型換気装置(特許文献1,2参照)などがある。
ところで、特許文献1に記載の換気ガラリにあっては、構造がやや複雑化し、特に台風時などの強風下では雨水の浸入防止に十分な機能を果たせず、また軒や庇などの限定された場所のみしか使用できないといった問題がある。また、特許文献2に記載の縦筒型換気装置の場合、風雨浸入防止用の換気構造に加えて、火災や煙などの侵入を防止する火炎ダンパ構造を別個に製造し、併用する構造となっている。そのため、勢い部材点数が増加し、組立工数の増加と相まって製造コストが高いものとなる。また、建屋の外壁などに対して換気構造と防火ダンパ構造とを併設する大きなスペースを確保する必要があり、建築設計上でも不利である。
このような問題の解消にむけて、先に本出願人は水密防火兼用換気装置を提案している(特許文献3参照)。
実公平3−29516号公報 特開平10−37334号公報 特開平11−44012号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された水密防火兼用換気装置にあっても以下の点にさらなる改良の余地を残している。
1つは、通気経路が一方向から他方向へと一意的に設定されていることである。そのため、通気経路を構造的に確保するための設計自由度が狭まり、装置全体の厚さ寸法が嵩張って大きくなり、取付壁面からの出寸法を最小限に抑えることが難しい。
また1つは、防火機能を担当する構造として、温度ヒューズ、コイルスプリングや固定枠など多種多様な部材を必要とし、組立工数の増加と相まって製造コストが高くなってしまう。
以上に鑑み、本発明の目的は、取付壁面からの出寸法を必要最小限に抑えてコンパクト化され、現場状況に応じて取付施工性の自由度も広く、しかも低コストで実現できる防火防水機能を備えた換気装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の代表的な換気装置は、家屋の壁部に取り付けて固定され、屋内と屋外を連通させるために前記壁部に貫通して設けた連通孔に接続して外気を屋内に取り入れ、かつ屋内空気を屋外に排気する換気装置において、前記壁部に固定され、筐体形状に形成されたその筐体主面に前記連通孔に接続される通気孔を有するブラケットと、前記ブラケットの全体を外側から覆って結合される大きさと形状を有する筐体形状に形成され、その筐体縁端に沿って立ち上げた縁側壁と前記ブラケットの筐体縁端に沿って立ち上げた縁側壁とを互い違いにして雨水の浸入を遮断する邪魔板部として、両縁側壁間に迷路状の通気経路を設けて組み立てられる外カバーと、前記ブラケットと前記外カバーとを組み立てた組立筐体の内部に設けられ、前記迷路状の通気経路に取り込まれた強風時の外気の風圧で撓むことによって前記ブラケットの通気孔を内側から塞ぐ可動フラップと、 を含み、前記組立筐体の任意の複数個所に前記迷路状の通気経路の入口となる外気導入口を設け、それら複数の外気導入口から導入された外気は前記通気経路を誘導されて前記可動フラップに正面から当たるように構成したことを特徴とするものである。
本発明の換気装置によれば、装置の組立筐体内に形成される通気経路を筐体縁側壁を邪魔板にして互い違いの迷路形状に構成し、ブラケットの通気口に臨んで設けた可動フラップと併用することで、通常の換気は問題なく行え、台風時の強風などはその邪魔板とフラップで雨水を遮断して屋内への吹き込みを防止する。また、火災時の熱風なども熱発泡材が熱膨張して通気経路を遮断して阻止する。そうした防水防火機能が部材点数を最小限に抑え、かつ温度ヒューズなども不要で非常にコンパクトな構造が可能となり、取付壁面からの出寸法も最小限に抑えることができ、製造ならびに現場施工に要するコストを総体的に低減できる効果がある。
以下、本発明に係る換気装置の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
図1〜図4は、本実施形態による壁面取付型の換気装置2を建屋のたとえば壁部1にビス止めで固定して取り付けた場合の施工例を示す。
図1(a),(b)および図2と、平断面図の図3に示すように、壁部1はこの場合外壁10と、間柱11と、そして縦胴縁12などで構成されている。そうした壁部1における装置施工場所に予め所要の内径を有する連通孔が穿孔され、その連通孔に筒状の通気スリーブ14を嵌装させて装置2を取付施工するための準備とされる。換気装置2は、屋外から外気Wを取り込み、かかる通気スリーブ14に通して建屋の屋内に導入し、あるいは逆に屋内の空気を通気スリーブ14から装置2を抜けさせて屋外に逃がすべく換気機能を果たす。
換気装置2は基台ベースとなるブラケット20を有し、このブラケット20は外壁10の外面に取付ビス28で後付けして固定されるプレス成形または折り曲げ加工された筐体であり、プラスチック製または薄鋼板製である。図4の正面図でも明らかなように、ブラケット20の筐体主面にはその中心部に直径100mm程度の通気孔20aが設けられ、この通気孔20aに上記通気スリーブ14を嵌合あるいは接着など適宜のつなぎ方式で接続して連通させる。
また、上記ブラケット20を外側を覆い被せるようにして組み立てられる筐体の外カバー21を有し、プラスチック製または薄鋼板製である。すなわち、図2の側面断面図に示すように、取付ビス28でもって外壁10に固定したブラケット20に外側から外カバー21が適宜手段で分解可能に組み立てられる。ブラケット20と外カバー21を組立筐体として組み立てて外壁10に固定すれば、図1(b)および図2に示すように、天地方向でいう換気装置2の下部と両側に外気Wを取り入れる両側導入口23,23が形成される。外気Wはそうした両側導入口23,23から換気装置2の組立筐体内に導入され、組立筐体内を抜けかつ通気スリーブ14を通って内カバー15に案内され、屋内に入って換気する。なお、両側導入口23,23と、さらに下側導入口23の計3個所から外気Wが装置2内に導入されるように工夫されている。
平断面図の図1(b)で明らかなように、換気装置2の組立筐体の内部は、取り込まれた外気Wが流通する経路を迷路状あるいは蛇行状に形成されている。すなわち、ブラケット20の縁を立ち上げた縁側壁20bと、この縁側壁20bに外側から互い違いになるようにして外カバー21の縁を立ち上げた縁側壁21bが組み立てられ、両方の縁側壁20b,21b間に鋭角に曲がった迷路状あるいは蛇行状の通気経路が形成される。さらに、その迷路状あるいは蛇行状の通気経路は次に説明する可動フラップ25の前面につながり、フラップ前面から壁部1を貫通して嵌装された通気スリーブ14に通じ、屋内へと通じて形成される。
このように、本発明に係る実施形態の換気装置2は、外気Wを通す通気経路が多くの部材を用いずとも迷路のごとき複雑に曲がりくねった形状に形成され、このことが要旨の1つとなっている。
すなわち、上記縁側壁20b,21b同士を互い違いに入り組ませ、外気Wを敢えて鋭角をなす曲がりによって蛇行させる「邪魔板部」として機能させる。したがって、平素の外気Wはそうした邪魔板部をかわしつつ何ら支障なく流通して換気を行うが、強風による外気Wや火炎などに対しては流通を邪魔するとともに、可動フラップ25が閉方向に動作して通気経路の通気孔を遮断する。
そこで、係る通気経路の途中である換気装置2の組立筐体内において、要旨部材である可動フラップ25がこの上端でブラケット20の上部になる縁側壁に止ビス27によって固定され、フラップ下端は自由端として上下方向に垂れ下がって装着されている。可動フラップ25は、弾性や可撓性を有する材質のもので形成され、台風時などの強風による風圧を受けると、側面断面図である図2中の仮想線で示すように湾曲して撓み、ブラケット20の通気孔20aを閉塞して通気スリーブ14を遮断する。それによって、強風が屋内側に吹き込まれるのを完全に防止する。
さらに、本実施形態の換気装置2にあっては、迷路形状の通気経路の入口付近に不燃性の体積膨張材である熱発泡材22が装着されている。この熱発泡材22は火炎の熱を受けると熱膨張し、換気装置2の下部両側における外気Wの両側導入口23,23と下側導入口23を塞ぐ。それによって換気装置2内への火炎の吹き込みを完全に遮断する。
以上から、第1実施形態の換気装置2によれば、その組立筐体の厚さが薄く嵩張らず、また壁部と面一に、非常にコンパクトかつ簡便に取り付けて施工できる。そして、平素は外気Wを有効に屋内側に取り込み、または逆に屋内の空気を屋外に排出して有効な換気を行うことができる。また、台風時の強風に混じった雨水に対しては可動フラップ25が風圧を受けて通気孔20aを閉じて通気経路を閉塞するので、屋内側への吹き込みが有効に防止される。さらには、不幸にも近隣他家の火災発生時、その熱で熱発泡材22が熱膨張することで両側導入口23,23と下側導入口23を完全に遮断するので、火炎の屋内への吹き込みによる類焼から免れることができる。
≪第2実施形態≫
つぎに、図5(a),(b)および図6は、第2実施形態による換気装置2を取り付けた施工例を示す。
この場合、換気装置2は、第1実施形態で示した外カバー21の外側にさらに先付用ブラケット26を設けて構成されている。この先付用ブラケット26は、壁部1に換気装置2を取り付ける外壁10の予定位置に予め埋め込んで先付けされるものである。
先付用ブラケット26は、第1実施形態の外カバー21を内側に包み込むような大きさと形状でやはりプラスチック製または薄鋼板製の筐体として形成され、予め装置施工に備えて外壁10の予定場所に埋め込むようにして固定される。そうしたブラケット26の内側において、上記ブラケット20がビス止め固定され、かつ外カバー21を結合して換気装置2の組立筐体が構成される。但し、組立順序はその限りではない。可動フラップ25の取付構造もまた第1実施形態の場合とほとんど変わらない。
そこで、先付用ブラケット26を介して換気装置2の全体が外壁10に埋め込まれる形で施工されるので、先付用ブラケット26と外壁10との嵌め込み目には、図5(b)に示すように、所要の気密性と水密性を確保するシール部材30が装填されている。
以上、この第2実施形態によれば、図6に示すように、平素の外気Wの導入による換気機能と、雨水を含んだ強風時の吹き込み、そして熱発泡材22の熱膨張による火炎の遮断機能について第1実施形態の場合と同様な効果が得られる。また、本実施形態においても通気スリーブ14を壁部1に貫通させて取り付ける施工時期については特に言及されない。
≪第3実施形態≫
つぎに、図7および図8は、第3実施形態による換気装置2を取り付けた施工例を示す。
この場合、第1,第2実施形態における可動フラップ25が垂下した一枚物であったのに対して、この第3実施形態では左右2枚のいわゆる観音開き式の可動フラップ25,25を設けて構成されている。左右の可動フラップ25,25はそれぞれ後端を止ビス27でもって固定され、弾性または可撓性によってそれら左右2枚の可動フラップ25,25が開閉機能する。
本実施形態においても、第1,第2実施形態と同様な作用と効果が得られる。ただこの場合、第1,第2実施形態では「一枚物」の可動フラップ25が風圧などを受けて湾曲に撓んで通気スリーブ14を閉鎖した。それに対して、この第3実施形態では観音開き式という「二枚物」の可動フラップ25,25であるので、一枚物の場合と比べると強風などへの応答性は高まる。
≪第4実施形態≫
つぎに、図9および図10は、第4実施形態による換気装置2を取り付けた施工例を示す。
この場合、第3実施形態と同じく、左右2枚が観音開き式で開閉する可動フラップ25,25を有し、また第2実施形態と同様に外壁10における換気装置2の取付予定場所に予め先付けされる先付用ブラケット26を含んで構成され、外壁10に埋め込むようにして取り付けられる。本実施形態にあっても、第1〜第3実施形態の場合と同様な作用と効果が得られる。
≪第5実施形態≫
つぎに、図11〜図14は、第5実施形態による換気装置2を取り付けた施工例を示す。
この場合、図11および図12(a)に示すように、換気装置2の筐体はブラケット20の外側に外カバー21を設けて構成されている。換気装置2の一式は、図12(b)に示すように、壁部1の内部に、本実施形態では外壁10の内部に埋め込まれるようにして取付ビス28でもって内壁12(図3参照)などに結合して固定され、その後、外カバー21を嵌装して施工する。
また、ブラケット20の筐体主面の中心部には上記各実施形態で示した直径100mm程度の通気孔20aが設けられ、この通気孔20aに通気スリーブ14を嵌合あるいは接着など適宜のつなぎ方式で接続して屋内側に連通させる。また、ブラケット20の内部には通気孔20aに対面するようにして一枚物の可動フラップ25が垂れ下がって装着されている。
一方、外カバー21の前部主面には上下方向に縦長に延びて外気Wを取り込むための正面側導入口21cがダクト形状に設けられ、この正面側導入口21cを外部に臨ませて開口した形で外壁10の内部に上記ブラケット20と共に取り付けられる。さらに、外カバー21の内部には正面側導入口21cを中心に臨むようにして平板状の邪魔板29が立てた状態で固定して設けられている。
この邪魔板29の両側の端部と、外カバー21の縁側壁21bの内面との間には所要の広さの隙間を設けてあり、正面側導入口21cから取り込まれた外気Wをその邪魔板両側の隙間に誘導するようになっている。また、図13においても示すように、邪魔板29の両端部の裏側でブラケット20の縁側壁20bに臨んで対向する位置にそれぞれ不燃性の体積膨張材である帯状の熱発泡材22が装着されている。
以上から、上記第1〜第4実施形態では外気Wを取り込むために両側導入口23と下側導入口23を設けたが、この第5実施形態では正面側導入口21cを外カバー21からダクト形状に設けた点が異なる。また、第5実施形態が第1〜第4実施形態と異なっている構造として、外カバー21の筐体内部に平板状の邪魔板29が立てた状態で設けられている。
かかる構造によって、第5実施形態にあっては施工後、つぎのように作用して機能する。
図12(a),(b)に示すように、外気Wは正面側導入口21cから先ず外カバー21の内部に取り込まれ、邪魔板29に衝突して強制的に左右方向に分岐され、ブラケット20の縁側壁20bに衝突して鋭角に曲がった方向に誘導される。さらに、その誘導された外気Wは可動フラップ25の両側から抜けて通気スリーブ14に誘導され、この通気スリーブ14から屋内に導入されて換気が行われる。
このように、取り込まれた外気Wは、換気装置2の組立筐体の内部が各部材によって通気経路を迷路状に形成されているために、蛇行状でかつ鋭角に曲がりながら通気スリーブ14に誘導される。したがって、平素の外気Wは、そうした邪魔板29などをかわしつつ何ら支障なく迷路状の通気経路に案内されて屋内側に導入され、換気を行う。それに対して、強風による外気Wや火炎などの発生時、邪魔板29などによって形成される迷路状の通気経路が流通を邪魔し、一気に通気スリーブ14から屋内側に流れ込むのを有効に防止する。それと同時期に、図14中の仮想線25で示すように、可動フラップ25は強風の風圧でもってブラケット20の通気孔20aを閉じる方向に撓み、通気スリーブ14から強風などの外気Wが屋内側に吹き込むのを完全に防止する。
また、迷路状の通気経路の途中に、つまり邪魔板29の両端部裏側とブラケット縁側壁20bに対向する位置に熱発泡材22が装着されているので、この熱発泡材22は火炎の熱を受けると熱膨張してブラケット縁側壁20bとの間の通気経路を塞ぐ。それによって火炎や煙の類が正面側導入口21cに侵入したとしても、まず第一段階で邪魔板29に遮られ、邪魔板29の両端部裏側で熱膨張して通気経路を遮断している熱発泡材22によって第二段階としてそれ以上組立筐体の内方に侵入するのを阻止される。よって、通気スリーブ14から屋内側にそうした火炎や煙などが吹き込まれるのを完全に遮断する。
このように、第5実施形態の換気装置2によれば、その組立筐体の全体が外壁10の内部に埋設されるようにして取り付けられるので、外壁10に外面に面一になって出っ張ることがないので、家屋外回りの通路スペースなどを狭めることなく有効活用できる。そして、平素は外気Wを有効に屋内側に取り込み、または逆に屋内の空気を屋外に排出して有効な換気を行うことができる。また、台風時の強風に混じった雨水に対しては可動フラップ25が風圧を受けて通気孔20aを閉じて通気経路を閉塞するので、屋内側への吹き込みが有効に防止される。さらには、不幸にも近隣他家の火災発生時、その熱で熱発泡材22が熱膨張することで迷路状の通気経路の途中を完全に遮断するので、火炎の屋内への吹き込みによる類焼から免れることができる。
以上、本発明の換気装置2について数例の実施形態を説明したが、それら実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内でその他の実施形態、応用例、変形例、そしてそれらの組み合わせも可能である。
なお、上記実施形態において、壁部1の外壁10に通気スリーブ14を予め嵌挿させる場合を説明したが、その通気スリーブ14の取り付けは装置2の施工時、あるいは施工前に予め取り付けておくいずれの場合でも可能である。
同図(a),(b)は本発明に係る第1実施形態の換気装置の構成を示す斜視図と要部の平面断面図。 同第1実施形態において強風時に可動フラップが外気の圧で撓んで通気経路を遮断する態様を示す側面断面図。 同第1実施形態の換気装置と壁部の構造例との取り合いを示す平面断面図。 同第1実施形態の換気装置の正面図。 同図(a),(b)は本発明に係る第2実施形態の換気装置において先付用のブラケットを加えた構成を示す装置下部の平面断面図と上部の平面断面図。 同第2実施形態における強風時の可動フラップによる遮断態様を示す側面断面図。 同図(a),(b)は本発明に係る第3実施形態の換気装置において観音開き方式の可動フラップの閉鎖時と開放時をそれぞれ示す平面断面図。 同第3実施形態における可動フラップを示す側面断面図。 同図(a),(b)は本発明に係る第4実施形態の換気装置において観音開き方式の可動フラップの閉鎖時と開放時をそれぞれ示す平面断面図。 同第4実施形態における可動フラップを示す側面断面図。 本発明に係る第5実施形態の換気装置においてその組立筐体の分解斜視図。 同図(a),(b)は同第5実施形態の換気装置の組立平断面図と壁部側への取付施工を示す平断面図。 同第5実施形態の換気装置の正面図。 同第5実施形態の換気装置において可動フラップの動作態様を示す側面断面図。
符号の説明
1 建屋の壁部
10 外壁
11 間柱
12 縦胴縁
14 通気スリーブ
15 内カバー
2 換気装置
20 後付用ブラケット
20a 通気孔
20b 邪魔板機能する立ち上がり縁側壁
21 外カバー
21a 主板部
21b 邪魔板機能する立ち上がり縁側壁
22 不燃性体積膨張材としての熱発泡材
23 装置の両側と下部の3個所の外気導入口
25 可動フラップ
27 フラップ固定用の止ビス
28 取付ねじ
29 邪魔板
30 シール部材

Claims (8)

  1. 家屋の壁部に取り付けて固定され、屋内と屋外を連通させるために前記壁部に貫通して設けた連通孔に接続して外気を屋内に取り入れ、かつ屋内空気を屋外に排気する換気装置において、
    前記壁部に固定され、筐体形状に形成されたその筐体主面に前記連通孔に接続される通気孔を有するブラケットと、
    前記ブラケットの全体を外側から覆って結合される大きさと形状を有する筐体形状に形成され、その筐体縁端に沿って立ち上げた縁側壁と前記ブラケットの筐体縁端に沿って立ち上げた縁側壁とを互い違いにして雨水の浸入を遮断する邪魔板部として、両縁側壁間に迷路状の通気経路を設けて組み立てられる外カバーと、
    前記ブラケットと前記外カバーとを組み立てた組立筐体の内部に設けられ、前記迷路状の通気経路に取り込まれた強風時の外気の風圧で撓むことによって前記ブラケットの通気孔を塞ぐ可動フラップと、
    を含み、
    前記組立筐体の任意の複数個所に前記迷路状の通気経路の入口となる外気導入口を設け、それら複数の外気導入口から導入された外気は前記通気経路を誘導されて前記可動フラップに正面から当たるように構成したことを特徴とする換気装置。
  2. 前記外気導入口または前記迷路状の通気経路に不燃性の体積膨張材を装着し、熱膨張によって前記外気導入口または前記迷路状の通気経路を遮断可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記可動フラップは、撓み可能に垂下した状態で支持されている一枚物、または観音開き式で左右の二枚物でなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の換気装置。
  4. 前記連通孔を設けた場所の前記壁部に埋め込んで固定される先付用のブラケットを有し、この先付用のブラケットの内側に前記組立筐体の全体を前記壁部に面一に取り付けてなっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の換気装置。
  5. 前記壁部に埋め込まれる前記先付用のブラケットの外面と前記壁部との合わせ目にシール部材が装填されていることを特徴とする請求項4に記載の換気装置。
  6. 前記迷路状の通気経路が、前記先付用のブラケット、前記外カバーおよび前記ブラケットの3つの部材の各縁側壁が邪魔板部として互い違いに入り組んで形成されることを特徴とする請求項4に記載の換気装置。
  7. 前記壁部に貫通して設けた前記連通孔に筒状の通気スリーブを嵌装してなっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の換気装置。
  8. 前記外気導入口を前記組立筐体の前部主面に開口して設けた場合、その開口に臨んで前記組立筐体の内部に平板状の邪魔板を設け、この邪魔板の左右両端面と前記組立筐体の内面との間に設けた隙間を前記邪魔板部に連通させて前記迷路状の通気経路を形成してなっていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の換気装置。
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