JP3110282B2 - 太陽電池屋根構造および太陽電池パネル - Google Patents
太陽電池屋根構造および太陽電池パネルInfo
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- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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- Y02B10/10—Photovoltaic [PV]
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- Photovoltaic Devices (AREA)
Description
び太陽電池パネルに係り、例えば住宅等の建物に利用で
きる。
いエネルギーとして太陽エネルギーが知られており、こ
の太陽エネルギーを利用するために、太陽電池を住宅等
の屋根に設置することが行われている。太陽電池の屋根
への設置にあたり、水等による漏電や短絡等の事故を防
止するため、内部に太陽電池であるソーラーセルを収め
た防水構造の太陽電池パネルが利用されている。このよ
うな太陽電池パネルは、一枚で所定の電圧および電力が
得られるように寸法等が規格化されており、所定枚数の
ソーラーセルが内部に配列されている。また、ソーラー
セルの上面には、太陽電池パネルの構成部材である例え
ばEVA(エチレンビニルアセテート)等の粘着部材を
介して太陽電池ガラスが配置されている。
間に隙間を形成した状態で屋根面に取り付けられてい
る。この隙間は外部と連通されており、隙間内部の空気
が外部の空気と循環可能とされている。このため、太陽
電池パネルは、高温になると隙間内部を循環する空気に
よって冷却され、太陽電池パネルの発電効率が低下しな
いようになっている。
の際に、太陽電池パネルを取り付けた太陽電池屋根で
は、軒先側、または屋根面側からの火熱によってEVA
が燃えだす可能性がある。そして、このEVAが燃えな
がら太陽電池パネルと屋根面との間の隙間を流れ出して
外部に流れ落ち、その結果、隣家に延焼するおそれがあ
る。そのため、太陽電池パネルを不燃化しようとする考
えがある。一例として、ソーラーセルの下面に鉄板等の
不燃材を貼ることが考えられる。
に密着すると不都合がある。すなわち、ソーラーセル
の製造時にEVAからガスが発生すること。ガスが完
全に抜けるまでの期間養生し、その後、太陽電池パネル
の製造を行うとすると製造期間が長くなり、正確な製造
工程を組めず問題である。ある程度養生してから設置
しても、太陽電池パネル使用中にガスが発生することも
あり、問題である。
らの火の侵入を防止できるとともに、太陽電池充填材の
ガス抜きができるようになる太陽電池屋根構造および太
陽電池パネルを提供することにある。
根構造は、それぞれ太陽電池体を内蔵した複数の太陽電
池パネルが屋根面上に並設された太陽電池屋根の構造で
あって、太陽電池パネルの下面側に太陽電池体と間隔を
あけずに通気性を有する不燃部材が設けられていること
を特徴とするものである。
を金属板で形成するとともに、この金属板に通気孔を明
けてもよい。
電池パネルを、枠体を有するものとするとともに、この
枠体に不燃部材を支持させてもよい。また、本発明に係
る他の太陽電池屋根構造を、それぞれ太陽電池体を内蔵
した複数の太陽電池パネルが屋根面上に並設された太陽
電池屋根の構造であって、前記太陽電池パネルは枠体を
有するとともに屋根面上に設けられた支持フレームに取
り付けられ、通気性を有する不燃部材は太陽電池パネル
の枠体とは別体として屋根面側に設けられていることを
特徴とするものとしてもよい。
と、この太陽電池体の下方に配置した通気性を有する不
燃部材とを有し、不燃部材は太陽電池体と間隔をあけず
に取り付けられていることを特徴とするものである。
金属板で形成するとともに、この金属板に通気孔を明け
てもよい。
陽電池パネルでは、太陽電池体に通気性を有する不燃部
材が間隔をあけずに設けられているため、不燃部材で、
軒先側または屋根面側から太陽電池パネルへの火の侵入
を防止でき、かつ、不燃部材は通気性を有するので、製
造時や使用時等における太陽電池体の充填材のガス抜き
ができるようになる。また、不燃部材が太陽電池パネル
に一体的に設けられているので、太陽電池パネルを順次
設置することにより、軒先側または屋根面側からの火の
侵入を防止できる太陽電池屋根を容易に構成することが
できる。
ルにおいて、不燃部材を金属板で形成し、この金属板に
通気孔を明けた場合には、金属板なので耐熱性があり、
軒先側または屋根面側から太陽電池パネルへの火の侵入
を防止でき、かつ、通気孔によって太陽電池体の充填材
のガス抜きができる他、不燃部材として、すでに孔加工
されたパンチングメタル等の市販品を使用できるため、
最適な不燃部材を容易に揃えることができる。
する。図1には第1実施例の太陽電池屋根1が示されて
おり、この太陽電池屋根1は、住宅等の建物の棟側から
軒側に向かって下り方向に傾斜した垂木2と、この垂木
2に沿って張り付けた野地板3と、この野地板3の上側
に縦横に配列される太陽電池パネル10とを含んで構成
される傾斜屋根である。野地板3は、表面にアスファル
トルーフィング等の防水部材4が張り付けられた合板で
あり、これにより、屋根1の防水性能を確保する屋根面
3Aが形成されている。なお、屋根1は、ユニット工法
による建物、パネル工法による建物、軸組み工法による
建物等に適用できる。
が取り付けられており、このレール部材5は、細長い角
柱状に形成されるとともに、軒側先端から棟側端までに
わたり、かつ、図1において紙面直交方向に、太陽電池
パネル10の幅に対応する間隔をあけて平行に敷設され
ている。このようなレール部材5の上面には、太陽電池
パネル10の傾斜方向の位置を調整する調整部材6が設
けられ、この調整部材6の上面には屋根材7が設けられ
ている。また、調整部材6の幅寸法は、太陽電池パネル
10の幅寸法と同一となっている。なお、軒側先端の開
口部には、通気、通水可能な蓋部材8が取り付けられる
とともに、蓋部材8の下方には樋9が設けられている。
を有するレール部材5の上面に前述のように縦横に並設
されており、従って、太陽電池パネル10および調整部
材6と屋根面3Aとの間には、レール部材5の高さ寸法
の分だけ隙間50が形成されていることになり、この隙
間50内を空気が流通し、これにより、太陽電池パネル
10が冷却されるようになっている。また、軒側に最も
近いパネル10は、軒先から例えば1m程度の範囲内に
配置されるようになっている。
しないが、電力を外部に取り出すためのケーブルが設け
られ、このケーブルは、屋根面3Aに明けられた図示し
ない孔から室内に配線されるようになっている。
されている。この太陽電池パネル10は、金属製のほぼ
四角形の枠体11と、この枠体11内に収納される太陽
電池体12と、この太陽電池体12の下方に太陽電池体
12と間隔をあけずに設けられる不燃部材19とを含ん
で一体的に構成されている。太陽電池体12は、通気性
を有する裏面封止部材13と、その内部に設けられたE
VA等の充填材14および所定数のソーラーセル(太陽
電池)15と、充填材14の上部に設けられる表面カバ
ー材としての太陽電池ガラス16と、端子箱17とを含
んで構成され、防水構造となっている。
ルゴム、シリコン等で形成した端面封止部材18内で支
持されるようになっている。そして、この端面封止部材
18は、枠体11の内部に形成された段部11Aに取り
付けられている。また、端面封止部材18内において前
記太陽電池体12と通気性のある不燃部材19とが支持
され、このとき、不燃部材19は太陽電池体12の下面
に直接当接している。
されたサイズを有しており、また、このような構造とな
っているため、水による漏電や短絡等の事故、および表
面にかかる負荷等からソーラーセル15が保護されるよ
うになっている。さらに、不燃部材19が取り付けられ
ているため、下側からの火の侵入を防止でき、これによ
り、太陽電池パネル10の太陽電池体12が火災時の火
から保護されるようになっている。
る。この不燃部材19は、例えば鉄板、ステンレス板等
で形成されるとともに、太陽電池パネル10の大きさと
ほぼ等しい大きさに形成されている。この不燃部材19
には、所定範囲内において、例えば直径Dの通気孔であ
る貫通孔19Aが、ピッチPの三角形上に配列された状
態で多数明けられており、予め孔加工されたパンチング
メタルが使用されている。この貫通孔19Aの大きさ
は、火災時等に火の侵入を防止でき、かつ、製造時等に
発生するガス等を通過させる程度の大きさとなってお
り、例えば直径Dが0.5mmの孔が1mmのピッチPで明
けられた程度となっている。また、不燃部材19の全体
の開口率は、火の侵入を防止でき、かつ、ガス抜きが充
分に行えるだけの数量があればよい。
効果がある。すなわち、不燃部材19は、鉄板等で形成
されており、太陽電池体12の下面に直接取り付けられ
ているが、多数の貫通孔19Aが明けられているため、
火災時等に火の侵入を防止でき、かつ、製造時(養生
時)や使用時等のガス抜きを充分に行える。
19が一体的に設けられているので、太陽電池パネル1
0を順次設置することにより、軒先または屋根面側から
の火の侵入を防止できる太陽電池屋根1を、容易に構成
することができる。
る。この実施例では、前記実施例で不燃部材19を太陽
電池パネル10の枠体11内に設けたものを、不燃部材
39を太陽電池パネル30の枠体31とは別体として屋
根面3A側に設けたものである。すなわち、この実施例
の太陽電池屋根1’では、レール部材5,5の間、か
つ、傾斜方向に並設された太陽電池パネル30の全部に
わたる大きさに、例えば断面L形の枠部材33Aで組み
立てられた支持フレーム33が設けられており、この支
持フレーム33に不燃部材39が取り付けられている。
この不燃部材39は、前記第1実施例の不燃部材19と
同様に鉄板、ステンレス板等で太陽電池パネル30の幅
寸法に形成されている。また、この不燃部材39は、所
定間隔で配置された押え部材34によって押えられ、こ
れにより、弛まないようになっている。
同一構造および同一部材には同一符号を付すとともに、
その詳細な説明は省略または簡略化してある。
効果がある。すなわち、不燃部材39は、鉄板、ステン
レス板等で形成され、太陽電池パネル30の下面にパネ
ル30とは別体として支持フレーム33に取り付けられ
ているため、軒先または屋根面3A側からの火の侵入を
防止でき、また、不燃部材39と太陽電池体12との間
には間隔51’の通気層があるので、太陽電池体12の
製造(養生)時や使用時等に発生するガス等を通気層に
逃がせるという効果がある。
れた太陽電池パネル30の全部にわたる大きさに形成さ
れており、かつ、太陽電池パネル30の下面にパネル3
0とは別体として支持フレーム33に取り付けられてい
るため、太陽電池パネル30ごとの大きさに形成しなく
てもよく、製作の手間が少なくてすむ。さらに、不燃部
材39を太陽電池パネル30内に組み込まなくてもよい
ので、太陽電池パネル30の枠体39の構造が簡単とな
る。
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれ
ば次に示すような変形例を含むものである。例えば、前
記第1実施例で、不燃部材19としてパンチングメタル
が使用され、このパンチングメタルの貫通孔19Aは、
外形D寸法の丸孔が多数明けられたものとなっている
が、貫通孔の形状およびその配列状態は任意であり、例
えば格子状の貫通孔、スリット状の貫通孔、ハニカム状
の貫通孔、丸孔と十字模様を組み合わせた形状の貫通孔
等でもよい。本発明の不燃部材19は、要するに、通気
性を有するが、火災時等に火の侵入を防止できる程度の
開口率を有しているものであればよい。
は、太陽電池パネル30の幅寸法に形成されており、傾
斜方向に並設された太陽電池パネル30の全部にわたる
大きさとなっているが、これに限らず、太陽電池パネル
30ごとの大きさに形成したものを、太陽電池パネル3
0と別体として取り付けてもよい。
9を有する太陽電池パネル10,30を、屋根1の傾斜
方向のすべてに配置したが、これに限らず、例えば軒先
から1m程度以内だけに不燃部材19等を設けた太陽電
池パネル10等を配置した屋根構造としてもよい。
39として、鉄板等で形成したものを使用したが、これ
に限らず、不燃部材として、例えば、ケイカル板や木質
セメント板等を使用してもよい。
陽電池屋根構造および太陽電池パネルでは、太陽電池体
に通気性を有する不燃部材が間隔をあけずに設けられて
いるため、不燃部材で、軒先側または屋根面側から太陽
電池パネルへの火の侵入を防止でき、かつ、不燃部材は
通気性を有するので、製造時や使用時等における太陽電
池体の充填材のガス抜きができるようになる。また、不
燃部材が太陽電池パネルに一体的に設けられているの
で、太陽電池パネルを順次設置することにより、軒先側
または屋根面側からの火の侵入を防止できる太陽電池屋
根を容易に構成することができる。さらに、本発明に係
る他の太陽電池屋根構造では、不燃部材は、鉄板、ステ
ンレス板等で形成され、太陽電池パネルの下面にパネル
とは別体として支持フレームに取り付けられているた
め、軒先または屋根面側からの火の侵入を防止でき、ま
た、不燃部材と太陽電池体との間には通気層があるの
で、太陽電池体の製造(養生)時や使用時等に発生する
ガス等を通気層に逃がせるという効果と、不燃部材が、
傾斜方向に並設された太陽電池パネルの全部にわたる大
きさに形成されており、かつ、太陽電池パネルの下面に
パネルとは別体として支持フレームに取り付けられてい
るため、太陽電池パネルごとの大きさに形成しなくても
よく、製作の手間が少なくてすむ。
近傍を示す断面図である。
る。
部材を示す平面図である。
近傍を示す断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 それぞれ太陽電池体を内蔵した複数の太
陽電池パネルが屋根面上に並設された太陽電池屋根の構
造であって、前記太陽電池パネルの下面側に前記太陽電
池体と間隔をあけずに通気性を有する不燃部材が設けら
れていることを特徴とする太陽電池屋根構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の太陽電池屋根構造にお
いて、前記不燃部材は金属板で形成されるとともに、こ
の金属板には通気孔が明けられていることを特徴とする
太陽電池屋根構造。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の太陽電池屋根
構造において、前記太陽電池パネルは枠体を有し、前記
不燃部材は前記枠体に支持されていることを特徴とする
太陽電池屋根構造。 - 【請求項4】 それぞれ太陽電池体を内蔵した複数の太
陽電池パネルが屋根面上に並設された太陽電池屋根の構
造であって、前記太陽電池パネルは枠体を有するととも
に前記屋根面上に設けられた支持フレームに取り付けら
れ、通気性を有する不燃部材は前記太陽電池パネルの枠
体とは別体として前記屋根面側に設けられていることを
特徴とする太陽電池屋根構造。 - 【請求項5】 太陽電池体と、この太陽電池体の下方に
配置した通気性を有する不燃部材とを有し、前記不燃部
材は前記太陽電池体と間隔をあけずに取り付けられてい
ることを特徴とする太陽電池パネル。 - 【請求項6】 請求項5に記載の太陽電池パネルにおい
て、前記不燃部材は金属板で形成されるとともに、この
金属板には通気孔が明けられていることを特徴とする太
陽電池パネル。
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Publication Number | Publication Date |
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1995
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