JPH0885931A - 石詰め護岸構造 - Google Patents
石詰め護岸構造Info
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- JPH0885931A JPH0885931A JP22298594A JP22298594A JPH0885931A JP H0885931 A JPH0885931 A JP H0885931A JP 22298594 A JP22298594 A JP 22298594A JP 22298594 A JP22298594 A JP 22298594A JP H0885931 A JPH0885931 A JP H0885931A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 護岸工事や治山工事、砂防工事等において、
土圧、水圧等の外力に抵抗させるため石や礫などを詰め
込んだ蛇籠、ふとん籠等を有効利用する石詰め護岸構造
を提供する。 【構成】 四隅に配置された鋼製の柱材10と同柱材1
0の各端部を連結する鋼製の縦材11及び横材12とで
骨組が形成され、前記骨組の上面を除く各面にスクリー
ン材13が配置され石詰め蛇籠2を収納可能な容室をも
つ鋼製枠Aが予め護岸位置に設置され、同鋼製枠Aの上
面開口から石材1を詰めた蛇籠2が複数個収納されてい
る。 【効果】 石材を中詰めした複数の蛇籠をがっちりした
鋼製枠に収納、保持させた構造であるから、蛇籠の位置
ずれや崩れの心配は皆無である。
土圧、水圧等の外力に抵抗させるため石や礫などを詰め
込んだ蛇籠、ふとん籠等を有効利用する石詰め護岸構造
を提供する。 【構成】 四隅に配置された鋼製の柱材10と同柱材1
0の各端部を連結する鋼製の縦材11及び横材12とで
骨組が形成され、前記骨組の上面を除く各面にスクリー
ン材13が配置され石詰め蛇籠2を収納可能な容室をも
つ鋼製枠Aが予め護岸位置に設置され、同鋼製枠Aの上
面開口から石材1を詰めた蛇籠2が複数個収納されてい
る。 【効果】 石材を中詰めした複数の蛇籠をがっちりした
鋼製枠に収納、保持させた構造であるから、蛇籠の位置
ずれや崩れの心配は皆無である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、護岸工事や治山工事、
砂防工事等(以下、護岸工事又は護岸と総称する。)に
おいて、土圧、水圧等の外力に抵抗させるため石や礫な
ど(以下、石材と云う。)を詰め込んだ蛇籠、ふとん籠
等(以下、蛇籠と総称する。)を有効利用する石詰め護
岸構造に関する。
砂防工事等(以下、護岸工事又は護岸と総称する。)に
おいて、土圧、水圧等の外力に抵抗させるため石や礫な
ど(以下、石材と云う。)を詰め込んだ蛇籠、ふとん籠
等(以下、蛇籠と総称する。)を有効利用する石詰め護
岸構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石材を中詰めした蛇籠により護岸
構造を構成するものとして、籠の上部及び下部の全周
に補強板を設けて形を整えた蛇籠を積み重ねた護岸構造
(特公昭56−31405号公報)が開示されている。
また、上段の蛇籠の前縁と下段の蛇籠の後縁とを補強
線で連結し位置ずれを防ぐ構造で積み重ねた護岸構造
(実公平3−48271号公報)が開示されている。
構造を構成するものとして、籠の上部及び下部の全周
に補強板を設けて形を整えた蛇籠を積み重ねた護岸構造
(特公昭56−31405号公報)が開示されている。
また、上段の蛇籠の前縁と下段の蛇籠の後縁とを補強
線で連結し位置ずれを防ぐ構造で積み重ねた護岸構造
(実公平3−48271号公報)が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したの護岸構造
は、蛇籠の上下部の全周に配置した補強板により形が整
えられているので、きちんとした積み重ねはできるが、
その積み重ね状態はあくまでも蛇籠の自重と摩擦力に頼
るのみであり、大きな地震力とか土圧・水圧を受けると
位置ずれや崩れの不安定さを否めない。また、個々の蛇
籠に形を整える補強板が必要であり、その分材料費がか
かる。
は、蛇籠の上下部の全周に配置した補強板により形が整
えられているので、きちんとした積み重ねはできるが、
その積み重ね状態はあくまでも蛇籠の自重と摩擦力に頼
るのみであり、大きな地震力とか土圧・水圧を受けると
位置ずれや崩れの不安定さを否めない。また、個々の蛇
籠に形を整える補強板が必要であり、その分材料費がか
かる。
【0004】上記したの護岸構造は、補強線を用いる
ことにより各蛇籠の位置ずれを生じさせないという利点
はあるが、補強線による連結作業は、例えば河川なら水
中での作業を余儀なくされ、潜水夫が必要な場合もあっ
て到底煩わしさに耐えない。したがって、本発明の目的
は、設置作業が簡単で、各蛇籠の位置ずれがなく、地震
や土圧・水圧等に対して強く抵抗して安定性が高い蛇籠
利用の護岸構造を提供することにある。
ことにより各蛇籠の位置ずれを生じさせないという利点
はあるが、補強線による連結作業は、例えば河川なら水
中での作業を余儀なくされ、潜水夫が必要な場合もあっ
て到底煩わしさに耐えない。したがって、本発明の目的
は、設置作業が簡単で、各蛇籠の位置ずれがなく、地震
や土圧・水圧等に対して強く抵抗して安定性が高い蛇籠
利用の護岸構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、本発明の石詰め護岸構造は、四隅に
配置された鋼製の柱材10と同柱材10の各端部を連結
する鋼製の縦材11及び横材12とで骨組が形成され、
前記骨組の上面を除く各面にスクリーン材13が配置さ
れ石詰め蛇籠2を収納可能な容室をもつ鋼製枠Aが予め
護岸位置に設置され、同鋼製枠Aの上面開口から石材1
を詰めた蛇籠2が複数個収納されていることを特徴とす
る。
ための手段として、本発明の石詰め護岸構造は、四隅に
配置された鋼製の柱材10と同柱材10の各端部を連結
する鋼製の縦材11及び横材12とで骨組が形成され、
前記骨組の上面を除く各面にスクリーン材13が配置さ
れ石詰め蛇籠2を収納可能な容室をもつ鋼製枠Aが予め
護岸位置に設置され、同鋼製枠Aの上面開口から石材1
を詰めた蛇籠2が複数個収納されていることを特徴とす
る。
【0006】前記鋼製枠Aの側面部には、垂直方向に挿
入して連結することが可能な鋼製継手3a、3bが垂直
に設けられており、隣り合う鋼製枠A、Aの前記鋼製継
手3a、3bを相互に垂直方向に挿入して設置すること
によって複数の鋼製枠A…が横方向に連結して設置され
ていることを特徴とする。なお、前記鋼製枠Aの背面部
には、垂直方向に挿入して連結することが可能な鋼製継
手3cが垂直に突設されており、鋼矢板護岸5等に突設
された継手4と垂直方向に挿入して設置されていること
も特徴とする。
入して連結することが可能な鋼製継手3a、3bが垂直
に設けられており、隣り合う鋼製枠A、Aの前記鋼製継
手3a、3bを相互に垂直方向に挿入して設置すること
によって複数の鋼製枠A…が横方向に連結して設置され
ていることを特徴とする。なお、前記鋼製枠Aの背面部
には、垂直方向に挿入して連結することが可能な鋼製継
手3cが垂直に突設されており、鋼矢板護岸5等に突設
された継手4と垂直方向に挿入して設置されていること
も特徴とする。
【0007】
【作用】蛇籠2は、予め護岸位置に設置されている鋼製
枠Aの上面開口から順次投入して積み重ねれば足りるの
で、所謂設置作業が極めて簡単である。石材1を詰めた
複数の蛇籠2は、鋼製のがっちりした骨組とスクリーン
材13とにより構成された鋼製枠A内に収納されている
ので、各蛇籠2の位置ずれは確実に防止されるし、鋼製
枠Aの強度・剛性の限度に地震や土圧・水圧等に対して
強く抵抗し安定性が高い。
枠Aの上面開口から順次投入して積み重ねれば足りるの
で、所謂設置作業が極めて簡単である。石材1を詰めた
複数の蛇籠2は、鋼製のがっちりした骨組とスクリーン
材13とにより構成された鋼製枠A内に収納されている
ので、各蛇籠2の位置ずれは確実に防止されるし、鋼製
枠Aの強度・剛性の限度に地震や土圧・水圧等に対して
強く抵抗し安定性が高い。
【0008】隣り合う鋼製枠A、A同士は各々の鋼製継
手3a、3bを相互に垂直方向に挿入する手順でクレー
ン等で吊り降ろすだけで相互に連結した設置作業が行え
る。その結果、前記鋼製枠Aは横並びに複数個連結され
るので護岸構造全体としての安定性が増す。鋼製枠Aの
背面部に突設された鋼製継手3cを鋼矢板護岸5等に突
設された継手4と垂直方向に挿入して連結しつつ設置す
ると、鋼矢板護岸5の前面に石詰み護岸を形成すること
ができ、もって魚貝類の生息、水草等の繁殖に適するよ
うに環境の改善を行える。
手3a、3bを相互に垂直方向に挿入する手順でクレー
ン等で吊り降ろすだけで相互に連結した設置作業が行え
る。その結果、前記鋼製枠Aは横並びに複数個連結され
るので護岸構造全体としての安定性が増す。鋼製枠Aの
背面部に突設された鋼製継手3cを鋼矢板護岸5等に突
設された継手4と垂直方向に挿入して連結しつつ設置す
ると、鋼矢板護岸5の前面に石詰み護岸を形成すること
ができ、もって魚貝類の生息、水草等の繁殖に適するよ
うに環境の改善を行える。
【0009】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1は石詰め護岸構造を構成する鋼製枠を示している。
この鋼製枠Aは、鋼製角パイプ等による柱材10を四隅
に配置し、当該柱材10…の上下の端部を同じく鋼製角
パイプによる縦材11及び横材12により連結して箱状
の骨組を形成し、前記骨組の上面を除く各面(スクリー
ン面)にφ=19位の丸パイプによるスクリーン材13
を取り付けて石を詰めた蛇籠2を収納可能な容室をもつ
構成とされている。但し、前記スクリーン材13には、
鉄筋金網、エキスパンドメタル、フラットバー等を使用
してもよい。前記スクリーン材13は、鋼製枠A内に収
納された蛇籠2がずり落ちない程度の間隔で配置されて
いる。前記各柱材10、縦材11、横材12、スクリー
ン材13同士は溶接(又はボルト止め等の手段)によっ
て接合し強固な骨組が形成されている。なお、本実施例
の鋼製枠Aは、護岸工事用として河川の岸6に沿って設
置した際、魚貝類の生息、水草等の繁殖に好都合な構造
にするため、四隅の柱材10は水面に対して垂直ではな
く、60度ぐらいの角度で傾斜した配置でベース材14
の上に固定されている。そして、同ベース材14の後端
に固定して垂直に立てた鋼製の支柱15の上部と前記柱
材10の上部とが接合され、図3に示した側面方向に見
ると、所謂直角三角形状に形成され、前記骨組の背後に
魚類のすみかとなる隙間7を設けている。但し、図示は
省略したが、支柱15を使用せずに各柱材10を垂直に
立て、骨組を垂直な箱状に構成した鋼製枠も同様に実施
することができる。
図1は石詰め護岸構造を構成する鋼製枠を示している。
この鋼製枠Aは、鋼製角パイプ等による柱材10を四隅
に配置し、当該柱材10…の上下の端部を同じく鋼製角
パイプによる縦材11及び横材12により連結して箱状
の骨組を形成し、前記骨組の上面を除く各面(スクリー
ン面)にφ=19位の丸パイプによるスクリーン材13
を取り付けて石を詰めた蛇籠2を収納可能な容室をもつ
構成とされている。但し、前記スクリーン材13には、
鉄筋金網、エキスパンドメタル、フラットバー等を使用
してもよい。前記スクリーン材13は、鋼製枠A内に収
納された蛇籠2がずり落ちない程度の間隔で配置されて
いる。前記各柱材10、縦材11、横材12、スクリー
ン材13同士は溶接(又はボルト止め等の手段)によっ
て接合し強固な骨組が形成されている。なお、本実施例
の鋼製枠Aは、護岸工事用として河川の岸6に沿って設
置した際、魚貝類の生息、水草等の繁殖に好都合な構造
にするため、四隅の柱材10は水面に対して垂直ではな
く、60度ぐらいの角度で傾斜した配置でベース材14
の上に固定されている。そして、同ベース材14の後端
に固定して垂直に立てた鋼製の支柱15の上部と前記柱
材10の上部とが接合され、図3に示した側面方向に見
ると、所謂直角三角形状に形成され、前記骨組の背後に
魚類のすみかとなる隙間7を設けている。但し、図示は
省略したが、支柱15を使用せずに各柱材10を垂直に
立て、骨組を垂直な箱状に構成した鋼製枠も同様に実施
することができる。
【0010】前記鋼製枠Aの中には、図2に示したよう
に、予め工場等で石材1が一杯に詰め込まれた蛇籠2を
陸上からクレーン等で吊り、鋼製枠Aの上面開口から順
次投入して収納される。鋼製枠の上面開口部は、前記蛇
籠2の投入を終了した際スクリーン材13で覆ってもよ
い。ところで、鋼製枠Aの側面部には、図4に詳示した
ように、鋼製継手として平面的に見てフック形状のフッ
ク継手3a、3bが各々設けられ、隣接する鋼製枠
A1 、A2 同士は対応するフック継手3aと3bとを相
互に垂直方向に挿入して連結しつつ設置することが可能
な構成とされている。図4に示したフック継手3a、3
bは、周知の鋼矢板の継手部分を利用して構成されてい
る。即ち、鋼製枠Aの支柱15の高さと略同じ長さに切
断した鋼矢板の継手部分を支柱15と溶接(又はボルト
止め)して構成されている。なお、前記フック継手3
a、3bは支柱15と同じ長さに形成するのが通常であ
るが、隣り合うフック継手3a、3bとの関係でいずれ
か一方のフック継手3a又は3bは短く分断した複数の
部材で形成してもよい(図示は省略)。
に、予め工場等で石材1が一杯に詰め込まれた蛇籠2を
陸上からクレーン等で吊り、鋼製枠Aの上面開口から順
次投入して収納される。鋼製枠の上面開口部は、前記蛇
籠2の投入を終了した際スクリーン材13で覆ってもよ
い。ところで、鋼製枠Aの側面部には、図4に詳示した
ように、鋼製継手として平面的に見てフック形状のフッ
ク継手3a、3bが各々設けられ、隣接する鋼製枠
A1 、A2 同士は対応するフック継手3aと3bとを相
互に垂直方向に挿入して連結しつつ設置することが可能
な構成とされている。図4に示したフック継手3a、3
bは、周知の鋼矢板の継手部分を利用して構成されてい
る。即ち、鋼製枠Aの支柱15の高さと略同じ長さに切
断した鋼矢板の継手部分を支柱15と溶接(又はボルト
止め)して構成されている。なお、前記フック継手3
a、3bは支柱15と同じ長さに形成するのが通常であ
るが、隣り合うフック継手3a、3bとの関係でいずれ
か一方のフック継手3a又は3bは短く分断した複数の
部材で形成してもよい(図示は省略)。
【0011】したがって、上記構成の鋼製枠は、最先の
一つA1 をクレーンで吊り所定の設置場所にきっちり設
置すると、その後は前記鋼製枠A1 の隣接位置に後行の
鋼製枠A2 を順次吊り降ろして設置する。その際当該鋼
製枠A2 のフック継手3aを前記先行の鋼製枠A1 のフ
ック継手3bと一致させ垂直方向に挿入させる(つま
り、鋼製枠A2 を吊り降ろす)だけで鋼製枠A1 、A2
同士の連結を兼ねた設置作業を一挙に行える。従って、
水深のある川の護岸作業であっても、最初の先行する一
つの鋼製枠A1 を水中作業により安定状態に設置した後
は、隣接位置の次順の鋼製枠A2 はクレーン等による吊
り込み作業のみで確実に迅速に設置でき、勿論、水中作
業の必要はなく、作業効率が非常によい。前記の連結に
よる設置を必要数行うことにより所望数の鋼製枠A1 、
A2 、A3 …が横方向に一連に連結され、重量感に富ん
で安定性の高い石詰め護岸構造を簡単に堅固に設置する
ことができる。
一つA1 をクレーンで吊り所定の設置場所にきっちり設
置すると、その後は前記鋼製枠A1 の隣接位置に後行の
鋼製枠A2 を順次吊り降ろして設置する。その際当該鋼
製枠A2 のフック継手3aを前記先行の鋼製枠A1 のフ
ック継手3bと一致させ垂直方向に挿入させる(つま
り、鋼製枠A2 を吊り降ろす)だけで鋼製枠A1 、A2
同士の連結を兼ねた設置作業を一挙に行える。従って、
水深のある川の護岸作業であっても、最初の先行する一
つの鋼製枠A1 を水中作業により安定状態に設置した後
は、隣接位置の次順の鋼製枠A2 はクレーン等による吊
り込み作業のみで確実に迅速に設置でき、勿論、水中作
業の必要はなく、作業効率が非常によい。前記の連結に
よる設置を必要数行うことにより所望数の鋼製枠A1 、
A2 、A3 …が横方向に一連に連結され、重量感に富ん
で安定性の高い石詰め護岸構造を簡単に堅固に設置する
ことができる。
【0012】次に、鋼製継手は、図5に詳示したよう
に、鋼製枠Aの背面方向にも設けられる。即ち、前記フ
ック状の継手3a、3bと同様なフック状の鋼製継手3
cが、フック継手3a又は3bと複合化した構造で設け
られている。但し、使用状態によっては背面の鋼製継手
3cのみを単独で設けることもある。前記鋼製継手3c
は、鋼矢板護岸(シートパイル)5に突設されたフック
継手4との連結を可能にするものである。従って、前記
鋼矢板護岸5との連結が不要な場合、この鋼製継手3c
を設ける必要はない。前記鋼製継手3cは、鋼製枠Aの
支柱15に沿って固定されている。
に、鋼製枠Aの背面方向にも設けられる。即ち、前記フ
ック状の継手3a、3bと同様なフック状の鋼製継手3
cが、フック継手3a又は3bと複合化した構造で設け
られている。但し、使用状態によっては背面の鋼製継手
3cのみを単独で設けることもある。前記鋼製継手3c
は、鋼矢板護岸(シートパイル)5に突設されたフック
継手4との連結を可能にするものである。従って、前記
鋼矢板護岸5との連結が不要な場合、この鋼製継手3c
を設ける必要はない。前記鋼製継手3cは、鋼製枠Aの
支柱15に沿って固定されている。
【0013】したがって、護岸工事として既に川岸等に
鋼矢板護岸5が設置されている場合に、自然にやさしい
石詰め護岸に改変する方策としては、まず鋼矢板護岸5
の前面に後付け溶接等の方法で継手4を取付け、該継手
4に鋼製枠Aの鋼製継手3cを垂直方向に挿入させて鋼
矢板護岸5と連結しつつ設置する。また、先行の鋼製枠
A1 の隣接位置に後行の鋼製枠A2 を設置する場合に
は、鋼製枠A1 、A2 同士の連結及び鋼矢板護岸5の継
手4との連結を同時に行いつつ設置する。かくして、鋼
矢板護岸5の前面に設置された鋼製枠A1 、A2 、A3
…に上面開口を通じて蛇籠を投入して石詰め護岸を完成
する。この石詰め護岸によれば、詰められた石材の隙間
は魚のすみかや植物の成長に供されるから、自然にやさ
しい環境の形成に役立つのである。
鋼矢板護岸5が設置されている場合に、自然にやさしい
石詰め護岸に改変する方策としては、まず鋼矢板護岸5
の前面に後付け溶接等の方法で継手4を取付け、該継手
4に鋼製枠Aの鋼製継手3cを垂直方向に挿入させて鋼
矢板護岸5と連結しつつ設置する。また、先行の鋼製枠
A1 の隣接位置に後行の鋼製枠A2 を設置する場合に
は、鋼製枠A1 、A2 同士の連結及び鋼矢板護岸5の継
手4との連結を同時に行いつつ設置する。かくして、鋼
矢板護岸5の前面に設置された鋼製枠A1 、A2 、A3
…に上面開口を通じて蛇籠を投入して石詰め護岸を完成
する。この石詰め護岸によれば、詰められた石材の隙間
は魚のすみかや植物の成長に供されるから、自然にやさ
しい環境の形成に役立つのである。
【0014】なお、上述した鋼製枠の鋼製継手は、平面
形状がT形をなすT形継手と、前記T形継手を垂直方向
に挿入して連結可能なように2本のアングルで又はパイ
プを平面形状がC形に形成したC形継手との組合せとし
て構成し、隣接する鋼製枠は対をなすT形継手とC形継
手とを相互に垂直方向に挿入して鋼製枠同士を連結可能
に構成して実施することもできる。
形状がT形をなすT形継手と、前記T形継手を垂直方向
に挿入して連結可能なように2本のアングルで又はパイ
プを平面形状がC形に形成したC形継手との組合せとし
て構成し、隣接する鋼製枠は対をなすT形継手とC形継
手とを相互に垂直方向に挿入して鋼製枠同士を連結可能
に構成して実施することもできる。
【0015】
【本発明が奏する効果】本発明に係る石詰め護岸構造
は、石材を中詰めした複数の蛇籠をがっちりした鋼製枠
に収納、保持させた構造であるから、蛇籠の位置ずれや
崩れの心配は皆無である。地震力や土圧・水圧等に対し
ては鋼製枠が強力に抵抗するから構造的安定性の高い石
詰め護岸となる。それでいて、蛇籠の特性を生かした石
詰み護岸構造を構築することができる。
は、石材を中詰めした複数の蛇籠をがっちりした鋼製枠
に収納、保持させた構造であるから、蛇籠の位置ずれや
崩れの心配は皆無である。地震力や土圧・水圧等に対し
ては鋼製枠が強力に抵抗するから構造的安定性の高い石
詰め護岸となる。それでいて、蛇籠の特性を生かした石
詰み護岸構造を構築することができる。
【0016】特に、鋼製枠同士の横方向の連結を至極簡
単に行えて、設置作業の施工性、確実性の向上に大きく
貢献すると共に、強度的にも相互に連結されて堅固で信
頼性が高い護岸構造を提供できる。更に、既存の鋼矢板
護岸に関しても蛇籠を利用して魚貝類の生息、水草の繁
殖に好都合な石詰み護岸構造に改造することが容易で自
然環境を改善することに貢献できる。
単に行えて、設置作業の施工性、確実性の向上に大きく
貢献すると共に、強度的にも相互に連結されて堅固で信
頼性が高い護岸構造を提供できる。更に、既存の鋼矢板
護岸に関しても蛇籠を利用して魚貝類の生息、水草の繁
殖に好都合な石詰み護岸構造に改造することが容易で自
然環境を改善することに貢献できる。
【図1】鋼製枠の斜視図である。
【図2】石詰め護岸構造の斜視図である。
【図3】石詰め護岸構造の側面図である。
【図4】フック継手による連結状態を示した拡大図であ
る。
る。
【図5】フック継手と鋼製継手による連結状態を示した
拡大図である。
拡大図である。
10 柱材 11 縦材 12 横材 13 スクリーン材 2 蛇籠 A 鋼製枠 1 石材 3a フック継手 3b フック継手 3c 鋼製継手 5 鋼矢板護岸 4 継手
Claims (3)
- 【請求項1】四隅に配置された鋼製の柱材と同柱材の各
端部を連結する鋼製の縦材及び横材とで骨組が形成さ
れ、前記骨組の上面を除く各面にスクリーン材が配置さ
れ石詰め蛇籠、ふとん籠等を収納可能な容室をもつ鋼製
枠が予め護岸位置に設置され、同鋼製枠の上面開口から
石材を詰めた蛇籠、ふとん籠等が複数個収納されている
ことを特徴とする石詰め護岸構造。 - 【請求項2】請求項1に記載した鋼製枠の側面部には、
垂直方向に挿入して連結することが可能な鋼製継手が垂
直に設けられており、隣り合う鋼製枠の前記鋼製継手を
相互に垂直方向に挿入して設置することによって複数の
鋼製枠が横方向に連結して設置されていることを特徴と
する石詰め護岸構造。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載した鋼製枠の背面部
には、垂直方向に挿入して連結することが可能な鋼製継
手が垂直に突設されており、鋼矢板護岸等に突設された
継手と垂直方向に挿入して設置されていることを特徴と
する石詰め護岸構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22298594A JPH0885931A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 石詰め護岸構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22298594A JPH0885931A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 石詰め護岸構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0885931A true JPH0885931A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16790999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22298594A Withdrawn JPH0885931A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 石詰め護岸構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0885931A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030024340A (ko) * | 2001-09-18 | 2003-03-26 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 조립식 강재틀을 이용한 기슭막이 시공방법 |
KR100507744B1 (ko) * | 2002-08-30 | 2005-08-11 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 사방댐용 조립식 강재틀 |
JP2018100480A (ja) * | 2016-12-19 | 2018-06-28 | 日鐵住金建材株式会社 | 鋼製護岸棚構造体 |
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1994
- 1994-09-19 JP JP22298594A patent/JPH0885931A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030024340A (ko) * | 2001-09-18 | 2003-03-26 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 조립식 강재틀을 이용한 기슭막이 시공방법 |
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