JPH08846A - はさみ - Google Patents

はさみ

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JPH08846A
JPH08846A JP6135285A JP13528594A JPH08846A JP H08846 A JPH08846 A JP H08846A JP 6135285 A JP6135285 A JP 6135285A JP 13528594 A JP13528594 A JP 13528594A JP H08846 A JPH08846 A JP H08846A
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    • B26B13/28Joints
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B7/00Pliers; Other hand-held gripping tools with jaws on pivoted limbs; Details applicable generally to pivoted-limb hand tools
    • B25B7/06Joints

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】切屑や埃の侵入を防止して滑らかな回動状態を
長期間維持することのできるはさみを提供することを目
的としている。 【構成】動刃2と静刃3との相対峙する接合面20,3
0に、それぞれ溝部21,31が形成され、この溝部2
1,31間に、複数の鋼球40を保持した保持板4を介
した状態で、この部分が支軸ピン5と止ネジ6とによっ
て枢着されてなるはさみ1であって、保持板4の両面に
突出した各鋼球40の周縁部と、この保持板4の外周縁
部とに、鋼球40の突出高さよりも低くなるようにリブ
42,43が突出されてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、はさみに関するもので
あり、例えば、洋ばさみ、金切りばさみ、園芸ばさみ、
理美容用ばさみ等、種々のはさみに利用される。
【0002】
【従来の技術】例えば、理美容ばさみについてみると、
一般に、理美容ばさみには、優れた回動性や耐久性が要
求される。
【0003】そのため、従来より、このような理美容分
野で使用されるはさみとしては、動刃と静刃との相対峙
する接合面に、それぞれ溝部を形成し、この溝部間に、
複数の鋼球を保持した保持板を介した状態で、この部分
を支軸ピンと止ネジとによって枢着するようになされた
ものが知られている。すなわち、このはさみは、保持板
に保持された鋼球が滑らかに回動することで、動刃と静
刃との回動状態を良好に保つようになされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなは
さみは、長期間使用すると、保持板と鋼球との間に、毛
の切屑や埃が侵入しやすくなり、滑らかな回動状態を維
持できなくなるといった不都合を生じる。
【0005】また、一旦このような切屑が侵入すると、
取り除くのが困難なため、保持板および鋼球ごと部品交
換しなければならず、メンテナンス費用が嵩むといった
不都合を生じることとなる。
【0006】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、切屑や埃等の異物の侵入を防止して滑らかな
回動状態を長期間維持することのできるはさみを提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のはさみは、動刃と静刃との相対峙する接合面
に、それぞれ溝部が形成され、この溝部間に、複数の鋼
球を保持した保持板を介した状態で、この部分が支軸ピ
ンと止ネジとによって枢着されてなるはさみであって、
保持板の両面に突出した各鋼球の周縁部と、この保持板
の外周縁部とに、鋼球の突出高さよりも低くなるように
リブが突出されてなるものである。
【0008】
【作用】本発明によると、保持板の両面に突出した各鋼
球の周縁部と、この保持板の外周縁部とに突出されたリ
ブによって、切屑や埃等の異物が保持板と鋼球との間に
噛み込むのが防止されることとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を理美容ばさみに適用した場合
を例に採り、その一実施例について図面を参照して説明
する。
【0010】図1ははさみ1の全体構成の概略を示し、
図2は同はさみ1に使用されている保持板4を示してい
る。
【0011】すなわち、このはさみ1は、動刃2と静刃
3との相対峙する接合面20,30に、それぞれ溝部2
1,31を形成し、この溝部21,31間に、複数の鋼
球40を保持した保持板4を介した状態で、この部分を
支軸ピン5と止ネジ6とによって枢着するようになされ
ている。
【0012】動刃2の接合面20に形成された溝部21
は、円形状となされており、その深さは、動刃2の把持
部22から刃先部23に向けて連続的に徐々に深くなる
ように形成されている。また、動刃2を貫通するよう
に、溝部21の中央部に円錐形状の支軸孔24が穿孔さ
れている。
【0013】静刃3の接合面30に形成された溝部31
も、上記動刃2の溝部21と同様に、円形状となされて
おり、その深さは、静刃3の把持部32から刃先部33
に向けて連続的に徐々に深くなるように形成されてい
る。また、静刃3を貫通するように、溝部31の中央部
に四角柱形状の支軸孔34が穿孔されている。
【0014】保持板4は、前記溝部21,31の間に挿
嵌可能なワッシャ状に形成されるとともに、その両面に
貫通するように複数の鋼球保持孔41が設けられてい
る。また、これら鋼球保持孔41の周縁部と、保持板4
の外周縁部とには、それぞれ保持板4の両面に突出する
ようになされたリブ42,43が周設されている。そし
て、各鋼球保持孔41に鋼球40を保持させた状態で、
鋼球40の球面がこのリブ42,43よりも若干両面に
突出するようになされている。この鋼球40は、鋼球保
持孔41に単に入れた状態としたものであってもよい
し、鋼球保持孔41に回動可能な状態に嵌入させたもの
であってもよい。特に、鋼球40を鋼球保持孔41に回
動可能な状態に嵌入させた場合、保持板4および鋼球4
0を一体の部品として扱うことができ、鋼球40がばら
けて紛失するといったこともなく便利である。
【0015】支軸ピン5は、頭部51の基端から連続し
て軸部52、角軸部53およびネジ軸部54が連設され
たもので、軸部52の基端部には、ワッシャ55を保持
するための保持溝部56が周設されている。そして、こ
の保持溝部56にワッシャ55を嵌合保持させておくこ
とで、組み立て時にワッシャ55が支軸ピン5から抜け
たりしてばらけることもなく、容易に組み立て作業を行
うことができることとなる。
【0016】止ネジ6は、支軸ピン5のネジ軸部54に
螺合するようになされたもので、その外周面には、止ネ
ジ6を指で容易に螺合できるようにローレット加工され
た滑り止部61が形成されている。また、この螺合状態
で支軸ピン5の頭部51と対向することとなる止ネジ6
の内面側には、爪歯車62が周設されている。
【0017】このようになるはさみ1は、支軸ピン5の
頭部51が動刃2の支軸孔24に位置し、軸部52が保
持板4に位置し、角軸部53が静刃3の支軸孔34に位
置するように、それぞれ動刃2、保持板4および静刃3
の順に、支軸ピン5が挿通される。そして、静刃3の外
側に突出したネジ軸部54に弧状板バネ7を介して止ネ
ジ6を螺合することによって組み立てられる。
【0018】この弧状板バネ7には、支軸ピン5を挿通
する挿通孔71が設けられ、その一端部には、係止片7
2が突設され、静刃3に設けた係止孔35に挿入係止す
るようになされている。そして、止ネジ6の螺合によっ
て、弧状に反った弧状板バネ7が徐々に板状に延ばさ
れ、この際発生する弾力によって、保持板4に保持され
た鋼球40と、この鋼球40を両面から挟持する動刃2
および静刃3との回動抵抗を決定するようになされてい
る。すなわち、止ネジ6を固く螺合して弧状板バネ7に
よる弾性力が強く働くようにすることで、動刃2と静刃
3との回動は重くなる。また、止ネジ6を緩く螺合して
弧状板バネ7による弾性力が弱く働くようにすること
で、動刃2と静刃3との回動は軽くなる。この回動抵抗
の調節は、止ネジ6の螺合具合を、使用者の好みに合わ
せて適当に調節することで容易に行うことができる。ま
た、この際調節した止ネジ6が緩まないように、弧状板
バネ7に突起部73が突設され、この突起部73が止ネ
ジ6の爪歯車62と噛合するようになされている。これ
により、止ネジ6は、間欠的に回動するようになされて
いる。さらに、図3に示すように、弧状板バネ7の挿通
孔71の近傍に、厚み方向に凹凸となる補強部74を形
成してもよい。この場合、弧状板バネ7自身の持つ弾性
力が挿通孔71の近傍で高まるので、止ネジ6を螺合さ
せた際に、止ネジ6の爪歯車62と突起部73との噛合
状態が止ネジ6の螺合状態に関係なく安定したものとな
り、回動抵抗の調節を心地好く行うことができることと
なる。
【0019】このように、はさみ1の使い心地は、止ネ
ジ6の螺合具合によって、動刃2および静刃3とこの両
者間に設けられた鋼球40との回動抵抗を調節すること
によって決定される。また、保持板4は、この鋼球40
を溝部21,31の所定の位置に保持して、安定した鋼
球40の回動状態を維持することとなる。
【0020】このようにして構成されるはさみ1は、動
刃2および静刃3に形成された溝部21,31が、それ
ぞれ把持部22,32から刃先部23,33に向けて連
続的に徐々に深くなるように形成しているので、はさみ
1を開いた状態から閉じて行くと、溝部21,31の浅
い部分と深い部分とが対向した状態から、浅い部分同士
および深い部分同士が対向した状態へと移行することと
なる。そのため、図4に示すように、はさみ1を閉じた
状態では、溝部21,31の浅い部分の鋼球40が強い
挟持力で挟持されることとなる。その結果、把持部2
2,32は、その間隔が拡がる方向に力が働き、刃先部
23,33は、より近接する方向に力が働くこととな
り、これによって刃先部23,33同士が適正にすり合
わされるようになされている。このように、はさみ1
は、開いたり閉じたりした使用状態に応じて、溝部2
1,31間の挟持間隔が変化するので、毛髪などの切屑
がこの溝部21,31間に入り込むこととが懸念される
が、このはさみ1の場合、保持板4の外周縁部に設けた
リブ42によって、まずこれら切屑の侵入を阻止するこ
とができる。また、この溝部21,31間にこれらの切
屑が侵入した場合であっても、鋼球保持孔41の周縁部
に設けた43によって、これら切屑の侵入をさらに防止
することができる。その結果、鋼球保持孔41と鋼球4
0との間に切屑が噛み込んで鋼球40の回動状態が悪く
なるといったことが防止され、滑らかな回動状態を長期
間にわたって維持することができる。
【0021】以上、本発明を理美容ばさみに適用した場
合の一実施例について説明したが、本発明はそれ以外の
例えば、洋ばさみ、金切りばさみ、園芸ばさみ等、各種
のはさみに適用することができるものである。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、保
持板の両面に突出した各鋼球の周縁部と、この保持板の
外周縁部とに突出されたリブによって、切屑や埃等の異
物が保持板と鋼球との間に噛み込むのを防止することが
できるとともに、油等の潤滑剤を使用した場合には潤滑
剤を長期に亘って鋼球の周囲に保持し続けることができ
るので、頻繁な手入れをすることなく動刃と静刃との良
好な回動状態を長期にわたって維持することができる。
また、頻繁な手入れや、切屑の噛み込みによる保持板お
よび鋼球の不良がなくなり、メンテナンス費用の削減を
図ることができる。
【0023】また、上述した効果は、保持板にリブを設
けた簡単な構成で実現することができるため、組立分解
などの作業が複雑化したり、製造コストが高くなるとい
ったこともなく、使い勝手に優れた安価なはさみを提供
することができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】はさみの全体構成の概略を示す分解斜視図であ
る。
【図2】保持板を示す平面図および同平面図におけるII
−II線断面図である。
【図3】弧状板バネの他の実施例を示す平面図および側
面図である。
【図4】はさみの支軸部を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 はさみ 2 動刃 20 接合面 21 溝部 3 静刃 30 接合面 31 溝部 4 保持板 40 鋼球 42 リブ 43 リブ 5 支軸ピン 6 止ネジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動刃と静刃との相対峙する接合面に、そ
    れぞれ溝部が形成され、この溝部間に、複数の鋼球を保
    持した保持板を介した状態で、この部分が支軸ピンと止
    ネジとによって枢着されてなるはさみであって、 保持板の両面に突出した各鋼球の周縁部と、この保持板
    の外周縁部とに、鋼球の突出高さよりも低くなるように
    リブが突出されてなることを特徴とするはさみ。
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