JP2659692B2 - はさみ - Google Patents

はさみ

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JP2659692B2 JP26965194A JP26965194A JP2659692B2 JP 2659692 B2 JP2659692 B2 JP 2659692B2 JP 26965194 A JP26965194 A JP 26965194A JP 26965194 A JP26965194 A JP 26965194A JP 2659692 B2 JP2659692 B2 JP 2659692B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、はさみに関するもので
あり、例えば、洋ばさみ、金切りばさみ、園芸ばさみ、
理美容用ばさみ等、種々のはさみに利用される。
【0002】
【従来の技術】例えば、理美容ばさみについてみると、
一般に、理美容ばさみには、優れた回動性や耐久性が要
求される。
【0003】そのため、従来より、このような理美容分
野で使用されるはさみとしては、動刃と静刃との相対峙
する接合面に、それぞれ溝部を形成し、この溝部間に、
複数の鋼球を保持した保持板を介した状態で、この部分
を支軸ピンと止ネジとによって枢着するようになされた
ものが知られている。すなわち、このはさみは、保持板
に保持された鋼球が滑らかに回動することで、動刃と静
刃との回動状態を良好に保つようになされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなは
さみは、長期間使用すると、保持板と鋼球との間に、毛
の切屑や埃が侵入しやすくなり、滑らかな回動状態を維
持できなくなるといった不都合を生じる。
【0005】また、一旦このような切屑が侵入すると、
取り除くのが困難なため、保持板および鋼球ごと部品交
換しなければならず、メンテナンス費用が嵩むといった
不都合を生じることとなる。
【0006】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、切屑や埃等の異物の侵入を防止して滑らかな
回動状態を長期間維持することのできるはさみを提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のはさみは、動刃と静刃との相対峙する接合面
に、複数の鋼球を保持した保持板を介した状態で、この
部分が支軸ピンと止ネジとによって枢着されてなるはさ
みであって、外周縁部にリブが周設された2枚の介装板
によって、保持板の両面が挟持され、この介装板のリブ
によって保持板の外周縁部が被包された状態で、この保
持板を挟持した介装板が、動刃および静刃の接合面に設
けられた凹部間に挟持されたものである。また、保持板
は、その外周縁部と、前記複数の鋼球を保持する鋼球保
持孔の周縁部とに、それぞれ鋼球の突出高さよりも低い
リブが保持板の両面に突設されたものである。
【0008】
【作用】本発明によると、保持板の両面を挟持する介装
板の外周縁部に設けられたリブによって、切屑や埃等の
異物が保持板と鋼球との間に噛み込むのが防止されるこ
ととなる。
【0009】また、請求項2記載の本発明によると、介
装板に設けたリブと、保持板に設けたリブとの相乗作用
により、さらに切屑や埃等の異物が保持板と鋼球との間
に噛み込むのが防止されることとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を理美容ばさみに適用した場合
を例に採り、その一実施例について図面を参照して説明
する。
【0011】図1ははさみ1の全体構成の概略を示し、
図2は同はさみ1に使用されている保持板4を示してい
る。
【0012】すなわち、このはさみ1は、動刃2と静刃
3との相対峙する接合面20,30に、それぞれ凹部2
1,31を形成し、この凹部21,31間に、複数の鋼
球40を保持した保持板4を介装板5で挟持した状態で
介し、この部分を支軸ピン6と止ネジ7とによって枢着
するようになされている。
【0013】動刃2の接合面20に形成された凹部21
は、円形状となされており、その深さは、動刃2の把持
部22から刃先部23に向けて連続的に徐々に深くなる
ように形成されている。また、動刃2を貫通するよう
に、溝部21の中央部に円錐形状の支軸孔24が穿孔さ
れている。
【0014】静刃3の接合面30に形成された凹部31
も、上記動刃2の凹部21と同様に、円形状となされて
おり、その深さは、静刃3の把持部32から刃先部33
に向けて連続的に徐々に深くなるように形成されてい
る。また、静刃3を貫通するように、凹部31の中央部
に四角柱形状の支軸孔34が穿孔されている。
【0015】保持板4は、前記溝部21,31の間に挿
嵌可能なワッシャ状に形成されるとともに、その両面に
貫通するように複数の鋼球保持孔41が設けられてい
る。また、これら鋼球保持孔41の周縁部と、保持板4
の外周縁部とには、それぞれ保持板4の両面に突出する
ようになされたリブ42,43が周設されている。そし
て、各鋼球保持孔41に鋼球40を保持させた状態で、
鋼球40の球面がこのリブ42,43よりも若干両面に
突出するようになされている。この鋼球40は、鋼球保
持孔41に単に入れた状態としたものであってもよい
し、鋼球保持孔41に回動可能な状態に嵌入させたもの
であってもよい。特に、鋼球40を鋼球保持孔41に回
動可能な状態に嵌入させた場合、保持板4および鋼球4
0を一体の部品として扱うことができ、鋼球40がばら
けて紛失するといったこともなく便利である。
【0016】介装板5は、図3に示すように、動刃2お
よび静刃3に形成された凹部21,31に嵌め込み可能
な円形状に形成され、その外周縁部にリブ51が周設さ
れている。また、リブ51の内側には前記鋼球40が嵌
まり込む環状の溝部52が設けられている。そして、こ
の溝部52と保持板4の鋼球40とを一致させた状態で
介装板5で保持板4をその両側から挟持している。ま
た、この状態で、介装板5のリブ51によって、保持板
4の外周縁部が被包される。なお、介装板5は、動刃2
および静刃3の凹部21,31に嵌め込んだ状態で、こ
の凹部21,31に対して固定しておく必要はない。
【0017】支軸ピン6は、頭部61の基端から連続し
て軸部62、角軸部63およびネジ軸部64が連設され
たもので、軸部62の基端部には、ワッシャ65を保持
するための保持溝部66が周設されている。そして、こ
の保持溝部66にワッシャ65を嵌合保持させておくこ
とで、組み立て時にワッシャ65が支軸ピン6から抜け
たりしてばらけることもなく、容易に組み立て作業を行
うことができることとなる。
【0018】止ネジ7は、支軸ピン6のネジ軸部64に
螺合するようになされたもので、その外周面には、止ネ
ジ7を指で容易に螺合できるようにローレット加工され
た滑り止部71が形成されている。また、この螺合状態
で支軸ピン6の頭部61と対向することとなる止ネジ7
の内面側には、爪歯車72が周設されている。
【0019】このようになるはさみ1は、支軸ピン6の
頭部61が動刃2の支軸孔24に位置し、軸部62が保
持板4および介装板5に位置し、角軸部63が静刃3の
支軸孔34に位置するように、それぞれ動刃2、介装板
5、保持板4、介装板5および静刃3の順に、支軸ピン
6が挿通される。そして、静刃3の外側に突出したネジ
軸部64に弧状板バネ8を介して止ネジ7を螺合するこ
とによって組み立てられる。
【0020】この弧状板バネ8には、支軸ピン6を挿通
する挿通孔81が設けられ、その一端部には、係止片8
2が突設され、静刃3に設けた係止孔35に挿入係止す
るようになされている。そして、止ネジ7の螺合によっ
て、弧状に反った弧状板バネ8が徐々に板状に延ばさ
れ、この際発生する弾力によって、保持板4に保持され
た鋼球40と、この鋼球40を両面から挟持する介装板
5との回動抵抗を決定するようになされている。すなわ
ち、止ネジ7を固く螺合して弧状板バネ8による弾性力
が強く働くようにすることで、介装板5の回動が重くな
り、その結果、この介装板5が嵌め込まれた動刃2と静
刃3との回動は重くなる。また、止ネジ7を緩く螺合し
て弧状板バネ8による弾性力が弱く働くようにすること
で、介装板5の回動が軽くなり、その結果、この介装板
5が嵌め込まれた動刃2と静刃3との回動は軽くなる。
この回動抵抗の調節は、止ネジ7の螺合具合を、使用者
の好みに合わせて適当に調節することで容易に行うこと
ができる。また、この際調節した止ネジ7が緩まないよ
うに、弧状板バネ8に突起部83が突設され、この突起
部83が止ネジ7の爪歯車72と噛合するようになされ
ている。これにより、止ネジ7は、間欠的に回動するよ
うになされている。さらに、図4に示すように、弧状板
バネ8の挿通孔81の近傍に、厚み方向に凹凸となる二
ヵ所の補強部84を形成してもよい。この場合、弧状板
バネ8自身の持つ弾性力が挿通孔81の近傍で高まるの
で、止ネジ7を螺合させた際に、止ネジ7の爪歯車72
と突起部83との噛合状態が止ネジ7の螺合状態に関係
なく安定したものとなり、回動抵抗の調節を心地好く行
うことができることとなる。
【0021】このように、はさみ1の使い心地は、止ネ
ジ7の螺合具合によって、動刃2および静刃3に嵌め込
まれた介装板5とこの両者5,5間に設けられた鋼球4
0との回動抵抗を調節することによって決定される。ま
た、保持板4は、この鋼球40を介装板5の溝部52の
位置に保持して、安定した鋼球40の回動状態を維持す
ることとなる。
【0022】このようにして構成されるはさみ1は、動
刃2および静刃3に形成された凹部21,31が、それ
ぞれ把持部22,32から刃先部23,33に向けて連
続的に徐々に深くなるように形成しているので、はさみ
1を開いた状態から閉じて行くと、溝部21,31の浅
い部分と深い部分とが対向した状態から、浅い部分同士
および深い部分同士が対向した状態へと移行することと
なる。そのため、図5に示すように、はさみ1を閉じた
状態では、凹部21,31の浅い部分の鋼球40が介装
板5を介して強い挟持力で挟持されることとなる。その
結果、把持部22,32は、その間隔が拡がる方向に力
が働き、刃先部23,33は、より近接する方向に力が
働くこととなり、これによって刃先部23,33同士が
適正にすり合わされるようになされている。このよう
に、はさみ1は、開いたり閉じたりした使用状態に応じ
て、凹部21,31間の挟持間隔が変化するので、毛髪
などの切屑がこの凹部21,31間に入り込むこととが
懸念されるが、このはさみ1の場合、この凹部21,3
1と保持板4との間に介装板5を介し、この介装板5の
リブ51によって保持板4を被包状態にしているので、
切屑の侵入を阻止することができる。もし、この介装板
5の内側に切屑が侵入したような場合であっても、保持
板4の外周縁部に設けたリブ42によって、これら切屑
の侵入を阻止することができる。さらに、このリブ42
を越えてこれらの切屑が侵入した場合であっても、鋼球
保持孔41の周縁部に設けたリブ43によって、これら
切屑の鋼球保持孔41内への侵入を防止することができ
る。その結果、鋼球保持孔41と鋼球40との間に切屑
が噛み込んで鋼球40の回動状態が悪くなるといったこ
とが防止され、滑らかな回動状態を長期間にわたって維
持することができる。
【0023】以上、本発明を理美容ばさみに適用した場
合の一実施例について説明したが、本発明はそれ以外の
例えば、洋ばさみ、金切りばさみ、園芸ばさみ等、各種
のはさみに適用することができるものである。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、介
装板に設けたリブ、またはこの介装板と保持板との双方
に設けたリブによって、切屑や埃等の異物が保持板と鋼
球との間に噛み込むのを防止できるとともに、油等の潤
滑剤を使用した場合には潤滑剤を長期に亘って鋼球の周
囲に保持し続けることができるので、頻繁な手入れをす
ることなく動刃と静刃との良好な回動状態を長期にわた
って維持することができる。また、頻繁な手入れや、切
屑の噛み込みによる保持板および鋼球の不良がなくな
り、メンテナンス費用の削減を図ることができる。
【0025】また、上述した効果は、介装板のみまたは
介装板と保持板との双方にリブを設けた簡単な構成で実
現することができるため、組立分解などの作業が複雑化
したり、製造コストが高くなるといったこともなく、使
い勝手に優れた安価なはさみを提供することができるこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】はさみの全体構成の概略を示す分解斜視図であ
る。
【図2】保持板を示す平面図および同平面図におけるII
−II線断面図である。
【図3】保持板を介装板で被包した状態を示す分解斜視
図および部分断面図である。
【図4】弧状板バネの他の実施例を示す平面図および側
面図である。
【図5】はさみの支軸部を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 はさみ 2 動刃 20 接合面 21 凹部 3 静刃 30 接合面 31 凹部 4 保持板 40 鋼球 5 介装板 51 リブ 6 支軸ピン 7 止ネジ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動刃と静刃との相対峙する接合面に、複
    数の鋼球を保持した保持板を介した状態で、この部分が
    支軸ピンと止ネジとによって枢着されてなるはさみであ
    って、 外周縁部にリブが周設された2枚の介装板によって、保
    持板の両面が挟持され、この介装板のリブによって保持
    板の外周縁部が被包された状態で、この保持板を挟持し
    た介装板が、動刃および静刃の接合面に設けられた凹部
    間に挟持されたことを特徴とするはさみ。
  2. 【請求項2】 前記保持板は、その外周縁部と、前記複
    数の鋼球を保持する鋼球保持孔の周縁部とに、それぞれ
    鋼球の突出高さよりも低いリブが保持板の両面に突設さ
    れたものである請求項1記載のはさみ。
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