JPH0884085A - 受信機の利得制御装置 - Google Patents

受信機の利得制御装置

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Publication number
JPH0884085A
JPH0884085A JP21644094A JP21644094A JPH0884085A JP H0884085 A JPH0884085 A JP H0884085A JP 21644094 A JP21644094 A JP 21644094A JP 21644094 A JP21644094 A JP 21644094A JP H0884085 A JPH0884085 A JP H0884085A
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JP
Japan
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circuit
capacitor
time constant
level
agc voltage
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Withdrawn
Application number
JP21644094A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Sasaki
三利 佐々木
Kazuo Takayama
一男 高山
Yukihiro Hashimoto
行博 橋本
Keisuke Fujimoto
桂輔 藤本
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信信号レベルに対応したAGC動作を行う
受信機において、音声信号レベルの変化に追従したAG
C電圧の変化による歪の発生を抑えるとともに、電界強
度変化に対する応答性を向上する。 【構成】 検波回路31における中間周波信号レベルま
たは復調音声信号レベルから受信信号レベルを検出する
レベル検波回路34からの出力を、LPF35によって
平滑化して、高周波増幅回路23および中間周波増幅回
路30にAGC電圧として与えるラジオ受信機21にお
いて、前記AGC電圧から、強入力検知回路41によっ
てAGC電圧が高く、したがって前記増幅回路23,3
0の利得が高いと判定されたときには、時定数回路42
によって前記LPF35の時定数を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用のラジオ受信機
で好適に実施される利得制御装置に関し、さらに詳しく
は、電界強度レベルの変化に対するAGC動作を行う装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、典型的な従来技術のラジオ受信
機1の電気的構成を示すブロック図である。アンテナ2
で受信された受信信号は、同調回路3において、受信す
べき希望波の周波数付近の信号成分のみが強調され、さ
らに高周波増幅回路4で増幅された後、混合回路5に入
力される。この混合回路5に関連して、局部発振回路6
が設けられている。前記局部発振回路6は、電圧制御形
発振器などで実現され、フェイズロックループ(以下、
「PLL」と略称する)回路7からのチューニング電圧
に対応した周波数の局部発振信号を出力する。
【0003】前記PLL回路7は、マイクロコンピュー
タなどで実現される制御回路8から入力される前記希望
波の周波数に対応した分周比Nで前記局部発振信号を分
周する分周器と、予め定める基準周波数の基準信号を発
生する基準信号源と、この基準信号と前記分周された局
部発振信号との位相を比較してその差に対応した誤差出
力を発生する比較器と、前記比較器からの誤差出力を直
流電圧に平滑化して、前記チューニング電圧として、前
記局部発振回路6および同調回路3に与えるフィルタと
を備えて構成されている。したがって、受信周波数を変
化するときには、制御回路8は前記N値を変化し、前記
局部発振信号をそのN値で分周した信号と、前記基準信
号との位相差が零となるようにチューニング電圧が変化
し、こうして希望波の安定した受信が可能となる。
【0004】前記混合回路5は、上述のようにして得ら
れた局部発振信号と、受信信号とを混合し、得られた中
間周波信号は、音声信号が含まれる成分のみを濾波する
ことができるフィルタ9を介して中間周波増幅回路10
に与えられる。前記中間周波増幅回路10で増幅された
中間周波信号は、検波回路11に与えられて音声信号が
復調され、その音声信号は電力増幅器12で増幅された
後、スピーカ13に与えられて音響化される。
【0005】前記検波回路11に関連してレベル検波回
路14が設けられており、このレベル検波回路14は、
検波回路11における復調音声信号レベルから受信信号
レベルを検出し、その検出結果を表す出力をローパスフ
ィルタ(略称、LPF)15に与える。LPF15は、
RC積分回路などで実現されており、レベル検波回路1
4の検出結果を平滑化して、かつ前記検出結果が低い
程、ハイレベルの出力をAGC電圧として、前記高周波
増幅回路4および中間周波増幅回路10に与えるととも
に、反転回路16を介してアッテネータ回路17に与え
る。アッテネータ回路17は、同調回路3に関連して設
けられており、前記LPF15からのAGC電圧が低く
なる程、同調回路3の共振鋭度を低下させる。
【0006】したがって、電界強度レベルが高いときに
は、前記AGC電圧が低くなって同調回路3の共振鋭度
は低下し、前記電界強度レベルが低い場合に比べて、高
周波増幅回路4に入力される信号レベルは抑圧されるこ
とになる。また前記AGC電圧が高くなる程、高周波増
幅回路4および中間周波増幅回路10の利得が大きくな
る。このようにして、強入力および電界強度レベルに対
するAGC動作が実現されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
たラジオ受信機1において、特に該ラジオ受信機1が振
幅変調放送用のラジオ受信機であるときには、振幅変調
放送は搬送波を電圧レベルで変調するので、電圧レベル
の変動を吸収するAGC動作とは相反するものであり、
したがって、電界強度変化に追従し易くするためにLP
F15の時定数を小さくしておくと、音声信号のレベル
変動の影響を受けやすくなってしまうという問題があ
る。また、前記高周波増幅回路4および中間周波増幅回
路10での利得は、前記AGC電圧が高い程大きくな
り、この状態では音声信号レベルの僅かな変化で、低周
波成分が変調されて歪が生じてしまう。
【0008】本発明の目的は、音声信号レベルの変化に
対する歪の発生を抑えることができるとともに、電界強
度変化に対する応答性を向上することができる受信機の
利得制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信信号レベ
ルに応じてレベル検波回路から出力されるAGC電圧が
ローパスフィルタを介して少なくとも高周波増幅回路に
与えられ、電界強度レベルの変化に対するAGC動作を
行うようにした受信機の利得制御装置において、前記受
信信号レベルが低くなる程、前記ローパスフィルタの時
定数を大きくする時定数変化手段を備えることを特徴と
する受信機の利得制御装置である。また本発明の前記ロ
ーパスフィルタは、抵抗と主コンデンサとを備えるRC
積分回路であり、前記時定数変化手段は、前記主コンデ
ンサに並列に接続されるべき副コンデンサと、この副コ
ンデンサを主コンデンサに選択的に接続する接続手段と
を含むことを特徴とする。さらにまた本発明の前記接続
手段は、ダンピング抵抗と第1のスイッチング素子とか
ら成る直列回路と、該直列回路に並列に接続される第2
のスイッチング素子とを備えて構成され、前記副コンデ
ンサの接続時には第1のスイッチング素子が導通されて
から所定時間経過後に第2のスイッチング素子が導通さ
れ、前記副コンデンサの切離時には第2のスイッチング
素子が遮断されてから所定時間経過後に第1のスイッチ
ング素子が遮断されることを特徴とする。また本発明の
前記ローパスフィルタは、複数のフィルタ部分が縦続接
続されて構成されており、前記時定数変化手段は、前記
フィルタ部分を選択的に短絡してその次数を変化するス
イッチを備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に従えば、検波回路における中間周波信
号レベルまたは復調音声信号レベルなどに応じてレベル
検波回路から出力される受信信号レベルに応じたAGC
電圧に対応して、高周波増幅回路および中間周波増幅回
路などの利得制御や、強入力時における入力レベル抑圧
動作などを行うようにした受信機の利得制御装置におい
て、前記AGC電圧の平滑化を行うローパスフィルタの
時定数を、時定数変化手段によって受信信号レベルが低
くなる程、大きな値とする。
【0011】具体的には、たとえば前記ローパスフィル
タは、抵抗と主コンデンサとを備えるRC積分回路で実
現され、前記時定数変化手段は、時定数を大きくすると
きには、スイッチなどの接続手段によって副コンデンサ
を主コンデンサに並列に接続する。
【0012】またたとえば、前記ローパスフィルタが、
複数のフィルタ部分が縦続接続されて構成されていると
きには、前記時定数変化手段をスイッチを備えて構成
し、そのスイッチによる前記フィルタ部分の短絡を選択
的に解除して、ローパスフィルタの次数を高くすること
によって時定数が大きな値に変化される。
【0013】したがって、受信信号レベルが低いとき、
すなわち前記高周波増幅回路や中間周波増幅回路での利
得が高いときには、ローパスフィルタの時定数が大きく
されて、音声信号レベル変動によるAGC電圧の変動を
抑えて、前記高周波増幅回路や中間増幅回路で発生する
低周波成分の変調による歪を小さくすることができる。
これに対して、前記受信信号レベルが高いとき、すなわ
ち前記高周波増幅回路や中間周波増幅回路での利得が小
さく、AGC電圧の変動による該高周波増幅回路や中間
周波増幅回路における低周波成分の変調による歪が小さ
いときには、ローパスフィルタの時定数が小さくなっ
て、電界強度レベル変動に対する応答性を向上すること
ができる。
【0014】また好ましくは、前記ローパスフィルタが
抵抗と主コンデンサとを備えるRC積分回路から成り、
時定数変化手段が副コンデンサと接続手段とによって構
成されるとき、接続手段を、ダンピング抵抗と第1のス
イッチング素子とから成る直列回路と、その直列回路に
並列に接続される第2のスイッチング素子とによって構
成する。
【0015】主コンデンサへの副コンデンサの接続時に
は、まず第1のスイッチング素子を導通して該副コンデ
ンサをダンピング抵抗を介して主コンデンサに接続し、
この副コンデンサの接続によって生じたダンピングが前
記ダンピング抵抗によって吸収された時点で、前記ダン
ピング抵抗が第2のスイッチング素子が導通されること
によって短絡される。これに対して副コンデンサの切離
時には、まず第2のスイッチング素子が遮断されて、ダ
ンピング抵抗の短絡状態が解除され、これによるダンピ
ングが収まった時点で第2のスイッチング素子が遮断さ
れて副コンデンサが主コンデンサから切離される。
【0016】このようにして、ダンピング抵抗を用いて
副コンデンサを主コンデンサに接続または切離すことに
よって、該接続または切離しによるダンピングを吸収す
ることができるとともに、該ダンピング抵抗の挿入によ
る音質の劣化を最小限に抑えることができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のラジオ受信機2
1の電気的構成を示すブロック図である。アンテナ22
で受信された受信信号は、高周波増幅回路23で増幅さ
れた後、同調回路24において、受信すべき希望波の周
波数付近の信号成分のみが強調され、混合回路25に入
力される。この混合回路25に関連して、局部発振回路
26が設けられている。前記局部発振回路26は、電圧
制御形発振器などで実現され、PLL回路27からのチ
ューニング電圧に対応した周波数の局部発振信号を出力
する。
【0018】前記PLL回路27は、マイクロコンピュ
ータなどで実現される制御回路28から入力される前記
希望波の周波数に対応した分周比Nで前記局部発振信号
を分周する分周器と、予め定める基準周波数の基準信号
を発生する基準信号源と、この基準信号と前記分周され
た局部発振信号との位相を比較してその差に対応した誤
差出力を発生する比較器と、前記比較器からの誤差出力
を直流電圧に平滑化して、前記チューニング電圧とし
て、前記局部発振回路26および同調回路24に与える
フィルタとを備えて構成されている。したがって、受信
周波数を変化するときには、制御回路28は前記N値を
変化し、前記局部発振信号をそのN値で分周した信号
と、前記基準信号との位相差が零となるようにチューニ
ング電圧が変化し、こうして希望波の安定した受信が可
能となる。
【0019】前記混合回路25は、上述のようにして得
られた局部発振信号と、受信信号とを混合し、得られた
中間周波信号は、音声信号が含まれる成分のみを濾波す
ることができるフィルタ29を介して中間周波増幅回路
30に与えられる。前記中間周波増幅回路30で増幅さ
れた中間周波信号は、検波回路31に与えられて音声信
号が復調され、その音声信号は電力増幅器32で増幅さ
れた後、スピーカ33に与えられて音響化される。
【0020】前記検波回路31に関連してレベル検波回
路34が設けられており、このレベル検波回路34は、
前記検波回路31における中間周波信号レベルまたは復
調音声信号レベルから受信信号レベルに対応した出力を
LPF35に出力する。LPF35は、後述するように
して、前記レベル検波回路34における検出結果が低い
程、ハイレベルの出力をAGC電圧として高周波増幅回
路23および中間周波増幅回路30に与える。すなわ
ち、前記LPF35からのAGC電圧は電界強度レベル
が低くなる程高くなり、また高周波増幅回路23および
中間周波増幅回路30の利得は前記AGC電圧が高くな
る程大きくなる。したがって、電界強度レベルが低くな
る程、高周波増幅回路23および中間周波増幅回路30
の利得が高くなり、こうしてAGC動作が実現される。
【0021】また前記LPF35からのAGC電圧は、
反転回路36を介してアッテネータ回路37に入力され
る。このアッテネータ回路37は、前記AGC電圧が低
くなる程、すなわち電界強度レベルが高くなる程、その
レベルに応じて高周波増幅回路23への入力レベルを低
下させる。こうして後段の同調回路24および混合回路
25などでの強入力による歪の発生を防止するレベル抑
圧動作が実現される。
【0022】上述のように構成されたラジオ受信機21
において、注目すべきは本発明では、LPF35に関連
して、時定数変化手段を構成する強入力検知回路41お
よび時定数回路42が設けられることである。強入力検
知回路41は、前記LPF35からのAGC電圧が高く
なる程、時定数回路42によって、後述するようにして
LPF35の時定数を大きくさせる。
【0023】図2は、前記LPF35およびそれに関連
する時定数回路42の具体的構成を示す電気回路図であ
る。LPF35は、コンデンサC11と、差動増幅器4
3と、基準電圧源44と、積分回路45とを備えて構成
されている。前記レベル検波回路34からは、受信信号
レベルが高くなる程、大きな出力が導出され、この出力
はコンデンサC11において高周波のノイズ成分が除去
された後、差動増幅器43の非反転入力端子に入力され
る。差動増幅器43の反転入力端子には基準電圧源44
からの基準電圧が入力されており、したがって差動増幅
器43からは、レベル検波回路34からの出力が基準電
圧よりも小さくなる程、そのレベルに対応して大きくな
るAGC電圧が出力される。このAGC電圧は、抵抗R
11と、主コンデンサであるコンデンサC12とから成
る積分回路45によって平滑化され、ライン46を介し
て前記高周波増幅回路23および中間周波増幅回路30
へ出力される。
【0024】前記ライン46には、時定数回路42が介
在されている。この時定数回路42は、副コンデンサと
してのコンデンサC13と、接続手段を構成する抵抗R
12およびスイッチS1,S2とを備えて構成されてい
る。コンデンサC13の一方の端子は前記ライン46に
接続され、他方の端子は、抵抗R12および第1のスイ
ッチング素子であるスイッチS1を介して接地されると
ともに、第2のスイッチング素子であるスイッチS2を
介して直接接地される。前記各スイッチS1,S2は、
前記ライン46のAGC電圧レベルに対応して、強入力
検知回路41によって選択的に開閉制御される。
【0025】図3は、強入力検知回路41の動作を説明
するためのタイミングチャートである。AGC電圧が所
定レベル以下で電界強度レベルが中入力以下である状態
から、図3(1)において時刻t1で示すように強入力
であると判定すると、その判定した時刻t1において、
図3(2)で示すようにスイッチS1を導通する。その
後、前記時刻t1から予め定める時間T1が経過した時
刻t2において、スイッチS2を導通する。
【0026】したがって、電界強度レベルが強入力に切
換わると、まず図4(1)で示すようにスイッチS1が
導通されて、コンデンサC12に並列に、コンデンサC
13が、ダンピング抵抗R12を介して接続されること
になる。該コンデンサC13の接続によって生じる図4
(2)で示すようなAGC電圧の振動成分は、ダンピン
グ抵抗R12によって吸収されて、前記AGC電圧は収
束し、したがってLPF35から出力されるAGC電圧
は図4(3)で示すようになる。
【0027】これに対して、コンデンサC13の切離時
には、図3(1)に示すように強入力検知回路41が強
入力状態から中または弱入力状態であると判定すると、
その時刻t3において図3(3)で示すように、スイッ
チS2が遮断されてコンデンサC13と接地ラインとの
間にダンピング抵抗R12が介在され、その時刻t3か
ら予め定める時間T2が経過した時刻t4において、図
3(2)で示すようにスイッチS1が遮断される。
【0028】なお、前記時間T1,T2は、AGC電圧
の振動が収束するのに要する時間、すなわちこれらの抵
抗R12およびコンデンサC13の抵抗値および静電容
量をそれぞれ参照符と同一で示すとき、T1=T2=C
13・R12に選ばれる。
【0029】このようにAGC電圧が高くなる、すなわ
ち受信信号レベルが低くなると、コンデンサC13をコ
ンデンサC12に並列に接続してLPF35の時定数を
大きく切換えることによって、弱入力時における音声信
号レベルの変化によって低周波成分が変調されることに
よる歪の発生を抑えることができるとともに、強入力時
における電界強度変化に対する応答性を向上することが
できる。
【0030】図5は、前記高周波増幅回路23およびア
ッテネータ回路37の具体的構成を示す電気回路図であ
る。前記高周波増幅回路23は、前段のアンテナ22側
のマッチング部51と、後段の検波回路31側の増幅部
52とを備えて構成されている。マッチング部51は、
アンテナ22と該高周波増幅回路23とのマッチングの
ために設けられており、アンテナ22からのライン53
に直列に介在される結合コンデンサC1およびマッチン
グコイルL1と、これらの結合コンデンサC1とマッチ
ングコイルL1との接続点と接地ラインとの間に介在さ
れるマッチングコイルL2とを備えて構成されている。
【0031】一方、前記増幅部52は、前記ライン53
からの受信信号がゲートに与えられる電界効果トランジ
スタ(FET)Q1と、このFETQ1のドレイン電流
を供給するトランジスタQ2とを備えて構成されてい
る。トランジスタQ2のベースには前記LPF35から
のAGC電圧が与えられており、またこのトランジスタ
Q2のコレクタ電流は同調回路24に与えられる。した
がって、AGC電圧を低下すると、FETQ1のドレイ
ン電圧が低下して該FETQ1の順方向伝達率が低下
し、増幅度が低下する。このようにして、AGC動作が
実現される。
【0032】また、前記アッテネータ回路37は、前記
マッチング部51の結合コンデンサC1とマッチングコ
イルL1,L2との接続点に接続されるコンデンサC2
およびダイオードD1の直列回路と、前記反転回路36
からのAGC電圧を平滑化して出力するための積分回路
を構成する抵抗R1およびコンデンサC3と、前記AG
C電圧をコンデンサC2とダイオードD1との接続点に
与える逆流阻止用のダイオードD2とを備えて構成され
ている。コンデンサC3で平滑化された前記AGC電圧
が、ダイオードD1の導通電圧以上になると該ダイオー
ドD1は導通し、コンデンサC2が前記マッチングコイ
ルL2と並列に接続されることになり、こうしてアンテ
ナ22からの入力レベルを低下するレベル抑圧動作が行
われ、強入力に対しても、同調回路24および混合回路
25などでの歪の発生を抑えることができる。
【0033】図6は本発明の他の実施例のLPF61お
よび時定数回路62の具体的構成を示す電気回路図であ
り、この実施例は前述の図2で示す実施例に類似し、対
応する部分には同一の参照符を付す。この実施例では、
LPF61は、コンデンサC21と抵抗R21とを有す
る積分回路63と、コンデンサC22と抵抗R22とを
有する積分回路64とが縦続に接続された2次のフィル
タである。
【0034】これに対応して時定数回路62は、前記各
積分回路63,64の入出力端子間をそれぞれ短絡する
スイッチ65,66を備えて構成されており、これらの
スイッチ65,66は前記強入力検知回路41によって
選択的に導通または遮断制御される。このようにLPF
61の次数を変化することによって、該LPF61の時
定数を変化するようにしてもよい。
【0035】本発明は、振幅変調放送の受信機に限ら
ず、周波数変調放送の受信機およびテレビジョン放送の
受信機などに関しても実施することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、受信信号
レベルに応じたAGC電圧に対応して、高周波増幅回路
および中間周波増幅回路などの利得制御や、強入力時に
おける入力レベル抑圧動作などを行うようにした受信機
の利得制御装置において、前記AGC電圧の平滑化を行
うローパスフィルタの時定数を、受信信号レベルが低く
なる程、大きな値とする。すなわちたとえば該ローパス
フィルタが抵抗と主コンデンサとを備えるRC積分回路
で実現されるとき、スイッチなどの接続手段によって副
コンデンサを主コンデンサに並列に接続し、また前記ロ
ーパスフィルタが複数のフィルタ部分が縦続接続されて
構成されているときには、スイッチによる前記フィルタ
部分の短絡を選択的に解除してローパスフィルタの次数
を上昇するので、受信信号レベルが低いとき、すなわち
前記高周波増幅回路や中間周波増幅回路での利得が高い
ときには、ローパスフィルタの時定数が大きくされて、
音声信号レベル変動によるAGC電圧の変動を抑えて、
前記高周波増幅回路や中間増幅回路で発生する低周波成
分の変調による歪を小さくし、また前記受信信号レベル
が高いとき、すなわち前記高周波増幅回路や中間周波増
幅回路での利得が小さくAGC電圧の変動による該高周
波増幅回路や中間周波増幅回路での低周波成分の歪が小
さいときには、ローパスフィルタの時定数が小さくなっ
て、電界強度レベル変動に対する応答性を向上すること
ができる。
【0037】また好ましくは、前記ローパスフィルタが
抵抗と主コンデンサとを備えるRC積分回路から成り、
時定数変化手段が副コンデンサと接続手段とによって構
成されるとき、ダンピング抵抗を用いて、副コンデンサ
を主コンデンサに接続または切離すので、該接続または
切離しによるダンピングを吸収することができるととも
に、該ダンピング抵抗の挿入による音質の劣化を最小限
に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のラジオ受信機21の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】前記ラジオ受信機21におけるLPF35およ
び時定数回路42の具体的構成を示す電気回路図であ
る。
【図3】強入力検知回路41の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図4】前記強入力検知回路41による時定数回路42
の切換動作によるAGC電圧の変化を示す波形図であ
る。
【図5】高周波増幅回路23およびアッテネータ回路3
7の具体的構成を示す電気回路図である。
【図6】本発明の他の実施例のLPF61および時定数
回路62の具体的構成を示す電気回路図である。
【図7】典型的な従来技術のラジオ受信機1の電気的構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
21 ラジオ受信機 23 高周波増幅回路 24 同調回路 25 混合回路 26 局部発振回路 27 PLL回路 28 制御回路 30 中間周波増幅回路 31 検波回路 34 レベル検波回路 35,61 LPF 37 アッテネータ回路 41 強入力検知回路 42,62 時定数回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 桂輔 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号レベルに応じてレベル検波回路
    から出力されるAGC電圧がローパスフィルタを介して
    少なくとも高周波増幅回路に与えられ、電界強度レベル
    の変化に対するAGC動作を行うようにした受信機の利
    得制御装置において、 前記受信信号レベルが低くなる程、前記ローパスフィル
    タの時定数を大きくする時定数変化手段を備えることを
    特徴とする受信機の利得制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ローパスフィルタは、抵抗と主コン
    デンサとを備えるRC積分回路であり、 前記時定数変化手段は、前記主コンデンサに並列に接続
    されるべき副コンデンサと、この副コンデンサを主コン
    デンサに選択的に接続する接続手段とを含むことを特徴
    とする請求項1記載の受信機の利得制御装置。
  3. 【請求項3】 前記接続手段は、ダンピング抵抗と第1
    のスイッチング素子とから成る直列回路と、該直列回路
    に並列に接続される第2のスイッチング素子とを備えて
    構成され、 前記副コンデンサの接続時には第1のスイッチング素子
    が導通されてから所定時間経過後に第2のスイッチング
    素子が導通され、前記副コンデンサの切離時には第2の
    スイッチング素子が遮断されてから所定時間経過後に第
    1のスイッチング素子が遮断されることを特徴とする請
    求項2記載の受信機の利得制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ローパスフィルタは、複数のフィル
    タ部分が縦続接続されて構成されており、 前記時定数変化手段は、前記フィルタ部分を選択的に短
    絡してその次数を変化するスイッチを備えることを特徴
    とする請求項1記載の受信機の利得制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100321957B1 (ko) * 1998-02-24 2002-02-04 가네꼬 히사시 무선형 선택 호출 수신기 및 선택 호출의 수신 방법

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