JP2010034944A - 高周波増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波信号の信号レベルに高精度に追従させて最適なNF特性および歪み特性を得ることができる高周波増幅回路を提供すること。
【解決手段】高周波信号が入力され増幅された信号を出力する増幅用トランジスタTを備え、後段に出力信号レベルを一定レベルに制御する検波回路8が接続される高周波増幅回路であって、増幅用トランジスタTは、コレクタ電流が高周波信号の信号レベルに応じて連続的に変化するゲインコントロール電圧で制御され、高周波信号の信号レベルが高い場合は、増幅用トランジスタTのコレクタ電流が増加し、高周波信号の信号レベルが低い場合は、増幅用トランジスタTのコレクタ電流が減少するよう構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、テレビジョンチューナ等で使用される高周波信号を増幅する高周波増幅回路に関する。
一般に、高周波増幅回路においては、弱電界受信時には増幅用トランジスタのNF特性が重視され、強電界受信時には増幅用トランジスタの歪み特性が重視されている。この場合、増幅用トランジスタのコレクタ電流を増減させることでNF特性および歪み特性を可変させることができるが、NF特性および歪み特性はコレクタ電流の増減に対して相反する特性を示すため、弱電界受信時のNF特性および強電界受信時の歪み特性の双方のバランスを考慮した高周波増幅回路の回路設計が行われていた。
また、従来、高周波増幅回路として高周波信号の信号レベルに応じてNF特性および歪み特性を向上させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された高周波増幅回路は、増幅用トランジスタに接続され、複数の抵抗を有する負帰還回路と、負帰還回路に投入する抵抗を切り替えるスイッチトランジスタとを設けて構成され、スイッチトランジスタのON・OFFにより負帰還回路からの帰還量および増幅用トランジスタのコレクタ電流を制御している。
そして、高周波増幅回路は、弱電界受信時には、スイッチトランジスタをONにして負帰還回路からの帰還量を減少させてゲインを上昇させると共に、増幅用トランジスタのコレクタ電流を減少させてNF特性を向上させている。一方、強電界受信時には、スイッチトランジスタをOFFにして負帰還回路からの帰還量を増加させてゲインを減少させると共に、増幅用トランジスタのコレクタ電流を増加させて歪み特性を向上させている。
特開2005−348101号公報
しかしながら、上記した高周波増幅回路においては、強電界受信時と弱電界受信時の2つの状態に対応させて負帰還回路に投入する抵抗をスイッチトランジスタのON・OFFによって切り替えているため、高周波信号の信号レベルに応じて増幅用トランジスタのコレクタ電流を連続的に変化させることができなかった。したがって、増幅用トランジスタのコレクタ電流を高周波信号の信号レベルに高精度に追従させることができず、最適なNF特性および歪み特性を得ることができない可能性があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、高周波信号の信号レベルに高精度に追従させて最適なNF特性および歪み特性を得ることができる高周波増幅回路を提供することを目的とする。
本発明の高周波増幅回路は、高周波信号が入力され増幅された信号を出力するトランジスタを備え、後段に出力信号レベルを一定レベルに制御するゲインコントロール回路が接続される高周波増幅回路であって、前記ゲインコントロール回路から出力されるゲインコントロール電圧に応じて、前記トランジスタのコレクタ電流を連続的に変化させることを特徴とする。
この構成によれば、ゲインコントロール回路から出力されるゲインコントロール電圧に応じてコレクタ電流を連続的に変化させることができるため、高周波信号の信号レベルに高精度に追従させて最適なNF特性および歪み特性を得ることができる。
また本発明は、上記高周波増幅回路において、前記トランジスタは、コレクタ電流が高周波信号の信号レベルに応じて変化するゲインコントロール電圧で制御され、前記高周波信号の信号レベルが高い場合は、前記トランジスタのコレクタ電流が増加し、前記高周波信号の信号レベルが低い場合は、前記トランジスタのコレクタ電流が減少することを特徴とする。
この構成によれば、高周波信号の信号レベルの高い強電界受信時には、コレクタ電流が増加されて歪み特性が向上され、高周波信号の信号レベルの低い弱電界受信時には、コレクタ電流が減少されてNF特性が向上される。
また本発明は、上記高周波増幅回路において、前記トランジスタのエミッタに、前記ゲインコントロール回路から出力されるゲインコントロール電圧を印加することにより、前記トランジスタのコレクタ電流を連続的に変化させることを特徴とする。
この構成によれば、ゲインコントロール回路からのゲインコントロール電圧の印加により、トランジスタのコレクタ電流を連続的に変化させることができるため、高周波信号の信号レベルに高精度に追従させて最適なNF特性および歪み特性を得ることができる。
また本発明は、上記高周波増幅回路において、前記トランジスタのエミッタが第1の抵抗を介してグランドに接続されると共に、前記ゲインコントロール電圧が前記トランジスタのエミッタに印加されて前記トランジスタのエミッタの電圧が制御されることを特徴とする。
この構成によれば、エミッタ接地回路において、入力された高周波信号の信号レベルに応じてトランジスタのエミッタの電圧を制御することができる。
また本発明は、上記高周波増幅回路において、前記トランジスタのエミッタに対する前記ゲインコントロール電圧の印加ラインに第2の抵抗が接続され、前記トランジスタのエミッタは、前記ゲインコントロール電圧が前記第2の抵抗と前記第1の抵抗とで分圧されて印加されることを特徴とする。
この構成によれば、第1の抵抗と第2の抵抗とで分圧し、ゲインコントロール回路のゲインコントロール電圧から適切な電圧を取り出してトランジスタのエミッタに印加することができる。
また本発明は、上記高周波増幅回路において、前記トランジスタのエミッタとグランドとの間に並列に接続された第3、第4の抵抗と、前記トランジスタのエミッタと前記第4の抵抗の前記トランジスタ側端部との間に介挿され、エミッタが前記トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが前記第4の抵抗に接続された前記トランジスタと接合タイプの異なるスイッチトランジスタと、前記スイッチトランジスタのベースと前記ゲインコントロール回路との間に接続された高インピーダンスな第5の抵抗とを備え、前記スイッチトランジスタのベースに、前記ゲインコントロール回路から出力されるゲインコントロール電圧を前記第5の抵抗を介して印加することにより、前記トランジスタのコレクタ電流を連続的に変化させることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチトランジスタのベースにゲインコントロール回路から出力されるゲインコントロール電圧が印加されることにより、並列に接続された第3、第4の抵抗の合成抵抗を変化させてトランジスタのコレクタ電流を連続的に変化させることができるため、高周波信号の信号レベルに高精度に追従させて最適なNF特性および歪み特性を得ることができる。
また、高インピーダンスな第5の抵抗を介してゲインコントロール回路からスイッチトランジスタのベースにゲインコントロール電圧が印加されるため、消費電流を抑制することができる。
本発明によれば、高周波信号の信号レベルに高精度に追従させて最適なNF特性および歪み特性を得ることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るテレビジョンチューナのブロック図である。
図1に示すように、図示しないアンテナ素子に受信された高周波信号は、広帯域増幅器1において増幅され、アンテナ同調回路2において同調周波数成分が取り出される。アンテナ同調回路2を通過した高周波信号は、高周波増幅器3において出力が一定になるように制御され、複同調回路4において同調周波数成分が取り出される。複同調回路4を通過した高周波信号は、局部発振器6から出力された局部発振信号と共に混合器5に入力され、局部発振信号と掛け合わされて中間周波信号に周波数変換される。
混合器5で周波数変換された中間周波信号は、IFフィルタ回路7においてIF周波数成分が取り出され、検波回路8に入力される。検波回路8は、入力された中間周波信号の信号レベルに応じてゲインコントロール電圧を生成し、生成したゲインコントロール電圧を広帯域増幅器1に印加してNF特性および歪み特性を制御すると共に、高周波増幅器3に印加してゲイン制御する。検波回路8を通過した中間周波信号は、後段の図示しない回路において映像信号および音声信号が取り出される。
広帯域増幅器1は、検波回路8から印加されたゲインコントロール電圧に応じて、広帯域増幅器1内に設けられた増幅用トランジスタTのコレクタ電流を制御しており、このコレクタ電流の制御により高周波信号の信号レベルに応じてNF特性および歪み特性を制御している。なお、請求項に記載の高周波増幅回路は、本実施の形態に係る広帯域増幅器1により構成されている。
次に、本発明の特徴部分である広帯域増幅器1の回路構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る広帯域増幅器の回路構成図である。
図2に示すように、広帯域増幅器1の増幅回路は、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R4、抵抗R5、抵抗R6、コンデンサC1、コンデンサC2、コンデンサC3、コンデンサC4、チョークコイルL1、チョークコイルL2、定電圧源B、増幅用トランジスタTを備えて構成されている。
増幅用トランジスタTのベースは、直流カット用のコンデンサC1を介して入力端11に接続され、増幅用トランジスタTのコレクタは、直流カット用のコンデンサC2を介して出力端12に接続されている。また、増幅用トランジスタTのエミッタは、抵抗R1および抵抗R1に対して並列に接続されたバイパス用のコンデンサC3を介してグランドに接地されている。
増幅用トランジスタTのエミッタと抵抗R1とコンデンサC3との接続点には、検波回路8に接続されたゲインコントロール電圧印加ライン13が接続されている。ゲインコントロール電圧印加ライン13には、抵抗R2が接続されている。検波回路8から出力されたゲインコントロール電圧は、高周波増幅器3に印加されると共にゲインコントロール電圧印加ライン13を通じて広帯域増幅器1に印加され、抵抗R1および抵抗R2により分圧された電圧が増幅用トランジスタTのエミッタに印加される。
増幅用トランジスタTのコレクタは、コンデンサC4および抵抗R3を直列に接続して構成した負帰還回路を介して増幅用トランジスタTのベースに接続されている。また、コンデンサC4のベース側には、抵抗R3に対して並列にチョークコイルL1の一端が接続され、チョークコイルL1の他端は増幅用トランジスタTのベースに接続されている。
定電圧源Bは、チョークコイルL2を介して増幅用トランジスタTのコレクタとコンデンサC2との間に接続され、増幅用トランジスタTのコレクタとコンデンサC2との間は、抵抗R4および抵抗R5を直列に接続して構成した直列回路を介して増幅用トランジスタTのベースに接続される。また、抵抗R5および増幅用トランジスタTのベースの接続点とグランドとの間には、抵抗R6が接続されている。定電圧源Bから出力された電圧は、チョークコイルL2および抵抗R4を通じて、抵抗R5と抵抗R6とで分圧された電圧が増幅用トランジスタTのベースに印加される。
この広帯域増幅器1においては、検波回路8からゲインコントロール電圧が増幅用トランジスタTのエミッタに印加され、ゲインコントロール電圧がエミッタ電圧に重畳されることにより、コレクタ電流が連続的に変化するように構成されている。増幅用トランジスタTのエミッタに印加されるゲインコントロール電圧が高いと、コレクタ電流が減少し、増幅用トランジスタTのエミッタに印加されるゲインコントロール電圧が低いと、コレクタ電流が増加する。なお、増幅用トランジスタTのエミッタに印加されるゲインコントロール電圧とコレクタ電流との関係の詳細については後述する。
次に、図3を参照してコレクタ電流とNF特性および歪み特性との関係について説明する。図3は、コレクタ電流とNF特性および歪み特性との関係を示す図である。なお、図3においては、実線W1はNF特性、破線W2は歪み特性をそれぞれ示し、NF特性ではコレクタ電流の減少方向で良好な特性を示し、歪み特性ではコレクタ電流の増加方向で良好な特性を示している。
図3に示すように、NF特性を示す実線W1は、コレクタ電流の増加にともなって上昇するように変化しており、コレクタ電流の減少によりNF特性が向上し、コレクタ電流の増加によりNF特性が悪化することを示している。また、歪み特性を示す破線W2は、コレクタ電流の増加にともなって上昇するように変化しており、コレクタ電流の減少により歪み特性が悪化し、コレクタ電流の増加により歪み特性が向上することを示している。
すなわち、高周波信号の信号レベルが低くNF特性が重視される弱電界受信時には、コレクタ電流をIc1まで減少させることにより最適なNF特性を得ることができる。このとき、コレクタ電流の減少により歪み特性に多少影響するが、弱電界受信時に問題のない程度となっている。また、高周波信号の信号レベルが高く歪み特性が重視される強電界受信時には、コレクタ電流をIc2まで増加させることにより最適な歪み特性を得ることができる。このとき、コレクタ電流の増加によりNF特性に多少影響するが、強電界受信時に問題のない程度となっている。
次に、図4から図8を参照して、図2に示す高周波増幅器を回路モデルとしてシミュレーションした結果について説明する。
図4は、ゲインコントロール電圧を1.0[V]から5.0[V]まで、1.0[V]毎に増加させたときのゲイン特性を示す図である。なお、図4に示される波形においては、上から順にゲインコントロール電圧が1.0[V]、2.0[V]、3.0[V]、4.0[V]、5.0[V]のゲイン特性を示している。
図4に示すように、各ゲインコントロール電圧において信号周波数が約0.10[GHz]以上でゲインが一定になることを示している。また、ゲインコントロール電圧を1.0[V]から5.0[V]まで変化させた場合に、ゲインの変化が0.5[dB]内に抑えられており、これはコレクタ電流の変化によるゲインへの影響が少ないことを示している。
図5は、ゲインコントロール電圧とコレクタ電流との関係を示す図である。図5に示すように、コレクタ電流はゲインコントロール電圧の増加にともなって減少している。すなわち、増幅用トランジスタTのエミッタに印加されるゲインコントロール電圧の増加によりコレクタ電流が減少し、増幅用トランジスタTのエミッタに印加されるゲインコントロール電圧の低下によりコレクタ電流が増加することを示している。
さらに図5は、ゲインコントロール電圧とNF特性との関係をゲインコントロール電圧とコレクタ電流との関係により間接的に示す図である。図5に示すように、コレクタ電流はゲインコントロール電圧の増加にともなって低下している。上記したように、NF特性はコレクタ電流の減少によって良好な特性を示すため、ゲインコントロール電圧の増加によってNF特性が向上し、ゲインコントロール電圧の減少によってNF特性が悪化することを間接的に示している。
図6は、ゲインコントロール電圧が5[V]のときの歪み特性を示す図であり、図7はゲインコントロール電圧が1[V]のときの歪み特性を示す図である。図6に示すように、広帯域増幅器1に200[MHz]および210[MHz]に2つの信号A1、A2が入力されると190[MHz]および220[MHz]に3次歪みS1、S2が生じる。このとき、200[MHz]および210[MHz]の信号A1、A2は−20[dBm]であり、190[MHz]および220[MHz]の3次歪みS1、S2は−96[dBm]である。
そして、ゲインコントロール電圧を5[v]から1[v]に減少させると、図7に示すように、200[MHz]および210[MHz]の2つの信号A1、A2は、−20[dBm]を保ち、3次歪みS1、S2だけが−102.5[dBm]に低下している。すなわち、ゲインコントロール電圧の減少により、歪み特性が向上することを示している。
上記したシミュレーション結果が示すように、ゲインコントロール電圧を増加させた場合にはコレクタ電流が減少し、このコレクタ電流の減少によりNF特性が向上する。一方、ゲインコントロール電圧を減少させた場合にはコレクタ電流が増加し、このコレクタ電流の増加により歪み特性が向上する。
以上のように、本実施の形態に係る高周波増幅回路によれば、入力レベルによって増減する検波回路8からのゲインコントロール電圧の印加により、トランジスタTのコレクタ電流を入力電界レベルに連動して連続的に変化させることができるため、NF特性が重視される弱電界受信時にはコレクタ電流を減少させて最適なNF特性を得ることができ、歪み特性が重視される強電界受信時にはコレクタ電流を増加させて最適な歪み特性を得ることができる。したがって、高周波信号の信号レベルに高精度に追従させて最適なNF特性および歪み特性を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本発明の第2の実施の形態に係る高周波増幅回路は、上述した第1の実施の形態に係る高周波増幅回路と一部の回路構成が相違している。したがって、特に相違点についてのみ説明する。なお、請求項に記載の高周波増幅回路は、本実施の形態に係る広帯域増幅器21により構成されている。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る広帯域増幅器の回路構成図である。
図8に示すように、広帯域増幅器21の増幅回路は、抵抗R11、抵抗R12、抵抗R13、抵抗R14、抵抗R15、抵抗R16、抵抗R17、抵抗R18、コンデンサC11、コンデンサC12、コンデンサC13、コンデンサC14、チョークコイルL11、チョークコイルL12、定電圧源B、増幅用トランジスタT1、スイッチトランジスタT2を備えて構成されている。なお、増幅用トランジスタT1はnpn型トランジスタであり、スイッチトランジスタT2はpnp型トランジスタである。
増幅用トランジスタT1のベースは、直流カット用のコンデンサC11を介して入力端25に接続され、増幅用トランジスタT1のコレクタは、直流カット用のコンデンサC12を介して出力端26に接続されている。また、増幅用トランジスタT1のエミッタは、抵抗R11および抵抗R11に対して並列に接続されたバイパス用のコンデンサC13を介してグランドに接地されている。
増幅用トランジスタT1のエミッタと抵抗R11とコンデンサC13との接続点には、スイッチトランジスタT2のエミッタが接続されており、スイッチトランジスタT2のコレクタは抵抗R12を介してグランドに接地されている。すなわち、抵抗R12は抵抗R11に対して並列に接続され、抵抗R11および抵抗R12はスイッチトランジスタT2のエミッタ−コレクタ間の通電状態に応じて合成抵抗が変化される。
また、スイッチトランジスタT2のベースには検波回路8の出力端に接続されたゲインコントロール電圧印加ライン27が接続されており、ゲインコントロール電圧印加ライン27には、高インピーダンスな高抵抗からなる抵抗R13が接続され、抵抗R13のスイッチトランジスタT2のベース側の一端は抵抗R14を介してグランドに接地されている。検波回路8から出力されたゲインコントロール電圧は、ゲインコントロール電圧印加ライン27を通じて、抵抗R13および抵抗R14に分圧された後、スイッチトランジスタT2のベースに印加される。このとき、ゲインコントロール電圧印加ライン27におけるゲインコントロール電圧の印加端は高インピーダンスな抵抗R13および抵抗R12を介してグランドに接続されるため、抵抗R13によってグランドに流れる電流を抑制でき、消費電流を抑制することが可能となる。
増幅用トランジスタT1のコレクタは、コンデンサC14および抵抗R15を直列に接続して構成した負帰還回路を介して増幅用トランジスタT1のベースに接続されている。また、コンデンサC14のベース側には、抵抗R15に対して並列にチョークコイルL11の一端が接続され、チョークコイルL11の他端は増幅用トランジスタT1のベースに接続されている。
定電圧源Bは、チョークコイルL12を介して増幅用トランジスタT1のコレクタとコンデンサC12との間に接続され、増幅用トランジスタT1のコレクタとコンデンサC12との間は、抵抗R16および抵抗R17を直列に接続して構成した直列回路を介して増幅用トランジスタT1のベースに接続される。また、抵抗R17および増幅用トランジスタT1のベースの接続点とグランドとの間には、抵抗R18が接続されている。定電圧源Bから出力された電圧は、チョークコイルL12および抵抗R16を通じて、抵抗R17と抵抗R18とで分圧された後、増幅用トランジスタT1のベースに入力される。
この広帯域増幅器21においては、検波回路8からゲインコントロール電圧がスイッチトランジスタT2のベースに印加され、印加されるゲインコントロール電圧の大きさによってスイッチトランジスタT2のエミッタコレクタ間の導通状態を制御することにより増幅用トランジスタT1のコレクタ電流を制御している。
この場合、スイッチトランジスタT2のベースに印加されるゲインコントロール電圧が低いと、スイッチトランジスタT2のエミッタコレクタ間が導通しにくくなり、並列に接続された抵抗R11と抵抗R12との合成抵抗が高くなる。また、スイッチトランジスタT2のベースに印加されるゲインコントロール電圧が高いと、スイッチトランジスタT2のエミッタコレクタ間が導通し易くなり、並列に接続された抵抗R11と抵抗R12との合成抵抗が低くなる。
例えば、抵抗R11が200[Ω]、抵抗R12が39[Ω]の場合には、スイッチトランジスタT2のエミッタコレクタ間が導通しにくくなると、増幅用トランジスタT1のエミッタに接続される抵抗が抵抗R11の200[Ω]に近付き、スイッチトランジスタT2のエミッタコレクタ間が導通し易くなると、増幅用トランジスタT1のエミッタに接続される抵抗が抵抗R11と抵抗R12の並列抵抗の32.6[Ω]に近付く。
したがって、スイッチトランジスタT2のベースに印加されるゲインコントロール電圧が高いと、抵抗R11と抵抗R12との合成抵抗が高くなって増幅用トランジスタT1のコレクタ電流が減少し、NF特性が向上する。一方、スイッチトランジスタT2のベースに印加されるゲインコントロール電圧が低いと、抵抗R11と抵抗R12との合成抵抗が低くなって増幅用トランジスタT1のコレクタ電流が増加し、歪み特性が向上する。
以上のように、本実施の形態に係る高周波増幅回路によれば、スイッチトランジスタのベースに検波回路8から出力されるゲインコントロール電圧が印加されることにより、並列に接続された抵抗R11と抵抗R12との合成抵抗を変化させて増幅用トランジスタT1のコレクタ電流を連続的に変化させることができるため、高周波信号の信号レベルに高精度に追従させて最適なNF特性および歪み特性を得ることができる。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、高周波信号の信号レベルに高精度に追従させて最適なNF特性および歪み特性を得ることができるという効果を有し、特にテレビジョンチューナ等で受信された高周波信号を増幅する高周波増幅回路に有用である。
本発明に係る高周波増幅回路の第1の実施の形態を示す図であり、テレビジョンチューナのブロック図である。 本発明に係る高周波増幅回路の第1の実施の形態を示す図であり、広帯域増幅器の回路構成図である。 本発明に係る高周波増幅回路の第1の実施の形態を示す図であり、コレクタ電流とNF特性および歪み特性との関係を示すグラフである。 本発明に係る高周波増幅回路の第1の実施の形態を示す図であり、ゲインコントロール電圧を1.0[V]から5.0[V]まで、1.0[V]毎に増加させたときのゲイン特性を示す図である。 本発明に係る高周波増幅回路の第1の実施の形態を示す図であり、ゲインコントロール電圧とコレクタ電流との関係を示す図である。 本発明に係る高周波増幅回路の第1の実施の形態を示す図であり、ゲインコントロール電圧が5[V]のときの歪み特性を示す図である。 本発明に係る高周波増幅回路の第1の実施の形態を示す図であり、ゲインコントロール電圧が1[V]のときの歪み特性を示す図である。 本発明に係る高周波増幅回路の第2の実施の形態を示す図であり、広帯域増幅器の回路構成図である。
符号の説明
1、21 広帯域増幅器(高周波増幅回路)
2 アンテナ同調回路
3 高周波増幅器
4 複同調回路
5 混合器
6 局部発振器
7 IFフィルタ回路
8 検波回路(ゲインコントロール回路)
11、25 入力端
12、26 出力端
13、27 ゲインコントロール電圧印加ライン
T、T1 増幅用トランジスタ(トランジスタ)
T2 スイッチトランジスタ
R1 抵抗(第1の抵抗)
R2 抵抗(第2の抵抗)
R11 抵抗(第3の抵抗)
R12 抵抗(第4の抵抗)
R13 抵抗(第5の抵抗)

Claims (6)

  1. 高周波信号が入力され増幅された信号を出力するトランジスタを備え、後段に出力信号レベルを一定レベルに制御するゲインコントロール回路が接続される高周波増幅回路であって、
    前記ゲインコントロール回路から出力されるゲインコントロール電圧に応じて、前記トランジスタのコレクタ電流を連続的に変化させることを特徴とする高周波増幅回路。
  2. 前記トランジスタは、コレクタ電流が高周波信号の信号レベルに応じて変化するゲインコントロール電圧で制御され、
    前記高周波信号の信号レベルが高い場合は、前記トランジスタのコレクタ電流が増加し、前記高周波信号の信号レベルが低い場合は、前記トランジスタのコレクタ電流が減少することを特徴とする請求項1に記載の高周波増幅回路。
  3. 前記トランジスタのエミッタに、前記ゲインコントロール回路から出力されるゲインコントロール電圧を印加することにより、前記トランジスタのコレクタ電流を連続的に変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高周波増幅回路。
  4. 前記トランジスタのエミッタが第1の抵抗を介してグランドに接続されると共に、
    前記ゲインコントロール電圧が前記トランジスタのエミッタに印加されて前記トランジスタのエミッタの電圧が制御されることを特徴とする請求項3に記載の高周波増幅回路。
  5. 前記トランジスタのエミッタに対する前記ゲインコントロール電圧の印加ラインに第2の抵抗が接続され、
    前記トランジスタのエミッタは、前記ゲインコントロール電圧が前記第2の抵抗と前記第1の抵抗とで分圧されて印加されることを特徴とする請求項4に記載の高周波増幅回路。
  6. 前記トランジスタのエミッタとグランドとの間に並列に接続された第3、第4の抵抗と、
    前記トランジスタのエミッタと前記第4の抵抗の前記トランジスタ側端部との間に介挿され、エミッタが前記トランジスタのエミッタに接続され、コレクタが前記第4の抵抗に接続された前記トランジスタと接合タイプの異なるスイッチトランジスタと、
    前記スイッチトランジスタのベースと前記ゲインコントロール回路との間に接続された高インピーダンスな第5の抵抗とを備え、
    前記スイッチトランジスタのベースに、前記ゲインコントロール回路から出力されるゲインコントロール電圧を前記第5の抵抗を介して印加することにより、前記トランジスタのコレクタ電流を連続的に変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高周波増幅回路。
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WO2019215968A1 (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 増幅回路

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