JPH0879109A - 受信機 - Google Patents

受信機

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JPH0879109A
JPH0879109A JP21018494A JP21018494A JPH0879109A JP H0879109 A JPH0879109 A JP H0879109A JP 21018494 A JP21018494 A JP 21018494A JP 21018494 A JP21018494 A JP 21018494A JP H0879109 A JPH0879109 A JP H0879109A
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JP
Japan
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circuit
level
multipath
noise
signal
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JP21018494A
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English (en)
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Kazutoshi Sasaki
三利 佐々木
Kazuo Takayama
一男 高山
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の点火ノイズ等の音響化を防止する
ことができるノイズキャンセル回路を備えるラジオ受信
機において、通常受信時における周波数特性を損なうこ
となく、マルチパス発生時のマルチパスノイズを確実に
除去可能とする。 【構成】 検波回路31からの復調音声信号に含まれて
いるノイズ成分の微分値が、パルスノイズ検知回路38
および微分回路39で検知されて、比較器40で基準レ
ベルVref以上であることが判断されると、音声信号
ラインに介在されるスイッチS1を遮断して、その遮断
する直前のレベルをコンデンサC1で保持することによ
って、前記ノイズの音響化を防止するようにしたノイズ
キャンセル回路33を備えるラジオ受信機21におい
て、マルチパスが発生していることがマルチパス検知回
路43で検知されると、前記比較器40の基準レベルV
refを小さくして、前記ノイズキャンセル回路33の
感度を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用のラジオ受信機
として好適に実施される受信機に関し、特に復調音声信
号に重畳されたノイズ成分を除去するノイズキャンセル
回路を備える受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】受信機において、特に車載用のラジオ受
信機では、点火ノイズ等のパルスノイズを除去するため
に、従来からパルスノイズ検知回路およびノイズキャン
セル回路を設けるようにした構成が用いられている。図
2は、典型的な従来技術のラジオ受信機1の電気的構成
を示すブロック図である。
【0003】アンテナ2で受信された受信信号は、同調
回路3において、受信すべき希望波の周波数付近の信号
成分のみが強調され、さらに高周波増幅回路4で増幅さ
れた後、混合回路5に入力される。この混合回路5に関
連して、局部発振回路6が設けられている。前記局部発
振回路6は、電圧制御形発振器などで実現され、フェイ
ズロックループ(以下、「PLL」と略称する)回路7
からのチューニング電圧に対応した周波数の局部発振信
号を出力する。
【0004】前記PLL回路7は、マイクロコンピュー
タなどで実現される制御回路8から入力される前記希望
波の周波数に対応した分周比Nで前記局部発振信号を分
周する分周器と、予め定める基準周波数の基準信号を発
生する基準信号源と、この基準信号と前記分周された局
部発振信号との位相を比較してその差に対応した誤差出
力を発生する比較器と、前記比較器からの誤差出力を直
流電圧に平滑化して、前記チューニング電圧として、前
記局部発振回路6および同調回路3に与えるフィルタと
を備えて構成されている。したがって、受信周波数を変
化するときには、制御回路8は前記N値を変化し、前記
局部発振信号をそのN値で分周した信号と、前記基準信
号との位相差が零となるようにチューニング電圧が変化
し、こうして希望波の安定した受信が可能となる。
【0005】前記混合回路5は、上述のようにして得ら
れた局部発振信号と、受信信号とを混合し、得られた中
間周波信号は、音声信号が含まれる成分のみを濾波する
ことができる狭帯域フィルタ9を介して中間周波増幅回
路10に与えられる。前記狭帯域フィルタ9の濾波帯域
幅は、たとえば周波数変調放送を受信するときには、1
80kHz程度に選ばれる。
【0006】前記中間周波増幅回路10で増幅された中
間周波信号は、検波回路11に与えられて音声信号が復
調され、その音声信号はノイズキャンセル回路13を介
してチャネル分離回路14に与えられる。チャネル分離
回路14からの左右各チャネルの音声信号は、電力増幅
器16でそれぞれ増幅された後、左右チャネルのスピー
カ17によってそれぞれ音響化される。
【0007】前記ノイズキャンセル回路13に関連し
て、パルスノイズ検知回路18と、微分回路19と、比
較器20とが設けられている。パルスノイズ検知回路1
8は、図3(1)で示すような検波回路11からの復調
音声信号から、参照符α1,α2,α3で示すようなパ
ルスノイズを検知し、その検知結果が微分回路19に与
えられて所定時間当りの変化量が求められ、比較器20
の非反転入力端子に与えられる。前記比較器20の反転
入力端子には、予め定める基準電圧+Bが、抵抗r1,
r2で分圧されて基準レベルvrefとして入力されて
いる。
【0008】一方、前記ノイズキャンセル回路13は、
スイッチs1と、コンデンサc1とを備えて構成されて
いる。前記比較器20は、微分回路19からの出力が基
準レベルvref未満であるときには前記スイッチs1
を導通しており、これによって検波回路11からの復調
音声信号は、そのままコンデンサc1を介してチャネル
分離回路14以降に与えられて音響化される。
【0009】これに対して、前記微分回路19の出力が
基準レベルvref以上となると、比較器20はスイッ
チs1を遮断する。これによって、コンデンサc1で保
持されているその遮断の直前のレベルが保持されて、チ
ャネル分離回路14に出力される。こうして図3(2)
で示すように、ノイズキャンセル回路13からは、前記
参照符α1〜α3で示すパルスノイズに対して、参照符
α1a〜α3aでそれぞれ示すように、その発生以前の
レベルで保持された出力が導出され、これによって前記
パルスノイズの音響化が防止されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来技術
のラジオ受信機1では、パルスノイズ検知回路18によ
って検知されたノイズ成分が、マルチパスによるもので
あるのか、または前記点火ノイズ等の受信信号に重畳さ
れたノイズによるものかを判別することはできず、した
がってこのようなマルチパスノイズに対するためにも前
記基準レベルvrefを比較的小さく設定し、微弱なノ
イズも抑えることができるように構成する必要がある。
したがって、音声信号に高音域が多い場合などで前記変
化量が大きいときには誤動作が生じてしまい、高域成分
が不所望に抑圧されてしまう恐れがある。
【0011】本発明の目的は、通常受信時における周波
数特性を損なうことなく、マルチパスによるノイズを除
去することができる受信機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、検波回路で復
調された音声信号の所定時間当りの変化量を変化量検出
手段で検出し、比較手段でその検出結果が予め定める基
準レベル以上であると判定されたときには、音声信号ラ
インに介在されるホールド手段によって音声信号をホー
ルドし、先鋭なノイズ成分を除去するようにした受信機
において、前記音声信号または受信信号レベルの少なく
ともいずれか一方に基づいてマルチパスの発生を検知す
るマルチパス検知手段と、前記比較手段に関連して設け
られるレベル変更手段と、前記マルチパス検知手段の検
知結果に応答し、マルチパスの発生が検知されると、前
記レベル変更手段に前記基準レベルを低下させる制御手
段とを含むことを特徴とする受信機である。また本発明
は、前記検波回路の後段にチャネル分離回路を設け、前
記制御手段は、前記マルチパス検知手段で検知されたマ
ルチパスのレベルが、予め定めるレベル未満であるとき
には前記チャネル分離回路による左右チャネルの音声信
号の分離度を制御し、前記予め定めるレベル以上である
ときには前記チャネル分離回路とともに前記レベル変更
手段を制御することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に従えば、検波回路で復調された音声信
号の所定時間当りの変化量、すなわち微分値を変化量検
出手段で検出し、比較手段でその検出結果が予め定める
基準レベル以上、すなわち先鋭なノイズ成分が重畳され
ていると判定されたときには、音声信号ラインに介在さ
れるホールド手段によって音声信号をホールドし、前記
ノイズ成分を除去するようにしたラジオ放送などの受信
機において、マルチパス検知手段と、レベル変更手段
と、制御手段とを設ける。
【0014】前記マルチパス検知手段は、たとえば前記
復調された音声信号の変調周波数である53kHzのほ
ぼ倍程度の高調波成分の有無に基づいて、または中間周
波信号の信号レベルのパルス状の変化などに基づいて、
マルチパスの発生を検知する。前記レベル変更手段は、
比較手段に関連して設けられており、たとえば分圧抵抗
の抵抗値を変化するなどして前記基準レベルを変化可能
に構成されている。前記マルチパス検知手段によってマ
ルチパスの発生が検知されると、制御手段は前記レベル
変更手段に前記基準レベルを低下させる。
【0015】したがって、マルチパスの発生が検知され
ない通常受信時には、前記基準レベルは比較的大きく、
したがって高周波の、たとえば内燃機関の点火ノイズな
どの音声信号に重畳されたノイズ成分を確実に除去し、
かつホールド手段によるホールド動作を必要最小限に抑
えて、高域成分の抑圧を防止することができる。これに
対してマルチパスの発生時には、前記基準レベルを比較
的低く設定して、マルチパスノイズに対しても前記ホー
ルド手段を作動させ、マルチパスノイズを確実に除去す
ることができる。
【0016】また好ましくは、前記検波回路の後段に、
復調音声信号を左右各チャネルの音声信号にそれぞれ分
離するチャネル分離回路を設け、制御手段はマルチパス
検知手段で検知されたマルチパスのレベルが予め定める
レベル未満であるときには、前記チャネル分離回路によ
る左右チャネルの音声信号の分離度を制御する。
【0017】すなわち、このチャネル分離回路は、変調
周波数の低域側に含まれる左右両チャネルの和信号と、
高域側に含まれる差信号とから左右各チャネルの音声信
号を求めるにあたって、和信号に対する差信号の割合
を、マルチパスのレベルが大きくなる程、小さくしてゆ
く。したがって、マルチパスによるノイズ成分が多く含
まれる高域側の差信号のレベルが小さくなって、モノラ
ル信号に近くなり、ノイズによる影響を受けにくくする
ことができる。
【0018】これに対して、マルチパスのレベルが前記
予め定めるレベル以上であるときには、前記チャネル分
離回路とともに前記レベル変更手段を制御する。すなわ
ち、モノラル信号で再生を行うとともに、前記ホールド
手段を作動させ易くする。
【0019】したがって、マルチパスのレベルが比較的
小さいときには、左右チャネルの分離度のみの制御を行
い、前記ホールド回路を作動させることなく、これによ
って周波数特性の劣化を抑えることができる。また、マ
ルチパスのレベルが大きくなると、前記ホールド回路も
作動させて、確実にノイズを除去することができる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のラジオ受信機2
1の電気的構成を示すブロック図である。このラジオ受
信機21は、周波数変調放送の受信に用いられる。アン
テナ22で受信された受信信号は、同調回路23におい
て、受信すべき希望波の周波数付近の信号成分のみが強
調され、さらに高周波増幅回路24で増幅された後、混
合回路25に入力される。この混合回路25に関連し
て、局部発振回路26が設けられている。前記局部発振
回路26は、電圧制御形発振器などで実現され、PLL
回路27からのチューニング電圧に対応した周波数の局
部発振信号を出力する。
【0021】前記PLL回路27は、マイクロコンピュ
ータなどで実現される制御回路28から入力される前記
希望波の周波数に対応した分周比Nで前記局部発振信号
を分周する分周器と、予め定める基準周波数の基準信号
を発生する基準信号源と、この基準信号と前記分周され
た局部発振信号との位相を比較してその差に対応した誤
差出力を発生する比較器と、前記比較器からの誤差出力
を直流電圧に平滑化して、前記チューニング電圧とし
て、前記局部発振回路26および同調回路23に与える
フィルタとを備えて構成されている。したがって、受信
周波数を変化するときには、制御回路28は前記N値を
変化し、前記局部発振信号をそのN値で分周した信号
と、前記基準信号との位相差が零となるようにチューニ
ング電圧が変化し、こうして希望波の安定した受信が可
能となる。
【0022】前記混合回路25は、上述のようにして得
られた局部発振信号と、受信信号とを混合し、得られた
中間周波信号は、音声信号が含まれる成分のみを濾波す
ることができる狭帯域フィルタ29を介して中間周波増
幅回路30に与えられる。前記狭帯域フィルタ29の濾
波帯域幅は、たとえば周波数変調放送を受信するときに
は、180kHz程度に選ばれる。
【0023】前記中間周波増幅回路30で増幅された中
間周波信号は、検波回路31に与えられて音声信号が復
調され、その音声信号は、後述するソフトミュート回路
32からノイズキャンセル回路33を介してチャネル分
離回路34に与えられて、左右各チャネルの音声信号に
分離された後、セパレーション制御回路35でその左右
両チャネル間の分離度が制御され、さらに電力増幅器3
6で増幅された後、スピーカ37に与えられて音響化さ
れる。
【0024】前記ソフトミュート回路32は、アッテネ
ータ素子を備えて構成されており、そのアッテネータ素
子を制御するために、該ソフトミュート回路32に関連
して、レベル検知回路41と、制御回路42とが設けら
れている。レベル検知回路41は、受信信号レベルであ
る検波回路31における中間周波信号レベルを検出す
る。その検出結果は制御回路42に与えられており、こ
の制御回路42は、前記中間周波信号レベルが予め定め
るレベル未満となると、そのレベルに対応して前記ソフ
トミュート回路32にAGC電圧を与えて、前記アッテ
ネータ素子を能動化し、ノイズキャンセル回路33に与
えられる音声信号レベルを低下させる。
【0025】この動作は、アンテナ入力レベルの低下に
対して低下してゆく出力音声信号レベルを、アンテナ入
力レベルが小さくなる程、ソフトミュート回路32にお
いて抑圧すると、出力ノイズ信号レベルも抑圧され、こ
うしてノイズが目立ち易くなる低入力レベル時に復調音
声信号レベルを抑圧することによってノイズの音響化を
抑えようとするものである。
【0026】前記ノイズキャンセル回路33は、復調音
声信号のラインに直列に介在されるスイッチS1と、前
記音声信号ラインに並列に介在されるコンデンサC1と
を備えて構成されるホールド回路で実現される。したが
って、スイッチS1が導通しているときには、ソフトミ
ュート回路32からの音声信号はそのままチャネル分離
回路34に与えられる。これに対して、スイッチS1が
遮断すると、その遮断される直前の音声信号レベルがコ
ンデンサC1で保持されて、チャネル分離回路34に与
えられる。
【0027】前記チャネル分離回路34は、音声信号の
変調帯域の低域側の左右両チャネルの和信号と、高域側
の差信号とを相互に演算して、左右それぞれのチャネル
の音声信号に復調する。その左右各チャネルの音声信号
は、さらにセパレーション制御回路35において、前記
制御回路42からのAGC電圧に対応して分離度が制御
される。すなわち、受信信号レベルが小さくなる程、左
右各チャネルの分離度は小さく、すなわちモノラル信号
に近くなるように制御される。これによって、低入力時
において、前記差信号成分の和信号成分に対する割合を
小さくし、ノイズを目立たなくすることができる。
【0028】一方、前記ノイズキャンセル回路33に関
連して、パルスノイズ検知回路38と、微分回路39
と、比較器40とが設けられている。パルスノイズ検知
回路38は、前記ソフトミュート回路32を介する検波
回路31からの復調音声信号から、前記図3(1)にお
いて、参照符α1〜α3で示すようなパルスノイズ成分
を検知し、その検知結果を微分回路39に出力する。微
分回路39は、前記パルスノイズ検知回路38の検知結
果から、前記復調音声信号成分の予め定める時間当りの
変化量、すなわち微分値を求め、比較器40の非反転入
力端子に与える。この比較器40の反転入力端子には、
予め定める基準電圧+Bが、分圧抵抗R1,R2で分圧
されて基準レベルVrefとして入力されている。
【0029】比較器40は、前記微分回路39からの出
力が、前記基準レベルVref未満であるときには、前
記ノイズキャンセル回路33のスイッチS1を導通して
おり、前記基準レベルVref以上となると前記スイッ
チS1を遮断してホールド動作を行わせる。こうして、
先鋭なパルスノイズが検知されると、スイッチS1が遮
断されてホールド動作が行われ、前記ノイズ成分の音響
化を防止することができる。
【0030】本発明ではまた、前記分圧抵抗R1と並列
に、レベル変更手段である抵抗R3が設けられており、
この抵抗R3は、スイッチS2を介して、前記分圧抵抗
R1,R2の接続点間に接続される。前記スイッチS2
は、マルチパス検知回路43において、前記レベル検知
回路41の出力から、中間周波信号に所定レベル以上の
パルス状のノイズ成分が含まれていることが検知される
と、マルチパスが発生したものと判断されて導通され
る。
【0031】したがって、マルチパスが発生すると、前
記基準レベルVrefは、B×R1/(R1+R2)か
ら、B×{R1・R3(R1+R3)}/{R1・R3
/(R1+R3)+R2}となって、小さくなる。これ
によって、前記パルスノイズの検知感度を上昇すること
ができる。
【0032】また、前記マルチパス検知回路43の検知
結果は制御回路42に与えられており、この制御回路4
2は、マルチパスのレベルに応じて、マルチパスのレベ
ルが大きくなる程、セパレーション制御回路35におけ
る分離度を低下して、再生音響信号をモノラル信号に近
付けてゆく。
【0033】このように本発明に従うラジオ受信機21
では、マルチパスの発生がマルチパス検知回路43で検
知されても、そのレベルが前記所定レベル未満であると
きには、先ず、制御回路42を介してセパレーション制
御回路35によるチャネル分離度が制御され、これによ
って前記マルチパスノイズの影響の受け易い変調波帯域
の高域側の差信号の割合が、前記マルチパスノイズの影
響の少ない低域側の和信号の割合に比べて小さく制御さ
れるので、マルチパスノイズを低減することができる。
【0034】また、さらにマルチパスレベルが前記所定
レベル以上となると、マルチパス検知回路43は前記セ
パレーション制御回路35の制御とともに、スイッチS
2を導通して比較器40の基準レベルVrefを小さく
するので、ノイズキャンセル回路33の感度を高くし
て、さらにマルチパスノイズを低減することができる。
【0035】こうして、マルチパスの発生していない通
常受信時における周波数特性を損なうことなく、マルチ
パスノイズを確実に除去することが可能となる。
【0036】本発明は、周波数変調放送のラジオ受信機
に限らず、振幅変調放送のラジオ受信機およびデレビジ
ョン放送の受信機にも実施することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、検波回路
で復調された音声信号の所定時間当りの変化量が予め定
める基準レベル以上であるときには音声信号をホールド
し、ノイズ成分を除去するようにしたラジオ放送などの
受信機において、マルチパスの発生が検知されると前記
基準レベルを低下するので、通常受信時には内燃機関の
点火ノイズなどの音声信号に重畳されたノイズ成分を確
実に除去し、かつホールド手段によるホールド動作を必
要最小限に抑えて高域成分の抑圧を防止し、これに対し
てマルチパスの発生時にはマルチパスノイズに対しても
前記ホールド手段を作動させ、マルチパスノイズを確実
に除去することができる。
【0038】また好ましくは、前記検波回路の後段にチ
ャネル分離回路を設け、マルチパスのレベルが比較的小
さいときには左右チャネルの分離度のみの制御を行うの
で、前記ホールド回路を作動させることなく、これによ
って周波数特性の劣化を抑えることができ、またマルチ
パスのレベルが大きくなると、前記ホールド回路を作動
させるので、確実にノイズを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のラジオ受信機21の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】典型的な従来技術のラジオ受信機1の電気的構
成を示すブロック図である。
【図3】前記ラジオ受信機1,21におけるノイズキャ
ンセル回路13,33の動作を説明するための波形図で
ある。
【符号の説明】
21 ラジオ受信機 23 同調回路 24 高周波増幅回路 25 混合回路 26 局部発振回路 27 PLL回路 28,42 制御回路 30 中間周波増幅回路 31 検波回路 32 ソフトミュート回路 33 ノイズキャンセル回路 34 チャネル分離回路 35 セパレーション制御回路 38 パルスノイズ検知回路 39 微分回路 40 比較器 41 レベル検知回路 43 マルチパス検知回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検波回路で復調された音声信号の所定時
    間当りの変化量を変化量検出手段で検出し、比較手段で
    その検出結果が予め定める基準レベル以上であると判定
    されたときには、音声信号ラインに介在されるホールド
    手段によって音声信号をホールドし、先鋭なノイズ成分
    を除去するようにした受信機において、 前記音声信号または受信信号レベルの少なくともいずれ
    か一方に基づいてマルチパスの発生を検知するマルチパ
    ス検知手段と、 前記比較手段に関連して設けられるレベル変更手段と、 前記マルチパス検知手段の検知結果に応答し、マルチパ
    スの発生が検知されると、前記レベル変更手段に前記基
    準レベルを低下させる制御手段とを含むことを特徴とす
    る受信機。
  2. 【請求項2】 前記検波回路の後段にチャネル分離回路
    を設け、 前記制御手段は、前記マルチパス検知手段で検知された
    マルチパスのレベルが、予め定めるレベル未満であると
    きには前記チャネル分離回路による左右チャネルの音声
    信号の分離度を制御し、前記予め定めるレベル以上であ
    るときには前記チャネル分離回路とともに前記レベル変
    更手段を制御することを特徴とする請求項1記載の受信
    機。
JP21018494A 1994-09-02 1994-09-02 受信機 Withdrawn JPH0879109A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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