JP3825484B2 - 受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車載用のラジオ受信機として好適に実施される受信機に関し、特に受信すべき希望波の周波数に隣接する周波数の妨害波の影響を低減するようにした受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は、典型的な従来技術のラジオ受信機1の電気的構成を示すブロック図である。アンテナ2で受信された受信信号は、同調回路3において、受信すべき希望波の周波数付近の信号成分のみが強調され、さらに高周波増幅回路4で増幅された後、混合回路5に入力される。この混合回路5に関連して、局部発振回路6が設けられている。前記局部発振回路6は、電圧制御形発振器などで実現され、フェイズロックループ(以下、「PLL」と略称する)回路7からのチューニング電圧に対応した周波数の局部発振信号を出力する。
【0003】
前記PLL回路7は、マイクロコンピュータなどで実現される制御回路8から入力される前記希望波の周波数に対応した分周比Nで前記局部発振信号を分周する分周器と、予め定める基準周波数の基準信号を発生する基準信号源と、この基準信号と前記分周された局部発振信号との位相を比較してその差に対応した誤差出力を発生する比較器と、前記比較器からの誤差出力を直流電圧に平滑化して、前記チューニング電圧として、前記局部発振回路6および同調回路3に与えるフィルタとを備えて構成されている。したがって、受信周波数を変化するためには、制御回路8は前記N値を変化し、前記局部発振信号をそのN値で分周した信号と、前記基準信号との位相差が零となるようにチューニング電圧が変化し、こうして希望波の安定した受信が可能となる。
【0004】
前記混合回路5は、上述のようにして得られた局部発振信号と、受信信号とを混合し、得られた中間周波信号は、音声信号成分が含まれる成分を濾波することができる広帯域フィルタ9を介して中間周波増幅回路10に与えられる。前記広帯域フィルタ9の濾波帯域幅は、たとえば周波数変調放送を受信するときには、280kHz程度に選ばれる。
【0005】
前記中間周波増幅回路10で増幅された中間周波信号は、狭帯域フィルタ11を介して検波回路12に与えられて音声信号が復調され、その音声信号は電力増幅器13で増幅された後、スピーカ14に与えられて音響化される。前記狭帯域フィルタ11の濾波帯域幅は、周波数変調放送を受信するときには、180kHz程度に選ばれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
スーパーヘテロダイン方式の受信機において、中間周波段の帯域通過フィルタは、混合回路によって発生した高調波や、受信信号そのままのスルー成分などを除去するために設けられており、したがって広帯域である程、特に周波数変調放送に対しては周波数特性や歪特性が良好である。しかしながら、希望波の周波数に隣接した周波数の妨害波が存在するときには、その妨害波の成分を通過してしまうという問題がある。したがって受信状態が刻々と変化する車載用のラジオ受信機では、前記周波数特性および歪特性などを若干犠牲にしつつ、上述のように狭帯域フィルタ11用いて妨害波の抑制を優先するように構成されている。
【0007】
本発明の目的は、妨害波に対する特性を損なうことなく、復調信号の特性を改善することができる受信機を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
発明は、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、
中間周波段に設けられた、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタおよび比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタと、
隣接妨害の発生を検知する隣接妨害検知手段と、
前記広帯域フィルタまたは狭帯域フィルタからの中間周波信号を選択的に出力する切換手段と、
前記隣接妨害検知手段の検知結果に応答し、前記切換手段に、前記隣接妨害が検知されているときには狭帯域フィルタからの中間周波信号を出力させ、前記隣接妨害が検知されていないときには広帯域フィルタからの中間周波信号を出力させる制御手段と、
復調信号ラインに介在され、音声信号の高域成分を減衰することができる周波数フィルタと、を有し、
前記制御手段は、切換手段を、広帯域フィルタ側から狭帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の緩やかな減衰を開始させ、所定の減衰量となった時点で切換えを行うことを特徴とする受信機である。
【0012】
さらにまた本発明は、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、
中間周波段に設けられた、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタおよび比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタと、
隣接妨害の発生を検知する隣接妨害検知手段と、
前記広帯域フィルタまたは狭帯域フィルタからの中間周波信号を選択的に出力する切換手段と、
前記隣接妨害検知手段の検知結果に応答し、前記切換手段に、前記隣接妨害が検知されているときには狭帯域フィルタからの中間周波信号を出力させ、前記隣接妨害が検知されていないときには広帯域フィルタからの中間周波信号を出力させる制御手段と、
復調信号ラインに介在され、音声信号の高域成分を増強することができる周波数フィルタと、を有し、
前記制御手段は、切換手段を、狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の緩やかな増強を開始させ、所定の増強量となった時点で切換えを行うとともに増強を解除することを特徴とする受信機である。
また本発明は、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、
中間周波段に設けられた、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタおよび比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタと、
隣接妨害の発生を検知する隣接妨害検知手段と、
前記広帯域フィルタまたは狭帯域フィルタからの中間周波信号を選択的に出力する切換手段と、
前記隣接妨害検知手段の検知結果に応答し、前記切換手段に、前記隣接妨害が検知されているときには狭帯域フィルタからの中間周波信号を出力させ、前記隣接妨害が検知されていないときには広帯域フィルタからの中間周波信号を出力させる制御手段と、
復調信号ラインに介在され、音声信号の高域成分を減衰することができる周波数フィルタと、を有し、
前記制御手段は、切換手段を、狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタの高域成分が所定の減衰量である状態で切換えを行うとともに緩やかに減衰を解除してゆくことを特徴とする受信機である。
また本発明は、前記制御手段は、切換手段を、狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の減衰を開始させ、所定の減衰量となった時点で切換えを行うことを特徴とする。
【0017】
【作用】
発明に従えば、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、中間周波段に、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタと、比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタとが設けられる。また隣接妨害が発生しているか否かを検知する隣接妨害検知手段が設けられる。さらに広帯域フィルタおよび狭帯域フィルタからの中間周波信号のいずれかを選択的に出力する切換手段が設けられる。
隣接妨害検知手段による検知結果は、制御手段に与えられる。制御手段は、隣接妨害検知手段の検知結果に応答して、隣接妨害が発生していないときには、広い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、周波数特性や歪特性などが良好な復調信号を得ることができる。これに対して隣接妨害が発生しているときには、前記周波数特性および歪特性などは若干犠牲にはなるけれども、狭い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、妨害特性の良好な復調信号を得ることができる。
さらに復調信号ラインに音声信号の高域成分を減衰することができる周波数フィルタが介在される。前記制御手段は、切換手段を広帯域フィルタ側から狭帯域フィルタ側へ切換えるとき、すなわちたとえば振幅変調波の場合には高域成分が低下してしまう場合には、周波数フィルタに高域成分の緩やかな減衰を開始させ、所定の減衰量となった時点で切換えを行う。これによって、違和感なく切換えを行うことができる。
【0018】
また本発明に従えば、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、中間周波段に、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタと、比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタとが設けられる。また隣接妨害が発生しているか否かを検知する隣接妨害検知手段が設けられる。さらに広帯域フィルタおよび狭帯域フィルタからの中間周波信号のいずれかを選択的に出力する切換手段が設けられる。
隣接妨害検知手段による検知結果は、制御手段に与えられる。制御手段は、隣接妨害検知手段の検知結果に応答して、隣接妨害が発生していないときには、広い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、周波数特性や歪特性などが良好な復調信号を得ることができる。これに対して隣接妨害が発生しているときには、前記周波数特性および歪特性などは若干犠牲にはなるけれども、狭い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、妨害特性の良好な復調信号を得ることができる。
さらに復調信号ラインに音声信号の高域成分を増強することができる周波数フィルタが介在される。前記制御手段は、切換手段を狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の緩やかな増強を開始させ、所定の増強量となった時点で切換えを行うとともに、増強を解除する。これによってフィルタ切換時における再生音響の違和感をなくすことができる。
【0019】
本発明に従えば、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、中間周波段に、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタと、比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタとが設けられる。また隣接妨害が発生しているか否かを検知する隣接妨害検知手段が設けられる。さらに広帯域フィルタおよび狭帯域フィルタからの中間周波信号のいずれかを選択的に出力する切換手段が設けられる。
隣接妨害検知手段による検知結果は、制御手段に与えられる。制御手段は、隣接妨害検知手段の検知結果に応答して、隣接妨害が発生していないときには、広い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、周波数特性や歪特性などが良好な復調信号を得ることができる。これに対して隣接妨害が発生しているときには、前記周波数特性および歪特性などは若干犠牲にはなるけれども、狭い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、妨害特性の良好な復調信号を得ることができる。
さらに復調信号ラインに音声信号の高域成分を減衰することができる周波数フィルタが介在される。前記制御手段は、切換手段を狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタの高域成分が所定の減衰量である状態で切換えを行うとともに緩やかに減衰を解除してゆく。これによってフィルタ切換時における再生音響の違和感をなくすことができる。
本発明に従えば、前記制御手段は、切換手段を狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の減衰を開始させ、所定の減衰量となった時点で切換えを行う。これによってフィルタ切換時における再生音響の違和感をさらに好適になくすことができる。
【0020】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例のラジオ受信機21の電気的構成を示すブロック図である。アンテナ22で受信された受信信号は、同調回路23において、受信すべき希望波の周波数付近の信号成分のみが強調され、さらに高周波増幅回路24で増幅された後、混合回路25に入力される。この混合回路25に関連して、局部発振回路26が設けられている。前記局部発振回路26は、電圧制御形発振器などで実現され、PLL回路27からのチューニング電圧に対応した周波数の局部発振信号を出力する。
【0021】
前記PLL回路27は、マイクロコンピュータなどで実現される制御回路28から入力される前記希望波の周波数に対応した分周比Nで前記局部発振信号を分周する分周器と、予め定める基準周波数の基準信号を発生する基準信号源と、この基準信号と前記分周された局部発振信号との位相を比較してその差に対応した誤差出力を発生する比較器と、前記比較器からの誤差出力を直流電圧に平滑化して、前記チューニング電圧として、前記局部発振回路26および同調回路23に与えるフィルタとを備えて構成されている。したがって、受信周波数を変化するためには、制御回路28は前記N値を変化し、前記局部発振信号をそのN値で分周した信号と、前記基準信号との位相差が零となるようにチューニング電圧が変化し、こうして希望波の安定した受信が可能となる。
【0022】
前記混合回路25は、上述のようにして得られた局部発振信号と、受信信号とを混合し、得られた中間周波信号は、音声信号成分が含まれる成分を濾波することができる広帯域フィルタ29を介して中間周波増幅回路30に与えられる。
【0023】
前記中間周波増幅回路30で増幅された中間周波信号は、縦続接続された広帯域フィルタ31および狭帯域フィルタ32を介して切換スイッチ33の一方の個別接点33aに与えられるとともに、広帯域フィルタ31のみを介して切換スイッチ33の他方の個別接点33bに与えられる。この切換スイッチ33で後述するように選択された中間周波信号は、該切換スイッチ33の共通接点33cから検波回路34に与えられて音声信号が復調され、さらに電力増幅器35で増幅された後、スピーカ36に与えられて音響化される。
【0024】
前記広帯域フィルタ31および狭帯域フィルタ32からそれぞれ出力される中間周波信号は、レベル検波回路37,38において、その信号レベルが検出されて隣接妨害検知回路39に与えられる。隣接妨害検知回路39は、広帯域フィルタ31のみを介するレベル検波回路37からの出力レベルが、狭帯域フィルタ32も介するレベル検波回路38からの出力レベルに対して予め定める値以上大きいときには、希望波の周波数に隣接した周波数の妨害波のレベルが所定レベル以上であって隣接妨害が発生していると判断し、制御回路40にその判定結果を出力する。制御回路40は前記隣接妨害が発生しているときには、切換スイッチ33を個別接点33a側に導通し、隣接妨害が発生していないときには個別接点33b側に導通する。
【0025】
すなわちたとえば、周波数変調放送を受信するときには、広帯域フィルタ29,31は、中心周波数が中間周波数に一致した10.7MHzに選ばれ、濾波帯域幅が280kHzに選ばれている。これに対して狭帯域フィルタ32は、前記10.7MHzの中心周波数で、180kHzの通過帯域幅を有する。したがって狭帯域フィルタ32からは、受信すべき希望波の中間周波成分のほぼ99%が濾波されて出力されることになる。
【0026】
したがって隣接妨害が発生しているときには、前記狭帯域フィルタ32からの中間周波信号を選択することによって、妨害波の影響を抑えて希望波の音響化を行うことができる。また、隣接妨害が発生していないときには、広帯域フィルタ31のみを介する中間周波信号を選択することによって、周波数特性や歪特性の良好な音響化を行うことができる。こうして、妨害波に対する特性を損なうことなく、復調信号の特性を改善することができる。
【0027】
図2は本発明の他の実施例のラジオ受信機41の電気的構成を示すブロック図であり、この実施例は前述の実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施例では、検波回路34に関連して中間周波信号レベルから受信信号レベルを検出するレベル検出回路42が設けられている。このレベル検出回路42は、ラジオ受信機41が車載用であっても、通常生じ得る電界強度レベル変化よりも充分急峻な電界強度レベルの変化を生じたときには、マルチパスが発生しているものと判断する。
【0028】
また、前記検波回路34で復調された音声信号は歪検出回路43に与えられており、この歪検出回路43は、たとえば53kHzの変調帯域よりも外側である100kHz付近に現れる高調波成分などからマルチパスの発生を検出する。したがって前記検出回路42,43は、マルチパスの検出回路49として動作し、その検出結果は、制御回路50に与えられる。これら2つの検出回路42,43の少なくともいずれか一方でマルチパスの発生が検知される。
【0029】
制御回路50に関連して選択スイッチ44が設けられており、制御回路50は、選択スイッチ44の選択結果に対応して、隣接妨害またはマルチパスが検知されたときに、それぞれ切換スイッチ33を狭帯域フィルタ32側または広帯域フィルタ31側に切換えるのか、もしくは両方が検知されたときにいずれを優先して切換えるべきかを選択する。
【0030】
したがって、マルチパス発生時には、マルチパス成分が直接波の成分に合成されて変調帯域が広がってしまっているけれども、これを広帯域フィルタ31のみを介する中間周波信号から復調することによって、狭帯域フィルタ32を選択した場合に比べて、復調信号の歪を抑えることができる。
【0031】
図3は、前記制御回路50の具体的構成を示す電気回路図である。この制御回路50は、反転バッファ45と、ダイオード46と、抵抗47とを備えて構成されている。マルチパス検出回路49からの出力は、反転バッファ45で反転された後、逆方向に接続されたダイオード46から前記選択スイッチ44を経てライン51を介して切換スイッチ33に与えられる。これに対して隣接妨害検知回路39の出力は、抵抗47から前記ライン51へ出力される。
【0032】
したがって、選択スイッチ44が遮断されているときには隣接妨害優先とされ、マルチパスの検出結果に拘らず、隣接妨害が検知されて隣接妨害検知回路39がハイレベルの出力を導出すると、ライン51はハイレベルとなって切換スイッチ33は狭帯域フィルタ32側に導通され、隣接妨害が検知されていないときにはライン51はローレベルとなって切換スイッチ33は広帯域フィルタ31側に導通される。
【0033】
これに対して選択スイッチ44が導通されているときにはマルチパス妨害優先とされ、マルチパスが検出されていないときにはマルチパス検出回路49はローレベルの出力を導出し、反転バッファ45で反転されてダイオード46には逆方向のバイアスが印加されて該ダイオード46は遮断し、隣接妨害検知回路39の出力がそのままライン51に導出される。また、マルチパスが検出されているときには、ダイオード46には順方向のバイアスが印加されて、隣接妨害検知回路39からハイレベルの出力が導出されても該ダイオード46は導通し、こうしてライン51をローレベルとする。
【0034】
このような隣接妨害優先時とマルチパス優先時とのそれぞれの切換出力を表1に示す。ただしこの表1において、入力側の、Hは隣接妨害またはマルチパスが検出されていることを表し、Lはそれらが検出されていないことを表し、また出力側において、Hは切換スイッチ33が個別接点33a、すなわち狭帯域フイルタ32側に導通されることを表し、Lは個別接点33b側すなわち広帯域フィルタ31側に導通されることを表す。
【0035】
【表1】
Figure 0003825484
【0036】
図4は本発明のさらに他の実施例のラジオ受信機61の電気的構成を示すブロック図であり、前述の実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施例では、検波回路34からの復調音声信号は、トーン制御回路62およびミュート回路63を介して電力増幅器35に与えられる。これらトーン制御回路62およびミュート回路63は、制御回路70によって、その動作が後述するように制御される。
【0037】
図5は、前記制御回路70の具体的構成を示す電気回路図である。なおこの図4で示す実施例において、隣接妨害検知回路39からは、レベル検波回路37を介する広帯域フィルタ31のみを介する受信信号レベルが、レベル検波回路38を介する狭帯域フィルタ32も介する受信信号レベルよりも予め定める値だけ大きくなって隣接妨害が検知されたときには、ローレベルの出力が導出されるものとする。また切換スイッチ33も、ローレベルの入力が与えられると個別接点33a側に導通し、ハイレベルの入力が与えられると個別接点33b側に導通するものとする。
【0038】
前記隣接妨害検知回路39からの出力は、抵抗R1とコンデンサC1とから成る積分回路64を介して、比較器65の非反転入力端子に入力されている。したがって、図6(1)で示すような隣接妨害検知回路39からの出力に対して、比較器65の入力は図6(2)で示すようになる。この比較器65の反転入力端子には、予め定めるハイレベルの電圧+Bが、抵抗R2,R3で分圧された基準電圧Vthが入力されている。したがってこの比較器65からは、図6(3)で示すように、積分回路64の出力電圧が前記基準電圧Vth以上であるときにはハイレベルの出力が導出され、基準電圧Vth未満であるときにはローレベルの出力が導出される。こうして積分回路64および比較器65は遅延回路を構成し、前記隣接妨害検知回路39からの出力が所定時間T1だけ遅延されて、切換信号として前記切換スイッチ33に与えられる。
【0039】
また前記隣接妨害検知回路39からの出力は、抵抗R4とコンデンサC2とから成る積分回路66から抵抗R5を介して、図6(4)で示すようなトーン制御信号として前記トーン制御回路62に与えられる。また前記トーン制御信号には、前記比較器65からの出力が図6(5)で示すように反転バッファB1で反転された後、抵抗R6を介して加算されて出力される。
【0040】
したがって、前記トーン制御信号は、図6(6)で示すように、定常時には零レベルであり、時刻t1で示す隣接妨害検知回路39の出力がローレベル側に切換わったときには緩やかにローレベルに立下がり、時刻t2で示す前記切換信号の切換わりタイミングと同時に零レベルへ復帰する。また、時刻t3で示す前記隣接妨害検知回路39からの出力がハイレベル側に切換わったときには緩やかにハイレベルに立上がり、前記切換信号の切換わりタイミングで零レベルへ復帰する。
【0041】
なお、前記切換信号はミュート回路63にも与えられている。このミュート回路63は、たとえばトーン制御回路62と電力増幅器35とを結ぶラインが、減衰抵抗およびバイパストランジスタを介して接地ラインに接続されて構成されており、前記バイパストランジスタが導通することによって所定レベルだけ音声信号レベルを減衰するように構成されている。このミュート回路63は、前記切換信号の立上がりエッジまたは立下がりエッジを検出すると、前記バイパストランジスタが導通し、切換スイッチ33の切換わり時におけるいわゆるボツ音を防止するように設けられている。
【0042】
図7は、トーン制御回路62の具体的構成を示す電気回路図である。検波回路34からの音声信号は、抵抗R11とコンデンサC11とから成るローパスフィルタ67で高域成分が減衰された後、乗算器M1に与えられる。また前記音声信号は差動増幅器68の非反転入力端子に入力されており、この差動増幅器68の出力は帰還抵抗R12を介して反転入力端子に帰還される。さらにまたこの差動増幅器68の反転入力端子には、コンデンサC12と抵抗R13とから成る時定数回路69が接続されている。したがってこの差動増幅器68によって、前記音声信号は高域成分が増強された後、乗算器M2に入力される。
【0043】
乗算器M2には前記トーン制御信号が直接入力されており、これに対して前記乗算器M1には前記トーン制御信号が反転バッファB2で反転された後入力される。乗算器M1,M2からの出力は、加算器M3で相互に加算された後ミュート回路63に入力される。
【0044】
したがって、図6(6)において時刻t1〜t2間で示すように、トーン制御信号のレベルが低下する程、乗算器M2の係数が小さくなり、これに対して乗算器M1の係数が大きくなって、図8において参照符α1からα2,α3で示すように高域成分が減衰された音声信号がミュート回路63に入力されることになる。これに対して時刻t3〜t4間で示すように、トーン制御信号のレベルが高くなる程、乗算器M2の係数が大きくなり、かつ乗算器M1の係数が小さくなって、参照符β1からβ2,β3で示すように高域成分が増強された音声信号がミュート回路63に入力される。
【0045】
このようにして、切換スイッチ33の狭帯域フィルタ32側への切換えにあたって、予め時刻t1からトーン制御回路62によって高音域を減衰してゆき、減衰が終了した時刻t2において実際に切換えを行い、これに対して広帯域フィルタ31側に切換えられる高音域が増加するときには、予め時刻t3からトーン制御回路62によって高音域を増強してゆき、増強の終了した時刻t4において実際に切換えを行うので、特に振幅変調放送の受信時に顕著な、切換えに対する音質の変化に対して、違和感を抑えることができる。
【0046】
図9は本発明の他の実施例のトーン制御回路62aの具体的構成を示す電気回路図であり、図7で示すトーン制御回路62に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。この実施例では、前記差動増幅器68および時定数回路69などから成る高域増強のための構成が省略されて、低コスト化が図られている。したがって検波回路34からの音声信号は、乗算器M2に直接入力されている。
【0047】
図10は前記トーン制御回路62aを制御するための制御回路70aの具体的構成を示す電気回路図であり、図5で示す制御回路70に対応する部分には同一の参照符を付す。この制御回路70aでは、前記図6(1)〜図6(3)と同様に、図11(1)で示す隣接妨害検知回路39からの出力に対して、積分回路64からの出力が図11(2)で示すように変化し、比較器65からは図11(3)で示すような切換信号が出力される。
【0048】
一方、前記隣接妨害検知回路39からの出力はまた、NANDゲート72と排他的NORゲート73との一方の入力に共通に与えられている。また、NANDゲート72および排他的NORゲート73の他方の入力には、前記比較器65からの出力が共通に与えられている。排他的NORゲート73からの出力は、抵抗R21とコンデンサC21とから成る積分回路74を介して、トーン制御信号として出力される。
【0049】
前記抵抗R21には、スイッチ75とダイオードD1との直列回路が並列に接続されており、したがってスイッチ75が導通すると、排他的NORゲート73側がハイレベルであるときには、ダイオードD1によって抵抗R21がバイパスされる。前記スイッチ75は、NANDゲート72の出力によって切換制御される。すなわち、前記出力がハイレベルであるときには導通され、ローレベルであるときには遮断する。
【0050】
上述のように構成された制御回路70aにおいて、図11(1)で示すように時刻t11で隣接妨害検知回路39からの出力がローレベルに立下がると、図11(5)で示すように排他的NORゲート73からの出力もローレベルに立下がり、トーン制御信号は図11(6)で示すように、緩やかにそのレベルが低下してゆく。またこのとき、図11(4)で示すようにNANDゲート72からの出力もハイレベルとなってスイッチ75は導通する。図11(3)で示すように時刻t12において比較器65からの切換信号がローレベルに立下がると、排他的NORゲート73からの出力はハイレベルとなって、図11(6)で示すようにトーン制御信号は速やかに立上がる。
【0051】
したがって、トーン制御回路62aから出力される音声信号は、時刻t11からその高音域が徐々に減衰されてゆき、その減衰量が所定のレベルとなった時刻t12において、狭帯域フィルタ32への切換えと同時に、速やかに前記減衰が解除される。こうして違和感なく、前記フィルタ31から32への切換えを行うことができる。
【0052】
これに対して切換スイッチ33を狭帯域フィルタ32側から広帯域フィルタ31側へ切換えるときには、図11(1)で示すように時刻t13において隣接妨害検知回路39からの出力がハイレベルに立上がると、排他的NORゲート73の出力が図11(5)で示すように立下がり、図11(6)で示すようにトーン制御信号のレベルが徐々に低下してゆく。
【0053】
こうしてトーン制御回路62aによる高音域の減衰量が所定量となると、時刻t14において図11(3)で示すように比較器65からの出力が立上がり、図11(5)で示すように排他的NORゲート73の出力も立上がる。しかしながら、このときNANDゲート72の出力はローレベルに立下がるので、スイッチ75は遮断し、したがって図11(6)で示すように、トーン制御信号は積分回路74の時定数で緩やかに立上がってゆく。
【0054】
したがって、トーン制御回路62aを介する音声信号は、前記時刻t13からその高音域が徐々に減衰されてゆき、時刻t14において切換スイッチ33が広帯域フィルタ31側に切換わって高音域の成分が増加するけれども、その増加分は時刻t13〜t14間の減衰によって予め補正されており、切換スイッチ33の切換えが終了した時刻t14以後において、徐々に高音域の減衰量が減少されてゆく。このように高音域の成分が改善される狭帯域フィルタ32から広帯域フィルタ31への切換えにあたっては、まず予め高音域の成分を減衰させた後切換えを行い、徐々にその減衰量を減少してゆくので、比較的簡単な構成の前記トーン制御回路62aを用いても、違和感のない切換えを行うことができる。
【0055】
本発明は、ラジオ放送に限らず、特に図1〜図4で示す実施例では、テレビジョン放送の受信機などにも好適に実施することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、中間周波段に、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタと、比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタとが設けられる。また隣接妨害が発生しているか否かを検知する隣接妨害検知手段が設けられる。さらに広帯域フィルタおよび狭帯域フィルタからの中間周波信号のいずれかを選択的に出力する切換手段が設けられる。
隣接妨害検知手段による検知結果は、制御手段に与えられる。制御手段は、隣接妨害検知手段の検知結果に応答して、隣接妨害が発生していないときには、広い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、周波数特性や歪特性などが良好な復調信号を得ることができる。これに対して隣接妨害が発生しているときには、前記周波数特性および歪特性などは若干犠牲にはなるけれども、狭い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、妨害特性の良好な復調信号を得ることができる。
さらに復調信号ラインに音声信号の高域成分を減衰することができる周波数フィルタが介在される。前記制御手段は、切換手段を広帯域フィルタ側から狭帯域フィルタ側へ切換えるとき、すなわちたとえば振幅変調波の場合には高域成分が低下してしまう場合には、周波数フィルタに高域成分の緩やかな減衰を開始させ、所定の減衰量となった時点で切換えを行う。これによって、違和感なく切換えを行うことができる。
【0057】
また本発明によれば、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、中間周波段に、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタと、比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタとが設けられる。また隣接妨害が発生しているか否かを検知する隣接妨害検知手段が設けられる。さらに広帯域フィルタおよび狭帯域フィルタからの中間周波信号のいずれかを選択的に出力する切換手段が設けられる。
隣接妨害検知手段による検知結果は、制御手段に与えられる。制御手段は、隣接妨害検知手段の検知結果に応答して、隣接妨害が発生していないときには、広い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、周波数特性や歪特性などが良好な復調信号を得ることができる。これに対して隣接妨害が発生しているときには、前記周波数特性および歪特性などは若干犠牲にはなるけれども、狭い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、妨害特性の良好な復調信号を得ることができる。
さらに復調信号ラインに音声信号の高域成分を増強することができる周波数フィルタが介在される。前記制御手段は、切換手段を狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の緩やかな増強を開始させ、所定の増強量となった時点で切換えを行うとともに、増強を解除する。これによってフィルタ切換時における再生音響の違和感をなくすことができる。
【0058】
また本発明によれば、スーパーヘテロダイン方式の受信機において、中間周波段に、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタと、比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタとが設けられる。また隣接妨害が発生しているか否かを検知する隣接妨害検知手段が設けられる。さらに広帯域フィルタおよび狭帯域フィルタからの中間周波信号のいずれかを選択的に出力する切換手段が設けられる。
隣接妨害検知手段による検知結果は、制御手段に与えられる。制御手段は、隣接妨害検知手段の検知結果に応答して、隣接妨害が発生していないときには、広い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、周波数特性や歪特性などが良好な復調信号を得ることができる。これに対して隣接妨害が発生しているときには、前記周波数特性および歪特性などは若干犠牲にはなるけれども、狭い通過帯域幅で中間周波信号を濾波し、妨害特性の良好な復調信号を得ることができる。
さらに復調信号ラインに音声信号の高域成分を減衰することができる周波数フィルタが介在される。前記制御手段は、切換手段を狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタの高域成分が所定の減衰量である状態で切換えを行うとともに緩やかに減衰を解除してゆく。これによってフィルタ切換時における再生音響の違和感をなくすことができる。
【0059】
また本発明によれば、前記制御手段は、切換手段を狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の減衰を開始させ、所定の減衰量となった時点で切換えを行う。これによってフィルタ切換時における再生音響の違和感をさらに好適になくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のラジオ受信機21の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例のラジオ受信機41の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】前記ラジオ受信機41に用いられる制御回路50の具体的構成を示す電気回路図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例のラジオ受信機61の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】前記ラジオ受信機61に用いられる制御回路70の具体的構成を示す電気回路図である。
【図6】前記制御回路70の動作を説明するための波形図である。
【図7】前記ラジオ受信機61に用いられるトーン制御回路62の具体的構成を示す電気回路図である。
【図8】前記トーン制御回路62の周波数特性を示すグラフである。
【図9】本発明の他の実施例のトーン制御回路62aの具体的構成を示す電気回路図である。
【図10】前記トーン制御回路62aに対応する制御回路70aの具体的構成を示す電気回路図である。
【図11】前記制御回路70aの動作を説明するための波形図である。
【図12】典型的な従来技術のラジオ受信機1の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
21,41,61 ラジオ受信機
23 同調回路
24 高周波増幅回路
25 混合回路
26 局部発振回路
27 PLL回路
28 制御回路
29,31 広帯域フィルタ
30 中間周波増幅回路
32 狭帯域フィルタ
33 切換スイッチ
34 検波回路
37,38 レベル検波回路
39 隣接妨害検知回路
40,50,70,70a 制御回路
42 レベル検出回路
43 歪検出回路
44 選択スイッチ
49 マルチパス検出回路
62,62a トーン制御回路
63 ミュート回路

Claims (4)

  1. スーパーヘテロダイン方式の受信機において、
    中間周波段に設けられた、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタおよび比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタと、
    隣接妨害の発生を検知する隣接妨害検知手段と、
    記広帯域フィルタまたは狭帯域フィルタからの中間周波信号を選択的に出力する切換手段と、
    前記隣接妨害検知手段の検知結果に応答し、前記切換手段に、前記隣接妨害が検知されているときには狭帯域フィルタからの中間周波信号を出力させ、前記隣接妨害が検知されていないときには広帯域フィルタからの中間周波信号を出力させる制御手段と、
    復調信号ラインに介在され、音声信号の高域成分を減衰することができる周波数フィルタと、を有し、
    前記制御手段は、切換手段を、広帯域フィルタ側から狭帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の緩やかな減衰を開始させ、所定の減衰量となった時点で切換えを行うことを特徴とする受信機。
  2. スーパーヘテロダイン方式の受信機において、
    中間周波段に設けられた、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタおよび比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタと、
    隣接妨害の発生を検知する隣接妨害検知手段と、
    前記広帯域フィルタまたは狭帯域フィルタからの中間周波信号を選択的に出力する切換手段と、
    前記隣接妨害検知手段の検知結果に応答し、前記切換手段に、前記隣接妨害が検知されているときには狭帯域フィルタからの中間周波信号を出力させ、前記隣接妨害が検知されていないときには広帯域フィルタからの中間周波信号を出力させる制御手段と、
    復調信号ラインに介在され、音声信号の高域成分を増強することができる周波数フィルタと、を有し、
    前記制御手段は、切換手段を、帯域フィルタ側から帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の緩やかな増強を開始させ、所定の増強量となった時点で切換えを行うとともに増強を解除することを特徴とする受信機。
  3. スーパーヘテロダイン方式の受信機において、
    中間周波段に設けられた、比較的通過帯域幅の広い広帯域フィルタおよび比較的通過帯域幅の狭い狭帯域フィルタと、
    隣接妨害の発生を検知する隣接妨害検知手段と、
    前記広帯域フィルタまたは狭帯域フィルタからの中間周波信号を選択的に出力する切換手段と、
    前記隣接妨害検知手段の検知結果に応答し、前記切換手段に、前記隣接妨害が検知されているときには狭帯域フィルタからの中間周波信号を出力させ、前記隣接妨害が検知されていないときには広帯域フィルタからの中間周波信号を出力させる制御手段と、
    復調信号ラインに介在され、音声信号の高域成分を減衰することができる周波数フィルタと、を有し、
    前記制御手段は、切換手段を、狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタの高域成分が所定の減衰量である状態で切換えを行うとともに緩やかに減衰を解除してゆくことを特徴とする受信機。
  4. 前記制御手段は、切換手段を、狭帯域フィルタ側から広帯域フィルタ側へ切換えるときには、前記周波数フィルタに高域成分の減衰を開始させ、所定の減衰量となった時点で切換えを行うことを特徴とする請求項3記載の受信機。
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