JP4805221B2 - Fmチューナ - Google Patents

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Description

本発明は、周波数変調(Frequency Modulation:FM)された信号を受信するFMチューナに関する。
FM信号は、音声信号等に基づいて搬送波の周波数を変化させるため、その伝送には例えばAM信号に比べて広い周波数帯域を必要とする。そのため、FMチューナにおいて、目的とする伝送信号を受信する場合に、その周波数に近い周波数で伝送される他の信号からの干渉(隣接妨害)を受けやすく、これが、検波される音声信号の品質に悪影響を及ぼすことがある。この隣接妨害は、受信目的の信号(希望波)を抽出するバンドパスフィルタ(Band Pass Filter:BPF)の帯域を狭くすることで軽減を図れる。
図3は、従来のFMチューナの構成を説明するブロック図である。アンテナにて受信されたRF(Radio Frequency)信号は、所定の中間周波数(Intermediate Frequency:IF)fIFを有する中間信号へ周波数変換され、IFBPF2に入力される。IFBPF2は、fIFを中心周波数とするバンドパスフィルタであり、その帯域幅Wは、例えば、約40kHz〜約220kHzといった範囲で可変に構成される。
IFBPF2を通過したFM信号は、リミッタアンプ4に供給される。リミッタアンプ4は、FM信号の振幅を増幅して矩形波とし、FM信号にのったノイズを除去する。リミッタアンプ4で増幅され矩形波とされたFM信号は、FM検波回路6に入力される。FM検波回路6は、リミッタアンプ4の出力信号をFM検波する。
このFM検波出力に基づいて音声信号が再生される。また、FM検波出力SDETは、隣接妨害検出回路8及び変調度検出回路10に入力される。隣接妨害検出回路8は、SDETから、隣接妨害により生じ得る高域成分を抽出し、その強弱に応じた電圧レベルの直流信号SAIを生成する。変調度検出回路10は、SDETに基づいて受信信号の変調度に応じた電圧レベルの直流信号SMDを生成する。
リミッタアンプ4はシグナルメータ(Sメータ)回路12にも接続されている。リミッタアンプ4は、数段のバッファアンプを直列に繋げた回路から構成されている。Sメータ回路12は、リミッタアンプ4の各バッファアンプの出力を入力信号とし、それらに基づいてFM信号の信号強度に応じた受信電界強度信号SFIを生成する。また、Sメータ回路12が抽出するAC成分は隣接妨害検出回路8での隣接妨害検出に利用することができる。
帯域幅制御回路14は、隣接妨害検出回路8の出力SAI、変調度検出回路10の出力SMD、及びSメータ回路12の出力SFIを入力され、それらに基づいて、IFBPF2の通過帯域幅Wを制御する。帯域幅制御回路14は、隣接妨害が生じている場合には、帯域幅Wを基準帯域幅より狭くするように制御する。これにより、FM検波回路6には隣接妨害波が除去されたFM信号が入力され、隣接妨害による音声品質の劣化を軽減・抑制できる。
また、帯域幅制御回路14は、受信電界強度が所定の弱電界状態である場合にも、帯域幅Wを狭くするように制御する。これにより、IFBPF2を通過する弱電界ノイズ成分を少なくすることができ、感度の向上が図られる。
一方、高変調の状態にて、帯域幅Wを狭めると音声歪みを生じる可能性がある。そこで、帯域幅制御回路14は、隣接妨害が生じておらず、かつ高変調度の場合には、弱電界状態であっても帯域幅Wを基準帯域幅に設定し、弱電界ノイズの除去より音声歪みの抑制を優先させる。
特開2004−312077号公報
従来の構成は、隣接妨害時には高変調度であっても、帯域幅Wを狭めて隣接妨害の除去を図るため、音声歪みが生じ得るという問題があった。特に、FM受信信号がステレオコンポジット信号である場合、モノラル信号に比べて広い帯域を有するため音声歪みが大きくなること、及び音声歪みに起因する聴感上の違和感も大きくなることから、音声品質の低下が大きくなり得る。
ここで、音声品質は複数の要因の影響を受けると共に、またそれらのバランスにも依存し得る。例えば、変調度は国によって違いが見られるため、帯域制限を行って音声歪みよりも隣接妨害の除去を優先することが、必ずしも音声品質の確保に有利であるとは限らない。すなわち、概して大きな変調度で放送が行われる国では、IFBPF2の帯域幅Wを狭めて隣接妨害の除去を図るよりも、Wを狭めずに音声歪みの回避を図る方が、音声品質は良くなることが考えられる。
また、FMチューナの音声品質の良否の判断やその設定条件の選択には、聴き手やメーカの好みといった主観的な要素も影響を与える。すなわち、隣接妨害の除去と音声歪みの抑制とのいずれを優先するかについて、画一的に定められない場合が存在し得る。
すなわち、従来の構成では、必ずしも良好な音声品質が確保できない場合があるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、良好な音声品質を実現し易いFMチューナを提供することを目的とする。
本発明に係るFMチューナは、FM受信信号に対して、目的受信信号の搬送波周波数を所定の中間周波数にシフトさせる周波数変換を行い、中間信号を生成する中間信号生成回路と、通過帯域幅を可変設定でき、前記中間信号に変換された前記目的受信信号を通過するバンドバスフィルタと、前記目的受信信号に対する隣接受信信号の干渉を検出する隣接干渉検出部と、前記目的受信信号がステレオコンポジット信号とモノラル信号とのいずれの信号種別であるかを判別する信号種別判別部と、前記干渉の有無及び前記信号種別に応じて設定される条件分類毎に定義帯域幅を設定され、当該定義帯域幅に基づいて前記バンドパスフィルタの前記通過帯域幅を制御する帯域幅制御部と、を有し、前記帯域幅制御部が、複数の前記条件分類のうち少なくとも一部の特定条件分類についての前記定義帯域幅を、所定の基準帯域幅と、当該基準帯域幅より狭い狭帯域幅とのいずれとするか選択可能に構成されているものである。
本発明によれば、バンドパスフィルタの通過帯域幅の広狭が音声品質に対してトレードオフとなり得る特定条件分類において、通過帯域幅を一意的に設定するのではなく、基準帯域幅又は狭帯域幅を選択可能に構成することができる。これにより、聴き手やメーカは特定条件分類に対して、音声品質の確保に好適な定義帯域幅を選択することができる。そして、特定条件分類では、帯域幅制御部がその選択された定義帯域幅に従ってバンドパスフィルタの通過帯域幅を制御することにより、音声出力の品質の確保が図られる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係るFMチューナの概略のブロック構成図である。本FMチューナ50は、その主要部のIC化を図りつつ共通の回路基板上に形成され、基本的に一体のチューナモジュールとして構成される。
当該モジュールは例えば、自動車の車載オーディオ機器にその一部として組み込まれる。アンテナ54で受信されたRF信号SRFはFMチューナ50において、FM−RF同調増幅回路56、第1局部発振部58、第1混合回路60、バンドパスフィルタ(Band Pass Filter:BPF)62,66、バッファアンプ64,72、第2局部発振部68、第2混合回路70、IFBPF74、リミッタアンプ76、FM検波回路78、ノイズキャンセラ80、及びマトリクス回路(MPX回路)82を含んで構成される信号処理系で処理され、希望局の音声信号に対応した出力信号SOUTが生成される。
FMチューナ50は上述の構成要素の他、水晶発振回路90、Sメータ回路92、帯域幅制御回路94、パイロット信号抽出回路98、隣接干渉ノイズ抽出回路110及び変調度信号生成回路112を含んで構成される。また、FMチューナ50は、図示しないシステムバスに接続され、当該システムバスを介し、マイクロコンピュータ等の制御部(不図示)の制御を受けて動作する。
RF信号SRFはFM−RF同調増幅回路56に入力される。FM−RF同調増幅回路56は、RF信号SRFのうち、受信目標FM信号の搬送波周波数fに応じた帯域から外れた成分を減衰させる。これにより、FM−RF同調増幅回路56は、受信希望局の周波数fを含む帯域のRF信号SRFを通過させ、このFM−RF同調増幅回路56の出力信号は第1混合回路60に入力される。
第1局部発振部58は第1発振回路114及び分周回路116を含んで構成される。第1発振回路114は、水晶発振回路90が出力する原発振信号Sを基準発振信号として利用するPLL回路で構成される。当該PLL回路は、受信希望局に応じた周波数fOSC1の発振信号SOSC1を出力する。第1発振回路114は、制御部によりfOSC1を制御され、fOSC1は、αを分周回路116の分周比として、α・(f+fIF1)に設定される。分周回路116は、既に述べたように第1発振回路114からのSOSC1をα分周してSLO1を生成し、第1混合回路60へ出力する。
第1混合回路60は、入力されたRF信号SRFを、第1局部発振部58から入力される第1局部発振信号SLO1と混合して、第1中間信号SIF1を生成する。SLO1の周波数fLO1は、SRFに含まれる周波数fの希望局の信号が第1混合回路60によるSIF1への周波数変換にて所定の第1中間周波数fIF1に変換されるように調整される。第1中間周波数fIF1は、例えば、10.7MHzに設定される。
IF1は、BPF62、バッファアンプ64及びBPF66を経て、第2混合回路70に入力される。例えば、BPF62,66はセラミックフィルタを用いて構成することができる。
第2局部発振部68は、fIF1=10.7MHz、fIF2=450kHzに設定する場合に対応して、周波数fLO2が10.25MHzであるSLO2を生成する。このSLO2を生成するために、本実施形態の第2局部発振部68は分周回路118を有している。分周回路118は、水晶発振回路90が出力する例えば20.5MHzの発振信号Sを2分周して、上記SLO2を生成し、第2混合回路70へ供給する。
第2混合回路70は、BPF66から入力された第1中間信号SIF1を、第2局部発振部68から入力される第2局部発振信号SLO2と混合して、第2中間周波数fIF2の第2中間信号SIF2を生成する。SLO2の周波数fLO2は、(fIF1−fIF2)に設定され、SIF1に含まれる周波数fIF1の目的受信信号は第2混合回路70において周波数fIF2に変換される。第2中間周波数fIF2は、例えば、450kHzに設定される。
IF2は、バッファアンプ72を経由して、IFBPF74に入力される。IFBPF74は、fIF2を中心周波数とし、かつ通過帯域幅Wを可変設定できるバンドパスフィルタである。IFBPF74の通過帯域幅Wは、後述するように帯域幅制御回路94により制御される。
IFBPF74から出力されたSIF2は、リミッタアンプ76を経て、FM検波回路78に入力される。FM検波回路78は例えば、クオドラチュア検波回路で構成される。FM検波回路78は、リミッタアンプ76から入力されたSIF2をFM検波し、検波出力信号SDETを出力する。
ノイズキャンセラ80は、検波出力信号SDETからパルスノイズを除去する。例えば、車載のFMチューナでは、車両のエンジン、電動ミラーやワイパーなどの動作に起因して、時間幅の短く振幅の大きいパルス状のノイズが受信信号に重畳し得る。ノイズキャンセラ80は、このようなパルスノイズによる音質劣化を抑制する。パルスノイズを除去されたSDETはマトリクス回路82に入力される。
ノイズキャンセラ80の出力にはパイロット信号抽出回路98が設けられている。SDETは、(L+R)信号、(L−R)信号及びパイロット信号SPLからなるステレオコンポジット信号であり、パイロット信号抽出回路98はこのSDETからパイロット信号SPLを抽出する。抽出されたパイロット信号SPLは、マトリクス回路82に入力される。
また、パイロット信号抽出回路98は、SDET中におけるパイロット信号SPLの有無に応じて、ステレオインジケータ信号SSIを生成する。SDET中にパイロット信号SPLが検出される場合には、信号SSIは、受信信号がステレオ放送であることを表す状態として、例えば、論理値“1”に対応する所定の電圧V(Hレベル)に設定され、一方、パイロット信号SPLが検出されない場合には、信号SSIは、モノラル放送であることを表す状態として、例えば、論理値“0”に対応する所定の電圧V(Lレベル、V<V)に設定される。SSIは、帯域幅制御回路94に入力される。
マトリクス回路82は、ステレオ放送時には、パイロット信号抽出回路98から入力されるパイロット信号SPLを用いて、SDETからパイロット信号SPLを相殺し、(L+R)信号、(L−R)信号をそれぞれ抽出することができる。そして、それら(L+R)信号と(L−R)信号とから、マトリクス方式によりL信号とR信号とを分離し出力することができる。
Sメータ回路92は、例えば、BPF66から入力されたSIF1に基づいて、SIF1に含まれる変動成分信号SM−ACを生成すると共に、当該変動成分をLPFで平滑化して受信電界強度信号SM−DCを生成する。SM−DCは、帯域幅制御回路94にて利用される。
隣接干渉ノイズ抽出回路110は、FM検波回路78の出力信号SDETに含まれる隣接干渉ノイズ成分を抽出する。隣接妨害の発生時のSDETは、希望局に対応する音声帯域の信号成分に重畳して、希望局と妨害局とのRF周波数差Δfに応じた周波数を有する高周波成分を有する。隣接干渉ノイズ抽出回路110は、HPF138、検波回路140を含んで構成され、隣接妨害により生じ得る高域成分の強弱に応じた電圧レベルの直流信号SAIを出力する。HPF138のカットオフ周波数fは、SDETに含まれる隣接干渉ノイズの主要成分がHPF138を通過するように設定される。例えば、日本におけるFM放送のチャンネルステップが100kHzであることなどから、HPF138のカットオフ周波数fは例えば、100kHz程度とすることができる。SAIは、帯域幅制御回路94に入力される。
変調度信号生成回路112は、SDETに基づいて受信信号の変調度に応じた電圧レベルの直流信号SMDを生成する。変調度信号生成回路112は、LPF142、検波回路144を含んで構成され、隣接妨害等に起因する高域成分を除去し、変調度に応じた電圧レベルの直流信号SMDを出力する。SMDは帯域幅制御回路94にて利用される。
帯域幅制御回路94は、隣接干渉ノイズ抽出回路110が生成するSAI、変調度信号生成回路112からのSMD、Sメータ回路92が生成するSM−DC、及びパイロット信号抽出回路98からのSSIに基づいて、受信状態を把握、後述の条件分類を判別し、分類毎に定義された帯域幅にIFBPF74を制御する。
具体的には、帯域幅制御回路94は、SAIに基づいて隣接干渉を検出する。SAIが所定の閾値より大きければ隣接妨害状態とされ、一方、閾値以下であれば非隣接妨害状態と判断される。
また、帯域幅制御回路94は、SMDに基づいて、変調度が所定の高変調状態か否かを判別する。SMDが所定の閾値より大きければ高変調状態とされ、一方、閾値以下であれば低変調状態と判断される。
また、帯域幅制御回路94は、SM−DCに基づいて、受信電界強度が所定の弱電界状態か否かを判別する。SM−DCが所定の閾値より低ければ弱電界状態とされ、一方、閾値以上であれば中電界以上と判断される。
さらに、帯域幅制御回路94は、SSIに基づいて、受信信号がステレオコンポジット信号とモノラル信号とのいずれの信号種別であるかを判別する。
次に、帯域幅制御回路94による通過帯域幅Wの制御動作について説明する。図2は、Wの基本的な制御動作を説明する説明図である。この図は、隣接妨害の有無、変調度の高低、受信電界強度の強弱、及びステレオ/モノラルの種別の各組み合わせ(条件分類)におけるWの広狭を示している。図2(a)はステレオ受信時の条件分類群を表形式で表しており、図2(b)はモノラル受信時の条件分類群を表形式で表している。図2(a)及び図2(b)はそれぞれ変調度の高低と隣接妨害の有無との組み合わせに対応する2行2列の4つの欄を有し、それら各欄はさらに受信電界強度の強弱に応じて上下に2つに分けられている。
それら各欄に示すw又はwは、対応する条件分類での通過帯域幅Wの定義値であり、wは基準帯域幅を表し、wは基準帯域幅wよりも狭い狭帯域幅を表す。基本的には、基準帯域幅wは、受信信号が高変調であっても音声歪みが生じにくい広帯域幅であり、一方、狭帯域幅wは、隣接妨害除去の効果が好適に得られる幅である。従って、後述する例外となる条件分類(特定条件分類)を除き、帯域幅制御回路94は、隣接妨害状態では、隣接妨害の影響を軽減するためにWを自動的にwに設定し、一方、非隣接妨害状態では、音声歪みを回避する観点からWを自動的にwに設定するように構成される。
本実施形態は、ステレオ受信時における、隣接妨害状態、かつ高変調状態、かつ弱電界状態の場合を特定条件分類とし、当該分類においては、Wとして設定される帯域幅として、wとwとのいずれかを選択可能に構成される。この選択は例えば、FMチューナ50のメーカにより行われ得る。メーカは予め2つ用意された帯域幅の選択肢(w,w)のうち例えば、好みの音質や、FMチューナ50の後段回路との相性などの点でより良好な音質が得られる一方を選択することができる。また、FMチューナ50の使用国のFM放送の変調度が大きい場合には、隣接妨害より音声歪みの影響が大きくなり得ることから、メーカはwを選択して音声歪みの軽減を優先し、逆に使用地域での変調度がそれほど大きくない場合には、wを選択して隣接妨害の軽減を優先することもできる。選択された帯域幅は、当該特定条件分類に対するWの定義値として帯域幅制御回路94に設定される。
また、図2(a)にて“(*1)”で示す中電界以上の場合も特定条件分類として、上述の弱電界状態と同じ設定とする構成としてもよい。すなわち、ステレオ受信時における、隣接妨害状態かつ高変調状態の場合に、受信電界強度の2つの分類(弱電界状態と中電界以上)に対して共通に、wとwとのいずれかがWの定義値として選択可能としてもよい。さらに、ステレオコンポジット信号はモノラル信号に比べて帯域が広いので、ステレオ受信時かつ隣接妨害状態において低変調状態の場合も、wを選択可能としてもよい。
また、図2(b)にて“(*2)”で示す、モノラル受信時における、隣接妨害状態、かつ高変調状態、かつ弱電界状態の場合も、上述のステレオ受信時と同様に特定条件分類とし、Wとして設定される帯域幅を選択可能に構成してもよい。モノラル信号はステレオコンポジット信号よりも帯域が狭いため、比較的に音声歪みは起こりにくいが、使用地域での放送の変調度が高い場合などには、wをWの定義値として選択できる構成は有効である。さらに、この場合も、受信電界強度に依らず(すなわち、図2(b)にて“(*2)”及び“(*3)”で示す両分類について)wをWの定義値として選択できる構成としてもよい。
例えば、ステレオ受信時に関して図2(a)にて“(*4)”で示すような、非隣接妨害状態、かつ低変調状態、かつ弱電界状態では、Wの定義値をwに固定せず、wとwとのいずれかを選択可能としてもよい。この構成では、wを選択することにより、弱電界ノイズの軽減を図ることが可能となり、音質設計の自由度が高まる。
ちなみに、特定条件分類についていずれの定義帯域幅を選択されているかは、例えば、帯域幅制御回路94に備えた不揮発性記憶素子で構成されるレジスタに格納、保持される。帯域幅制御回路94は、例えば、当該レジスタの格納値に対応する所定の電圧の制御電圧信号を生成しIFBPF74へ出力する回路を備える。特定条件分類についての定義帯域幅の選択は、メーカ等が上記レジスタに所定の内容を書き込むことにより行われ、例えば、この書き込みはシステムバスを介して接続される外部装置から行うことができる。
帯域幅制御回路94は、アナログ信号で入力された各種センサ信号から、アナログ処理により、条件分類の判別を行い、当該分類に対して定義された通過帯域幅WにIFBPF74を制御する構成の他、例えば、ロジック的な処理、ソフト的な処理で条件分類の判別やWの設定等を行う構成とすることもできる。ロジック的な処理では、例えば、各種センサ信号をADCでデジタル値に変換し、ロジック回路にて得られた結果に基づいてレジスタの内容を設定し、そのレジスタの内容に基づいてIFBPF74に対する制御信号を生成する。また、ソフト的な処理では、FMチューナ50にてデジタル化したセンサ信号をシステムバスを介して制御部へ伝送し、制御部がプログラムを実行して得られた結果に基づいて、IFBPF74に対する制御信号を生成する。
本発明の実施形態に係るFMチューナの概略のブロック構成図である。 の基本的な制御動作を説明する説明図である。 従来のFMチューナの構成を説明するブロック図である。
符号の説明
50 FMチューナ、54 アンテナ、56 FM−RF同調増幅回路、58 第1局部発振部、60 第1混合回路、62,66 BPF、64,72 バッファアンプ、68 第2局部発振部、70 第2混合回路、74 IFBPF、76 リミッタアンプ、78 FM検波回路、80 ノイズキャンセラ、82 マトリクス回路、90 水晶発振回路、92 Sメータ回路、94 帯域幅制御回路、98 パイロット信号抽出回路、110 隣接干渉ノイズ抽出回路、112 変調度信号生成回路、114 第1発振回路、116,118 分周回路、138 HPF、140,144 検波回路、142 LPF。

Claims (6)

  1. FM受信信号に対して、目的受信信号の搬送波周波数を所定の中間周波数にシフトさせる周波数変換を行い、中間信号を生成する中間信号生成回路と、
    通過帯域幅を可変設定でき、前記中間信号に変換された前記目的受信信号を通過するバンドバスフィルタと、
    前記目的受信信号に対する隣接受信信号の干渉を検出する隣接干渉検出部と、
    前記目的受信信号がステレオコンポジット信号とモノラル信号とのいずれの信号種別であるかを判別する信号種別判別部と、
    前記干渉の有無及び前記信号種別の組み合わせに応じて設定される条件組み合わせ毎に、所定の基準帯域幅と、当該基準帯域幅より狭い狭帯域幅とのいずれかである定義帯域幅を設定され、当該定義帯域幅に基づいて前記バンドパスフィルタの前記通過帯域幅を制御する帯域幅制御部と、
    を有し、
    前記帯域幅制御部は、複数の前記条件組み合わせのうち少なくとも一部の特定組み合わせについて、当該FMチューナの外部から書き込み可能な記憶素子を備え、当該記憶素子に当該特定組み合わせの前記定義帯域幅を指定する内容を設定されること、
    を特徴とするFMチューナ。
  2. 請求項1に記載のFMチューナにおいて、
    前記目的受信信号の変調度が所定の高変調状態か否かを判別する変調度判別部を有し、
    前記条件組み合わせは、さらに前記高変調状態か否かを加味して設定されること、
    を特徴とするFMチューナ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のFMチューナにおいて、
    前記目的受信信号の受信電界強度が所定の弱電界状態か否かを判別する電界強度判別部を有し、
    前記条件組み合わせは、さらに前記弱電界状態か否かを加味して設定されること、
    を特徴とするFMチューナ。
  4. 請求項1に記載のFMチューナにおいて、
    前記特定組み合わせは、前記干渉が検出され、かつ前記信号種別が前記ステレオコンポジット信号である場合であること、
    を特徴とするFMチューナ。
  5. 請求項2に記載のFMチューナにおいて、
    前記特定組み合わせは、前記干渉が検出され、かつ前記信号種別が前記ステレオコンポジット信号であり、かつ前記高変調状態の場合であること、
    を特徴とするFMチューナ。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のFMチューナにおいて、
    前記特定組み合わせは、さらに前記弱電界状態の場合であることを加重要件とすること、
    を特徴とするFMチューナ。
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