JP2009081598A - Fm受信機、及びfmチューナ - Google Patents

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Abstract

【課題】FM受信機において、同調周波数に依存して受信電界強度信号に違いが生じる。
【解決手段】Sメータ回路92は、同調周波数fにて得られた中間信号SIF1に基づいて、受信電界強度信号SM−DCを生成する。Sメータ回路92の感度は、レジスタ106に設定される感度設定データDSMにより調整できる。不揮発性のメモリ60に、SM−DCのf依存性についての較正情報140を予め格納しておく。例えば、複数のfにてRF回路62に同一強度のRF信号を入力したときに、Sメータ回路92により同等レベルのSM−DCが検出されるDSMが予め測定により求められ、較正情報140はこのDSMを格納する。マイクロコンピュータ54は、受信動作にてfを変更する際、当該較正情報140に基づき、補間演算によりfに対応するDSMを求め、レジスタ106に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、FM受信機及びFMチューナに関し、特に受信帯域内での特性の安定化に関する。
図3は、従来のFM受信機2の回路構成を示すブロック図である。アンテナ4で受信されたRF(Radio Frequency)信号SRF0は、RF回路6に入力される。RF回路6は、受信対象とする広い帯域にわたるRF信号SRF0から、搬送波周波数fを有する目的受信局を含む狭い帯域のRF信号SRFを抽出する同調処理を行う。同調処理では、同調周波数fを中心周波数とするバンドパスフィルタ(Band Pass Filter:BPF)であるRFBPFが、目的受信信号の近傍帯域から外れた成分を減衰させる。RFBPFは、印加電圧に応じて静電容量Cが変化するバラクタダイオードを容量素子として用いたLCフィルタで構成され、Cを変化させることで同調周波数fを制御できる。これにより、RF回路6は、RF信号SRF0のうちRF信号SRFを選択的に通過させる。なお、同調処理での選択度を示す指標としてクオリティファクタQが用いられる。Qは、その値が大きいほど選択度が高いことを表す。すなわち、大きなQでは、通過成分の帯域は狭く、ピークは高くなり、小さなQでは帯域が広がり、ピークが低くなる。
第1混合回路8は、RF回路6から入力されるRF信号SRFと、第1局部発振回路10から入力される第1局部発振信号SLO1とを混合して、第1中間周波数(Intermediate Frequency:IF)fIF1を有する第1中間信号SIF1を生成する。
IF1は、第2混合回路12及びSメータ回路14に入力される。第2混合回路12は、第1中間信号SIF1を、第2局部発振回路16から入力される第2局部発振信号SLO2と混合して、第2中間周波数fIF2の第2中間信号SIF2を生成する。
IF2は、IFBPF18、リミッタアンプ20を経て、FM検波回路22に入力される。FM検波回路22は例えば、SIF2をFM検波し、音声帯域成分を含む検波出力信号SDETを出力する。
一方、Sメータ回路14は、第1中間信号SIF1に基づいて、SIF1に含まれる変動成分信号SM−ACを生成すると共に、当該変動成分をLPFで平滑化して受信電界強度信号SM−DCを生成する。この受信電界強度信号SM−DCは、FM受信機2の様々な機能の制御に用いられる。例えば、シーク動作における受信局の検出判定や、ステレオ分離度の制御、高域除去制御(High Cut Control:HCC)、ソフトミュートの制御などに利用される。
ここで、RF回路6における同調周波数fや、Sメータ回路14の感度は、レジスタ24,26に格納されたデータをD/A変換回路28,30でアナログ電圧に変換し、当該電圧で、RF回路6のバラクタダイオードの容量Cや、Sメータ回路14を構成するリミッタアンプの駆動電流を変化させることで制御可能に構成されている。
FM受信機2は、上述の回路(FMチューナ回路)と、当該FMチューナ回路の動作を制御するマイクロコンピュータ32及び当該FMチューナ回路の制御パラメータ等を格納したEEPROM等のメモリ34とで構成される。例えば、FMチューナ回路が構成された集積回路(IC)は、システムバス36を介してマイクロコンピュータ32やメモリ34に接続される。同調制御では、マイクロコンピュータ32がレジスタ24の格納データを書き換えることで、同調周波数fが所望の値に変更される。また、メモリ34には、Sメータ回路14を好適な感度に設定する感度設定データが予め格納されており、マイクロコンピュータ32は、FM受信機2の起動時にその感度設定データをメモリ34から読み出してレジスタ26に書き込む。この感度設定データは、受信帯域のほぼ中心となる周波数でのSM−DCに基づいて定められ、受信帯域全体に共通に適用される。
特開平7−99427号公報
RF回路6のような同調回路の選択度、すなわちQは、同調周波数fに依存し得る。具体的には、バラクタダイオードのQ値は、動作周波数及び印加電圧に依存性があり、静電容量Cの増加にしたがって当該Q値が低下する。このバラクタダイオードのQ値の変化により、バラクタダイオードを用いてfを変化させる同調回路は、fが低くなるにしたがってQが低くなる特性を示す。
Qが低下すると上述のように通過帯域特性のピークが低くなり、RF回路6から出力される目的受信信号の強度も低下する。その結果、アンテナ4への入力電界強度が同じであっても、Sメータ回路14にて得られる受信電界強度信号SM−DCがfに応じて変化する。すなわち、fが低くなるとSM−DCの信号レベルも低下するという問題があった。また、SM−DCは上述のようにFMチューナの各種機能の制御に用いられるため、それら機能の動作もfに応じて変動するという問題があり、例えば、音質がfによって変わる等の不都合があった。
特に、東欧を含むヨーロッパでの使用に対応したチューナは、65MHzから108MHzまでの広い帯域を受信対象とするため、上述の問題への対応が重要となる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、受信対象帯域内にて、受信電界強度信号SM−DCの精度が向上し、ひいては各種機能の安定動作が実現されるFM受信機及びFMチューナを提供することを目的とする。
本発明に係るFM受信機は、受信対象帯域内にて同調周波数を可変設定でき、入力された受信信号から前記同調周波数に応じた目的FM受信信号を抽出する同調回路と、前記目的FM受信信号についての受信電界強度を検出する電界強度検出回路と、感度設定データに基づき前記電界強度検出回路の感度を調整する感度調整回路と、前記受信電界強度の前記同調周波数に対する依存性についての較正情報を予め格納された記憶部と、前記較正情報に基づいて前記感度調整回路に前記同調周波数に応じた前記感度設定データを設定する制御部と、を有する。
本発明によれば、受信動作時には、予め記憶部に格納された較正情報を用いて電界強度検出回路の感度が同調周波数に応じて調整される。これにより、電界強度検出回路にて検出される受信電界強度に関し、同調回路などのFM受信機又はFMチューナの内部に起因する同調周波数依存性を解消して精度を確保することが可能となる。その結果、当該受信電界強度に基づいて制御される機能が、同調周波数が相違しても一定の動作を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るFM受信機の概略のブロック構成図である。本FM受信機50は、FMチューナ回路52と、当該FMチューナ回路52の動作を制御する制御部であるマイクロコンピュータ54と、それらの間の通信を可能とするシステムバス56とを含んで構成されるFMラジオ受信機である。FMチューナ回路52の主要部はIC化され、例えば、アンテナ58で受信されたRF信号SRF0から希望局の音声信号に対応した出力信号SOUTを生成する信号処理回路と、当該信号処理回路の動作で用いられるデータ等を格納したEEPROM等の不揮発性のメモリ60とで構成され、複数チップ、1チップ又は1パッケージのICとして一体に構成される。
アンテナ58で受信されたRF信号SRF0は、RF回路62、第1局部発振回路64、第1混合回路66、BPF68,72、バッファアンプ70,78、第2局部発振回路74、第2混合回路76、IFBPF80、リミッタアンプ82、FM検波回路84、ノイズキャンセラ86、及びマトリクス回路(MPX回路)88を含んで構成される信号処理系で処理され、出力信号SOUTが生成される。
FMチューナ回路52は上述の構成要素の他、Sメータ回路92、帯域幅制御回路94、ステレオ分離度制御回路96、パイロット信号抽出回路98、MRC回路100、レジスタ104,106及びD/A変換回路108,110を含んで構成される。
RF信号SRF0はRF回路62に入力される。RF回路62は、受信対象帯域にわたるRF信号SRF0から、搬送波周波数fを有する目的受信局を含む比較的狭い帯域のRF信号SRFを抽出する同調処理を行う。同調処理では、同調周波数fを中心周波数とするRFBPFが、目的受信信号の近傍帯域から外れた成分を減衰させる。RFBPFは、印加電圧に応じて静電容量Cが変化するバラクタダイオードを容量素子として用いたLCフィルタで構成される。バラクタダイオードの容量Cは、マイクロコンピュータ54がシステムバス56を介してメモリ60から所望のfに応じたデータを読み出し、レジスタ104に設定し、D/A変換回路108がレジスタ104に設定された当該データに応じた電圧をバラクタダイオードに印加することにより制御される。このようにして容量Cを変化させることで同調周波数fが制御され、入力RF信号SRF0のうち、fに対応するRF信号SRFが選択的にRF回路62を通過する。
RF回路62で抽出されたRF信号SRFは第1混合回路66に入力される。第1混合回路66は、入力されたRF信号SRFを、第1局部発振回路64から入力される第1局部発振信号SLO1と混合して、第1中間信号SIF1を生成する。SLO1の周波数fLO1は、SRFに含まれる目的受信局の信号の搬送波周波数fが第1混合回路66によるSIF1への周波数変換にて所定の第1中間周波数fIF1に変換されるように調整される。第1中間周波数fIF1は、例えば、10.7MHzに設定される。
IF1は、BPF68、バッファアンプ70及びBPF72を経て、第2混合回路76に入力される。例えば、BPF68,72はセラミックフィルタを用いて構成することができる。
第2混合回路76は、入力された第1中間信号SIF1を、第2局部発振回路74から入力される第2局部発振信号SLO2と混合して、第2中間周波数fIF2の第2中間信号SIF2を生成する。SLO2の周波数fLO2は、(fIF1−fIF2)に設定され、SIF1に含まれる周波数fIF1の目的受信信号は第2混合回路76において周波数fIF2に変換される。第2中間周波数fIF2は、例えば、450kHzに設定される。
IF2は、バッファアンプ78を経由して、IFBPF80に入力される。IFBPF80は、fIF2を中心周波数とし、かつ通過帯域幅Wを可変設定できるバンドパスフィルタである。IFBPF80の通過帯域幅Wは帯域幅制御回路94により制御される。
IFBPF80から出力されたSIF2は、リミッタアンプ82を経て、FM検波回路84に入力される。FM検波回路84は例えば、クオドラチュア検波回路で構成される。FM検波回路84は、リミッタアンプ82から入力されたSIF2をFM検波し、検波出力信号SDETを出力する。
ノイズキャンセラ86は、検波出力信号SDETからパルスノイズを除去する。例えば、車載のFMチューナでは、車両のエンジン、電動ミラーやワイパーなどの動作に起因して、時間幅の短く振幅の大きいパルス状のノイズが受信信号に重畳し得る。ノイズキャンセラ86は、このようなパルスノイズによる音質劣化を抑制する。パルスノイズを除去されたSDETはマトリクス回路88に入力される。
ノイズキャンセラ86の出力にはパイロット信号抽出回路98が設けられている。SDETは、(L+R)信号、(L−R)信号及びパイロット信号SPLからなるステレオコンポジット信号であり、パイロット信号抽出回路98はこのSDETからパイロット信号SPLを抽出する。抽出されたパイロット信号SPLは、マトリクス回路88に入力される。
マトリクス回路88は、ステレオ放送時には、パイロット信号抽出回路98から入力されるパイロット信号SPLを用いて、SDETからパイロット信号SPLを相殺し、(L+R)信号、(L−R)信号をそれぞれ抽出することができる。そして、それら(L+R)信号と(L−R)信号とから、マトリクス方式によりL信号とR信号とを分離し出力することができる。
ステレオ分離度制御回路96は、マトリクス回路88でのマトリクス処理における、差信号(L−R)の和信号(L+R)に対する相対的な強度を調整して、ステレオ信号の分離度を制御する。
Sメータ回路92は、例えば、BPF72から入力されたSIF1に基づいて、SIF1に含まれる変動成分信号SM−ACを生成すると共に、当該変動成分をLPFで平滑化して受信電界強度信号SM−DCを生成する。
図2は、Sメータ回路92の概略の構成を示す回路図である。Sメータ回路92は、例えば、直列に接続された6段のリミッタアンプ120-1〜120-6、それらの出力を並列に入力される加算器122、加算器122の出力電流IOUTをSM−DC及びSM−ACそれぞれの出力回路へ取り出すカレントミラー回路124、カレントミラー回路124の出力電流に基づいてそれぞれSM−DCを生成する平滑化回路126を含んで構成される。
IF1は初段のリミッタアンプ120-1に入力され、各リミッタアンプ120で順次増幅されると共に、各リミッタアンプ120-k(kは1≦k≦6なる整数)の出力信号SAkとして加算器122に入力される。加算器122は、各SAkと基準電圧Vaとの電圧差δVAk(≡SAk−Va)を求め、δVAk>0なるδVAkについて、当該電圧差に応じた電流δIAkを生成し、それらの合成電流をIOUTとして出力する。
カレントミラー回路124は、IOUTが流れる入力側経路と、2つの並列に設けられた出力側経路とを有し、入力側のIOUTを各出力側経路にそれぞれ折り返す。一方に出力側経路には抵抗R及びキャパシタCからなる平滑化回路126が設けられる。平滑化回路126は大きな時定数を有し、十分に平滑化され実質的に直流とみなせる信号であるSM−DCを生成する。他方の出力側経路に取り出されたIOUTに応じた信号は、種々の変動成分を含んだまま、SM−ACとして出力される。
Sメータ回路92の感度は、レジスタ106に格納される感度設定データDSMに基づいてD/A変換回路110が生成するアナログ電圧により制御される。例えば、D/A変換回路110の出力電圧により、リミッタアンプ120のゲインや、加算器122のδIAkの生成についてのゲインが制御される。レジスタ106に対する感度設定データDSMの設定は、マイクロコンピュータ54により行われる。この点については後述する。
M−ACは例えば、MRC回路100に入力される。MRC回路100は、ラジオ放送局からの直接波と伝送経路上の建物等による反射波とが受信されるマルチパス受信状態(マルチパス妨害状態)に起因するノイズ成分を抽出する回路であり、HPF130、検波回路132、MRC出力回路134を含んで構成される。HPF130のカットオフ周波数fは、SM−ACに含まれるマルチパスノイズの主要成分がHPF130を通過するように設定される。検波回路132はHPF130を通過した高周波成分を整流検波して直流電圧に変換する。これにより、MRC回路100は、受信信号中におけるマルチパスノイズ成分量に応じた電圧レベルの直流信号SMPを生成し、当該SMPはMRC出力回路134に入力される。
MRC出力回路134は、受信電界強度に応じたSM−DC及びマルチパスノイズ成分量に応じたSMPに基づいて、ステレオ分離度制御回路96に対する制御信号SMRを生成する。MRC出力回路134は、SM−DCをSMPに応じて減衰させてSMRを生成する。
このMRC出力回路134で生成されたSMRは、電界強度が弱いほど低下し、またマルチパスに応じた変動成分が大きいほど低下する。これに対応して、ステレオ分離度制御回路96は、SMRが低い場合にマトリクス回路88での分離度を下げ、高い場合に分離度を上げるように構成される。これにより、弱電界時やマルチパス受信時にステレオ分離度を抑制した再生、又はモノラル再生とされ、ステレオ音声における弱電界時のノイズ感やマルチパスノイズの影響が軽減され、聴覚上の違和感が低減される。
本実施形態では、受信電界強度信号SM−DCにより制御されるFMチューナ回路52の機能の一例として、ステレオ分離度の制御に関する構成を図1に示し説明した。このようにFMチューナ回路52においてSM−DCにより制御される機能は、図1には図示しないが、他にも存在する。例えば、シーク動作における受信局の検出判定や、HCC、ソフトミュートの制御などである。
シーク動作では受信信号の強度が所定の閾値以上であるか否かに基づいて、同調周波数fにて受信局の受信の有無が判断される。このとき、SM−DCが閾値と比較されて、受信局の有無が判定される。
HCCは、弱電界時に、例えば、10kHz程度以上の高域成分を減衰させ、弱電界時に増えるパルスノイズや高域ノイズを好適に除去する。また、ソフトミュートは、受信信号の強度が小さくなるにつれて、緩やかに音声ミュートをかける。これらの電界強度に応じた制御は、受信電界強度信号SM−DCに基づいて行うように構成される。
次に、FM受信機50における受信電界強度信号SM−DCの感度の制御について説明する。メモリ60は、受信電界強度信号SM−DCの同調周波数fに対する依存性についての較正情報140を予め格納されている。マイクロコンピュータ54は、RF回路62における同調周波数fを可変する同調制御に連動して、較正情報140に基づいてレジスタ106にfに応じた感度設定データDSMを設定する。
較正情報140は、複数の同調周波数fにてRF回路62に同一強度のRF信号を入力したときに、Sメータ回路92により同等の受信電界強度信号SM−DCが検出される感度設定データDSMに基づいて取得することができる。
例えば、半導体製造メーカーにおいて、FMチューナ回路52を構成するFMチューナ用ICのパッケージング工程の完了後、当該ICの動作確認検査を行う工程で、較正情報140を取得するための測定を行う。または、チューナーメーカーやセットメーカーにて、チューナーモジュールやセットのチューナ部の調整工程で、較正情報140を取得するための測定を行う。測定は、受信対象帯域内に設定したn点(nは2以上の自然数である)の測定周波数f(k)(kはn以下の自然数である)にて行う。検査対象のICのRF回路62を測定周波数f(k)に同調させ、RF回路62の入力端子に、周波数f(k)で所定強度Aの基準RF信号を入力する。この状態で、レジスタ106に格納する感度設定データDSMを書き換え、SM−DCの電圧値をモニタし、SM−DCが基準RF信号の強度Aに対して好適な所定レベルVとなる感度設定データDSM(k)を探索する。この探索を各f(k)について行い、n個のDSM(k)を求める。その際、各f(k)にて同じ強度Aの基準RF信号が入力される。また、基準RF信号に対する好適なレベルVはf(k)によらずに一定に定められる。
得られた各DSM(k)はf(k)と対応付けて、メモリ60に較正情報140として書き込まれる。n=3の場合の具体例として、f(1)=76MHzに対応付けてDSM(1)=12、f(2)=83MHzに対応付けてDSM(2)=15、f(3)=90MHzに対応付けてDSM(3)=17がメモリ60に格納される。
FM受信機50は、このメモリ60に予め較正情報140が記録されたFMチューナ用ICを用いて組み立てることができる。このように、FMチューナの信号処理回路とメモリ60とを一体としたFMチューナ用ICは、当該信号処理回路に対応した較正情報140をIC製造時にメモリ60に格納できる。FM受信機50のセットメーカー等は、予め半導体メーカーにて較正情報140が書き込まれたICを用いることで、Sメータ回路92の特性についての調整工程を省くことができる。
なお、メモリ60に格納された較正情報140は、FM受信機50の組立後に必要に応じて書き換えることもできる。また、メモリ60をFM信号の処理回路とは別のICとし、それらIC等を基板等に取り付けFM受信機50を組み立てた後に、較正情報140についての測定を行ってメモリ60に書き込んでもよい。
FM受信機50の受信動作時には、上述したように、マイクロコンピュータ54がfへの同調制御に連動して、較正情報140に基づきレジスタ106にfに応じた感度設定データDSMを設定する。その際、較正情報140として上述した複数セットの(f(k),DSM(k))を格納する構成では、マイクロコンピュータ54は、任意のfに対し、補間又は外挿によって感度設定データDSMを求める。
例えば、上述した3セットの(f(k),DSM(k))において、fが78.4MHzである場合に、マイクロコンピュータ54は、(f(1),DSM(1))と(f(2),DSM(2))とを補間して、DSM=13を得、これをレジスタ106に書き込む。
また、放送局の周波数は、一定の間隔を置いて設定されたチャンネルに割り当てられる。例えば、日本のFM放送のチャンネルは100kHzステップで設定されている。このように、fは連続ではなく有限個数の値であるため、それら全てについてのDSMのデータ容量もそれほど多くはならない。よって、チャンネル毎に、予め補間演算を行ってDSMを算出し、当該DSMを較正情報140としてメモリ60に格納してもよい。
さらに、上述した3セットの(f(k),DSM(k))において例えば、f(1)とf(2)との間では、日本での1チャンネルに相当する100kHz毎のDSMの変化量は約0.042である。ここではDSMは整数であり、補間演算において小数点以下を切り捨てるので、f(1)からf(2)まではDSMは23チャンネル毎に1ずつ増加する。言い換えれば、複数の連続するチャネルが同一のDSMとなる。このような場合には、チャンネル列上にてDSMが変化するチャンネル位置など、DSMが一定となるチャンネル区間を示す情報と、当該区間でのDSMとを較正情報140とすることによりメモリ60の所要量を抑制できる。この場合には、マイクロコンピュータ54は、指定されたfが属するチャンネル区間を判別し、当該区間に対応するDSMを読み出して、レジスタ106に設定する。
なお、ここではn=3の例を説明したが、nをより多くすれば補間の精度向上が図られる。
本FM受信機50では、以上説明したように、較正情報140を用いてfに応じた感度設定データがレジスタ106に設定される。これにより、原理的に、所定強度の入力RF信号に対するSM−DCの信号レベルが、fに依存せず受信対象帯域内にて一定となるように較正される。その結果、Sメータ回路92における、アンテナ58から入力されるRF信号SRF0の実際の強度と受信電界強度信号SM−DCとの関係を定める入出力特性も基本的に受信対象帯域内で共通となることが期待できる。また、SM−DCを用いて制御されるFM受信機50の各種の機能についても、受信対象帯域内での動作の変動が抑制され、受信局によらず一定の音質等の確保が可能となる。
本発明の実施形態に係るFM受信機の概略のブロック構成図である。 Sメータ回路の概略の構成を示す回路図である。 従来のFM受信機の構成を説明するブロック図である。
符号の説明
50 FM受信機、52 FMチューナ回路、54 マイクロコンピュータ、56 システムバス、58 アンテナ、60 メモリ、62 RF回路、64 第1局部発振回路、66 第1混合回路、68,72 BPF、70,78 バッファアンプ、74 第2局部発振回路、76 第2混合回路、80 IFBPF、82 リミッタアンプ、84 FM検波回路、86 ノイズキャンセラ、88 マトリクス回路、92 Sメータ回路、94 帯域幅制御回路、96 ステレオ分離度制御回路、98 パイロット信号抽出回路、100 MRC回路、104,106 レジスタ、108,110 D/A変換回路、120 リミッタアンプ、122 加算器、124 カレントミラー回路、126 平滑化回路、130 HPF、132 検波回路、134 MRC出力回路。

Claims (4)

  1. 受信対象帯域内にて同調周波数を可変設定でき、入力された受信信号から前記同調周波数に応じた目的FM受信信号を抽出する同調回路と、
    前記目的FM受信信号についての受信電界強度を検出する電界強度検出回路と、
    感度設定データに基づき前記電界強度検出回路の感度を調整する感度調整回路と、
    前記受信電界強度の前記同調周波数に対する依存性についての較正情報を予め格納された記憶部と、
    前記較正情報に基づいて前記感度調整回路に前記同調周波数に応じた前記感度設定データを設定する制御部と、
    を有することを特徴とするFM受信機。
  2. データ転送手段を介して制御部に接続可能な集積回路であるFMチューナにおいて、
    受信対象帯域内にて同調周波数を可変設定でき、入力された受信信号から前記同調周波数に応じた目的FM受信信号を抽出する同調回路と、
    前記目的FM受信信号についての受信電界強度を検出する電界強度検出回路と、
    前記受信電界強度の前記同調周波数に対する依存性についての較正情報を予め格納され、前記制御部から当該較正情報を読み出し可能な記憶部と、
    前記制御部が前記較正情報に基づき前記同調周波数に応じて設定する感度設定データに基づいて、前記電界強度検出回路の感度を調整する感度調整回路と、
    を有することを特徴とするFMチューナ。
  3. 請求項2に記載のFMチューナにおいて、
    前記較正情報は、複数の前記同調周波数にて前記同調回路に同一強度の前記受信信号を入力したときに、前記電界強度検出回路により同等の前記受信電界強度が検出される前記感度設定データに基づくものであること、
    を特徴とするFMチューナ。
  4. 請求項2に記載のFMチューナにおいて、
    前記較正情報は、複数の前記同調周波数にて前記同調回路に同一強度の前記受信信号を入力したときに、前記電界強度検出回路により同等の前記受信電界強度が検出される前記感度設定データであり、
    任意の前記同調周波数にて前記感度制御回路に設定される前記感度設定データは、前記較正情報から補間又は外挿に基づき定められること、
    を特徴とするFMチューナ。
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