JPH0882856A - 写真プリント装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 写真処理設備による正確な再生ができる
音声メッージの正確な認識を保障する方法と装置を供給
する。 【構成】 写真プリント装置は利用者によって吹き込ま
れ、メモリカード／モジュール３４，３８等のメモリ手
段に記憶されたメッセージの音声認識を行なう音声認識
ユニット５２を含み、撮影ごとに一時的に記憶されたメ
ッセージは、メモリモジュール／カード読取り機５０で
読み取られ、音声認識ユニット５２で音声認識された後
プリンタ４３によりプリントされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、写真フィルムカ
メラとフィルム処理、特にフィルムの各コマに関連して
記憶された音声メッセージの認識と、その音声メッセー
ジをコマから作成されたプリントに注釈として正確に印
刷するための方法と装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】写真のプリントを行なう時の手助けに、
又、時にはプリントに関連したメッセージや注釈を入れ
ることも含み、写真処理者に送るフィルムに設けられた
メモリに、撮影された場面に関連したデータが入力され
るような、多様な進歩した静止カメラシステムが最近開
示されてきている。米国特許第５，２７６，４７２号で
説明されているように、写真の各コマに関連したカメラ
での音声録音を供給するシステムはこの技術分野の中で
知られてきた。｀４７２特許のなかでは、メッセージを
録音するための、フィルムのコマに重なっているが感光
乳剤の着いていない側に設けられたフィルム上の磁性体
（ＭＯＦ）層の中の透明な磁性膜のトラックのシステム
が示されている。利用者は、ディジタル信号としてメモ
リの中に一時的に記録されるよう処理される言葉を、カ
メラのマイク／スピーカにむかって話す。メッセージが
終った時点で、利用者は必要に応じて再考したり編集し
たりするために、音を出して再生するようカメラに指示
することができる。メッセージの内容が満足すべきもの
になったならば、ディジタル化された注釈は撮影された
コマのＭＯＦ層のトラックに、フィルムが次のコマに巻
き進められる間に、記録することができる。利用者は撮
影された各コマについてメッセージを記録し続けること
ができ、撮影し終ったフィルムは記録されたメッセージ
に対応した注釈がプリントに載るよう処理される。

【０００３】｀４７２特許は、プリントに関連した各メ
ッセージが、特別な携帯スキャナの使用によって機械読
取りが可能なコード化された情報が、メッセージの音出
し再生を可能にするように、写真の処理工程に置いてコ
ード化するシステムに向けられている。コード化された
情報は、その上を携帯スキャナを動かすことによって音
声再生できるように、バーコードやブリスタースポット
パターンなどのスキャンできる形態をとる。

【０００４】このように｀４７２特許で開示されたシス
テムは、コード化された情報の中に記録された音声を単
に表音的に処理するだけであり、携帯スキャナは表音的
に言葉を再生するだけである。簡単な文字数字表示の場
所と日付の注釈も、記録されたメッセージを聞いて手で
書き記すことにより、プリントの端に利用者もしくは写
真処理者によってプリントすることができる。メッセー
ジ再生の質と正確さは、編集と再記録の操作の際にどれ
だけ利用者が気をつけてはっきりと言葉をしゃべったか
に依る。

【０００５】そのような情報と、それが属するコマを識
別する情報や、その他のカメラの操作システムから自動
的に入るものや利用者によって適宜に入れられる情報を
記憶するために、フィルム（｀４７２特許に開示されて
いるように）もしくは他の記憶メディアかメモリと結合
した、そのような書込と読み取り可能なミディアをさら
に使用する必要がある。

【０００６】各コマごとのカメラの操作時の条件や日時
をフィルム自体以外に記録することについては、たとえ
ば米国特許第４，４４３，０７７号に説明されているよ
うに、フィルムカートリッジの横か末端の磁性帯に磁気
的にデータを読んだり書いたりすることが提案されてき
た。より最近では、米国特許第５，１２８，７００号に
説明されているように集積回路チップ“カード”に組み
込まれているＥＥＰＲＯＭのような不揮発性のメモリチ
ップにそのようなデータを記憶したり検索したりするこ
とができると示唆されてきた。米国特許第５，０７０，
３５５号に一般的に説明されているようにカードはカメ
ラとフィルムカートリッジからの着脱が可能であり、又
同じようなＥＥＰＲＯＭカードをカートリッジに取り付
けることができる。他の案では、そのような情報をフィ
ルムカートリッジの横か末端に永久的にもしくは着脱可
能なように取り付けられている“ＲＯＭ−ＩＣｓ”に記
憶させることが米国特許第５，１４２，３１０号に開示
されている。

【０００７】｀７００特許ではまた、コマに関連した音
もしくは音声メッセージを脱着可能な音カードに記録す
る。この音カードは、フィルムが現像に送られる時に伴
って送られるように意図されている。これは、メッセー
ジがネガのコマからのプリントと共に、音のコードとし
てメッセージの表音的な再生のために複製されることが
できるようにである。他の案ではカード自体が表音的に
読まれる。｀４７２特許のように音はコード化された情
報もしくは記録されたデータがスキャンされることによ
って再生される。

【０００８】｀７００特許、さらに米国特許第４，３４
４，６８２号において開示されているもう一つの実施例
ではカメラはネガのコマから作られたプリントのコマの
角の部分にそのコマに関連した情報を小さな文字数字と
して感光することによって記録するものとして説明され
ている。情報はコマが感光される前に一時的なメモリに
記録もしくは貯えられ、そのコマの感光と一緒にコマの
上に感光される。一つのメッセージはメモリに入力され
る度に表示され編集することができる。叙述された入力
機構はキーボードであるが、音声認識装置を含む他の入
力手段をキーボードの代わりとして使うことができるこ
とが提案されている。

【０００９】米国特許第４，７４２，３６９号において
開示されている電子静止カメラでは、カメラがとらえた
画面に関した、記録されるべき音声情報を入力するの
に、キーボードもしくは音声認識回路を使うことができ
ることも提案されている。

【００１０】さらに一つのカメラシステムでは、たとえ
ば米国特許第５，０２７，１４９号で開示されているよ
うに、利用者は一つ一つのカメラ操作を指示するのに音
声指示を使う。カメラが音声指示を正確に認識し、反応
するようにそのカメラを訓練するための音声認識回路が
システムの中で使われている。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】フィルムのコマに関連
した、アナログもしくはディジタル形態で非写真メディ
アの中に記録された音声語を、文字数字であって読むこ
とのできる注釈としてそのコマから作成したプリントに
正確に再生するのは難しいことである。注釈が写真の
縁、もしくは他の希望される場所にプリントされる前
に、人間の点検を経ずにそれを再生することが望まし
い。言葉が、後の読み出しとプリントの注釈としてその
写真へプリントするために記憶される前に、それらが正
確に処理されることを保障するために単に編集過程と発
音に気をつけることだけに頼るのは不可能である。

【００１２】従って、写真処理設備による正確な再生が
できる音声メッセージの正確な認識を保障する方法と装
置を供給することが本発明の目的である。

【００１３】さらに本発明の目的は、フィルムのコマに
関連した音声メッセージの言葉の正確な認識を最低限の
もしくは全く人間の手を借りずに行なうことを保障する
方法と装置を供給することにある。これはメッセージ
が、フィルムのコマから作られたプリントに写真処理設
備によって正確に再生されることができるようにすると
いうことである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】これらやこの発明の他の
目的は、プリントされるフィルムのコマに関連した、利
用者によってメモリに記憶された音声メッセージを再
生、認識する写真プリント作成装置において実現され
る。この装置は記憶された音声メッセージを再生する手
段と、メッセージの音声化された言語の音声認識を行な
う音声認識手段と、認識された言葉の文字数字を、プリ
ントされる注釈として音声メッセージを有するコマから
作成された写真プリント上にプリントする手段と、を備
える。

【００１５】本発明に従い、写真のシステムは、フィル
ムのコマを感光し、フィルムのコマに関連した音声メッ
セージをメモリ手段に記録し、そのフィルムとメモリ手
段の両方を写真処理者に現像とプリントのために提供で
きるよう適合されたカメラと、記憶されたメッセージを
正確に認識し、関連したコマから作られたプリントに注
釈をプリントするためのプリンタを含む。システムはさ
らに、カメラの中に、カメラ利用者がフィルムのコマに
関連したメッセージの言葉をそれにむかって吹き込み記
憶することができる音声入力手段と、フィルムに関連し
たメモリ手段に、そのフィルムのコマに関連した音声語
を記憶するための手段を備える。又、システムは、プリ
ンタの中に、参照用単語集に対応する参照用音声データ
を提供する手段、メモリ手段に記憶された音声データを
読み出し、読み出された音声データを参照用音声データ
と比較し、そして読み出された音声データに対応する参
照用単語を認識する音声認識手段、そして関連したフィ
ルムのコマから作られたプリントに認識された単語たち
をプリントする手段を備える。

【００１６】一つの実施例では、メッセージメモリ手段
は、フィルムに関連し、写真処理者にフィルムカートリ
ッジと共に送れるような着脱可能なメモリ媒体か、もし
くはカメラが写真処理者にフィルムカートリッジと共に
現像のために戻される使い捨ての回収可能カメラであれ
ば、カメラの中に留まるメモリ媒体を備えることができ
る。メモリ媒体は、フィルムの非感光乳剤側に透明な磁
性体の膜を備えることが望ましい。音処理手段は、それ
ぞれのコマについてメッセージの音声語をディジタル化
することが望ましく、カメラの記憶手段はフィルムのコ
マに関連した磁性膜層のトラックにディジタル化された
言葉を磁気的に記憶する。音声認識読取り手段はディジ
タル化された言葉を磁気的に再生する。

【００１７】さらに一つの実施例では、メッセージメモ
リ手段は、ディジタル化された言葉がその中に記憶され
るディジタルメモリを持つメモリモジュールをカメラの
中に備える。

【００１８】カメラには、一枚一枚の写真が撮影される
時に作られる音声メモを一時的に記憶する手段と、その
記憶されたメモを再生する手段を持つことが望ましい。
それは、利用者が後でそれぞれのコマにプリントするメ
ッセージを作成し、そのメッセージを、フィルムが写真
処理者に提供される時に同伴するメモリ手段に音声を吹
き込んで記憶することができるようにである。

【００１９】さらにもう一つの発明の実施例では、これ
は上記の装置と手段と一緒に、もしくは別々に使うこと
ができるが、それぞれのコマにプリントするべく作成さ
れたメッセージは利用者によって光学的文字認識をしや
すい形態で再生される。プリンタは、文字数字プリンタ
で使うための言葉の文字を光学的に読み取る光学文字認
識システムを含む。音声認識と関連して使用される時に
は、正しい綴りが使われるように、利用者は表音的にあ
いまいなすなわち音声認識システムでは複数の対応語を
生み出してしまうようなメッセージについて、書かれた
言葉を提供することができる。

【００２０】

【発明の実施の形態】

実施形態１ 本発明の最初の側面に従い、プリンタシステムはフィル
ムのＭＯＦ層もしくは、メモリモジュールもしくは、カ
ードに記録され、写真処理者に提供される音声語のメッ
セージの音声認識を含む。米国特許出願第６８，０５２
号は、音声語が、話す人が固定されあるいは固定されな
い場合に対応した学習機能を有する、固定単語集ＲＯＭ
と調節可能な単語集ＲＡＭもしくはＥＥＰＲＯＭに記録
されたカメラ搭載の単語集と比較される音声認識システ
ムを搭載するカメラのさまざまな側面に向けられてい
る。本発明は、音声認識を搭載するカメラもしくは音声
認識を搭載しないでプリンタに音声認識システムを有す
るカメラなどのカメラの使用に対して人の手の介在を最
小限に抑えるために向けられている。本発明の二つ目の
側面では、以下に説明されているようにプリンタに追加
的に、もしくは別に光学的文字認識もしくはそれに類似
したものを設けることができる。

【００２１】小型化された静止カメラに固有の特徴であ
る空間と電力の限界により、現在では一つの言語のすべ
ての言葉を網羅する大規模な単語集や、妥当な時間内に
音声ディジタルデータと記憶された言葉のデータの比較
を行なうに充分な処理速度を提供することは可能ではな
い。米国特許出願第６８，０５２号では、調整可能な固
定された単語集が、そして一定の単語に関しては話す人
が固定された学習機能が、カメラに必要とされる単語集
メモリを節約するために提案されている。

【００２２】本発明では、写真と文字数字の合同プリン
タを操作するコンピューター化された写真処理システム
は単語集メモリに限定される必要はないことが認識され
ている。大メモリ容量や言葉の比較時の高速検索は、音
声認識の全体的な分野で他の一般的な応用のために開発
された、話す人に依存しない単語集の記憶と使用を可能
にする。話す人に依存しない単語集では、一つの単語集
の各言葉がその言葉に関連して広範囲の潜在的利用者の
発音に影響されずに単語集の他の言葉からその言葉を識
別するのに充分な訓練パターンをメモリに記憶してい
る。そのような言葉のさまざまな発音のパターンは、単
語集のメモリユニットの言葉のために写真処理者に渡さ
れる前に前もって決定され記憶される。そのような言葉
は人口のかなり広い構成範囲の人々によって話されても
認識されるであろう。

【００２３】本発明のさまざまな実施例から始めるとし
て、図１と図２は、図３のカメラ回路と協力して、音声
語がディジタル化されたデータ（もしくはアナログ信
号）としてＭＯＦ層のトラックに記憶される本発明の第
一実施例を叙述する。この実施例では認識された言葉は
特定のＭＯＦ層トラックに記憶され写真処理者の所で音
声認識を使用して写真のコマから作られたプリントに共
にプリントされる。

【００２４】初めに図１に関連して。磁気的に覆われた
３５ミリ幅で本発明に有用なカラーネガフィルム１０
は、基盤１１、基盤１１の一方の側にさまざまなよく知
られている光化学膜の層１２、反対側にはほとんど透明
なＭＯＦ層を含む。静電気防止と潤滑用の層１４が磁性
体層（ＭＯＦ層）１３を覆っている。フィルム１０はフ
ィルム１０を使用するように適合したカメラの巻取り爪
のピッチにあわせた定期的間隔でフィルムの縁に沿って
あけられた穴１５を含む。

【００２５】データをＭＯＦ層１３に記録するために、
フィルム１０の各コマは図１のように構成され、共通指
定を受けた米国特許第４，９７７，４１９に詳しく説明
されており、そこでの開示はここに参照として組み込ま
れている。より具体的にはコマの面は複数の前もって決
定された縦方向のトラックに分けられており、図面では
最も外側のＣ０−Ｃ４とラックと最も内側のＦ００−Ｆ
２９として表示されている。｀４１９特許に、より完全
に説明されているように、一定数のトラックはカメラ内
の情報をカメラに含まれている磁気記録手段を使用して
記録するために予約することができる。加えて、他のト
ラックは写真処理者による使用用に予約することができ
る。加えて｀４１９特許は一定数のトラックが音の情報
の記録に使用することができることを示している。カメ
ラ内の情報を磁気的に記録するための装置はより完全に
｀４１９特許において説明されているがそこに述べられ
ていることは本発明の理解に意味あることという以外は
ここでは繰り返されない。

【００２６】図２に関連して、カメラ１６は次に説明さ
れているシステムや方法の中で、別々に、もしくはさま
ざまな組合せで使うことのできる種々の特徴や部品を概
略的に描いている。本発明の初めの実施例ではカメラ１
６は図１のＭＯＦ層１３を有するフィルムを受け入れ、
機能するよう特に適合された。カメラ１６は内部音声エ
ネルギー変換機（オーディオトランスデューサー：ａｕ
ｄｉｏ ｔｒａｎｓｄｕｃｅｒ）、即ち、マイク１７、
内部搭載マイクロチップ１８、磁気記録ヘッド１９、ミ
ニスピーカ２０を備える。カメラ１６は又、この技術分
野でよく知られているタイプのさまざまなカメラの設定
条件を表示するＬＣＤパネル３０を備えることができ
る。さまざまな従来の利用者用入力装置２２も又カメラ
１６に備えられている。

【００２７】図２は、差し入れ口に入れるカメラ１６の
フィルムカートリッジ３６に付けるメッセージ用メモリ
モジュール３８を概略的に描いている。写真のコマに関
連したメッセージは、フィルムストリップ１０のＭＯＦ
層ではなく、このメモリモジュール３８に記録される。
このようなメモリモジュール３８は１９９３年６月４日
にＪデービッドコッカの名前で出願された米国特許出願
第０７１，０８４号の名称「無方向性、着脱可能なフィ
ルムカートリッジ、メモリモジュール」と、１９９３年
６月４日にロバートＳブライアントの名前で出願された
第０７１，０９６号の名称「無方向性、着脱可能なフィ
ルムカートリッジ、メモリモジュール」におけるフィル
ムカートリッジの端に付けるモジュールの形を取ること
ができる。

【００２８】その外、メッセージがその中に記録される
メモリモジュールは上記に参照された｀７００特許に説
明されているタイプの差し込み式ＩＣカード３４、もし
くは上記参照の｀３１０に説明されているカートリッジ
搭載ＲＯＭ−ＩＣもしくはその他の都合のよい形態であ
ることができる。別個のメッセージメモリカード３４
は、カメラ本体の接続差し入れ口に入れられ、搭載マイ
クロチップ１８に連結される。

【００２９】図２は、搭載音声認識が組み込まれている
米国特許出願６８，０５２号の中の対応する図２のカメ
ラを簡略したカメラ１６である。記録されたメッセージ
を認識することに、絶対的な信頼性を保障するために本
発明の実施にあたってこのようなカメラも又使用できる
ことは理解されるであろう。

【００３０】これまでの文に説明されているような、メ
ッセージメモリを提供したり、音声語をフィルムカート
リッジと共に写真処理者に渡されるメモリに記録するた
めの手段や方法は図２に必要以上なほど描かれている。
これらの手段や方法の全てが一つのカメラの中に必要で
ないことは理解されるであろう。

【００３１】図３に関連して、ＭＯＦ層にメッセージを
記録するためのカメラ１６に含まれた回路と部品もしく
はシステムの最初の実施例の拡大ブロック図が示されて
いる。利用者入力装置２２は、本発明に使用されている
録音と再生機能や、従来のカメラの自動焦点、自動露出
機能、シャッター解除、フィルム進行等を含む、カメラ
のさまざまな操作機能を始めたり制御したりするカメラ
のシステムマイクロ制御器２３を条件づけるボタンやス
イッチを備える。

【００３２】マイク１７とスピーカ２０は回路の一つの
操作モードの中で音声メッセージの入力と再生のために
アナログアンプとデータ処理回路２４に連結されてい
る。音処理集中回路（ＩＣ）２５はマイク１７から入力
されたアナログ信号を搭載ディジタルメモリ２６に記憶
するのに適したコード化されたディジタル情報に変換
し、又、記憶されたディジタル情報をスピーカ２０を通
して再生するのに適したアナログ信号に変換する。音処
理集中回路２５はテクサスインスツルメンツＴＭＳ３４
７７であることができるし、メモリ２６は日立ＨＭ６２
８１２８のようなランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）で
あることができる。

【００３３】搭載メモリ２６のもう一つの機能は音声認
識が終了した後、フィルム１０のＭＯＦ層１３にメッセ
ージを記録する前に、個々の感光された写真のコマに関
連したメッセージを一時的に記憶することである。この
ためにメモリ２６は記憶された音のデータをＭＯＦ層１
３に記録するためにフィルムの読み出し／書き込みイン
ターフェース回路２７にマイクロ制御器２３の“書き込
み”モードで連結される。フィルム進行モータ制御器２
８は適当な時期にフィルム進行モータ２９を操作し、フ
ィルム１０をコマからコマへの方向か、送り／巻き戻し
の方向に進ませる。後者は関係するカメラの性質に依存
する。メモリ２６にあるメッセージはＭＯＦ層のトラッ
クにそのようなフィルム進行の間に記録される。

【００３４】実施形態２．図４は図３に似ているが音声
語を図２と関連して上記に説明されているように図１の
ＭＯＦ層にではなく別個のメモリモジュール３８もしく
はＩＣ−ＥＥＰＲＯＭにディジタルデータとして記録す
るカメラ回路を使うさらに一つの実施例を叙述する。

【００３５】写真撮影に関連して録音をしたい時に上記
に説明されている実施例やそのバリエーションのどれか
を具体化しているカメラの一般的な操作がこれより説明
される。カメラ利用者は、ディジタルメモリを“書き込
み”モードにし、次にアナログアンプとデータ処理回路
２４を録音可能にするカメラシステムマイクロ制御器２
３を動かす利用者選択スイッチ２２を通じて録音モード
を選択する。利用者が画面に関連して録音を希望すると
仮定すると、利用者は適切な情報、例えば、写真の撮ら
れた場所、画面に写っている人々、その他の情報を画面
と結びつけるためにカメラマイク１７に言葉を吹き込め
ばよい。利用者は又、カメラ自体の内部の、もしくはそ
の制御により発生する情報、例えば、時間と日付（内部
ディジタル時計より）、焦点距離、シャッター速度、コ
マ番号、その他のカメラ操作の記録を、音声によって作
動させることができる。データ処理回路２４と音処理Ｉ
Ｃ２５は入ってくるアナログ信号を、その次にディジタ
ルメモリ２６に記録されるコード化されたディジタルデ
ータに変換する。後で説明されるように、音は、写真撮
影の前、最中、もしくは後でメモリ２６に記録すること
ができる。

【００３６】一度音のメッセージをメモリ２６に記録し
終われば、スピーカ２０を通じてメッセージの内容につ
いて見直しすることができる。これを行なうためには、
利用者は“見直し”モードを利用者入力装置２２を使っ
て選択する。これで、マイクロ制御器２３にメモリ２６
を“読み出し”モードにさせることによって、音処理回
路２５と、アナログアンプと、データ処理回路２４が、
スピーカ２０を通じて音を再生することを可能にする。
もし記録されたメッセージが満足すべきものでなかった
ならば、利用者は単に上記に説明された録音手順を繰り
返すことによって、簡単に変更することができる。この
作文と編集の過程は、各写真のコマの撮影と同時進行的
にか、その前か後でも行なうことができる。

【００３７】メッセージをプリントに移動するのに使用
される写真処理システムは図５に描かれ、上記に組み込
まれた｀４７２特許の図４に描かれているものと似てい
る。その図４では、各コマごとにＭＯＦ層のトラックに
記録されたメッセージは読み出され、プリントに刻印さ
れるバーコードかブリスターコード様式に変換される。
本件の場合は、記録されたメッセージはＭＯＦ層のトラ
ックもしくは写真処理者にフィルムカートリッジと共に
提供されるメモリモジュール／カード３８／３４のどち
らかから読み出され、音声認識に付され、そして認識さ
れた言葉は文字数字フォントに（必要ならば）変換さ
れ、プリントのどのような適当な場所にでも、どのよう
な従来の文字プリンタを使用してでもプリントされる。

【００３８】処理回路４８はフィルム帯のコマ進行モー
タ３９とそれに似た写真印刷用紙３５の進行モータ（図
示せず）のタイミングと制御をつかさどる。処理回路４
８は又、プリントＥＶ制御ユニット４７やプリントヘッ
ドもしくは感光光源を含む他の従来の写真プリンタの機
能を制御する。

【００３９】ＭＯＦ層のトラックに記録されているメッ
セージの読み出しは、フィルム１０が処理回路４８の制
御の基に巻き進められる間にヘッド４０と再生回路４１
によって行なわれる。処理回路４８は、もしコマからの
読み出しが、プリント感光源４６を通して対応するコマ
がプリントされるプリント用紙の画面領域の位置と同調
していない場合、読み出された言葉のメッセージの一時
的な記憶を含むことができる再生回路４１の操作をつか
さどる。プリンタの他の段階では、フィルムのコマは適
切な感光制御変数を決定するために分析される。そし
て、このようなデータは、コマがプリント位置に入るま
で、この分野ではよく知られている方法で一時的に記憶
される。コマ番号とプリントコマ番号は処理回路４８に
よってこれらの処理が同時進行することを保障するため
に追跡把握される。

【００４０】メモリカード／モジュールの読取り機５０
は又処理回路４８と音声認識ユニット５２と連結してい
る。処理回路４８はメッセージの言葉の出所、例えば、
再生回路４１からか、メモリモジュール／カード読取り
機５０からかを問わず音声認識ユニット５２の操作をつ
かさどる。音声認識ユニット５２は理想的には、誰がど
この特定の方言で話しても、比較的正確な発音であれ
ば、連続した話し言葉（例えば言葉の間に誇張された
‘間’をおかずとも）を追うことができ認識することが
できるべきである。プログラムされた単語集の言葉と認
識パターンは表音的にあいまいな言葉、例えば、英語で
ｒｅｄとｒｅａｄ（双方ともレッドと発音）、や特定の
言葉の異なった発音も又、認識することができるべきで
ある。表音的にあいまいな言葉の場合、そのような言葉
の使用度によって優先順位を確立するか、操作者に注意
を促し彼／彼女が介入して適していると思われる言葉の
綴りを選択できるような印を設けることが必要かもしれ
ない。

【００４１】又、認識されるべきは、本発明のプリンタ
での音声認識が、米国特許出願第６８，０５２号に説明
されているタイプの搭載音声認識を有したカメラが利用
できるようになり使用されるのと同時に履行され、使用
されることができるということである。このようなカメ
ラをプリンタによる音声認識の使用と一緒に使用するこ
とはプリントするメッセージの言葉を正しく認識するの
に失敗を最小限に抑えるであろう。

【００４２】プリントする各メッセージの認識された言
葉は音声認識ユニット５２の中でプリントする注釈に組
み立てられる。音声認識ユニット５２は又、文字や数字
をどのような従来のインクジェット、レーザーダイオー
ド、もしくはその他の文字数字プリンタ４３でも使用で
きる様式に変換する。どのような従来の文字数字プリン
タのヘッドでも、本発明に従って、画面の縁でもプリン
ト用紙の裏にでも選択された場所に注釈をプリントする
のに使用することができる。

【００４３】音声認識されたメッセージの、ＭＯＦ層の
特定のトラックもしくはメモリモジュールへの記録が上
記に説明された幾つかの特定の実施例において強調され
ているが、アナログ音声メッセージは、さまざまな理由
のために、隣接したトラックかメモリに別個に記憶され
記録されることができることも認識されるべきである。
例えば、撮影時に記録され、後にプリントの注釈となる
編集されたメッセージを作成するために使用されるメモ
は、再チェックのために残しておくことができる。音声
メモや作成されたメッセージは、プリントに関連して、
もしくは他のことで、他の手段によって“音情報（サウ
ンドバイト：ｓｏｕｎｄ ｂｉｔｅ）”として再生のた
めに残すことができる。音情報はもし録音されれば、ネ
ガと記録されたメッセージから作られた注釈付きのプリ
ントと共に利用者に提供されるために、カセットテープ
のような録音媒体に転写することもできる。

【００４４】図６は記録された言葉の、プリンタを基に
した音声認識を使用した記録と読み出しのステップのフ
ローチャートである。開始ステップＳ１０では利用者は
ステップＳ１２にあるカメラを使用して写真を撮ること
を決定する。カメラが利用者の注意を促すか、もしくは
利用者が単に続けて希望する語句を吹き込み、Ｓ１４に
説明されているようにカメラメモリ２６に記録する。

【００４５】写真の撮影に続き、フィルムがフィルム進
行モータ２９によって次のコマに送られる前に、カメラ
システムマイクロ制御器２３がメモリ２６の状態をチェ
ックする。もし音がメモリに記憶されていれば、それは
データをメモリ２６からフィルムの読み出し／書き込み
インターフェース回路２７もしくは注釈モジュールの読
み出し／書き込み回路３７に通すために、メモリを“読
み出し”モードに設定する。図１−３に関連して説明さ
れているＭＯＦ層の記録技術を使用しているシステムで
は、マイクロ制御器２３はモータ制御器２８を、フィル
ムの次のコマへの進行をモータ２９が始動させるため
に、活動させる。メモリ２６から記録インターフェース
回路２７に転写されたデータは、ＭＯＦ層１３の特定の
トラックに、フィルムの進行の間に記録される。一度デ
ータがＭＯＦ層に記録されると、マイクロ制御器２３は
メモリ２６の状態を“空き”に設定する。このことによ
ってメモリ２６を次の記録の事態に備えさせる。

【００４６】図４の実施例では、メモリモジュール３８
にコマのメッセージを記憶させることをコマの動きと同
調させる必要はない。その代わりにメッセージは、コマ
の識別票と共に、利用者が各メッセージが終了したと指
示した時点で別のメモリモジュール３８に転写すること
ができる。もしくはメッセージは、メモリ２６に、メモ
リモジュール３８がカメラから取り外される前であれば
いつでも行なえる、後程の再生、見直し、記憶のために
残されることができる。フィルムのコマのＭＯＦ層に編
集されたメッセージを記録することも、各コマに関連し
た利用者のメモをメモリ２６に記憶させておくことによ
って、後程の時間にすることができる。

【００４７】ステップＳ１６とＳ１８では、カメラのフ
ィルムに写真を撮り続けることの決定がなされる。フィ
ルムが全部撮り終った時、もしくは写真を撮ることを中
止することが決定された時、利用者はフィルムと、関連
したメモリモジュール（もしあれば）、もしくはカメラ
を、ステップＳ２０にあるプリントへの転写方法を実施
してもらうために写真処理者に提供する。

【００４８】ステップＳ２２では、音声認識は上記に説
明されているように図５のプリンタで行なわれる。ステ
ップＳ２４では、注釈とされたメッセージは上記に説明
されているようにプリンタ４３によってプリントされ
る。完全なプリントセットにはステップＳ２６にてメモ
リモジュールかフィルムとカートリッジが提供される。

【００４９】上記に説明されているカメラシステムの実
施例と過程の最も簡単な使用法では、最終的なプリント
の注釈は、各コマに関連して記録されたメッセージを含
む。その中では音声メッセージの各言葉はプリンタにお
いて音声認識に付される。

【００５０】図７は、利用者によって作られたプリント
されたメッセージを読み出すためのと、図８のフローチ
ャートに示されているようなやり方でコマから作られた
プリントに認識された言葉を注釈としてプリントするた
めの光学文字認識機能をもつプリントシステムのブロッ
ク図を概略的に描いている。この実施例では、利用者
は、ＭＯＦ層にか、メモリモジュールにか、ＩＣカード
に記憶された音声メッセージを再生するためにカメラを
操作し、プリントするメッセージを各コマのための特別
なカードに手書きする。その特別なカード６０はフィル
ムとカートリッジと共に写真処理者に送られる。写真処
理者では、カード６０は光学文字認識ユニットに入れら
れスキャンされる。スキャンされたメッセージはプリン
トできる様式に変換され、プリンタ４３が上記に説明さ
れているようにメッセージをプリントする。

【００５１】図８では、ステップＳ３０−３６は上記に
説明されているＳ１０−１６と同じである。もし写真の
撮影が中止されるならば、ステップＳ３８において記憶
されたメッセージは再生することができる。そしてメッ
セージはステップＳ４０において機械読取り可能なカー
ドに編集され、手書きされる。ステップＳ４２におい
て、このフィルムでの写真撮影を中止する決定がなされ
たならばカートリッジの中のフィルムと手書きのカード
はステップＳ４４の写真処理者に提供される。

【００５２】ステップＳ４６では手書きのカードは光学
的文字認識ユニット６２の中で、メッセージを読んだり
一時的に記憶するためにスキャンされる。コマから感光
されたプリントを識別するコマ識別票、コマ番号信号そ
して同調信号も処理回路４８より該当するプリントにメ
ッセージを同調してプリントするために提供される。メ
ッセージはステップＳ４８において連続的にプリントさ
れ、出来上がったプリント一式はステップ５０において
カードとフィルムと共に利用者に提供される。

【００５３】本発明は好ましい実施例を参照しながら充
分に説明されているが、この分野に熟練している人々に
はそれの精神と範囲から逸脱しない多くの修正やバリエ
ーションが在り得ることが明らかであろう。

【００５４】

【発明の効果】本発明は、メッセージがプリントされる
前に人間によってそれを解釈、訂正する必要なしに、検
索と言葉の認識と関連した写真への正確な言葉の注釈の
プリントとを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る実施形態１のカメラで使用する
ために特に適合されたＭＯＦ層を示す図である。

【図２】 本発明に係る音声記録装置を有するカメラの
概略図である。

【図３】 本発明に係る実施形態１に従ってカメラの音
声を記録するシステムの概略ブロック図である。

【図４】 本発明に係る実施形態２に従ってカメラの音
声を記録するシステムの概略ブロック図である。

【図５】 各コマに関連して記録された音声メッセージ
の読み出しと、記録された言葉の音声認識を行ない、認
識された言葉をコマから作られたプリントへの注釈とし
てプリントするプリントシステムの概略ブロック図であ
る。

【図６】 プリンタを基礎にした記録された言葉の音声
認識を使用した記録と読み出しのステップのフローチャ
ートである。

【図７】 利用者によって作られたプリントされたメッ
セージを読み出すための光学的文字認識を行ない、認識
された言葉を写真のコマから作られたプリントに注釈と
してプリントするプリントシステムの概略ブロック図で
ある。

【図８】 言葉のメッセージの光学的文字認識するため
の、言葉のメッセージのプリントされたメッセージの光
学的文字認識及び、別々に使用するか、もしくはあいま
いに音声認識された言葉の二重チェックをするために写
真処理者に提供する追加ステップのフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１０ フィルム、１１ 基板、１２ 感光乳剤、１３
実際上は透明なＭＯＦ層、１４ 静電気防止潤滑層、１
５ 穴、１６ カメラ、１７ マイク、１８内部搭載マ
イクロチップ、１９ 磁気記録ヘッド、２０ ミニスピ
ーカ、２２利用者入力、２３ カメラシステムマイクロ
制御器、２４ アナログアンプとデータ処理回路、２５
音処理ＩＣ、２６ 搭載ディジタルメモリ、２７ フ
ィルム読取り／書き込みインターフェース回路、２８
フィルム進行モータ制御器、２９ フィルム進行モー
タ、３０ ＬＣＤパネル、３４ メッセージメモリカー
ド、３５ フィルムカートリッジ、３７ 注釈モジュー
ル読取り／書き込み回路、３８ メッセージメモリモジ
ュール、３９ 進行モータ、４０ ヘッド、４１再生回
路、４３ プリンタ、４６ プリント感光源、４７ プ
リントＥＶコントロール、４８ 処理回路、５０ メモ
リモジュール／カード読取り機、５２音声認識ユニッ
ト、６０ 特別カード、６２ ＯＣＲユニット。

フロントページの続き (72)発明者 ダナ ホイットニー ウォルコット アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ホネオ イ フォールス ノース エイボン ロー ド 6096

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリントされるべきフィルムのコマと関
   連した、利用者によってメモリに記憶された音声メッセ
   ージを再生、認識する写真プリント装置であって、 記憶された音声メッセージを再生する手段と、 メッセージの音声化された言語の音声認識を行なう音声
   認識手段と、 認識された言葉の文字数字を、プリントされる注釈とし
   て音声メッセージを有するコマ（イメージフレーム：ｉ
   ｍａｇｅ ｆｒａｍｅ）から作成された写真プリント上
   にプリントするための手段と、 を備えたことを特徴とする写真プリント装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の写真プリント装置にお
   いて、さらに、前記メモリが前記言葉がそこに記録さ
   れ、前記言葉がそこから再生される、複数の縦方向にの
   びる平行したトラックを有するフィルムストリップ上
   に、ほとんど透明の磁気層を備えることを特徴とする写
   真プリント装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の写真プリント装置にお
   いて、 前記フィルムストリップは、一端がフィルムカートリッ
   ジに付着し、プリントを作成するために前記カメラから
   取り出して写真処理者に回せるように、全てのコマを撮
   り終った時点で前記カートリッジに収納されるように構
   成され、 前記メモリ手段は、前記音声メッセージの前記言葉を記
   憶するための、フィルムカートリッジと結合したメモリ
   モジュールを備えることを特徴とする、 写真プリント装置。