JPH088263B2 - 抵抗内蔵型トランジスタ - Google Patents

抵抗内蔵型トランジスタ

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JPH088263B2
JPH088263B2 JP4050982A JP5098292A JPH088263B2 JP H088263 B2 JPH088263 B2 JP H088263B2 JP 4050982 A JP4050982 A JP 4050982A JP 5098292 A JP5098292 A JP 5098292A JP H088263 B2 JPH088263 B2 JP H088263B2
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diffusion layer
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transistor
resistor
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泰之 樋口
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Rohm Co Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、抵抗内蔵型のトラン
ジスタに関し、詳しく言えば、エミッタ拡散層をベース
入力抵抗として使用する抵抗内蔵型トランジスタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トランジスタ、例えばプレーナト
ランジスタは、一導電形のシリコン基板表面を、酸化膜
(SiO2 )で覆うと共に、反対導電形のベース拡散層
を形成し、さらにこのベース拡散層に、このベース拡散
層と反対導電形のエミッタ拡散層を形成したものが知ら
れている。前記シリコン基板裏面には、コレクタ電極が
形成され、またシリコン基板表面には、それぞれベース
拡散層、エミッタ拡散層に接続するベース電極、エミッ
タ電極が形成される。
【0003】ベースに入力抵抗が必要な場合であって、
これをシリコン基板と一体に形成する場合には、前記酸
化膜上に、ポリシリコン膜を形成し、これをベース入力
抵抗としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の抵抗内蔵型
トランジスタにあっては、ポリシリコン膜を形成するた
め、工程が増加すると共に、このポリシリコン膜がサー
ジ破壊に対して弱いという2つの問題があった。そこ
で、ベース拡散層を形成する際、基板にもう1つのベー
ス拡散を形成しておき、この第2のベース拡散層をベー
ス入力抵抗として使用することも考えられる。しかし、
この場合には、コレクタの電位が下がると、ベース電流
がコレクタに漏れてしまう問題点があった。
【0005】この発明は、上記に鑑みなされたもので、
製造工程が少なく、サージ破壊に対して強い抵抗内蔵型
トランジスタを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明の抵抗
内蔵型トランジスタの構成を一実施例に対応する図1を
用いて説明すると、基板2と、この基板表面2bに形成
されるベース拡散層3と、このベース拡散層3内に形成
されるエミッタ拡散層4と、前記ベース拡散層3に接続
するベース電極Bと、前記エミッタ拡散層4に接続する
エミッタ電極Eと、前記基板2の他の表面2aに形成さ
れるコレクタ電極Cとを備えてなるトランジスタにおい
て、前記ベース拡散層3を2つに分離形成し、第1のベ
ース拡散層3a内に前記エミッタ拡散層4を形成すると
共に、第2のベース拡散層3b内に第2のエミッタ拡散
層5を形成し、前記第2のエミッタ拡散層5と前記第1
のベース拡散層3aとを配線7で接続し、前記ベース電
極Bをこの第2のエミッタ拡散層5に接続したことを特
徴とするものである。
【0007】第2のエミッタ拡散層5は、パターンを変
更するだけで、第1のエミッタ拡散層4と同時に形成す
ることができ、新たな工程は必要とされない。また、エ
ミッタ拡散層4を抵抗体として用いているから、サージ
破壊に対して強いものとすることができる。
【0008】
【実施例】以下、実施例により、この発明をさらに詳細
に説明する。図1に示す実施例は、本発明をNPN型プ
レーナトランジスタに適用したものであり、図1は、同
トランジスタチップ1の縦断面図、図2は、同トランジ
スタチップ1の酸化膜6を省略して示す平面図である。
【0009】N形のシリコン基板2の下面2aには、導
体薄膜、例えば金(Au)蒸着膜等が形成され、コレク
タ電極Cとされる。シリコン基板2の上面2bには、P
形の第1のベース拡散層3aと第2のベース拡散層3b
とが分離して形成されている。この第1のベース拡散層
3a内には、N形の第1のエミッタ拡散層4が形成さ
れ、第2のベース拡散層3b内には、同じくN形の第2
のエミッタ拡散層5が形成される。基板表面2bには、
シリコン酸化膜(SiO2 )6が形成され、第1及び第
2のベース拡散層3a,3b、第1及び第2のエミッタ
拡散層4,5が被膜される。
【0010】シリコン酸化膜6上には、アルミニウム等
の導体よりなるエミッタ電極E、ベース電極B、配線7
が形成される。エミッタ電極Eは、第1のエミッタ拡散
層4に電気的に接続される。一方、ベース電極Bは、第
2のエミッタ拡散層5に電気的に接続される。配線7
は、第2のエミッタ拡散層5と第1のベース拡散層3a
とを電気的に接続している。
【0011】この実施例のトランジスタ1では、第2の
エミッタ拡散層5が、図3に示すようにベース入力抵抗
Rとして作用する。第2のエミッタ拡散層5とコレクタ
Cとの間には、第2のベース拡散層3bが存在している
から、多少コレクタCの電位が下がってもベース電流が
漏れることはない。又、第1及び第2のベース拡散層3
a,3bに分離してあるため、第2のエミッタ拡散層5
からの漏れ電流がベース電流として第1のベース拡散層
3aに流入しないので、トランジスタ特性の信頼性が高
まる。
【0012】なお、上記実施例では、NPN型トランジ
スタについて説明しているが、この発明は、PNP型に
も適用可能である。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の抵抗内
蔵型トランジスタは、ベース拡散層を2つに分離形成
し、第2のベース拡散層内に第2のエミッタ拡散層を形
成し、この第2のエミッタ拡散層をベース入力抵抗とし
て用いるものであるから、従来のポリシリコン抵抗膜作
製工程が不要となり、製造工程が簡略化できる利点を有
している。又、拡散層を抵抗として用いているので、サ
ージ破壊に対して強いものとすることができる利点を有
している。しかも、ベース拡散層を2つに分離形成して
あるから、第2のエミッタ拡散層からの漏れ電流がベー
ス電流として第1のベース拡散層に流入せず、トランジ
スタ特性の信頼性を高めることができる利点を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る抵抗内蔵型トランジ
スタの縦断面図である。
【図2】同抵抗内蔵型トランジスタの酸化膜を省略して
示す平面図である。
【図3】同抵抗内蔵型トランジスタの回路図である。
【符号の説明】
2 シリコン基板 3a,3b 第1及び第2のベース拡散層 4,5 第1及び第2のエミッタ拡散層 7 配線 B ベース電極 C コレクタ電極 E エミッタ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/73 H01L 27/06 311 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、この基板表面に形成されるベース
    拡散層と、このベース拡散層内に形成されるエミッタ拡
    散層と、前記ベース拡散層に抵抗を介して接続するベー
    ス電極と、前記エミッタ拡散層に接続するエミッタ電極
    と、前記基板の他の表面に形成されるコレクタ電極とを
    備えてなるトランジスタにおいて、前記ベース拡散層を2つに分離形成し、第1のベース拡
    散層内に前記エミッタ拡散層を形成すると共に、第2の
    ベース拡散層内に第2のエミッタ拡散層を形成し、前記
    第2のエミッタ拡散層と前記第1のベース拡散層とを
    線で接続し、前記ベース電極をこの第2のエミッタ拡散
    層に接続したことを特徴とする抵抗内蔵型トランジス
    タ。
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