JP3439134B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP3439134B2
JP3439134B2 JP27588498A JP27588498A JP3439134B2 JP 3439134 B2 JP3439134 B2 JP 3439134B2 JP 27588498 A JP27588498 A JP 27588498A JP 27588498 A JP27588498 A JP 27588498A JP 3439134 B2 JP3439134 B2 JP 3439134B2
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明 初谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関するもので、特に効率の高いBIP−ICの配線
パターンにに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、BIP−ICの配線は、一層目に
電源ラインとグランドラインが設けられ、二層目に相互
配線が設けられたものが主であった。
【0003】例えば、特開平2−3952号公報がその
一例としてある。これは電源ラインとグランドラインと
の間の領域に、素子の配置領域が矩形状に形成される、
いわゆるビルディングブロック方式と呼ばれるものであ
る。本公報は、このビルデイングブロックのサイズが全
て同じもので構成されているものである。
【0004】また図10は、各ビルデイングブロックの
サイズが異なるもので、それぞれ電子回路ブロックA〜
Iが組み込まれ、全体としてIC回路が実現されている
ものである。各ブロックは、縦がdの長さで統一され、
横は、一つの電子回路ブロックが配置できる実質的に異
なった長さに成っている。
【0005】そして一層目に配置される一対の電源線
(電源ライン10、11、12とグランドライン13、
14、15)で各電子回路ブロックに電源を供給してい
る。
【0006】ここで各電子回路ブロック(ビルデイング
ブロック)は、点線で示され、上からA〜Iで示されて
いる。
【0007】各ビルデイングブロックの中の半導体素子
の間の接続は、一層目の配線で実現されている。ここで
は、X軸(紙面に対して左右)方向の配線16、Y軸
(紙面に対して縦)方向の配線17が組み合わされて実
現されている。図面では、一点鎖線で示されているもの
が一層目に形成された配線であり、×印で示されている
部分が、半導体素子、とコンタクトしている部分であ
る。
【0008】またブロック間の配線は、主に二層目の配
線で実現されている。ここでは2点鎖線で示した。例え
ば、ブロックDとブロックGの間の電気的接続は、配線
18で実現され、ブロックEとブロックHとの接続は、
二層目の配線19と一層目の配線16、17で実現され
ている。これらは、電源ライン12とグランドライン1
4が一層目の配線として延在されているため、二層目に
しか構成できないためである。
【0009】また電源ライン11とグランドライン13
との間を若干広げ、これを配線専用領域として活用する
場合もある。これはグランドライン13の上方から二層
目の配線で前記配線専用領域にまで延在し、この配線専
用領域内は、一層目の配線でX軸方向のみ延在され、そ
して、電源ライン11の上を通過するため、再度二層目
の配線で電源ライン11の下、例えばブロックDに延在
されている。
【0010】更にグランドライン13、14、15は、
半導体基板と分離領域(以下ISOと呼ぶ)を介して接
続されている。また半導体基板は、例えばリードフレー
ムを構成するアイランドと接続され、GND電位に接地
されている。前記ISOは、半導体基板に積層されたエ
ピタキシャル層を貫通するもので、半導体基板と同導電
型であるP型で成る。そしてこのISOで囲まれたアイ
ランドに各半導体素子が形成され、PN分離されてい
る。そしてこのISOは、グランドラインの下層にもコ
ンタクトとして延在され、絶縁膜の開口部から顔を出し
ている。これが図10では、黒く塗りつぶされた領域で
ある。殆どは、グランドラインをGND電位に固定させ
るために、点ではなく、帯状に長くコンタクトが形成さ
れている。設計上ISOの配置ができない場合は、グラ
ンドライン14、15のようにコンタクト孔が幾つかに
分断されている場合もあるが、それでも帯状であり、ス
ポット状にコンタクトされているのは数少ない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、グラ
ンドパッドから延在されるグランドライン13、14、
15は、それ自身のインピーダンスにより、電圧変動を
発生する。そのため、例えば黒い塗りつぶし領域で示す
ように、幅が数μm〜10μm程度の幅で、長さが数百
μm〜1000μm程度の帯状のコンタクトでグランド
配線がコンタクトされている。以下全面コンタクトと呼
称する。しかしこの全面コンタクトでは、未だインピー
ダンスが高く、また長さが非常に長い帯状で全面コンタ
クトをするため、他のパターンを配置することも困難で
あり、実装密度の向上ができない問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題に鑑
みて成され、電子回路に電源を供給する電源ラインおよ
びグランドラインを、第3層目の配線が設けられる層に
設け、且つ所定の間隔(d)で一方の方向(X軸方向)
に複数対で延在させ、前記電源ラインと前記グランドラ
インの間に位置する半導体領域は、前記電子回路を構成
する複数の電子回路ブロックが形成される第1列目の領
域、第2列目の領域、…であり、前記電子回路ブロック
を構成する半導体素子を、前記第1列目の領域、前記第
2列目の領域、…に於いて、前記間隔dと前記一方の方
向(X軸方向)に所定の長さを使って形成される配置領
域(A、B、C…)に実質的に設け、前記配置領域
(A、B、C…)内の前記半導体素子間を接続する配線
は、第1層目の配線が設けられる層に、一方の方向(X
軸方向)及び/又は他方の方向(Y軸方向)に延在させ
て設け、前記電源ラインまたは前記グランドラインと直
交する位置関係に配置された半導体素子との間を接続す
る配線は、第2層目の配線が設けられる層に設けられ、
且つ他方の方向(Y軸方向)に延在されて設けられ、前
記電源ラインまたはグランドラインと平行な方向に位置
する前記配置領域間を接続する配線を、第3層目の配線
が設けられる層で、前記電源ラインと前記グランドライ
ンの間に延在させて設け、前記電源ラインまたは前記グ
ランドラインと斜めに交差する位置関係に配置される前
記配置領域の間を接続する配線は、第2層目の配線が設
けられる層に設けられ、且つ他方の方向(Y軸方向)に
延在される第1の配線と、第3層目の配線が設けられる
層で、前記電源ラインと前記グランドラインの間に延在
されて設けられ第2の配線により成る事で解決するもの
である。
【0013】特に3層目の配線層にグランドラインを設
けることで、グランドラインの下には、半導体素子や配
線を配置でき、しかも一層目の配線層、二層目の配線層
および3層目の配線層の延在方向を決めているので、パ
ターン配置が非常に容易となる。
【0014】また前記グランドラインの下層に対応する
半導体層、前記グランドラインの下層に対応する第1層
目の配線が設けられる層、前記グランドラインの下層に
対応する第2層目の配線が設けられる層に、半導体素子
または配線を設けることで解決するものである。
【0015】またグランドラインの下層に沿って設けら
れた分離領域は、この分離領域を複数箇所で露出するコ
ンタクト列を有し、前記前記コンタクト列の一端から他
端までで占める分離領域全域と前記グランド配線がコン
タクトした際に、前記グランド配線から前記半導体基板
に発生する抵抗値と同等または低く成るように前記コン
タクト列のピッチを調整することで解決するものであ
る。
【0016】更にコンタクトサイズは、10μm以下
で、前記コンタクト列の一端から他端までの長さは、数
百μm〜千μmで、前記コンタクト列は、前記抵抗値と
実質同等になるできるだけ大きなピッチに設定すること
で解決するものである。
【0017】図6からも判るとおり、コンタクトピッチ
を80μm以下にすることで、帯状のコンタクトで形成
されるコンタクト抵抗よりも小さくなる部分が発生す
る。従って、グランドラインに形成するコンタクトは、
図5の上二本に示すような、長い帯状のコンタクト形状
にしなくとも、下二本に示すようにあるコンタクトピッ
チで従来と同等またはそれ以下のコンタクト抵抗を実現
できる。しかもコンタクトとコンタクトの間は、素子、
配線の形成領域として活用できるため、従来構造に比べ
素子か配線の実装密度を向上できる。また別の言い方を
すれば、従来のICをより小さくすることができる。
【0018】コンタクトサイズは、10μm以下で、コ
ンタクト列の一端から他端までの長さは、数百μm〜千
μmの構造に於いては、前記コンタクト列は、前記全面
コンタクトの抵抗値と実質同等になるピッチがある。つ
まり図6に示すように、約50μmピッチ以下のコンタ
クト間隔で実質全面コンタクトと同等か、それ以下のG
ND抵抗値を実現できる。従って、この範囲の中ででき
るだけ大きなピッチを設定することで、コンタクトとコ
ンタクトの間に更に素子を配置できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。本発明は、特にBIP−ICに関するもので
ある。
【0020】では第1の実施の形態について、図1を参
照しながら説明する。図では、半導体IC(半導体チッ
プ)20を示し、周辺には、ボンディングパッドが形成
されている。このボンディングパッド21〜23の形成
領域を除いた実質矩形領域(外側から2番目に示す点線
で示した四角形領域)24を素子の形成領域とした。た
だしボンディングパッドの下にも保護ダイオード等が作
り込まれている場合がある。
【0021】この素子の形成領域24は、ブロックA〜
Gに分かれている。一般にIC回路は、幾つかの電子回
路ブロックに分かれており、この電子回路ブロックが各
ブロックA〜Gに形成されている。つまりここでは七つ
の回路ブロックで一つの半導体IC回路が構成されてい
ることになる。また回路ブックとしては、AM回路、マ
ルチプレックス回路、FM−IF回路、ノイズキャンセ
ラー回路等である。この回路ブロックは、ラジオ用であ
り、例えばテレビやビデオ等になると別の回路ブロック
で構成されることになる。
【0022】ICの断面を説明すれば、まずP型の半導
体基板があり、この基板の上には、N型のエピタキシャ
ル層が少なくとも一層積層されている。このエピタキシ
ャル層は、通常は一層であるが、例えば光IC等では、
二段、三段とエピタキシャル層を積層するものがある。
またこのエピタキシャル層の表面から前記半導体基板ま
で到達するISOがあり、このISOで囲まれたアイラ
ンドには、各半導体素子が作り込まれている。この半導
体素子としては、トランジスタ、ダイオード、コンデン
サ、拡散抵抗、ダイオード等がある。またアイランドに
於いて、エピタキシャル層と半導体基板の間には、埋め
込み層が形成されている。例えば、NPN型トランジス
タが形成されるいる所の埋め込み層は、N+型であり、
コレクタ抵抗の低減を目的としている。
【0023】つまり点線で囲まれた各ブロックA〜Gに
は、各回路ブロックを構成する半導体素子が形成されて
いる。
【0024】そして前記エピタキシャル層の上には、第
1層目の絶縁膜が形成され、この上に第1層目の配線層
が形成されている。更にこの上には、第2層目の絶縁層
が被覆され、第2層目の配線層が形成され、更にその上
には、第3層目の絶縁層が形成され、更に第3層目の配
線層が形成されている。ここで前記絶縁膜や絶縁層は、
シリコン酸化膜、Si3N4膜、PSG膜、NSG膜また
はTEOS膜で、単独でも良いし、組み合わされて複数
の層で形成されても良い。また製法は、スピンオン、C
VD、減圧CVD、プラズマCVD等で形成される。も
ちろんそれぞれは、所定の回路が実現されるためにコン
タクトが形成されている。
【0025】更には、全面にパシベーション膜が設けら
れ、例えばリードフレームに実装され、リードとボンデ
イングパッドが金属細線にて接続され、樹脂封止されて
完成される。
【0026】本発明の特徴は、グランドライン25〜2
7を第3層目に形成することにある。グランドパッド2
3は、直接リードと金属細線を介して接続されているの
で、GND電位として安定している。しかしグランドラ
イン25〜27の先端に行くほど、GND電位は不安定
となるが、これを問題としない場合は、また図10のコ
ンタクトのように帯状に長く形成する必要はない。例え
ば、全くコンタクトを設けないとか、グランドライン2
5〜27のどこかに幾つかのコンタクト28〜30を設
け、それ以外はコンタクトを形成しなければ、コンタク
ト28〜30の形成領域以外のグランドラインの下層
は、素子や配線の形成領域として活用できる。具体的に
は図7を参照。また各ブロック内の素子の相互接続は、
ブロックFに一例として図示したが、X軸、Y軸の一層
目の配線31、32を多用して実現される。また×印
は、コンタクトを示す。またブロック間の接続は、例え
ばブロックAからブロックFに延在されている第1層目
の配線33や第2層目の配線34で実現されている。
【0027】続いて、第2の実施の形態について図2を
参照して説明する前に、図5、図6を参照して、本発明
の第2のポイントについて以下に説明する。
【0028】図5の符号110、111、112、11
3で示す部分は、半導体層に形成される分離領域とす
る。また黒く塗りつぶされた領域114、115、11
6、117は、絶縁膜を開口して形成されたコンタクト
孔であり、グランド配線118、119、120、12
1がコンタクト孔を介して電気的に接続されている。こ
こでは図面を簡略するため、グランド配線も分離領域と
同じサイズとしているが、分離領域はグランド配線より
大きく形成されても良い。
【0029】図5の上の二本は、幅(縦の長さ)8μm
(または4μm)で長さが600μmのコンタクト孔1
14、115である。またコンタクト孔114、115
の周辺には約5μmのマージンをとり、グランド配線1
18、119は、幅18μm(または14μm)、長さ
610μmのサイズを有している。またこの下の分離領
域110、111のサイズも実質同じにしてある。
【0030】一方下の二本は、コンタクト孔116、1
17がアイランド状に形成され、縦横8μm(または4
μm)が形成され、グランド配線120、121および
分離領域112、113のサイズは、上の二本の配線と
同じである。また全てのグランド配線には測定用のパッ
ドが設けられているが、図面では省略している。
【0031】まず上2本のグランド配線118、119
に接続されているパッドに抵抗測定用のプローブを当て
て測定した結果が、図6の点線である。つまり上から一
本目のグランド配線118、その下のP+型の分離領域
110、この分離領域下層のP型の半導体基板、二本目
の分離領域111およびその上のグランド配線119間
で測定したものである。
【0032】一方、図6の実線は、図5の下二本のグラ
ンド配線120、121に接続された測定用のパッドに
プローブを当て、測定したものである。測定されるグラ
ンド配線下のコンタクトサイズは、全て統一されてい
る。実験では、8μm×8μm(または4μm×4μ
m)であり、コンタクトピッチを変えたものが更に用意
されている。これらの抵抗値を仮にGND抵抗値と定義
して縦軸に、横軸にはピッチを示した。例えば、4μm
コンタクト(図では4μ□と示す)では、ピッチが小さ
くなるに従い、そのGND抵抗値は、ほぼリニアに低下
し、破線(帯状の全面コンタクト、図ではストライプ抵
抗値と示して有る抵抗値)と交差する当たりから、徐々
にその傾きが減少している。そして約60μmピッチ当
たりから、ストライプ抵抗値を下回った。
【0033】8μmコンタクト(図では8μ□)も、ピ
ッチが小さくなるに従い、そのGND抵抗値は、ほぼリ
ニアに低下し、破線と交差する当たりから、徐々にその
傾きが減少してきている。そして約80μmピッチ当た
りから、ストライプ抵抗値を下回った。
【0034】例えば、8μmコンタクトでは、〜約80
μmピッチまで、実質同程度かそれ以下のGND抵抗値
を示す。従って回路上限りなくGND電圧に固定したい
場合は、80μmピッチを更に細かくする必要がある
が、さほど精度を要しない場合は、できるだけピッチを
広げた方が、パターンの融通性が効く。例えば、全面コ
ンタクトのGND抵抗値と同等にするには約80μmピ
ッチまでそのピッチを広げられる。つまりグランド配線
は、コンタクトを介して分離領域とコンタクトしていれ
ば良く、隣接するコンタクト孔間の下層には、配線、回
路素子を配置できる。
【0035】つまりストライプ状の全面コンタクトで実
現するグランド配線で、図5の上二本で実現する方法で
測定したGND抵抗値をRgとする。また、このストラ
イプ状の全面コンタクトの幅と縦横が同じサイズで実現
するグランド配線で、図5の下二本で実現する方法で測
定したGND抵抗値をRn(ここでnはピッチを示す)
で表すと、Rgと同等、またはそれ以下の抵抗値を示す
ピッチnの内、できる限り大きなピッチnを選択するこ
とで、全面コンタクトのGND抵抗値より大きくないグ
ランド配線を実現できる。またコンタクト孔を介して配
置しているので、コンタクト間に半導体素子を配置でき
パターンの融通性を向上させることができる。
【0036】図2は、実質図1と同じであり、異なる所
は、グランドライン25〜27にコンタクト孔が設けら
れている点である。従って図1と同じ部分は、同じ符号
で示し、以下には、異なる点のみ説明してゆく。例え
ば、ブロックAとブロックFの間のグランドライン25
の間には、この下に形成されているISOとコンタクト
孔35、36を介してコンタクトしている部分がある。
つまり図10のように帯状に長い領域で分離領域まで完
全に開口している部分が無いため、ここには素子や配線
33、34が延在できるメリットを有する。
【0037】具体的には、それを図7で説明する。つま
りコンタクト間の間に形成されるグランドラインとして
図7のグランドライン40を用いて説明する。
【0038】図7は、図2(または図4)のグランドラ
イン40の下に素子や配線を形成した図であり、符号4
1、42は、点線で示す拡散抵抗である。この拡散抵抗
は、前述したエピタキシャル層内にP型またはN型で形
成される拡散領域である。×印は、コンタクト孔を示
し、グランドライン40の下に形成されたブロックに延
在される一層目の配線47と拡散抵抗41は、コンタク
ト孔43を介して接続されている。また、他端は、コン
タクト孔44を介してグランドラインの下に形成される
一層目の配線48と接続されている。同様に拡散抵抗4
2もコンタクト45、46を介して、一層目の配線4
8、49と接続されている。そして一層目の配線49
は、二層目の絶縁層の開口部から成るコンタクト孔50
を介して二層目の配線51と接続され、この配線51
は、グランドライン40の下を通過して、グランドライ
ン40の上または下にある別のブロックと電気的に接続
されている。
【0039】また符号52は、コンデンサであり、符号
53は、NまたはP型の下側の電極領域であり、ここに
は例えば誘電体薄膜としてSi窒化膜が形成され、その
上には、ポリSiとAlで成る一層目の上側電極が形成
されている。また符号55は、前記NまたはP型の下側
の電極がここまで伸びて、露出している領域であり、こ
こには、下側電極となる一層目の配線56が形成されて
いる。
【0040】更に符号57は、縦型トランジスタであ
り、コレクタ、ベース、エミッタ領域とコンタクトした
一層目の電極57〜60が形成されている。
【0041】つまり従来、図10のように、コンタクト
が帯状に形成されているため、このグランドラインの下
には、配線や素子を形成することができなかった。しか
し図7に示すように、グランドライン4は、3層目に形
成されるため、この下層には、半導体素子が形成できる
ようになった。つまり半導体素子のコンタクトをグラン
ドラインの下に配置しても、一層目、二層目の配線がグ
ランドラインの下に延在できるため、積極的にグランド
ラインの下に半導体素子が作り込め、その分実装密度の
向上が実現できる。また実装密度の向上によりチップサ
イズの縮小も実現できるメリットを有す。
【0042】第3の実施の形態を図3を用いて説明す
る。この半導体IC70は、図1のブロックに於いて、
縦軸の長さをdに統一し、横軸を任意のサイズにしたも
のを電源ラインとグランドラインの間に形成したもので
ある。(どちらかというと、ブロックの上下側辺の近傍
上に電源ラインとグランドラインを配置したものと言え
る。) 半導体IC(半導体チップ)70の周辺には、ボンディ
ングパッドが形成されている。このボンディングパッド
71〜73の形成領域を除いた実質矩形領域(点線で示
した四角形領域)74を素子の形成領域とした。ただし
ボンディングパッドの下にも保護ダイオード等が作り込
まれている場合がある。
【0043】この素子の形成領域74は、ブロックA〜
Iに分かれている。回路ブロックは、第1の実施の形態
と同様に、IC回路を構成するものであり、ここでは九
つの電子回路ブロックで一つの半導体IC回路が構成さ
れていることになる。
【0044】電源ライン75〜77、グランドライン7
8〜80は、3層目の配線層に形成されるため、この下
層には、図7で説明したように、半導体素子、配線が形
成でき、パターン配置の融通性が向上する。
【0045】またここでは、一層目の配線、二層目の配
線および3層目の配線の方向を規定している。
【0046】つまり各ブロック内の相互配線は、ブロッ
クAやブロックDに示すように、X軸の第1層目の配線
81とY軸方向の一層目の配線82で実現している。配
線81は、素子間接続であり、ブロックAの配線82
は、素子とグランドライン78の接続を示している。
【0047】続いて二層目の配線は、全てY軸方向に統
一されている。二層目の配線83は、ブロックAとブロ
ックDとの間を接続し、配線84は、ブロックBとブロ
ックHとを接続するものである。主に二層目の配線は、
ブロック間の配線を実現させるためY軸方向に形成して
いる。
【0048】更に、3層目の配線は、X軸に統一されて
いる。つまりVCCパッド72から延在されている電源
ライン75〜77、GNDパッド73から延在されてい
るグランドライン78〜80は、全てX軸方向に統一さ
れている。また電源ラインとグランドラインとの間に
は、黒く塗りつぶされた線で示しているように、横方向
のブロック間の接続も実現している。例えば配線85
は、ブロックBとブロックCを接続するもので、左端
は、一層目の配線とコンタクトしてから半導体素子と接
続されている。また3層目の配線86は、ブロックCと
ブロックGを接続するものであり、ブロックCから配線
86までは、二層目の配線で、配線86の左端からブロ
ックGまでも二層目の配線で実現されている。
【0049】本構造では、配線が非常に疎で示されてい
るが、実際は非常に密でなっている。従って、二層目の
配線をY軸方向、3層目の配線をX軸方向に統一するこ
とで、二層目の配線同士が交差することもなく、3層目
の配線も交差が無くなる。
【0050】またグランドラインや電源ラインと交差す
る関係に配置されるブロック(例えばブロックCとG)
は、二層目の配線と3層目の配線を活用することで、簡
単に接続させることができる。
【0051】図4は、実質図3と同じであり、異なる所
は、グランドライン78〜80にコンタクト孔が設けら
れている点である。また図3と同じ部分は、同じ符号で
示し、説明は省略する。
【0052】またコンタクトとコンタクトの間のグラン
ドライン下には、前述した図7の構成を採用できるの
で、やはりパターン配置の融通性が向上し、実装密度を
向上させることができる。
【0053】続いて、図8と図9にグランドラインとI
SOの別のコンタクト方法を説明する。
【0054】図2、図4および図10は、グランドライ
ンから真下のISOにダイレクトにコンタクトしている
が、図8は、グランドライン200の外側に位置するI
SOとコンタクトするものである。やはり一点鎖線は、
一層目の配線であり、2点鎖線は二層目の配線である。
また図8(b)は、A−A線の断面図であり、(C)
は、B−B線の断面図である。
【0055】コンタクト孔201、202は、第一層目
の絶縁膜からISOが露出されている部分であり、IS
Oはコンタクト孔201から202に向かって左右に延
在されていても、島状に配置されていても良い。つまり
一層目の配線203の上端は、コンタクト孔201を介
してISOと接続され、下端は二層目の絶縁層から露出
している一層目の配線203のコンタクト孔204を介
して二層目の配線205と接続されている。また二層目
の配線205は、第三層目の絶縁層から露出している二
層目の配線コンタクト206を介してグランドライン
00とコンタクトしている。
【0056】もしもコンタクト206の位置がコンタク
ト204の上にある場合、コンタクト201(または2
02)がコンタクト204の下に位置する場合、図の×
印で示した凹み部が有るため、コンタクト孔を形成しず
らい欠点を有するが、ここでは全てのコンタクト202
(または201)、204、206の位置が全てずれて
いるため、コンタクト孔を凹み部に影響されず開口させ
ることができるメリットを有する。
【0057】図9は、グランドライン300の内側に位
置するISOとコンタクトするものである。やはり一点
鎖線は、一層目の配線であり、2点鎖線は二層目の配線
である。また図8(b)は、(a)のA−A線の断面図
である。一層目の配線301の右端は、コンタクト孔3
02を介してISOと接続され、左端は二層目の絶縁層
から露出している一層目の配線301のコンタクト孔3
03を介して二層目の配線304と接続されている。ま
た二層目の配線304は、第3層目の絶縁層から露出し
ている二層目の配線のコンタクト305を介してグラン
ドライン300とコンタクトしている。
【0058】コンタクト302の位置がコンタクト30
5の上にあるが、×印で示す凹み部306は、二層目の
絶縁層307で緩和されるため、これも凹み部が有るた
めに発生するコンタクト孔の形成しずらさを抑制させる
ことができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、第1に、電子回路ブロ
ックが形成された前記ブロックの上層で、且つ3層目の
配線層にグランドラインを設ける事で、グランドライン
下の領域は、素子、配線の形成領域として有効活用でき
る。
【0060】また第1の配線層、第2の配線層および第
3の配線層の方向を統一しているので、配線パターンの
交差が無い良好なパターン配置が実現できる。またグラ
ンド配線の下層に設けられた分離領域は、この分離領域
を複数箇所で露出するコンタクト列を成し、前記前記コ
ンタクト列の一端から他端までで占める分離領域全域と
前記グランド配線がコンタクトした際に、前記グランド
配線から前記半導体基板に発生する抵抗値と同等または
低く成るように前記コンタクト列のピッチを調整する事
で、図6からも判るとおり、コンタクトピッチを80μ
m以下にすることで、帯状のコンタクトで形成されるコ
ンタクト抵抗よりも小さくなる部分が発生する。従っ
て、グランドラインに形成するコンタクトは、図5の上
二本に示すような、長い帯状のコンタクト形状にしなく
とも、下二本に示すようにあるコンタクトピッチで従来
と同等またはそれ以下のコンタクト抵抗を実現できる。
しかもコンタクトとコンタクトの間は、素子、配線の形
成領域として活用できるため、従来構造に比べ素子か配
線の実装密度を向上できる。また別の言い方をすれば、
従来のICをより小さくすることができる。
【0061】更に、コンタクトサイズを、10μm以下
で、前記コンタクト列の一端から他端までの長さは、数
百μm〜千μmで、前記コンタクト列は、前記抵抗値と
実質同等になるできるだけ大きなピッチに設定すること
で、コンタクトとコンタクトの間に更に素子を配置でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である半導体集積回
路装置の平面図である。
【図2】図1に所定のピッチのコンタクト孔を採用した
図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態である半導体集積回
路装置の平面図である。
【図4】図3に所定のピッチのコンタクト孔を採用した
図である。
【図5】帯状の全面コンタクトと所定のピッチで作られ
たコンタクトの抵抗値を測定する方法を説明する図であ
る。
【図6】図5の測定結果を説明する図である。
【図7】グランドラインの下層に配置できる素子を説明
する図である。
【図8】グランドラインとのコンタクト方法を説明する
図である。
【図9】グランドラインとのコンタクト方法を説明する
図である。
【図10】従来の半導体装置を説明する平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 充夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−248049(JP,A) 特開 平8−125150(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/822 H01L 21/82 H01L 27/04 H01L 21/768

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の機能を有する電子回路が形成さ
    れる半導体集積回路装置であり、 前記電子回路に電源を供給する電源ラインおよびグラン
    ドラインは、第3層目の配線が設けられる層に設けら
    れ、且つ所定の間隔(d)でX軸方向に複数対で延在さ
    れ、 前記電源ラインと前記グランドラインの間に位置する半
    導体領域は、前記電子回路を構成する複数の電子回路ブ
    ロックが形成される複数列の領域であり、 前記電子回路ブロックを構成する半導体素子は、前記
    数列の領域に於いて、前記間隔dと前記X軸方向に所定
    の長さを使って形成される複数の配置領域に実質的に設
    けられ、前記複数の配置領域 内の前記半導体素子間を接続する配
    線は、第1層目の配線が設けられる層に、X軸方向及び
    /又はY軸方向に延在されて設けられ、 前記電源ラインまたは前記グランドラインと直交する位
    置関係に配置された半導体素子との間を接続する配線
    は、第2層目の配線が設けられる層に設けられ、且つ
    軸方向に延在されて設けられ、 前記電源ラインまたはグランドラインと平行な方向に位
    置する前記複数の配置領域間を接続する配線は、第3層
    目の配線が設けられる層で、前記電源ラインと前記グラ
    ンドラインの間に延在されて設けられ、 前記電源ラインまたは前記グランドラインと斜めに交差
    する位置関係に配置される前記配置領域の間を接続する
    配線は、第2層目の配線が設けられる層に設けられ、且
    Y軸方向に延在される第1の配線と、第3層目の配線
    が設けられる層で、前記電源ラインと前記グランドライ
    ンの間に延在されて設けられ第2の配線により形成さ
    れ、 前記グランドラインの下層に沿って設けられた分離領域
    には、この分離領域を複数箇所で露出するコンタクト列
    を有し、前記コンタクト列の各コンタクトは、前記第1
    の絶縁膜のコンタクト孔で前記分離領域とコンタクトし
    て前記グランドラインの下層に延在される一層目の配線
    と、前記グランドライン下にある前記一層目の配線と電
    気的に接続し、前記グランドラインに沿って延在され、
    その延在された端部で前記グランドラインとコンタクト
    する第2層目の配線とで形成されることを特徴とした半
    導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記グランドラインの下層に対応する半
    導体層、前記グランドラインの下層に対応する第1層目
    の配線が設けられる層、前記グランドラインの下層に対
    応する第2層目の配線が設けられる層に、半導体素子ま
    たは配線を設けたことを特徴とした請求項1記載の半導
    体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板と前記分離領域に電気的に接
    続された前記グランドラインとの抵抗値が前記分離領域
    と前記グランドラインが連続してコンタクトした際の前
    記抵抗値に比べて同等またはそれ以下になるように、前
    記分離領域を露出する前記コンタクト列のピッチを選択
    することを特徴とした請求項1記載の半導体集積回路装
    置。
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