JPH0882006A - 梁の固定方法および梁用固定金具 - Google Patents

梁の固定方法および梁用固定金具

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JPH0882006A
JPH0882006A JP21695794A JP21695794A JPH0882006A JP H0882006 A JPH0882006 A JP H0882006A JP 21695794 A JP21695794 A JP 21695794A JP 21695794 A JP21695794 A JP 21695794A JP H0882006 A JPH0882006 A JP H0882006A
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Akira Tanaka
昭 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 梁を柱に容易に固定することのできる梁の固
定方法および梁用固定金具を提供すること。 【構成】 梁22を木製の柱12に固定する際に用いる
梁用固定金具10において、一端側が柱12に設けられ
た溝部14に挿入されて柱12に固定される固定部16
aに形成され、他端側が梁を受けて支持する支承部16
bに形成された支持部材16と、支持部材16に一体的
に設けられ、支持部材16を柱12へ固定するために釘
20が貫通できるパイプ18とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梁を木製の柱に固定す
る梁の固定方法および梁用固定金具に関する。
【0002】
【従来の技術】日本の伝統的な木造建築としては、木造
軸組構法(以下、在来工法という)がある。この工法に
よれば、高度な木組の技術と複雑な工程を経て構築され
るため、工事期間が長期にわたり、建築コストが嵩む。
また、家屋の建築工法としては、部材の多くを工場で生
産し、施工現場で組み立てるプレハブ工法、または、規
格材で組んだ枠に構造用合板を釘打ちし、壁、床、屋根
パネルをつくり、それを組み立て上げる2×4工法があ
る。これらの工法では、既に工場内で規格化生産された
建築資材を搬送して組み立てるため、施工効率が向上
し、建設コストを低減できるという利点がある。しか
し、以上の工法によって建築された家屋は、建物に作用
する外力を多数の柱等の建築資材で分散して受ける点で
は同じであり、建物の強度を得るために資材の点数が多
くなっている。
【0003】そこで、資材の点数を減らし、さらに施工
効率および断熱性能を向上させる工法として、本願出願
人は新な建築方法(特開平5−302355号公報)を
開示している。この工法によれば、先ず、建築物の略中
央部に、建築物に作用する全ての水平力を支持できるよ
う補強されたラーメン構造から成るコアを構築する。次
にそのコアの周囲に立設された柱と、その柱と前記コア
との間及びその柱間を結合する梁とから成る骨組を構築
する。そして、外壁の断熱パネルを張設し、さらに屋根
を形成する。この建築工法によれば、コアで水平力を支
持できるため、柱の数を減らすことが可能である。例え
ば、強度のすぐれた集成材を柱および梁として使用すれ
ば、柱の数を在来工法のほぼ10分の1程度で済ますこ
とができる。このため、材料費および施工費用を低減で
き、建設コストを低減できる。
【0004】上記のような、集成材を柱および梁として
使用する建築方法では、柱および梁を長尺の部材とする
ことができる。この利点と、建物の強度を失わないで施
工性を向上のさせるため、柱と梁との接合方法は、在来
工法の木組によるものなどとは異なり、重なりあう柱と
梁に予め穿設された透孔へ、ボルトを貫通させてナット
を締め付けて固定する方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、柱の連
結用の透孔と、梁の連結用の透孔の位置を一致させてボ
ルトを通すことは、梁が大型で重量物であるため難しい
作業となっている。特に、集成材を利用した梁は、長尺
で断面が大きく重いため、組み立ての作業性を悪化させ
ている。
【0006】そこで、本発明の目的は、梁を柱に容易に
固定することのできる梁の固定方法および梁用固定金具
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明は、
梁を木製の柱に固定する梁の固定方法において、前記柱
の側壁面に溝部を形成する工程と、前記柱を基礎上に立
設する工程と、梁用固定金具の一端側を前記柱の溝部に
挿入し、他端側の支承部が柱の側壁面外方に突出するよ
う梁用固定金具を柱に取り付ける工程と、前記梁用固定
金具の支承部に梁を載せ、梁と柱との間に係合する部材
によって両者を連結する工程とを備えることを特徴とす
る。
【0008】また、本発明は、梁を木製の柱に固定する
際に用いる梁用固定金具において、一端側が前記柱に設
けられた溝部に挿入されて該柱に固定される固定部に形
成され、他端側が梁を受けて支持する支承部に形成され
た支持部材と、該支持部材に一体的に設けられ、支持部
材を柱へ固定するために釘が貫通できる貫通部を有する
釘止め部とを具備することを特徴とする梁用固定金具に
もある。
【0009】また、前記釘止め部の貫通部の貫通方向が
前記支持部材の前記溝部への挿入方向に沿うように、パ
イプ状の釘止め部が前記支持部材の固定部に固定されて
いることで、支持部材を柱の好適に固定することができ
る。
【0010】さらに、前記支持部材の梁が支持される支
承部の上面側に、梁を支持するように受けて螺子によっ
て上下動する梁受け材を備えることで、梁を柱に対して
微小移動させることができ、梁を適正位置に移動して柱
に容易に固定することができる。
【0011】
【作用】本発明の梁の固定方法によれば、一端側を前記
柱の溝部に挿入し、他端側の支承部が柱の側壁面外方に
突出するよう、柱に取り付けた梁用固定金具の支承部に
梁を載せ、梁と柱との間に係合する部材によって両者を
連結できる。例えば、梁をクレーン等で吊り上げて梁用
固定金具の支承部に載せ、梁の重量を受け、重なりあう
柱と梁に予め穿設された柱の連結用の透孔と、梁の連結
用の透孔とを一致させて、その両者の透孔にボルトを通
し、ナットで締め付ける。この方法では、梁を梁用固定
金具で仮に支持した上で梁を位置決めすることができる
ので、クレーンのみの操作によって梁を位置決めする作
業等と比較して、梁の柱に対する位置調整を容易に行う
ことができ、従って梁を容易に柱に固定できる。
【0012】また、本発明の梁用固定金具によれば、支
持部材の固定部を木製の柱の溝部に挿入し、支持部材に
一体的に設けらた釘止め部の貫通部に、釘を貫通させて
柱に打ちつけることで、その梁用固定金具を確実且つ容
易に柱に固定することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかる梁用固定
金具10の一実施例を示す斜視図である。図2は図1の
実施例の梁用固定金具10が固定されるように柱12に
設けられた溝部14を示す斜視図である。16は支持部
材であり、所定厚さの鋼板材を矩形に切断して形成され
ている。この支持部材16の一端側が、木製の柱12の
側壁面に設けられた溝部14に進入して柱12に固定さ
れる固定部16aであり、他端側が梁を受けて支持する
支承部16bを形成している。なお、支持部材16の形
状は、本実施例に限られず、溝部の形状に応じ、柱12
に固定された際に有効な支承部を形成できるものであれ
ば、例えば、断面がL字状でも良いし、或いは薄手の鋼
板材に折り曲げ等の加工を施して所定の強度を備えたも
のでもよい。
【0014】18はパイプであり、支持部材16の固定
部16aの端縁部に溶接によって固着され、釘止め部を
構成している。また、図1から明らかなように、パイプ
18は、その軸心方向が支持部材16の溝部14への挿
入方向に沿うよう、固定部16aに固定されている。こ
のように、梁用固定金具10は、支持部材16とパイプ
18とが一体的に設けられているため、溝部14に一方
向からスムースに挿入することができる。また、パイプ
18の内径は、釘の軸部20aより大きく、釘20bの
頭よりも小さい。
【0015】なお、釘止め部としては、本実施例のよう
に支持部材16の幅と同等の長さを有するパイプ18に
限られることはなく、支持部材16を柱に固定するため
に釘が貫通できる貫通部を有していればよい。例えば、
支持部材16の固定部16aに該当する部分に貫通孔を
穿設して釘止め部とすることもできる。また、支持部材
が溝部に挿入される際に障害とならない形状であれば、
溝部からはみ出て柱12の側面に当接するような形状で
もよいし、或いは薄手の鋼板材を折り曲げてパイプ18
に相当する貫通部を形成してもよい。さらに、支持部材
16を柱12に固定する手段としては、釘止め部に代え
て、それ自身が釘に相当する構成としてもよいし、楔部
材を支持部材16に一体的に設け、固定手段とすること
も可能である。また、接着材でも可能である。
【0016】溝部14は、図2に示すように、集成材で
ある柱12の角部に形成されている。従来の天然木の柱
と異なり、集成材はその断面サイズが大きい(例えば、
128mm×302mm)ため、溝部14が形成されて
も、その強度に対する影響は小さい。また、この溝部1
4は、梁用固定金具の固定部16aと、それに一体に固
定されたパイプ18とを、水平方向にスライドさせて挿
入可能な凹部に形成されている。また、図3に示すよう
に、溝部14は、かぎ状に形成されており、パイプ18
が挿入される部分は段部14a(図2参照)となってい
るため、この段部14aにパイプ18が係止して、梁用
固定金具10の前後方向の移動が規制されている。すな
わち、固定部16aと、それに一体に固定されたパイプ
18とを溝部14に挿入すれば、挿入方向と直交する方
向(前後方向)へ抜け出ない。
【0017】上記のようにして、溝部14に、固定部1
6aと、それに一体に固定されたパイプ18とを挿入し
た後、パイプ18内に釘20を挿入して、その釘20を
ハンマーによって集成材(木製)の柱12に打ちつけ
る。これで、梁用固定金具10は、柱12に固定でき
る。釘20はパイプ18にガイドされて柱12に打ちこ
まれるので、作業者は熟練を要することがない。また、
釘20が打ち込まれる部分が柱12の内部であるので、
釘20が曲って先端が飛び出るようなことはなく、確実
に梁用固定金具10を固定できる。また、固定部16a
が、その板厚に対応して形成された溝部14内に挿入さ
れ、上下の木口によって挟まれているため、完全に嵌ま
り込んで上下にぶれることがなく、支承部16bは片持
ばりになるが、梁22が載置された際には、その重量を
好適に受けることできる。
【0018】そして、上記の柱12の側壁面外方に突出
された支承部16b上に梁22を載せ、梁22と柱12
との間に係合する係合部材によって両者を連結できる。
例えば、図3および図4に示すように、ボルト24とナ
ット26を係合部材として使用できる。その連結工程
は、梁22をクレーン等で吊り上げて梁用固定金具10
の支承部16bに載せ、梁22の重量を受け、重なりあ
う柱12と梁22に予め穿設された柱の連結用の透孔1
3と、梁の連結用の透孔23とを一致させて、その両者
の透孔13、23にボルト24を通し、ナット26で締
め付ける。27はワッシャーである。
【0019】この方法では、梁22を梁用固定金具10
で仮に支持した上で、柱12に対する梁22を位置決め
することができるので、クレーンのみの操作によって梁
を位置決めする作業等と比較して、梁22の柱12に対
する位置調整を容易に行うことができ、従って梁22を
容易に柱12に固定できる。すなわち、梁22の重量が
梁用固定金具10に上下方向の位置関係が規定された状
態で受けられるから、梁22の柱12に対する位置調整
は主に水平方向のみになり、従って、梁22を所定の位
置へ容易に移動でき、柱を容易に固定できる。なお、柱
12の連結用の透孔13と柱の溝部14の位置関係、お
よび梁22の連結用の透孔23は工場で寸法精度良く設
けることが可能である。
【0020】次に、本発明の梁用固定金具の他の実施例
を説明する。図5は、支持部材16の梁22が支持され
る支承部16bの上面側に、梁22を支持するように受
けて螺子28によって上下動する梁受け材30を備え
る。この位置調整手段によれば、梁22を柱12に対し
て上下方向に微小移動させることができ、例えば、重な
りあう柱12と梁22に予め穿設された柱の連結用の透
孔13と、梁の連結用の透孔23とを一致させるよう
に、梁22を柱12に対して適切且つ容易に位置決めで
きる。なお、前述のように、柱12の連結用の透孔13
と柱の溝部14の位置関係等を、寸法精度良く加工可能
である場合には、上記の位置調整手段は必要ない。
【0021】図6は、支持部材16の梁22が支持され
る支承部16bの端縁に上方に突起するストッパー部3
2が固着された梁用固定金具を示す断面図である。この
ストッパー部32によって梁22が、支承部16b上か
ら滑り落ちないように規制することができる。
【0022】次に、上記の構成からなる梁用固定金具が
好適に適用される建築方法の一例を、図7および図8に
基づいて説明する。以下の建築方法では、ラーメン構造
からなるコアを形成し、そのコアによって水平力を支持
させるため、従来の多数の柱等で外力を分散する建築物
と違って、一本当たりの強度がある集成材を少数する使
用ことで、外力に対する充分な強度を得ることができる
ことを特徴とする。すなわち、この建築方法では、先
ず、建築物の中央部付近に、建築物に作用する水平力を
支持できるように補強されたラーメン構造からなるコア
50を形成する。このコア50は、図7に示すように4
本の重量鉄骨からなる4本の支柱52を基礎の上に立設
し、その4本の支柱52を重量鉄骨からなる梁鋼材54
によって相互に連結して構築する。なお、コアとして
は、重量鉄骨に限らず、水平力を支持できれば、他の構
造、例えば鉄筋コンクリートでもよい。基礎は、一の支
柱52を一の基礎(独立基礎)が対応するように設けら
れている。なお、図7では、その独立基礎が上部に打設
されたコンクリートによって埋設された状態を示してい
る。独立基礎に支柱52を固着するには、独立基礎に植
設したアンカーボルトを利用して行う。梁鋼材54は各
階の床(或いは天井)を形成する高さに設けられてお
り、一階分の梁(所謂地中梁配筋)は後で打設されたコ
ンクリートによって埋設されている。このようにして鉄
骨ラーメン構造を有する直方形状のコア50が形成され
る。なお、鉄骨のコア50の組み立てはユニック車(ト
ラックの後ろにクレーンが搭載されたもの)程度の荷揚
げ機で行うことができる。
【0023】次に、上記のクレーン装置等を利用して基
礎部材、柱、梁、および外装材等の建築資材を吊り上
げ、建築物を組立てる。具体的な実施例としては、先ず
独立基礎56の間に工場で成形されたプレキャストコン
クリート製基礎(以下PC基礎という、図示せず)を、
クレーン機構で吊り上げ、所定の位置に配設する。この
PC基礎は、独立基礎56と、その独立基礎56の外側
面から一体に延設された排水溝と、複数のブロック体を
相互に排水溝の伸長方向に連結するための連結部を備え
ている。このため、基礎の敷設現場に適宜な厚さに捨て
コンクリートを打ち、その上に薄い未硬化のモルタル層
を介してPC基礎を並べ、連結部をボルト等によって連
結すれば、基礎の形成と同時に、排水溝が構築できると
う利点を有する。なお、クレーン装置としては、クレー
ン車に搭載されたもの、或いは、コア50の上方まで延
びる本体軸がコア50によって支持されて回動可能に起
立され、その本体軸の上部にブームを回動可能に軸着
し、そのブームの先端部にフック等の昇降装置を備えて
クレーン機構としたものを利用できる。
【0024】そして、さらにクレーン装置を利用し、図
8に示すように、集成材から成る柱58を基礎の上に立
設し、これらの柱58間や、コア50と柱58との間
を、集成材から成る梁60で連結する。コア50と、梁
との連結は、支柱52或いは梁鋼材54の梁との連結位
置に、連結板を予め溶接によって突設しておき、これ
に、梁の木口に設けた割り溝を嵌合してボルトにより固
定する。梁60と柱58との結合は、前述したように
(図3および図4参照)本発明にかかる梁用固定金具1
0を利用し、梁60と柱58の交差接合部の両者の透孔
が貫通するように一致させ、その位置の一致した透孔に
ボルトを貫通させてナットを締め付ける方法で行う。梁
用固定金具10を利用することは、本建築物のように集
成材からなる大型の梁材を使用する場合に特に有効であ
る。
【0025】このようにして、建物の骨格が形成された
ら、ターンバックル付きの筋交い棒で、骨組を固定す
る。但し、床を剛性のある断熱パネルによって構成する
場合には、そのパネルによって、剛性が確保されるの
で、必ずしも必要ない。さらに、クレーン装置を利用
し、床、壁、屋根を、断熱パネル等によって構築する。
壁面、床面には、必要に応じて、適当な化粧工事が施さ
れ、また、屋根下地面には、防水性屋根材が取り付けら
れ、その他、必要な内装工事が施される。
【0026】上記建築方法で建築された建築物は、コア
50によって建築物に作用する水平力を支持しているた
め、間柱を配設する必要性がなく、使用する柱の数を大
幅に減らすことができる。また、天井の構造も、コア5
0によって支持できるため、つか等の構造材を簡略化で
きる。そして、本建築方法によって通常の住宅を建築す
る場合、鉄骨、柱、梁、高断熱パネルの建て込みで約4
日程度で済み、工期を大幅に短縮できる。このようにし
て、建設資材費を低減できると共に、施工能率を大幅に
低減できるため、建築コストを大幅に低減できる。ま
た、間柱がないため、木造建築では不可能とされてきた
広いオープンスペースの確保ができる。従って、パーテ
ィションを変えることで間取りの変更が容易にでき、生
活スタイルの変化に対応できる。さらに、柱の数が少な
いため建築物全体を軽量化できるので、耐震性も高い。
また、上記建築物のように梁、柱に集成材等の木材を使
用し、外装材に高断熱パネルを使用することで、熱伝導
性の高い鉄骨で構成されたコアを内包できるため、断熱
性を極めて向上できる。また、高断熱パネルを使用する
ことで、結露の発生を防止でき、カビやダニが発生する
ことを防止でき、遮音性、気密性にも優れている。この
ように、本建築物によれば、鉄骨、柱、梁、高断熱パネ
ルの合理的な組合せで、居住性、耐久性、施工性、経済
性、省資源性等のすべての面で有利な効果を有する。な
お、この建築方法は、一般住宅はもちろん集合住宅、事
務所、店舗など、五階程度までの低層建築に幅広く適用
できる。
【0027】上記の建築物では、高気密性や高断熱性を
長期間維持できる構造として、梁、柱等は、強度があっ
て長期にわたって狂いのでない集成材を使用したが、天
然木材で行うことを妨げるものではない。また、コアの
形状は、直方形に限らず、建物の外形に応じて、例え
ば、平面形状として多角形を採用してもよい。以上、本
発明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明
はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を
逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し得るのは勿
論のことである。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、一端側を柱の溝部に挿
入し、他端側の支承部が柱の側壁面外方に突出するよ
う、柱に取り付けた梁用固定金具の支承部に、梁を載
せ、梁が梁用固定金具で仮に支持された状態で、梁の柱
に対する位置調整をする。梁の重量が梁用固定金具に上
下方向の位置関係が規定された状態で受けられるから、
梁の柱に対する位置調整は主に水平方向のみになり、従
って、大型の梁も容易に所定の位置へ移動でき、柱に容
易に固定できるという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる梁用固定金具の一実施例を示す
斜視図。
【図2】木製の柱に設けられた溝部を示す斜視図。
【図3】図1の実施例の梁用固定金具を使い、柱と梁を
連結した状態を示す斜視図。
【図4】柱と梁の連結状態を示す断面図
【図5】本発明にかかる梁用固定金具の他の実施例を示
す断面図。
【図6】本発明にかかる梁用固定金具の他の実施例を示
す部分断面図。
【図7】鉄骨ラーメン構造のコアが構築された状態を説
明する斜視図。
【図8】図7のコアを利用した建築方法を説明する斜視
図。
【符号の説明】
10 梁用固定金具 12 柱 14 溝部 16 支持部材 16a 固定部 16b 支承部 18 パイプ 20 釘 22 梁 24 ボルト 26 ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁を木製の柱に固定する梁の固定方法に
    おいて、 前記柱の側壁面に溝部を形成する工程と、 前記柱を基礎上に立設する工程と、 梁用固定金具の一端側を前記柱の溝部に挿入し、他端側
    の支承部が柱の側壁面外方に突出するよう梁用固定金具
    を柱に取り付ける工程と、 前記梁用固定金具の支承部に梁を載せ、梁と柱との間に
    係合する部材によって両者を連結する工程とを備えるこ
    とを特徴とする梁の固定方法。
  2. 【請求項2】 梁を木製の柱に固定する際に用いる梁用
    固定金具において、 一端側が前記柱に設けられた溝部に挿入されて該柱に固
    定される固定部に形成され、他端側が梁を受けて支持す
    る支承部に形成された支持部材と、 該支持部材に一体的に設けられ、支持部材を柱へ固定す
    るために釘が貫通できる貫通部を有する釘止め部とを具
    備することを特徴とする梁用固定金具。
  3. 【請求項3】 前記釘止め部の貫通部の貫通方向が前記
    支持部材の前記溝部への挿入方向に沿うように、パイプ
    状の釘止め部が前記支持部材の固定部に固定されている
    ことを特徴とする請求項2記載の梁用固定金具。
  4. 【請求項4】 前記支持部材の梁が支持される支承部の
    上面側に、梁を支持するように受けて螺子によって上下
    動する梁受け材を備えることを特徴とする請求項2また
    は3記載の梁用固定金具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113882517A (zh) * 2020-07-01 2022-01-04 广城建设集团有限公司 一种柱梁结合构造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113882517A (zh) * 2020-07-01 2022-01-04 广城建设集团有限公司 一种柱梁结合构造

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