JPH0880985A - 青ウメ包装用フィルム及びその包装体 - Google Patents

青ウメ包装用フィルム及びその包装体

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JPH0880985A
JPH0880985A JP24341994A JP24341994A JPH0880985A JP H0880985 A JPH0880985 A JP H0880985A JP 24341994 A JP24341994 A JP 24341994A JP 24341994 A JP24341994 A JP 24341994A JP H0880985 A JPH0880985 A JP H0880985A
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JP
Japan
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film
unripe
wrapping
blue
ethylene
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JP24341994A
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Inventor
Koji Shimizu
孝二 清水
Kazuyoshi Hayashi
一好 林
Kozo Mita
浩三 三田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 青ウメを産地で消費者向けの包装をし、流通
し販売の期間、鮮度を保つ包装用フィルム及び装体を提
供する。 【構成】 青ウメの包装用フィルムにおいて、該フィル
ムが、23℃における青ウメ1Kg当たりの酸素透過度
が2000〜5000cc/24hrs.・atmであ
って、穴径が100〜300μmの微孔をもつフィルム
で密封包装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収穫期間が限定される
生鮮食品の鮮度維持保存に係わり、更に詳しくは、流
通、販売を少量包装体で行うことを特徴とする青ウメの
鮮度保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】青ウメの収穫期は、殆どが6月に集中
し、その物流は、低温の利用、発生するエチレンガスの
除去等により黄化を遅らせる方法が知られている。ま
た、フィルムによる密封包装をするときは、青ウメの呼
吸作用を利用して、低酸素、高炭酸ガス濃度を保つ、い
わゆるMA(Modified Atmosphere )貯蔵により鮮度
保持期間が延長できることも知られている。この場合、
フィルムのガス透過性のコントロール方法は、適度なフ
ィルムの材質の選択、フィルムの厚さを変えることによ
るガス透過性の調節を行っている。そして、包装は10
Kg単位で、フィルムの折込包装、ダンボールの外箱に
よる低温流通が一般的行われている。近年の物流動向と
して、産地で少量の消費者向け包装をして、販売される
傾向が増加してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の低温利用は、青
ウメの鮮度保持には比較的有効ではあるが、低温流通の
ため、物流ルートが限定され、青ウメのように極めて限
定された場所で、限定された期間にのみ出荷されるもの
には必ずしも適当な方法ではなく、コスト面での問題点
があた。MA貯蔵は有効な方法ではあるが、フィルムの
材質によって固有な酸素及び炭酸ガス透過性を利用する
か、ガス透過性とフィルムの厚さとの関係を利用して、
フィルムの厚さを選定するものである。
【0004】したがって、鮮度保持性からは、使用する
フィルム及び厚さが極めて狭い範囲で限定されるもので
あり、包装体が備えなければならない他の物性である例
えばフィルムがもたねばならない、印刷適性、包装体と
しての強度との関係と必ずしも一致しないものであり、
大量包装による鮮度保持効果はあるが消費者包装として
は実用性に欠けるという問題点があった。本発明は、消
費者向けの少量包装で青ウメを物流、販売に供した際に
生じる品質劣化を防ぐ、鮮度維持方法及びその包装体を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、青ウメの包装用フィルムにおいて、該
フィルムは、23℃における青ウメ1Kg当たりの酸素
透過度が、2000〜5000cc/24hrs・at
mであって、穴径100〜300μmの微孔をもつこと
を特徴とするものである。そして、該フィルムを用いた
包装体に青ウメとエチレン除去剤を同封することを特徴
とするものである。
【0006】本発明は、酸素透過度が2000〜500
0 cc /24hrs.・23℃・atm青ウメ1Kg
(以下本明細書においては「酸素透過度が2000〜5
000cc/青ウメ1Kg」と略記する。)となるよう
に、穴径100〜300μmの微孔を設けたフィルムを
用いて、青ウメを密封する包装体に関するものである。
そして、該包装体中の酸素濃度をMA貯蔵の条件に合致
する3〜10%に保ち青ウメの鮮度を保持するものであ
る。
【0007】包装用フィルムの酸素透過度が2000c
c/青ウメ1Kg以下では、包装体中の酸素濃度が3%以
下となり、青ウメが褐色障害及び異臭を発生する。ま
た、包装体の酸素透過度が、酸素透過度が5000cc
/青ウメ1Kg以上では、MA貯蔵の効果が認められず、
黄化の進行を抑制することができない。
【0008】本発明の青ウメ包装用フィルムは、穴径1
00〜300μmの微孔を設けることにより、所望の酸
素透過度をもつフィルムを形成するものである。穴径1
50μmの微孔一個がもつ酸素透過度は、200〜30
0cc/24hrs23℃・atmである。したがっ
て、フィルムに設ける微孔の数と包装する青ウメの重量
によって該フィルムの酸素透過度を調整できる。
【0009】平均穴径が300μm以上微孔一個がもつ
酸素透過度は、1000cc/24hrs23℃・at
m以上であり、青ウメのMA貯蔵に適した酸素透過度の
制御が困難である。平均穴径が100μm以下では、青
ウメに付着している微小な粉塵が孔部分を塞ぐことがあ
り、酸素透過度を制御し維持することが困難である。ま
た、開孔した後で印刷を施した場合は、印刷インキによ
り微孔が埋まり、孔の効果を奏することができないとい
う問題点もある。
【0010】孔をあける方法は、単に針による方法、熱
針による方法、ロール面に設けた微小凸部にフィルムを
巻きつけて研磨して設ける方法、レーザーによる方法
等、通常の方法で設けることができる。
【0011】本発明に使用するフィルムは、単層あるい
は多層のいずれでもよく、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリエステル、プロピレン・エチレン
共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体等の単
層あるいは共押出し成形による多層フィルム、あるいは
これらの貼合フィルムがある。いずれにしても、内層
は、ヒートシール性をもつことが必要であり、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリ
ル酸エチル共重合体等のポリオレフィン系樹脂が使用で
きる。
【0012】透明性からいえば未延伸ポリプロピレンフ
ィルムを主要構成要素とし、ヒートシールを行う最内層
をプロピレン・エチレン共重合体とした共押出し多層成
形フィルムが好ましい。また、水分が多い青ウメを冷蔵
で流通販売されることから、包装体の内面が結露するの
を防いで、店頭での商品価値を保つためフィルムに静電
防止剤を含む、防曇フィルムを使用することが好まし
い。
【0013】本発明の袋体は、その内部のガス組成を適
切な範囲に維持するため密封包装を行う。密封は、ヒー
トシール、テープあるいはバンドで行う結束のいずれで
もその方法を特に問うものではない。
【0014】本発明は、フィルムの密封包装によるMA
貯蔵と、エチレンガス除去剤を併用することにより鮮度
保持の効果を更に高めることができる。エチレンガス除
去剤は、青ウメから発生する老化促進ホルモンであるエ
チレンガスを逐次吸着し、包装体内に蓄積することを妨
げるものである。その結果、青ウメの褐色阻害を大幅に
減少することができる。
【0015】エチレンガス除去剤は、例えばゼオライト
等の多孔質素材に過マンガン酸カリウム混合したもの、
臭素酸ナトリウム又は臭素酸カリウムを水に溶解した酸
性水を活性炭に加えて反応させたもの、臭素を吸着させ
た4〜6μmの孔をもつ炭素分子篩を小袋状にしたもの
を用いることがでいる。エチレン除去剤の使用量は保存
する青ウメの量に応じて調節する。
【0016】以下、実施例について本発明を詳細に説明
する。 〔実施例 1〕防曇加工を施した、厚さ30μmの未延
伸ポリプロピレンフィルム(大日本樹脂(株)製CP−
NW)を用いて、孔径150μmの孔を10ケレーザで
設けて、200mm×300mmの大きさの袋を溶断シ
ールして構成した。上記、袋の酸素透過度は3000c
c/青ウメ1Kg であった。そして、前記の袋に青ウメ
1Kgを包装し結束して密封し23℃で4日間保存し袋
体の酸素ガス、炭酸ガス及びエチレンガス濃度と外観の
変化を評価した。
【0017】〔実施例 2〕実施例1で構成した袋に、
青ウメを1Kgと小袋状のエチレン除去剤(武田薬品工
業(株)製、臭素吸着活性炭10g)を1袋とを包装
し、実施例1と同様に評価した。
【0018】〔比較例 1〕実施例1と同一のフィルム
を用い微孔を設けない同サイズの袋体を構成し、青ウメ
1Kgを包装し、実施例1と同様に評価した。上記、袋
の酸素透過度は300cc/青ウメ1Kgであった。
【0019】〔比較例 2〕実施例1と同一のフィルム
に、孔径500μmの孔を10ケレーザで設けて、20
0mm×300mmの大きさの袋を溶断シールして構成
した。上記、袋の酸素透過度は、23000cc/青ウ
メ1Kgであった。そして、青ウメ1Kgを包装し結束し
て密封し23℃で4日間保存し、実施例1と同様に評価
した。
【0020】実施例及び比較例についての評価の結果を
表1及び表2に示す。 評価:外観が変化した個数を全体の個数で除してその割
合を算出した。
【表1】 袋体中のガス濃度変化 但し、C22 の検出限界は、0.1ppmである。
【0021】
【表2】袋体中の青ウメの外観変化
【0022】
【作用】表1に示すとおり、本発明の袋体は、酸素濃度
と炭酸ガス濃度とを青ウメの鮮度を保つに適度の範囲に
あり、老化を促進するエチレンガスの発生も少なく、ま
た、実施例2のエチレン除去剤を同封したものは、エチ
レンガスの濃度を低く保つことができた。表2の外観の
変化に示すとおり、実施例1のものは、常温4日の保存
で、エチレンガスの影響で一部褐色障害が認められた
が、実施例2のエチレン除去剤を同封したものは、常温
4日の保存においても緑色を保持し、商品価値を保つこ
とができた。これに対して、比較例及び無包装の包装体
のものは保存24時間で、黄化あるいは、エチレンガス
による褐色障害を起こし、青ウメとしての商品性を損な
うものであった。
【0023】
【発明の効果】上記のとおり、従来1〜2日で黄化ある
いは褐色障害をおこして商品性を失っていた青ウメが、
酸素透過度が2000〜5000cc/青ウメ1Kgとな
るように微孔を設けた袋で包装することにより、4日以
上の商品性を保持する効果を奏するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青ウメの包装用フィルムにおいて、該フ
    ィルムは、23℃における青ウメ1Kg当たりの酸素透
    過度が、2000〜5000cc/24hrs・atm
    であって、穴径100〜300μmの微孔をもつことを
    特徴とする青ウメ包装用フィルム。
  2. 【請求項2】 該フィルムを用いた包装体に青ウメとエ
    チレン除去剤を同封したことを特徴とする青ウメ包装
    体。
JP24341994A 1994-09-13 1994-09-13 青ウメ包装用フィルム及びその包装体 Pending JPH0880985A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000333597A (ja) * 1999-05-31 2000-12-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd 青果物用鮮度保持包装体
JP2012101820A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Sumitomo Bakelite Co Ltd 合成樹脂製容器及び青果物の鮮度保持保存方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000333597A (ja) * 1999-05-31 2000-12-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd 青果物用鮮度保持包装体
JP2012101820A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Sumitomo Bakelite Co Ltd 合成樹脂製容器及び青果物の鮮度保持保存方法

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