JPH0880765A - 車両の走行状態検出装置 - Google Patents
車両の走行状態検出装置Info
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Abstract
よく検出する。 【構成】 前方物体との車間距離が略一定に維持される
追従状態であるか、前方物体が自車両に対して加速若し
くは減速状態であるかを走行状態判定手段23によって
判定する。相対速度演算手段22は、時間測定の基準と
なる基準時からの経過時間と、前方物体と自車両との距
離に基づいて前方物体との相対速度を演算する。加速若
しくは減速状態では、基準時更新手段4によって上記基
準時を常に更新して相対速度を演算させる。
Description
基準時からの経過時間と、該経過時間における、自車両
と自車両前方の走行路上の前方物体との相対距離の変化
量に基づいて自車両と前方物体との相対速度を演算する
相対速度演算手段を備える車両の走行状態検出装置に関
する。
に記載されるように、複数種類の時間幅を単位時間と
し、各時間幅での車間距離の変化量から自車両と前方車
両との相対速度を求めるようにして、特別の相対速度演
算手段を不要にしたものが知られている。
ものでは、走行状態にかかわりなく一様に相対速度を検
出するようにしているので、相対速度がほとんど変化せ
ずあまり問題とならない追従状態であっても、相対速度
が大きく変動し大きな問題となる加速若しくは減速状態
であっても、同様に相対速度の検出を行うこととなり、
相対速度の検出効率が低い。
対速度を効率よく検出することができる車両の走行状態
検出装置を提供するものである。
時間測定の基準となる基準時からの経過時間と、該経過
時間における、自車両と自車両前方の走行路上の前方物
体との相対距離の変化量に基づいて自車両と前方物体と
の相対速度を演算する相対速度演算手段と、自車両と前
方物体との相対距離の変化量に基づき、自車両と前方物
体との相対距離が略一定に維持される追従状態である
か、前方物体が自車両に対して加速若しくは減速状態で
あるかを判定する走行状態判定手段と、該走行状態判定
手段の出力を受け、上記相対速度演算手段において、追
従状態では上記基準時を原則として固定し、加速状態又
は減速状態では上記基準時を常に更新して相対速度を演
算させる基準時更新手段とを備える構成とする。
判定手段は、自車両と前方物体との相対距離が連続して
減少若しくは増加しないときは、追従状態であると判定
するものである。
判定手段は、自車両と前方物体との相対距離が連続して
減少若しくは増加したときでも、自車両と前方物体との
相対距離の変化量が小さいときは、追従状態であると判
定するものである。
新手段は、追従状態が一定時間以上継続されるときは、
基準時を更新するものである。
となる基準時からの経過時間と、該経過時間における、
自車両と前方物体との相対距離の変化量に基づいて自車
両と前方物体との相対速度が相対速度演算手段によって
演算される。また、走行状態判定手段によって、自車両
と前方物体との相対距離が略一定に維持される追従状態
であるか、自車両と前方物体との相対距離が刻々と変化
している加速若しくは減速状態であるかが判定される。
そして、基準時更新手段によって、追従状態では上記基
準時が原則として固定される一方、加速若しくは減速状
態では、上記基準時が常に更新され、自車両と前方物体
との相対速度が演算される。
方物体との相対距離が連続して減少若しくは増加しない
ときは、変化があまり大きくないと判断されるから、走
行状態判定手段によって、追従状態であると判定され
る。
方物体との相対距離が連続して減少若しくは増加したと
きでも、自車両と前方物体との相対距離の変化量が小さ
いときは、急激には変化していないと判断されることか
ら、走行状態判定手段によって、追従状態であると判定
される。
手段によって、追従状態が一定時間以上継続されるとき
は、相対速度の検出精度の低下を防止するために、基準
時が更新される。
説明する。
は自動車である自車両で、その車体2の前部にレーダヘ
ッドユニット3が設けられている。このレーダヘッドユ
ニット3は、レーダ波としてのパルスレーザ光を発信部
から自車両1の前方に向けて発信すると共に、前方に存
在する前方車両等の前方物体に当たって反射してくる反
射波を受信部で受信する構成になっており、自車両1か
ら自車両前方の走行路上に存在する前方物体までの距離
を計測するものである。また、レーダヘッドユニット3
は、その発信部から発信する、縦に細く垂直方向に扇状
に拡がったパルスレーザ光(ビーム)を水平方向に比較
的広角度で走査させるスキャン式のものである。
に示すように、上記レーダヘッドユニット3及び自車両
1の車速を検出する車速センサ5からの信号が入力さ
れ、それらの信号に基づいて、走行状態がヘッドアップ
ディスプレイ6に表示され、自車両前方の前方物体が、
回避の必要な障害物として検知されると、警報装置7が
作動すると共に、車両制御装置8がブレーキ9aを作動
させて各車輪に制動力を自動的に付与するようになって
いる。
すように、レーダヘッドユニット3からの信号を受け、
自車両1が今後走行すると推定される走行路上に存在す
る前方車両を含む前方物体を認定する物体認定手段25
と、経過時間を測定するタイマー手段21及び物体認定
手段25からの信号を受け、時間測定の基準となる基準
時からの経過時間と、自車両1と前方物体との相対距離
に基づいて自車両1と前方物体との相対速度を演算する
相対速度演算手段22と、上記物体認定手段25及び車
速センサ5の出力を受け、前方物体との相対距離が略一
定に維持される追従状態であるか、前方物体が自車両に
対して加速若しくは減速状態であるかを判定する走行状
態判定手段23と、該走行状態判定手段23の出力を受
け、上記相対速度演算手段22において、追従状態では
上記基準時を原則として固定し、加速状態又は減速状態
では上記基準時を常に更新して相対速度を演算させる基
準時更新手段24とを備える。
らに、上記物体認定手段25及び相対速度演算手段23
の出力を受け、障害物判断を行う障害物判定手段26と
を備える。
前方物体との相対距離が連続して減少若しくは増加しな
いときは、変化があまり大きくないと判断されるから、
追従状態であると判定し、また、自車両と前方物体との
相対距離が連続して減少若しくは増加したときでも、自
車両1と前方物体との相対距離の変化量が小さいとき
は、急激には変化していないと判断されるから、追従状
態であると判定するように構成されている。尚、車速セ
ンサ5からの信号が入力されるようにしているのは、自
車両が加速若しくは減速若しくは定速走行しているかを
判断するためである。
態が一定時間以上継続されるときは、相対速度の検出精
度の低下を防止するために、基準時を更新するようにな
っている。
理の流れを、前方物体として前方車両が検出された場合
の例に基づいて説明する。尚、本例においては、一定の
時間間隔でもって、レーダヘッドユニット3からの信号
に基づき物体認定手段25によって、自車両と前方車両
との相対距離である車間距離が逐次認定されるようにな
っており、以下現ポイントi(現時点)の車間距離をL
(i) で表わす。
前方車両との車間距離L(i) が入力される(ステップS
1 )。具体的には、物体認定手段25において、前方車
両についての、現ポイントを除く過去19個の車間距離
L(i-19)〜L(i-1)が記憶される。
演算される相対距離の変化量及び車速センサ5によって
検出された自車両の車速に基づき、前方車両状態(減
速)判定を行い(ステップS2 )、現ポイントのモード
が、自車両と前方車両との車間距離が略一定に維持され
る追従モードであるか、自車両と前方車両との車間距離
が変化している減速若しくは加速モードであるかが、走
行状態判定手段23によって判定される(ステップS3
)。
あると障害物判定手段266において登録され(ステッ
プS4 )、前回(1ポイント前)のモードが追従モード
であったか否かを判定する(ステップS5 )。そして、
前回のモードも追従モードであれば、相対速度の計算の
基準時となるベースポイント(BP)が現ポイントより
も21個前のポイントであるか否かを判定する(ステッ
プS6 )一方、追従でなければ、前回は減速若しくは加
速モードであったので、その影響を考慮して現ポイント
よりも3個前のポイントをベースポイントとし(ステッ
プS7 )、相対速度を次の式に基づいて演算する(ステ
ップS8 )。
からの時間差(経過時間)をT1 、BP1 との距離差
(車間距離の変化量)をL1 とすれば、相対速度=L1
/T1 となる。
よりも21個前であれば、追従モードが長く続いている
ので、相対速度の検出精度の低下を防止するために、ベ
ースポイントを20個前に更新し(ステップS9 )、ス
テップS8 に移行する。よって、現ポイントで追従モー
ドであれば原則としてベースポイントは変更されず固定
とされるが、追従モートが長く続く場合には、ベースポ
イントBPが更新されることとなる。一方、ベースポイ
ントBPが現ポイントよりも21個前でなければ、直ち
にステップS8 に移行する。
は加速モードであると判定されれば、障害物判定手段2
6において加速若しくは減速モードであると登録され
(ステップS10)、ステップS7 に移行し、現ポイント
よりも3個前のポイントをベースポイントBPとする。
よって、例えば図5の部分P2 のように、減速中であれ
ば、ベースポイントがBP1 からBP2 に変更されるこ
ととなり、ベースポイントBP2 からの時間差をT2 、
BP2 との距離差をL2 とすれば、相対速度=L2 /T
2 となる。そして、減速又は加速モードが継続する場合
には、急激な変化に対応できるように、ベースポイント
をBP3 ,BP4 のように常に更新して相対速度が演算
されることになる。
体的には、図5に示すように行われる。
ポイントを含む過去3回について車間距離の変化量d
(i) ,d(i-1) ,d(i-2) を次の式に基づいて演算する
(ステップS11)。
2) のすべてが負であるか、又は車間距離の変化量d(i)
,d(i-1) ,d(i-2) のいずれか2つが負で残り1つ
が0であるかを判定し(ステップS12)、YESであれ
ば、減速中と推測されるので、その変化の度合をみるた
めに、それら車間距離の変化量の和d(i)+d(i-1) +
d(i-2) が所定値dc1未満であるか否かを判定する(ス
テップS13)。所定値dc1未満であれば、変化量が大き
く、前方車両が減速中であると判定し(ステップS1
4)、リターンする一方、所定値dc1未満でなければ、
例え減速中であっても変化が少ないので、追従中である
と判定し(ステップS15)、リターンする。
-2) のすべてが負でもなく、車間距離の変化量d(i) ,
d(i-1) ,d(i-2) のいずれか2つが負で残り1つが0
でもない場合には、車間距離の変化量d(i) ,d(i-1)
,d(i-2) のすべてが正であるか、又は車間距離の変
化量d(i) ,d(i-1) ,d(i-2) のいずれか2つが正
で、残り1つが0であるかを判定し(ステップS16)、
YESであれば、加速中と推測されるので、その変化の
度合をみるために、それら車間距離の変化量の和である
d(i) +d(i-1) +d(i-2) が所定値dc2を越えるか否
かを判定する(ステップS17)。所定値dc2を越えれ
ば、前方車両が加速中であると判定し(ステップS1
8)、リターンする一方、所定値dc2を越えなければ、
例え加速中であっても変化が少ないので、追従中である
と判定し(ステップS15)、リターンする。
間距離の変化量の増減をとり、すべてが同じ符号になら
ない場合(0を含む場合を含む)には、追従モードと判
断して、ベースポイントを変更せずに相対速度を演算す
るようになっている。また、すべてが同じ符号になる場
合(0を含む場合を含む)には、それらの絶対値が所定
値以下であれば、車間距離が急激に変化していないと判
断されるので、追従状態と変わらないものとみなして、
追従モードとして取扱うこととしている。例えば図5の
部分P3 では、4回分について符号が正となっている
が、経過時間T3についての4点の距離差L3 が一定値
以下であるので、追従モードとみなされ、相対速度はL
3 /T3 で計算される。
時間測定の基準となる基準時からの経過時間と、自車両
と前方物体との相対距離に基づいて、相対速度演算手段
によって自車両と前方物体との相対速度を演算する一
方、追従状態であるか、前方物体が加速若しくは減速状
態であるかを走行状態判定手段によって判定し、上記相
対速度演算手段において、基準時更新手段によって追従
状態では上記基準時を原則として固定し、前方物体が加
速状態又は減速状態では上記基準時を常に更新して相対
速度を演算させるようにしているので、相対速度を精度
よく検出する要求がある前方物体の加速状態又は減速状
態では基準時を常に更新して相対速度を精度よく演算す
ることができ、その要求がない追従状態では基準時を原
則として固定して相対速度の演算の効率化を図ることが
できる。よって、走行状態に応じて、前方車両を含む前
方物体との相対速度を効率よく演算することができる。
との相対距離が連続して減少若しくは増加しないとき
は、走行状態判定手段が追従状態であると判定するよう
にしているので、時間測定の基準となる基準時を頻繁に
変更して相対速度を演算する必要がなくなり、相対速度
の演算の効率化が図れる。
との相対距離が連続して減少若しくは増加したときで
も、前方物体との相対距離の変化量が小さく追従状態と
同様であるとみなせるときは、走行状態判定手段が追従
状態であると判定するようにしているので、加速若しく
は減速状態であっても、時間測定の基準となる基準時を
頻繁に変更する必要がなくなり、相対速度の演算の効率
化が図れる。
間以上継続するときは、時間測定の基準となる基準時を
更新するようにしているので、追従状態における相対速
度も、あまり精度を低下させることなく検出することが
できる。
ート図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 時間測定の基準となる基準時からの経過
時間と、該経過時間における、自車両と自車両前方の走
行路上の前方物体との相対距離の変化量に基づいて自車
両と前方物体との相対速度を演算する相対速度演算手段
と、 自車両と前方物体との相対距離の変化量に基づき、自車
両と前方物体との相対距離が略一定に維持される追従状
態であるか、前方物体が自車両に対して加速若しくは減
速状態であるかを判定する走行状態判定手段と、 該走行状態判定手段の出力を受け、上記相対速度演算手
段において、追従状態では上記基準時を原則として固定
し、加速状態又は減速状態では上記基準時を常に更新し
て相対速度を演算させる基準時更新手段とを備えること
を特徴とする車両の走行状態検出装置。 - 【請求項2】 走行状態判定手段は、自車両と前方物体
との相対距離が連続して減少若しくは増加しないとき
は、追従状態であると判定するものであるところの請求
項1記載の車両の走行状態検出装置。 - 【請求項3】 走行状態判定手段は、自車両と前方物体
との相対距離が連続して減少若しくは増加したときで
も、自車両と前方物体との相対距離の変化量が小さいと
きは、追従状態であると判定するものであるところの請
求項1又は請求項2記載の車両の走行状態検出装置。 - 【請求項4】 基準時更新手段は、追従状態が一定時間
以上継続されるときは、基準時を更新するものであると
ころの請求項1記載の車両の走行状態検出装置。
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