JP4330937B2 - レーダ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自車両から先行車両までの車間距離と自車両の車速との比に応じて、相対速度のフィルタの時定数を可変にする車間距離制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に開示されている車間距離制御装置によれば、例えば、車速が高いとき、及び車間距離が短いときには、フィルタの時定数の値を小さくし、また、車速が低いとき、及び車間距離が長いときには、フィルタの時定数の値を大きくする。
【0003】
車間距離制御装置では、この相対速度に基づいて目標とする車間距離を一定に保持するように自車両の車速を制御する。すなわち、例えば、自車両が遅ければ加速させ、自車両が速ければ減速させて、先行車両との車間距離を一定に保持する。従って、車速が高いとき、及び車間距離が短いときにフィルタの時定数の値を小さくすることで、車間距離制御の応答性が向上する。また、車速が低いとき、及び車間距離が長いときにフィルタ時定数の値を大きくすることで、車間距離制御の安定性が保たれる。
【0004】
【特許文献1】
特許第2567548号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、自車両と先行車両がともに加減速を行わない状況等においては、車間距離は略一定に保たれるため、車間距離制御の安定性を優先すべきであり、そのためには、相対速度のフィルタの時定数の値を大きくする必要がある。しかしながら、従来の車間距離制御装置では、自車両と先行車両がともに加減速を行わない状況であっても、高い車速、及び短い車間距離である場合には、相対速度のフィルタの時定数の値を小さいものにしてしまう。
【0006】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたもので、自車両、及び先行車両の走行状況に適した相対速度のフィルタの時定数を設定することができるレーダ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のレーダ装置は、自車両の周囲に送信波を放射し、送信波の反射波を検出するレーダ手段と、
レーダ手段による反射波の検出結果に基づいて、送信波を反射した先行車両との相対速度を演算する相対速度演算手段と、
演算手段によって演算された相対速度に対してフィルタ処理を行って、最終的な相対速度を算出するフィルタ処理手段と、
自車両、及び先行車両が加減速を行う可能性の高低としての応答要求度を判定する応答要求度判定手段と、
車両から先行車両までの距離、レーダ手段が反射波を検出した際の受信強度、自車両に対する先行車両の横ずれ量、自車両に対する先行車両の横ずれ量の変化量、の少なくとも1つに対して予め検出安定度を設定し、この予め設定された検出安定度と、自車両からレーダ手段によって検出される先行車両までの距離、レーダ手段が反射波を検出した際の受信強度、自車両に対する前記レーダ手段によって検出される先行車両の横ずれ量、自車両に対するレーダ手段によって検出される先行車両の横ずれ量の変化量、の少なくとも1つとに基づいて、レーダ手段によって検出される先行車両の検出安定度を判定する検出安定度判定手段と、
応答要求度判定手段による判定結果と検出安定度判定手段による判定結果とに基づいてフィルタ処理に用いられるフィルタの時定数を変更するものであり、
そのフィルタの時定数の変更にあたっては、応答要求度判定手段により応答要求度が低いと判定された場合には、フィルタの時定数を大きく設定し、応答要求度判定手段により応答要求度が高いと判定された場合には、フィルタの時定数を小さく設定するものであり、
検出安定度判定手段による判定結果が先行車両を安定して検出することができない判定結果のときには、検出安定度判定手段による判定結果を応答要求度判定手段による判定結果よりも優先して、フィルタの時定数を変更するフィルタ時定数変更手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明のレーダ装置を車間距離制御装置に適用する場合、先行車両を安定して検出できる状態では、相対速度のフィルタの時定数を小さくすることで、車間距離制御の応答性が向上する。しかしながら、先行車両を安定して検出することができない状態では、相対速度のフィルタの時定数を小さくすると相対速度の値がばらつき、その結果、安定した車間距離制御を行うことができない。
そこで、先ず、自車両から先行車両までの距離の長さ、レーダ手段が反射波を検出した際の受信強度、及び自車両に対する先行車両の横ずれ量とその変化量の何れかに基づいて先行車両の検出安定度を判定することで、相対速度のフィルタの時定数を小さくしてもよい状況を適切に判定する。そして、相対速度のフィルタの時定数を変更する際、先行車両を安定して検出することができない判定結果のときには、検出安定度の判定結果を判定手段の判定結果よりも優先する。これにより、自車両、及び先行車両の走行状況に適した相対速度のフィルタの時定数とすることが可能となり、その結果、応答性と安定性とを兼ね備えた車間距離制御を実現することができる。
そして、例えば、請求項2記載のように、応答要求度判定手段によって加減速を行う可能性が高いと判定される場合にはフィルタ処理に用いられるフィルタの時定数を小さく変更し、また、加減速を行う可能性が低いと判定される場合にはフィルタの時定数を大きく変更することにより、物体としての自車両、及び反射物体としての先行車両の走行状況に適した相対速度のフィルタの時定数を設定することができる。
【0009】
請求項3に記載のレーダ装置では、自車両が位置する道路を検出する道路検出手段を備え、応答要求度判定手段は、自車両、及び先行車両の何れかが所定の道路を通過する場合に自車両、及び先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする。例えば、請求項4に記載のように、カーブ区間とその付近、渋滞区間とその付近、工事区間とその付近、分岐・合流地点とその付近、有料道路の料金所とその付近、及び交差点とその付近の道路を通過する場合に自車両、及び先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定する。
【0010】
このように、自車両や先行車両が加減速する可能性の高い場所を通過する場合に、相対速度のフィルタの時定数を小さくすることで、自車両、及び先行車両の走行状況に適した相対速度のフィルタの時定数とすることができる。
【0011】
請求項5に記載のレーダ装置では、応答要求度判定手段は、演算手段によって演算された相対速度の絶対値が大きい場合に自車両、及び先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする。例えば、本発明のレーダ装置が車間距離制御装置に適用される場合、車間距離制御装置は、自車両の速度を先行車両と合わせるように所定の車間距離を保って制御するため、相対速度が大きい場合には自車両を加減速することになる。従って、相対速度の絶対値が大きい場合に自車両、及び先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することで、自車両、及び先行車両の走行状況に適した相対速度のフィルタの時定数とすることができる。
【0012】
請求項6に記載のレーダ装置によれば、自車両から先行車両までの目標距離を設定する目標距離設定手段を備え、応答要求度判定手段は、目標距離の設定が変更される場合に自車両、及び先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする。また、請求項7に記載のように、レーダ手段による反射波の検出結果に基づいて、自車両から先行車両までの距離を演算する距離演算手段を備え、応答要求度判定手段は、目標距離と距離との差が所定値以上である場合に自車両、及び先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定してもよい。
【0013】
例えば、本発明のレーダ装置が車間距離制御装置に適用される場合、車間距離制御装置は、自車両から先行車両までの距離(又は、車間時間)を目標距離(又は、目標車間時間)となるように制御するため、目標距離と実際の距離とに所定値以上の差がある場合や目標距離の設定が変更された場合には自車両を加減速することがある。従って、目標距離と実際の距離との差が所定値以上である場合や目標距離の設定が変更される場合に自車両が加減速を行う可能性が高いと判定することで、自車両、及び先行車両の走行状況に適した相対速度のフィルタの時定数とすることができる。
【0014】
請求項8に記載のレーダ装置では、自車両から先行車両までの距離を目標距離となるように自車両の速度を制御する速度制御手段を備え、応答要求度判定手段は、速度制御手段による速度制御中に目標とすべき先行車両が変更される場合に自車両、及び先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする。
【0015】
例えば、本発明のレーダ装置が車間距離制御装置に適用される場合、速度制御中に、目標とすべき先行車両が変更される場合に自車両が加減速を行う可能性が高いと判定することで、自車両、及び先行車両の走行状況に適した相対速度のフィルタの時定数とすることができる。
【0019】
請求項に記載のレーダ装置では、フィルタ時定数変更手段は、検出安定度判定手段による検出安定度の高低に応じてフィルタ処理に用いられるフィルタの時定数を変更することを特徴とする。例えば、検出安定度が高い場合には、相対速度のフィルタの時定数を小さくすることで、車間距離制御の応答性を向上することができ、また、検出安定度が低い場合には、相対速度のフィルタの時定数を大きくすることで、車間距離制御の安定性を向上することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のレーダ装置を適用した車間距離制御装置について、図面に基づいて説明する。この車間距離制御装置は、自動車等の車両に搭載され、車速を一定に保つように車速を制御する定速走行制御や、前方車両(先行車両)との車間距離を一定に保つように車速を制御する車間距離制御を実行する装置である。
【0023】
図1に、車間距離制御装置の全体構成を示す。車間距離制御装置100は、車間距離制御ECU101を中心に構成されている。車間距離制御ECU101は、マイクロコンピュータを主な構成とし、入出力インターフェース(I/O)及び各種の駆動回路や検出回路を備えている。これらのハード構成は一般的なものであるので詳細な説明は省略する。
【0024】
車間距離制御ECU101は、エンジン制御ECU102、横滑り抑制制御ECU103、ナビゲーションECU104にバスを介して接続される。また、車間距離制御ECU101は、レーザレーダセンサ105、クルーズコントロールスイッチ(以下、CCSW)106、車速設定SW107、車間切替SW108、及び警報音発生器109と接続される。
【0025】
この車間距離制御ECU101は、レーザレーダセンサ105や各ECUとの信号の送受信を行い、また、受信信号に基づいて自車両が走行するカーブのカーブ半径R(以下、推定Rと呼ぶ)の算出や、定速走行制御等の所定の処理を実行する。
【0026】
エンジン制御ECU102は、例えば、エンジンの燃料噴射等を制御する制御装置であり、車間距離制御ECU101に対して、車速とアクセルペダルの操作状態に対応する信号を送信する。横滑り抑制制御ECU103は、例えば、コーナリング時に発生する車両の横滑りを抑制するための制御装置であり、車間距離制御ECU101に対して、車両の鉛直方向回りの角速度(ヨーレート)とブレーキペダルの操作状態に対応する信号を送信する。
【0027】
ナビゲーションECU104は、周知のごとく、車両の現在位置とその周辺の地図を表示する現在位置表示機能や、目的地までの経路を誘導する経路誘導機能等を実行する制御装置である。また、いずれも図示しない、衛星からの電波に基づいて車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機や、外部から渋滞/工事区間等の道路交通情報を受信する受信機を備えている。
【0028】
このナビゲーションECU104は、上述の各機能を実行するほか、現在位置と、現在位置付近に存在するカーブの開始地点及び終了地点、現在位置付近に存在する渋滞/工事区間の開始地点及び終了地点、現在位置付近に存在する分岐/合流開始地点までの距離及び終了地点、現在位置付近に存在する交差点開始地点(例えば、交差点より30m手前地点等)及び終了地点(例えば、交差点より30m先の地点等)のデータを車間距離制御ECU101へ送信する。なお、車間距離制御ECU101において、これら各データを用いて算出される現在位置と各地点との相対位置のデータを道路状況データと呼ぶことにする。
【0029】
CCSW106は、定速走行制御や車間距離制御を実施/解除するための操作スイッチであり、運転者の制御許可操作、セット操作、キャンセル操作に応じた操作信号が車間距離制御ECU101に送信される。なお、定速走行制御内で車間距離制御も実行される。
【0030】
車速設定SW107は、これを押すことによって、現在の車速を取り込み、その車速を目標車速として記憶させるものである。この目標速度の設定後、定速走行制御が行われる。また、この目標速度と目標車間距離の設定に基づいて、例えば、1.5〜3.0秒等の範囲で設定車間時間が生成される。
【0031】
車間切替SW108は、車間距離制御時の先行車両との目標車間距離を設定するためのもので、所定範囲の距離において、例えば、長/中/短等の3段階で設定可能なものである。警報音発生器109は、車間距離制御ECU101の指示信号に基づいて警報音を発生させる。
【0032】
レーザレーダセンサ105は、車間距離制御ECU101から車速、推定R、道路状況データ、及び設定車間時間を受信して随時記憶するとともに、自車両前方の反射物体としての先行車両との距離、横位置、受信強度、及び先行車両との相対速度を車間距離制御ECU101へ周期的に送信する。なお、レーザレーダセンサ105は、レーザ光を用いるものの他に、ミリ波等の電波や超音波等を用いるものであってもよい。ここで、レーザレーダセンサ105の構成について、図2に示すブロック図に基づいて説明する。
【0033】
図2に示すように、レーザレーダセンサ105は、送受信部31と演算部33とを主要部として構成されている。送受信部31は、パルス状のレーザ光Hを、スキャンミラー35、発光レンズ37を介して放射する半導体レーザダイオード(以下、単にレーザダイオードと記載)39と、図示しない物体に反射されたレーザ光Hを受光レンズ41を介して受光し、その受光強度に対応する電圧を出力する受光素子43とを備えている。
【0034】
レーザダイオード39は、駆動回路45を介して演算部33に接続され、演算部33からの駆動信号によりレーザ光Hを放射(発光)する。また、スキャンミラー35には、ポリゴンミラー47が回転可能に設けられ、演算部33からの駆動信号がモータ駆動部49を介して入力されると、このポリゴンミラー47は図示しないモータの駆動力により回転する。すると、レーザ光Hは自車両の前方に所定角度に渡り掃引放射される。
【0035】
一方、受光素子43の出力電圧は、プリアンプ51を介して所定レベルに増幅された後、可変利得アンプ53に入力される。可変利得アンプ53はD/A変換器55を介して演算部33に接続され、演算部33により指示されたゲイン(利得)に応じて入力電圧を増幅してコンパレータ57に出力する。コンパレータ57は可変利得アンプ53の出力電圧Vを所定電圧V0と比較し、V>V0となったとき所定の受光信号を時間計測回路61へ入力する。
【0036】
時間計測回路61には、演算部33から駆動回路45へ出力される駆動信号も入力され、上記駆動信号と受光信号との入力時間差を計測し、その値を演算部33へ入力する。演算部33は、時間計測回路61からの入力時間差と、そのときのポリゴンミラー47の回転角に基づき、前方の反射物体までの距離および方向を算出する。また、可変利得アンプ53の出力電圧Vはピークホールド回路63へも入力され、ピークホールド回路63は出力電圧Vの極大値を演算部33へ入力している。
【0037】
このように構成されたレーザレーダセンサ105は、次のような原理よって距離測定を行う。図12は、距離測定原理を説明する反射波波形図であり、曲線L1は、受光強度が比較的強い反射波に対応するものであり、これに対して、曲線L2は、受光強度が比較的弱い反射波に対応するものである。
【0038】
同図の曲線L1の立ち上がり過程における、コンパレータ57によって設定された所定電圧V0(以下、閾値と称す)と交差する時刻をt11、曲線L1の立ち下がり過程に閾値V0と交差する時刻をt12、時刻t11と時刻t12との時間差をΔt1とする。また、曲線L2の立ち上がり過程に閾値V0と交差する時刻をt21、曲線L2の立ち下がり過程に閾値V0と交差する時刻をt22、時刻t21と時刻t22との時間差をΔt2とする。また、閾値V0は、ノイズ成分による影響を避けるために設定されている。
【0039】
図12から明らかなように、強い反射波に対応する時間差Δt1と、弱い反射波に対応する時間差Δt2とを対比すると、Δt1>Δt2の関係が成立する。すなわち、受波した反射波波形が閾値V0と交差する時刻(t11、t12、t21、t22)によって決定される時間差(Δt1及びΔt2)の大きさは、受光強度と対応し、受光強度が小さい時には上記時間差が小さくなり(Δt2)、受光強度が大きい時には上記時間差が大きくなる(Δt1)。従って、この時間差(Δt1、Δt2)は、受光した反射波の強度(以下、受信強度と呼ぶ)を特徴付ける指標となる。以下、この時間差を受光パルス幅と呼ぶ。
【0040】
そして、受光パルス幅(Δt1、Δt2)の中間時刻に基づいて所定の補正をして最大電圧に達する時刻tpを算出し、レーザダイオード39が発光してから最大電圧に達する時刻tpまでの時間差に基づいて前方の反射物体までの距離を測定する。
【0041】
演算部33は、前方の反射物体までの距離、方向、及び受信強度を算出するとともに、前方の物体の横位置、及び相対速度を算出する。すなわち、距離と方向のデータは、自車両のレーザレーダセンサ105中心を原点(0、0)とし、車幅方向をX軸、車両前方方向をZ軸とするXZ直交座標に変換される。また、この変換結果の値が異常な範囲を示していれば、レーザレーダセンサ105の検出が不安定であるとして、車間距離制御ECU101へ送信するダイアグデータ内の不安定フラグをたてる。
【0042】
このXZ直交座標に変換された距離と方向のデータに基づいて、自車両の前方の反射物体の中心位置座標(X、Z)、大きさ(W、D)を求める。この中心位置座標のX座標が横位置であり、Z座標が距離に相当する。また、この中心位置(X、Z)の時間的変化に基づいて、自車両位置を基準とする反射物体の相対速度(Vx、Vz)を求める。
【0043】
さらに、この相対速度(Vx、Vz)の時間経過による変化量や、この相対速度と自車両の車速Vnとの変化量等から、反射物体が停止物体であるか移動物体であるかの認識種別が求められる。なお、反射物体の大きさを示す(W、D)は、それぞれ(横幅、奥行き)である。
【0044】
また、演算部33では、車間距離制御ECU101からの推定R、上述した中心位置座標(X、Z)、反射物体の大きさ(W、D)、相対速度(Vx、Vz)に基づいて、先行車両等の反射物体が自車両の走行する車線に存在する確率(自車線確率)を認識種別毎に算出する。そして、この自車線確率及び反射物体の中心位置のZ座標から車間距離の制御をすべき先行車両が選択され、その先行車両に対する距離Z及び相対速度Vzが求められる(この距離Z、及び相対速度Vzを先行車情報と呼ぶ)。この先行車情報とダイアグデータとを車間距離制御ECU101へ送信する。なお、車間距離制御のターゲットとなる先行車両が変更される場合には、先行車情報にターゲットの変更情報を付加する。
【0045】
車間距離制御ECU101は、この先行車両との距離Z及び相対速度Vz、車速、CCSW12の設定状態、アクセル及びブレーキペダルの操作状態等に基づいて、先行車両との車間距離を調整するための目標制御量(目標加速度、ブレーキ要求の有無)を演算する。そして、この目標制御量に基づいて、図示しないブレーキ駆動器、スロットル駆動器、自動変速機制御器を制御する。
【0046】
すなわち、ブレーキ駆動器を駆動してブレーキ圧力を制御したり、スロットル駆動器を駆動してスロットル開度を制御したり、あるいは、自動変速機制御器を作動して自動変速機のギヤ位置を制御したりすることで、自車両と先行車両との車間距離が目標車間距離に保たれる。
【0047】
また、CCSW12が設定された状態で、かつ、アクセル及びブレーキペダルが操作されていない状態である場合には、自動変速機制御器やブレーキ駆動器を駆動して目標減速度に到達することができるか否かを判断する。そして、目標減速度に到達することができないと判断される場合には、運転者のブレーキ操作の介入を促すための警報の発生指示信号を警報音発生器109へ送信する。
【0048】
さらに、車間距離制御ECU101は、ナビゲーションECU104から送信されたデータを用いて道路状況データを算出する。この算出した道路状況データをレーザレーダセンサ105へ送信する。
【0049】
次に、車間距離制御装置100において実行される車間距離制御処理について、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。図3は、車間距離制御処理の全体の流れを示している。この車間距離制御処理は、例えば0.1秒等の制御周期で繰り返し実行される。
【0050】
先ず、ステップS10では、CCSW106、車速設定SW107、車間切替SW108の各スイッチの状態を入力する。ステップS20では、レーザレーダセンサ105、及びバスに接続される各ECUからの信号を受信する。
【0051】
ステップS30では、ナビゲーションECU104から送信されるデータを用いて道路状況データを算出する。また、推定Rの算出も行う。ステップS40では、CCSW106、ブレーキ、及びアクセルペダルの操作状態に基づいて、車間距離制御を実行するか否かを判断する。なお、車間距離制御を実行しない場合には、ステップS80へ処理を移行する。
【0052】
ステップS50では、レーザレーダセンサ105の送信する先行車情報から、車間距離制御を実行すべき先行車両までの距離Z、及び相対速度Vzを取得する。ステップS60では、現在の車間距離制御の状態、先行車両までの距離Z、及び相対速度Vz等に基づいて目標制御量を演算する。この目標制御量に基づいて、図示しないブレーキ駆動器、スロットル駆動器、自動変速機制御器を制御する。
【0053】
ステップS70では、運転者のブレーキ操作の介入を促すための警報を発生させる必要があるか否かを判断する。そして、ステップS80では、レーザレーダセンサ105に対して、車速、推定R、道路状況データ、及び設定車間時間を送信し、また、現在の車間距離制御の状態、目標加速度、ブレーキ要求を各ECUへ送信する。
【0054】
続いて、レーザレーダセンサ105における処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS110では、車間距離制御ECU101から車速、推定R、道路状況データ、及び設定車間時間を受信する。ステップS120では、レーザダイオード39が発光した時刻、最大電圧に達する時刻tp、受光パルス幅からなる測距データを受信する。
【0055】
ステップS130では、この測距データに基づいて、反射物体の中心位置座標(X、Z)、大きさ(W、D)からなるモデルを生成する(物標化)。そして、モデル毎に距離Z、横位置X、受光パルス幅、及び不安定フラグを付与する。
【0056】
ステップS140では、各反射物体の中心位置座標(X、Z)の時間的変化に基づいて、反射物体の相対速度(Vx、Vz)を演算する。ステップS150では、レーザレーダセンサ105の故障等を検出するため、ダイアグ判定を行い、ステップS160にて、先行車情報、及びダイアグデータを車間距離制御ECU101へ送信する。
【0057】
なお、ステップS140の相対速度演算処理では、過去に算出された反射物体の中心位置座標(Z)のデータから、例えば、最小自乗法等を用いて中心位置座標(Z)の変化の大きさを示す傾きを求め、この傾きと制御周期時間とから反射物体との相対速度(Vz)を算出する。
【0058】
なお、従来、車間距離制御の応答性が要求される状況では、この最小自乗法に用いる中心位置座標(Z)のデータ数を少なくして、相対速度のフィルタの時定数を小さくし、一方、車間距離制御の安定性が要求される状況では、このデータ数を多くして、相対速度のフィルタの時定数を大きくしているが、本実施形態のレーザレーダセンサ105では、この最小自乗法に用いる中心位置座標(Z)データ数を、反射物体の検出安定度の判定結果、及び加減速を行う可能性の判定結果に応じて変更する。
【0059】
すなわち、自車両と先行車両との横ずれ量、車間距離、横ずれ量の変化量、受光パルス幅、及び不安定フラグに基づいて判定される先行車両の検出安定度と、道路状況、相対速度の絶対値、現在の車間時間と設定車間時間との比、設定車間時間の変更の有無、及び車間距離制御において車間を保つターゲットとなる先行車両の変更の有無に基づいて判定される自車両、及び先行車両の加減速を行う可能性の高低(以下、応答要求度と呼ぶ)に応じて、最小自乗法に用いる中心位置座標(Z)データ数を変更する(相対速度のフィルタの時定数を変更する)。
【0060】
以下、本実施形態の特徴部分に係わる相対速度演算処理について、図5及び図6のフローチャートを用いて説明する。図5に示すステップS210では、先行車両の検出安定度を演算する。ここでは、上述したように、自車両と先行車両との横ずれ量、車間距離、横ずれ量の変化量、受光パルス幅、及び不安定フラグに基づいて検出安定度を演算する。
【0061】
車間距離に基づく検出安定度については、図7(a)に示すように、車間距離の長さに応じて検出安定度を予め設定しておく。すなわち、レーザレーダセンサ105では、距離が短いほど先行車両を安定して検出できるため、車間距離が短いほど検出安定度を高く設定する。
【0062】
自車両と先行車両との横ずれ量に基づく検出安定度については、例えば、図7(b)に示すように、横ずれ量を複数の範囲に分割し、各々の範囲に検出安定度を予め設定しておく。すなわち、反射物体が車両である場合、検出される横ずれ量はある程度の範囲に限られるため、車両らしいと判断される横ずれ量の範囲には検出安定度を高く設定する。
【0063】
横ずれ量の変化量に基づく検出安定度については、例えば、図7(c)に示すように、前回の横ずれ量W(n−1)と今回の横ずれ量W(n)との差分、すなわち変化量の大きさに応じて検出安定度を設定する。すなわち、横ずれ量の変化量が小さいほど先行車両を安定して検出していると判断されるため、変化量が所定量よりも小さい場合には高い検出安定度を設定する。
【0064】
また、受光パルス幅に基づく検出安定度については、例えば、図7(d)に示すように、受光パルス幅の大きさに応じて検出安定度を設定する。すなわち、受光パルス幅が大きいほど受信するレーザ光が強い、言い換えれば、反射物体は、レーザ光を強く反射する車両であると判断されるため、受光パルス幅が大きいほど検出安定度を高く設定する。
【0065】
そして、これら複数の検出安定度のうち、最も小さい値の検出安定度を最終的な検出安定度とする。また、不安定フラグが検出される場合には、最終的な検出安定度として「0」を設定する。
【0066】
図5に示すステップS220では、自車両、及び先行車両の加減速の可能性の高低(応答要求度)を求める。この応答要求度の演算処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0067】
図6に示すステップS310では、道路状況に基づいて応答要求度を演算する。例えば、図9に示すように、自車両の現在位置がカーブの開始地点手前20mからカーブの終了地点後20mの区間内に位置する場合には、−1〜0.5の応答要求度を設定する。このように、自車両、あるいは先行車両が加速/減速する可能性の高い場所を通過する場合に応答要求度を高く設定することで、相対速度のフィルタの時定数が小さく設定される。
【0068】
なお、ここで設定する応答要求度は、カーブ半径に応じて線形補間を行って設定する。例えば、図10に示す値を用いて、自車両の現在位置のカーブ半径(例えば、推定R)に相当する応答要求度を求める。但し、ここで、求める応答要求度は、最大で0.5、最小で−1とする。
【0069】
ステップS320では、相対速度の絶対値の大きさに基づいて応答要求度を演算する。例えば、次式を用いて応答要求度を演算する。
【0070】
【数1】
応答要求度=(|相対速度|−3)×3/27−1
但し、相対速度の絶対値が時速30キロ以上である場合には、応答要求度を2に設定する。このように、相対速度の絶対値が大きい場合には、自車両が加速/減速すると想定されるため、応答要求度を高く設定する。これにより、相対速度のフィルタの時定数が小さく設定される。
【0071】
ステップS330では、現在の車間時間と設定車間時間との比の大きさに基づいて応答要求度を演算する。例えば、図11に示すように、現在の車間時間と設定車間時間との比(車間時間比)から応答要求度を求めるマップを予め用意し、現在の車間時間比をマップに当てはめて応答要求度を演算する。
【0072】
すなわち、車間距離制御装置100は、現在の車間時間を設定車間時間となるように自車両を加速/減速するため、同図に示すように、現在の車間時間と設定車間時間とが等しい(車間時間比が1.0)の場合は、自車両は加速/減速しないため応答要求度を小さく設定する。一方、現在の車間時間と設定車間時間とが異なる場合には、同図のマップに車間時間比を当てはめて、応答要求度を高く設定する。
【0073】
このように、車間時間比が等しい場合(現在の車間時間と設定車間時間との差がない場合)には、応答要求度を低く設定し、車間時間比が異なる場合(現在の車間時間と設定車間時間との差がある場合)には、その比率(差の大きさ)に応じて応答要求度を高く設定することで、自車両、及び先行車両の走行状況に適した相対速度のフィルタの時定数とすることができる。
【0074】
ステップS340では、設定車間時間が変更された場合に応答要求度を設定する。例えば、設定車間時間が変更になった場合には応答要求度を0.5に設定し、これを1秒間(本処理は0.1秒毎に繰り返されるため10サイクル)保持する。すなわち、車間距離制御装置100は、現在の車間時間を設定車間時間となるように自車両を加速/減速するため、設定車間時間が変更になった場合には応答要求度を設定することで、相対速度のフィルタの時定数が小さく設定される。
【0075】
ステップS350では、車間距離制御のターゲットとなる先行車両が変更になった場合に応答要求度を設定する。例えば、ターゲットが変更になった場合には、応答要求度を1に設定し、これを1秒間保持する。
【0076】
すなわち、車間距離制御のターゲットとなる先行車両が変更になる場合、それまでターゲットしていた先行車両との車間距離や相対速度が異なるため、自車両を加速/減速することになる。従って、車間距離制御のターゲットとなる先行車両が変更になった場合に応答要求度を設定することで、相対速度のフィルタの時定数が小さく設定される。
【0077】
図5に示すステップS230では、ステップS210において演算した検出安定度、及びステップS220にて演算した応答要求度を次式に当てはめて、フィルタ選択指数を演算する。
【0078】
【数2】
フィルタ選択指数=(検出安定度×2)+応答要求度の総和
フィルタ選択指数とは、検出安定度と応答要求度とを総合して、相対速度を演算する際の最小自乗法に用いる中心位置座標(Z)のデータ数を決定するためのものである。例えば、図8に示すように、フィルタ選択指数が小さいほどデータ数を多く設定し、一方、フィルタ選択指数が大きいほどデータ数を少なく設定する。
【0079】
これにより、応答要求度が高い場合には、データ数が少なく設定されるため、相対速度のフィルタの時定数が小さく設定され、急激な相対速度の変化を検出することができる。その結果、車間距離制御の応答性を向上することができる。また、応答要求度が低い場合には、データ数が多く設定されため、相対速度のフィルタの時定数が大きく設定され、急激な相対速度の変化を検出しないようにすることができる。その結果、車間距離制御の安定性を確保することができる。
【0080】
なお、フィルタ選択指数は、最小「0」、最大「6」と設定し、検出安定度が「0」である場合には、応答要求度の総和に依らず「0」とする。また、応答要求の総和は、最小「−1」、最大「2」とする。これは、相対速度のフィルタ効果を応答要求度よりも検出安定度を優先していることによる。
【0081】
すなわち、先行車両を安定して検出することができない状態では、相対速度のフィルタの時定数を小さくすると、相対速度の値がバラツキ、その結果、安定した車間距離制御を行うことができない。従って、検出安定度を応答要求度よりも優先することで、応答性と安定性とを兼ね備えた車間距離制御を実現することができる。
【0082】
このように、本実施形態の車間距離制御装置100は、自車両や先行車両が加減速を行う可能性が低いと判定される場合には、相対速度のフィルタの時定数を大きく設定し、逆に、自車両や先行車両が加減速を行う可能性が高いと判定される場合には、相対速度のフィルタの時定数を小さく設定する。これにより、自車両、及び先行車両の走行状況に適した相対速度のフィルタの時定数とすることができる。さらに、応答要求度とともに、検出安定度を考慮して相対速度のフィルタ効果の特性を変更することで、応答性と安定性とを兼ね備えた車間距離制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる、車間距離制御装置100の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係わる、レーザレーダセンサ105の内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係わる、車間距離制御の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係わる、レーザレーダセンサ105における処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係わる、相対速度の演算処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係わる、フィルタ選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】(a)は、車間距離の長さに応じて検出安定度を設定する一例を示した図であり、(b)は、自車両と先行車両との横ずれ量に応じて検出安定度を設定する一例を示した図であり、(c)は、横ずれ量の変化量に応じて検出安定度を設定する一例を示した図であり、(d)は、受光パルス幅に応じて検出安定度を設定する一例を示した図である。
【図8】本発明の実施形態に係わる、フィルタ選択指数と最小自乗法に用いるデータ数との対応関係を示した図である。
【図9】本発明の実施形態に係わる、道路状況毎に設定される応答要求度を示した図である。
【図10】本発明の実施形態に係わる、カーブ半径に応じて設定される応答要求度を示した図である。
【図11】本発明の実施形態に係わる、車間時間と設定車間時間との比に応じて設定される応答要求度のマップを示した図である。
【図12】本発明の実施形態に係わる、レーザレーダセンサ105によって検出される反射波の一例を示した波形図である。
【符号の説明】
100 車両距離制御装置
101 車間距離制御ECU
105 レーザレーダセンサ

Claims (9)

  1. 自車両の周囲に送信波を放射し、前記送信波の反射波を検出するレーダ手段と、
    前記レーダ手段による反射波の検出結果に基づいて、前記送信波を反射した先行車両との相対速度を演算する相対速度演算手段と、
    前記演算手段によって演算された相対速度に対してフィルタ処理を行って、最終的な相対速度を算出するフィルタ処理手段と、
    前記自車両、及び前記先行車両が加減速を行う可能性の高低としての応答要求度を判定する応答要求度判定手段と、
    記自車両から前記先行車両までの距離、前記レーダ手段が反射波を検出した際の受信強度、前記自車両に対する前記先行車両の横ずれ量、前記自車両に対する前記先行車両の横ずれ量の変化量、の少なくとも1つに対して予め検出安定度を設定し、この予め設定された検出安定度と、前記自車両から前記レーダ手段によって検出される先行車両までの距離、前記レーダ手段が反射波を検出した際の受信強度、前記自車両に対する前記レーダ手段によって検出される先行車両の横ずれ量、前記自車両に対する前記レーダ手段によって検出される先行車両の横ずれ量の変化量、の少なくとも1つとに基づいて、前記レーダ手段によって検出される先行車両の検出安定度を判定する検出安定度判定手段と、
    前記応答要求度判定手段による判定結果と前記検出安定度判定手段による判定結果とに基づいて前記フィルタ処理に用いられるフィルタの時定数を変更するものであり、
    そのフィルタの時定数の変更にあたっては、前記応答要求度判定手段により前記応答要求度が低いと判定された場合には、前記フィルタの時定数を大きく設定し、前記応答要求度判定手段により前記応答要求度が高いと判定された場合には、前記フィルタの時定数を小さく設定するものであり
    前記検出安定度判定手段による判定結果が先行車両を安定して検出することができない判定結果のときには、前記検出安定度判定手段による判定結果を前記応答要求度判定手段による判定結果よりも優先して、前記フィルタの時定数を変更するフィルタ時定数変更手段とを備えることを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記フィルタ時定数変更手段は、前記応答要求度判定手段によって加減速を行う可能性が高いと判定される場合には前記フィルタ処理に用いられるフィルタの時定数を小さく変更することを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 前記自車両が位置する道路を検出する道路検出手段を備え、
    前記応答要求度判定手段は、前記自車両、及び前記先行車両の何れかが所定の道路を通過する場合に前記自車両、及び前記先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする請求項1又は2記載のレーダ装置。
  4. 前記応答要求度判定手段は、
    前記所定の道路として、カーブ区間とその付近、渋滞区間とその付近、工事区間とその付近、分岐・合流地点とその付近、有料道路の料金所とその付近、及び交差点とその付近の少なくとも1つの道路を記憶する道路記憶手段を備え、
    前記道路検出手段によって検出される道路が前記道路記憶手段に記憶される道路に該当する場合に前記自車両、及び前記先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする請求項3記載のレーダ装置。
  5. 前記応答要求度判定手段は、前記演算手段によって演算された相対速度の絶対値が大きい場合に前記自車両、及び前記先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  6. 前記自車両から前記先行車両までの目標距離を設定する目標距離設定手段を備え、
    前記応答要求度判定手段は、前記目標距離の設定が変更される場合に前記自車両、及び前記先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  7. 前記レーダ手段による反射波の検出結果に基づいて、前記自車両から前記先行車両までの距離を演算する距離演算手段を備え、
    前記応答要求度判定手段は、前記目標距離と前記距離との差が所定値以上である場合に前記自車両、及び前記先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする請求項6記載のレーダ装置。
  8. 前記自車両から前記先行車両までの距離を前記目標距離となるように前記自車両の速度を制御する速度制御手段を備え、
    前記応答要求度判定手段は、前記速度制御手段による速度制御中に目標とすべき先行車両が変更される場合に前記自車両、及び前記先行車両の何れかが加減速を行う可能性が高いと判定することを特徴とする請求項7記載のレーダ装置。
  9. 前記フィルタ時定数変更手段は、前記検出安定度判定手段による検出安定度の高低に応じて前記フィルタ処理に用いられるフィルタの時定数を変更することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のレーダ装置。
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