JPH087956B2 - 記録又は再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は記録又は再生速度が可変の記録又は再生装置
に関する。

〔背景技術〕

上に述べた様な記録又は再生装置としては、例えば記
録媒体として磁気デイスク或るいは磁気ドラム等を使用
し、可動の磁気ヘツドによりその異なつた位置に円状の
トラツクを形成しつつ１フイールド分或いは１フレーム
分のビデオ信号を記録し、又は、これを再生する様な静
止画記録又は再生装置が既に知られている。

ところで、この種装置に於いて、記録媒体に対するヘ
ツドの移動速度を複数用意し、そのうちから任意に選択
し得る様にしておくことはその機能の拡大の面で甚だ有
益である。

しかしながら、かかる移動速度を常時表示し得るよう
にすると表示されている速度が他の情報、例えば記録又
は再生位置を示す情報と混同するおそれがあり、かえっ
て使い勝手が低下する。

そこで、本発明は使い勝手良くしかも記録又は再生速
度を容易にし、しかも確実に設定し得るようにした記録
又は再生装置を提供することを目的とする。

本発明は、上記目的を達成するために、記録媒体上に
画像信号を記録し、又はこれを再生する記録又は再生装
置であって、前記画像信号を記録又は再生する速度を表
示すべく該速度に応じた信号を表示器へ出力する出力手
段と、前記速度を選択するための操作手段と、前記操作
手段が操作されたことを検出する検出手段と、前記検出
手段の検出に応じて従前に設定されていた前記速度を前
記出力手段に出力させ、一旦検出された後の所定時間内
に前記検出手段により再度検出がなされた際には前記速
度を変更するとともに、変更された前記速度を前記出力
手段に出力させる制御手段とを備えたことを特徴とする
記録又は再生装置、を提供するものである。

〔実施例による説明〕

以下、上記の目的を達成するためにこの発明に於いて
講じた手段について実施例図面を用いて例示説明する。

第１図はこの発明による記録又は再生装置の一実施例
のブロツク図を示すもので、記録媒体として磁気デイス
クを用いた静止画記録再生装置に応用した例を示してい
る。

図において、１は記録媒体としての磁気デイスク、２
はこれをビデオ信号のフイールド周波数に対応した速度
で回転させるモータ、４はビデオ信号入力端子３から入
力されたビデオ信号を変調等、記録のために処理する記
録処理回路、５は処理回路４からの出力信号を増幅する
記録アンプ、６は記録再生用の磁気ヘツド、７は磁気ヘ
ツド６でピツクアツプされた信号を増幅する再生アン
プ、８は再生アンプ７の出力を復調等、再生のために処
理する再生処理回路、９は再生ビデオ信号の出力端子、
10はヘツド６のコイルを記録アンプ５の出力及び再生ア
ンプ７の入力に対して選択的に接続させるためのスイツ
チング回路、11はヘツド６をデイスク１の半径方向に移
動させるヘツド移動機構、12は入力端子３に入力された
ビデオ信号のうちから垂直同期信号を分離する同期信号
分離回路、14は後述する各種操作スイツチの信号を制御
回路13に入力する入力回路、15は制御回路13からのヘツ
ド移動速度に関するデータ及びヘツド６のデイスク１上
での位置に関するデータ、即ち、トラツク番号データを
記憶するメモリ、16はメモリ15の出力データを表示デー
タに変換すると共にこれにより後述の表示器を駆動する
デコーダ／ドライバである。17は装置のフロント・パネ
ル、18はフロント・パネル17上に設けられた表示手段と
しての２けたの７セグメントLED表示器で、デコーダ／
ドライバ16によつて駆動されることにより磁気ヘツド６
が対接している磁気デイスク１上のトラツク番号および
ヘツド移動速度を選択的に表示する。19はフロント・パ
ネル17上に設けられた記録スイツチで、その信号は入力
回路14を介して制御回路13に入力され、制御回路13はこ
のスイツチ19がオンされると、同期信号分離回路12から
の垂直同期信号をもとに、例えばこれに同期した１フイ
ールド期間、スイツチング回路を端子10R側に接続さ
せ、これにより、その時、ヘツド６が対接している磁気
デイスク１上の１トラツクに１フイールド分のビデオ信
号が記録される。20はフロント・パネル17上に設けられ
た再生スイツチで、その信号は入力回路14を介して制御
回路13に入力され、制御回路13はこのスイツチ20がオン
されると、スイツチング回路10を端子10P側に接続さ
せ、これにより、その時、ヘツド６が対接している磁気
デイスク１上のトラツクの記録信号が再生される。21は
ヘツド移動速度を複数の異なる速度のうちから選択する
ための選択手段としてのヘツド移動速度選択スイツチ
で、その信号は入力回路14を介して制御回路13に入力さ
れ、制御回路13はこのスイツチ21がオフの場合は記録ス
イツチ19、再生スイツチ20のオンに応じて記録モード又
は再生モードに設定し、このスイツチ21がオンの場合は
ヘツド移動速度選択モードに設定する。22及び23はヘツ
ド６のデイスク１上での位置をトラツク番号が増大する
方向（図中、Ｕで示す磁気デイスク１の中心方向）及び
トラツク番号が減少する方向（図中、Ｄで示すデイスク
１の外周方向）に切換える、即ち、磁気デイスク１上で
の記録位置及び再生位置を切換えるためのアツプ・スイ
ツチ及びダウン・スイツチで、フロント・パネル17に設
けられ、その信号は入力回路14を介して制御回路13に入
力される。尚、以上の構成に於て、メモリ15、デコーダ
／ドライバ16及び表示器18は、ヘツド移動速度選択モー
ドに於ては選択されたヘツド移動速度を表示し、それ以
外に於てはヘツド６のデイスク１上での位置、即ち、記
録位置又は再生位置を意味するトラツク番号を表示する
ための表示手段を構成するものである。

又、上記スイツチ19〜23のうち、再生スイツチ20だけ
は１回目の押圧操作でオンとなり、２回目の押圧操作で
オフとなる様な自己保持型の構成を有し、残りのスイツ
チ19,21,22及び23は押圧されている限りオンとなる様な
構成を有しているものである。

次に、第２図〜第４図のフロー・チヤートに基づき作
用を説明する。

まず、第２図のフロー・チヤートに基づきヘツド移動
速度の設定について説明する。

初めに、ここでは上記磁気ヘツド６の移動の態様には
シングル・モードおよび連続モードの２通りがあり、こ
れらのモードにより磁気ヘツド６の移動の制御動作が異
なる。ここに、シングル・モードとは、記録モードに於
ては記録スイツチ19のオンの度毎に１フイールド分の記
録が行われると共に、各記録の終了の度毎にヘツド６が
次の記録のための位置に移動させられ、又、再生モード
に於てはアツプ・スイツチ22及びダウン・スイツチ23の
操作の度毎に夫々によつて指定される方向（図中のＵ及
びＤ方向）に１トラツク・ピツチ分ずつ磁気ヘツド６が
移動させられる様なモードである。又、連続モードと
は、記録モードに於ては記録スイツチ19がオンに維持さ
れている限りデイスク１上の異なつた位置に各１フイー
ルド分の記録が所定の速度で繰り返されると共に各記録
の終了の度毎に磁気ヘツド６が次の記録位置に移動させ
られ、又、再生モードに於てはアツプ・スイツチ22又は
ダウン・スイツチ23がオンに維持されている限り夫々に
よつて指定される方向に所定の速度でヘツド６が移動さ
せられ、各記録トラツクの再生が所定時間ずつ行われる
様なモードである。本実施例ではこの連続モードには３
モードあり、それぞれのヘツド移動速度は例えば５トラ
ツク/sec、10トラツク/secおよび15トラツク/secに設定
されている。

上記を基いとしてヘツド移動速度選択モードに於ける
速度選択について以下、第２図のフロー・チヤートに従
つて説明する。

まず、ヘツド移動速度選択スイツチ21がオンされると
（STEP-00）、制御回路13はメモリ15をしてその時に記
憶されているヘツド移動速度に関するデータを取り込む
（STEP-01）と共に、デコーダ／ドライバ16に対して出
力させ、従つて、表示器18にはヘツド移動速度が表示さ
れる（STEP-02）。この時表示される速度はヘツド移動
速度選択スイツチ21がオンされる前に設定されていたヘ
ツド移動速度であり、制御回路13はヘツド移動速度選択
スイツチ21がオンされたままの状態である限りその速度
を表示させる（STEP-03）。そして、ヘツド移動速度選
択スイツチ21がオフの状態に変化すると、制御回路13は
時間のカウントを開始し（STEP-04）今度は表示器18に
その時ヘツド６が対接しているトラツクの番号を表示さ
せるべくメモリ15からのデータの出力を制御する（STEP
-05）。次に、カウント時間が予め設定してある時間
（例えば２秒）に達したかどうかの判断を行い（STEP-0
6）、設定時間に達している場合には、時間のカウント
をクリアして（STEP-07）、速度選択の動作を終え、待
期状態となる。一方、設定時間に達していない場合に
は、再びヘツド移動速度選択スイツチ21がオンされてい
るかどうかの判断を行い（STEP-08）、オンされていな
い場合にはSTEP-06へ戻る。一方、STEP-08に於てスイツ
チ21がオンされた状態にある場合には時間のカウントを
クリア（STEP-09）し、その時のヘツド移動速度の設定
値がシングルである場合には設定値を５トラツク/secに
変更し（STEP-10,STEP-14）、メモリ15に新しく設定さ
れた速度を書き込み（STEP-18）、設定速度表示を書き
かえることになる（STEP-19）。同様に、その時の設定
値が５トラツク/secである場合には10トラツク/sec、10
トラツク/secの場合は15トラツク/sec、15トラツク/sec
である場合にはシングルと云う様に設定値が変更されメ
モリ15に設定速度が書き込まれて設定速度の表示が書き
かえられる（STEP-11〜STEP-19）。ここで再びSTEP-03
に移り、ヘツド移動速度選択スイツチ21がオンであるか
の判断を行ない（STEP-03）、オンされた状態であれ
ば、その時に設定されているヘツド移動速度を表示器18
に表示し続ける。一方、スイツチ21がオンされた状態に
なければ、時間のカウントを行い（STEP-04）、ヘツド
６が対接しているトラツクの番地の表示を表示器18に行
わせる（STEP-05）。そして以下、上述した様な動作を
繰り返す。つまり、ヘツド移動速度選択スイツチ21をオ
ンしている間は、その時に設定されているヘツド移動速
度を表示器18に表示し、以下、スイツチ21のオン，オフ
を繰り返す毎に、ヘツド移動速度の設定および表示は、 と順に繰り返し変化させられることになる。ただし、ヘ
ツド移動速度選択スイツチ21が一度オンされた後、オフ
されて、所定時間以上経過した後に再びこのスイツチ21
がオンされた場合には、設定および表示されるヘツド移
動速度はスイツチ21をオンする前の設定値、即ち、その
時点での設定値から何ら変化しない。即ち、所定時間以
上のインターバルをもつて、このスイツチ21をオン，オ
フする場合には、ヘツド移動速度は変更されず、所定時
間より短いインターバルをもつて、オン，オフした場合
に限り、設定値が変更されることになる。ただし、この
スイツチ21をオンしている間は、その時に設定されてい
る移動速度が表示器18に表示され続けているためインタ
ーバルとは、一度オンしたスイツチ21をオフしてから再
びオンするまでの時間のことである。また、表示器18に
表示されるヘツド移動速度の情報は“00",“05",“10",
“15"と表示されそれぞれ順に、シングル,5トラツク/se
c,10トラツク/sec,15トラツク/secのヘツド移動速度の
設定値を示している。

尚、この場合、数字のみを表示できる７セグメントの
LED表示器18にかえて、数字および英文字を表示できる
表示器（例えば、液晶表示器、蛍光表示器等）を用い
て、例えばSG,LO,MI,HIを表示すれば、トラツク番号と
ヘツド移動速度とを明確に区別することができ、誤認を
避ける上で更に効果的である。因みに、上記のSG,LO,M
I、およびHIはそれぞれシングル・モード、遅いモー
ド、中位のモードおよび速いモードを表わすもので、夫
々上記の“00",“05",“10",“15"に対応する。

次に信号の記録再生時の動作に就いて第３図および第
４図（ａ），（ｂ）のフロー・チヤートに基づいて説明
する。

まず、ヘツド６の移動の態様がシングル・モードに設
定されている時について説明する。シングル・モードに
於ける信号の記録に際しては、第３図のフロー・チヤー
トに示す様に、制御回路13は記録スイツチ19がオンされ
ると（STEP-20）、同期信号分離回路12からの垂直同期
信号に基づきスイツチ19のオンの直後の誤同期信号に同
期した１フイールドの期間、スイツチング回路10を端子
10R側に接続させ（STEP-21）、これにより記録アンプ５
からの１フイールド分のビデオ信号がヘツド６を通じて
デイスク１に記録される。そして、記録が終了すると
（STEP-22）、スイツチング回路10は端子10Rから切り離
され（STEP-23）、制御回路13はヘツド移動機構11を作
動させ、ヘツド６をトラツク番号が増大する方向（第１
図中、Ｕで示す方向）に１トラツクピツチ分移動させる
（STEP-24,STEP-25）。この時、メモリ15内のトラツク
番号データには“1"が加算され（STEP-26）、従つて、
１つ大きいトラツク番号が表示器18に表示され（STEP-2
7）、かつ、メモリ15からヘツド移動速度の設定値が制
御回路13に入力される（STEP-28）。ここで、シングル
・モード（STEP-29）に於ては、制御回路13はこの状態
でなお記録スイツチ19がオンのままであつても（STEP-3
3）、動作を停止させたままである。

一方、信号の再生時に於ては、第４図（ａ），（ｂ）
のフロー・チヤートに示す様に、制御回路13は再生スイ
ツチ20のオン（STEP-40）に応答してスイツチング回路1
0を端子10P側に接続させ（STEP-41）、これによりヘツ
ド６でピツク・アツプされた信号が再生アンプ７、再生
処理回路８で再生処理されて出力端子９から出力され
る。尚、この信号再生モードに於ては制御回路13はアツ
プ・スイツチ22あるいはダウン・スイツチ23がオンされ
る（STEP-42）度毎にヘツド移動機構11に指令してヘツ
ド６を指定された方向（第１図中のＵ又はＤの方向）に
１トラツク・ピツチ分だけ移動させる（STEP-43,STEP-4
4）。１トラツク・アツプのときは、メモリ15内のトラ
ツク番号データには１が加算され、１トラツク・ダウン
のときはメモリ15内のトラツク番号データからは１が減
算され（STEP-45）、従つて、１つ大きいトラツク番号
又は１つ小さいトラツク番号が表示器18に表示され（ST
EP-46）、かつ、メモリ15からヘツド移動速度の設定値
が制御回路13に入力される（STEP-47）。

次に、ヘツド６の移動の態様が連続モードに設定され
ている時の動作を説明する。

まず第３図のフロー・チヤートにより信号の記録時の
動作を説明すると、制御回路13は記録スイツチ19がオン
されると、前述の様に同期信号分離回路12からの垂直同
期信号をもとにスイツチング回路10を制御して１フイー
ルド分の信号を磁気ヘツド６を通じて記録させ、これが
終ると直ちにその時設定されているヘツド移動速度でト
ラツク番号が大きくなる方向（第１図中のＵの方向）に
磁気ヘツド６を１トラツク・ピツチ分、移動させ（STEP
-30〜STEP-35）、次いで、再び垂直同期信号をもとに、
その位置に於ても１フイールド分の信号を記録させる。
ここで、1V＝（1/60）secを表わす。斯かる動作を記録
スイツチ19がオンされている限り継続し、これがオフさ
れた時、動作を停止させる。但し、記録中に記録スイツ
チ19がオフされた場合は、１フイールド分の記録を完了
し、次いでヘツド６を次の記録位置に移動させ終つた状
態で動作を停止させる。

また、信号の再生時の動作については、シングル・モ
ードに於けるそれと基本的には何ら変わりはないが、こ
の場合には制御回路13は第４図（ａ），（ｂ）のフロー
・チヤートに示す様にアツプ・スイツチ22あるいはダウ
ン・スイツチ23がオンされている間だけ、その時設定さ
れているヘツド移動速度で（STEP-49〜STEP-55）、これ
らスイツチ22,23のオンによつて指定される方向（第１
図中、Ｕ又はＤの方向）に磁気ヘツド６を移動させる。

ここで、上記制御回路13は例えばマイクロ・コンピユ
ータ等を用いて構成し得るものであるが、その場合に本
実施例の上述した作用を行うために必要とされるフアン
クシヨン・ブロツク構成について第５図（ａ），（ｂ）
を参照して説明しておく。

まず、第５図（ａ）は上述のヘツド移動速度設定時の
動作のために必要とされるフアンクシヨン・ブロツク構
成を示すもので、131は入力回路14からの様にスイツチ2
1に関するデータ及び上述の所定時間の計時を行うタイ
マ回路132の出力をもとに状態の判別を行う判別回路、1
33はメモリ15からの既に設定されているヘツド移動速度
に関するデータを取り込んでストアするためのレジス
タ、134はヘツド移動速度の変更に際し、変更された移
動速度に関するデータをメモリ15に対して出力するデー
タ変更回路である。

斯かる構成に於て、判別回路131は入力回路14からの
入力に於てスイツチ21のオン，オフを判別し、オンであ
ることが判別されると（第２図STEP-00）、メモリ15に
対し既に設定されているヘツド移動速度に関するデータ
の出力を指令し、かつ、このメモリ15の出力データをレ
ジスタ133にストアさせる（第２図STEP-01）。尚、これ
により表示器18には既に設定されているヘツド移動速度
が表示される（第２図STEP-02）。次いで、スイツチ21
のオフが判別されると（第２図STEP-03）、タイマ回路1
32をトリガして所定時間の計時を開始させる（第２図ST
EP-04）と共に、メモリ15に対しトラツク番号に関与す
るデータの出力を指令する。これにより表示器18にはそ
の時のトラツク番号が表示される（第２図STEP-05）。
そして、タイマ回路132が所定時間を計時し終る前にス
イツチ21が再びオンされなければ（第２図STEP-06,STEP
-08）、判別回路131はこの所定時間の経過と共にタイマ
回路132をクリアする（第２図STEP-07）。これに対し、
この所定時間が経過する前にスイツチ21がオンされたこ
とが判別された場合（第２図STEP-08）には、タイマ回
路132をクリアする（第２図STEP-09）と共に、データ変
更回路134に対しヘツド移動速度の、次の設定値への変
更を指令し、これによりヘツド移動速度の変更が行われ
る（第２図STEP-10〜STEP-17）。又、これと共に判別回
路131はこの時のデータ変更回路134の出力の取り込み並
びにその出力をメモリ15に指令し（第２図STEP-18）、
これにより変更後のヘツド移動速度が表示器18にて表示
される様になる（第２図STEP-19）。

次に第５図（ｂ）は上述の記録及び再生時の動作のた
めに必要とされるフアンクシヨン・ブロツク構成を示す
もので、135入力回路14からのスイツチ21を除く他のス
イツチ19,20,22,23のオン，オフに関するデータを判別
するための判別回路、136は判別回路135の出力、第５図
（ａ）のレジスタ133からのヘツド移動速度に関する入
力データ及び同期信号分離回路12からの垂直同期信号を
もとに記録動作を制御する記録制御回路、137は判別回
路135の出力又は記録制御回路136の出力及びレジスタ13
3からのヘツド移動速度データをもとにヘツド移動機構1
1によるヘツド６の移動を制御するヘツド移動制御回路
である。

斯かる構成に於て、まず、記録時には、判別回路135
は入力回路14からの入力データに於てスイツチ19のオン
が判別されると、記録制御回路136に動作を指令し、こ
れにより記録制御回路136は同期信号分離回路12からの
垂直同期信号をもとに１フイールド分のビデオ信号の記
録を行わせるべくスイツチング回路10を制御すると共
に、この１フイールド分のビデオ信号の記録の終了と共
にヘツド移動制御回路137にヘツド６の移動を指令す
る。これによりヘツド移動制御回路137はヘツド６の移
動を行うと共に、この時のトラツク番号データをメモリ
15に対して出力する。そして、この時、判別回路135は
メモリ15に指令してこの時のトラツク番号データを記憶
させると共にこれをデコーダ／ドライバ16に対して出力
させて表示器18によるトラツク番号の表示を行わせ、且
つ、この時のメモリ15のヘツド移動速度データを第５図
（ａ）のレジスタ133にストアさせる。以下、記録制御
回路136はこのレジスタ133にストアされているヘツド移
動速度データをもとに上述の記録動作及びヘツド移動制
御回路137によるヘツド６の移動を制御する。

次に再生時に於ては、判別回路135はスイツチ20のオ
ンが判別されるとスイツチング回路10を再生側に接続さ
せる。この状態でスイツチ22又は23のオンが判別される
と、各スイツチ22,23のオンに対応した方向へのヘツド
６の移動を行わせるべくヘツド移動制御回路137に指令
する。これによりヘツド移動制御回路137はヘツド移動
機構11を制御してヘツド６の移動を行わせると共に、こ
の時のトラツク番号データをメモリ15に対して出力す
る。そしてこの時、判別回路135はメモリ15に指令して
この時のトラツク番号データを記憶させると共にこれを
デコーダ／ドライバ16に対して出力させて表示器18によ
るトラツク番号の表示を行わせ、且つ、この時のメモリ
15のヘツド移動速度データをレジスタ133にストアさせ
る。以下、ヘツド移動制御回路137はこのレジスタにス
トアされているヘツド移動速度データと判別回路135か
らのスイツチ22,23の各オンに対応したヘツド移動方向
に関するデータとをもとにヘツド６の移動を制御する。

以上に説明した実施例に於ては、表示器18によりヘツ
ド移動速度とトラツク番号とを表示する様にしている
が、これに加えて、或いは、トラツク番号に代えて設定
モード等、状態の表示を行わせる様にしても良い。

〔発明の効果〕

本発明に依れば操作手段が操作されると従前に設定さ
れていた記録又は再生速度が表示されるように出力され
る。

したがって必要な場合のみ記録又は再生速度が表示さ
れるので他の表示と混同することを防止できる。

更に操作手段が一旦、操作されてから操作されない状
態になったことが判定されから所定時間内に再び操作手
段が操作されると前記記録又は再生速度が変更され、か
つ変更された記録又は再生速度が表示されるので確実に
所望の速度が設定されるまでかかる操作をくり返すこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロツク図、第２図
はヘツド移動速度設定時の動作フロー・チヤート、第３
図は信号記録時の動作フロー・チヤート、第４図
（ａ），（ｂ）は信号再生時の動作フロー・チヤート
で、第４図（ａ）はトラツク番号が増大する方向の動作
フロー・チヤート、第４図（ｂ）はトラツク番号が減少
する方向の動作フロー・チヤートである。第５図（ａ）
及び（ｂ）は第１図中の制御回路として持つべきフアン
クシヨン・ブロツク構成を示すブロツク図である。 １……磁気デイスク ６……磁気ヘツド 11……ヘツド移動機構 13……制御回路 15……メモリ 18……LED表示器 19……記録スイツチ 20……再生スイツチ 21……ヘツド移動速度選択スイツチ 22……アツプ・スイツチ 23……ダウン・スイツチ 131……判別回路 132……タイマ回路 134……データ変更回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記録媒体上に画像信号を記録し、又はこれ
   を再生する記録又は再生装置であって、 前記画像信号を記録又は再生する速度を表示すべく該速
   度に応じた信号を表示器へ出力する出力手段と、 前記速度を選択するための操作手段と、 前記操作手段が操作されたことを検出する検出手段と、 前記検出手段の検出に応じて従前に設定されていた前記
   速度を前記出力手段に出力させ、一旦検出された後の所
   定時間内に前記検出手段により再度検出がなされた際に
   は前記速度を変更するとともに、変更された前記速度を
   前記出力手段に出力させる制御手段とを備えたことを特
   徴とする記録又は再生装置。