JPH0879539A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JPH0879539A
JPH0879539A JP6210257A JP21025794A JPH0879539A JP H0879539 A JPH0879539 A JP H0879539A JP 6210257 A JP6210257 A JP 6210257A JP 21025794 A JP21025794 A JP 21025794A JP H0879539 A JPH0879539 A JP H0879539A
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Masakazu Kiko
正和 木虎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像を符号化復号した後、その復号した画像
に補正を施すことによって画質の劣化を抑制して、より
高画質な画像を出力する画像処理装置およびその方法を
提供する。 【構成】 所定サイズのブロック単位で符号化し記憶さ
れた画像信号を、メモリ部110から読出して復号部1
11で復号し、復号した画像信号にフィルタ処理部11
2でメディアンフィルタ処理し、色空間変換部113で
CMY画像信号に変換し、マスキングUCR部でそのCMY画像
信号にUCRおよびマスキング処理を施して、CMYK画像信
号を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置およびその
方法に関し、例えば、フルカラー画像を読込んで符号化
して記憶した後、その画像を復号して出力する画像処理
装置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フルカラー画像入力装置により読取った
画像情報を画像メモリに格納して、種々の編集を行う画
像処理装置が提案されている。しかしながら、フルカラ
ーの画像データを記憶するには、膨大な記憶容量のメモ
リが必要になる上、メモリのアクセスタイムに制限され
て、画像データを出力する時間が遅くなるなどの問題が
ある。そこで、画像データを符号化することにより、必
要な記憶容量を減らして、さらにデータ出力時間を短縮
させることを目的とする画像処理装置が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の目的
を達成する一手段として、以下の構成を備える。上記の
画像データを符号化して記憶する画像処理装置において
は、画像データを符号化し、復号する際の量子化誤差に
より画質の劣化が生じる。とくに、色境界部に発生する
テクスチャは目立ち易く、画像全体の画質を大きく損な
う。
【0004】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、画像を符号化復号した後、その復号した画像
に補正を施すことによって画質の劣化を抑制して、より
高画質な画像を出力する画像処理装置およびその方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、前
記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備え
る。本発明にかかる画像処理装置は、所定サイズのブロ
ック単位で画像信号を符号化して記憶した後、その画像
信号を復号する画像処理装置であって、復号された画像
信号に空間フィルタ処理を施す補正手段を有することを
特徴とする。
【0006】また、本発明にかかる画像処理方法は、所
定サイズのブロック単位で画像信号を符号化して記憶し
た後、その画像信号を復号する画像処理方法であって、
復号された画像信号に空間フィルタ処理を施すことを特
徴とする。
【0007】
【実施例】以下、本発明にかかる一実施例の画像処理装
置を図面を参照して詳細に説明する。
【0008】
【第1実施例】 [装置概要]図1は本発明にかかる画像処理装置の概観
図である。同図において、1201は原稿台ガラスで、
画像を読取る原稿1202が置かれる。原稿1202は
照明1203により照射され、原稿1202からの反射
光は、ミラー1204〜1206を経て、光学系120
7によりセンサ1208上に像が結ばれる。センサ12
08はRGBの三ラインCCDセンサである。さらに、モータ
1209により機械的に、ミラー1204,照明120
3を含むミラーユニット1210は速度Vで、ミラー1
205,1206を含む第二ミラーユニット1211は
速度V/2で駆動され、原稿1202の全面が走査され
る。
【0009】1212は画像処理部で、読取った画像を
電気信号として処理し、印刷信号として出力する部分で
ある。1213〜1216は半導体レーザで、画像処理
部1212より出力された印刷信号により駆動される。
半導体レーザそれぞれから射出されたレーザ光は、ポリ
ゴンミラー1217〜1220によって走査され、感光
ドラム1225〜1228上に静電潜像を形成する。1
221〜1224はK,Y,C,Mのトナーによりそれぞれ潜
像を現像する現像器で、現像された各色のトナーは記録
紙に転写され、フルカラーの印刷出力が得られる。
【0010】記録紙カセット1229〜1231の何れ
かまたは手差しトレイ1232から給紙された記録紙
は、レジストローラ1233を経て、転写ベルト123
4上に吸着され搬送される。給紙のタイミングと同期し
て、予め感光ドラム1228〜1225には各色のトナ
ーが現像されていて、記録紙の搬送とともにトナーが記
録紙に転写される。
【0011】各色のトナーが転写された記録紙は、転写
ベルト1234から分離搬送され、定着器1235によ
ってトナーが定着され、排紙トレイ1236に排紙され
る。 [信号の流れ]図2Aおよび図2Bは画像処理部121
2の構成例を示すブロック図である。同図において、1
01はセンサ1208のCCDで、入力された原稿120
1からの反射光をR,G,B三成分に分解して、各色成分に
応じた電気信号を出力する。
【0012】102はアナログ処理部で、増幅器,サン
プルホールド,A/D変換器,ディレイメモリなどから構
成され、CCD101の出力を増幅しサンプルホールドしA
/D変換し、信号RおよびGをそれぞれディレイメモリによ
って所定時間遅延して三つのCCDの空間的ずれを補正し
た例えば各8ビットのディジタル画像信号として出力す
る。
【0013】103はシェーディング補正部で、アナロ
グ処理部102の出力に画像読取部のシェーディング特
性に応じた補正を施す。104は入力マスキング部で、
シェーディング補正部103の出力をマスキング処理し
て、センサ1208のフィルタ特性に依存した色空間信
号を例えばNTSCの標準色空間信号に変換する。
【0014】105は変倍処理部で、とくに画像拡大時
に画像信号を主走査方向に変倍する。なお、副走査方向
の変倍は、ミラーユニット1210,1211の駆動速
度制御によって行う。106はLOG変換部で、変倍処理
部105から入力されたRGB画像信号をCMY画像信号へ変
換する。
【0015】107は色空間変換部で、LOG変換部10
6から入力されたCMY画像信号を明度信号Lと色度信号a
およびbに変換する。ここで、Lab信号は、CIEのLab色空
間で表される信号であり、次式で計算される。 ただし、αij,Xo,Yo,Zo: 定数 A^B: AのB乗 また、X,Y,ZはRGB信号により次式によって得られる信号
である。
【0016】 ただし、βij: 定数 なお、LOG変換部106と色空間変換部107を一つに
して、RGB画像信号から直接Lab画像信号を生成すること
もできる。
【0017】108は符号化部で、色空間変換部107
から入力された明度情報であるL信号を4×4画素のブロ
ック単位で符号化して、その符号である例えば43ビット
のL_codeを出力し、色度情報であるa,b信号を4×4画素
のブロック単位で符号化して、その符号である例えば21
ビットのab_codeを出力する。109は特徴抽出回路
で、入力マスキング部104から入力されたRGB画像信
号から、注目画素が黒画素か否かを判定し、4×4画素の
ブロック内が黒画素エリアであるか否かを判定すること
によって、注目画素が文字領域に含まれるか否かを判定
して、含まれる場合は黒判定信号K_codeを‘1’に、そ
うでない場合はK_codeを‘0’にする。
【0018】110はメモリ部で、明度情報の符号L_co
de,色度情報の符号ab_code および特徴抽出結果の黒判
定信号K_codeを蓄える。なお、メモリ部110への書込
みおよび読出しは、図示しないアドレスコントローラお
よびデータコントローラによって制御する。111aか
ら111dはそれぞれ復号部で、メモリ部110から読
出されたL_codeにより明度情報Lを復号し、ab_codeによ
り色度情報aおよびbを復号する。
【0019】112aから112dはフィルタ処理部
で、復号されたLab信号に空間フィルタ処理を施して画
像補正する。113aから113dは色空間変換部で、
復号されたLab色空間の画像信号をCMY色空間の画像信号
へ変換する。114aから114dはマスキング・UCR
部で、色空間変換部113から入力されたCMY画像信号
から式(3)によって黒Kを抽出し、それぞれ設定された係
数によってマスキング演算を行い、それぞれC,M,Y,Kの
色成分信号を出力する。そのマスキング演算は式(4)ま
たは(5)のようになるが、メモリ部110から読出され
たK_codeが‘0’、つまり注目画素が黒画素でないとき
は、C,M,Y,Kの各信号に所定の係数ai1,ai2,ai3,ai4を乗
じる式(4)の演算を行い、また、K_codeが‘1’、つまり
注目画素が黒画素であるときは、C,M,Y,Kの各信号に所
定の係数bi1,bi2,bi3,bi4を乗じる式(5)の演算を行う。
【0020】K = min(M,C,Y) …(3) 出力 = ai1・M+ai2・C+ai3・Y+ai4・K …(4) 出力 = bi1・M+bi2・C+bi3・Y+bi4・K …(5) 115は変倍処理部で、マスキング・UCR部114aか
ら114dから入力されたCMYK画像信号に変倍処理、と
くに画像縮小時の処理を施す。なお、変倍処理部105
と115は一つの回路でもよく、その場合は、図示しな
い制御部によって、変倍モードに応じて、変倍処理部の
入出力に設けたトライステートゲートを制御して画像信
号の流れを切り換えてやればよい。
【0021】116はガンマ補正部で、変倍処理部11
5から入力されたCMYK画像信号に、例えばプリンタなど
の出力装置の特性に応じたガンマ補正を施す。117は
エッジ強調部で、ガンマ補正部116から出力した画像
信号に、スムージングフィルタもしくはエッジ強調フィ
ルタ処理を施して出力する。エッジ強調部117から出
力された画像信号は、プリンタなどの出力装置へ送られ
て画像が形成される。
【0022】[符号化]次に、画像データの符号化につ
いて、その概要を説明する。なお、画像データの符号化
は、例えば4×4画素の計16画素を一ブロックとして行
う。 (1)明度情報の符号化 明度情報符号化の概念を図3,4を用いて説明する。図
3(a)に示す4×4画素ブロックに切出された明度情報
Xij(i,j=1〜4)に、式(6)に示す4×4のアダマール変換を
施すと、図3(b)に示すYij(i,j=1〜4)を得る。アダ
マール変換は直交変換の一種で、4×4のデータを二次元
ウォルシュ関数で展開するものであり、時間領域もしく
は空間領域の信号が、フーリエ変換によって周波数領域
もしくは空間周波数領域に変換されるのに相当する。す
なわち、アダマール変換後の行列Yij(i,j=1〜4)は、入
力信号の行列Xij(i,j=1〜4)のもつ空間周波数の各成分
に相当する信号になる。
【0023】 ただし、 H: 4×4のアダマール行列 H^T: Hの転置行列 ここで、二次元のフーリエ変換の場合と同様に、アダマ
ール変換結果Yij(i,j=1〜4)は、iの値(すなわち行位
置)が大きくなればなるほど副走査方向に高い空間周波
数成分が配置され、jの値(すなわち列位置)が大きく
なればなるほど主走査方向に高い空間周波数成分が配置
される。とくに、i=j=1の場合はYij=(1/4)ΣXijにな
り、入力データXij(i,j=1〜4)の直流成分すなわち平均
値に相当する信号(厳密には平均値を四倍した値の信
号)が出力される。
【0024】一般的にイメージスキャナで読取った画像
は、CCDなど読取センサの解像度や光学系の透過特性な
どによって、高い空間周波数成分が少ないことが知られ
ている。さらに人間の目の視感度特性もまた高い空間周
波数成分の感度が低いことを利用して、アダマール変換
後の信号Yij(i,j=1〜4)をスカラ量子化して、図3
(c)に示すZij(i,j=1〜4)を得る。
【0025】図4(a)は明度情報Xij(i,j=1〜4)の各
要素のビット数を、同図(b)はアマダール変換結果Yi
j(i,j=1〜4)の各要素のビット数を、同図(c)はスカ
ラ量子化結果Zij(i,j=1〜4)の各要素のビット数を示す
が、これに示すように、Y11すなわち直流成分を最多ビ
ット数(8ビット)で量子化してZ11とし、空間周波数の
高い成分ほど少ないビット数で量子化する。さらに、図
3(d)に示すように、zij(i,j=1〜4)の16個の要素を
直流成分と四つの交流成分にグループ化する。すなわ
ち、表1に示すように、信号AVEに直流成分Z11を割当
て、信号L1にグループ化した主走査交流成分Z12,Z13,Z1
4を割当て、信号L2にグループ化した副走査交流成分Z2
1,Z31,Z41を割当て、信号Mにグループ化した主走査およ
び副走査の中域交流成分Z22,Z23,Z32,Z33を割当て、信
号Hにはグループ化した主走査および副走査の高域成分Z
24,Z34,Z42,Z43,Z44を割当てる。
【0026】
【表1】 さらに、当該画素ブロックが、画像中のエッジ部である
のか否かによって、符号長を変えて各グループ毎に符号
化することもできる。例えば、エッジ部の場合は図4
(d)に一例を示す符号長で、非エッジ部の場合は同図
(e)に一例を示す符号長でそれぞれ符号化する。すな
わち、エッジ部においては、交流成分の情報が重要であ
るために、交流成分信号L1,L2,M,Hに符号長を多く割当
てるものである。
【0027】(2)色度情報の符号化 人間の視覚特性は色度情報よりも明度情報に対して敏感
である。また、一般にはL,a,bはすべて独立な関係にあ
るのだが、CCDによって読込まれた画像信号は読取装置
の光学系の特性から、明度情報と色度情報に相関性をも
つ。このことを考慮して色度情報aおよびbは、かなり粗
く量子化して効率よく符号化を行うことができる。
【0028】図5は色度情報の符号化の概念を示す図で
ある。同図(a)は4×4画素ブロックにおける明度情報
Lij、同図(b)は4×4画素ブロックにおける色度情報a
ijである。いま、j=3すなわちA-A'の切り口において、L
およびaのデータが同図(c)または(d)に示すよう
に推移している場合を考え、四つの画素に対応する四つ
のデータの最大値と最小値の差をΔL,Δaとし、四つの
データの平均値がそれぞれLmean,ameanであったとす
る。このときLとaが線形な関係にあったとすれば次の式
が成立する。
【0029】Δa/ΔL = (ai3-amean)/(Li2-Lmean) ai3 = Δa/ΔL・(Li3-Lmean)+amean …(7) この関係を4×4画素ブロックの他の画素に適用すると式
(8)が得られる。 Δa/ΔL = (aij-amean)/(Lij-Lmean) aij = Δa/ΔL・(Lij-Lmean)+amean = again・(Lij-Lmean)+amean …(8) 従って、色度情報aについては、4×4画素ブロックの平
均値ameanと、明度情報と色度情報の振幅比Δa/ΔL(=
again)とを符号化すれば、各画素のデータを復元する
ことができる。色度情報bについても同様である。
【0030】以上に基づいて、ameanとagain(および
bmeanとbgain)の量子化を行うが、ビット数をより少
なくするために、画像ブロックの特性によって異なる符
号長で量子化を行う。空間周波数の高い画像について
は、色度変化の量子化誤差が大きく画質に影響し、色度
平均値の誤差の影響は小さい。逆に、空間周波数の低い
画像すなわち連続階調部については、色度平均値の量子
化誤差が大きく影響する。また、前述したように明度と
色度は相関性をもつから、明度差ΔLの大きな画素ブロ
ック(エッジ部)と、明度差ΔLの小さな画素ブロック
(平坦部)に切分けて量子化する。そして、amean,bm
eanは線形スカラ量子化によりam,bmに、again,bgai
nは非線形スカラ量子化によりag,bgにそれぞれ符号化
する。表2に各要素のビット数を示す。なお、表2のLf
lgは、明度差ΔLが閾値を超えた場合に‘1’に、そうで
ない場合は‘0’になる画像判定信号である。
【0031】
【表2】 以上説明したような符号化により、例えば、各色成分8
ビットの画像信号4×4画素の384ビットを、L_codeの43
ビットとab_codeの21ビット(Lflgの1ビット含む)に、
つまり1/6の合計64ビットに圧縮することができる。
【0032】[復号]次に、メモリ部110から読出し
た符号の復号について、その概要を説明する。 (1)明度情報の復号 明度情報の復号は、図3で説明した手順を逆に実行すれ
ばよい。つまり、読出したL_codeを逆ベクトル量子化
し、逆スカラ量子化してアダマール空間の各周波数成分
に復元する。さらに、逆アダマール変換すれば明度情報
Lが復元される。逆アダマール変換は、式(6)で示したア
ダマール変換の逆変換であり、式(9)で定義される。
【0033】 ただし、 H: 4×4のアダマール行列 H^T: Hの転置行列 一方、アダマール変換および逆アダマール変換は線形演
算であり、行列Xのアダマール変換または逆アダマール
変換をH(X)と表現する場合、一般に式(10)が成り立つ。
【0034】 H(X1+X2+…+Xn) = H(X1)+H(X2)+…+H(Xn) …(10) この性質を利用して、逆アダマール変換を、明度情報の
符号化で定義した各周波数帯域に分解して、それぞれ並
列に行う。ここで、符号L1から復号されたデータマトリ
クスをYL1、符号L2から復号されたデータマトリクスをY
L2、符号Mから復号されたデータマトリクスをYM、符号H
から復号されたデータマトリクスをYHにすると式(11)が
成り立つ。
【0035】 H(YL1+YL2+YM+YH) = H(YL1)+H(YL2)+H(YM)+H(YH) …(11) 従って、ブロックの各画素の明度情報dLijは、H(X)の各
画素の成分をHij(X)で表すと式(12)によって得られる。 dLij = Lmean+Hij(YL1)+Hij(Yn)+Hij(YH) …(12) (2)色度情報の復号 色度情報の復号は式(8)に基づいて行う。前述の手順で
復号したLmeanおよびdLijと、符号amとagおよびLflg
から復号した4×4画素ブロックの平均値ameanと振幅比
againを式(8)に代入して、各画素の色度情報daijを得
る。同様にして、色度情報dbijも得ることができる。
【0036】[装置タイミングチャート]図6は本実施
例の装置タイミングチャート例である。同図において、
信号STARTは原稿読取動作開始を示す信号である。信号W
PEは、イメージスキャナが原稿画像を読取り、符号化処
理およびメモリ書込みを行う区間を表す。信号ITOPは印
刷動作の開始を示す信号で、信号MPE,CPE,YPE,KPEは、
図1に示したマゼンタ半導体レーザ1216,シアン半
導体レーザ1215,イエロー半導体レーザ1214,
黒半導体レーザ1213をそれぞれ駆動する区間信号で
ある。
【0037】同図に示すように、信号CPE,YPE,KPEは、
信号MPEに対してそれぞれ時間t1,t2,t3だけ遅延されて
いて、これは図1に示した距離d1,d2,d3に対して、次式
の関係に制御される。 t1=d1/v, t2=d2/v, t3=d3/v …(13) 信号HSYNCは主走査同期信号、信号CLKは画素同期信号で
ある。信号XPHSは2ビットの主走査カウンタのカウント
値、信号YPHSは2ビットの副走査カウンタのカウント値
で、図7に一例を示すインバータ1001と2ビットカ
ウンタ1002,1003で構成される回路で発生させ
る。
【0038】信号BLKは4×4画素ブロック単位の同期信
号で、BDATAで示すタイミングで4×4ブロック単位に処
理がなされる。 [空間フィルタ]復号されたLab画像信号は、フィルタ
処理部112aから112dにおいて、画像補正のため
に空間フィルタが施される。以下では、本実施例におけ
る空間フィルタ処理の概要を説明する。
【0039】一度符号化され情報量が削減された画像デ
ータは、量子化誤差をはじめ、情報の欠落による歪みを
含んでいる。ブロック化処理によるテクスチャの発生も
その一つである。図8(a)に示すような画像を4×4画
素ブロック単位で符号化すると、高周波成分の情報が欠
落して、復号した画像は図8(b)のようになる。この
ような情報の欠落により、画像に4×4画素単位の変化が
生じて、視覚的にはテクスチャが発生することになる。
【0040】そこで、図8(b)の画像にメディアンフ
ィルタ処理を施す。具体的には、図9(a)に一例を示
すように、4×4画素ブロックの四隅の画素(図に○印で
示す画素)の値を、その画素とその周辺二画素(図に×
印で示す画素)の中間値に置換える。図9(b)の画像
は、図8(b)の画像にメディアンフィルタ処理を施し
たものであり、原画像つまり図8(a)にほぼ忠実な画
像を得ることができる。
【0041】図10はメディアンフィルタを実現する回
路の一例を示すブロック図で、フィルタ処理部110a
から110dはそれぞれ、図10に示す回路を三系統分
備えている。なお、図には示さないが、図中のフリップ
フロップ(以下「F/F」という)のクロック端子には画
素同期信号CLKが供給されている。同図において、入力
信号INは、例えば復号部111aから出力されたLab画
像信号の何れかの成分信号(例えば8ビット)に相当す
る。信号INは、FIFO601および602によって、副走
査方向に一ラインおよび二ライン分遅延される。F/F6
05〜607および611〜614はそれぞれ、信号IN
を主走査方向に一画素分遅延するためのものである。つ
まり、これらのFIFOおよびF/Fによって、図9(a)に
示した注目画素(○印)とその周辺二画素(×印)を得
ることができる。そして、これらのFIFOおよびF/Fによ
って遅延された画像信号は、図9(a)のメディアンフ
ィルタの対象画素を選択するために、五入力三出力のセ
レクタ617へ入力される。
【0042】また、信号XPHSとYPHSはそれぞれ、画像信
号との同期をとるために、F/F603と604によって
遅延された後、両信号のビット0の信号は、ともにF/F6
14によって遅延されてセレクタ617の選択端子Sへ
入力される。図11(a)はセレクタ617の詳細な構
成例を示すブロック図である。遅延された五つの画像信
号X0からX4の中のX2が図9(a)における注目画素(○
印)に相当し、四入力一出力のセレクタ701から70
3はそれぞれ、選択信号Sに応じて入力された画素の何
れかを選択して出力する。セレクタ701から703の
出力はそれぞれ、F/F704から706によって同期さ
れ、メディアンフィルタ対象画素信号Y0,Y1およびY2と
して出力される。
【0043】図11(b)は信号XPHSとYPHSとセレクタ
701から703が選択する入力との関係を示す図であ
る。このセレクタ617により、メディアンフィルタ対
象画素が次のように出力される。 モードA: 注目画素およびその一ライン前の画素と直前
の画素 モードB: 注目画素およびその一ライン前の画素と直後
の画素 モードC: 注目画素およびその一ライン後の画素と直前
の画素 モードD: 注目画素およびその一ライン後の画素と直後
の画素 セレクタ617から出力されたメディアンフィルタ対象
画素Y0,Y1は、二入力一出力のセレクタ620と621
およびコンパレータ622に入力される。コンパレータ
622の比較結果はセレクタ621の選択端子へ供給さ
れ、その比較結果をインバータ623で反転した結果は
セレクタ620の選択端子へ供給される。この結果、セ
レクタ620は画素Y0またはY1の大きい方を、またセレ
クタ621は小さい方を出力する。また、コンパレータ
625およびインバータ626により、画素Y2とセレク
タ621の出力とが大小比較されて、セレクタ624は
その大きい方を出力する。さらに、コンパレータ628
により、セレクタ620の出力とセレクタ624の出力
とが大小比較されて、セレクタ627はその小さい方を
出力する。そして、このセレクタ627の出力が、メデ
ィアンフィルタ対象画素Y0,Y1,Y2の中央値つまりメディ
アン信号になる。
【0044】このメディアン信号は、F/F629により
画素同期信号CLKに同期された後、セレクタ632へ入
力される。セレクタ632の他方の入力端子へは、メデ
ィアン信号とタイミングを合わせるためにF/F618と
630で遅延したF/F612の出力つまり注目画素が入
力される。一方、F/F603,604によって遅延された
信号XPHS,YPHSはそれぞれ、EX-ORゲート608,609
によってそのビット0と1が排他的論理和された後、NAND
ゲート610によって論理積される。そして、F/F61
5,619および631によって画像信号との同期がと
られて、セレクタ632の選択端子へ入力される。つま
り、セレクタ632は、信号YPHSが‘00’または‘11’
で、かつ信号XPHSが‘00’または‘11’のとき、つまり
図9(a)に示した○印の四の画素のときメディアン信
号を選択して出力し、それ以外では注目画素をそのまま
選択出力する。なお、セレクタ632の出力は、信号OU
Tとして色空間変換部113aから113dへ送られ
る。
【0045】以上説明したように、本実施例によれば、
復号後の画像信号にメディアンフィルタなどの空間フィ
ルタ処理を施すことによって、復号後の画像信号に含ま
れる歪みを補正することができ、より高画質な画像を得
ることができる。
【0046】
【第2実施例】以下、本発明にかかる第2実施例の画像
処理装置を説明する。なお、第2実施例において、第1
実施例と略同様の構成については、同一符号を付して、
その詳細説明を省略する。図12は第2実施例の画像処
理部1212の構成例を示すブロック図である。なお、
メモリ部110より前の構成は図2Aと同様なので省略
する。
【0047】前述した第1実施例と本実施例との差異
は、フィルタ処理部を配置する位置であり、第1実施例
では復号後のLab画像信号に空間フィルタ処理を施した
が、本実施例は、マスキング・UCR処理を行ったC,M,Y,K
信号それぞれに、フィルタ処理部118aから118d
で空間フィルタ処理を施すものである。こうすれば、第
1実施例と同様に、復号後の画像劣化を抑制することが
可能であり、さらに、必要なフィルタ処理回路(例えば
図10)が、第1実施例では合計12回路であったもの
が、本実施例では合計四回路で済ませることができ、構
成を簡易化することができる。
【0048】
【変形例】前述した各実施例においては、メディアンフ
ィルタ処理を行う例を説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えばスムージングフィルタなど
の画像補正効果を得られるものであればよく、フィルタ
形状は限定されるものではない。
【0049】図13はフィルタ処理部に用いることがで
きる3×3画素ブロックのスムージングフィルタを実現す
る回路例を示すブロック図である。同図において、入力
された画像信号は、図14に示すような画素間の演算を
行うために、FIFO801,802によって副走査方向に
遅延され、F/F803から809によって主走査方向に
遅延される。
【0050】レジスタ817,818,820には、図示
しない制御部によって任意の値b1,b0,b2をセットするこ
とができ、図14に示すようなスムージングフィルタ処
理を行うとき、b0,b1,b2はそれぞれ4/8,1/8,1/8であ
る。加算器810と811,乗算器812から814お
よび三入力の加算器815によって所定の演算が実行さ
れ、フィルタ処理後の出力は次段の画像処理ブロックへ
送られる。
【0051】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像を符号化復号した後、その復号した画像に補正を施
すことによって画質の劣化を抑制して、より高画質な画
像を出力する画像処理装置およびその方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像処理装置の概観図である。
【図2A】図1の画像処理部の構成例を示すブロック図
である。
【図2B】図1の画像処理部の構成例を示すブロック図
である。
【図3】明度情報符号化の概念を示す図である。
【図4】明度情報符号化の概念を示す図である。
【図5】色度情報符号化の概念を示す図である。
【図6】本実施例の装置タイミングチャート例である。
【図7】信号XPHSとYPHSとを生成する回路の構成例を示
すブロック図である。
【図8】4×4画素ブロック単位で画像を符号化した場合
に高周波成分の情報が欠落する様子を示す図である。
【図9】メディアンフィルタ処理の一例を示す図であ
る。
【図10】メデイァンフィルタを実現する回路の一例を
示すブロック図である。
【図11】図10の五入力三出力のセレクタの詳細な構
成例を示すブロック図である。
【図12】本発明にかかる第2実施例の画像処理部の構
成例を示すブロック図である。
【図13】フィルタ処理部に用いるスムージングフィル
タの構成例を示すブロック図である。
【図14】スムージングフィルタの形を示す図である。
【符号の説明】
101 CCD 102 アナログ処理部 103 シェーディング補正部 104 入力マスキング部 105 変倍処理部 106 LOG変換部 107 色空間変換部 108 符号化部 109 特徴抽出回路 110 メモリ部 112 フィルタ処理部 113 色空間変換部 114 マスキング・UCR部 115 変倍処理部 116 ガンマ補正部 117 エッジ強調部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定サイズのブロック単位で画像信号を
    符号化して記憶した後、その画像信号を復号する画像処
    理装置であって、 復号された画像信号に空間フィルタ処理を施す補正手段
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記空間フィルタはメディアンフィルタ
    であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記空間フィルタはスムージングフィル
    タであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は前記ブロックの四隅の画
    素にメディアンフィルタ処理を施すことを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記メディアンフィルタは、前記ブロッ
    クの四隅の画素それぞれを、その画素と、その画素の一
    ライン前の画素と、その画素の直前または直後の画素と
    の三画素の中間値に置換することを特徴とする請求項2
    または請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 所定サイズのブロック単位で画像信号を
    符号化して記憶した後、その画像信号を復号する画像処
    理方法であって、 復号された画像信号に空間フィルタ処理を施すことを特
    徴とする画像処理方法。
JP6210257A 1994-09-02 1994-09-02 画像処理装置およびその方法 Withdrawn JPH0879539A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001338288A (ja) * 2000-05-25 2001-12-07 Nec Corp 画像処理方法とシステム並びに画像表示制御装置

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