JP3507100B2 - 画像処理システムおよびその方法 - Google Patents

画像処理システムおよびその方法

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JP3507100B2 JP18305893A JP18305893A JP3507100B2 JP 3507100 B2 JP3507100 B2 JP 3507100B2 JP 18305893 A JP18305893 A JP 18305893A JP 18305893 A JP18305893 A JP 18305893A JP 3507100 B2 JP3507100 B2 JP 3507100B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理システムおよび
その方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の画像形成装置を接続し、これらの
画像形成装置で同一供給源からの画像を形成するシステ
ムは、特開昭59-189769号公報に記載された装置などが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、次のような問題点があった。すなわち、それ
ぞれの画像形成装置が出力する画像のすべてを、同一の
濃度にするような制御はなされていなかったため、同一
の画像ソースにも関わらず、画像形成装置それぞれの状
態によって、出力された画像それぞれの濃度が異なると
いう欠点があった。
【0004】さらに、複数のカラー画像形成装置を接続
したシステムの場合は、出力された画像それぞれの濃度
が異なるだけでなく、その色味も異なってしまうという
問題が発生する。
【0005】本発明は、接続された複数の画像形成装置
それぞれの状態によって、出力される画像それぞれの濃
度が異なる、上述した問題を考慮して、カラーテスト画
像がどの画像形成装置で像形成されたかを特定し、各画
像形成装置に対応する階調補正値を算出することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。本発明に
かかる画像処理システムは、与えられた画像信号が表す
カラーテスト画像とともに、画像形成装置を特定するた
めの付加情報を像形成する複数の画像形成装置によって
形成された複数のカラーテスト画像を処理する画像処理
システムであって、前記カラーテスト画像から、そのカ
ラーテスト画像を像形成した画像形成装置に固有の出力
特性を求め、前記付加情報を識別し、前記複数のカラー
テスト画像と前記複数の画像形成装置とを一対一に対応
させ、各画像形成装置の階調補正値を算出する処理手段
を有することを特徴とする。
【0007】本発明にかかる画像処理方法は、与えられ
た画像信号が表すカラーテスト画像とともに、画像形成
装置を特定するための付加情報を像形成する複数の画像
形成装置によって形成された複数のカラーテスト画像を
処理する画像処理方法であって、前記カラーテスト画像
から、そのカラーテスト画像を像形成した画像形成装置
に固有の出力特性を求め、前記付加情報を識別し、前記
複数のカラーテスト画像と前記複数の画像形成装置とを
一対一に対応させ、各画像形成装置の階調補正値を算出
することを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、本発明にかかる一実施例の画像形成装
置およびシステムを図面を参照して詳細に説明する。な
お、以下の説明では、好ましい実施例としてフルカラー
複写機のシステムを説明するが、本発明はこれに限るも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、
種々なる態様で実施しうることは勿論である。
【0009】[装置概要説明]図2は本実施例のシステ
ム構成例を示す図である。同図において、1〜4はそれ
ぞれフルカラー複写機(以下単に「複写機」という)で
あり、5〜7は複写機と複写機とを相互に接続するイン
タフェイスケーブルである。
【0010】これらの複写機は、それぞれイメージスキ
ャナとカラー画像出力部で構成され、それぞれ単体の複
写機として動作する(以下「スタンドアローン」とい
う)ほか、ある複写機が読取った原稿の画像信号を他の
複写機へ送信することで、複数台の複写機で該原稿の画
像を略同時に出力する(以下「重連」という)ことがで
きる。
【0011】図4は図2に示した複写機の概観図であ
る。1201は原稿台ガラスで、読取られるべき原稿1
202が置かれる。原稿1202は照明1203により
照射され、原稿1202からの反射光は、ミラー120
4〜1206を経て、光学系1207によりCCD12
08上に像が結ばれる。さらに、モータ1209により
機械的に、ミラー1204,照明1203を含むミラー
ユニット1210は速度Vで、ミラー1205,120
6を含む第2ミラーユニット1211は速度V/2でそれ
ぞれ駆動され、原稿1202の全面が走査される。
【0012】1212は画像処理部で、読取った画像を
電気信号として処理して、印刷信号として出力する部分
である。1213〜1216は半導体レーザで、画像処
理部1212より出力された印刷信号により駆動され、
それぞれの半導体レーザによって発光されたレーザ光
は、ポリゴンミラー1217〜1220によって、感光
ドラム1225〜1228上に潜像を形成する。122
1〜1224は、K,Y,C,Mのトナーによって、それぞれ
潜像を現像するための現像器で、現像された各色のトナ
ーは記録紙に転写され、フルカラーの印刷出力がなされ
る。
【0013】記録紙カセット1229〜1231および
手差しトレイ1232の何れかから給紙された記録紙
は、レジストローラ1233を経て、転写ベルト123
4上に吸着され搬送される。給紙のタイミングと同期し
て、予め感光ドラム1228〜1225には、各色のト
ナーが現像されていて、記録紙の搬送とともにトナーが
記録紙に転写される。
【0014】各色のトナーが転写された記録紙は、転写
ベルト1234から分離搬送され、定着器1235によ
ってトナーが定着され、排紙トレイ1236へ排紙され
る。 [画像信号の流れ]図1A,1Bは画像処理部1212
の構成例を示すブロック図である。1101〜1103
はそれぞれR,G,BのCCDセンサで、センサ110
1〜1103の出力は、アナログ増幅器1104〜11
06で増幅され、A/D変換器1107〜1109によ
り、それぞれディジタル信号に変換される。1110〜
1111はディレイ素子で、センサ1101〜1103
の間の、空間的ずれを補正するものである。
【0015】1163はインタフェイス回路で、他の複
写機との間で画像データのやり取りを行い、ある複写機
が読取った原稿の画像データを複数の複写機で出力する
際に用いるものである。つまり、インタフェイス回路1
163は、CCD1208で読取った画像信号を、後段
の画像処理回路に送るとともに、インタフェイスケーブ
ル5〜7で接続された他の複写機へ送ったり、逆に、他
の複写機からの画像信号を受取って後段の画像処理回路
へ送る制御を行う。
【0016】1151〜1156および1162はトラ
イステイトゲートで、不図示のCPUから送られてくる
信号OE1〜OE7が‘0’のとき、それぞれの入力信号を通
過させる。表1に変倍処理内容と信号OE1〜OE6の関係の
一例を示す。
【0017】
【表1】 1157〜1160はそれぞれ変倍回路で、自分自身も
しくは接続された他の複写機から送られてきた画像信号
を主走査方向に変倍する。
【0018】1112は色空間変換器で、RGB信号
を、明度信号L*と色度信号a*およびb*に変換するも
のである。ここでL***信号は、CIEで規定される均
等色空間を表す信号である。L***信号は次式で表
される。 ただし、αij,X0,Y0,Z0は定数 上式のX,Y,Zは、RGB信号を演算して生成される信
号で、次式により表される。
【0019】 ただし、βijは定数 1113は符号器aで、明度信号L*を例えば4×4画
素ブロック単位で符号化して、符号信号L-codeと、該画
素ブロックがエッジ部であるか否かを示す属性信号E-co
deとを出力する。1114は符号器bで、色度信号a*,
**を例えば4×4画素ブロック単位で符号化して符号
信号ab-codeを出力する。詳細は後述するが、ここで特
徴的なことは、明度符号信号L-codeおよび色度符号信号
ab-codeは、属性信号E-codeに応じてそれぞれ異なる符
号長をとるが、それぞれの符号長の和は、属性信号E-co
deに依らず常に一定で、L-code,ab-code,E-codeの総和
は例えば64ビットになる。
【0020】一方、1115は特徴抽出回路で、当該画
素に対して二種類の特徴の有無を検出する。第1の特徴
は黒画素で、黒画素検出回路1115−1で、当該画素
が黒画素であるか否かの判定信号K1'を発生する。さら
に信号K1'は4×4エリア処理回路1115−3に入力
されて、4×4画素ブロック内が黒画素エリアであるか
否かの判定信号K1になる。
【0021】第2の特徴は文字画素で、文字領域検出回
路1115−2で、当該画素が文字画素であるか否かの
判定信号K2'を発生する。さらに信号K2'は、4×4エリ
ア処理回路1115−4に入力され、4×4画素ブロッ
ク内が文字領域であるか否かの判定信号K2になる。11
16は画像メモリで、明度符号信号L-code、色度符号信
号ab-code、属性信号E-code、特徴の抽出結果である判
定信号K1およびK2を蓄える。
【0022】1141〜1144はそれぞれM,C,Y,K用
の濃度信号生成部で、1141〜1144は略同様の構
成をとる。1117は明度情報の復号器aで、画像メモ
リ1116より読出されたL-codeとE-codeから信号L*
を復号し、1118は色度情報の復号器bで、画像メモ
リ1116より読出されたab-codeとE-codeから信号
*,b*を復号する。1119は色空間変換器で、復号
された信号L***を、トナー現像色であるM,C,Y,Kの
各色成分へ変換する。1120は濃度変換器で、例えば
ROMまたはRAMのルックアップテーブル(以下「LUT」
という)で構成される。1121は空間フィルタで、出
力画像の空間周波数の補正を行う。1122は画像補正
回路で、復号された画像データを補正する。
【0023】また、1161はパターンジェネレータ
で、複写機を校正する場合に一定のパターンを出力す
る。1164〜1167はそれぞれ階調補正器で、例え
ばRAMのLUTで構成され、画像出力装置の出力特性を
補正する。1165は制御部で、ワークRAM,プログ
ラムを格納するROMおよびそのプログラムを実行する
マイクロコンピュータなどから構成され、該プログラム
に従って上述の各構成を制御する。
【0024】本実施例においては、拡大複写または縮小
複写によって、画像信号の流れが多少異なるので、それ
ぞれの場合における画像信号の流れを以下に説明する。 [拡大処理の場合]図6(a)に示す原稿を、図6
(b)に示すように拡大処理する場合は、符号化(圧
縮)処理の前段で変倍処理を行う。そのため表1に示し
たように、OE1,OE3,OE6の三つの信号にそれぞれ‘0’
がセットして、トライステイトゲートのうち1151,
1153,1156をスルーにし、他は無効にする。
【0025】その結果、インタフェイス回路1158か
ら出力されたRGB画像信号は、まずトライステイトゲー
ト1151を経て、変倍回路1157〜1159で拡大
処理される。なお、変倍処理回路の動作は公知であり、
詳細な説明は省略する。次に、拡大処理されたRGB画像
信号は、トライステイトゲート1153を経て、色空間
変換器1112および特徴抽出回路1115へ送られ、
符号器1113,1114によって符号化され、特徴抽
出回路1115でその特徴が抽出される。その結果、画
像符号信号L-code,ab-codeおよび特徴信号K1,K2は、画
像メモリ1116に送られて保持される。
【0026】画像メモリ116から読出された符号は、
それぞれM,C,Y,K用の濃度信号生成部1141〜114
4で濃度画像信号として復号(伸張)され、トライステ
イトゲート1156および階調補正器1164〜116
7を経て、それぞれM,C,Y,K用のレーザドライバへ送ら
れる。 [縮小処理の場合]図6(a)に示す原稿を、図6
(c)に示すように縮小処理を行う場合は、符号化(圧
縮)処理の前段で変倍処理を行う。そのため表1に示し
たように、OE2,OE4,OE5の三つの信号にそれぞれ‘0’
をセットして、トライステイトゲートのうち1152,
1154,1155をスルーにし、他は無効する。
【0027】その結果、インタフェイス回路1158よ
りのRGB画像信号は、まずトライステイトゲート115
2を経て、色空間変換器1112および特徴抽出回路1
115へ送られ、符号器1113,1114によって符
号化され、特徴抽出回路1115でその特徴が抽出され
る。その結果、画像符号信号L-code,ab-codeおよび特徴
信号K1,K2は、画像メモリ1116に送られて保持され
る。
【0028】画像メモリ116から読出された符号は、
それぞれM,C,Y,K用の濃度信号生成部1141〜114
4で濃度画像信号として復号(伸張)され、トライステ
イトゲート1155を経て、変倍回路1157〜116
0へ入力されて縮小処理される。次に、縮小処理された
CMYK信号は、トライステイトゲート1154および階調
補正器1164〜1167を経て、それぞれM,C,Y,K用
のレーザドライバへ送られる。
【0029】[明度情報符号器]図14は明度情報L*
を符号化する符号器a1113の詳細を示すブロック図
である。また、図33はそのタイミングチャート例を示
し、図15,16は明度情報符号化の概念を示す図であ
る。なお、画像データの符号化(圧縮)は、例えば図2
5に示すように、主走査4画素×副走査4ラインの計1
6画素のブロックを単位として行う。ここで、XPHSは主
走査位置を示す2ビットの信号で0,1,2,3を繰返
し、YPHSは副走査位置を示す2ビットの信号で0,1,
2,3を繰返し、図に示すように、信号XPHSおよびYPHS
に同期して、4×4の画素ブロックが切出される。
【0030】まず、明度情報符号化の概念を図15,1
6を用いて説明する。図15(a)に示す4×4画素ブ
ロックに切出された明度情報Xij(i,j=1〜4)に、(3)
式に示す4×4のアダマール変換を施すと、図15
(b)に示すYij(i,j=1〜4)を得る。アダマール変換
は、直交変換の一種で、4×4のデータを二次元ウォル
シュ関数で展開するものであり、フーリエ変換によっ
て、時間領域もしくは空間領域の信号が、周波数領域も
しくは空間周波数領域に変換されるのに相当する。すな
わち、アダマール変換後の行列Yij(i,j=1〜4)は、入力
信号の行列Xij(i,j=1〜4)のもつ空間周波数の各成分に
相当する信号になる。
【0031】 ただし、Hは4×4のアダマール行列 HTはHの転置行列 ここで、二次元のフーリエ変換の場合と同様に、アダマ
ール変換結果Yij(i,j=1〜4)は、iの値(すなわち行位
置)が大きくなればなるほど副走査方向に高い空間周波
数成分が配置され、jの値(すなわち列位置)が大きく
なればなるほど主走査方向に高い空間周波数成分が配置
される。とくに、i=j=1の場合はYij=(1/4)ΣXijにな
り、入力データXij(i,j=1〜4)の直流成分すなわち平均
値に相当する信号(厳密には平均値を4倍した値の信
号)が出力される。
【0032】一般的にイメージスキャナで読取った画像
は、CCDなど読取センサの解像度や光学系の透過特性
などによって、高い空間周波数成分が少ないことが知ら
れている。さらに人間の目の視感度特性もまた高い空間
周波数成分の感度が低いことを利用して、アダマール変
換後の信号Yij(i,j=1〜4)をスカラ量子化して、図15
(c)に示すZij(i,j=1〜4)を得る。
【0033】図16(a)は明度情報Xij(i,j=1〜4)の
各要素のビット数を、同図(b)はアマダール変換結果
Yij(i,j=1〜4)の各要素のビット数を、同図(c)はス
カラ量子化結果Zij(i,j=1〜4)の各要素のビット数を示
すが、これに示すように、Y11すなわち直流成分を最多
ビット数(8ビット)で量子化してZ11とし、空間周波
数の高い成分ほど少ないビット数で量子化する。さら
に、図15(d)に示すように、zij(i,j=1〜4)の16個
の要素を直流成分と四つの交流成分にグループ化する。
すなわち、表2に示すように、信号AVEに直流成分Z11を
割当て、信号L1にグループ化した主走査交流成分Z12,Z1
3,Z14を割当て、信号L2にグループ化した副走査交流成
分Z21,Z31,Z41を割当て、信号Mにグループ化した主走査
および副走査の中域交流成分Z22,Z23,Z32,Z33を割当
て、信号Hにはグループ化した主走査および副走査の高
域成分Z24,Z34,Z42,Z43,Z44を割当てる。
【0034】
【表2】 さらに、当該画素ブロックが、画像中のエッジ部である
のか否かによって、符号長を変えて各グループ毎に符号
化する。例えば、エッジ部の場合は図16(d)に一例
を示す符号長で、非エッジ部の場合は同図(e)に一例
を示す符号長でそれぞれ符号化する。すなわち、エッジ
部においては、交流成分の情報が重要であるために、交
流成分信号L1,L2,M,Hに符号長を多く割当てるものであ
る。
【0035】図14において、701,702,703は
それぞれラインメモリで、画像データを1ラインずつ遅
延させることで、図25に示すような画素ブロックを切
出す。704はアダマール変換回路で、(3)式に示し
た変換を行う。すなわち、図33に示すように、信号CL
KとXPHSに同期して、アダマール変換回路704の端子x
1にはX11,X12,X13,X14が、端子x2にはX21,X22,X23,X24
が、端子x3にはX31,X32,X33,X34が、端子x4にはX41,X4
2,X43,X44がそれぞれ入力される。アダマール変換され
た信号は信号CLKの8パルス分遅延されて、端子y1からY
11,Y12,Y13,Y14が、端子y2からY21,Y22,Y23,Y24が、端
子y3からY31,Y32,Y33,Y34が、端子y4からY41,Y42,Y43,Y
44がそれぞれ出力される。
【0036】705〜708はそれぞれLUTで、例え
ばROMなどで構成され、前述のスカラ量子化を行う。す
なわち、LUT705〜708には、アダマール変換さ
れた出力を図16(c)に示すようなビット数に量子化
するために、アドレス端子Aに入力されたアダマール変
換結果と信号XPHSとに応じて、スカラ量子化結果を出力
するように予めデータが書込まれている。
【0037】709はグループ化回路で、ベクトル量子化
のためのグループ化を行う。図17はグループ化回路709
の詳細な構成例を示すブロック図である。同図におい
て、101〜116はそれぞれフリップフロップ(以下「F/
F」という)で、入力された信号を信号CLKに同期して遅
延することにより、図15(c)に示す4×4ブロックの各デ
ータを保持する。そして、保持したデータを表2に示す
グループに分けて、信号AVE、L1、L2、M、Hの各データ
を抽出する。117〜121はそれぞれ二入力一出力のセレク
タで、選択端子Sに‘0’が入力された場合は端子Aに入
力された信号を出力し、‘1’が入力された場合は端子B
に入力された信号を出力する。選択端子Sへ入力される
信号XD0は、図33に示すように信号CLKおよびXPHSに同期
して、信号XPHSが‘0’の場合に限って‘0’になり、そ
れ以外は‘1’になる信号である。従って、4×4ブロッ
ク毎に、表2に示す各グループ毎のスカラ量子化結果が
セレクタ117〜121から出力される。
【0038】122〜126はF/Fで、図33に示す
ように、入力された信号を信号CLKの1パルス分の遅延
する。さらに、127〜131もF/Fで、信号CLK4の
立上がりで入力を保持して、図33に示すタイミングで
各信号AVE,L1,L2,MおよびHを出力する。再び、図14に
おいて、710〜713はLUTで、例えばROMなどで
構成され、それぞれグループ化回路709から出力され
た信号L1,L2,M,Hを公知のベクトル量子化により量子化
するものである。詳細は後述するが、ここで各LUTの
アドレス端子Aへ入力される信号ED1は、当該画素ブロッ
クがエッジ部であるか否かを示す信号である。
【0039】信号ED1は各LUTの上位アドレスへ入力
され、下位アドレスにはそれぞれ信号L1,L2,M,Hが入力
されて、当該画素ブロックがエッジ部の場合は、グルー
プL1を9ビットに、グループL2を9ビットに、グループ
Mを9ビットに、グループHを8ビットにそれぞれ量子化
して、AVEの8ビットと合わせて計43ビットにする。ま
た、当該画素ブロックが非エッジ部の場合は、グループ
L1を8ビットに、グループL2を8ビットに、グループM
を8ビットに、グループHを7ビットにそれぞれ量子化
して、、AVEの8ビットと合わせて計39ビットにする。
【0040】さらに、量子化結果はF/F714へ入力
されて、信号CLK4の立上がりで保持され、図33に示す
タイミングでL-codeとして出力される。一方、715は
LGAIN算出器で、アダマール変換回路704と同じタイ
ミングで、4×4ブロック単位で明度情報Xij(i,j=1〜
4)がその端子A,B,C,Dへ入力され、明度信号L*の振幅
(最大値−最小値)を表すLGAIN、明度信号L*が最大値
になる位置(画素ブロック内の座標)を表すLMX、およ
び、明度信号L*が最小値になる位置(画素ブロック内
の座標)を表すLMNをそれぞれ算出する。
【0041】716は比較器で、信号LGAINと固定値レ
ジスタ717に予めセットされた閾値Thとを比較して、
その比較結果EDを出力する。つまり、画素ブロックがエ
ッジ部の場合はLGAIN>Thで信号EDは‘1’になり、画素
ブロックが非エッジ部の場合はLGAIN<Thで信号EDは
‘0’になる。718〜720はそれぞれF/Fで、入
力された信号EDを、信号CLK4の立上がりに同期して遅延
することで、前述のベクトル量子化のタイミングに同期
させた信号ED1を得る。721もF/Fで、入力された
信号ED1を、信号CLK4の立上がりに同期して遅延して、
信号E-code信号を出力する。
【0042】図18はLGAIN算出器715の詳細な構成
を示すブロック図である。同図において、201〜20
4はF/Fで、入力されたデータを信号CLKの立上がり
で保持する。205は副走査方向最大値/最小値検出回
路で、図19にその詳細を示す。同図において、30
1,302は2入力1出力のセレクタ、303は比較
器、304はインバータであり、もし入力A>入力Bで
あれば比較器303の出力は‘1’になり、セレクタ3
01は端子Aへ入力された信号(つまり入力A)を、セ
レクタ302は端子Bへ入力された信号(つまり入力
B)をそれぞれ出力する。一方、入力A≦入力Bであれ
ば比較器303の出力は‘0’になり、セレクタ301
は端子Bへ入力された信号(つまり入力B)を、セレク
タ302は端子Aへ入力された信号(つまり入力A)を
それぞれ出力する。つまり、セレクタ301は最大値ma
x(A,B)を出力し、セレクタ302は最小値min(A,B)を出
力する。
【0043】同様に、305,306は2入力1出力の
セレクタ、307は比較器、308はインバータであ
り、セレクタ305は最大値max(C,D)を出力し、セレク
タ306は最小値min(C,D)が出力する。さらに、30
9,311は2入力1出力のセレクタ、310は比較
器、312〜314はインバータであり、もしmax(A,B)
>max(C,D)であれば比較器310の出力は‘1’にな
り、セレクタ309はmax(A,B)を出力する。一方、max
(A,B)≦max(C,D)であれば比較器310の出力は‘0’
になり、セレクタ309はmax(C,D)を出力する。つま
り、セレクタ309は最大値max(A,B,C,D)を出力する。
また、信号imx(0)およびimx(1)は、入力A〜Dの何れが
最大値だったかを次のコードで示す。
【0044】 Aが最大値の場合:imx(1)=‘0’かつimx(0)=‘0’ Bが最大値の場合:imx(1)=‘0’かつimx(0)=‘1’ Cが最大値の場合:imx(1)=‘1’かつimx(0)=‘0’ Dが最大値の場合:imx(1)=‘1’かつimx(0)=‘1’ 同様に、315,317は2入力1出力のセレクタ、3
16は比較器であり、セレクタ315は最小値min(A,B,
C,D)を出力する。また、信号imn(0)およびimn(1)は、入
力A〜Dの何れが最小値だったかを次のコードで示す。
【0045】 Aが最小値の場合: imn(1) =‘0’かつ imn(0) =‘0’ Bが最小値の場合: imn(1) =‘0’かつ imn(0) =‘1’ Cが最小値の場合: imn(1) =‘1’かつ imn(0) =‘0’ Dが最小値の場合: imn(1) =‘1’かつ imn(0) =‘1’ 図18において、206〜213はそれぞれF/Fで、副走査方向
最大値/最小値検出回路205の出力信号であるmax、min、
imx、imnをそれぞれ信号CLKの1パルス分だけ遅延する。
【0046】214は主走査方向最大値検出回路で、端
子AにF/F209の出力、端子BにF/F208の出
力、端子CにF/F207の出力、端子DにF/F206
の出力、つまり信号maxを信号CLKの1パルスずつ遅延し
た信号をそれぞれ入力する。また、端子iAにF/F20
9の出力、端子iBにF/F208の出力、端子iCにF/
F207の出力、端子iDにF/F206の出力、つまり
信号imxを信号CLKの1パルスずつ遅延した信号をそれぞ
れ入力する。
【0047】図20は主走査方向最大値検出回路214
の詳細な構成を示すブロック図である。同図において、
401は2入力1出力のセレクタ、402は比較器、4
03はインバータであり、もし入力A>入力Bであれば
比較器402の出力は‘1’になり、セレクタ401は
端子Aに入力された信号(つまり入力A)を出力する。
一方、入力A≦入力Bであれば比較器402の出力は
‘0’になり、セレクタ401は端子Bに入力された信
号(つまり入力B)を出力する。つまり、セレクタ40
1は最大値max(A,B)を出力する。
【0048】また、セレクタ404は、入力A>入力B
であれば入力iAを出力し、入力A≦入力Bであれば入力
iBを出力する。同様に、405,408は2入力1出力
のセレクタ、406は比較器、407はインバータであ
る。つまり、セレクタ405は最大値max(C,D)を出力
し、セレクタ408は、入力C>入力Dであれば入力iC
を出力し、入力C≦入力Dであれば入力iDを出力する。
【0049】409,411,413は2入力1出力のセ
レクタ、410は比較器、412はインバータであり、
もしmax(A,B)>max(C,D)であれば比較器410の出力は
‘1’になり、セレクタ409はmax(A,B)を出力する。
一方、max(A,B)≦max(C,D)であれば比較器410の出力
は‘0’になり、セレクタ409はmax(C,D)を出力す
る。つまり、セレクタ409は最大値max(A,B,C,D)を出
力する。
【0050】さらに、入力A〜Dの何れが最大値をとる
かに応じて、信号imxは次のように決定される。つま
り、信号imxは、明度信号L*が画素ブロック中で最大値
になる位置(座標)を示す。 Aが最大値の場合:imx(3,2)=iAかつimx(1)=‘0’か
つimx(0)=‘0’ Bが最大値の場合:imx(3,2)=iBかつimx(1)=‘0’か
つimx(0)=‘1’ Cが最大値の場合:imx(3,2)=iCかつimx(1)=‘1’か
つimx(0)=‘0’ Dが最大値の場合:imx(3,2)=iDかつimx(1)=‘1’か
つimx(0)=‘1’ 図18において、215は主走査方向最小値検出回路
で、端子AにF/F213の出力、端子BにF/F212
の出力、端子CにF/F211の出力、端子DにF/F2
10の出力、つまり信号minを信号CLKの1パルスずつ遅
延した信号をそれぞれ入力する。また、端子iAにF/F
213の出力、端子iBにF/F212の出力、端子iCに
F/F211の出力、端子iDにF/F210の出力、つ
まり信号imnを信号CLKの1パルスずつ遅延した信号をそ
れぞれ入力する。
【0051】図21は主走査方向最小値検出回路215
の詳細な構成を示すブロック図である。その動作の詳細
は、主走査方向最大値検出回路214の場合と略同様な
ので省略するが、セレクタ507は最小値max(A,B,C,D)
を出力する。また、入力A〜Dの何れが最小値をとるか
に応じて、信号imnは次のように決定される。つまり、
信号imnは、明度信号L*が画素ブロック中で最小値にな
る位置(座標)を示す。
【0052】 Aが最小値の場合:imn(3,2)=iAかつimn(1)=‘0’か
つimn(0)=‘0’ Bが最小値の場合:imn(3,2)=iBかつimn(1)=‘0’か
つimn(0)=‘1’ Cが最小値の場合:imn(3,2)=iCかつimn(1)=‘1’か
つimn(0)=‘0’ Dが最小値の場合:imn(3,2)=iDかつimn(1)=‘1’か
つimn(0)=‘1’ 図18において、216は減算器で、画素ブロック中の
明度信号L*の最大値maxから最小値minを引いた値を出力
する。
【0053】217〜219は2入力1出力のセレク
タ、220〜222はF/Fである。セレクタ217〜
219の選択端子Sへ入力される信号XD1は、図33に示
すように、信号XPHSおよびCLKに同期して、信号XPHSの
値が1のときにのみ‘0’になり、それ以外は‘1’で
ある。従って、セレクタ217とF/F220とは、画
素ブロック内で明度信号L*が最大値になる位置(座標)
を示す信号LMXを、セレクタ218とF/F221と
は、画素ブロック内の明度信号L*が最大値と最小値の差
である信号LGAINを、セレクタ218とF/F222と
は、画素ブロック内の明度信号L*が最小値になる位置
(座標)を示す信号LMNを、図33に示すタイミングで
出力する。
【0054】[色度成分符号器]図22は色度情報a*,
*を符号化する符号器b1114の詳細を示すブロッ
ク図である。また、図34はそのタイミングチャート例
を示す。図22において、729〜731はそれぞれラ
インメモリで、入力された色度信号a*に1ライン分の
遅延を与えて、該信号を4×4画素ブロックにするもの
である。724は量子化器で、ラインメモリ729〜7
31から入力された4×4画素ブロックのa*を量子化
する。
【0055】略同様に、725〜727はそれぞれライ
ンメモリで、入力された色度信号b *に1ライン分の遅
延を与えて、該信号を4×4画素ブロックにするもので
ある。728は量子化器で、ラインメモリ725〜72
7から入力された4×4画素ブロックのb*を量子化す
る。量子化器724および728の出力、つまり信号a
mean,信号againおよび信号bmean,信号bgainは統合さ
れてab-codeになる。ここで、信号ameanはa*の直流成
分、信号againはa*の交流成分であり、信号bmeanは
*の直流成分、信号bgainはb*の交流成分である。
【0056】図23,図24は量子化器724または量
子化器728の詳細な構成例を示すブロック図である。
同図において、601〜624はF/Fで、それぞれ四
つの入力信号それぞれを信号CLKの立上がりに同期して
6パルス分遅延し、明度情報L*の符号器a1113と
の同期合わせを行う。
【0057】625および626は4入力1出力のセレ
クタで、端子Sへ0が入力された場合は端子Aに入力され
た信号を、端子Sへ1が入力された場合は端子Bに入力さ
れた信号を、端子Sへ2が入力された場合は端子Cに入力
された信号を、端子Sへ3が入力された場合は端子Dに入
力された信号を、それぞれ選択し出力する。セレクタ6
25の端子S入力には信号LMXの上位2ビット(つまりビ
ット3と2)が入力され、セレクタ616の端子Sには
信号LMNの上位2ビット(つまりビット3と2)が入力
される。
【0058】一方、627〜630はそれぞれF/F
で、入力された信号LMNの下位2ビット(つまりビット
1と0)と信号LMXの下位2ビット(つまりビット1と
0)とを、信号CLKの立上がりに同期して4パルス分遅
延する。631〜634もそれぞれF/Fで、セレクタ
625から入力された信号を信号CLKの立上がりに同期
して1〜4パルス分遅延する。635〜638もそれぞ
れF/Fで、セレクタ626から入力された信号を信号
CLKの立上がりに同期して1〜4パルス分遅延する。
【0059】639および640は4入力1出力のセレ
クタで、セレクタ639は、その選択端子SにF/F6
30から入力された同期された信号LMXの下位2ビット
に応じて、F/F631〜634の何れかから入力され
た信号を選択して出力し、セレクタ640は、その選択
端子SにF/F630から入力された同期された信号LMN
の下位2ビットに応じて、F/F635〜638の何れ
かから入力された信号を選択して出力する。結果的に、
4×4画素ブロック内で明度信号L*が最大値になる位
置(座標)の色度信号a*またはb*の値がセレクタ63
9から信号MXとして出力され、明度信号L*が最小値に
なる位置(座標)のa*またはb*の値がセレクタ640
から信号MNとして出力される。
【0060】一方、641は平均値算出器で、その入力
端子A〜Dへ入力された信号の平均値(A+B+C+D)/4を出力
する。642〜645はF/Fで、平均値算出器641
から入力された信号を信号CLKの立上がりに同期して1
〜4パルス分遅延する。646は平均値算出器で、F/
F622〜645それぞれからその入力端子A〜Dへ入力
された信号の平均値(A+B+C+D)/4を信号MEとして出力す
る。結果的に、4×4画素ブロック内のa*またはb*
平均値が信号MEとして出力される。
【0061】他方、647〜650はF/Fで、入力さ
れた信号LGAINを信号CLKの立上がりに同期して4パルス
分遅延し、各信号MX,MN,MEと同期して信号LGとして出力
する。図24において、各信号MX,MN,ME,LGは、F/F
651〜654において信号CLKの立上がりで同期され
る。
【0062】655は減算器で、信号MXから信号MNを減
じる。つまり、4×4画素ブロック内で信号L*が最大
値になる位置と最小値になる位置における信号a*また
はb*の差分MX-MNを出力する。657はLUTで、その
上位アドレス端子にF/F656から出力され信号a *
またはb*の差分MX-MNを入力し、その下位アドレス端子
にF/F661から出力され信号LGを入力する。LUT
657は、4×4画素ブロック内での色度信号a*また
はb*の交流成分の振幅MX-MNと、明度信号L*の交流成分
の振幅LGとの比(MX−MN)/LGの値を、3ビットに量子化
したデータが予め書込まれていて、入力に応じた該デー
タを出力する。
【0063】658および662は2入力1出力のセレ
クタ、659,663〜667はF/Fで、結果的に、
図34に一例を示すタイミングで信号gainおよび信号me
anを出力する。また、668も2入力1出力のセレクタ
で、前述の信号E-codeが‘1’すなわち当該ブロックが
エッジ部である場合は、信号MEの上位6ビットを信号me
anとして出力し、信号E-codeが‘0’すなわち当該ブロ
ックが非エッジ部である場合は、信号ME(8ビット)を
信号meanとして出力する。
【0064】[符号長について]図3は本実施例の符号
化方式における4×4画素ブロックの符号長の一例を示
す図である。同図において、11は当該画素ブロックが
エッジ部であると判定された場合の符号長を、12は当
該画素ブロックが非エッジ部であると判定された場合の
符号長をそれぞれ示す。
【0065】先頭の当該画素ブロックがエッジ部である
か否かの判定信号であるE-codeには、1ビットを割当て
る。また、明度情報L*の直流成分である信号AVEには、
8ビットを割当てる。エッジ部においては、明度情報L
*の交流成分情報が重要になるため、交流成分を示す信
号L1,L2,M,Hに割当てるビット数を非エッジ部よりも多
く、それぞれ9,9,9,8ビットを割当てる。なお、非
エッジ部では、それぞれ8,8,8,7ビットである。
【0066】一方、色度情報a*,b*の直流成分を示す
信号ameanおよびbmeanには、エッジ部で各6ビット、
非エッジ部で各8ビットを割当てる。これは、非エッジ
部における直流成分の情報は、エッジ部におけるそれよ
りも重要であるからである。また、色度情報の交流成分
を示す信号againおよびbgainには、エッジ部および非
エッジ部ともに4ビットずつを割当てる。
【0067】結果的に、当該画素ブロックがエッジ部で
ある場合は、明度情報L*に計43ビット、色度情報
*,b*に計20ビットを割当て、当該画素ブロックが
非エッジ部である場合は、明度情報L*に計39ビッ
ト、色度情報a*,b*に計24ビットを割当てるので、
エッジ部であるか否かの判定信号E-codeと合わせて、総
計64ビット固定長の符号になる。
【0068】[装置タイミングチャート]図30は本実
施例の装置タイミングチャート例である。同図におい
て、信号STARTは原稿読取動作開始を示す信号である。
信号WPEは、イメージスキャナが原稿画像を読取り、符
号化処理およびメモリ書込みを行う区間を表す。信号IT
OPは印刷動作の開始を示す信号で、信号MPE,CPE,YPE,KP
Eは、図4に示したマゼンタ半導体レーザ1216,シ
アン半導体レーザ1215,イエロー半導体レーザ12
14,黒半導体レーザ1213をそれぞれ駆動する区間
信号である。
【0069】同図に示すように、信号CPE,YPE,KPEは、
信号MPEに対してそれぞれ時間t1,t2,t3だけ遅延されて
いて、これは図4に示した距離d1,d2,d3に対して、次式
の関係に制御される。 t1=d1/v, t2=d2/v, t3=d3/v …(4) 信号HSYNCは主走査同期信号、信号CLKは画素同期信号で
ある。信号YPHSは2ビットの主走査カウンタのカウント
値で、図29に一例を示すインバータ1001と2ビッ
トカウンタ1002,1003で構成される回路で発生
させる。
【0070】信号BLKは4×4画素ブロック単位の同期
信号で、BDATAで示すタイミングで4×4ブロック単位
に処理がなされる。 [エリア処理]図28は4×4エリア処理回路1115
−4の構成例を示すブロック図である。
【0071】同図において、CLKは画素同期信号、HSYNC
は主走査同期信号である。901〜903はラインメモ
リで、1ライン分の遅延を与える。X1,X2,X3の各信号
は、入力信号Xに対してそれぞれ副走査方向に1ライン,
2ライン,3ライン遅延されている。904と909は
加算器、905〜908はF/Fで、結果として、二値
信号Xの副走査方向4画素に対応するX,X1,X2,X3の中
で、‘1’であるものの数をカウントする。
【0072】910は2入力1出力のセレクタ、911
はNORゲート、912はF/Fであり、信号XPHSのビッ
ト0と信号XPHSのビット1から生成された信号BLKに同
期して、4×4ブロック単位でカウントされたX=
‘1’である画素数C1が算出され、レジスタ913に予
めセットされている比較値C2と比較され、C1>C2の場合
のみ出力Yは‘1’になり、そうでない場合には‘0’
になり、図30に信号BDATAで示すタイミングで出力さ
れる。
【0073】ここで特徴的なことは、符号化によって得
られた符号L-code,ab-codeと、特徴抽出回路1115に
よって抽出された特徴信号K1,K2とが、図25に示す4
×4ブロック単位で一対一に対応していることである。
すなわち、各4×4画素ブロック単位に画像符号と特徴
信号を抽出し、メモリの同一アドレスまたは同一アドレ
スより算出されるアドレスに格納し読出す場合において
も、それぞれ対応して読出すことができる。
【0074】すなわち、画像情報と特徴(属性)情報を
対応させて、メモリの同一アドレスまたは同一アドレス
より算出されるアドレスに格納することで、例えば、メ
モリの書込みおよび読出制御回路の共通化・簡略化が可
能であり、また、メモリ上で変倍/回転などの編集処理
を行う場合にも、簡単な処理で行うことができ、システ
ムの最適化を行うことができる。
【0075】図31は文字画素検出に関する具体的なエ
リア処理の一例を示す図である。例えば、図31(a)
に示すような原稿1201の画像の一部分1201−1
について、各画素が文字画素か否かの判定を文字領域検
出回路1115−2で行った結果を、同図(b)に○印
で示す。つまり、○印画素は文字領域検出回路1115
−2で検出された画素で、同画素に対応する出力はK2'
=‘1’であり、それ以外の画素に対応する出力はK2'
=‘0’である。
【0076】この判定結果を、図28に示したエリア処
理回路1115−4において、レジスタ913に例えば
C2=4をセットしてエリア処理をすることにより、それ
ぞれの4×4ブロックにおいて、文字画素と判定された
画素が五つ以上あるときは文字領域のブロックと、四つ
以下のときは文字領域以外のブロックと判定される。従
って、エリア処理回路1115−4の出力は、同図
(c)に一例を示すような、ノイズの軽減された信号K2
になる。
【0077】同様にして、黒画素検出回路1115−1
の判定結果K1'についても略同様のエリア処理回路11
15−3で処理することにより、4×4ブロックに対応
した信号K1を得ることができる。 [明度符号復号器]図35は明度符号信号L-codeを復号
する復号器a1117の詳細な構成例を示すブロック図
である。
【0078】復号器a1117は、画像メモリ1116
から読出した信号L-codeを復号し、逆アダマール変換す
ることによって明度情報L*を復号する。逆アダマール
変換は、(3)式で示したアダマール変換の逆変換であ
り、(5)式で定義される。 ただし、Hは4×4のアダマール行列 HTはHの転置行列 一方、アダマール変換および逆アダマール変換は線形演
算であり、行列Xのアダマール変換または逆アダマール
変換をH(X)と表現する場合、一般に(6)式が成り立
つ。
【0079】 H(X1+X2+…+Xn)=H(X1)+H(X2)+…+H(Xn) …(6) この性質を利用して、逆アダマール変換を、符号器a1
113で定義した各周波数帯域に分解して、それぞれ並
列に行う。ここで、符号L1から復号されたデータマトリ
クスをYL1、符号L2から復号されたデータマトリクスをY
L2、符号Mから復号されたデータマトリクスをYM、符号H
から復号されたデータマトリクスをYHにすると(7)式
が成り立つ。
【0080】 H(YL1+YL2+YM+YH)=H(YL1)+H(YL2)+H(YM)+H(YH) …(7) 図35において、1601〜1604はそれぞれLUT
で、例えばROMなどで構成され、各LUTは復号処理と
逆アダマール変換処理とを予め算出した結果を予め保持
する。LUT1601の下位アドレスにはL1の符号が、
LUT1602の下位アドレスにはL2の符号が、LUT
1603の下位アドレスにはMの符号が、LUT160
4の下位アドレスにはHの符号がそれぞれ入力され、一
方、各LUTの上位アドレス(4ビット)には、信号XP
HS,YPHSおよびE-codeが入力される。
【0081】さらに、1605は加算器で、(7)式に
相当する加算を行う部分であり、各周波数成分(L1,L2,
M,H)の逆アダマール変換結果を加算する。加算結果は、
4×4画素ブロック内での明度情報L*の交流成分であ
り、F/F1606を経て、明度情報L*の交流成分信
号LACとして出力する。もし、この方式を用いずに一括
して復号する場合は、少なくとも合計31ビットの符号
と4ビットの座標(XPHS,YPHS)と1ビットのE-codeとの
合計、つまり36ビットのアドレス空間(つまり64Gバ
イト)をもつLUTが必要になり、実現しようにも現実
的でない。上記の方式を用いることにより、多くとも1
4ビット(符号9ビット+座標4ビット+E-code1ビッ
ト)のアドレス空間(16kバイト)ROMを数個用意すれば
よく、構成が極めて簡単になる。また、符号長を変更す
る場合も対応が容易である。
【0082】1607は加算器で、F/F1606から
入力された信号LACと、F/F1609から入力された
平均値AVEとを加算することで、明度信号L*を得る。加
算器1607から出力された明度信号L*は、F/F1
608で信号CLKの立上がりに同期されて出力される。 [色度符号復号器]図36は明度符号信号ab-codeを復
号する復号器b1118の詳細な構成例を示すブロック
図である。。
【0083】画像メモリ1116から読出された信号ab
-codeは、F/F1701で信号CLKの立上がりに同期さ
れた後、a-codeとb-codeに分解され、さらに、again,
amean,bgainおよびbmeanに分解される。乗算器17
02で分解された信号again (前述したように信号a*
の振幅と信号L*の振幅の比を表す)に、信号L*の交流
成分LACを乗じ、加算器1704で信号a*の直流成分で
ある信号ameanを加算して、信号a*を復号する。復号
された信号a*は、F/F1706で信号CLKの立上がり
に同期され出力される。
【0084】同様に、乗算器1703で分解された信号
bgain (前述したように信号b*の振幅と信号L*の振
幅の比を表す)に、信号L*の交流成分LACを乗じ、加算
器1705で信号b*の直流成分である信号bmeanを加
算して、信号b*を復号する。復号された信号b*は、F
/F1707で信号CLKの立上がりに同期され出力され
る。
【0085】[色空間変換器]図12は色空間変換器1
119の構成例を示すブロック図である。同図におい
て、2501はL*a*b*信号をRGB信号に変換する色空間
変換器で、次式により変換を行う。 なお、(8)式のβij'(i,j=1,2,3)は、(2)式のβij
(i,j=1,2,3)の逆行列である。また、(10)式のαij'
(i,j=1,2,3,4)は、(1)式のαij(i,j=1,2,3,4)の逆行
列である。
【0086】2502〜2504はそれぞれ対数変換器
で、次式の変換を行う。 2514は黒抽出回路で、次式で黒信号K1を生成する。
【0087】BK1=min(M1,C1,Y1) …(12) 2505〜2508はそれぞれ乗算器で、M1,C1,Y1,BK1
の各信号に所定の係数a1,a2,a3,a4を乗ずる。2515
は加算器で、乗算器2505〜2508の出力を加算す
る。つまり、加算器2515からは次式の出力が得られ
る。
【0088】 M(,C,Y or K)=a1M1+a2C1+a3Y1+a4BK1 …(13) 2509〜2513はレジスタで、濃度信号生成部m1
141の同レジスタにはa11,a21,a31,a41,0が、濃度信
号生成部c1142の同レジスタにはa12,a22,a32,a42,
0が、濃度信号生成部y1143の同レジスタにはa13,a
23,a33,a43,0が、濃度信号生成部k1144の同レジス
タにはa14,a24,a34,a44,a14'がそれぞれセットされてい
る。
【0089】2531〜2533はANDゲート、253
0は2入力1出力のセレクタ、2520はNANDゲート
で、結果的に、黒画素判定信号K1と文字領域判定信号K2
の論理積から、当該画素が黒文字領域に含まれるか否か
を判定して、図13に一例を示すような、a1,a2,a3,a4
の各値を選択する。さらに、当該画素が黒文字領域に含
まれないときは次の(14)式の処理が行われ、黒文字
領域に含まれるときは次の(15)式の処理が行われ
る。
【0090】 すなわち、黒文字領域では、(15)式に示すように、
黒(K)単色で出力することにより、色ずれのない出力を
得ることができる。一方、黒文字領域以外では、(1
4)式に示すように、MCYKの4色で出力することになる
が、CCDセンサで読込まれたRGB信号に基づいた信号M
1,C1,Y1,BK1を、(14)式の演算によって、トナーの
分光分布特性に基づいたMCYK信号に補正し出力する。
【0091】[空間フィルタ]図26は空間フィルタ1
121の構成例を示すブロック図である。同図におい
て、801および802はそれぞれラインメモリで、入
力された画像信号をそれぞれ1ライン分遅延する。80
3〜809はそれぞれF/Fで、F/F803と804
は入力された画像信号を2画素分遅延し、F/F805
〜807は入力された画像信号をそれぞれ1画素分ずつ
遅延し、F/F808と809は入力された画像信号を
2画素分遅延する。
【0092】810および811はそれぞれ加算器で、
加算器810はF/F805の出力とF/F807の出
力とを加算し、加算器811はF/F804の出力とF
/F809の出力とを加算する。812〜814はそれ
ぞれ乗算器で、乗算器812は加算器810の出力に係
数b1を、乗算器813はF/F805の出力に係数b0
を、乗算器814は加算器811の出力に係数b2をそれ
ぞれ乗ずる。これら乗算器812〜814の出力は、加
算器815で加算される。
【0093】一方、816〜821はそれぞれレジスタ
で、b11,b12,b01,b02,b21およびb22なる値をそれぞれの
レジスタが予め保持している。822〜824はセレク
タで、当該画素が文字領域に含まれるか否かを示す信号
K2に従って、レジスタ816〜821に保持された値を
選択して、係数b1,b2およびb2にセットする。図27は
信号K2と係数b0,b1およびb2の関係例を示す図である。
例えば、b01=4/8,b11=1/8,b21=1/8,b02=12/8,b12=-1/8,
b22=-1/8なる値をレジスタ816〜821に予めセット
しておいた場合、同図に示すように、K2=‘0’(すな
わち非文字領域画素)においてはスムージングフィルタ
を形成して、画像中の高周波成分のノイズを除去する。
他方、K2=‘1’(すなわち文字領域画素)においては
エッジ強調フィルタを形成して、文字のエッジ部分を強
調する。
【0094】[画素補正回路]図7は画素補正回路11
22の構成例を示すブロック図である。同図において、
CLKは画素同期信号で、HSYNCは水平同期信号である。4
01および402はラインメモリで、入力された画像信
号をそれぞれ1ライン分遅延する。
【0095】403〜411はF/Fで、F/F403
〜405は入力された画像信号をそれぞれ1画素分ずつ
遅延し、F/F406〜408はラインメモリ401か
ら入力された画像信号をそれぞれ1画素分ずつ遅延し、
F/F409〜410はラインメモリ402から入力さ
れた画像信号をそれぞれ1画素分ずつ遅延する。結果的
に、F/F403〜411は、図11に一例を示すよう
に、注目画素X22と、X22を中心とする周辺8画素X11,X1
2,X13,X21,X23,X31,X32,X33との合計9画素を出力す
る。
【0096】411〜414は画素エッジ検出回路で、
図10に一例を示すように、A,B,Cの3入力に対して|A
-2B+C|/2なる値を出力する。四つの画素エッジ検出回
路の入力端子Bには、すべて注目画素X22が入力される。
また、エッジ検出回路411の入力端子AとCには、それ
ぞれX12とX32が入力され、その結果、a=|X12-2・X22+X
32|/2が出力されるが、このaは図11にθ1で示す副走
査方向の二次微分量の絶対値であり、θ1(副走査)方
向のエッジの強さを表す。
【0097】エッジ検出回路412の入力端子AとCに
は、それぞれX11とX33が入力され、その結果、b=|X11-
2・X22+X33|/2が出力されるが、このbは図11にθ2で
示す右斜め下方向の二次微分量の絶対値であり、θ2
(右斜め下)方向のエッジの強さを表す。エッジ検出回
路413の入力端子AとCには、それぞれX21とX23が入力
され、その結果、c=|X21-2・X22+X23|/2が出力される
が、このcは図11にθ3で示す主走査方向の二次微分量
の絶対値であり、θ3(主走査)方向のエッジの強さを
表す。
【0098】エッジ検出回路414の入力端子AとCに
は、それぞれX31とX13が入力され、その結果、d=|X31-
2・X22+X13|/2が出力されるが、このdは図11のθ4に
示す右斜め上方向の二次微分量の絶対値であり、θ4
(右斜め上)方向のエッジの強さを表す。これらエッジ
検出回路411〜414の出力は、最大値検出回路41
5へ入力される。最大値検出回路415は、入力された
a,b,c,dの何れが最大かを判定をして、その判定結果を
2ビットの信号y1y0として出力する。
【0099】図8は最大値検出回路415の詳細な構成
例を示すブロック図である。同図において、421は比
較器で、入力aとbを比較して、a>bのとき‘1’を、a
≦bのとき‘0’を出力する。422は2入力1出力の
セレクタで、セレクト端子Sに入力された比較器421
の比較結果に応じて、入力されたaまたはbの何れかを選
択し出力する。つまり、aまたはbの最大値max(a,b)を出
力する。同様に、比較器423は入力cとdの比較結果を
出力し、セレクタ424はcまたはdの最大値max(c,d)を
出力する。
【0100】さらに、最大値max(a,b)とmax(c,d)とは、
比較器425によって比較されて信号y1になる。つま
り、入力a,b,c,dにおいて、aまたはbが最大のときy1=
‘1’になり、cまたはdが最大のときy1=‘0’にな
る。428はインバータ、426,427,429はそれ
ぞれ2入力のNANDゲートで、結果として、入力a,b,c,d
において、aまたはcが最大のときy0=‘1’を、bまた
はdが最大のときy0=‘0’を出力する。
【0101】すなわち、最大値回路415は、a,b,cま
たはdの最大値max(a,b,c,d)によって、次の関係の信号y
1y0を出力する。 max(a,b,c,d)=a のとき y1y0=‘11’ max(a,b,c,d)=b のとき y1y0=‘10’ max(a,b,c,d)=c のとき y1y0=‘01’ max(a,b,c,d)=d のとき y1y0=‘00’ 再び、図7において、416〜419はそれぞれ平滑化
回路で、図9に一例を示すように、A,B,Cの3入力に対
して(A+2B+C)/4なる値を出力する。四つの平滑化回路4
16〜419の入力端子Bには、すべて注目画素X22が入
力される。
【0102】また、平滑化回路416の入力端子AとCに
は、それぞれX12とX32が入力され、その結果、a'=(X12+
2・X22+X32)/4が出力されるが、このa'は図11にθ1で
示す副走査方向に平滑化処理を施した結果を表す。平滑
化回路417の入力端子AとCには、それぞれX11とX33が
入力され、その結果、b'=(X11+2・X22+X33)/4が出力さ
れるが、このb'は図11にθ2で示す右斜め下方向に平
滑化処理を施した結果を表す。
【0103】平滑化回路418の入力端子AとCには、そ
れぞれX21とX23が入力され、その結果、c'=(X21+2・X22
+X23)/4が出力されるが、このc'は図11にθ3で示す主
走査方向に平滑化処理を施した結果を表す。平滑化回路
419の入力端子AとCには、それぞれX31とX13が入力さ
れ、その結果、d'=(X31+2・X22+X13)/4が出力される
が、このd'は図11にθ4で示す右斜め上方向に平滑化
処理を施した結果を表す。
【0104】これら平滑化回路416〜419の出力
は、4入力1出力のセレクタ420へ入力される。セレ
クタ420は、信号y1y0に応じて、次の関係で入力され
たa',b',c',d'の何れかを選択し出力する。 y1y0=‘00’ のとき b'を出力 y1y0=‘01’ のとき a'を出力 y1y0=‘10’ のとき d'を出力 y1y0=‘11’ のとき c'を出力 従って、画素補正回路1122の出力は以下のようにな
る。
【0105】 θ1方向のエッジ量が最大のときθ3方向の平滑化出力 θ2方向のエッジ量が最大のときθ4方向の平滑化出力 θ3方向のエッジ量が最大のときθ1方向の平滑化出力 θ4方向のエッジ量が最大のときθ2方向の平滑化出力 [画素補正の結果]図32は画像補正結果の一例を示す
図である。
【0106】同図(a)に示すような濃度パターンをも
った画像に対して、ブロック符号化によって符号化/復
号処理を行った場合、同図(b)に示すように、符号化
誤差によって4×4画素単位でガサツキが現れることが
ある。そこで、同図(b)に対して前述の平滑化処理を
施すことによって、同図(c)に示すように、ガサツキ
が軽減された画像を得ることができる。
【0107】例えば、同図(b)のAで示す画素は、同
図(a)のAに相当する画素に比較して、高い濃度に復
号されているためにガサツキが生じている。A画素は、
図11にθ4で示した方向のエッジ(濃度勾配)量が他
の方向のエッジ量より大きいため、θ4に直交するθ2の
方向に平滑化されて、低めの濃度に補正される。他の画
素に対しても同様の補正がなされ、同図(c)に示すよ
うに、全体としてガサツキが軽減される。
【0108】なお、濃度勾配と直交する方向に平滑化処
理をしているために、文字部の先鋭さを損なうことはな
い。 [インタフェイス回路]図5はインタフェイス回路11
63の構成例を示すブロック図である。同図において、
21〜25はそれぞれトライステートゲートであり、そ
れぞれ制御信号OEA,OEB,OEC,OEDまたはOEEによって制御
される。表3はトライステートゲート21〜25の制御
例を示す。
【0109】26は画像信号入力、27は画像信号出
力、28および29は他の複写機などへの入出力であ
り、入出力28(A側)へ接続するある複写機と、入出
力29(B側)へ接続する他の複写機とは、インタフェ
イスケーブルで順次接続されて、図2に示したような形
態をとる。
【0110】
【表3】 表3に示されるように、スタンドアローンすなわち各複
写機が単独で動作する場合は、信号OEAを‘0’にし
て、入力画像信号をトライステートゲート21を経て後
段の画像処理回路へ送るとともに、他の制御信号を
‘1’にして外部との接続を排除する。
【0111】また、重連すなわち複数の装置で一つの原
稿画像を印刷する場合は、自身が読取った画像信号を他
の装置へ送信する「出力時」と、入出力28側に接続さ
れた装置から画像信号を受信して印刷する「入力時1」
と、入出力29側に接続された装置から画像信号を受信
して印刷する「入力時2」とがある。「出力時」は、信
号OEA,OEB,OEDを‘0’にし、信号OEC,OEEを‘1’にす
ることで、入力画像信号を、トライステートゲート21
を経て後段の画像処理回路へ送るとともに、トライステ
ートゲート22および24を経て他の装置へも送る。
【0112】「入力時1」は、信号OEC,OEDを‘0’に
し、信号OEA,OEB,OEEを‘1’にすることで、入出力2
8側から入力された画像信号を、トライステートゲート
23を経て後段の画像処理回路へ送るとともに、トライ
ステートゲート24を経て入出力29側へも送る。「入
力時2」は、信号OEB,OEEを‘0’にし、信号OEA,OEC,O
EDを‘1’にすることで、入出力29側から入力された
画像信号を、トライステートゲート25を経て後段の画
像処理回路へ送るとともに、トライステートゲート22
を経て入出力28側へも送る。
【0113】[画像形成手段の校正]本実施例において
は、同一の画像信号により複数の複写機を略同時に動作
させて画像を出力するが、この複数の複写機における画
像安定性の維持が重要である。そこで、各複写機はテス
トプリント機能を有し、その出力画像によって、複写機
の画像出力特性の補正と、複写機の特性が補正可能範囲
にあるか否かのチェックとを行う。
【0114】テストプリントの際には、表1に示したよ
うに、図1に示した信号OE7を‘0’にし信号OE6を
‘1’にすることで、パターンジェネレータ1161か
らのテストパターンを出力する。図42はテストプリン
トによって出力されたテスト画像の一例を示す図であ
る。
【0115】同図において、2801〜2804は8階
調のテスト出力部分であり、2801はマゼンタで、2
802はシアンで、2803はイエローで、2804は
黒でそれぞれ印刷されている。これら四色の8階調テス
トパターンにはその複写機固有の階調特性が現れる。す
なわち、複写機の個体差によって濃度の低いものや高い
ものが存在するが、その特性を如実に表し、このテスト
画像の濃度を計測することで、複写機の画像出力特性を
把握することができる。
【0116】本実施例においては、複数の複写機(図2
に示した1〜4)においてテストプリントを行い、その
結果得られたテスト画像を同一の複写機(例えば複写機
1)の原稿台ガラス1201上に載置し、その複写機の
CCD1208で読取ることによって、そのテスト画像
を出力した複写機の濃度特性を割出す。複数の複写機の
出力を個々に読取る方式に対して、同一の複写機で読取
る利点は、ある一台の複写機を基準にすることによっ
て、各複写機の読取特性のばらつきに起因する補正誤差
を防ぐことができることである。
【0117】さらに、テスト画像上には、2805で示すよ
うな装置識別情報が付加されている。この情報は、2805
a〜2805eで示すような例えば白または黒のマーク群で構
成され、どの複写機が出力したテスト画像かを表してい
る。すなわち、各マークの状態(つまり白または黒)を
識別し、これを二進数と対応させることによって、複写
機とテスト画像とを一対一に対応させることができる。
つまり、例えば、図43で示す装置識別情報2810を‘0000
0’と読み取って一台目の複写機、同2811を‘00001’と
読み取って二台目の複写機、同2812を‘00010’と読み
取って三台目の複写機、同2813を‘00011’と読み取っ
て四台目の複写機、同2814を‘00100’と読み取って五
台目の複写機というように対応させることになる。な
お、装置識別情報は、図42や図43に示すものに限らず、
バーコードあるいは数字や文字などを含む記号などであ
ってもよい。本実施例はこのような機能を有しているの
で、本実施例のユーザは、どの複写機が出力したテスト
画像かを意識することなく、複写機にそのテスト画像を
読み取らせて、そのテスト画像を出力した複写機を補正
することができる。
【0118】[画像形成手段の校正] 本実施例においては、複数の複写機を同一の画像信号で
略同時に動作させて印刷を行うが、複数の複写機の画像
安定性の維持が重要である。そこで、各複写機はテスト
プリント機能を備えていて、その出力画像によって各複
写機の画像出力特性を補正する。なお、該出力画像によ
って、各複写機の特性が補正可能範囲にあるか否かのチ
ェックを行うこともできる。テストプリント時は、表1
に示したように、図1Bに示した信号OE7を‘0’にして、
信号OE6を‘1’にすることで、パターンジェネレータ11
61からのテストパターンを出力する。
【0119】図37はテストプリンタされた画像の一例を
示す図である。同図において、1801〜1804はそれぞれ
M、C、Y、Kで描かれた八階調のテスト出力部分を示す。
これら四色の八階調のテストパターンには、その複写機
固有の階調特性が現れる。すなわち、複写機の個体差に
よって濃度の高いものや低いものが存在するが、その特
性を如実に表し、このテストプリントの濃度を計測する
ことで、複写機の画像出力特性を把握することができ
る。本実施例は、このテストプリントを原稿台ガラス12
01上に載置して、その画像をCCD1208で読み込むことに
より、その複写機の濃度特性を得る。本実施例は、この
テストプリントを原稿台ガラス1201上に載置して、その
画像をCCD1208で読み込むことにより、その複写機の濃
度特性を得る。
【0120】[濃度特性補正の手順] 図38は濃度特性補正手順の一例を示すフローチャート
で、制御部1165に接続された操作部(不図示)などから
指示された場合に、制御部1165によって実行されるもの
である。
【0121】同図において、本実施例は、まずステップ
S1でテストパターン出力設定を行う。すなわち、表1
に示したように、パターンジェネレータ1161の出力
を印刷するように制御信号OE1〜OE7を設定する。続い
て、ステップS2で階調補正器1164〜1167を初
期化する。すなわち、各階調補正器は、図41に示すよ
うに、入力信号と出力信号とが等しくなるように設定さ
れる。
【0122】続いて、ステップS3でテストプリントを
行う。テストプリントは、パターンジェネレータ116
1によって発生され、図37に示したような画像にな
る。前述したように、このテストプリントは、M,C,Y,K
の4色についてそれぞれ8階調のパターンであるが、そ
の階調値は、例えば、20(Hex),40(Hex),60(Hex),80(He
x),A0(Hex),C0(Hex),E0(Hex)およびFF(Hex)である。
【0123】続いて、ステップS4で、このテストプリ
ントを原稿台ガラス1201上に載置し、該テストプリ
ントの画像をCCD1208で読取り、ステップS5で
読取った結果と適正値と比較することで補正値を演算
し、ステップS6で補正可能であるか否かの判定を行
う。もし補正可能な場合は、ステップS7で階調補正器
1164〜1167に補正値を書込み、また、補正不可
能な場合は、ステップS8で濃度特性エラーにする。
【0124】続いて、ステップS9でテストパターン出
力設定を解除して、表1に示した通常のコピー動作時に
設定した後、処理を終了する。 [濃度補正の原理]図39は濃度補正の原理を示す図で
ある。同図の上半分に示すグラフは、テストプリントを
CCDで読取った場合の出力を示すもので、横軸はテス
トプリントの階調値を、縦軸は読取値をそれぞれ示す。
同図の2001は適正値曲線を示し、2002は実際に
CCDから出力される値の一例を示す。なお、マゼンタ
の値はマゼンタと補色関係にあるグリーン(G)のCCD
1102で読取った結果を用い、シアンの値はシアンの
補色関係にあるレッド(R)のCCD1101で読取った
結果を用い、イエローの値はイエローの補色関係にある
ブルー(B)のCCD1103で読取った結果を用いる。
また、ブラックの値は三つのCCDの何れか例えばグリ
ーン(G)のCCD1102で読取った結果を用いる。
【0125】適正値曲線2001と読取値曲線2002
の差は、各複写機固有の出力特性のずれとして現れる。
同図の下半分に示すグラフは、このずれを補正する階調
補正器の補正曲線2003の一例で、縦軸は階調補正器
の入力を、縦軸は階調補正器の出力をそれぞれ示す。補
正曲線2003は、適正値曲線2001と読取値曲線2
002から算出されるが、以下にその算出方法を説明す
る。
【0126】点2004は階調値20(Hex)の適正読取値
で、この点から横軸に対して平行に引いた直線と測定値
曲線2002との交点2005は、階調値20(Hex)に対
する実際の読取値を示す。従って、交点2005から縦
軸に対して平行に引いた直線と階調補正器の入力20(He
x)から横軸に対して平行に引いた直線との交点2006
は、階調値20(Hex)に対する補正値を示すことになる。
他の階調において同様な演算操作を繰返して補正値を得
れば、補正曲線2003を得ることができる。
【0127】[濃度補正が不可能な場合]ここで、すべ
ての場合に濃度補正であるわけではなく、適正曲線から
読取値が著しくかけ離れている場合は補正不可能であ
る。すなわち、図40の上半分に一例を示すように、適
正値曲線2101に比べて読取値曲線2012が著しく
かけ離れている場合、補正曲線は2103に示すように
なり、領域2104および2015では補正曲線が飽和
し補正不可能である。この飽和部分が全体の極一部であ
れば実質上問題ないが、図40に示すような場合はこの
部分の階調が補正されず無視できない。
【0128】[重連システムにおける濃度補正]重連シ
ステムにおいては、各装置毎に独立して濃度補正を行
う。もし、濃度補正が不可能と判定された装置がシステ
ムに含まれる場合は、その装置を除いた装置で画像を出
力することになる。なお、上述の説明および図面におい
ては、4×4ブロック化による符号化方式を例に挙げて
説明したが、本実施例はこれに限定されるものではな
く、m×nのブロック化や、他のブロック量子化や直交
変換などの符号化方式を用いることができる。
【0129】また、上述の説明および図面においては、
テストプリントとして各現像色単色の階調画像を出力し
て、出力濃度特性を補正する例を説明したが、本実施例
はこれに限定されるものではなく、テストプリントとし
て各現像色が混色した画像を出力して、この画像を読込
み、例えば、(14)式のa11〜a44までの各係数を最適
値に補正してもよい。この場合、各装置の色味特性を補
正することになる。
【0130】また、上述の説明および図面においては、
重連システムに接続された各装置それぞれが、自身が出
力したテストプリントの画像を自身の画像読取手段で読
取って、自身の出力特性を補正する例を説明した。この
場合、重連システムに接続された各装置の画像読取手段
の読取特性が略一致していることが前提であり、読取特
性にばらつきがある場合は、各装置の出力特性を補正し
きれない場合がある。
【0131】そこで、重連システムに接続された各装置
が出力したテストプリントの画像を、特定の装置の画像
読取手段によって読取って、各装置の補正値を算出し、
算出した補正値を対応する装置に転送することで、各装
置の出力特性を補正すれば、複数の装置の出力特性を精
度よく合わることができる。勿論、画像読取手段が出力
した画像信号をそのまま対応する装置に転送して、その
装置で補正値を算出しても同じ効果がある。
【0132】以上説明したように、本実施例は、カラー
複写機などの画像形成装置を重連したシステムにおい
て、個々の装置毎に濃度(または色味)の校正手段を備
えることによって、装置それぞれが出力したテストプリ
ントを読取った結果から補正の可否を判定して、補正可
能の場合は出力特性を補正するので、各装置が出力した
画像間の濃度(または色味)を揃えることができる。
【0133】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明よれば、カ
ラーテスト画像がどの画像形成装置で像形成されたかを
特定可能にし、各画像形成装置に対応する階調補正値を
算出することができる。従って、接続された複数の画像
形成装置それぞれの状態によって、出力される画像それ
ぞれの濃度が異なる問題を考慮して画像を補正すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明にかかる一実施例の画像処理部の構成
例を示すブロック図である。
【図1B】本実施例の画像処理部の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本実施例のシステム構成例を示す図である。
【図3】本実施例の符号化方式における4×4画素ブロ
ックの符号長の一例を示す図である。
【図4】図2に示す複写機の概観図である。
【図5】図1Aに示すインタフェイス回路の構成例を示
すブロック図である。
【図6】変倍処理の一例を示す図である。
【図7】図1Bに示す画素補正回路の構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】図7に示す最大値検出回路の詳細な構成例を示
すブロック図である。
【図9】図7に示す平滑化回路の詳細な構成例を示すブ
ロック図である。
【図10】図7に示す画素エッジ検出回路の詳細な構成
例を示すブロック図である。
【図11】注目画素とその周辺画素との一例を示す図で
ある。
【図12】図1Bに示す色空間変換器の構成例を示すブ
ロック図である。
【図13】図12に示す係数a1,a2,a3およびa4の選択例
を示す図である。
【図14】図1Aに示す符号器aの詳細を示すブロック
図である。
【図15】本実施例の明度情報符号化の概念を示す図で
ある。
【図16】本実施例の明度情報符号化の概念を示す図で
ある。
【図17】図14に示すグループ化回路の詳細な構成例
を示すブロック図である。
【図18】図14に示すLGAIN算出器の詳細な構成を示
すブロック図である。
【図19】図18に示す副走査方向最大値/最小値検出
回路の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図20】図18に示す主走査方向最大値検出回路の詳
細な構成を示すブロック図である。
【図21】図18に示す主走査方向最小値検出回路の詳
細な構成を示すブロック図である。
【図22】図1Aに示す符号器bの詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図23】図22に示す量子化器の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図24】図22に示す量子化器の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図25】本実施例の画素ブロックの一例を示す図であ
る。
【図26】図1Bに示す空間フィルタの構成例を示すブ
ロック図である。
【図27】図26に示す係数b0,b1およびb2と信号K2と
の関係例を示す図である。
【図28】図1Aに示す4×4エリア処理回路の構成例
を示すブロック図である。
【図29】本実施例の副走査位置カウント信号XPHSと主
走査位置カウント信号YPHSとを出力するカウンタ回路の
構成例を示す図である。
【図30】本実施例の装置タイミングチャート例であ
る。
【図31】本実施例の文字画素検出に関する具体的なエ
リア処理の一例を示す図である。
【図32】本実施例の画像補正結果の一例を示す図であ
る。
【図33】図1Aに示す符号器aのタイミングチャート
例である。
【図34】図1Aに示す符号器bのタイミングチャート
例である。
【図35】図1Bの復号器aの詳細な構成例を示すブロ
ック図である。
【図36】図1Bの復号器bの詳細な構成例を示すブロ
ック図である。
【図37】本実施例のテストプリント画像の一例を示す
図である。
【図38】本実施例の濃度特性補正手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図39】本実施例の濃度補正の原理を示す図である。
【図40】濃度補正が不可能な場合の一例を示す図であ
る。
【図41】図1Bに示す階調補正器の初期化状態の入出
力例を示す図である。
【図42】テストプリントによって出力されたテスト画
像の一例を示す図である。
【図43】図42に示す装置識別情報の使用例を示す図
である。
【符号の説明】
1〜4 フルカラー複写機(複写機) 5〜7 インタフェイスケーブル 205 副走査方向最大値/最小値検出回路 214 主走査方向最大値検出回路 215 主走査方向最小値検出回路 411〜414 画素エッジ検出回路 416〜419 平滑化回路 704 アダマール変換回路 709 グループ化回路 715 LGAIN算出器 724,728 量子化器 1163 インタフェイス回路 1112 色空間変換器 1113 明度情報の符号器a 1114 色度情報の符号器b 1115 特徴抽出回路 1116 画像メモリ 1141〜1144 濃度信号生成部 1117 明度情報の復号器a 1118 色度情報の復号器b 1119 色空間変換器 1120 濃度変換器 1121 空間フィルタ 1122 画像補正回路 1161 パターンジェネレータ 1164〜1167 階調補正器 1165 制御部 1212 画像処理部 2501 色空間変換器 2514 黒抽出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−61172(JP,A) 実開 平4−71272(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/40 - 1/409 G03G 15/00 303 G03G 15/36 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/02 - 21/04 G03G 21/14 B41J 29/00 - 29/70

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた画像信号が表すカラーテスト
    画像とともに、画像形成装置を特定するための付加情報
    を像形成する複数の画像形成装置によって形成された複
    数のカラーテスト画像を処理する画像処理システムであ
    って、 前記カラーテスト画像から、そのカラーテスト画像を像
    形成した画像形成装置に固有の出力特性を求め、前記付
    加情報を識別し、前記複数のカラーテスト画像と前記複
    数の画像形成装置とを一対一に対応させ、各画像形成装
    置の階調補正値を算出する処理手段を有することを特徴
    とする画像処理システム
  2. 【請求項2】 前記カラーテスト画像は、画像形成装置
    に固有の出力特性を表すことを特徴とする請求項1に記
    載された画像処理システム
  3. 【請求項3】 さらに、前記階調補正値を、対応する画
    像形成装置へ転送する転送手段を有することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載された画像処理システ
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、前記カラーテスト画像
    を読み取った画像信号を受信し、受信した画像信号に基
    づき前記階調補正値を算出することを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載された画像処理システム
  5. 【請求項5】 前記付加情報は、前記カラーテスト画像
    を表す画像信号に応じた画像形成を行った画像形成装置
    を示すことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに
    記載された画像処理システム
  6. 【請求項6】 与えられた画像信号が表すカラーテスト
    画像とともに、画像形成装置を特定するための付加情報
    を像形成する複数の画像形成装置によって形成された複
    数のカラーテスト画像を処理する画像処理方法であっ
    て、 前記カラーテスト画像から、そのカラーテスト画像を像
    形成した画像形成装置に固有の出力特性を求め、前記付
    加情報を識別し、前記複数のカラーテスト画像と前記複
    数の画像形成装置とを一対一に対応させ、各画像形成装
    置の階調補正値を算出することを特徴とする画像処理方
  7. 【請求項7】 前記カラーテスト画像は、画像形成装置
    に固有の出力特性を表すことを特徴とする請求項6に記
    載された画像処理方法。
  8. 【請求項8】 さらに、前記階調補正値を、対応する画
    像形成装置へ転送ることを特徴とする請求項6または
    請求項7に記載された画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記カラーテスト画像を読み取った画像
    信号を受信し、受信した画像信号に基づき前記階調補正
    値を算出することを特徴とする請求項6または請求項7に
    記載された画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記付加情報は、前記カラーテスト画
    像を表す画像信号に応じた画像形成を行った画像形成装
    置を示すことを特徴とする請求項6から請求項9の何れか
    に記載された画像処理方法。
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