JPH1155443A - 画像形成システム、画像形成方法及び装置 - Google Patents

画像形成システム、画像形成方法及び装置

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JPH1155443A
JPH1155443A JP9210699A JP21069997A JPH1155443A JP H1155443 A JPH1155443 A JP H1155443A JP 9210699 A JP9210699 A JP 9210699A JP 21069997 A JP21069997 A JP 21069997A JP H1155443 A JPH1155443 A JP H1155443A
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JP9210699A
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Shigemichi Hamano
成道 浜野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレビュー機能により表示された画像を消去
するタイミングを可変に制御することで、ユーザの利便
性を向上させた画像形成システム、画像形成方法及び装
置を提供する。 【解決手段】 原稿画像を読み取り、画像を形成する際
に(S701のYes)、セキュリティモードであれば
(S702のYes)、コピーシーケンス終了後(S7
03,S704)、プレビュー機能により表示された画
像を消去するために画像メモリをリセットする(S70
5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を読み取
り、画像を形成する際に、表示手段に表示して確認でき
るプレビュー機能を有する画像形成システム、画像形成
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカラー複写機の高画質
化、高機能化に伴い、出力画像の色味や編集処理に関し
てかなりユーザの期待に応えられるようになってきた。
こうした状況において、所望の出力画像を得るために、
何度も紙に画像を出力する代わりにCRT等の表示装置
に画像を表示し、確認するという、所謂、プレビュー機
能を有する複写機が提案されている。
【0003】中には、白黒の液晶ディスプレイを用いて
読み取った原稿イメージを表示し、確認する装置もある
が、本体がカラー複写機である場合は、やはり、出力画
像の色味確認ができないので、表示装置もフルカラー表
示できるものが望ましい。
【0004】また、デジタルカラー複写機における高速
化への要求は根強く、これに応えるべく、プリンタ部は
4つの感光体ドラムで構成され、各ドラムにY,M,
C,K各1色ずつ現像器が備えられたカラーLBPであ
る。こうした装置ではドラム間の空間的なずれを補償す
る画像メモリが必須であり、より高度な画像処理を実現
するためには、フルページ画像メモリを有することが望
ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、コピーを行ったオペレータがその場所を離れ
ても画像メモリにはオペレータが最後に取った画像デー
タが残り、このメモリの内容を何らかの方法で読み出す
手段、例えば本件のようなプレビューシステムによりそ
の最後に取った画像データをモニタに表示することがで
きる。同じオペレータが操作する場合には、このように
画像メモリに残った内容を確認できるという点でメリッ
トがあるが、いつも同じオペレータが操作するとは限ら
ないため、場合によっては、オペレータ以外の人にその
オペレータの個人機密情報がもれてしまうことがあると
いうデメリットがあった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、プレビュー機能により表示された画像を消
去するタイミングを可変に制御することで、ユーザの利
便性を向上させた画像形成システム、画像形成方法及び
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、原稿画像を読み取り、画像を形成する際
に、表示手段に表示して確認できるプレビュー機能を有
する画像形成システムにおいて、前記プレビュー機能に
より表示された画像を消去するタイミングを可変に制御
する制御手段と、前記制御手段により制御される消去タ
イミングで前記画像を消去する画像消去手段とを有する
ことを特徴とする。
【0008】また上記目的を達成するために、本発明
は、原稿画像を読み取り、画像を形成する際に、表示手
段に表示して確認できるプレビュー機能を有する画像形
成装置において、前記プレビュー機能により表示された
画像を消去するタイミングを可変に制御する制御手段
と、前記制御手段により制御される消去タイミングで前
記画像を消去する画像消去手段とを有することを特徴と
する。
【0009】更に上記目的を達成するために、本発明
は、原稿画像を読み取り、画像を形成する際に、表示手
段に表示して確認できるプレビュー機能を有する画像形
成方法において、前記プレビュー機能により表示された
画像を消去するタイミングを可変に制御する制御工程
と、前記制御工程により制御される消去タイミングで前
記画像を消去する画像消去工程とを有することを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0011】<システム全体の構成>図1は、実施形態
における画像形成システムの構成を示す図である。図示
するように、画像形成システムは自動原稿送り装置(ド
キュメント・フィーダ:DF)11、リーダ部12、プ
リンタ部15を有する画像形成装置と、ディスプレイ
(CRT)21とで構成されている。ここで、ドキュメ
ント・フィーダ(DF)11は原稿を連続的にリーダ部
12の光学系13へと搬送する。また、リーダ部12は
光学系13と画像処理部14とで構成され、ドキュメン
ト・フィーダ11から送られてきた原稿を光学系13を
スキャンさせることにより3ラインCCDセンサ201
を用いて画像データに変換し、画像処理部14で所定の
画像処理を施した後、プリンタ部15に出力する。そし
て、プリンタ部15は送られてくる記録材のタイミング
に合わせて画像データを転写し、画像を形成する。
【0012】また、プレビュー時に用いられるディスプ
レイ(CRT)21は、本画像形成装置とはNTSCイ
ンターフェース等でリーダ部12と接続されている。以
下、上述の各部について詳細に説明する。
【0013】<リーダ部の構成>図2は、リーダ部12
におけるデジタル画像処理部の構成を示すブロック図で
ある。原稿台上に載置されたカラー原稿(図示せず)が
ハロゲンランプ(図示せず)で露光され、その結果、反
射像がCCD201にて撮像される。そして、S/H及
びA/D変換回路202にてサンプル・ホールドされた
後、A/D変換され、RGB三色のデジタル信号が生成
される。各色分解データはシェーディング補正回路20
3にてシェーディング及び黒補正が行われ、入力マスキ
ング回路204にてNTSC信号への補正が行われる。
更に色変換回路205にて色変換が行われ、その結果が
合成部206に入力される。
【0014】この合成部206は反射原稿の画像データ
と画像メモリ208の出力データとの合成等を行う部分
であり、その結果はLOG変換回路207にてLOG補
正が行われ、更に変倍回路B234にて変倍処理(但
し、変倍設定時)が施される。ここで、変倍処理とは、
画像メモリ部208で施される圧縮処理がローパスフィ
ルタとして働くため、具体的には拡大処理が施される。
更に、変倍回路B234の出力は、画像メモリ部208
に入力される。画像メモリ部208は、圧縮部、画像メ
モリ、伸張部の3つにより構成され、4つのそれぞれの
ドラムに対応する出力マスキング前のCMYデータ(2
4ビット×4)が読み出される。
【0015】212はそれぞれのドラムに対する色信号
が生成されるマスキング・UCR部であり、プリンタ特
性に適した色信号が生成される。213はフリーカラー
処理及びペイント処理が行われる編集回路であり、各編
集結果はγ補正回路214でγ補正され、変倍回路A2
11で変倍(具体的には縮小処理)され、更にエッジ強
調回路215でエッジ強調され、カラーLBP216に
送られる。
【0016】217はプレビュー処理部であり、編集さ
れた画像データを記憶するCRT画像メモリとCRT画
像メモリを制御するメモリ制御部より構成される。21
9は図1に示すディスプレイ21に相当するCRTであ
り、CRT画像メモリのデータが表示される。尚、プレ
ビュー処理部217及びCRT219については更に後
述する。
【0017】220は領域生成部Aであり、229の主
走査同期信号HSNCとして内部で生成した信号か、L
BPプリンタ216から送られてくるBD信号228の
何れかを出力し、226の画先センサの出力DTOP、
227のLBPプリンタ内部で生成されるITOP信号
(プリンタ出力時、この信号を元に各ドラムに同期した
副走査イネーブル信号が生成される)、書き込みイネー
ブル信号2本(主走査227−1、副走査227−2各
1本)と読み出しイネーブル信号5本(主走査227−
3、1本、副走査227−M,227−C,227−
Y,227−K、4本)、計7本で画像メモリ部内の画
像メモリを制御する信号221を生成し、上述のITO
P信号227に同期し、画像信号とエリア信号のタイミ
ング調整を行うべく、画像メモリ部内の圧縮部、伸張部
それぞれのディレイを考慮した信号238(主走査書き
込みイネーブル信号238−1、副走査書き込みイネー
ブル信号238−2、主走査読み出しイネーブル信号2
38−3、副走査イネーブル信号238−M,238−
C,238−Y,238−K)、プレビュー処理部内の
CRT画像メモリのイネーブル信号225(主走査1
本、副走査1本)を生成する。
【0018】230は領域生成部Bであり、各編集処理
のエリア信号を生成する部分である。この部分は後述す
るように各エリア信号を記憶するビットマップメモリ部
及びビットマップメモリを制御するビットマップメモリ
制御部(例えば、AGDC(Advanced Display Control
ler)より構成され、書き込みはCPUにより、一方読
み出しはDTOP226,HSNC229に同期して行
われる(光学スキャンされた原稿画像データと同期)。
その出力はそれぞれ色変換205のイネーブル信号22
2,画像合成のイネーブル信号223−2,フリーカラ
ー若しくはペイントのイネーブル信号236である。
【0019】231はエリアメモリ部、232,23
3,237はそれぞれDL、235は変倍回路Cであ
り、画像信号とエリア信号を同期させるタイミング調整
のための回路である。
【0020】具体的には、DL232は、入力された信
号223−2を色変換のディレイ分遅らせる(出力は2
23−1)。画素遅延はDF/Fで、ライン遅延はFI
FOでなされる。また、DL233は、入力された信号
226をマスキング・UCR部212のディレイ分遅ら
せる(出力は224−2)。画素遅延はDF/Fで、ラ
イン遅延はFIFOでなされる。同様に、DL237は
入力された信号236を色変換処理、画像合成処理及び
LOG変換のディレイ分遅らせる。画素遅延はDF/F
で、ライン遅延はFIFOでなされる。そして、変倍回
路C235は、具体的には拡大処理であり、変倍回路B
234と全く同じ制御がなされる(遅延数も同じ)。
【0021】240はCPUであり、画像処理部全体を
制御する。241はROMであり、CPU240のプロ
グラムや制御データ等が格納されている。242はRA
Mであり、CPU240がプログラムを実行時に使用す
る作業領域や各種テーブル等で構成されるメモリであ
る。
【0022】(各画像モードでの信号の流れ)次に、本
実施形態における各画像モードでのビデオ信号の流れと
I/Oポートの設定について説明する。
【0023】[通常コピー]まず、コピー動作に先立
ち、<操作部について>の説明で後述する設定手順に従
ってコピー動作に連動してプレビュー動作を行うか否か
を決定するプレビュー動作モードの設定がユーザによっ
てなされる。プレビュー動作モードは、装置の不図示の
電源スイッチによる電源投入直後に、連動モードか非連
動モードの何れかにデフォールトで設定されており、特
にユーザがモード設定を行わない限り、このデフォール
トモードが選択される。
【0024】コピー動作時、上述のプレビュー動作モー
ドが非連動モードである場合には、 ビデオの流れ:201→202→203→204→20
5→206(A入力→C出力)→207→234→20
8→212→213→211→235→215→216
(紙出力)。
【0025】この時、副走査イネーブル信号221−
(M〜K)及び238−(M〜K)は各色ドラムの間隔
をもってイネーブルになるよう制御される。
【0026】またコピー動作時、上述のプレビュー動作
モードが連動モードである場合には、ビデオの流れ:2
01→202→203→204→205→206(A入
力→C出力)→207→234→208→212→21
3→211→235→215→216(紙出力)→23
5→217→219(CRT出力)。
【0027】[RGB系編集処理(色変換)結果をCR
Tに表示] ビデオの流れ:201→202→203→204→20
5→206(A入力→B出力)→207→234→20
8→212→213→211→235→215→217
→219。
【0028】このモードの場合、画像メモリ部208内
のメモリに書き込まれるデータは、プレビューモードで
の編集内容の修正の度に変わるため、書き込み(CRT
ヘの表示)の度に原稿の読み込み(プレビュー画像読み
取り)から行われる(ビデオの流れは上記201からの
繰り返し)。
【0029】この時、副走査リードイネーブル221−
(M〜K)及び238−(M〜K)は同時に立ち上が
り、同時に立ち下がる。
【0030】表示がOKで、その後プリントアウトする
場合、後述する編集作業により予め設定済みの編集パラ
メータに従って、ビデオの流れ:201→202→20
3→204→205→206(A入力→C出力)→20
7→234→208→212→213→211→235
→215→216で用紙に編集画像が出力される。
【0031】この時、副走査イネーブル信号221−
(M〜K)は各色ドラムの間隔を持ってイネーブルにな
るように制御される。
【0032】[CMYK系編集処理(ペイント、フリー
カラー)結果をCRTに表示] ビデオの流れ:201→202→203→204→20
5→206(A入力→C出力)→207→234→20
8→212→213→211→215→217→21
9。
【0033】このモードの場合、画像メモリ部208内
のメモリに書き込まれるデータは、プレビューモードで
の編集内容に左右されないため、2度目以降の書き込み
(CRTへの表示)では光学スキャンは行わず、編集パ
ラメータの変更及び画像メモリ部208からの読み出し
のみで行う(ビデオの流れは208からスタート)。こ
の時、副走査リードイネーブル221−(M〜K)及び
238−(M〜K)は同時に立ち上がり、同時に立ち下
がる。
【0034】表示がOKで、その後プリントアウトする
場合、予め設定済みの編集パラメータに従って、ビデオ
の流れ:201→202→203→204→205→2
06(A入力→C出力)→207→234→208→2
12→213→211→235→215→216で用紙
に編集画像が出力される。
【0035】この時、副走査イネーブル信号221−
(M〜K)は各色ドラムの間隔を持ってイネーブルにな
るよう制御される。
【0036】[合成結果をCRTに表示] 1.第1の画像書き込み時のビデオの流れ201→20
2→203→204→205→206(A入力→C出
力)→207→208 2.第2の画像と合成し、画像メモリ部208内に再び
書き込む時のビデオの流れ: 2−1.メモリの出力;208→212→213→21
1→235→215→206。ここで、マスキング・U
CR部212はスルー、γ補正回路214は逆LOGテ
ーブルが設定される。
【0037】2−2.反射原稿のビデオの流れ;201
→202→203→204→205→206。
【0038】3.合成及びCRT出力;206→207
→208(メモリ書き込み)、208→212→213
→211→235→215→217→219。
【0039】<各編集時の設定からプレビュー機能を用
いてのプリントアウト>まず、各編集時の設定からプレ
ビュー機能を用いてプリントアウトする、全体の流れに
ついて説明する。図3は、本実施形態における全体の動
作を示すフローチャートである。
【0040】まず、ステップS101において、後述す
る操作部により編集処理が選択されるとステップS10
2に進み、色変換処理か判断し、Yesであればステッ
プS103に進み、色変換処理を行う。また、ステップ
S102でNoであればステップS104に進み、ペイ
ント処理か判断し、YesであればステップS105に
進み、ペイント処理を行う。また、ステップS104で
NoであればステップS106に進み、フリーカラー処
理か判断し、YesであればステップS107に進み、
フリーカラー処理を行う。更に、ステップS106でN
oであればステップS108に進み、カラーinカラー
処理か判断し、YesであればステップS109に進
み、カラーinカラー処理を行う。
【0041】一方、ステップS101で編集処理が選択
されないか、上述の編集処理が終了するとステップS1
10に進み、プレビュー機能等で最終パラメータがそれ
ぞれ決定され、ステップS111でコピースタートキー
が押下されると、ステップS112において最終出力が
プリントアウトされる。
【0042】次に、それぞれの画像処理の手順について
説明する。
【0043】1.色変換処理 図4に示す色変換処理では、まず、全面色変換かエリア
色変換かのいずれかが選択される(ステップS20
1)。ここで、エリア変換の時は続いてエリアが、例え
ば不図示のデジタイザを用いて設定される(ステップS
207)。そして、変換前の色指定(ステップS20
2)及び変換後の色指定(ステップS203)が行わ
れ、この時点で色変換処理に必要なデータが取りあえず
決定されたことになる。次に、操作部からプレビューが
選択(例えば、プレビューボタンが押下)される(ステ
ップS204のYes)と、不図示の原稿台上に置かれ
た原稿が読み取られ、上述のRGB系編集処理のディス
プレイ(CRT)表示の項で示した順に処理が実行さ
れ、ディスプレイ(CRT)に表示される(ステップS
205)。ここで、表示結果がOKの場合(ステップS
206のYes)には、他の編集処理の設定、若しくは
最終パラメータの設定及びプリントアウトがなされ、N
Gの場合はステップS201に戻り、OKまで再設定が
なされる。
【0044】2.ペイント処理 図5に示すペイント処理では、まず、エリアが、例えば
不図示のデジタイザを用いて設定される(ステップS3
01)。続いて、ペイントの色指定が操作部から行われ
(ステップS302)、プレビューが選択される(ステ
ップS303のYes)と、不図示の原稿台上に置かれ
た原稿が読み取られ、上述のCMYK系編集処理のディ
スプレイ(CRT)表示の項で示した順に処理が実行さ
れ、ディスプレイ(CRT)に表示される(ステップS
304)。ここで、表示結果がOKの場合(ステップS
305のYes)には、他の編集処理の設定、若しくは
最終パラメータの設定及びプリントアウトがなされ、N
Gの場合はステップS301に戻り、OKまで再設定が
なされる。
【0045】3.フリーカラー処理 図6に示すフリーカラー処理では、まず、全面モードか
エリアモードかが指定される(ステップS401)。こ
こで、エリアモードの場合、続いてエリアが、例えば不
図示のデジタイザを用いて設定される(ステップS40
6)。そして、フリーカラーの色指定がなされ(ステッ
プS402)、プレビューが選択される(ステップS4
03のYes)と、不図示の原稿台に置かれた原稿が読
み取られ、上述のCMYK系編集処理のディスプレイ
(CRT)表示の項で示した順に処理が実行され、ディ
スプレイ(CRT)に表示される(ステップS40
4)。ここで、表示結果がOKの場合(ステップS40
5のYes)には、他の編集処理の設定、若しくは最終
パラメータの設定及びプリントアウトがなされ、NGの
場合はステップS401に戻り、OKまで再設定がなさ
れる。
【0046】4.カラーインカラー(メモリ合成)処理 図7に示すカラーインカラー処理では、まず、1枚目の
原稿画像を読み取って得た画像データを画像メモリ部2
08に記憶し(ステップS501)、例えば不図示のデ
ジタイザを用いて2枚目の原稿画像を合成するエリアが
指定される(ステップS502)。次に、合成部206
により、リード・モディファイ・ライトを用いて、画像
メモリ部208に記憶された画像データと、2枚目の原
稿画像を読み取って得た画像データとを指定されたエリ
ア情報に基づいて合成し、再び、画像メモリ部208に
記憶する(ステップS503)。
【0047】そして、プレビューが指示されると(ステ
ップS504)、上述した「合成結果をモニタに表示」
で説明した画像信号の流れで処理が実行されプレビュー
画像がディスプレイ(CRT)に表示される(ステップ
S505)。ここで、結果がOKの場合は他の編集処理
の設定若しくはプリントアウトがなされ、NGの場合は
OKまで再設定がなされる。
【0048】<プレビュー処理部の説明>次に、本実施
形態におけるプレビュー処理部217の詳細について説
明する。図8は、図2に示したプレビュー処理部217
の構成を示すブロック図であり、読み取られた画像デー
タが全ての処理回路を経由して得た最終イメージをCR
T219に表示する。
【0049】上述の最終画像データY1,M1,C1,
K1の1001−1〜4(YMCKデータ各8ビット)
は、まず217−1の4×3逆マスキングの補正回路に
それぞれ入力され、次式の演算が行われる。これは、図
2に示すマスキング・UCR部212の逆演算を行う。
【0050】Y2=a11*Y1+a12*M1+a13
*C1+a14*K1 M2=a21*Y1+a22*M1+a23*C1+a2
4*K1 C2=a31*Y1+a32*M1+a33*C1+a3
4*K1 ここで、係数a11〜a34にはCPU240がCPU
バス243を経由してそれぞれ任意の係数を設定するこ
とが可能である。
【0051】この演算により、4色の情報が3色の情報
Y2,M2,C2に変換され、次に217−2の逆対数
変換の補正回路に入力される。この回路は図2に示すL
OG変換回路207の逆演算を行うLUTで構成されて
おり、同様にCPU240により任意の補正データが設
定できる。この演算によりYMCKの濃度データから輝
度データに変換され、CRT等に表示可能な状態になる
が、実際に接続されるCRTには数多くの種類があり、
色再現範囲もまちまちであり、これを調整する手段が必
要となる。次の217−3の3×3モニタ色補正は、モ
ニタの色特性を補正するためのもので次式の演算が行わ
れる。
【0052】 R2=b11*R1+b12*G1+b13*B1 G2=b21*R1+b22*G1+b23*B1 B2=b31*R1+b32*G1+b33*B1 この回路も逆マスキング回路217−1と同様にCPU
240より任意の係数が設定される。次の217−4の
モニタガンマ補正回路は、各モニタのガンマ特性を補正
する回路であり、同様にCPU240により任意の補正
データを設定することができる。
【0053】次に、217−5の表示編集回路は、モニ
タに表示する際にいろいろな編集を行ったり、モニタを
制御するための回路である。図9は、表示編集回路21
7−5の構成を示す図であり、大きく分けて読み取られ
た画像を処理する部分と、その画像に枠とか文字といっ
た付加情報を発生させる部分とで構成されている。
【0054】同図において、モニタガンマ補正回路21
7−4にて補正されたR3,G3,B3データが、それ
ぞれ217−11,217−12,217−13のメモ
リに接続され、217−10のディスプレイコントロー
ラ内の217−17に示す書き込みアドレス制御回路か
ら217−21のアドレスによりメモリの任意の位置か
ら書き込みが行えるように、CPUバス243からX及
びY方向のスタートアドレスとエンドアドレスを設定す
ることができる。尚、本実施形態では、メモリのサイズ
は640×480×9×(8bit)の3色分で構成さ
れている。
【0055】また、メモリに書き込む際に、元の画像サ
イズに応じて縮小して書き込むことが可能で、その倍率
をCPU240より設定できる構成となっている。また
更に、表示する画像サイズが縦長なのか横長なのかに応
じて、任意に回転することができるように書き込みアド
レス制御部217−17によって制御される。この時、
スタート/エンドアドレス以外、つまり、画像が書き込
まれない領域に関しては、前の画像が残っていたり或い
は表示色が固定となるため、この書込領域以外の部分を
任意の色で表示できるように表示色をCPU240より
設定が行えるようになっている。
【0056】次に、メモリに書き込まれた後、モニタ2
19に表示するためにメモリのどの部分から読み出すか
を指定する217−18の読み出しアドレス制御部にC
PU240より任意の座標指定を行うことが可能であ
る。これは、後述する操作部のタッチパネルキーにより
リアルタイムに表示が行える。また、本実施形態のモニ
タ219の画像サイズは640×480ドットなので、
メモリ全体を表示するためには画像を間引いて表示する
必要があり、これもCPU240より間引き率を設定す
ることが可能になっている。本実施形態では後述するよ
うに、メモリ全体を表示する1倍モード、メモリの4/
9を表示する2倍モードとメモリの1/9を表示する3
倍モードの選択が行える。
【0057】次に、217−20のメモリは画像情報と
は別に画像情報にいろいろな図形や文字を付加するため
のメモリで、サイズは640×480×9×(4bi
t)の構成となっている。つまり、4面分の異なる図形
や文字をそれぞれ独立に展開することができる。
【0058】本実施形態では、これらの情報はCPU2
40より直接メモリ上に展開されているが、これらの情
報を高速に展開できる例えば、AGDC(NEC)のよ
うな専用コントローラを介してもよい。
【0059】217−19の読み出しアドレス制御は、
上述の読み出しアドレス制御217−18と同様に、読
み出しの開始位置を設定したり、間引き率を設定するこ
とができる。
【0060】次に、それぞれのメモリ217−11〜2
17−13から読み出されたデータは217−14のセ
レクタに入力される。このセレクタでは、217−20
のメモリから読み出された信号に応じて、217−24
の信号が、“L”の時は画像データ217−25〜27
がそのまま出力され、“H”の時は、それぞれ4面分に
応じたR,G,B(8bit)のデータが出力される。
これらR,G,BのデータはCPU240より設定が可
能で、各4面分に描かれた図形や文字に任意の色を付け
ることが可能になっている。
【0061】このセレクタによって処理された信号は、
217−16のD/Aコンバータによりモニタ219用
のアナログ信号に変換され、モニタ219に最終画像が
表示される。
【0062】<色変換の説明>次に、本実施形態におけ
る色変換回路205の詳細について説明する。図10
は、図2に示した色変換回路205の構成を示す図であ
る。この色変換回路205は検出部と変換部に分かれ
る。
【0063】まず、検出部は3つのウインドウコンパレ
ータ310,311,312、2つのANDゲート31
3,315及び各コンパレータとゲートを制御するレジ
スタ304〜309(CPU240によってセットされ
る)より構成される。動作としては、以下の条件の時、
それぞれのウインドウコンパレータ及び2つのANDゲ
ートの出力が“1”になり、ある特性色のみが検出され
る(但し、エリア信号222は“1”)。
【0064】 ・reg1≦入力ビデオR(301)≦reg2 ・reg3≦入力ビデオG(302)≦reg4 ・reg5≦入力ビデオB(303)≦reg6 次に、変換部は3つのセレクタ319,320,321
及びレジスタ316〜318より構成され、ANDゲー
ト315の出力が“1”の時、CPU240によってセ
ットされるレジスタ316〜318の値、即ち、変換色
が出力322〜324され、また“0”の時には入力ビ
デオ301〜303が出力される。
【0065】(ペイント、フリーカラー)次に、本実施
形態における編集回路213の詳細について説明する。
図11は、図2に示した編集回路213の構成を示す図
である。この編集回路213は1色のビデオ信号に対し
て、乗算器405とセレクタ410、CPU240によ
ってセットされるレジスタ406,407より構成され
る。尚、画像編集処理として本実施形態ではフリーカラ
ー処理とペイント処理を例に説明する。
【0066】動作としては、まずフリーカラー処理時に
は、マスキング・UCR部212で生成されたND信号
(M/3+C/3+Y/3)と、ユーザによって設定さ
れた色によって決まるレジスタ(reg3)406の値
が乗算器405で乗算され、更にその出力がセレクタ4
10で出力信号412として選択される。尚、原稿の一
部にのみフリーカラー処理を行いたい時には、処理した
い所のみエリア信号224−1を“1”にすれば良い
(但し、図12に示すようにエリア信号224−2は
“0”にする)。この時、このエリア信号の所のみND
信号が出力されるようにマスキング・UCR部212は
制御される(226信号に基づいて制御)。次に、ペイ
ント処理時には、CPU240でセットされるレジスタ
(reg1)407が選択されるように、セレクタ40
1にエリア信号224−2が“1”として出力される
(但し、図12に示すように224−1は“0”にす
る)。413はC(シアン)のフリーカラーペイント回
路、416はY(イエロー)のフリーカラーペイント回
路、419はK(ブラック)のフリーカラーペイント回
路であり、それぞれ入力はCin402,Yin403,K
in404、また出力はCout 415,Yout 418,K
out 421である。また、それぞれのセレクタは、図1
2に示すようにエリア信号224−1,224−2で制
御される。
【0067】尚、CRT219に表示される時は224
−1〜2が同時にイネーブルになるように制御される。
【0068】<プリンタ部の構成>次に、再び図1に戻
り、本実施形態におけるプリンタ部15を説明する。
【0069】本画像形成装置は、マゼンタ、シアン、イ
エロー、ブラックトナーを使用して4色フルカラー画像
形成が可能であり、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラ
ックに対応したそれぞれ独立して併設される4つの作像
ステーションを備えている。各ステーションには、像担
持体としての感光ドラム101a〜101dを有し、各
感光ドラムは1次高圧帯電器及びグリッド高圧ユニット
103a〜103dにより表面を一様帯電される。一様
帯電後、レーザ光学系107で走査された各色の画像情
報に基づくレーザ走査系102a〜102dにより感光
ドラムの各色に対応する画像が露光され静電潜像が形成
される。各色画像情報に対応した潜像は、マゼンタ、シ
アン、イエロー、ブラックの各色トナーを有する現像器
104a〜104dによりトナー像に現像され、転写帯
電器105a〜105dによってトナー像が原稿搬送手
段である転写ベルト108上に搬送された転写媒体に転
写される。各感光ドラム上の残留トナーは、クリーニン
グ器106a〜106dにより除去される。
【0070】<データ圧縮部>次に、データの圧縮・伸
張(符号化・復号化)について説明する。図13は、本
実施形態における圧縮及び伸張部の構成を示す図であ
る。まず、データの圧縮(符号化)は、圧縮部1210
によって行われる。例えば、図14に示すような4画素
×4ラインで圧縮する場合について考えると、その1マ
スが1画素に相当し、この1画素はRGB3色のデータ
がそれぞれ8ビットで構成される。これを4画素×4ラ
イン、即ち、16画素分のデータを1ブロックとし、こ
の16画素×3色×8ビット=384ビットのデータが
1/6の固定長となるように圧縮し、64ビットデータ
とする。この圧縮には、後述するベクトル量子化や直交
変換符号化が用いられる。
【0071】<色空間変換部>この圧縮を行うに当たっ
ては、図13に示すように、色空間変換器1401によ
りRGB信号を明度信号L*と色度信号a*及びb*に
変換する。ここでL*,a*,b*信号は、CIEで国
際標準として均等色空間として規定される信号であり、
L*,a*,b*信号は、次式で計算される。
【0072】
【数1】
【0073】但し、αij,X0,Y0,Z0は、定数で
ある。
【0074】ここで、X,Y,Zは、R,G,B信号に
より演算され発生される信号であり、次式による。
【0075】
【数2】
【0076】但し、βijは、定数である。
【0077】1402は明度信号の符号化器であり、L
*信号を4×4の画素ブロック単位で符号化し、その符
号L−codeを出力する。1403は色度信号符号化
器であり、a*、b*信号を4×4の画素ブロック単位
で符号化し、その符号ab−codeを出力する。更
に、これらの圧縮されたデータを一旦メモリ部1211
に格納し、読み出した後、上述のL−code、ab−
codeをそれぞれ明度信号復号化器1404及び色度
信号復号化器1405によりデータ伸張し、再び色空間
変換器1406で復号化されたL*,a*,b*信号を
輝度信号R,G,B信号に変換後、LOG変換器121
4でトナー現像色であるマゼンタ(M)、シアン
(C)、イエロー(y)、ブラック(K)の各色成分へ
変換する。
【0078】<明度信号符号化器1402>図15は、
明度信号符号化器1402の詳細な構成を示すブロック
図である。ここで、明度信号の符号化(圧縮)は、主走
査4画素×副走査4ラインの計16画素を1ブロックと
して行われる。また、XPHSは主走査位置を示す2ビ
ットの信号であり、0、1、2、3が繰り返し出力さ
れ、またYPHSは副走査位置を示す2ビットの信号で
あり、0、1、2、3が繰り返し出力され、XPHS及
びYPHSの信号に同期して4×4の画素ブロックが切
り出される。
【0079】そして、4×4の画素ブロックに切り出さ
れた明度信号をXij(i,j=1,2,3,4)とした時に、これに
対し、以下に示す式の4×4のアダマール変換を施し、
Yij(i,j=1,2,3,4)を得る。このアダマール変換は、直
交変換の一種であり、4×4のデータを2次元ウォルシ
ュ関数で展開するものであり、フーリエ変換によって時
間領域或いは空間領域の信号を周波数領域或いは空間周
波数領域に変換することに相当する。即ち、アダマール
変換後の行列Yij(i,j=1,2,3,4)は、入力信号の行列Xi
j(i,j=1,2,3,4)のもつ空間周波数の各成分に相当する
信号となる。
【0080】
【数3】
【0081】ここで、2次元のフーリエ変換の場合と同
様に、上記のアダマール変換の出力Yij(i,j=1,2,3,4)
においては、iの値(即ち行位置)が大きくなればなる
ほど副走査方向の高い空間周波数の成分が配置され、i
の値(即ち列位置)が大きくなればなるほど主走査方向
の高い空間周波数の成分が配置され、特に、i=j=1
の場合、Y11=(1/4)ΣXijとなり、入力データ
Xij(i,j=1,2,3,4)の直流成分、即ち、平均値に相当す
る信号(厳密には平均値の4倍の値の信号)が出力され
る。
【0082】また、一般的に読み込まれた画像は、CC
D等の読み取りセンサの読み取り解像力や光学系の透過
特性等により、高い空間周波数成分のものが少ないと言
われている。更に、人間の目の視感度特性もまた高い空
間周波数成分の感度が少ないという特性を利用して、ア
ダマール変換後の信号Yij(i,j=1,2,3,4)をスカラー量
子化し、Zij(i,j=1,2,3,4)を得ている。図16は、X
ij(i,j=1,2,3,4)の各要素のビット数を、Yij(i,j=1,
2,3,4)の各要素のビット数を、Zij(i,j=1,2,3,4)の各
要素のビット数を示すが、図示するように、Y11、即
ち、直流成分を最も多い8ビットに量子化してZ11と
し、各Yijを空間周波数の高いほど少ないビット数で量
子化する。更に、Zij(i,j=1,2,3,4)の16個の要素
を、直流成分及び4つの交流成分にグループ化する。即
ち、以下の表に示すように、AVEに直流成分としてZ
11を割り当て、L1に主走査交流成分としてZ12、Z1
3、Z14をグループ化して割り当て、L2に副走査交流
成分としてZ21、Z31、Z41をグループ化して割り当
て、Mに主走査及び副走査の中域交流成分としてZ22、
Z23、Z32、Z33をグループ化して割り当て、Hに主走
査及び副走査の高域成分としてZ24、Z34、Z42、Z4
3、Z44をグループ化し割てり当てる。
【0083】
【表1】
【0084】図15において、7701、7702、7
703はラインメモリであり、それぞれ画像データを1
ライン遅延させることで、図14に示す画素ブロックが
切り出される。7704はアダマール変換回路であり、
上記の(3)式で示す変換を行う。次に、7705、7
706、7707及び7708はスカラ量子化を行うル
ックアップテーブル(ROM)であり、アダマール変換
された出力を図16に示すビット数に量子化する。各R
OMのアドレスには、アダマール変換後の出力及びXP
HS信号が入力され、その出力として、スカラ量子化さ
れた結果を出力するように予め各ROMにはデータが書
き込まれている。また、7709はベクトル量子化のた
めのグループ化を行う回路であり(詳細は図17、図1
8を参照して後述する)、各ROMから出力されたスカ
ラ量子化後の信号をZ1,Z2,Z3,Z4より入力
し、それぞれをグループ化する。ここで、XD0信号
は、XPHS信号に同期し、XPHS信号が“0”の場
合のみ“0”になり、それ以外では“1”になる信号で
あり、結果的に、4×4のブロック毎に、グループ毎の
スカラ量子化結果がAVE、L1、L2、M、Hの各信
号として出力される。
【0085】更に、図15に示す7710、7711、
7712、7713はルックアップテーブル(ROM)
であり、それぞれ回路7709から出力されたL1、L
2、M、Hの各信号を公知のベクトル量子化により量子
化するものである。後述するが、ED1信号(図示せ
ず)は当該画素ブロックがエッジ部であるか、非エッジ
部であるかを示す信号であり、ED1信号が各ROM7
710、7711、7712、7713の上位アドレス
に入力され、下位アドレスには、それぞれL1、L2、
M、H信号が入力される。当該画素ブロックが、エッジ
部である場合にはL1のグループを9ビット、L2のグ
ループを9ビット、Mのグループを9ビット、Hのグル
ープを8ビット、AVEの8ビットと合わせて計43ビ
ットに量子化され、当該画素ブロックが、非エッジ部で
ある場合にはL1のグループを8ビット、L2のグルー
プを8ビット、Mのグループを8ビット、Hのグループ
を7ビット、AVEの8ビットと合わせて計39ビット
に量子化される。
【0086】更に、量子化された結果は、フリップフロ
ップ7714にて、CLK4信号(XPHS=0,1の
とき“1”、XPHS=2,3のとき“0”となる信
号)の立ち上がりで同期がとられ、L−codeとして
出力される。
【0087】一方、図15に示す7715はLGAIN
算出器であり、A,B,C,Dの各入力には、アダマー
ル変換回路7704のZ1、X2、X3、X4入力と同
様のタイミングで、4×4のブロック単位でL*信号が
入力され、4×4ブロック内にて明度信号L*の振幅
(最大値−最小値)であるLGAIN信号、L*が最大
値をとる場合の位置(4×4画素ブロック内の座標)L
MX、及びL*が最小値をとる場合の位置(4×4画素
ブロック内の座標)LMNを算出する。
【0088】<色度成分符号化器1403>図19は、
色度信号符号化器1403の構成を示すブロック図であ
る。同図において、7201、7202、7203は1
ラインの遅延を与えるラインメモリであり、色度信号の
内、a*信号を4×4の画素ブロックで処理するための
ものである。7204はa*信号の量子化回路である。
同様に、7205、7206、7207は1ラインの遅
延を与えるラインメモリであり、色度信号の内、b*信
号を4×4の画素ブロックで処理するためのものであ
る。7208は7204と同様の回路であり、b*信号
の量子化回路である。量子化器7204及び7208そ
れぞれの出力amean信号again信号及びbmean信号bga
in信号は統合されて、ab−codeとして出力され
る。ここで、amean信号はa*の直流成分、again信号
はa*の交流成分であり、bmean信号は、b*の直流成
分bgain信号はb*の交流成分である。また、色度信号
符号化器の後段には、明度信号符号化器との同期を合わ
せるための不図示のディレイ回路が設けてあり、L−c
odeとab−codeは同位相で出力される。
【0089】次に、図20乃至図22により量子化回路
7204(又は7208)の詳細について説明する。7
2115及び72116は4tolのセレクタであり、s
入力が“0”の場合、Y出力としてA入力の値を出力
し、s入力が“1”の場合、Y出力としてB入力の値を
出力し、s入力が“2”の場合、Y出力としてC入力の
値を出力し、s入力が“3”の場合、Y出力としてD入
力の値を出力する。このセレクタ72115のs入力に
は、LMX信号の上位2ビットが入力される。
【0090】また、72117〜72128はフリップ
・フロップであり、それぞれCLK信号の立ち上がりに
同期した遅延を与える。72129、72130は、7
2115、72116と同様の4tolのセレクタであ
り、セレクタ72129のs入力には、同期の取られた
LMX信号の下位2ビットが入力され、セレクタ721
30のS入力には、同期の取られたLMN信号の下位2
ビットが入力される。結果的に、4×4の画素ブロック
内でL*信号が最大値をとる位置(座標)でのa*又は
b*(7204の場合にはa*、7208の場合にはb
*)の値がMNとして出力される。
【0091】一方、72131は平均値算出器であり、
A,B,C,Dの4入力の平均値(A+B+C+D)/
4を出力する。72132、72133、72134は
フリップ・フロップであり、それぞれCLK信号の立ち
上がりに同期した遅延を与える。72136は7213
1と同様な平均値算出器であり、A,B,C,Dの4入
力の平均値(A+B+C+D)/4を出力する。結果的
に、4×4の画素ブロック内でのa*又はb*(720
4の場合にはa*、7208の場合にはb*)の平均値
がMEとして出力される。更に、72137、7213
8、72139、72140はフリップ・フロップであ
り、それぞれCLK信号の立ち上がりに同期した遅延を
与え、LGAIN信号を、MX,MN,MEの各信号と
同期をとり、LG信号として出力される。
【0092】更に、MX,MN,ME,LGの各信号
は、フリップ・フロップ72141、72142、72
143、72144でCLK信号の立ち上がりで同期が
取られる。72145は減算器であり、MXの値からM
Nの値を減ずることで、4×4の画素ブロック内で、L
*信号が最大値をとる位置とL*信号が最小値をとる位
置でのa*信号又はb*信号(7204の場合にはa
*、7208の場合にはb*)の差分値を算出する。ま
た、72146、72150、72151はフリップ・
フロップであり、減算器72145で算出された差分値
は、フリップ・フロップ72146を経てルックアップ
テーブル(ROM)72147の上位アドレスに入力さ
れ、一方LG信号は、フリップ・フロップ72144、
72151を経て、ルックアップテーブル(ROM)7
2147の下位アドレスに入力される。ルックアップテ
ーブル(ROM)72147においては、4×4画素ブ
ロック内でのa*信号又はb*信号(7204の場合に
はa*、7208の場合にはb*)の交流成分の振幅
の、L*信号の交流成分の振幅に対する比(MX−M
N)/LGの値を3ビットに量子化したものが予め書き
込まれており、データとして出力される。72148、
72152は2tolのセレクタ、72149、7215
4、75155、72153、72156、72157
はフリップ・フロップであり、結果的にgain信号及
びmean信号が出力される。
【0093】<符号長について>明度信号の直流成分で
あるAVEに8ビットを割り当てる。エッジ部において
は、非エッジ部におけるよりも、明度信号の交流成分の
情報が重要であるため、交流成分であるL1、L2、
M、J、に割り当てるビット数として、それぞれ、9、
9、9、8ビットを割り当てている。
【0094】また、当該画素ブロックがエッジ部である
か、非エッジ部であるかの判定信号であるE−code
には1ビットが割り当てられる。
【0095】更に、色度成分の直流成分であるamean信
号及びbmean信号には、エッジ部で各6ビット、非エッ
ジ部では各6ビットを割り当てる。これは、非エッジ部
における直流成分の信号がエッジ部におけるよりも重要
であるからである。また、色度信号の直流成分again及
びbgainには、エッジ部及び非エッジ部共に4ビットず
つが割り振られる。
【0096】結果的には、明度信号(L−code)に
計43ビット、色度信号(ab−code)に計20ビ
ット、エッジ部/非エッジ部の判定信号(E−cod
e)に1ビットが割り当てられ、合わせて総計64ビッ
トの固定長に符号化される。
【0097】<装置タイミングチャート>図23に、本
実施形態における装置のタイミングチャートを示す。S
TART信号は、本実施形態における原稿読み取り動作
開始を示す信号である。WPE信号は、イメージスキャ
ナが原稿を読み取り、符号化処理及びメモリ書き込みを
行う区間である。ITOP信号は、プリント動作の開始
を示す信号であり、MPE信号は、マゼンタ半導体レー
ザを駆動する区間信号であり、CPE信号は、シアン半
導体レーザを駆動する区間信号であり、YPE信号は、
イエロー半導体レーザを駆動する区間信号であり、KP
E信号は、ブラック半導体レーザを駆動する区間信号で
ある。
【0098】図23に示すように、CPE信号、YPE
信号、KPE信号はそれぞれMPE信号に対してt1、
t2、t3だけ遅延されており、これはそれぞれのドラ
ムの間隔に相当し、それぞれd1、d2、d3に対し、
t1=d1−v,t2=d2/v,t3=d3/v(v
は用紙の送り速度)なる関係を持つように制御される。
【0099】HSYNC信号は、主走査同期信号、CL
K信号は画素同期信号である。YPHS信号は、2ビッ
トの副走査カウンタのカウント値であり、XPHS信号
は、2ビットの主走査カウンタのカウント値である。
【0100】BLK信号は4×4画素ブロック単位の同
期信号であり、BDATAで示されるタイミングで4×
4のブロック単位に処理がなされる。
【0101】<メモリ部1211の構成>次に、図13
に示すメモリ部1211について説明する。図24は、
メモリ部1211の構成を示すブロック図である。図示
するように、メモリアドレスコントローラ2180は、
主走査方向(X方向)のアップダウンカウンタ218
2、副走査方向(Y方向)のアップダウンカウンタ21
83、両カウンタからの出力を切り換えるセレクタ21
84、両カウンタからの出力をメモリ2187(この例
ではDRAMであるが、それ以外でも構わない)のアド
レスに変換する座標−アドレス変換器2185、及び、
RAS、CAS、WE信号(いずれもローアクティブ信
号)を発生するメモリ制御部2186により構成されて
いる。ここで、セレクタ2184へのセレクト信号をR
OT0とし、X,Yのカウンタのアップダウンの切り換
え信号をそれぞれROT1、ROT2とすると、その3
ビットの信号により、図25に示すような8種類の画像
を出力することができる。
【0102】更に、メモリ部1211は1又は複数のデ
ータ幅を持つDRAMのモジュール構造になっており、
ここでは、16ビットのデータ幅を持つDRAMモジュ
ールが4つある場合について考える。
【0103】このDRAMモジュールは、複数の種類
(例えば、圧縮用と非圧縮用)があり、データ幅は同じ
でそれぞれのアドレス空間が異なるものである。例え
ば、A3の紙サイズを400dpi(約63.5umの
画素間隔)でCMYKそれぞれ8ビットずつで格納しよ
うとすると、約1Gビット、即ち、アドレス32M×デ
ータ8ビット×4色が必要となる。それに対して、上述
の4画素×4ライン単位で1/6に圧縮した場合は、約
128Mビット、即ち、アドレス2M×データ64ビッ
トが必要となる。従って、同じA3サイズの画像情報を
格納するためには、データ非圧縮の系では、25ビット
のアドレス空間があるDRAMモジュールを用い、デー
タ圧縮の系では、21ビットのアドレス空間のモジュー
ルを用いれば良いことになる。
【0104】ところが、A3の紙サイズを非圧縮で40
0dpi(約63.5umの画素間隔)でアドレッシン
グしようとすると、主走査方向(X)は297mm(=
4677画素分)で、副走査方向(Y)は420mm
(=6614画素分)である。これを単純にアドレッシ
ングするとX方向13ビット×Y方向13ビットで合計
26ビットになってしまう。同様に、圧縮で100dp
i(4画素×4ラインを1ブロックとする)でアドレッ
シングしようとすると、X方向11ビット×Y方向11
ビットで合計22ビットになってしまい、上述の非圧縮
時32M及び、圧縮時2Mのアドレス空間にはならな
い。
【0105】そこで、ここではDRAMモジュールに与
えるアドレスを図26に示すように考える。即ち、それ
ぞれのXの最上位ビット(MSB)で場合分けし、Xの
MSBが“0”のときはXのMSBを除いたアドレスの
上にYのアドレスを配置し、“1”のときにはYのアド
レスの上にXのアドレスの反転を配置する。このように
構成することにより、図27に示すように、A3サイズ
の紙の空間がDRAMモジュールに適したメモリイメー
ジのアドレス空間に変換され、即ち、図27に示すAの
部分はそのままマッピングされ、Cの部分はBに置換さ
れてマッピングされる(図26の座標−アドレス変換器
2185にて行われる)ため、ほとんど無駄なくアドレ
ス空間を有効に活用できる。更に、この変換方式は40
0dpiであっても100dpiであっても、この規則
に従えば、どちらもアドレス空間を無駄なく使うことが
できる。
【0106】<明度信号復号化器1404>図28は、
図13に示す明度信号復号化器1404M(同様に、1
404C、1404Y、1404K)の構成を示すブロ
ック図である。明度信号の復号化は、メモリ部1211
より読み出されたL−codeにより、復号化したデー
タを逆アダマール変換することによってL*信号を復号
化する。逆アダマール変換は、上記(3)式で示したア
ダマール変換の逆変換であり、次式で定義される。
【0107】
【数4】
【0108】一方、アダマール変換及び逆アダマール変
換は線形演算であり、行列Xのアダマール変換又は逆ア
ダマール変換をH(X)と表現する場合、一般に次式が
成り立つ。
【0109】
【数5】
【0110】この性質を利用して、逆アダマール変換を
明度信号符号化器で定義した各周波数帯域に分解し、そ
れぞれ並列に行う。
【0111】ここで、L1の符号によって復号化された
データマトリクスをYL1とし、L2の符号によって復号
化されたデータマトリクスをYL2とし、Mの符号によっ
て復号化されたデータマトリクスをYMとし、Hの符号
によって復号化されたデータマトリックスをYHとする
とき、次式が成立する。
【0112】
【数6】
【0113】1801、1802、1803、1804
は、ルックアップテーブルであり、図30乃至図33は
ルックアップテーブルの構成を示すブロック図である。
【0114】即ち、図28に示す回路と同等の回路が4
回路あり、例えば、L1成分を例にすると1801はマ
ゼンタ用、シアン用、イエロー用、ブラック用の4個が
兼用になっており、それらのL1成分がそれぞれ図30
のAI,BI,CI,DIに入力される。一方、各画素
の位置を制御するために、XPHS、YPHS、及び回
転信号ROT(図33参照)が入力され、各4×4の画
素ブロック中の位置における逆アダマール変換後の値が
出力される。
【0115】また、ルックアップテーブルの内容は、通
常のルックアップテーブルを4等分したものが4個用意
されており、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの
それぞれを時分割でそれぞれ読み出しタイミングがぶつ
かりあわないようにアクセスし合い、それぞれが別々の
ルックアップテーブルを通った時と同じような状態で出
力される。
【0116】つまり、マゼンタ、シアン、イエロー、ブ
ラックのそれぞれのL1−codeがそれぞれ、図30
のAI,BI,CI,CIに入力されたとき、セレクタ
1501〜1504、及びフリップ・フロップ1505
〜1508で4画素幅への太らせと同期あわせを行う。
次に、4tolセレクタ1509〜1512により、どの
ルックアップテーブルをどのタイミングでアクセスする
かを決定する。ここで、このセレクタのセレクト信号S
Cは図33に示すようにXPHSからYPHSを引き算
して求められる値であり、このセレクタの出力LAから
はYPHS=0のときMCYKの順で出力され、同様に
LBではKMCYの順、LCではYKMCの順、LDで
はCYKMの順で出力され、同時に同じルックアップテ
ーブルに同じ色をアクセスしないように考慮されてい
る。また、YPHS=1,2,3のときも同様である。
【0117】ここで、このルックアップテーブルの内容
であるが、ルックアップテーブルにはRAM1517〜
1520が用いられており、従来例のルックアップテー
ブルに比べてアドレスが2ビット少ない分、容量は1/
4となっている。また、その内容は予め不図示のCPU
からアドレスバスAB、データバスDB及び、チップセ
レクトとライト信号から作られるRAW,RBW,RC
W,RDW信号を制御することによりダウンロードされ
ている。今、仮にRAM1517〜1520には図35
に示すようなデータが書き込まれているとする。そし
て、AI,BI,CI,DIには全て“000H”が入
力されていれば、RAMの出力のRAからはYPHS=
0のとき“000H”が出力され、同様にRBからは
“001H”、RCからは“002H”、RDからは
“003H”が出力される。また、YPHS=1,2,
3のときも同様である。
【0118】次に、出力されたRA,RB,RC,RD
は1画素単位の出力で、且つ、順序がランダムになって
いる。そこで、これらの信号を4画素幅への太らせと同
期あわせを行う必要がある。上述したセレクタ1501
〜1504及び、フリップ・フロップ1505〜150
8と同じ方法で、セレクタ1521〜1524、153
3〜1536、1545〜1548、1557〜156
0、及び、フリップ・フロップ1525〜1532、1
537〜1544、1549〜1556、1561〜1
564を使ってNA0〜NA3、NB0〜NB3、NC
0〜NC3、及び、ND0〜ND3を作る(図31参
照)。
【0119】更に、出力されたNA0〜NA3、NB0
〜NB3、NC0〜NC3、及び、ND0〜ND3を1
6tolセレクタ1565〜1568に入力し(図32参
照)、ランダムな順序を正規なものにしてフリップ・フ
ロップ1569〜1572を通ってAOからはマゼンタ
のL1成分が出力され、同様にBO,DO,DOからは
それぞれシアン、イエロー、ブラックのL1成分が出力
される。
【0120】ここで、出力されるAO,BO,CO,D
Oの値は全て図36に示すROT−0のように出力され
る。但し、16個のマス目の横軸は左から右へそれぞれ
XPHS=0,1,2,3(主走査方向)、縦軸は上か
ら下へそれぞれYPHS=0,1,2,3(副走査方
向)を表すものである。
【0121】また、この例では、分かり易くするために
AI,BI,CI,DIに全て“000H”を入力した
が、それぞれ別々な値を入れても結果は4個のルックア
ップテーブルを有する場合と同じである。
【0122】以上、図28に示すL1成分のルックアッ
プテーブル1801を例に説明したが、1802のL2
成分、1803のM成分、1804のH成分も同様であ
り、この手法を使ってルックアップテーブルを通り、予
め算出された各ルックアップテーブル(RAM−2K×
9)に保持してある符号化の処理と逆アダマール変換の
処理が施される。更に、この時、AVE成分も同期合わ
せを行って、明度信号L*に復号化する。
【0123】また、上述の方法のみでは、図25に示す
ROT−0の状態にしか復号化することができない。そ
こで、制御信号を作っている図33に示す部分を図34
に変更することにより、図36に示すROT−1〜7の
ような画像回転や鏡像も出力可能となる。
【0124】例えば、ROT−1(主走査副走査反転)
を行うときには、ROT信号を“001”に設定する。
図37に示す(B)のデコーダ1624からは、同図に
示す(C)に従ってRTB1のみ“1”となり、その他
は“0”が出力される。そのため、HYA,HYB,H
YC,HYDからはYPHS=0,1,2,3でそれぞ
れ“0,1,2,3”、“3,0,1,2”、“2,
3,0,1”、“1,2,3,0”で出力され、RXP
からはXPHS=0,1,2,3で“3,2,1,0”
が出力される。更に、RYPからはYPHS=0,1,
2,3で“3,2,1,0”が出力される。また、SC
及び、XSA、XSBに関してはROT−0の状態と同
じである。これらを制御信号として、図30乃至図32
に入力することにより、図36のROT−1のような回
転画像を得ることができる。
【0125】また、ROT−2〜ROT−7についても
同様に図36に示すような画像回転や鏡像も出力が可能
となる。
【0126】更に、図28に示す1805は加算器であ
り、上記(6)式に相当する加算を行う部分であり、各
周波数成分(L1、L2、M、H)での逆アダマール変
換の結果を加算する部分である。加算した結果、L*信
号の4×4の画素ブロック内での交流成分を得、フリッ
プ・フロップ1806を経てL*の交流成分LACとし
て出力する。
【0127】ここで、この方式を用いずに一括して復号
化する場合には、合計34ビットの符号と4ビットの座
標位置(XPHS,YPHS)の合計36ビットのアド
レス空間(64ギガバイト)のルックアップテーブルが
必要になり、実現しようとしても現実的でない。この方
式を用いることにより、多くとも13ビットのアドレス
空間(8Kバイト)のルックアップテーブルを数個用意
すればよく、構成が極めて簡単になる。また、符号長を
変更する場合にも対応が容易である。
【0128】1807は加算器であり、L*信号の4×
4ブロック内平均値AVEと加算することで復号化後の
L*信号を得、フリップフロップ1808でCLK信号
の立ち上がりに同期されて出力される。
【0129】<色度信号復号化器1405>図29は、
色度信号復号化器1405M(同様に、1405C、1
405Y、1405K)の構成を示すブロック図であ
る。図示するように、画像メモリ1211より読み出さ
れたab−code信号は、フリップ・フロップ170
1でCLK信号の立ち上がりで同期をとられ、a−co
de、b−codeに分解され、更にagain、amean、
bgain、bmeanに分解される。1702は乗算器であ
り、4×4画素ブロック内でのa*信号の振幅に対する
L*信号の振幅の比であるagain信号に明度信号L*の
交流成分を乗じ、加算器1704でa*信号の直流分で
あるamean信号を加算してa*信号を復号化し、フリッ
プ・フロップ1706でCLK信号の立ち上がりで同期
をとられて出力される。同様に、1703は乗算器であ
り、4×4画素ブロック内でのb*信号の振幅に対する
L*信号の振幅の比であるbgain信号に明度信号L*の
交流成分を乗じ、加算器1705でb*信号の直流分で
あるbmean信号を加算してb*信号を復号化し、フリッ
プ・フロップ1707でCLK信号の立ち上がりで同期
をとられて出力される。
【0130】<色空間変換器1406>図13に示す色
空間変換器1406M(同様に、1406C、1406
Y、1406K)は、L*,a*,b*信号をC,M,
Y信号に変換する手段であり、次式により変換が行われ
る。
【0131】
【数7】
【0132】[αij’]i,j=1,2,3は、(1)式中の
[αij]i,j=1,2,3の逆行列 [βij’]i,j=1,2,3は、(2)式中の[βij]i,j=1,
2,3の逆行列1407M、1407C、1407Y、1
407Kはそれぞれ輝度/濃度変換器であり、次式のよ
うな変換が行われる。
【0133】
【数8】
【0134】ここで出力されるM1、C1、Y1に対し
てマスキング、UCR処理部1215M、1215C、
1215Y、1215Kでマスキング処理を施すことに
より、それぞれの色の画像信号が形成される。
【0135】このように、画像データの圧縮、記憶、伸
張のステップが必要なのは、図1に示すような各色ごと
の像形成部の位置が相互にずれているプリンタの場合、
ある時点に置いて、各像形成部が必要とする画像データ
の画面上の位置が互いに異なるためであり、その時間的
なずれを補償するための遅延手段として、記憶手段が用
いられる。また、圧縮、伸張を行うのは画像データ量を
減少させることにより、記憶手段の容量を小さく抑える
ためである。
【0136】<操作部>図38は、本実施形態における
操作部の外観を示す図である。同図において、500は
置数キー、501はコピースタートキー、502はスト
ップキー、503は余熱キー、504は液晶表示手段等
としての表示部である。
【0137】ここで、図39は表示部504の標準画面
を示す図である。標準画面の各表示において、511は
装置状態、512はコピー枚数、513は用紙サイズ、
514はコピー倍率、515はプレビューモードのタッ
チキーである。
【0138】まず、操作者は、プレビュー処理を開始す
るに先立って、操作部から画像倍率、用紙サイズ、編集
処理の指定を行い、プレビューモードキー515を押下
して標準画面からプレビュー操作画面に遷移する。
【0139】図40は、プレビュー操作画面の一例で、
521はプレビュースタートキー、522は表示方向設
定キー、523はエリアモニタ、524は表示位置設定
キー、525は表示倍率設定キー、526はエリア微調
整キー、527は各種プレビュー設定のキャンセルキ
ー、528は各種プレビュー設定の確定キー、529は
セキュリティモードキーである。
【0140】尚、このセキュリティモードキー529の
押下により、別のオペレータが次にコピーする前にプレ
ビュー表示を行ったとしても、画像メモリ内には直前の
画像データがリセットされ、モニタに直前の画像データ
が表示されるのを防ぐことができる。この画像メモリの
リセットとセキュリティモードの詳細については更に後
述する。
【0141】ここで、プレビュー表示操作について説明
すると、まず操作者が原稿を原稿台、若しくはフィーダ
にセットし、プレビュー操作画面の表示方向設定キー5
22により原稿の表示方向(縦或いは横)を設定する。
表示方向は、通常原稿台の原稿突き当て位置からのイメ
ージがモニタ219の右上から表示される。また、表示
方向設定キー522が押下されると、この表示方向設定
キー522の表示が黒反転し、各画像メモリ217−1
1,217−12,217−13に90度回転したイメ
ージが書き込まれるため、原稿台の原稿突き当て位置か
らのイメージが90度回転してモニタ219に表示され
る。
【0142】また、操作者がプレビュースタートキー5
21を押下すると、フィーダに原稿がセットされている
場合はフィーダから原稿が原稿台に送られ、更にプレス
キャンが設定されている場合には原稿台上に載置された
原稿の原稿サイズを検知するためにスキャンが行われ
る。そして、画像読み込みを行うスキャン動作を開始し
画像の取り込みが開始される。取り込まれた画像は、各
種設定された編集処理が施された後、プレビュー処理部
217に信号が送られ、RGBに変換された後、設定さ
れた表示方向、倍率及び原稿サイズ等から画像メモリの
領域に画像全体が入る最も効率的なサイズが計算され、
データが書き込まれる。そして、この画像メモリのデー
タは、LUT217−4でモニタ219の特性に応じて
補正され、ディスプレイコントローラ217−10によ
りモニタ219にデータが転送され、プレビュー画像が
表示される。
【0143】また、画像メモリのサイズとして、モニタ
219の表示サイズである640×480画素の9倍の
1920×1440画素のサイズを有している。このた
め、データを画像メモリからモニタ219に転送する際
にディスプレイコントローラ217−10によりモニタ
219の表示サイズと表示倍率設定キー525で設定さ
れる表示倍率から画像メモリのデータを変倍してモニタ
219に転送することが必要になる。
【0144】図41は、表示倍率を設定する操作を説明
するための図である。まず画像メモリ217−11〜1
3に531に示すデータが書き込まれている。この時、
表示倍率設定キー525で表示倍率として全体(1倍)
が設定されると、画像メモリの全体のデータ領域がディ
スプレイコントローラ217−10により1/9に縮小
され、532に示すようにモニタ219に表示される。
また、表示倍率設定キーで2倍キーが押下されると、画
像メモリの4/9の領域のデータがディスプレイコント
ローラ217−10により1/4に縮小されて転送さ
れ、533に示すようにモニタ219に表示され、結果
として画像メモリの一部が1倍の時の表示に比べ2倍に
拡大されて表示される。また、3倍キーを押下した時も
同様に画像メモリの1/9の領域を表示メモリに等倍で
転送することにより、534に示すように画像の一部が
3倍に拡大されてモニタ219に表示される。
【0145】また、表示倍率設定キー525で2倍又は
3倍が設定されている時には、画像メモリの一部がモニ
タ219に表示されているため、メモリ領域の読み出し
位置を変えてモニタ219に転送すればモニタ219に
表示されていない部分を表示することができる。つま
り、表示倍率設定キー525で2倍が設定されている時
は画像メモリの任意の1/4のサイズの画像がモニタに
表示されている。ここで、表示位置設定キー524の下
方向矢印キーを押下すると、画像メモリの読み出し開始
位置が下方向に4ドット移動した位置から1/4のサイ
ズがモニタ219に転送されるため、モニタ219に表
示されていなかった画面下部の画像を表示することがで
きる。この時、メモリの読み出し領域の一部がメモリの
端部となる場合や端部方向に読み出し開始位置を移動さ
せた場合、画像メモリの範囲外となり、これ以上端部方
向へは移動できないことを操作者に認識させるために、
端部方向の表示位置設定キーを網掛け表示とし、キーセ
ンスをできなくする。また、画像を移動させた場合にメ
モリのどの領域がモニタ219に表示されているのかを
操作者が認識できるようにエリアモニタ523が表示さ
れている。
【0146】(プレビューによるエリア修正)次に、操
作者がプレビューを行う前にエリア指定を設定している
場合、エリア処理されたプレビュー画像を表示すること
ができる。この処理された画像のエリアの位置や大きさ
が指定したものとずれていたり、処理した色味が微妙に
異なっている場合はプレビュー画面上でエリアの微調整
を行うことが可能である。
【0147】まず、操作者はエリア調整キー526を押
下し、図42に示すエリア選択画面に遷移する。このエ
リア選択画面に遷移すると、図43に示すようにエリア
指定で設定した全エリアの領域の外枠がコピー倍率や表
示倍率設定キーで設定されている表示倍率や表示方向設
定キーで設定された表示方向等からエリアの大きさ、位
置が計算され、領域生成部(AGDC)でエリアが生成
される。そして、この作成されたエリアは、エリア用画
像メモリ1(以下、プレーンメモリ1とする)上に展開
され、更にエリア用表示メモリ1(以下、プレーンメモ
リ1’とする)に転送されてモニタ219上に表示され
る。この時、モニタ219上に表示されるエリアは、現
在表示されているプレビュー画像上に表示される。また
エリアの表示は、プレーンメモリ1に設定された表示色
で表示される。ここで記述されたプレーンメモリは、メ
モリ217−24を分割したそれぞれのメモリである。
【0148】また、このプレーンメモリ1は、モニタ2
19の画素サイズの数倍の大きさを持ち、画像倍率設定
キーで設定されている倍率と表示領域設定キーで設定さ
れている表示位置の値から、プレビュー画像と同様にプ
レーンメモリ1の転送領域と転送倍率が計算され、プレ
ーンメモリ1’に転送されるため、画像表示倍率設定と
表示領域設定が変更される毎にプレビュー画像に追従し
てエリア領域が再表示される。
【0149】このエリア処理は、最大30エリア処理ま
で処理内容を設定でき、1つのエリア処理毎に最大15
のエリアを設定することが可能である。例えば、図43
は、複数のエリア指定がされた時のプレビュー画像を示
す図であり、エリア処理1として3つのエリア551
(エリア1),552(エリア2),553(エリア
3)にペイント処理を行い、エリア処理2として、2つ
のエリア554(エリア1’),555(エリア2’)
に色変換処理を行う。図44は、指定したエリアに対す
る処理を選択する画面を示す図である。
【0150】このように、複数のエリアが設定されてい
る場合、操作者はエリア処理番号設定キー541やエリ
ア番号設定キー542によりエリアを指定することが必
要である。
【0151】まず、エリア処理番号設定キー541のU
Pキーを選択すると、エリア処理1のエリアが選択され
る。この時、エリア処理1のエリア領域の外枠(55
1,552,553)が同様の手順で計算され、領域生
成部よりエリア用画像メモリ2(以下、プレーンメモリ
2とする)上に形成される。これをエリア表示用メモリ
2(以下、プレーンメモリ2’とする)に表示倍率設定
キーで指定した倍率により変倍して転送することでモニ
タ219上にプレーンメモリ1’で表示されている表示
と異なる色を用いて表示する。このため、プレーンメモ
リ1’とプレーンメモリ2’に設定されている表示色が
異なっているため、複数指定されたエリアの中から指定
したエリア処理をモニタ219上で色により認識するこ
とが可能となる。更に、エリア処理番号設定キー541
のUPキーを選択することによってエリア処理番号2が
指定されると、プレーンメモリ2上の書き込まれている
エリア処理1のエリアが消去され、エリア処理番号2の
エリアの領域が書き込まれ、モニタ219上に表示され
る。
【0152】このように、操作者は処理内容を変更した
いエリア処理を設定し、設定修正キー543を押下し、
図42に示す設定内容変更画面で処理内容を変更すれば
その変更内容がフィードバックされ、処理内容を変更す
ることができる。
【0153】次に、エリアのサイズを変更する場合に
は、まず上述の手順で変更したいエリアを含むエリア処
理をエリア処理番号設定キー541で選択し、エリア番
号選択キー542でエリアを選択する。例えば、エリア
処理2のエリア2’(555)を左に1cm移動させた
い場合には、まずエリア処理番号設定キー541でエリ
ア処理2を選択する。次にエリア番号設定キー842が
押下されるとまず、エリア処理2のエリア1’(55
2)のエリアが選択される。この時、エリア1’のエリ
アの領域の外枠が領域生成部よりエリア用画像メモリ3
(以下、プレーンメモリ3とする)上に展開される。こ
れをエリア用表示メモリ3(以下、プレーンメモリ3’
とする)に転送され、モニタ219上に表示される。こ
の時、モニタ219に表示される色はプレーンメモリ
1’とプレーンメモリ2’とは異なる色を使用して表示
させる。各表示用メモリの優先順位は、プレーンメモリ
1’<プレーンメモリ2’<プレーンメモリ3’である
ため、操作者は修正したいエリア番号を覚えていなくて
もモニタ219上で全エリアの中から指定したエリア処
理が認識でき、更にその中からエリアを認識することが
できる。
【0154】次に、エリア番号設定キー542によりエ
リア2’(555)が設定されると、プレーンメモリ
3’上のエリア1’(552)のエリア領域が消去さ
れ、エリア2’のエリアをプレーンメモリ3に書き込
み、モニタ219上に表示する。
【0155】このように操作者はエリアサイズを変更し
たいエリアを指定した後、エリア修正キー544を押下
してエリアサイズ変更画面に画面を遷移させる。
【0156】図45は、エリアサイズ変更画面を示す図
である。同図において、561はエリア修正キー、56
2はエリア修正設定キー、563はエリアクリアキーで
ある。例えば、エリア2’のエリアを左に移動させたい
場合は、まずエリア修正設定キー562で移動を指定す
る。そして、エリア修正キー561の左矢印キーを押下
する。この時、プレーンメモリ3に表示されているエリ
ア2’がクリアされ、左に4画素移動したエリアがプレ
ーンメモリ3上に形成されプレーンメモリ3’に転送さ
れ、モニタ219上に表示されるため、実際に指定エリ
アがプレビュー画像上を移動することになる。しかも、
この移動量はCPUにフィードバックされるため、再度
画像読み込みキーが押下され、画像を表示すると移動調
整したエリアの位置でエリアが処理される。このよう
に、プレビュー画像と指定エリアを比較しながらエリア
を移動させることができる。また、エリアサイズを変更
する場合も同様にエリア修正設定キー562で拡大や縮
小を設定し、エリア修正キー561を押し、エリアを任
意のサイズに設定する。
【0157】以上のように、エリアのサイズや位置、内
容をプレビュー画像と比較しながら修正し、操作者が所
望する画像をモニタ219に表示させることができたな
ら、スタートキー501を押下し、プリント出力する。
【0158】<画像メモリのリセット>次に、本実施形
態における画像メモリのリセットについて説明する。図
46は画像形成装置の外観を示す図である。同図に示す
(A)は上面図であり、(B)は側面図であり、図中の
601はオペレータ検知手段として機能するオペレータ
検知部である。尚、ここでは、一例として反射型光セン
サを用いている。
【0159】図47は、本実施形態におけるオペレータ
検知部の構成を示す図である。同図において、610は
センサユニットであり、内部に発光素子611及び受光
素子612を含む。613はセンサ制御部、614はA
/D変換部、615はCPU、ROM、RAMで構成さ
れるシステムコントローラである。
【0160】以上の構成において、システムコントロー
ラ615からセンサ制御部613を介してセンサユニッ
ト610内の発光素子611を制御し、オペレータが存
在すると、その反射光がセンサユニット610内の受光
素子612により検知され、インバータで反転された検
知信号がA/D変換部614で増幅され、システムコン
トローラ615に入力される。
【0161】これにより、システムコントローラ615
側では、オペレータがいない状態を検知した場合にはロ
ー(L)レベル信号を受信し、オペレータがいる状態を
検知した場合にはハイ(H)レベル信号を受信する。
【0162】次に、オペレータ検知部601によって所
定時間オペレータの不在を検知した場合に、プレビュー
用の画像メモリをリセットする動作について説明する。
【0163】図48は、オペレータ検知部601の結果
に応じて画像メモリをリセットする動作を示すフローチ
ャートである。また図49は、画像メモリリセット動作
時の各信号のタイミングを示す図である。まず、画像メ
モリのリセットシーケンスにおいて、オペレータ検知部
601によってオペレータがいなくなったことを検知、
即ち、図49に示すオペレータ検知信号Soが所定時間
TRの間、Lレベルを継続している場合(ステップS6
01のYes)、セキュリティモード信号MがHレベル
かチェックする(ステップS602)。ここで、セキュ
リティモードであればステップS603に進み、ページ
メモリ(画像メモリ)をリセットする。尚、所定時間T
Rの間、Lレベル出力が継続するのを見ているのは、オ
ペレータ検知部601に用いられるセンサのチャタリン
グやオペレータ検知信号の誤動作を防ぐためである。
【0164】一方、ステップS601において、オペレ
ータ検知信号SoがHレベルの場合にはステップS60
4に進み、コピースタートか否かをチェックする。ここ
で、コピースタートであればステップS605に進み、
コピーシーケンスを実行し、コピーが終了すると(ステ
ップS606)、ステップS601に戻り、上述したシ
ーケンスを繰り返す。
【0165】このように、コピー中でなければ、常にオ
ペレータの存在を検知し、オペレータがいないと検知さ
れた場合、セキュリティモードであれば、そのオペレー
タがプレビュー表示した画像データの内容が残っている
画像メモリをリセット(消去)することにより、他の人
にそのオペレータの個人機密情報が漏れてしまうことを
防ぐことができる。
【0166】また、上述のオペレータ検知部601を備
えることなく、セキュリティモードが設定されている場
合、コピーシーケンスの終了で自動的に画像メモリリセ
ットを実行することも可能である。
【0167】図50は、他の実施形態における画像メモ
リリセットシーケンスを示すフローチャートである。ま
ず、ステップS701において、コピースタート待ち状
態でコピースタートキーが押下されるとステップS70
2に進み、セキュリティモードが設定されているかチェ
ックする。ここで、セキュリティモードが設定されてい
ればステップS703に進み、コピーシーケンスを実行
し、原稿のスキャン動作を開始し、ステップS704で
コピーが終了した後、ステップS705で画像メモリを
リセット(消去)する。この画像メモリリセット処理に
より、画像メモリ内の画像データは消去されるため、仮
にこの後に別のオペレータがプレビューを実施したとし
ても、モニタには前の画像データが表示されなくなる。
【0168】一方、ステップS702において、設定さ
れていなければ(ノーマルモードであれば)ステップS
706に進み、コピーシーケンスを実行する前に画像メ
モリをリセットし、ステップS707でコピーシーケン
スに移行し、原稿のスキャン操作を開始する。従って、
このノーマルモードの場合にはコピースタート待ちにな
った時点では画像メモリの内容はリセットされず、残っ
ているため、従来通りにプレビューを行ったとしても再
びモニタに直前の原稿スキャンにより得られた画像デー
タを表示することができる。
【0169】また、このようなカラー画像形成のプレビ
ューシステムだけではなく、上述のオペレータ検出手段
及び画像メモリリセット手段を備えた白黒の画像形成装
置においても実施可能である。
【0170】上述したように、本実施形態によれば、ユ
ーザの要望に合わせて画像メモリのリセットタイミング
を可変できるため、セキュリティモードに設定すれば、
別のオペレータが次にコピーする前にプレビュー等を行
ったとしても、画像メモリ内には直前の画像データがリ
セットされているため、モニタに直前の画像データが表
示されることはない。
【0171】また、ノーマルモードにすれば、コピーシ
ーケンスに入る直前に、即ち、次の原稿のスキャン動作
を行うまでは直前の画像データがリセットされずに画像
メモリ内に残っているため、プレビュー等を行った場合
に直前の原稿スキャンにより得られた画像データを再び
モニタに表示することができる。
【0172】このように、画像メモリのリセットタイミ
ングを可変に制御可能とすることで、コピー終了後、ユ
ーザの用途に応じて画像データを画像メモリ内に残した
り、消去したりすることが可能になる。
【0173】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0174】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0175】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0176】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0177】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0178】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プレビュー機能により表示された画像を消去するタイミ
ングを可変に制御することで、ユーザの利便性を向上さ
せることが可能となる。
【0180】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像形成システムの構造を
示す図である。
【図2】リーダ部におけるデジタル画像処理部の構成を
示すブロック図である。
【図3】本実施形態における全体の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】図3に示す色変換処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】図3に示すペイント処理を示すフローチャート
である。
【図6】図3に示すフリーカラー処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】図3に示すカラーinカラー処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】図2に示すプレビュー処理部217の構成を示
すブロック図である。
【図9】表示編集回路217−5の構成を示す図であ
る。
【図10】図2に示す色変換回路205の構成を示す図
である。
【図11】図2に示す編集回路213の構成を示す図で
ある。
【図12】図11に示すセレクタ410の選択論理を示
す図である。
【図13】本実施形態における圧縮及び伸張部の構成を
示す図である。
【図14】4画素×4ラインで圧縮する場合の構成を示
す図である。
【図15】明度信号符号化器1402の詳細な構成を示
すブロック図である。
【図16】Xij(i,j=1,2,3,4)、Yij(i,j=1,2,3,4)、
及びZij(i,j=1,2,3,4)の各要素のビット数を示す図で
ある。
【図17】ベクトル量子化のためのグループ化を行う回
路の詳細を示す図である。
【図18】ベクトル量子化のためのグループ化を行う回
路の詳細を示す図である。
【図19】色度信号符号化器1403の構成を示すブロ
ック図である。
【図20】量子化回路7204の詳細な構成を示す図で
ある。
【図21】量子化回路7204の詳細な構成を示す図で
ある。
【図22】量子化回路7204の詳細な構成を示す図で
ある。
【図23】本実施形態における装置のタイミングチャー
トを示す図である。
【図24】メモリ部1211の構成を示すブロック図で
ある。
【図25】座標−アドレス変換により出力される画像を
示す図である。
【図26】圧縮、非圧縮、2値データの座標−アドレス
変換を示す図である。
【図27】DRAMモジュールへのマッピングを示す図
である。
【図28】明度信号復号化器1404Mの構成を示すブ
ロック図である。
【図29】色度信号復号化器1405Mの構成を示すブ
ロック図である。
【図30】ルックアップテーブルの構成を示すブロック
図である。
【図31】ルックアップテーブルの構成を示すブロック
図である。
【図32】ルックアップテーブルの構成を示すブロック
図である。
【図33】ルックアップテーブルの構成を示すブロック
図である。
【図34】図33に示す構成の変形例を示す図である。
【図35】RAMのデータを示す図である。
【図36】画像の回転及び鏡像を示す図である。
【図37】加減算回路、デコーダ及びデコーダ論理表を
示す図である。
【図38】本実施形態における操作部の外観図である。
【図39】表示部504の標準画面を示す図である。
【図40】プレビュー操作画面の一例を示す図である。
【図41】表示倍率を設定する操作を説明するための図
である。
【図42】エリア選択画面を示す図である。
【図43】複数のエリア指定がされた時のプレビュー画
像を示す図である。
【図44】エリア処理の種類を選択する画面を示す図で
ある。
【図45】エリアサイズ変更画面を示す図である。
【図46】本実施形態における画像形成装置の外観を示
す図である。
【図47】本実施形態におけるオペレータ検知部の構成
を示す図である。
【図48】オペレータ検知部601の結果に応じて画像
メモリをリセットする動作を示すフローチャートであ
る。
【図49】画像メモリリセット動作時の各信号のタイミ
ングを示す図である。
【図50】他の実施形態における画像メモリリセットシ
ーケンスを示すフローチャートである。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取り、画像を形成する際
    に、表示手段に表示して確認できるプレビュー機能を有
    する画像形成システムにおいて、 前記プレビュー機能により表示された画像を消去するタ
    イミングを可変に制御する制御手段と、 前記制御手段により制御される消去タイミングで前記画
    像を消去する画像消去手段とを有することを特徴とする
    画像形成システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、画像形成手段により画
    像形成を終了した後、前記プレビュー機能により表示さ
    れた画像を消去することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成システム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、画像形成手段により画
    像形成を開始する前、前記プレビュー機能により表示さ
    れた画像を消去することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成システム。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、オペレータの存在を検
    知し、所定時間の間オペレータが存在しない場合、前記
    プレビュー機能により表示された画像を消去することを
    特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  5. 【請求項5】 原稿画像を読み取り、画像を形成する際
    に、表示手段に表示して確認できるプレビュー機能を有
    する画像形成装置において、 前記プレビュー機能により表示された画像を消去するタ
    イミングを可変に制御する制御手段と、 前記制御手段により制御される消去タイミングで前記画
    像を消去する画像消去手段とを有することを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、画像形成手段により画
    像形成を終了した後、前記プレビュー機能により表示さ
    れた画像を消去することを特徴とする請求項5記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、画像形成手段により画
    像形成を開始する前、前記プレビュー機能により表示さ
    れた画像を消去することを特徴とする請求項5記載の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、オペレータの存在を検
    知し、所定時間の間オペレータが存在しない場合、前記
    プレビュー機能により表示された画像を消去することを
    特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 原稿画像を読み取り、画像を形成する際
    に、表示手段に表示して確認できるプレビュー機能を有
    する画像形成方法において、 前記プレビュー機能により表示された画像を消去するタ
    イミングを可変に制御する制御工程と、 前記制御工程により制御される消去タイミングで前記画
    像を消去する画像消去工程とを有することを特徴とする
    画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記制御工程は、画像形成工程により
    画像形成を終了した後、前記プレビュー機能により表示
    された画像を消去することを特徴とする請求項9記載の
    画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記制御工程は、画像形成工程により
    画像形成を開始する前、前記プレビュー機能により表示
    された画像を消去することを特徴とする請求項9記載の
    画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記制御工程は、オペレータの存在を
    検知し、所定時間の間オペレータが存在しない場合、前
    記プレビュー機能により表示された画像を消去すること
    を特徴とする請求項9記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 画像形成処理のプログラムコードを格
    納するコンピュータ可読メモリであって、 プレビュー機能により表示された画像を消去するタイミ
    ングを可変に制御する制御工程のコードと、 制御される消去タイミングで、表示手段に表示された画
    像を消去する画像消去工程のコードとを有することを特
    徴とするコンピュータ可読メモリ。
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