JPH087860Y2 - 芳香装置 - Google Patents

芳香装置

Info

Publication number
JPH087860Y2
JPH087860Y2 JP1989114544U JP11454489U JPH087860Y2 JP H087860 Y2 JPH087860 Y2 JP H087860Y2 JP 1989114544 U JP1989114544 U JP 1989114544U JP 11454489 U JP11454489 U JP 11454489U JP H087860 Y2 JPH087860 Y2 JP H087860Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fragrance
opening
aroma
casing
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989114544U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0354646U (ja
Inventor
昭二 和田
仁 小笠原
唯好 田島
Original Assignee
カルソニック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カルソニック株式会社 filed Critical カルソニック株式会社
Priority to JP1989114544U priority Critical patent/JPH087860Y2/ja
Publication of JPH0354646U publication Critical patent/JPH0354646U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH087860Y2 publication Critical patent/JPH087860Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は例えば車室内を豊潤な香りで満たすための芳
香装置に係り、特に、車室内の香りの強弱を調節できる
芳香装置に関する。
(従来の技術) 例えば車室内を豊潤な香りで満たすための芳香器とし
て、芳香剤の交換が可能な芳香剤保持具をケーシング内
の芳香剤収容部に着脱自在に取り付けた芳香装置が開発
されつつある。
この芳香装置にあっては、芳香剤収容部の底部に開口
部が設けられ、電磁弁によりその開口部を開閉する。ス
イッチがオンされると3分間電磁弁が作動し開口部が開
の状態になる。この間、芳香剤収容部内の芳香空気がフ
ァンにより装置の外部に送風されるようになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の芳香装置においては
車室内に送風される芳香の強弱を調節することができな
いため乗員の個人差や季節の温度環境などに対応するこ
とができなかった。
すなわち、香りの強さの感じ方は個人差が大きく、物
理的に同一の芳香量でも個人によって香りの強弱の受取
り方に大きな差がある。また、芳香剤からの香料の蒸発
量は温度に大きく影響されるため、季節によっても芳香
の強さに大きな差が出る。それゆえ、芳香量を調節でき
ない従来の芳香装置にあっては、需要者が夏冬の温度環
境に関係なく常に自らの個別的嗜好に合った最適な強さ
の香りを楽しむことは不可能だった。
本考案は上記従来技術の問題点を解決するためになさ
れたものであり、香料の蒸発量を制御することにより芳
香の強弱を調節することが可能な芳香装置を提供するこ
とを目的をする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するための本考案は、ケーシングと、
このケーシング内に形成された芳香剤収容部と、この芳
香剤収容部に着脱自在に取り付けられ、香料が含浸され
た芳香剤を保持するとともに当該芳香剤の突出長の調節
機構を備えた芳香剤保持具と、前記芳香剤収容部の内部
空間と前記ケーシング内に形成された送風通路とを連通
する開口部と、前記内部空間内に設けられ、前記芳香剤
を加熱する芳香剤加熱手段と、 前記開口部を開閉する開閉手段と、前記内部空間内の芳
香空気を前記送風通路を通って前記ケーシングの外部に
送風する送風手段とからなることを特徴とする。
(作用) 芳香剤保持具に設けた調節機構により芳香剤の突出長
を調節することによって香料の蒸発量が調節され、ま
た、場合によってはさらに芳香剤加熱手段により芳香剤
を適度に加熱することによって香料の蒸発量が促進さ
れ、その結果、芳香剤収容部内から送風手段により開口
部及び送風通路を通ってケーシングの外部に送風される
芳香空気の芳香の強弱が調節されることになる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
本実施例の芳香装置は自動車室内のインストルメント
パネルに組み込んで装置されるものであり、第1図は本
考案の一実施例に係る芳香装置の平面断面図、第2図は
第1図に示す芳香装置の正面図、第3図は第1図の部分
拡大図である。
第1図に示すように、本考案の一実施例に係る芳香装
置1は略直方体形状のケーシング2を有し、このケーシ
ング2内部は仕切板3により大きく2つに仕切られてい
る。右室側には小物入れ4が取り付けられ、この中に交
換用の芳香剤等が収容可能になっており、左室側には芳
香剤収容部5が設けられている。
この芳香剤収容部5は、筒状の内筒6をケーシング2
の前面に設けられたフィニッシャ7に取付固定すること
により形成され、芳香剤8が取り付けられた芳香剤保持
具10が着脱自在に取り付けられるように、雌ねじ11を切
ってある。
前記芳香剤保持具10は、芳香剤8の突出長を調節可能
とするため、芳香剤8を挿入固定した状態のまま出し入
れ自在な機構を有する筒状の口紅型芳香剤固定筒10a
と、この口紅型芳香剤固定筒10aが固着されると共に、
前記芳香剤収容部5の雌ねじ11に螺合する雄ねじ12が外
周に切られている芳香剤保持具本体10bと、前記口紅型
芳香剤固定筒10aに回動自在に取り付けられ、芳香剤8
の出し入れを調節する芳香量調節ノブ10cと、前記芳香
剤保持具本体10bの表面に突出して成形されたセットノ
ブ10dとから形成されている。
そして、この芳香剤保持具10は、前記雌ねじ11に芳香
剤保持具10の雄ねじ12が螺合することにより、芳香剤保
持具10が芳香剤収容部5に対して着脱自在に取り付けら
れるようになっている。この取付け取外しは、芳香剤保
持具10のセットノブ10dに指を引っ掛け芳香剤保持具本
体10bを回転させることにより容易に行うことができ
る。なお、芳香剤保持具10に取り付けられた芳香剤8は
芳香剤収容部5内に位置するようになっている。
また、芳香剤の突出長の調節機構は前記口紅型芳香剤
固定筒10aと前記芳香量調節ノブ10cとで構成されてい
る。つまり、芳香量調節ノブ10cを回すことにより芳香
剤8は第3図に示す矢印の方向に進退し、これにより、
芳香剤8の口紅型芳香剤固定筒10aからの突出長Lが任
意の長さに設定される。こうして、芳香剤8からの香料
の蒸発量が調節される。
芳香剤収容部5を構成する筒状の内筒6の底部には開
口部13が形成され、この開口部13には開閉手段14が装着
されている。この開閉手段14は、前記開口部13に当接し
てこの開口部13を密封的に閉止する閉止部材15と、この
閉止部材15に連結され、この閉止部材15を必要に応じて
接離する電磁弁16とからなっている。
この開閉手段14は、前記電磁弁16を制御することによ
り、この電磁弁16に連設された閉止部材15を開口部13に
対して接離せしめて開口部13の開閉を制御し、芳香剤収
容部5の内部空間5aと、ケーシング2内の左室側に形成
された送風通路17とを適宜連通するようになっている。
送風通路17の途中には、送風手段18としての送風ファ
ン19とそれを回転駆動するモータ20とが装着されてい
る。送風通路17はフィニッシャ7に形成された送風口21
と連通し、送風ファン19が回転すると、送風口21からケ
ーシング2内の空気がその外部に吹き出すようになって
いる。
電磁弁16及びモータ20の制御は制御装置22によって行
われ、フィニッシャ7の右端に設けられたボタン23を押
すことにより、電磁弁16及びモータ20が作動若しくは停
止し、開口部13を開状態若しくは閉状態にすると共に、
送風ファン19を回転若しくは停止させるようになってい
る。開口部13が開状態で送風ファン19が回転すると、芳
香剤8の芳香が送風通路17及び送風口21を通してケーシ
ング2外に吹き出され、車室内を芳香で満たすことにな
る。この時、前述のように芳香量調節ノブ10cを回すこ
とにより芳香剤8からの香料の蒸発量が調節されるの
で、芳香量調節ノブ10cを回すことにより車室内に送風
される芳香の強弱を乗員の嗜好に応じて調節することが
できる。
このような本実施例に係る芳香装置1によれば、乗員
は芳香量調節ノブ10cを回して車室内に送風される芳香
の強弱を調節することにより夏冬の温度環境に関係なく
常に自己の個別的嗜好に合った最適な強さの香りを楽し
むことができる。すなわち、個人的にあるいは冬場温度
が低いため香りが弱いと感じるときには前記ノブ10cを
回して芳香剤8を芳香剤保持具10の外へ前進させて香料
の蒸発量を増加させる。逆に、個人的にあるいは夏場温
度が高いため香りが強いと感じるときには前記ノブ10c
を逆向きに回して芳香剤8を芳香剤保持具10の中へ後退
させて香料の蒸発量を減少させるようにする。また、常
に最適な香料蒸発量に調節可能なため芳香剤8の消費量
に無駄がなくなり経済的であるという付随的効果もあ
る。
第4図は本考案の他の一実施例に係る芳香装置の部分
平面断面図であり、第1図乃至第3図に示す芳香装置1
に更に加熱手段を付加したものである。なお、同一部材
には同一番号を付してある。
この実施例に係る芳香装置は、第4図に示すように、
第1図乃至第3図に示す芳香装置1において、芳香剤収
容部5の内部空間5aに芳香剤加熱手段であるニクロム線
24を配設してなり、このニクロム線24は、内筒6の内面
に取り付けられたいくつかの支持棒25により支持されて
いると共に、前記制御装置22に接続されている。
ニクロム線24の発熱量を制御することにより芳香剤収
容部5の内部空間5aの温度を電気的に可変設定し、芳香
剤8からの香料の蒸発量を調節することができる。つま
り、ニクロム線24の発熱量を増加させれば香料の蒸発量
も増加し、逆に、ニクロム線24の発熱量を減少させれば
香料の蒸発量も減少する。
このようなニクロム線24による加熱手段を付加するこ
とにより、特に冬場において芳香を早く楽しむことが可
能となる。
なお、芳香剤収容部5の内部空間5aに配置する加熱手
段としては、前記ニクロム線24の他、小さい電球などの
発熱体を使用してもよい。
また、この実施例では芳香剤8の出し入れ機構(口紅
型芳香剤固定筒10a、芳香量調節ノブ10c)と芳香剤8の
加熱手段(ニクロム線24)とを併用しているが、芳香剤
8の加熱手段(ニクロム線24)のみを用いて芳香量を調
節することもできる。この場合は、前述のように、専ら
ニクロム線24の発熱量を制御することにより芳香剤収容
部5の内部空間5aの温度を電気的に可変設定し、芳香剤
8からの香料の蒸発量を調節することになる。
[考案の効果] 以上の説明により明らかなように、本考案によれば、
香料が含浸された芳香剤の突出長の調節機構を備えた芳
香剤保持具とその芳香剤を加熱する芳香剤加熱手段とを
設けたことによって、需要者の希望に応じて芳香空気の
強弱を最適に調節することができるのみならず、特に芳
香を楽しみ難い気温の低い時などであっても芳香剤加熱
手段によって芳香を楽しむことができるようになり、需
要者は温度環境に関係なく自己の個別的嗜好に合った最
適の強さの芳香を楽しむことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る芳香装置の平面断面
図、第2図は第1図に示す芳香装置の正面図、第3図は
第1図の部分拡大図、第4図は本考案の他の一実施例に
係る芳香装置の部分平面断面図である。 1……芳香装置、2……ケーシング、5……芳香剤収容
部、5a……内部空間、8……芳香剤、10……芳香剤保持
具、10a……口紅型芳香剤固定筒、10c……芳香量調節ノ
ブ、11……雌ねじ、12……雄ねじ、13……開口部、14…
…開閉手段、16……電磁弁、17……送風通路、18……送
風手段、19……送風ファン、20……モータ、21……送風
口、22……制御装置、24……ニクロム線。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−214368(JP,A) 特開 昭59−90562(JP,A) 実開 昭63−156643(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング(2)と、 このケーシング(2)内に形成された芳香剤収容部
    (5)と、 この芳香剤収容部(5)に着脱自在に取り付けられ、香
    料が含浸された芳香剤(8)を保持するとともに当該芳
    香剤(8)の突出長の調節機構(10a、10c)を備えた芳
    香剤保持具(10)と、 前記芳香剤収容部(5)の内部空間(5a)と前記ケーシ
    ング(2)内に形成された送風通路(17)とを連通する
    開口部(13)と、 前記内部空間(5a)内に設けられ、前記芳香剤(8)を
    加熱する芳香剤加熱手段(24)と、 前記開口部(13)を開閉する開閉手段(14)と、 前記内部空間(5a)内の芳香空気を前記送風通路(17)
    を通って前記ケーシング(2)の外部に送風する送風手
    段(18)とからなることを特徴とする芳香装置。
JP1989114544U 1989-09-29 1989-09-29 芳香装置 Expired - Lifetime JPH087860Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989114544U JPH087860Y2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 芳香装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989114544U JPH087860Y2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 芳香装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0354646U JPH0354646U (ja) 1991-05-27
JPH087860Y2 true JPH087860Y2 (ja) 1996-03-06

Family

ID=31662907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989114544U Expired - Lifetime JPH087860Y2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 芳香装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH087860Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3932451B2 (ja) * 2002-08-30 2007-06-20 ソニー株式会社 リモコン装置
JP2010114930A (ja) * 2010-01-04 2010-05-20 Sony Corp 中継ユニット

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5990562A (ja) * 1982-11-17 1984-05-25 株式会社デンソー 消臭装置
JPS63156643U (ja) * 1987-03-31 1988-10-14
JPH01214368A (ja) * 1988-02-22 1989-08-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用芳香制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0354646U (ja) 1991-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6374044B1 (en) Vehicle vaporizer
US6099137A (en) Vehicle air freshener powered from cigarette lighter receptacle
US5220636A (en) Adjustable air freshener
EP1723876B1 (en) Air conditioned seat device and air conditioning system using the same
US5432882A (en) Automatic electrically heated cigarette lighter socket inserted motor vehicle deodorizer device
PT1698355E (pt) Dispositivo para evaporar substâncias voláteis usando uma membrana
US20020176704A1 (en) Air freshener for motor vehicles
CN105848939A (zh) 用于散发芳香物质的装置和具有这种装置的机动车
JP2004521816A (ja) ヒンジ式グリルユニットを備える自動車用通風口アセンブリ
JPH087860Y2 (ja) 芳香装置
US20060193610A1 (en) Aromatic emitting apparatus for using cigarjack
JPH0511867Y2 (ja)
JPH06270746A (ja) 芳香装置を内蔵したコンソールボックス、およびコンソールボックス用芳香装置
JPH01218458A (ja) 芳香剤の散布方法と散布器
KR20200101088A (ko) 발향장치
JPH056993Y2 (ja)
JPH071152Y2 (ja) 芳香装置
JPH0399950A (ja) 足温機能付履物収納ケース
JPH059006Y2 (ja)
JPH0712113Y2 (ja) 自動車用消臭装置
JPH07289605A (ja) 温風発生装置及びそれを備えたサウナバス
JP3059889U (ja) 車載用芳香器
JPH07102162B2 (ja) 自動車用ヘアドライヤ装置
JPH0380857A (ja) 電気採暖具
KR200208563Y1 (ko) 자동차용 방향제 플러그