JPH087850B2 - 複合薄膜磁気ヘツド - Google Patents

複合薄膜磁気ヘツド

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JPH087850B2
JPH087850B2 JP9138287A JP9138287A JPH087850B2 JP H087850 B2 JPH087850 B2 JP H087850B2 JP 9138287 A JP9138287 A JP 9138287A JP 9138287 A JP9138287 A JP 9138287A JP H087850 B2 JPH087850 B2 JP H087850B2
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magnetic
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/012Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic disks
    • G11B5/016Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic disks using magnetic foils
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/10Indicating arrangements; Warning arrangements

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は回転する可撓性磁気記録ディスクに信号の記
録再生を行なう磁気ヘッドに関し、特に詳細には上記磁
気記録ディスクに画像信号とともに音声,音楽等画像信
号以外の情報信号の記録再生を行なうことのできる複合
薄膜磁気ヘッドに関するものである。
(従来の技術) 可撓性磁気記録ディスクを記録媒体として用いた磁気
記録再生装置としては、あらかじめ画像信号が記録され
た可撓性磁気記録ディスクを回転させてそこに記録され
た画像信号を静止画としてテレビション受像機等の表示
装置に再生する静止画再生装置や、レンズを通して得ら
れた被写体の像を電気信号に変換して可撓性磁気記録デ
ィスクに記録して静止画としてテレビジョン受像機等の
表示装置に再生するいわゆる電子スチルカメラ装置等が
開発されている。
これらの磁気記録装置及び再生装置においては、画像
信号は環状トラックの1周に1フィールド分が記録され
る。この1フィールドの画像信号により1枚の静止画を
再生する方法をフィールド記録再生と称する。また、2
本の環状トラックに同一フレームの1フィールドずつを
それぞれ記録し、該2本の環状トラックからの画像信号
により1フレームを構成し1枚の静止画を再生する方法
をフレーム記録再生と称する。すなわち、フレーム記録
再生はフィールド記録再生に比し、2倍の環状トラック
を要し、可撓性磁気記録ディスクへ記録可能な静止画の
枚数は半分となる。また、これら環状トラックは通常60
μm程度の幅を有し、40μm程度の隙間(ガードバン
ド)を介して同心円環状に形成されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、静止画をテレビジョン受像機等に表示する
場合、画像信号に対応する音声や音楽等も同時に出力し
たいという強い要求がある。
上記要求に対して、音声等、画像信号以外の情報信号
を時間的に圧縮して従来画像信号用に用いられていた環
状トラックの一部に記録し、該時間的に圧縮して記録さ
れた音声信号を元に伸長して再生する方式が提案されて
いるが、この様な方式では情報信号記録用に割り当てた
トラック分だけ画像信号用トラックが少なくなるという
不都合が生ずるばかりでなく、再生時に、トラックに記
録されている信号が画像信号か音声等の他の情報信号か
の判別を行なう手段が必要となり、装置が複雑かつ高価
なものとなる。
また画像信号用のトラック数が減少するのを防ぐため
に、各環状トラックを隔てている隙間、いわゆるガード
バンドに情報信号を記録するようにし、情報信号と画像
信号を互いにアジマスを為すように記録する記録方式が
特開昭61−153803号により提案されている。しかしなが
ら、画像信号用磁気ヘッドと情報信号用磁気ヘッドは、
通常それぞれ独立して設けられているため、これらの磁
気ヘッドのヘッドタッチを、上記のような極めて近接し
た位置において同時に良好に確保することは著しく困難
であり、また各磁気ヘッドのトラッキングを高精度に行
なうには複雑な機構が必要であるため、装置が複雑なも
のとなり、大型化,高コスト化を招くという不都合があ
る。また画像信号用と情報信号用の磁気ヘッドをそれぞ
れ設けた場合には両磁気ヘッドを厳密に位置調整しなけ
ればならないため装置毎に各ヘッドの相対位置が微妙に
異なり、一方の装置で記録した磁気ディスクを、他方の
装置で再生する場合にいわゆるトラッキングが困難で、
再生出力及びS/N比の低下等の不都合が生じ、また各ヘ
ッドの交換が困難にもなり、事実上互換性がないものと
なるといった実用上の重大な問題点もある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、装置の大型化を
招くことなく高精度なトラッキングを行なうことがで
き、ヘッドタッチも良好であり、かつ画像信号用のトラ
ック数を減らすことなく画像信号と情報信号の両方を同
一ディスク上に記録再生することのできる磁気ヘッドを
提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 近年、高密度記録を行なう磁気ヘッドとして、基板上
に磁性層、導体層、および絶縁層を薄膜により積層して
なる薄膜型の磁気ヘッドが開発されている。本出願人は
前述した目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、画像
信号用磁気ヘッドと情報信号用磁気ヘッドを共に薄膜型
のものとし、これらの磁気ヘッドを一体化させて複合薄
膜磁気ヘッドとすれば、上記目的を全て満足させる磁気
ヘッドが得られる可能性があることを見出すに至った。
上記知見に基づき、具体的な構造等についてさらに研
究を重ねた結果導き出された本発明の複合薄膜磁性ヘッ
ドは、薄膜磁気ヘッドである第1の磁気ヘッドと第2の
磁気ヘッドを一体的に備え、両磁気ヘッドが互いにアジ
マスをなしてトラック幅方向において略隣接して設けら
れているとともに、前記複合薄膜磁気ヘッドの摺動面が
曲面状に形成され、かつ前記第1の磁気ヘッドおよび第
2の磁気ヘッドの磁気ギャップが、前記複合薄膜磁気ヘ
ッドの摺動面に上において、該摺動面の曲面形状の頂点
からの高さが0.546μmである位置の内側に配設されて
いる、つまり該摺動面上に密接してオプティカルフラッ
ト板を重ね、波長が0.546μmである単色光により前記
摺動面と前記オプティカルフラット板との間に環状干渉
縞を生じさせた際に、2次の環状干渉縞の内側にと共
に、さらに両磁気ギャップの中心から106μm以内の範
囲に配設されていることを特徴とするものである。
本複合薄膜磁気ヘッドは、前記第1の磁気ヘッドを画
像信号用磁気ヘッドとして用い、前記第2の磁気ヘッド
を音声等の情報信号用磁気ヘッドとして用いればよいこ
とは勿論であるが、両磁気ヘッドとも画像信号用に用い
てもよいし両磁気ヘッドとも情報信号用に用いてもよ
い。また本複合薄膜磁気ヘッドは、画像信号をフィール
ド記録再生し、音声等の情報信号を画像信号用トラック
の内周または外周側に隣接するトラックに記録再生する
2トラックの磁気ヘッドであってもよいし、画像信号を
2本のトラックを用いてフレーム記録再生し、情報信号
をこれらのトラックに挾まれたトラックに記録再生する
3トラックの磁気ヘッド、あるいは画像信号をフレーム
記録再生し、2本の画像記録信号トラックに挾まれたト
ラックおよび上記の2本のトラックの内周または外周側
に隣接するトラックに情報信号を記録再生する4トラッ
クの磁気ヘッドのいずれであってもよい。また第1の磁
気ヘッドと第2の磁気ヘッドがトラック幅方向に略隣接
しているとは、トラック幅を規定する摺動面上における
磁性層および絶縁層が、ディスク上に隣接してトラック
を形成するように配されていることを意味し、両磁気ヘ
ッドはトラックの幅方向と垂直な方向においては位置が
ずれていてもよい。またディスク上に隣接して形成され
たトラックがいずれかに重り合ったり、あるいはわずか
な間隙が存在するように両磁気ヘッドが配置されていて
も差し支えない。また両磁気ヘッドは、導体層等、摺動
面から離れた部分は互いに一部重なり合っていてもよ
い。
(作用) 上記のような構成の複合薄膜磁気ヘッドによれば、第
1の磁気ヘッドおよび第2の磁気ヘッドをそれぞれ薄膜
磁気ヘッドとしたことにより、両ヘッドを一体化させる
際に、両ヘッドをトラック幅方向に互いに隣接した位置
にアジマスをなして配することが容易にでき、このよう
な構造の複合ヘッドはヘッド間のクロストークを著しく
小さくすることができる。また上記両ヘッドを一体化さ
せたことにより、両ヘッドとも複雑な機構を必要とする
ことなくトラッキングを高精度に行なうことができる。
さらに両ヘッドのギャップの相対位置およびアジマス角
は高精度に設定することが比較的容易であるので互換性
を確実に得ることができる。
また、上記のように第1の磁気ヘッドと第2の磁気ヘ
ッドを一体化すると、両ヘッドは設計上、トラック長さ
方向において互いに大きく離れてしまうおそれがある。
両磁気ヘッドの位置が大きく離れると両磁気ヘッドのヘ
ッドタッチのバランスが悪くなり、両ヘッドが同時に良
好なヘッドタッチを得ることが難しくなる。このように
ヘッドタッチが不均一になると両ヘッドの記録再生特性
が不均衡となり再生出力のレベルが不安定になったり、
ドロップアウトが発生する等の不都合が生じる。これに
対して本出願人は鋭意研究を重ねた結果、両ヘッドとも
その磁気ギャップが、球面あるいは楕円体面等の曲面状
に形成された複合薄膜磁気ヘッドの摺動面上において、
該摺動面の曲面形状の頂点からの高さが0.546μmであ
る位置の内側に配設され、つまり摺動面上に密接してオ
プティカルフラット板を重ね、波長が0.546μmである
単色光により摺動面とこのオプティカルフラット板との
間に環状干渉縞を生じさせた際に、2次の干渉縞の内側
に配設されると共に、さらに両磁気ギャップの中心から
106μm以内の範囲に配設されていれば良好なヘッドタ
ッチを得ることができることを見出した。従って本発明
の複合薄膜磁気ヘッドによれば、第1の磁気ヘッド、第
2の磁気ヘッドとも磁気ギャップがかかる範囲内に配さ
れていることにより、安定的に良好な記録再生特性を確
保することができる。
なお、上述の様に、「摺動面上に密接してオプティカ
ルフラット板を重ね、波長が0.546μmである単色光に
よる摺動面とこのオプティカルフラット板との間に環状
干渉縞を生じさせた際に、2次の干渉縞の内側に配設さ
れている」と「摺動面の曲面形状の頂点からの高さが0.
546μmである位置の内側に配設されている」とは同義
である。
即ち、球面あるいは楕円体面等の曲面状に形成された
複合薄膜磁気ヘッドの摺動面上に密接してオプティカル
フラット板を重ね、この摺動面とオプティカルフラット
板との間に環状干渉縞を生じさせる方法は、一般的に光
干渉縞法と呼ばれるものであり、曲面状の摺動面上にオ
プティカルフラット板を密接させると、その摺動面上の
密接点(摺動面の曲面形状の頂点)以外の位置において
は摺動面とオプティカルフラット板との間に空隙が存在
することとなり、その様な空隙が存在する位置において
は摺動面上で反射する光とオプティカルフラット板上で
反射する光との間には光路長の差を生じ、その光路長の
差に起因して摺動面とオプティカルフラット板との間に
環状干渉縞が生じる。
そして、その場合の環状干渉縞である暗環は次式の様
に表現することができる。
h=2n×λ/4 ただし、h:摺動面とオプティカルフラット板との間の空
隙長 n:暗環の次数 λ:光源の波長 しかるに、今使用する光の波長λは0.546μmである
ので、2次の暗環が形成される空隙長hはh=2×2×
λ/4=λ=0.546μmとなる。
よって、「2次の干渉縞の内側」とは、結局「摺動面
上における該摺動面の曲面形状の頂点からの高さが0.54
6μmである位置の内側」と同義である。
(実 施 例) 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図は本発明の一実施例による複合薄膜磁気ヘッド
の摺動面を示す正面図である。
本複合薄膜磁気ヘッド50は、2つの画像信号用磁気ヘ
ッド10,20と、この2つの画像信号用磁気ヘッド10,20と
角度θのアジマスをなし、かつ画像信号用磁気ヘッド1
0,20のトラック幅Tw方向において画像信号用磁気ヘッド
10,20と隣接した音声信号用磁気ヘッド30を有してい
る。上記3つの磁気ヘッド10,20,30は、後に詳述するよ
うに、それぞれ薄膜により形成された薄膜磁気ヘッドで
あり、それぞれ上部磁性層11,21,31と下部磁性層12,22,
32により挾持された、絶縁層であるギャップ部(磁気ギ
ャップ)13a,23a,33aを可撓性磁気記録ディスクに摺接
させることにより画像または音声信号の記録再生を行な
うようになっている。
この複合薄膜磁気ヘッド50は、画像信号をフレーム記
録再生する、3トラックの複合薄膜磁気ヘッドであり、
第2図に示すように、可撓性磁気記録ディスク60には、
本磁気ヘッド50の2つの画像信号用磁気ヘッド10,20に
より、それぞれ1フィールドずつ2本の画像信号用トラ
ック61,62に画像信号が記録され、この2本の画像信号
の間の、従来はガードバンドであった部分には音声信号
用磁気ヘッド30により音声信号用トラック63が形成され
る。従ってこの複合薄膜磁気ヘッド50によれは、画像信
号用のトラック数を減らすことなく音声信号の記録再生
が行なわれる。以下、第3図および第4図を参照して上
記複合薄膜磁気ヘッド50の構造の詳細をその製造プロセ
スに基づいて説明する。
複合薄膜磁気ヘッド50を製造する際には、まず第3図
(a)に示すように従来より公知の方法により2トラッ
クの画像信号用磁気ヘッド10,20が薄膜により形成され
る。第3図(a)のA−A線断面図である第4図によ
り、画像信号用磁気ヘッド20を例としてその形成方法に
ついて説明すると、まず磁性フェライトからなる基板24
上にはセンダスト合金がスパッタリングされることによ
り前記下部磁性層22が成膜される。
次にこの下部磁性層22上に絶縁材料であるSiO2および
コイル材料であるCuが公知の方法により適宜成膜され、
エッチング等により蝕刻されることにより図示のような
絶縁層23およびコイル導体25が形成される。次いでこれ
らの積層体の上に、前記下部磁性層22と同様にセンダス
ト合金がスパッタリング等によりさらに成膜されて前記
上部磁性層21が形成される。さらにこの上方にSiO2スパ
ッタリングによって成膜され保護層26が形成される。こ
の保護層26は第4図に一点鎖線で示す位置まで研磨され
て平坦化され画像信号用磁気ヘッド20が得られる。なお
前記絶縁層23のうち、上部磁性層21および下部磁性層22
に挾持された部分が前記ギャップ部23aとなる。またも
う一方の画像信号用磁気ヘッド10は、画像信号用磁気ヘ
ッド20と同一基板上に、前記下部磁性層22と一体に下部
磁性層12が形成された後、全く同様の工程により形成さ
れる。
一方、第3図(b)に示すように、前記基板24とは別
体の基板34上には、前述した画像信号用磁気ヘッド20と
全く同様に上部磁性層31、下部磁性層34が導体層、絶縁
層とともに薄膜により積層され、音声信号用磁気ヘッド
30が形成される。なおこの音声信号用磁気ヘッド30は、
保護層36が平坦化された後、この保護層36上に低融点ガ
ラス等の接着剤37を用いて非磁性フェライトあるいはチ
タン酸バリウムなどよりなる保護板38が接着させる。こ
の音声信号用磁気ヘッド30は、次いで図中一点鎖線で示
す位置で切断されて前記画像信号用磁気ヘッド10,20と
の接合面39が形成される。なお、この接合面39と基板34
とのなす角度θが、情報信号用磁気ヘッド30の前記画像
信号用磁気ヘッドとの相対的アジマス角度を決定する。
角度θは0<θ≦50゜の範囲で選択することが望まし
く、本実施例では角度θは45゜となっている。
上記音声信号用磁気ヘッド30はさらに必要に応じて切
断加工された後、第3図(c)に示すようにその接合面
39が前記2トラックの画像信号用磁気ヘッド10,20の保
護層26上に載置され、低融点ガラス等の接着剤40により
接着される。このようにして得られた複合薄膜磁気ヘッ
ド50は、第3図(c)中に破線で示すように、摺動面を
球面あるいは楕円体面等の曲面状に加工する摺動面加工
が施されて完成される。
この複合薄膜磁気ヘッド50において、第1図に示す、
画像信号用磁気ヘッド10,20のトラック幅Twはともに60
μmとなっており、音声信号用磁気ヘッド30のトラック
幅Tw′も60μmとなっている。またこれらの磁気ヘッド
10,20,30のギャップ部13a,23a,33aの厚みはそれぞれ0.3
μmとなっている。また第1図に示すように、摺動面の
輪郭形状は略正方形でありその一辺の長さは440μmと
なっている。さらに摺動面は曲率半径が16mmの球面状に
形成されており、画像信号用磁気ヘッド10,20のギャッ
プ部13a,23aから音声信号用磁気ヘッド30のギャップ部3
3aの中央部までのトラック長さ方向(第1図中矢印B方
向)における間隔aは85μmとなっている。また上記3
つの磁気ヘッド10,20,30のギャップ部13a,23a,33aは、
いずれも摺動面上にオプティカルフラット板を重ね、単
色フィルターを通過した波長0.546μmの光によって環
状干渉縞を形成したところ、形成された環状干渉縞のう
ち1次の干渉縞の内側に位置している、即ち前述の式h
=2n×λ/4に従えば摺動面上における該摺動面の曲面形
状の頂点(摺動面上におけるオプティカルフラット板と
の密接点)からの高さが0.273μmである位置の内側に
位置していることが確認された。さらに、3つの磁気ヘ
ッド10,20,30における第1図中の距離b,cは次の通りで
ある。まず、磁気ヘッド10,20の外方端部間の距離b
は、両磁気ヘッド10,20の幅Twが上述の様にそれぞれ60
μmであり、かつ両磁気ヘッド10,20間の隙間つまりガ
ードバンドの幅が前記従来技術のところで述べている様
に大体40μmであるので、ほぼb=160μmである。ま
た、3つの磁気ヘッド10,20,30の中心点Sと磁気ヘッド
30の外方端との間の距離cは、前述の距離a=85μmに
磁気ヘッド30の矢印B方向の長さの半分を加えた距離で
あり、磁気ヘッド30の矢印B方向の長さの半分は磁気ヘ
ッド30の幅Tw′(=60μm)×sinθ(=45゜)×1/2=
21μmであるので、結局ほぼc=106μmである。そし
て、b/2=80μmよりもc=106μmの方が大であり、従
って上記3つの磁気ヘッド10,20,30は、それらの中心点
Sから最大で106μmの範囲内に配設されている。この
複合薄膜磁気ヘッドを用いて、3600rpmで回転する前記
可撓性磁気記録ディスク上に画像信号及び10秒間の音声
信号の記録再生を行なった。第5図は上記複合薄膜磁気
ヘッド50により画像信号および音声信号の記録再生を行
なう回路を示すブロック図である。
撮像系70から得られる静止画のカラー信号は、FM変調
器71A,71Bにより変調されて加算された後、ゲート72を
経て前記3トラックの複合薄膜磁気ヘッド50中の画像信
号用磁気ヘッド10,20によって磁気記録ディスク60に記
録される。一方、マイク80より得られた音声信号はアン
プ81により増幅された後、時間軸圧縮回路82により1/60
秒に圧縮され、この圧縮された音声信号は、FM変調器83
を経て複合薄膜磁気ヘッド50中の音声信号用磁気ヘッド
30により、磁気記録ディスク60の前述した音声信号用ト
ラックに記録される。また音声信号を再生する際には、
磁気記録ディスク60に記録された音声信号は同じく情報
信号用磁気ヘッド30により検出され、アンプ84によって
増幅された後、FM復調器85によりFM復調され、時間軸伸
張回路86により元の10秒間の音声信号に復元される。こ
の復元された音声信号はアンプ87を経て音声信号として
出力される。また磁気記録ディスク60に記録された画像
信号は、同じく画像信号用磁気ヘッド10及び20によって
検出され周知の再生系(図示せず)によって静止画とし
てテレビジョン受像機等の表示装置に表示される。この
静止画の再生の際、音声信号からの妨害すなわちクロス
トークは−44dBであり画面の乱れは全く認められなかっ
た。また逆に音声再生時に画像信号からの雑音も全く認
められなかった。また画像信号,音声信号とも出力レベ
ルは安定しており、ノイズも発生しなかった。
さらに他の実施例として、画像信号用磁気ヘッドおよ
び音声信号用磁気ヘッドの基板が非磁性フェライトから
なり、各磁気ヘッドとも上下磁性層がCo−Nb−Zr非晶質
磁性体かなり、また前記相対アジマス角が30゜であり、
音声信号用薄膜磁気ヘッドのトラック幅Tw′が46μmで
あり、摺動面の曲率半径が20mmであり、それ以外は全て
前述した実施例と同様の材質および構造を有し、各ヘッ
ドのギャップ部はすべて前述した1次干渉縞の内側に配
設されていることが確認されてなる3トラックの複合薄
膜磁気ヘッドを用い、2つの画像信号用磁気ヘッドのう
ちの一方を用いて磁気記録ディスク上に画像信号をフィ
ールド記録し、また音声信号用薄膜磁気ヘッドを用いて
画像信号用トラックに隣接するトラックに音声信号を記
録した。このように磁気ディスク上に記録された画像信
号および音声信号を、同じくこの複合薄膜磁気ヘッドに
より再生したところ、画像,音声共出力は安定したもの
となり、画像の乱れおよび雑音は全く認められなかっ
た。
このように本発明の複合薄膜磁気ヘッドによれば、画
像信号用磁気ヘッドと音声信号用磁気ヘッドをともに薄
膜磁気ヘッドにしたことにより、両磁気ヘッドとトラッ
ク幅方向に隣接し、かつ互いにアジマスをなすように容
易に一体的に形成することができる。従って各磁気ヘッ
ドとも高精度なトラッキングを行なうことができるとと
もにクロストークが増大することを防ぐことができる。
さらに本発明の磁気ヘッドにおいては各磁気ヘッドのギ
ャップ部を前述したように、波長0.546μmの光による
2次の干渉縞の内側に、即ち摺動面上における該摺動面
の曲面形状の頂点からの高さが0.546μmである位置の
内側に配すると共にそれらのギャップ部の中心点Sから
最大106μmの範囲内に配して互いに近接させたことに
より、各磁気ヘッドは等しく良好なヘッドタッチを確保
することができる。なお、前述した各実施例において各
ギャップ部は1次の干渉縞内に配されるようになってお
り、各ギャップ部の位置が1次の干渉縞内であれば極め
て良好なヘッドタッチが得られるが、各ギャップ部は2
次の干渉縞内に配されていれば実用上支障のない良好な
ヘッドタッチが保たれる。
なお、以上3トラックの複合薄膜磁気ヘッドを例に挙
げて説明したが、本発明の複合薄膜磁気ヘッドは、第6
図(a)に示すように、互いにアジマス角を有して隣接
する、1トラックの画像信号用磁気ヘッド110と、1ト
ラックの音声信号用磁気ヘッド130を有する2トラック
の複合薄膜磁気ヘッドであってもよいし、第6図(b)
に示すように、2トラックの画像信号用磁気ヘッド210,
220および2トラックの音声信号用磁気ヘッド230,240を
有する4トラックと磁気ヘッドであってもよい。なお4
トラックの複合薄膜磁気ヘッドの場合の音声は、2トラ
ックあるいは3トラックの複合薄膜磁気ヘッドに比べて
2倍の時間の記録を行なうかまたはステレオ記録を行な
うことが可能となる。また上記各実施例においては、画
像信号以外の情報信号が音声信号である場合を例として
説明したが、情報信号は音声信号に限らず、音楽、その
他各種の情報信号であってよいことは言うまでもない。
また本複合薄膜磁気ヘッドを構成する各薄膜磁気ヘッド
の具体的な形状、材質は上記実施例に示したものに限ら
れるものではなく、例えば導体層はそれぞれ一層ずつで
あってもよいし、基板を強磁性体により形成して下部磁
性層としての機能を併せ持たせてもよい。さらには、一
方のトラックのヘッドが画像信号用に、他方のトラック
のヘッドが情報信号用にと限定されることはなく、いず
れのトラックのヘッドとも画像信号用に用いてもよく、
またいずれのトラックのヘッドとも画像信号以外の情報
信号用に用いてもよいことは云うまでもない。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように本発明の複合薄膜磁気ヘッ
ドによれば、画像信号用等の第1の磁気ヘッドと情報信
号用等の第2の磁気ヘッドを共に薄膜磁気ヘッドにより
形成して一体化したことにより、各ヘッドのトラッキン
グのために複雑な機構も必要としないため、装置全体が
大型化したり高コスト化するといった不都合が生じな
い。
また両ヘッドは相対アジマスをなしていることからク
ロストークの十分小さくすることができ、このため従来
の画像信号用トラック間のガードバンドを情報信号用の
トラックとして用いることが可能となり、画像信号用の
トラック数を減らすことなく情報信号の記録再生を行な
うことができる。
さらに両磁気ヘッドは、それぞれのギャップ部が前述
のように干渉縞により規定される所定の範囲内であって
かつ両磁気ヘッドのギャップ部の中心から106μm以内
の範囲内に互いに近接して配されていることにより、共
に良好なヘッドタッチを確保することができ、ノイズや
ドロップアウト等を生じさせることなく効率的な記録再
生を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による複合薄膜磁気ヘッドの
摺動面を示す正面図、 第2図は可撓性磁気記録ディスクの概略平面図、 第3図(a),(b),(c)は第1図に示す複合薄膜
磁気ヘッドの構造をその製造プロセスに基づいて説明す
る斜視図、 第4図は第3図(a)のA−A線断面図、 第5図は画像信号および音声信号の記録再生回路のブロ
ック図、 第6図(a),(b)は本発明の他の実施例による複合
薄膜磁気ヘッドの摺動面を示す正面図である。 10,20……画像信号用磁気ヘッド 11,21,31……上部磁性層 12,22,32……下部磁性層 13a,23a,33a……ギャップ部 30……音声信号用磁気ヘッド 50……複合薄膜磁気ヘッド 60……可撓性磁気記録ディスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性磁気記録ディスク上の環状トラック
    に信号の記録再生を行なう第1の磁気ヘッドと、前記環
    状トラックに隣接した環状トラックにその信号以外の信
    号の記録再生を行なう第2の磁気ヘッドを一体的に備
    え、前記第1の磁気ヘッドと前記第2の磁気ヘッドが、
    それぞれ磁性層、絶縁層、および導体層が薄膜により形
    成された薄膜磁気ヘッドでありかつ互いにアジマスをな
    してトラック幅方向において略隣接して設けられている
    複合薄膜磁気ヘッドであって、前記複合薄膜磁気ヘッド
    の摺動面が曲面状に形成され、かつ前記第1の磁気ヘッ
    ドおよび第2の磁気ヘッドの磁気ギャップが、前記複合
    薄膜磁気ヘッドの摺動面上において、該摺動面の曲面形
    状の頂点からの高さが0.546μmである位置の内側であ
    って、かつ両磁気ギャップの中心から106μm以内の範
    囲に配設されていることを特徴とする複合薄膜磁気ヘッ
    ド。
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