JPH08733Y2 - コイルの放熱構造 - Google Patents

コイルの放熱構造

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JPH08733Y2
JPH08733Y2 JP6249091U JP6249091U JPH08733Y2 JP H08733 Y2 JPH08733 Y2 JP H08733Y2 JP 6249091 U JP6249091 U JP 6249091U JP 6249091 U JP6249091 U JP 6249091U JP H08733 Y2 JPH08733 Y2 JP H08733Y2
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JP
Japan
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coil
casting resin
heat dissipation
rising edge
insulating plate
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一三 小林
勉 小谷
道之 梅原
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TDK Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ノイズフィルタやトラ
ンス等のコイル使用の電気機器あるいは部品において、
コイルの放熱を図るため、放熱板に絶縁紙を介してコイ
ルを載置し、樹脂を注型してなるコイルの放熱構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】電源に備えられるノイズフィルタやトラ
ンス等に使用されるコイルの放熱を良好に行なうため、
本考案者等は、図7(B)に示す注型樹脂による放熱構
造を開発している。すなわち、アース板を兼ねた金属製
放熱板1の上面に、円形等の隆起部1aにより注型樹脂
溜め部1bを形成し、注型樹脂溜め部1b内に成形樹脂
材でなるシート状の絶縁板2を入れ、続いて端子(図示
せず)を固定した樹脂成形材でなるベース3を、該ベー
ス3に設けたコイル収容部3aの外周が注型樹脂溜め部
1bにおさまるように組合わせる。前記コイル収容部3
aの底部には開口部3bが設けられ、該開口部3aに露
出している絶縁板2上にコイル4を載置し、上方より樹
脂5を注入し、硬化させる。この構造により、ノイズフ
ィルタやトランス等の作動時にコイル4に発生する熱
は、注型樹脂5を介して放熱板1に伝達され、放熱され
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記絶縁板2の周囲に
は、コイル4と放熱板1との間の電気的絶縁が確保され
るように、周囲に立ち上がり縁2aを有し、この立ち上
がり縁2aを放熱板1の注型樹脂溜め部1bの内周面と
ベース3のコイル収容部3aとの間に介在させる。そし
て、注型の際には、流動状態の注型樹脂がコイル収容部
3aの外周面と立ち上がり縁2aとの間、および立ち上
がり縁2aと放熱板1の注型樹脂溜め部1bの内周面と
の間の隙間を流れて充填されるが、この注型の際、注型
樹脂5に粘りがあるため、絶縁板2のセットの具合等に
よっては立ち上がり縁2aが注型樹脂溜め部1bの内周
面あるいはコイル収容部3aの外周面に密着し、注型樹
脂5の流れが悪くなり、注型樹脂5の充填がなされない
空洞部Vが発生することがある。そしてこの空洞部Vの
発生により、放熱性のばらつきが大きいという問題点が
あった。
【0004】本考案は、上記問題点に鑑み、コイルを使
用する製品間で放熱性がばらつくことなく、放熱が確実
に行われるコイルの放熱構造を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、注型樹脂溜め部を形成した放熱板と、周囲
に立ち上がり縁を有し前記注型樹脂溜め部に入れる絶縁
板と、前記放熱板に組合わされ、前記注型樹脂溜め部内
に前記絶縁板を介して入れるコイル収容部を有し、かつ
コイル収容部の底面が開口された電子部品搭載用ベース
とを備え、コイルを前記コイル収容部内に入れ、かつ注
型樹脂を前記コイル収容部内および前記注型樹脂溜め部
に注入したコイルの放熱構造において、前記絶縁板の前
記立ち上がり縁に凹凸を設けるか、あるいは前記絶縁板
に凹凸を設ける代わりに、または該凹凸に加えて、前記
コイル収容部およびまたは前記注型樹脂溜め部の絶縁板
の立ち上がり縁との対向面に凹凸を設けたことを特徴と
する。また本考案は、前記ベースを設けないものにも採
用できる。
【0006】
【作用】本考案は、上記構成を有するので、ベースのコ
イル収容部と絶縁板の立ち上がり縁との間、注型樹脂溜
め部と絶縁板の立ち上がり縁との間に注型樹脂の通路が
確保され、注型樹脂の欠落した空胴部の発生がない。
【0007】
【実施例】図1(A)は本考案によるコイルの放熱構造
の一実施例を示す縦断面図、同(B)はその一部拡大横
断面図、同(C)は(B)のE−E断面図、図2、図3
(A)はそれぞれ本実施例のコイル放熱構造を適用した
ノイズフィルタの分解斜視図および組立後の斜視図であ
る。
【0008】図1ないし図3において、図7(B)と同
じ符号は同じ構成部品または部分を示す。本実施例にお
いては、絶縁板2の立ち上がり縁2aに複数の凹凸2b
を形成することにより、図1(B)、(C)に示すよう
に、放熱板1の注型樹脂溜め部1b内に絶縁板2を入れ
て、ベース3を組合わせる時、コイル収容部3aの外周
面と絶縁板2の立ち上がり縁2aとの間に樹脂通路aが
確保され、また、立ち上がり縁2aと放熱板1の注型樹
脂溜め部1bの内周面との間にも樹脂通路bが確保さ
れ、これにより、図1(C)に示すように、注型樹脂注
入の際には、矢印c、dに示すように、注型樹脂の回り
込みが良好に行われ、注型樹脂5が充填されないことに
よる空洞部の発生のおそれがなくなり、放熱性が確保さ
れる。実際に製作しているノイズフィルタの一例につい
ていえば、従来製品について装置作動時には停止時より
温度上昇幅が40℃〜60℃の範囲でばらつくものが、
本考案を適用した場合には、温度上昇幅が40℃〜50
℃の範囲におさまり、−10℃のばらつき低減効果があ
った。
【0009】本実施例のノイズフィルタは、一例として
図3(B)に示す回路を構成するもので、各種電気機器
の電源において、電源端子6と電気機器回路7との間に
本考案のノイズフィルタ8が挿入され、該ノイズフィル
タ8は、前記コイル4と、コンデンサ9と、グランドと
電源ラインとの間に設けられる一対のコンデンサ10と
からなる。(なお、コンデンサ10の代わりにバリスタ
またはこれらを組合わせたものを用いる場合もある。)
本実施例のベース3は、放熱板1のベース3に対する組
合わせを容易にするため、図2に示すように、打抜きお
よび折り曲げ形成により、放熱板1の周囲に穴1cを有
する結合片1dを立設し、一方、ベース3の外周面に係
止用突起3cを形成し、図3に示すように、結合片1d
の弾性により複数本の結合片1dでベース3を挟んで押
し嵌め、穴1cに突起3cを弾性的に嵌めることによ
り、ワンタッチで結合できるようにしている。また、ベ
ース3の穴3eに嵌着して取付ける端子11の数を減少
させ、部品点数の減少、工数低減ならびにこれらによる
価格の低減を図るため、放熱板1に切起こしによりアー
ス片1eを形成し、該アース片1eをベース3に設けた
透穴3dに貫通し、該アース片1eにコンデンサ10等
の構成部品のリード10aを接続し半田付けしている。
このノイズフィルタ8は、放熱板1の両側に突出させて
形成した取付け片1fを電気機器の基板やケース等にね
じ付けする等の手段で取付けられる。
【0010】図4は本考案の他の実施例を示す分解斜視
図、図5(A)は本実施例の一部拡大横断面図、図5
(B)は図5(A)のF−F断面図である。本実施例に
おいては、放熱板1の注型樹脂溜め部1bの内周面に凹
凸1gを設け、ベース3のコイル収容部3aの外周面に
も凹凸3fを形成したものである。
【0011】本実施例においても、注型の際、図5
(A)に示すように、コイル収容部3aの外周面と絶縁
板2の立ち上がり縁2aとの間に樹脂通路aが確保さ
れ、また、立ち上がり縁2aと放熱板1の注型樹脂溜め
部1b内周面との間にも樹脂通路bが確保され、これに
より、図5(B)に示すように、注型樹脂注入の際に
は、矢印c、dに示すように、注型樹脂の回り込みが良
好に行われ、注型樹脂5が充填されないことによる空洞
部の発生のおそれがなくなり、放熱性が確保される。
【0012】図6(A)は本考案による放熱板の他の実
施例を示す縦断面図、同(B)はその一部分解斜視図で
あり、絶縁板2の前記コイル4を巻いたコア12のコイ
ル4を巻装していない部分e、fに対応する立ち上がり
縁2aに切欠き2cを設けることにより、該切欠き2c
を通しての注型樹脂5の注入時の回り込みが良好に行わ
れるようにしたものである。また、本実施例において
は、絶縁板2の底部に線状あるいは図示のようなエンボ
ス状等の凹凸2dを設けることにより、絶縁板2と放熱
板1との間にも注型樹脂の回り込みが良好に行われるよ
うにしている。
【0013】図6に示した実施例の切欠き2cや底部の
凹凸2dは図1〜図5に示した実施例にも適用でき、ま
た、図1〜3の実施例と図4、5の実施例を組合わせた
構造も採用できる。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、絶縁板の立ち上がり縁
あるいはベースもしくは注型樹脂溜め部に設けた凹凸に
より、注型樹脂の注入、充填が注入流路が閉塞されるこ
となく良好に行われ、空洞部が発生せず、放熱性の悪い
ものが製作されるおそれがなくなり、性能向上が達成で
きる。また、本考案は、製作する金型等の若干の変更で
すみ、ほとんどコストアップを要せずに安価に実施でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案によるコイルの放熱構造の一実
施例を示す縦断面図、(B)はその一部拡大横断面図、
(C)は(B)のE−E断面図である。
【図2】本実施例のコイル放熱構造を適用したノイズフ
ィルタの分解斜視図である。
【図3】(A)は本実施例のコイル放熱構造を適用した
ノイズフィルタの組立て後の斜視図、(B)はその電気
回路図である。
【図4】本考案の他の実施例のコイル放熱構造を適用し
たノイズフィルタの分解斜視図である。
【図5】(A)は図4の実施例の一部拡大横断面図、
(B)は(A)のF−F断面図である。
【図6】(A)は本考案によるコイルの放熱構造の他の
実施例を示す縦断面図、(B)はその一部を示す分解斜
視図である。
【図7】(A)は本考案によるコイルの放熱構造の他の
実施例を示す縦断面図、(B)は先に開発したコイルの
放熱構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 放熱板 1b 注型樹脂溜め部 1g 凹凸 2 絶縁板 2a 立ち上がり縁 2b、2d 凹凸 2c 切欠き 3 ベース 3a コイル収容部 3b 開口部 3f 凹凸 4 コイル 5 注型樹脂

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】注型樹脂溜め部を形成した放熱板と、周囲
    に立ち上がり縁を有し前記注型樹脂溜め部に入れる絶縁
    板と、前記放熱板に組合わされ、前記注型樹脂溜め部内
    に前記絶縁板を介して入れるコイル収容部を有し、かつ
    コイル収容部の底面が開口された電子部品搭載用ベース
    とを備え、コイルを前記コイル収容部内に入れ、かつ注
    型樹脂を前記コイル収容部内および前記注型樹脂溜め部
    に注入したコイルの放熱構造において、前記絶縁板の前
    記立ち上がり縁に凹凸を設けたことを特徴とするコイル
    の放熱構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記絶縁板の立ち上が
    り縁に凹凸を設ける代わりに、または該凹凸に加えて、
    前記コイル収容部およびまたは前記注型樹脂溜め部の前
    記立ち上がり縁との対向面に凹凸を設けたことを特徴と
    するコイルの放熱構造。
  3. 【請求項3】注型樹脂溜め部を形成した放熱板と、周囲
    に立ち上がり縁を有し前記注型樹脂溜め部に入れる絶縁
    板とを備え、前記注型樹脂溜め部内に前記絶縁板を介し
    てコイルを入れ、注型樹脂を前記注型樹脂溜め部に注入
    したコイルの放熱構造において、前記絶縁板の前記立ち
    上がり縁、およびまたは前記注型樹脂溜め部の該立ち上
    がり縁との対向面に凹凸を設けたことを特徴とするコイ
    ルの放熱構造。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかにおいて、前
    記絶縁板の立ち上がり縁に凹凸を設ける代わりに、また
    は該凹凸に加えて、前記立ち上がり縁に切欠きを設けた
    ことを特徴とするコイルの放熱構造。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかにおいて、前
    記絶縁板の底部に凹凸を設けたことを特徴とするコイル
    の放熱構造。
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JP2720291B2 (ja) * 1994-03-31 1998-03-04 岡谷電機産業株式会社 ノイズフィルタ

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