JPH0871861A - 部品圧入装置 - Google Patents
部品圧入装置Info
- Publication number
- JPH0871861A JPH0871861A JP6217261A JP21726194A JPH0871861A JP H0871861 A JPH0871861 A JP H0871861A JP 6217261 A JP6217261 A JP 6217261A JP 21726194 A JP21726194 A JP 21726194A JP H0871861 A JPH0871861 A JP H0871861A
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- Japan
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- press
- fitting
- component
- pin
- axis
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単且つコンパクトな構成により圧入部品の
供給及び被圧入部材への圧入作業を容易且つ確実に行
う。 【構成】 部品圧入部64を備えた被圧入部材(62,
63)の軸線上において進退可能に配置され圧入部品9
の圧入作業を行う圧入パンチ5を設けた圧入手段Aと、
上記被圧入部材(62,63)と圧入手段Aとの間に上
記軸線に対して所定角度をもった方向から圧入部品9を
供給する圧入部品供給手段Bと、上記被圧入部材(6
2,63)と圧入手段Aとの間において上記軸線に直交
する回転軸心回りに回転可能に配置され、その第1の回
転位置においては上記圧入部品供給手段Bから供給され
る上記圧入部品9を一旦保持し、第2の回転位置におい
ては保持した上記圧入部品9を上記軸線と同軸上に位置
せしめる圧入部品保持手段Cと、上記圧入部品保持手段
Cをその第1の回転位置と第2の回転位置との間で回転
駆動する駆動手段Dとを備える。
供給及び被圧入部材への圧入作業を容易且つ確実に行
う。 【構成】 部品圧入部64を備えた被圧入部材(62,
63)の軸線上において進退可能に配置され圧入部品9
の圧入作業を行う圧入パンチ5を設けた圧入手段Aと、
上記被圧入部材(62,63)と圧入手段Aとの間に上
記軸線に対して所定角度をもった方向から圧入部品9を
供給する圧入部品供給手段Bと、上記被圧入部材(6
2,63)と圧入手段Aとの間において上記軸線に直交
する回転軸心回りに回転可能に配置され、その第1の回
転位置においては上記圧入部品供給手段Bから供給され
る上記圧入部品9を一旦保持し、第2の回転位置におい
ては保持した上記圧入部品9を上記軸線と同軸上に位置
せしめる圧入部品保持手段Cと、上記圧入部品保持手段
Cをその第1の回転位置と第2の回転位置との間で回転
駆動する駆動手段Dとを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、被圧入部材に対して
所定の部品を圧入にて組付けるための部品圧入装置に関
するものである。
所定の部品を圧入にて組付けるための部品圧入装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワークに設けたピン挿入孔に
ピンを自動的に圧入するピン圧入装置として、例えば特
開平2−139133号公報に開示される如きものが知
られている。即ち、この従来のピン圧入装置は、ピンが
投入され且つこれを保持するピン受け孔を備えたピンソ
ケットを該ピン受け孔から離間した位置に設けた支点軸
によりスライダ側へ揺動可能に取り付ける一方、該ピン
ソケットをスプリングにより一方側へ揺動付勢するとと
もに上記スライダと相対移動する部材側にピンソケット
の揺動規制を行うストッパーを設け、上記ストッパーで
ピンソケットを揺動付勢した状態で上記ピン受け孔にピ
ンを投入保持させ、この状態でスライダを前進させて上
記ストッパーによる揺動規制を解除して上記ピンソケッ
トを上記スプリングにより揺動させて上記ピンをワーク
側のピン挿入孔と同軸上に位置させる。この状態で、圧
入パンチにより上記ピンをピン挿入孔に圧入させるよう
になっている。また、上記ピンソケットに投入されるピ
ンは、上記スライダ側に進退可能に設けられたピンスト
ッパーによって所定位置で停止されるように構成されて
いる。
ピンを自動的に圧入するピン圧入装置として、例えば特
開平2−139133号公報に開示される如きものが知
られている。即ち、この従来のピン圧入装置は、ピンが
投入され且つこれを保持するピン受け孔を備えたピンソ
ケットを該ピン受け孔から離間した位置に設けた支点軸
によりスライダ側へ揺動可能に取り付ける一方、該ピン
ソケットをスプリングにより一方側へ揺動付勢するとと
もに上記スライダと相対移動する部材側にピンソケット
の揺動規制を行うストッパーを設け、上記ストッパーで
ピンソケットを揺動付勢した状態で上記ピン受け孔にピ
ンを投入保持させ、この状態でスライダを前進させて上
記ストッパーによる揺動規制を解除して上記ピンソケッ
トを上記スプリングにより揺動させて上記ピンをワーク
側のピン挿入孔と同軸上に位置させる。この状態で、圧
入パンチにより上記ピンをピン挿入孔に圧入させるよう
になっている。また、上記ピンソケットに投入されるピ
ンは、上記スライダ側に進退可能に設けられたピンスト
ッパーによって所定位置で停止されるように構成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
のピン圧入装置によれば、ピンソケットが揺動し且つこ
れがスライダと一体的に進退動する構成であることか
ら、該ピンソケットの移動スペースの確保上、装置が大
型化することになる。また、上記ピンソケットをスプリ
ングの付勢力で姿勢変更する構成であることから、該ス
プリングの取付位置の選定の適否、あるいは該スプリン
グの疲労による特性変化等によってはその作動の信頼性
が十分に得られないということも起こり得る。
のピン圧入装置によれば、ピンソケットが揺動し且つこ
れがスライダと一体的に進退動する構成であることか
ら、該ピンソケットの移動スペースの確保上、装置が大
型化することになる。また、上記ピンソケットをスプリ
ングの付勢力で姿勢変更する構成であることから、該ス
プリングの取付位置の選定の適否、あるいは該スプリン
グの疲労による特性変化等によってはその作動の信頼性
が十分に得られないということも起こり得る。
【0004】そこで、本願発明では、簡単且つコンパク
トな構成により圧入部品の供給及び被圧入部材への圧入
作業を容易且つ確実に行い得るようにした部品圧入装置
を提供せんとしてなされたものである。
トな構成により圧入部品の供給及び被圧入部材への圧入
作業を容易且つ確実に行い得るようにした部品圧入装置
を提供せんとしてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0006】本願の第1の発明では、部品圧入部を備え
た被圧入部材の該部品圧入部の軸線上に該軸線方向に向
けて進退可能に配置されその前進動によって圧入部品の
圧入作業を行う圧入パンチを設けた圧入手段と、上記被
圧入部材と上記圧入手段との間に上記軸線に対して所定
角度をもった方向から上記圧入部品を供給する圧入部品
供給手段と、上記被圧入部材と圧入手段との間において
上記軸線に直交する回転軸心回りに回転可能に配置さ
れ、その第1の回転位置においては上記圧入部品供給手
段から供給される上記圧入部品を一旦保持し、第2の回
転位置においては保持した上記圧入部品を上記軸線と同
軸上に位置せしめる圧入部品保持手段と、上記圧入部品
保持手段をその第1の回転位置と第2の回転位置との間
で回転駆動する駆動手段とを備えたことを特徴としてい
る。
た被圧入部材の該部品圧入部の軸線上に該軸線方向に向
けて進退可能に配置されその前進動によって圧入部品の
圧入作業を行う圧入パンチを設けた圧入手段と、上記被
圧入部材と上記圧入手段との間に上記軸線に対して所定
角度をもった方向から上記圧入部品を供給する圧入部品
供給手段と、上記被圧入部材と圧入手段との間において
上記軸線に直交する回転軸心回りに回転可能に配置さ
れ、その第1の回転位置においては上記圧入部品供給手
段から供給される上記圧入部品を一旦保持し、第2の回
転位置においては保持した上記圧入部品を上記軸線と同
軸上に位置せしめる圧入部品保持手段と、上記圧入部品
保持手段をその第1の回転位置と第2の回転位置との間
で回転駆動する駆動手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0007】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる部品圧入装置おいて、上記圧入部品保持手段を、
その回転軸線方向へ拡開可能とし、上記圧入手段による
圧入部品の圧入作業時には拡開して上記圧入パンチの移
動を許容する如く構成したことを特徴としている。
かかる部品圧入装置おいて、上記圧入部品保持手段を、
その回転軸線方向へ拡開可能とし、上記圧入手段による
圧入部品の圧入作業時には拡開して上記圧入パンチの移
動を許容する如く構成したことを特徴としている。
【0008】本願の第3の発明では、上記第1または第
2の発明にかかる部品圧入装置おいて、上記圧入部品保
持手段に該圧入部品保持手段の回転をガイドする回転ガ
イドを備えるとともに、該回転ガイドを、上記圧入部品
保持手段が第1の回転位置に設定された状態において上
記圧入部品供給手段から供給される上記圧入部品を上記
圧入部品保持手段の所定位置で停止させるストッパーと
して機能させ得る如く構成したことを特徴としている。
2の発明にかかる部品圧入装置おいて、上記圧入部品保
持手段に該圧入部品保持手段の回転をガイドする回転ガ
イドを備えるとともに、該回転ガイドを、上記圧入部品
保持手段が第1の回転位置に設定された状態において上
記圧入部品供給手段から供給される上記圧入部品を上記
圧入部品保持手段の所定位置で停止させるストッパーと
して機能させ得る如く構成したことを特徴としている。
【0009】本願の第4の発明では、上記第1,第2ま
たは第3の発明にかかる部品圧入装置おいて、上記被圧
入部材を複数の部材で構成し且つこれら複数の部材の重
合部に跨がって上記部品圧入部を形成する一方、該部品
圧入部に嵌挿されることで上記複数の部材相互の位置決
めを行う位置決め手段をその軸心を上記圧入手段の軸心
と平行とした状態で並設するとともに、該圧入手段と位
置決め手段とを上記部品圧入部の軸線上に択一的に位置
設定する位置変更手段を備えたことを特徴としている。
たは第3の発明にかかる部品圧入装置おいて、上記被圧
入部材を複数の部材で構成し且つこれら複数の部材の重
合部に跨がって上記部品圧入部を形成する一方、該部品
圧入部に嵌挿されることで上記複数の部材相互の位置決
めを行う位置決め手段をその軸心を上記圧入手段の軸心
と平行とした状態で並設するとともに、該圧入手段と位
置決め手段とを上記部品圧入部の軸線上に択一的に位置
設定する位置変更手段を備えたことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用・効果】本願発明ではかかる構成とするこ
とにより次のような作用・効果が得られる。
とにより次のような作用・効果が得られる。
【0011】 本願の第1の発明にかかる部品圧入装
置では、圧入部品保持手段を第1の位置に設定した状態
で、圧入部品供給手段から圧入部品を供給しこれを上記
圧入部品保持手段に保持せしめる。次に、上記圧入部品
保持手段をその回転軸心回りに回転させてこれを第2の
位置に設定し、保持されている圧入部品を被圧入部材の
部品圧入部の軸線上に位置せしめる。この状態で圧入手
段の圧入パンチが上記軸線に沿って前進すると、該圧入
パンチによって上記圧入部品保持手段Cに保持された圧
入部品が前方へ押し出されて上記被圧入部材の部品圧入
部に圧入されるものである。
置では、圧入部品保持手段を第1の位置に設定した状態
で、圧入部品供給手段から圧入部品を供給しこれを上記
圧入部品保持手段に保持せしめる。次に、上記圧入部品
保持手段をその回転軸心回りに回転させてこれを第2の
位置に設定し、保持されている圧入部品を被圧入部材の
部品圧入部の軸線上に位置せしめる。この状態で圧入手
段の圧入パンチが上記軸線に沿って前進すると、該圧入
パンチによって上記圧入部品保持手段Cに保持された圧
入部品が前方へ押し出されて上記被圧入部材の部品圧入
部に圧入されるものである。
【0012】従って、この第1の発明にかかる部品圧入
装置によれば、圧入部品保持手段は一定位置で回転する
のみで圧入部品を保持し且つこれを圧入可能状態に位置
設定することができるものであることから、上掲の従来
装置の如くピンソケットが揺動し且つこれがスライダと
一体的に進退動する構成の場合に比して、構造が簡単で
あるとともに圧入部品保持手段の移動スペースの確保の
必要がないことから装置全体がよりコンパクトになるも
のである。
装置によれば、圧入部品保持手段は一定位置で回転する
のみで圧入部品を保持し且つこれを圧入可能状態に位置
設定することができるものであることから、上掲の従来
装置の如くピンソケットが揺動し且つこれがスライダと
一体的に進退動する構成の場合に比して、構造が簡単で
あるとともに圧入部品保持手段の移動スペースの確保の
必要がないことから装置全体がよりコンパクトになるも
のである。
【0013】さらに、上記圧入部品保持手段が圧入部品
保持手段によって回転駆動される構成であることから、
例えば従来装置の如く疲労等によって特性が変化するス
プリングの付勢力を利用してピンソケットの姿勢変更を
行うような場合に比して、作動上の信頼性が高められる
ものである。
保持手段によって回転駆動される構成であることから、
例えば従来装置の如く疲労等によって特性が変化するス
プリングの付勢力を利用してピンソケットの姿勢変更を
行うような場合に比して、作動上の信頼性が高められる
ものである。
【0014】 本願の第2の発明にかかる部品圧入装
置では、上記に記載の作用・効果に加えて、圧入部品
保持手段を、その回転軸線方向へ拡開可能とし、上記圧
入手段による圧入部品の圧入作業時には拡開して上記圧
入パンチの移動を許容する如く構成しているので、圧入
パンチの径寸法を圧入部品保持手段の構成によって制約
されることなくより大径に設定することが可能となる。
従って、径が大きい分だけ圧入パンチの座屈剛性が向上
し、その折損の未然防止によって装置の耐久性の向上が
図られるものである。
置では、上記に記載の作用・効果に加えて、圧入部品
保持手段を、その回転軸線方向へ拡開可能とし、上記圧
入手段による圧入部品の圧入作業時には拡開して上記圧
入パンチの移動を許容する如く構成しているので、圧入
パンチの径寸法を圧入部品保持手段の構成によって制約
されることなくより大径に設定することが可能となる。
従って、径が大きい分だけ圧入パンチの座屈剛性が向上
し、その折損の未然防止によって装置の耐久性の向上が
図られるものである。
【0015】 本願の第3の発明にかかる部品圧入装
置では、上記またはに記載の作用・効果に加えて、
上記圧入部品保持手段に該圧入部品保持手段の回転をガ
イドする回転ガイドを備えるとともに、該回転ガイド
を、上記圧入部品保持手段が第1の回転位置に設定され
た状態において上記圧入部品供給手段から供給される上
記圧入部品を上記圧入部品保持手段の所定位置で停止さ
せるストッパーとして機能させるようにしているので、
例えば上掲の従来装置の如く専用のピンストッパーを設
ける構成の場合に比して、部品の共用により装置の構造
の簡略化あるいはコンパクト化がさらに促進されるもの
である。
置では、上記またはに記載の作用・効果に加えて、
上記圧入部品保持手段に該圧入部品保持手段の回転をガ
イドする回転ガイドを備えるとともに、該回転ガイド
を、上記圧入部品保持手段が第1の回転位置に設定され
た状態において上記圧入部品供給手段から供給される上
記圧入部品を上記圧入部品保持手段の所定位置で停止さ
せるストッパーとして機能させるようにしているので、
例えば上掲の従来装置の如く専用のピンストッパーを設
ける構成の場合に比して、部品の共用により装置の構造
の簡略化あるいはコンパクト化がさらに促進されるもの
である。
【0016】 本願の第4の発明にかかる部品圧入装
置では、上記,またはに記載の作用・効果に加え
て、上記被圧入部材を複数の部材で構成し且つこれら複
数の部材の重合部に跨がって上記部品圧入部を形成する
一方、該部品圧入部に嵌挿されることで上記複数の部材
相互の位置決めを行う位置決め手段を、その軸心を上記
圧入手段の軸心と平行とした状態で並設するとともに、
該圧入手段と位置決め手段とを上記部品圧入部の軸線上
に択一的に位置設定する位置変更手段を備えているの
で、部品圧入部が複数の部材間に跨がって形成されてい
る場合であっても上記位置決め手段によって先ずこれら
各部材相互間の位置決めをして上記部品圧入部を一直線
状とし、この状態で圧入手段により圧入部品を圧入する
ことで確実且つ容易な圧入作業が実現され、作業性の向
上が図られるものである。また、択一的に使用される圧
入手段と位置決め手段とを並設しこれを単一の位置変更
手段によって位置変更するようにしていることから、例
えばこれらをそれぞれ個別に位置変更する場合に比し
て、部材の共用化により構造の簡略化が図られるもので
ある。
置では、上記,またはに記載の作用・効果に加え
て、上記被圧入部材を複数の部材で構成し且つこれら複
数の部材の重合部に跨がって上記部品圧入部を形成する
一方、該部品圧入部に嵌挿されることで上記複数の部材
相互の位置決めを行う位置決め手段を、その軸心を上記
圧入手段の軸心と平行とした状態で並設するとともに、
該圧入手段と位置決め手段とを上記部品圧入部の軸線上
に択一的に位置設定する位置変更手段を備えているの
で、部品圧入部が複数の部材間に跨がって形成されてい
る場合であっても上記位置決め手段によって先ずこれら
各部材相互間の位置決めをして上記部品圧入部を一直線
状とし、この状態で圧入手段により圧入部品を圧入する
ことで確実且つ容易な圧入作業が実現され、作業性の向
上が図られるものである。また、択一的に使用される圧
入手段と位置決め手段とを並設しこれを単一の位置変更
手段によって位置変更するようにしていることから、例
えばこれらをそれぞれ個別に位置変更する場合に比し
て、部材の共用化により構造の簡略化が図られるもので
ある。
【0017】
【実施例】以下、本願発明の部品圧入装置を添付図面に
示す実施例に基づいて具体的に説明すると、図1及び図
2には本願発明の実施例にかかる部品圧入装置Zの全体
構成を示している。この部品圧入装置Zは、同各図に鎖
線図示するように、ミッション61に組付けられたシフ
トロッド63と該シフトロッド63の先端部に嵌着され
たシフトフォーク62のボス部62aとの間に跨がって
その径方向に貫通形成されたピン挿入孔64に対してス
プリングピン9を圧入嵌挿するためのものであって、昇
降シリンダ1(特許請求の範囲中の位置変更手段Fに該
当する)によって上下方向(矢印a−b方向)に昇降せ
しめられる支持フレーム2に、後述する圧入手段Aと圧
入部品供給手段Bと圧入部品保持手段Cと駆動手段Dと
位置決め手段E等を取り付けて構成されている。尚、こ
の昇降シリンダ1の昇降位置については後述する。
示す実施例に基づいて具体的に説明すると、図1及び図
2には本願発明の実施例にかかる部品圧入装置Zの全体
構成を示している。この部品圧入装置Zは、同各図に鎖
線図示するように、ミッション61に組付けられたシフ
トロッド63と該シフトロッド63の先端部に嵌着され
たシフトフォーク62のボス部62aとの間に跨がって
その径方向に貫通形成されたピン挿入孔64に対してス
プリングピン9を圧入嵌挿するためのものであって、昇
降シリンダ1(特許請求の範囲中の位置変更手段Fに該
当する)によって上下方向(矢印a−b方向)に昇降せ
しめられる支持フレーム2に、後述する圧入手段Aと圧
入部品供給手段Bと圧入部品保持手段Cと駆動手段Dと
位置決め手段E等を取り付けて構成されている。尚、こ
の昇降シリンダ1の昇降位置については後述する。
【0018】ここで、上記シフトフォーク62とシフト
ロッド63とは特許請求の範囲中の被圧入部材を構成す
るものであるが、これら各部材は上記ミッション61側
に組付けられた状態でスプリングピン圧入工程に搬入さ
れ且つ所定の作業位置(図1及び図2に示す位置)にセ
ットされる。そして、このシフトフォーク62とシフト
ロッド63とは、そのセット状態においては、上記ピン
挿入孔64の軸線が水平方向に指向するようにそのセッ
ト方向が設定されている。
ロッド63とは特許請求の範囲中の被圧入部材を構成す
るものであるが、これら各部材は上記ミッション61側
に組付けられた状態でスプリングピン圧入工程に搬入さ
れ且つ所定の作業位置(図1及び図2に示す位置)にセ
ットされる。そして、このシフトフォーク62とシフト
ロッド63とは、そのセット状態においては、上記ピン
挿入孔64の軸線が水平方向に指向するようにそのセッ
ト方向が設定されている。
【0019】また、上記支持フレーム2は、上記昇降シ
リンダ1に固定された基フレーム21と該基フレーム2
1から下方に垂下状態で接続された第1縦フレーム22
と該第1縦フレーム22の下端に連続し且つ該第1縦フ
レーム22と平行に延びる第2縦フレーム23とを備え
ている。
リンダ1に固定された基フレーム21と該基フレーム2
1から下方に垂下状態で接続された第1縦フレーム22
と該第1縦フレーム22の下端に連続し且つ該第1縦フ
レーム22と平行に延びる第2縦フレーム23とを備え
ている。
【0020】圧入手段A 圧入手段Aは、上記支持フレーム2の第1縦フレーム2
2に対してその軸線が上記シフトフォーク62側のピン
挿入孔64の軸線と平行となるように水平方向に向けて
固定された圧入シリンダ3のロッド4の先端に圧入パン
チ5を同軸状に取り付けて構成されている。この圧入パ
ンチ5は、上記圧入シリンダ3側に固定される大径部5
aと該大径部5aに連続して次第に縮径する傾斜面部5
bと該傾斜面部5bの先端側に連続する小径部5cとか
らなる段付軸で構成される。そして、この小径部5c
は、上記スプリングピン9とほぼ同径とされ、その先端
は該スプリングピン9の端面に当接してこれを押圧する
加圧面5dとされている。
2に対してその軸線が上記シフトフォーク62側のピン
挿入孔64の軸線と平行となるように水平方向に向けて
固定された圧入シリンダ3のロッド4の先端に圧入パン
チ5を同軸状に取り付けて構成されている。この圧入パ
ンチ5は、上記圧入シリンダ3側に固定される大径部5
aと該大径部5aに連続して次第に縮径する傾斜面部5
bと該傾斜面部5bの先端側に連続する小径部5cとか
らなる段付軸で構成される。そして、この小径部5c
は、上記スプリングピン9とほぼ同径とされ、その先端
は該スプリングピン9の端面に当接してこれを押圧する
加圧面5dとされている。
【0021】尚、この圧入パンチ5の軸線は、後述する
如く上記支持フレーム2が下降位置に設定された状態に
おいては、図1に示すように上記ピン挿入孔64の軸線
に合致せしめられる。
如く上記支持フレーム2が下降位置に設定された状態に
おいては、図1に示すように上記ピン挿入孔64の軸線
に合致せしめられる。
【0022】圧入部品供給手段B 圧入部品供給手段Bは、圧入部品としての上記スプリン
グピン9を後述する圧入部品保持手段C側へ加圧エアの
搬送力を利用して供給するためのものであって、図1及
び図4に示すように、その内部をピン通路28とした供
給ホース29を備えている。そして、この供給ホース2
9は、その端部を、上記圧入パンチ5の軸線に直交する
如く上方から下方に向けて配置するとともに、支持ブラ
ケット30を介して上記支持フレーム2側に固定せしめ
ている。尚、この供給ホース29の端部の上記圧入パン
チ5の軸線からの離間寸法は、図4に示すように、後述
するピンホルダー46の半径寸法にほぼ相当する寸法に
設定されている。
グピン9を後述する圧入部品保持手段C側へ加圧エアの
搬送力を利用して供給するためのものであって、図1及
び図4に示すように、その内部をピン通路28とした供
給ホース29を備えている。そして、この供給ホース2
9は、その端部を、上記圧入パンチ5の軸線に直交する
如く上方から下方に向けて配置するとともに、支持ブラ
ケット30を介して上記支持フレーム2側に固定せしめ
ている。尚、この供給ホース29の端部の上記圧入パン
チ5の軸線からの離間寸法は、図4に示すように、後述
するピンホルダー46の半径寸法にほぼ相当する寸法に
設定されている。
【0023】圧入部品保持手段C 圧入部品保持手段Cは、上記圧入部品供給手段Bによっ
て供給されるスプリングピン9を受け止めて一旦保持す
るとともに、保持した該スプリングピン9を上記圧入パ
ンチ5の軸線上に配置し該スプリングピン9が圧入パン
チ5によって押し出される場合にこれをガイドする如く
作用するものであって、後述するガイド部材35とピン
ホルダー45とを備えている。
て供給されるスプリングピン9を受け止めて一旦保持す
るとともに、保持した該スプリングピン9を上記圧入パ
ンチ5の軸線上に配置し該スプリングピン9が圧入パン
チ5によって押し出される場合にこれをガイドする如く
作用するものであって、後述するガイド部材35とピン
ホルダー45とを備えている。
【0024】上記ガイド部材35は、図1,図3及び図
4に示すように、直交する二つの壁部35a,35bを
もつ断面L字状のブロック体で一体構成されるものであ
って、その内側面には、幅方向に三つのガイド部を形成
している。即ち、ガイド部材35の幅方向両側位置に
は、上記二つの壁部35a,35b間に跨がって延びる
とともにその隅部分を比較的小さな曲率をもつ円弧面と
した第1ガイド部36と第2ガイド部37がそれぞれ形
成されている。また、これら二つのガイド部36,37
の間には、該各ガイド部36,37よりも所定寸法だけ
隆起し且つこれら二つの壁部35a,35b間に跨がっ
て延びるとともにその隅部分を比較的大きな曲率をもつ
円弧面とした第3ガイド部38が形成されている。
4に示すように、直交する二つの壁部35a,35bを
もつ断面L字状のブロック体で一体構成されるものであ
って、その内側面には、幅方向に三つのガイド部を形成
している。即ち、ガイド部材35の幅方向両側位置に
は、上記二つの壁部35a,35b間に跨がって延びる
とともにその隅部分を比較的小さな曲率をもつ円弧面と
した第1ガイド部36と第2ガイド部37がそれぞれ形
成されている。また、これら二つのガイド部36,37
の間には、該各ガイド部36,37よりも所定寸法だけ
隆起し且つこれら二つの壁部35a,35b間に跨がっ
て延びるとともにその隅部分を比較的大きな曲率をもつ
円弧面とした第3ガイド部38が形成されている。
【0025】さらに、このガイド部材35の一方の壁部
35aの上記第3ガイド部38に対応する位置には、該
壁部35aをその板厚方向に貫通してガイド孔39が形
成されている(尚、このガイド孔39は、上記スプリン
グピン9を挿通可能な径寸法を有している)。そして、
このガイド部材35は、その一方の壁部35aを立てた
状態で上記支持フレーム2の第2縦フレーム23の先端
に、上記圧入パンチ5の前方に位置し且つ上記ピン挿入
孔64が該圧入パンチ5と同軸上に位置するようにして
固定されている。従って、このガイド部材35と圧入パ
ンチ5とは、該圧入パンチ5の進退に伴ってその軸線方
向には相対変位するものの、軸線に直交する方向におい
てはその相対位置が一定に保持される。このように上記
圧入パンチ5に対して位置設定されたガイド部材35の
内側に後述するピンホルダー45が配置される。
35aの上記第3ガイド部38に対応する位置には、該
壁部35aをその板厚方向に貫通してガイド孔39が形
成されている(尚、このガイド孔39は、上記スプリン
グピン9を挿通可能な径寸法を有している)。そして、
このガイド部材35は、その一方の壁部35aを立てた
状態で上記支持フレーム2の第2縦フレーム23の先端
に、上記圧入パンチ5の前方に位置し且つ上記ピン挿入
孔64が該圧入パンチ5と同軸上に位置するようにして
固定されている。従って、このガイド部材35と圧入パ
ンチ5とは、該圧入パンチ5の進退に伴ってその軸線方
向には相対変位するものの、軸線に直交する方向におい
てはその相対位置が一定に保持される。このように上記
圧入パンチ5に対して位置設定されたガイド部材35の
内側に後述するピンホルダー45が配置される。
【0026】上記ピンホルダー45は、相互に衝合・分
離可能とされた一対のホルダピース46,46で構成さ
れる。この一対のホルダピース46,46は、図3及び
図4に示す如く、相互に反対勝手とされるものの、その
基本構成は全く同様であって、それぞれ所定径の円柱部
48と該円柱部48の一端側に突出する突出部50とを
備えたブロック体で構成される。上記突出部50は、上
記円柱部48よりも所定寸法だけ小径(具体的には、そ
の半径寸法が上記第3ガイド部38の円弧面部分の曲率
半径と一致するような径寸法)の円柱の軸心を挟んで対
向する両側面を面摺り加工で除去した略太鼓状の端面形
状を有している。そして、この突出部50の端面50a
には、上記スプリングピン9を挿通せしめ得る溝幅寸法
をもつ断面半円状の直溝56と、該直溝56の一端側に
連続して軸方向外方に向かって次第に溝幅寸法が拡大す
る断面半円状のテーパー溝55とが形成されている。従
って、この一対のピンホルダー46,46をその突出部
50の端面50a同士を対向させた状態で衝合させてピ
ンホルダー45を構成したときには、図3に示すよう
に、該ピンホルダー45の軸心部をその径方向に貫通す
るピン保持孔54が形成されることになる。
離可能とされた一対のホルダピース46,46で構成さ
れる。この一対のホルダピース46,46は、図3及び
図4に示す如く、相互に反対勝手とされるものの、その
基本構成は全く同様であって、それぞれ所定径の円柱部
48と該円柱部48の一端側に突出する突出部50とを
備えたブロック体で構成される。上記突出部50は、上
記円柱部48よりも所定寸法だけ小径(具体的には、そ
の半径寸法が上記第3ガイド部38の円弧面部分の曲率
半径と一致するような径寸法)の円柱の軸心を挟んで対
向する両側面を面摺り加工で除去した略太鼓状の端面形
状を有している。そして、この突出部50の端面50a
には、上記スプリングピン9を挿通せしめ得る溝幅寸法
をもつ断面半円状の直溝56と、該直溝56の一端側に
連続して軸方向外方に向かって次第に溝幅寸法が拡大す
る断面半円状のテーパー溝55とが形成されている。従
って、この一対のピンホルダー46,46をその突出部
50の端面50a同士を対向させた状態で衝合させてピ
ンホルダー45を構成したときには、図3に示すよう
に、該ピンホルダー45の軸心部をその径方向に貫通す
るピン保持孔54が形成されることになる。
【0027】かかる構造をもつピンホルダー45の一対
のピンホルダー46,46は、図3に示すように、その
突出部50の端面50aを対向させた状態で、該突出部
50の両側方を通って上記円柱部48にその軸方向に向
けて貫通配置された左右一対のガイドシャフト43,4
3によって軸方向に摺動可能に支持されている。さら
に、この左右一対のガイドシャフト43,43は、その
一方の端部をシャフト支持ブラケット41に、他方の端
部を他方のシャフト支持ブラケット42に、それぞれ固
定することで一体化されるとともに、該各シャフト支持
ブラケット41,42とこれに対応する各ピンホルダー
46,46との間には、常時該一対のピンホルダー4
6,46を衝合させる方向に付勢するスプリング44,
44,・・がそれぞれ配置されている。
のピンホルダー46,46は、図3に示すように、その
突出部50の端面50aを対向させた状態で、該突出部
50の両側方を通って上記円柱部48にその軸方向に向
けて貫通配置された左右一対のガイドシャフト43,4
3によって軸方向に摺動可能に支持されている。さら
に、この左右一対のガイドシャフト43,43は、その
一方の端部をシャフト支持ブラケット41に、他方の端
部を他方のシャフト支持ブラケット42に、それぞれ固
定することで一体化されるとともに、該各シャフト支持
ブラケット41,42とこれに対応する各ピンホルダー
46,46との間には、常時該一対のピンホルダー4
6,46を衝合させる方向に付勢するスプリング44,
44,・・がそれぞれ配置されている。
【0028】そして、このように各ガイドシャフト4
3,43を介して相互に衝合・分離可能に取り付けられ
た上記一対のピンホルダー46,46からなるピンホル
ダー45は、各ホルダピース46,46の突出部50,
50を上記ガイド部材35の第3ガイド部38に、また
各円柱部48,48を第1ガイド部36及び第2ガイド
部37に、それぞれ摺接状態で対応させた位置関係で配
置されるとともに、上記一対のシャフト支持ブラケット
41,42のうち、シャフト支持ブラケット41は上記
支持フレーム2に固定されたエアモータ31に、またシ
ャフト支持ブラケット42は該支持フレーム2に固定さ
れた軸受32に、それぞれ連結支持されている。そし
て、同軸上に位置する上記エアモータ31と軸受32の
軸線は、上記ピン保持孔54部分においては該ピン保持
孔54の軸線と直交している。従って、上記ピンホルダ
ー45は、上記エアモータ31と軸受32との軸線を回
転軸心としてその周方向へ回転駆動される(即ち、この
実施例においては、上記エアモータ31が特許請求の範
囲中の駆動手段Dに該当する)。
3,43を介して相互に衝合・分離可能に取り付けられ
た上記一対のピンホルダー46,46からなるピンホル
ダー45は、各ホルダピース46,46の突出部50,
50を上記ガイド部材35の第3ガイド部38に、また
各円柱部48,48を第1ガイド部36及び第2ガイド
部37に、それぞれ摺接状態で対応させた位置関係で配
置されるとともに、上記一対のシャフト支持ブラケット
41,42のうち、シャフト支持ブラケット41は上記
支持フレーム2に固定されたエアモータ31に、またシ
ャフト支持ブラケット42は該支持フレーム2に固定さ
れた軸受32に、それぞれ連結支持されている。そし
て、同軸上に位置する上記エアモータ31と軸受32の
軸線は、上記ピン保持孔54部分においては該ピン保持
孔54の軸線と直交している。従って、上記ピンホルダ
ー45は、上記エアモータ31と軸受32との軸線を回
転軸心としてその周方向へ回転駆動される(即ち、この
実施例においては、上記エアモータ31が特許請求の範
囲中の駆動手段Dに該当する)。
【0029】また。このエアモータ31による上記ピン
ホルダー45の回転位置は、図3及び図4に示す如く上
記ピン保持孔54がそのテーパー側を上方に向け且つそ
の軸線が上記圧入パンチ5の軸線と直交するような回転
位置(この位置は特許請求の範囲中の第1の回転位置に
該当するものであり、以下においては単に第1の位置と
いう)と、図5及び図6に示すように上記ピンホルダー
45がそのテーパー側を上記圧入パンチ5側に向けた状
態で且つその軸線が該圧入パンチ5の軸線と合致するよ
うな回転位置(この位置は特許請求の範囲中の第2の回
転位置に該当するものであり、以下においては単に第2
の位置という)との間で択一的に設定される。
ホルダー45の回転位置は、図3及び図4に示す如く上
記ピン保持孔54がそのテーパー側を上方に向け且つそ
の軸線が上記圧入パンチ5の軸線と直交するような回転
位置(この位置は特許請求の範囲中の第1の回転位置に
該当するものであり、以下においては単に第1の位置と
いう)と、図5及び図6に示すように上記ピンホルダー
45がそのテーパー側を上記圧入パンチ5側に向けた状
態で且つその軸線が該圧入パンチ5の軸線と合致するよ
うな回転位置(この位置は特許請求の範囲中の第2の回
転位置に該当するものであり、以下においては単に第2
の位置という)との間で択一的に設定される。
【0030】尚、上記ピンホルダー45が第1の回転位
置に設定された状態では、図4に示すように、上記ピン
保持孔54の直上方に上記圧入部品供給手段Bのピン通
路28の端部が同軸上に位置している。
置に設定された状態では、図4に示すように、上記ピン
保持孔54の直上方に上記圧入部品供給手段Bのピン通
路28の端部が同軸上に位置している。
【0031】また、上記ピンホルダー45の各ホルダピ
ース46,46には、図3に示すように、その外周面か
ら上記ピン保持孔54に向かって伸び且つ該ピン保持孔
54を介して同軸上連続する貫通孔33,34がそれぞ
れ形成されている。そして、この各貫通孔33,34に
光電管スイッチ(図示省略)からの照射光を通すことで
該ピン保持孔54にスプリングピン9が投入されている
かどうかを判断するようになっている。
ース46,46には、図3に示すように、その外周面か
ら上記ピン保持孔54に向かって伸び且つ該ピン保持孔
54を介して同軸上連続する貫通孔33,34がそれぞ
れ形成されている。そして、この各貫通孔33,34に
光電管スイッチ(図示省略)からの照射光を通すことで
該ピン保持孔54にスプリングピン9が投入されている
かどうかを判断するようになっている。
【0032】位置決め手段E 位置決め手段Eは、図1及び図2に示すように、その先
端に上記シフトフォーク62及びシフトロッド63側の
ピン挿入孔64に挿通可能な位置決めピン8を備えたロ
ッド7をもつ位置決め用シリンダ6を、上記支持フレー
ム2の第1縦フレーム22に対して上記圧入シリンダ3
と平行に取り付けて構成される。そして、この位置決め
用シリンダ6は、その全縮状態においては、図1に示す
ように、上記位置決めピン8をミッション61よりも後
方側に待機せしめ、その全伸状態においてはその位置決
めピン8を上記ピン挿入孔64に嵌挿せしめる(図示省
略)ように、その伸縮位置が設定されている。
端に上記シフトフォーク62及びシフトロッド63側の
ピン挿入孔64に挿通可能な位置決めピン8を備えたロ
ッド7をもつ位置決め用シリンダ6を、上記支持フレー
ム2の第1縦フレーム22に対して上記圧入シリンダ3
と平行に取り付けて構成される。そして、この位置決め
用シリンダ6は、その全縮状態においては、図1に示す
ように、上記位置決めピン8をミッション61よりも後
方側に待機せしめ、その全伸状態においてはその位置決
めピン8を上記ピン挿入孔64に嵌挿せしめる(図示省
略)ように、その伸縮位置が設定されている。
【0033】また、この位置決め用シリンダ6には、上
記ロッド7の変位に伴ってこれと一体的に移動する検出
子27と、該ロッド7の変位方向に所定間隔をもって配
置された一対の位置センサ25,26とを備えている。
尚、この二つの位置センサ25,26は、後に述べるよ
うに、上記検出子27がシリンダ縮小寄りの位置センサ
25と対応することで上記スプリングピン9の圧入完了
を確認し、シリンダ伸長寄りの位置センサ26は上記ピ
ン挿入孔64の形成状態(即ち、シフトフォーク62と
シフトロッド63との相対位置)を確認するためのもの
であって、各位置センサ25,26の間隔は上記ピン挿
入孔64の軸長とほぼ同一寸法に設定されている。
記ロッド7の変位に伴ってこれと一体的に移動する検出
子27と、該ロッド7の変位方向に所定間隔をもって配
置された一対の位置センサ25,26とを備えている。
尚、この二つの位置センサ25,26は、後に述べるよ
うに、上記検出子27がシリンダ縮小寄りの位置センサ
25と対応することで上記スプリングピン9の圧入完了
を確認し、シリンダ伸長寄りの位置センサ26は上記ピ
ン挿入孔64の形成状態(即ち、シフトフォーク62と
シフトロッド63との相対位置)を確認するためのもの
であって、各位置センサ25,26の間隔は上記ピン挿
入孔64の軸長とほぼ同一寸法に設定されている。
【0034】ここで、この位置決め手段Eは図2に示す
ように、上記位置決め用シリンダ6の軸線と上記ピン挿
入孔64の軸線とが一致した状態で使用されるものであ
る。また、上記圧入手段Aは図1に示すように、上記圧
入シリンダ3の軸線と上記ピン挿入孔64の軸線とが一
致した状態で使用されるものである。従って、上記昇降
シリンダ1は、上記支持フレーム2を、図1に示す降下
位置と図2に示す上昇位置との間で昇降駆動させ得る如
くその昇降位置が設定されている。
ように、上記位置決め用シリンダ6の軸線と上記ピン挿
入孔64の軸線とが一致した状態で使用されるものであ
る。また、上記圧入手段Aは図1に示すように、上記圧
入シリンダ3の軸線と上記ピン挿入孔64の軸線とが一
致した状態で使用されるものである。従って、上記昇降
シリンダ1は、上記支持フレーム2を、図1に示す降下
位置と図2に示す上昇位置との間で昇降駆動させ得る如
くその昇降位置が設定されている。
【0035】その他の構成 上記各手段以外の構成として、この実施例においては、
上記圧入手段Aによるスプリングピン9の圧入作業時に
上記シフトフォーク62側を反圧入側からバックアップ
するバックアップ機構と、上記圧入シリンダ3の位置制
御機構とを備えている。即ち、上記支持フレーム2の基
フレーム21に、上記圧入シリンダ3と対向する方向に
向けてバックアップ用シリンダ10を取り付けるととも
に、該バックアップ用シリンダ10のロッド11にブラ
ケット12を介してバックアップ爪13を固定してい
る。
上記圧入手段Aによるスプリングピン9の圧入作業時に
上記シフトフォーク62側を反圧入側からバックアップ
するバックアップ機構と、上記圧入シリンダ3の位置制
御機構とを備えている。即ち、上記支持フレーム2の基
フレーム21に、上記圧入シリンダ3と対向する方向に
向けてバックアップ用シリンダ10を取り付けるととも
に、該バックアップ用シリンダ10のロッド11にブラ
ケット12を介してバックアップ爪13を固定してい
る。
【0036】そして、このバックアップ用シリンダ10
の取付位置は、上記シフトフォーク62に対して次のよ
うに設定されている。先ず、シリンダ軸方向の取付位置
は、バックアップ用シリンダ10の全縮状態において上
記バックアップ爪13が図4に示すように上記シフトフ
ォーク62のボス部62aの反圧入パンチ5側の側面に
近接対向するような位置に設定している。また上下方向
(上記昇降シリンダ1の伸縮方向)の取付位置は、図4
に示すように、該昇降シリンダ1が最伸長して上記支持
フレーム2が降下位置に設定された状態、即ち、上記バ
ックアップ爪13が最も降下した状態において、該バッ
クアップ爪13の下端面が上記シフトフォーク62のボ
ス部62aの上面より所定寸法だけ下方に位置するよう
に設定されている。従って、上記支持フレーム2が降下
し上記圧入シリンダ3の軸線と上記ピン挿入孔64の軸
線とが合致した状態で上記バックアップ用シリンダ10
が伸長すると、上記バックアップ爪13が該シフトフォ
ーク62のボス部62aに当接して該ボス部62aを上
記圧入シリンダ3の圧入力に対してバックアップし得る
こととなる。
の取付位置は、上記シフトフォーク62に対して次のよ
うに設定されている。先ず、シリンダ軸方向の取付位置
は、バックアップ用シリンダ10の全縮状態において上
記バックアップ爪13が図4に示すように上記シフトフ
ォーク62のボス部62aの反圧入パンチ5側の側面に
近接対向するような位置に設定している。また上下方向
(上記昇降シリンダ1の伸縮方向)の取付位置は、図4
に示すように、該昇降シリンダ1が最伸長して上記支持
フレーム2が降下位置に設定された状態、即ち、上記バ
ックアップ爪13が最も降下した状態において、該バッ
クアップ爪13の下端面が上記シフトフォーク62のボ
ス部62aの上面より所定寸法だけ下方に位置するよう
に設定されている。従って、上記支持フレーム2が降下
し上記圧入シリンダ3の軸線と上記ピン挿入孔64の軸
線とが合致した状態で上記バックアップ用シリンダ10
が伸長すると、上記バックアップ爪13が該シフトフォ
ーク62のボス部62aに当接して該ボス部62aを上
記圧入シリンダ3の圧入力に対してバックアップし得る
こととなる。
【0037】さらに、上記バックアップ用シリンダ10
側のブラケット12には、該バックアップ用シリンダ1
0の軸方向前方へ向けて延出するアーム16を取り付け
るとともに、該アーム16には所定間隔をもって二つの
位置センサ17,18を配置している。また、上記圧入
シリンダ3のロッド4には、アーム14を介して該圧入
シリンダ3の軸方向に延出するロッド15を設けるとと
もに、該ロッド15には検出子19を取り付けている。
そして、この検出子19と二つの位置センサ17,18
とを相互に対応し得るようにし、圧入シリンダ3による
圧入作業の完了と待機状態とを確認するようにしてい
る。即ち、図2に示すように、圧入シリンダ3及びバッ
クアップ用シリンダ10が共に最縮小状態にある待機状
態では、上記検出子19が位置センサ18と対応して所
定の信号を出力する。また、図示しないが、上記圧入シ
リンダ3とバックアップ用シリンダ10が共に最伸長し
て上記圧入パンチ5によるスプリングピン9の圧入が完
了した状態では上記検出子19が位置センサ17と対応
して所定の信号を出力するようになっている。
側のブラケット12には、該バックアップ用シリンダ1
0の軸方向前方へ向けて延出するアーム16を取り付け
るとともに、該アーム16には所定間隔をもって二つの
位置センサ17,18を配置している。また、上記圧入
シリンダ3のロッド4には、アーム14を介して該圧入
シリンダ3の軸方向に延出するロッド15を設けるとと
もに、該ロッド15には検出子19を取り付けている。
そして、この検出子19と二つの位置センサ17,18
とを相互に対応し得るようにし、圧入シリンダ3による
圧入作業の完了と待機状態とを確認するようにしてい
る。即ち、図2に示すように、圧入シリンダ3及びバッ
クアップ用シリンダ10が共に最縮小状態にある待機状
態では、上記検出子19が位置センサ18と対応して所
定の信号を出力する。また、図示しないが、上記圧入シ
リンダ3とバックアップ用シリンダ10が共に最伸長し
て上記圧入パンチ5によるスプリングピン9の圧入が完
了した状態では上記検出子19が位置センサ17と対応
して所定の信号を出力するようになっている。
【0038】作動の説明 続いて、上述の如く構成された上記部品圧入装置Zを使
用してスプリングピン9をシフトフォーク62側のピン
挿入孔64に圧入する場合について、その作動等を作業
手順に従って説明することとする。
用してスプリングピン9をシフトフォーク62側のピン
挿入孔64に圧入する場合について、その作動等を作業
手順に従って説明することとする。
【0039】圧入作業に際しては、先ず昇降シリンダ1
を縮小させて上記支持フレーム2を上昇位置に設定し且
つ保持する。この状態で、ミッション61を所定の作業
位置にセットする。従って、このミッション61のセッ
ト状態においては、図2に示すように、上記シフトフォ
ーク62とシフトロッド63は相互に組付け状態で所定
位置に位置設定され、そのピン挿入孔64は水平に指向
し、位置決め用シリンダ6の軸線上に位置している。
を縮小させて上記支持フレーム2を上昇位置に設定し且
つ保持する。この状態で、ミッション61を所定の作業
位置にセットする。従って、このミッション61のセッ
ト状態においては、図2に示すように、上記シフトフォ
ーク62とシフトロッド63は相互に組付け状態で所定
位置に位置設定され、そのピン挿入孔64は水平に指向
し、位置決め用シリンダ6の軸線上に位置している。
【0040】次に、上記位置決め用シリンダ6を伸長さ
せて上記位置決めピン8を上記ピン挿入孔64に嵌挿さ
せて、上記シフトフォーク62とシフトロッド63との
周方向における位置決め状態を確認する。尚、この位置
決め状態の確認は、上記位置決めピン8がピン挿入孔6
4内に挿入されて上記検出子27と位置センサ26が対
応することで行われる。位置決め用シリンダ6による位
置決めの確認が終了すると、該位置決め用シリンダ6を
縮小せるとともに、上記昇降シリンダ1を伸長させて図
1に示すように、上記支持フレーム2を降下位置に設定
する。この状態においては、上記圧入パンチ5が上記シ
フトフォーク62側のピン挿入孔64の軸線上に位置す
るとともに、上記バックアップ爪13がシフトフォーク
62のボス部62aの直後方側に位置している。
せて上記位置決めピン8を上記ピン挿入孔64に嵌挿さ
せて、上記シフトフォーク62とシフトロッド63との
周方向における位置決め状態を確認する。尚、この位置
決め状態の確認は、上記位置決めピン8がピン挿入孔6
4内に挿入されて上記検出子27と位置センサ26が対
応することで行われる。位置決め用シリンダ6による位
置決めの確認が終了すると、該位置決め用シリンダ6を
縮小せるとともに、上記昇降シリンダ1を伸長させて図
1に示すように、上記支持フレーム2を降下位置に設定
する。この状態においては、上記圧入パンチ5が上記シ
フトフォーク62側のピン挿入孔64の軸線上に位置す
るとともに、上記バックアップ爪13がシフトフォーク
62のボス部62aの直後方側に位置している。
【0041】この状態で、上記ピンホルダー45を第1
の回転位置に設定するとともに、上記供給ホース29を
介してスプリングピン9を加圧エアによってピンホルダ
ー45側に搬送する。ピンホルダー45側に搬送された
スプリングピン9は、図4に示すように、ピン通路28
側からピンホルダー45のピン保持孔54内に投入され
るるとともに、該ピン保持孔54の下端側に摺接対向し
ている第3ガイド部38によってその移動が停止され、
該ピン保持孔54内に保持される。即ち、この実施例の
ものにおいては、上記第3ガイド部38が上記スプリン
グピン9のストッパー部材としても機能するものであ
る。尚、ピン保持孔54へのスプリングピン9の保持状
態は図示しない光電管スイッチによって行われる。
の回転位置に設定するとともに、上記供給ホース29を
介してスプリングピン9を加圧エアによってピンホルダ
ー45側に搬送する。ピンホルダー45側に搬送された
スプリングピン9は、図4に示すように、ピン通路28
側からピンホルダー45のピン保持孔54内に投入され
るるとともに、該ピン保持孔54の下端側に摺接対向し
ている第3ガイド部38によってその移動が停止され、
該ピン保持孔54内に保持される。即ち、この実施例の
ものにおいては、上記第3ガイド部38が上記スプリン
グピン9のストッパー部材としても機能するものであ
る。尚、ピン保持孔54へのスプリングピン9の保持状
態は図示しない光電管スイッチによって行われる。
【0042】次に、上記ピンホルダー45を上記エアモ
ータ31によって回転させてこれを第2の回転位置に設
定する。この状態を図5に示している。この状態では、
上記圧入パンチ5とスプリングピン9とピン挿入孔64
とが同軸上に位置している。この状態から圧入作業に移
行する。即ち、バックアップ用シリンダ10を伸長させ
て上記バックアップ爪13により上記シフトフォーク6
2のボス部62aを反圧入パンチ5側からバックアップ
するとともに、該圧入パンチ5を前進させてその加圧面
5dで上記スプリングピン9をピン保持孔54から前方
へ押し出して上記ピン挿入孔64に圧入する。
ータ31によって回転させてこれを第2の回転位置に設
定する。この状態を図5に示している。この状態では、
上記圧入パンチ5とスプリングピン9とピン挿入孔64
とが同軸上に位置している。この状態から圧入作業に移
行する。即ち、バックアップ用シリンダ10を伸長させ
て上記バックアップ爪13により上記シフトフォーク6
2のボス部62aを反圧入パンチ5側からバックアップ
するとともに、該圧入パンチ5を前進させてその加圧面
5dで上記スプリングピン9をピン保持孔54から前方
へ押し出して上記ピン挿入孔64に圧入する。
【0043】この場合、図5に示すように、上記ピン保
持孔54の手前側の端部がテーパー孔状となり、それよ
り前方が直孔状になっているため、圧入パンチ5によっ
てスプリングピン9を押し出す場合、該ピン保持孔54
の傾斜面部5bがピン保持孔54のテーパー孔部分に当
接するまでの間は該スプリングピン9はピン保持孔54
の直孔部分及びガイド部材35のガイド孔39にガイド
されてそのまま前進しその先端部が上記ピン挿入孔64
に挿入される。さらに圧入パンチ5が前進すると、その
傾斜面部5bがピン保持孔54のテーパー孔部分に当接
する。すると、図6及び図7に示すように、該傾斜面部
5bの前進に伴う拡開作用により上記ピンホルダー45
の各ホルダピース46,46は上記スプリング44の付
勢力に抗して次第に両側へ分離せしめられ、この開いた
部分に圧入パンチ5の大径部5aが進入し、上記スプリ
ングピン9の全体をピン挿入孔64に確実に圧入する。
持孔54の手前側の端部がテーパー孔状となり、それよ
り前方が直孔状になっているため、圧入パンチ5によっ
てスプリングピン9を押し出す場合、該ピン保持孔54
の傾斜面部5bがピン保持孔54のテーパー孔部分に当
接するまでの間は該スプリングピン9はピン保持孔54
の直孔部分及びガイド部材35のガイド孔39にガイド
されてそのまま前進しその先端部が上記ピン挿入孔64
に挿入される。さらに圧入パンチ5が前進すると、その
傾斜面部5bがピン保持孔54のテーパー孔部分に当接
する。すると、図6及び図7に示すように、該傾斜面部
5bの前進に伴う拡開作用により上記ピンホルダー45
の各ホルダピース46,46は上記スプリング44の付
勢力に抗して次第に両側へ分離せしめられ、この開いた
部分に圧入パンチ5の大径部5aが進入し、上記スプリ
ングピン9の全体をピン挿入孔64に確実に圧入する。
【0044】従って、例えば上記各ホルダピース46,
46が分離しない構造であった場合には上記圧入パンチ
5の小径部5cの長さを上記ピン挿入孔64の手前側の
端縁から上記ピン保持孔54の直構造部分の手前側の端
部までの長さ(図5の寸法L1)以上に設定する必要が
あるが、この実施例のように上記各ホルダピース46,
46が分離して大径部5aの進入を許容する構成である
と、上記小径部5cの長さは上記ピン挿入孔64の手前
側の端縁から上記ガイド孔39の手前側の端縁までの長
さ(図5の寸法L2)があれば足り、結果的に座屈剛性
の弱い小径部5cの長さを短くすることができ、該小径
部5cの折損等の未然防止によって部品圧入装置Zその
ものの耐久性が向上するものである。
46が分離しない構造であった場合には上記圧入パンチ
5の小径部5cの長さを上記ピン挿入孔64の手前側の
端縁から上記ピン保持孔54の直構造部分の手前側の端
部までの長さ(図5の寸法L1)以上に設定する必要が
あるが、この実施例のように上記各ホルダピース46,
46が分離して大径部5aの進入を許容する構成である
と、上記小径部5cの長さは上記ピン挿入孔64の手前
側の端縁から上記ガイド孔39の手前側の端縁までの長
さ(図5の寸法L2)があれば足り、結果的に座屈剛性
の弱い小径部5cの長さを短くすることができ、該小径
部5cの折損等の未然防止によって部品圧入装置Zその
ものの耐久性が向上するものである。
【0045】上記圧入パンチ5によるスプリングピン9
の圧入が完了すると、圧入シリンダ3を縮小させるとと
もに、再び昇降シリンダ1を作動させて上記支持フレー
ム2を上昇位置に設定する(図2の状態)。そして、こ
の状態で、再度位置決め用シリンダ6を伸長作動させ、
位置決めピン8をシフトフォーク62側に向けて前進さ
せる。ここで、上記位置決めピン8の前進が上記ボス6
2a外周位置で停止し、上記検出子27が位置センサ2
6と対応した場合には、上記ピン挿入孔64にスプリン
グピン9が完全に圧入されていること、即ち、圧入作業
が完了していることが確認される。従って、この場合に
は、上記位置決め用シリンダ6を縮小させて図2に示す
状態とし、さらにスプリングピン9の圧入が完了したミ
ッション61を取り外す。以上で圧入の全作業が完了す
る。
の圧入が完了すると、圧入シリンダ3を縮小させるとと
もに、再び昇降シリンダ1を作動させて上記支持フレー
ム2を上昇位置に設定する(図2の状態)。そして、こ
の状態で、再度位置決め用シリンダ6を伸長作動させ、
位置決めピン8をシフトフォーク62側に向けて前進さ
せる。ここで、上記位置決めピン8の前進が上記ボス6
2a外周位置で停止し、上記検出子27が位置センサ2
6と対応した場合には、上記ピン挿入孔64にスプリン
グピン9が完全に圧入されていること、即ち、圧入作業
が完了していることが確認される。従って、この場合に
は、上記位置決め用シリンダ6を縮小させて図2に示す
状態とし、さらにスプリングピン9の圧入が完了したミ
ッション61を取り外す。以上で圧入の全作業が完了す
る。
【0046】このように、この実施例の部品圧入装置Z
によれば、上記ピンホルダー45を第1の回転位置と第
2の回転位置との間で回転させることによって圧入部品
供給手段B側から供給されたスプリングピン9を一旦保
持するとともにこれを圧入可能状態にセットすることが
できるものであり、しかもこのピンホルダー45の回転
がエアモータ31によって的確に行われるものである。
従って、上掲の従来構造の装置の如くピンホルダーを揺
動支持し且つこれを揺動させることでピンの保持状態と
圧入状態とに姿勢を変更する場合の如くピンホルダーの
揺動スペースをとる必要がない分だけ装置のコンパクト
化及び構造の簡略化が図れるものである。また、使用に
伴う疲労により特性が変化するおそれのあるスプリング
によらず、エアモータ31によってピンホルダー45の
姿勢を変更するものであるため、その作動上の信頼性が
高められるものである。
によれば、上記ピンホルダー45を第1の回転位置と第
2の回転位置との間で回転させることによって圧入部品
供給手段B側から供給されたスプリングピン9を一旦保
持するとともにこれを圧入可能状態にセットすることが
できるものであり、しかもこのピンホルダー45の回転
がエアモータ31によって的確に行われるものである。
従って、上掲の従来構造の装置の如くピンホルダーを揺
動支持し且つこれを揺動させることでピンの保持状態と
圧入状態とに姿勢を変更する場合の如くピンホルダーの
揺動スペースをとる必要がない分だけ装置のコンパクト
化及び構造の簡略化が図れるものである。また、使用に
伴う疲労により特性が変化するおそれのあるスプリング
によらず、エアモータ31によってピンホルダー45の
姿勢を変更するものであるため、その作動上の信頼性が
高められるものである。
【0047】また、この実施例の如く、位置決め手段E
を設けると、例えスプリングピン9が圧入されるピン挿
入孔64が複数の部材の重合部分に形成され該複数の部
材相互間の位置決めが完全に行われていない場合には上
記ピン挿入孔64が直孔状とならずスプリングピン9の
圧入が困難となるような場合であっても、スプリングピ
ン9の圧入作業に先立って位置決め手段Eにより上記複
数の部材(即ち、この実施例ではシフトフォーク62と
シフトロッド63)の相対的な位置決めが確実に行われ
ることから、スプリングピン9の圧入作業がより確実且
つ容易となるものである。
を設けると、例えスプリングピン9が圧入されるピン挿
入孔64が複数の部材の重合部分に形成され該複数の部
材相互間の位置決めが完全に行われていない場合には上
記ピン挿入孔64が直孔状とならずスプリングピン9の
圧入が困難となるような場合であっても、スプリングピ
ン9の圧入作業に先立って位置決め手段Eにより上記複
数の部材(即ち、この実施例ではシフトフォーク62と
シフトロッド63)の相対的な位置決めが確実に行われ
ることから、スプリングピン9の圧入作業がより確実且
つ容易となるものである。
【図1】本願発明の実施例にかかる部品圧入装置の全体
構成を示す側面図である。
構成を示す側面図である。
【図2】図1に示した部品圧入装置の状態変化図であ
る。
る。
【図3】図1のIII-III拡大矢視図である。
【図4】図3のIV-IV矢視図である。
【図5】図4の状態変化図である。
【図6】図3に示した圧入部品保持手段部分の状態変化
図である。
図である。
【図7】図6のVII-VII矢視図である。
1は昇降シリンダ、2は支持フレーム、3は圧入シリン
ダ、4はロッド、5は圧入パンチ、6は位置決め用シリ
ンダ、7はロッド、8は位置決めピン、9はスプリング
ピン、10はバックアップ用シリンダ、11はロッド、
12はブラケット、13はバックアップ爪、14はアー
ム、15はロッド、16はアーム、17及び18は位置
センサ、19は検出子、21は基フレーム、22は第1
縦フレーム、23は第2縦フレーム、25は位置セン
サ、26は位置センサ、27は検出子、28はピン通
路、29は供給ホース、30は支持ブラケット、31は
エアモータ、32は軸受、33及び34は貫通孔、35
はガイド部材、36は第1ガイド部、37は第2ガイド
部、38は第3ガイド部、39はガイド孔、41及び4
2はシャフト支持ブラケット、43はガイドシャフト、
44はスプリング、45はピンホルダー、46はホルダ
ピース、48は円柱部、50は突出部、54はピン保持
孔、55はテーパー溝、56は直溝、61はミッショ
ン、62はシフトフォーク、63はシフトロッド、64
はピン挿入孔である。
ダ、4はロッド、5は圧入パンチ、6は位置決め用シリ
ンダ、7はロッド、8は位置決めピン、9はスプリング
ピン、10はバックアップ用シリンダ、11はロッド、
12はブラケット、13はバックアップ爪、14はアー
ム、15はロッド、16はアーム、17及び18は位置
センサ、19は検出子、21は基フレーム、22は第1
縦フレーム、23は第2縦フレーム、25は位置セン
サ、26は位置センサ、27は検出子、28はピン通
路、29は供給ホース、30は支持ブラケット、31は
エアモータ、32は軸受、33及び34は貫通孔、35
はガイド部材、36は第1ガイド部、37は第2ガイド
部、38は第3ガイド部、39はガイド孔、41及び4
2はシャフト支持ブラケット、43はガイドシャフト、
44はスプリング、45はピンホルダー、46はホルダ
ピース、48は円柱部、50は突出部、54はピン保持
孔、55はテーパー溝、56は直溝、61はミッショ
ン、62はシフトフォーク、63はシフトロッド、64
はピン挿入孔である。
Claims (4)
- 【請求項1】 部品圧入部を備えた被圧入部材の該部品
圧入部の軸線上に該軸線方向に向けて進退可能に配置さ
れその前進動によって圧入部品の圧入作業を行う圧入パ
ンチを設けた圧入手段と、 上記被圧入部材と上記圧入手段との間に上記軸線に対し
て所定角度をもった方向から上記圧入部品を供給する圧
入部品供給手段と、 上記被圧入部材と圧入手段との間において上記軸線に直
交する回転軸心回りに回転可能に配置され、その第1の
回転位置においては上記圧入部品供給手段から供給され
る上記圧入部品を一旦保持し、第2の回転位置において
は保持した上記圧入部品を上記軸線と同軸上に位置せし
める圧入部品保持手段と、 上記圧入部品保持手段をその第1の回転位置と第2の回
転位置との間で回転駆動する駆動手段とを備えたことを
特徴とする部品圧入装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記圧入部品保持手
段が、その回転軸線方向へ拡開可能とされ、上記圧入手
段による圧入部品の圧入作業時には拡開して上記圧入パ
ンチの移動を許容する如く構成されていることを特徴と
する部品圧入装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、上記圧入部
品保持手段が、その回転をガイドする回転ガイドを備え
るとともに、該回転ガイドは、上記圧入部品保持手段が
第1の回転位置に設定された状態において上記圧入部品
供給手段から供給される上記圧入部品を上記圧入部品保
持手段の所定位置で停止させるストッパーとして機能し
得る如く構成されていることを特徴とする部品圧入装
置。 - 【請求項4】 請求項1,2または3において、上記被
圧入部材が複数の部材で構成され且つこれら複数の部材
の重合部に跨がって上記部品圧入部が形成される一方、 該部品圧入部に嵌挿されることで上記複数の部材相互の
位置決めを行う位置決め手段が、その軸心を上記圧入手
段の軸心と平行とした状態で並設されるとともに、該圧
入手段と位置決め手段とを上記部品圧入部の軸線上に択
一的に位置設定する位置変更手段が備えられていること
を特徴とする部品圧入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21726194A JP3500722B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 部品圧入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21726194A JP3500722B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 部品圧入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0871861A true JPH0871861A (ja) | 1996-03-19 |
JP3500722B2 JP3500722B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=16701375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21726194A Expired - Fee Related JP3500722B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 部品圧入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3500722B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7398584B2 (en) | 2004-11-11 | 2008-07-15 | Jatco Ltd | Press fitting tool |
CN105563074A (zh) * | 2016-03-14 | 2016-05-11 | 镇江市丹徒区精华轴承厂 | 一种用于滚轮体上压入销轴的装置 |
CN115070378A (zh) * | 2022-06-20 | 2022-09-20 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种变速器scu装配辅助装置及方法 |
CN115383441A (zh) * | 2022-09-30 | 2022-11-25 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种变速箱拨叉轴总成压装设备及压装方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4845978A (ja) * | 1971-10-10 | 1973-06-30 | ||
JPS62181840A (ja) * | 1986-02-04 | 1987-08-10 | Hitachi Ltd | 部品圧入機構 |
JPH02139133A (ja) * | 1988-11-18 | 1990-05-29 | Mitsubishi Automob Eng Co Ltd | ノックピンの自動供給装置 |
JPH02139136A (ja) * | 1988-11-18 | 1990-05-29 | Mitsubishi Automob Eng Co Ltd | ノックピンの自動圧入装置 |
-
1994
- 1994-09-12 JP JP21726194A patent/JP3500722B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4845978A (ja) * | 1971-10-10 | 1973-06-30 | ||
JPS62181840A (ja) * | 1986-02-04 | 1987-08-10 | Hitachi Ltd | 部品圧入機構 |
JPH02139133A (ja) * | 1988-11-18 | 1990-05-29 | Mitsubishi Automob Eng Co Ltd | ノックピンの自動供給装置 |
JPH02139136A (ja) * | 1988-11-18 | 1990-05-29 | Mitsubishi Automob Eng Co Ltd | ノックピンの自動圧入装置 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7398584B2 (en) | 2004-11-11 | 2008-07-15 | Jatco Ltd | Press fitting tool |
CN105563074A (zh) * | 2016-03-14 | 2016-05-11 | 镇江市丹徒区精华轴承厂 | 一种用于滚轮体上压入销轴的装置 |
CN115070378A (zh) * | 2022-06-20 | 2022-09-20 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种变速器scu装配辅助装置及方法 |
CN115070378B (zh) * | 2022-06-20 | 2023-10-13 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种变速器scu装配辅助装置及方法 |
CN115383441A (zh) * | 2022-09-30 | 2022-11-25 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种变速箱拨叉轴总成压装设备及压装方法 |
CN115383441B (zh) * | 2022-09-30 | 2023-12-08 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种变速箱拨叉轴总成压装设备 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3500722B2 (ja) | 2004-02-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |