JPH0871332A - 食品又は医薬品製造用濾過材の再生方法 - Google Patents

食品又は医薬品製造用濾過材の再生方法

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JPH0871332A
JPH0871332A JP6212481A JP21248194A JPH0871332A JP H0871332 A JPH0871332 A JP H0871332A JP 6212481 A JP6212481 A JP 6212481A JP 21248194 A JP21248194 A JP 21248194A JP H0871332 A JPH0871332 A JP H0871332A
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JP
Japan
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diatomaceous earth
filter medium
silica
food
rotary kiln
Prior art date
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Pending
Application number
JP6212481A
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English (en)
Inventor
Sanae Ishihara
早苗 石原
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RISUTON KK
Original Assignee
RISUTON KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 珪藻土又は珪藻土及びシリカからなる使用済
みの濾過材から付着した蛋白質当を除去することで悪臭
を除去して、再生利用可能な珪藻土又は珪藻土及びシリ
カを得る方法の提供。 【構成】 使用済の珪藻土又は珪藻土及びシリカからな
る食品又は医薬品製造用濾過材の再生方法であって、上
記濾過材を酸素含有雰囲気下、700〜870℃で加熱
処理する上記再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品又は医薬品製造用
濾過材として使用された、蛋白質や有機物の付着した使
用済の珪藻土又は珪藻土及びシリカからなる濾過材を再
生する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビール、日本酒、ワイン等の醸造酒の製
造過程では、醸造酒から不要な蛋白質や有機物を除去す
る目的で、濾過工程が設けられている。濾過材として
は、珪藻土又は珪藻土及びシリカが用いられているが、
濾過特性の低下した濾過材は随時交換される。蛋白質等
が付着した濾過材は、悪臭が著しく、これまで再生等さ
れることはほとんどなく、大部分はそのまま廃棄されて
いた。しかし、環境保護の観点から、そのまま廃棄する
ことは好ましいことではない。さらに、廃棄するにして
も有料であることからコストアップになり、また廃棄場
所は年々制限されてきている。加えて、使用済み濾過材
の貯蔵及び移送には、常に悪臭の問題が付随し、醸造酒
生産者のイメージを低下させることにもなり、各生産者
には悩みの種であった。また、醸造酒の製造の場合のみ
ならず、種々の食品及び医薬品の製造工程において、不
要な成分を除去する目的で、濾過工程が設けられいる。
そして、使用済の濾過材の処分が大きな問題となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、珪藻土又は珪藻土及びシリカからなる使用済みの濾
過材から付着した蛋白質等を除去することで悪臭を除去
して、再利用可能な珪藻土又は珪藻土及びシリカを得る
ことにある。さらに本発明の目的は、蛋白質等が付着し
た使用済みの濾過材を回収後、速やかに処理して悪臭の
ない再利用可能な珪藻土又は珪藻土及びシリカを得るこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用済の珪藻
土又は珪藻土及びシリカからなる食品又は医薬品製造用
濾過材の再生方法であって、上記濾過材を酸素含有雰囲
気下、700〜870℃で加熱処理することを特徴とす
る、上記再生方法に関する。以下本発明を説明する。
【0005】本発明の処理対象である使用済み濾過材
は、食品又は医薬品製造用濾過材である。食品製造用濾
過材としては、例えば、醸造酒製造用濾過材を挙げるこ
とができる。但し、醸造酒製造用以外の濾過材は排除す
る意図はない。また、醸造酒としては、ビール、日本
酒、ワイン等を挙げることができる。また、本発明にお
いて濾過材とは、濾過助剤を含む。醸造酒等を濾過した
濾過材には、蛋白質や有機物等が付着、吸着している。
従来、これらの使用済み濾過材は、再生されることなく
廃棄されていた。悪臭が著しいことから、再生使用とす
る試みすらなされていなかった。
【0006】本発明の方法では、上記使用済み濾過材を
酸素含有雰囲気下、700〜870℃で加熱処理する。
本発明の方法においては、酸素含有雰囲気下で加熱する
ことにより、濾過材に付着、吸着している蛋白質等を効
率良く除去することが可能になる。酸素含有雰囲気は実
用上は、空気であることが適当である。
【0007】さらに、加熱の温度は、700〜870℃
である。700℃未満では、濾過材に付着、吸着してい
る蛋白質等を完全に除去することができず、回収された
濾過材に臭気が残ったり、着色があったりする。また、
870℃を超えると、珪藻土の結晶構造が変化して、珪
藻土としての物性が失われ、再生利用することができな
くなる。好ましい加熱温度は、より短い時間での加熱で
再生が可塑剤のであること、及びエネルギーコストを考
慮すると、750〜850℃、より好ましくは780〜
820℃の範囲である。加熱時間は、加熱温度、単位量
当たりの濾過材に付着、吸着している蛋白質等の量等を
考慮して、回収される珪藻土等に臭気や着色が残らない
範囲で、適宜決定できる。
【0008】本発明の方法を実施するに当たり、上記加
熱処理は、還流式のロータリーキルンを用いることが好
ましい。還流式のロータリーキルンは、閉鎖系であるロ
ータリーキルン内に加熱処理原料を供給し、ロータリー
キルンを外部から所定温度に加熱し、加熱により原料か
ら発生する可燃性のガスを燃料として利用するタイプの
加熱炉である。ロータリーキルン内を酸素含有雰囲気に
するために、例えば空気をロータリーキルン加熱処理原
料投入口又は加熱処理品排出口から供給する。ロータリ
ーキルン内を通過した空気は、発生する可燃性のガスと
ともに、ロータリーキルンを加熱するために設けられた
燃焼室に導入されて、燃料の一部として燃焼される。ま
た、ロータリーキルンは出口方向に傾斜しており、ロー
タリーキルン内での滞留時間は、傾斜を一定にして、ロ
ータリーキルンの回転数を調整することで適宜変化させ
ることができる。
【0009】還流式のロータリーキルンを用いること
で、熱処理の間に外部に悪臭が漏れることがなく、濾過
材に付着、吸着している蛋白質等は可燃性ガスとして回
収され、燃料として利用される。そのため、処理装置の
周囲の環境を悪化させる心配があく、かつエネルギーコ
ストを低下させることもできる。
【0010】本発明の方法により再生された珪藻土又は
珪藻土及びシリカは、濾過材として再利用できる他、珪
藻土及びシリカの従来からの用途である、塗料の充填
材、目止剤、合成樹脂紙の充填材、シリコンゴム、ポリ
エチレンフィルム、バッテリーセパレーターの充填材、
セメント建材、印象材、保温断熱材、肥料の固結防止
剤、シリカ源、不燃建材、吸着剤、キャリア、サニタリ
ー関係材料等に利用することもできる。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに説明する。 実施例1 ビールの濾過に用いた使用済の珪藻土〔珪藻土約40部
に対して約60部の水分及び蛋白質等が付着し、悪臭が
著しい〕100kgを処理した。処理には、内径50c
m、長さ5mの還流式ロータリーキルンを用いた。温度
を800℃に予め設定したロータリーキルン内に、1k
g/分の割合で使用済の珪藻土を供給した。ロータリー
キルン内の滞留時間は約30分間であった。再生された
珪藻土は、濾過材として使用される前のものと、外見は
同じであり、かつ臭気もなかった。さらに、物性を測定
した結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】実施例2 ビールの濾過に用いた使用済の珪藻土とシリカ〔珪藻土
90部に対してシリカ10部、珪藻土とシリカの合計4
0部に対して60部の水分及び蛋白質等が付着し、悪臭
が著しい〕100kgを処理した。処理には、実施例1
と同様の還流式ロータリーキルンを用いた。温度を82
0℃に予め設定したロータリーキルン内に、1kg/分
の割合で使用済の珪藻土を供給した。ロータリーキルン
内の滞留時間は約25分間であった。再生された珪藻土
は、濾過材として使用される前のものと、外見は同じで
あり、かつ臭気もなかった。さらに、再生後の粒子のS
EM写真(図面に代わる写真)を図1に示す。さらに、
再生して得られた珪藻土とシリカの混合物をセメント建
材として使用した。その結果、軽量で優れた強度のセメ
ント建材が得られた。さらに、再生して得られた珪藻土
とシリカの混合物は、肥料の固結防止剤やバッテリーセ
パレーターの充填剤としても良好に使用することができ
た。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、従来は廃棄され、かつ
悪臭の問題があった使用済の食品又は医薬品製造用濾過
材を再利用可能な状態に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 再生後の珪藻土粒子の形状を示す図面に代わ
る写真。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済の珪藻土又は珪藻土及びシリカか
    らなる食品又は医薬品製造用濾過材の再生方法であっ
    て、上記濾過材を酸素含有雰囲気下、700〜870℃
    で加熱処理することを特徴とする、上記再生方法。
  2. 【請求項2】 食品又は医薬品製造用濾過材が醸造酒製
    造用濾過材である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 醸造酒がビールである請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 酸素含有雰囲気が空気である請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 加熱処理温度が750〜850℃の範囲
    である請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
JP6212481A 1994-09-06 1994-09-06 食品又は医薬品製造用濾過材の再生方法 Pending JPH0871332A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017040831A1 (en) * 2015-09-02 2017-03-09 Ep Minerals, Llc Regeneration processes for media used in the treatment of fermented liquids

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WO2017040831A1 (en) * 2015-09-02 2017-03-09 Ep Minerals, Llc Regeneration processes for media used in the treatment of fermented liquids
WO2017040837A1 (en) * 2015-09-02 2017-03-09 Ep Minerals, Llc Regenerated media useful in the treatment of fermented liquids
JP2018529332A (ja) * 2015-09-02 2018-10-11 イーピー ミネラルス,エルエルシー 発酵液体の処理に有用な再生された媒体

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