JPH087105A - カラー画像処理方法及びその装置 - Google Patents

カラー画像処理方法及びその装置

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JPH087105A
JPH087105A JP6141484A JP14148494A JPH087105A JP H087105 A JPH087105 A JP H087105A JP 6141484 A JP6141484 A JP 6141484A JP 14148494 A JP14148494 A JP 14148494A JP H087105 A JPH087105 A JP H087105A
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JP
Japan
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tint
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Withdrawn
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JP6141484A
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English (en)
Inventor
Koichi Ishimoto
高一 石本
Masahiro Funada
正広 船田
Takeshi Aoyanagi
剛 青柳
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定原稿との誤判定を防止し、より正確に特
定原稿の検出を行なう。 【構成】 入力画像が特定原稿(例えば特定原稿A)で
あるかどうかの判定において、入力画像信号を特定画像
を表す色味分布情報(A)と比較するとともに、同時に
その色味分布情報(A)を包含して広い色味分布をもつ
別の色味分布情報(a)とも比較する(ここで、(A)
⊂(a)の関係がある)。そして、2つの比較結果の論
理積を求めることによって、最終的にその入力画像が特
定画像であるかどうかを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像処理方法及び
その装置に関し、特に、入力画像信号から例えば、紙
幣、有価証券などの特定原稿の検出を行うカラー画像処
理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機やカラープリンタの
性能向上に伴い、これらの機器の不正利用が問題になっ
ている。例えば、紙幣や有価証券などの偽造にこれらの
機器が用いられるという問題である。このため、特定の
原稿の複製を防止するための技術が必要とされている。
その技術の一つとして、特定原稿の色味を色空間上での
分布情報として予め登録しておき、入力画像データの色
味の分布と比較することによって、その入力画像データ
が特定のものか否かを判定するという方法が、特願平3
−16384号公報により提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、判定対象となる特定原稿の種類、即ち、カラー
複写機やカラープリンタに予め登録しておく色味分布情
報の数は非常に多く、例えば、紙幣だけに限っても、表
と裏のデザインの違いや、ヨーロッパ諸国などでの周辺
近隣国の紙幣にも対応する必要性を考慮すると、その数
は有に数十種類になる。そして、予め登録しておく特定
原稿の色味の色空間上における分布情報の種類が増えれ
ば増えるほど、誤判定の可能性も増えることになる。
【0004】特定原稿ではない原稿を特定原稿であると
誤判定することを防ぐには、特定原稿の色味の分布情報
を複数に分割し、それら複数の色味分布情報での判定結
果の論理積をとることが考えられる。しかし、色分布情
報を記憶する画像メモリなどの記憶容量の限界を考慮す
れば、対応すべき特定原稿の種類が多い場合には、1つ
の特定原稿に対して、多数の色味分布情報を用いること
は実際的ではない。
【0005】また、色味の分布が非常に広く、別の特定
原稿の色味の分布を完全に包含するような特定原稿につ
いての誤判定は、上記の方法に従う限り免れえない。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、特定原稿検出における誤判定を防ぎ、より高い精度
で特定原稿の検出が可能なカラー画像処理方法及びその
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のカラー画像処理方法は、以下のような工程か
らなる。即ち、カラー画像データを入力する入力工程
と、前記カラー画像データの色味分布を第1の特定画像
の色味分布と比較する第1比較工程と、前記カラー画像
データの色味分布を、前記第1の特定画像の色味分布を
包含する色味分布を有した第2の特定画像の色味分布と
比較する第2比較工程と、前記第1及び第2比較工程の
比較結果に従って、前記カラー画像データが前記第1の
特定画像を表す画像データであるかどうかを判別する判
別工程とを有することを特徴とするカラー画像処理方法
を備える。
【0008】また他の発明によれば、カラー画像データ
を入力する入力手段と、第1の特定画像の色味分布を示
す情報と、前記第1の特定画像の色味分布を包含する色
味分布を有した第2の特定画像の色味分布を示す情報と
を格納する記憶手段と、前記カラー画像データの色味分
布を、前記記憶手段に格納された前記第1の特定画像の
色味分布を示す情報と比較する第1比較手段と、前記カ
ラー画像データの色味分布を、前記記憶手段に格納され
た前記第2の特定画像の色味分布を示す情報と比較する
第2比較手段と、前記第1及び第2比較手段の比較結果
に従って、前記カラー画像データが前記第1の特定画像
を表す画像データであるかどうかを判別する判別手段と
を有することを特徴とするカラー画像処理装置を備え
る。
【0009】
【作用】以上の構成により本発明は、入力カラー画像デ
ータを、第1の特定画像の色味分布を示す情報と、第1
の特定画像の色味分布を包含する色味分布を有した第2
の特定画像の色味分布を示す情報とそれぞれ比較し、こ
れらの比較結果に従って、入力カラー画像データが第1
の特定画像を表す画像データであるかどうかを判別する
よう動作する。
【0010】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。
【0011】なお、以下の実施例では本発明の代表的な
適用例としてカラー複写機を用いる場合について説明す
るが本発明はこれによって限定されるものではなく、例
えば、カラーファクシミリ装置やカラープリンタ装置な
ど他の種々の装置に適用できることは言うまでもない。
【0012】図1は本発明の代表的な実施例であるカラ
ー複写機の内部構成の概要を示す側断面図である。図1
において、1は400dpi(ドット/インチ)の解像
度で画像原稿を読み取り、ディジタル信号処理を行うイ
メージスキャナ部、2はイメージスキャナ1によって読
み取られた原稿画像に対応した画像を400dpiの解
像度で用紙にフルカラーでプリント出力するプリンタ部
である。
【0013】イメージスキャナ1では、原稿台ガラス
(以下、プラテンという)3上の画像原稿4は、ランプ
5で照射され、その反射光はミラー6〜8を経てレンズ
9によって、3ラインセンサ(以下、CCDという)1
0上に像を結ぶ。その像は、CCD10−1、10−
2、10−3各々からフルカラー情報レッド(R),グ
リーン(G),ブルー(B)成分の画像信号として出力
されとして信号処理部11に送られる。なお、ランプ5
及びミラー6は一体となって速度vで、ミラー7〜8は
速度1/2vでCCD10の電気的走査(主走査)方向
に対して垂直(副走査)方向に機械的に動くことによっ
て、原稿全面を走査する。
【0014】信号処理部11においては、読み取られた
画像信号を電気的に処理し、マゼンタ(M),シアン
(C),イエロー(Y),ブラック(Bk)の各成分に
分解し、得られた濃度信号をプリンタ部2に送る。ま
た、イメージスキャン1における1回の原稿走査につ
き、M,C,Y,Bkのうちひとつの成分がプリンタ部
2に送られ夫々の色成分に関する画像形成が行なわれ
る。従って、計4回の原稿走査によって、1回のプリン
トアウトが完成する。
【0015】さて、イメージスキャナ部1より送られて
くるM,C,Y,Bkの各画像信号は、レーザドライバ
12に入力される。レーザドライバ12は、送られてき
た画像信号に応じ、半導体レーザ13を変調駆動してレ
ーザ光を発光する。そのレーザ光は、ポリゴンミラー1
4、f−θレンズ15、ミラー16を介し、感光ドラム
17上を走査して、画像信号に応じた静電潜像を形成す
る。
【0016】各色成分の画像信号によって形成された静
電潜像は、マゼンタ現像部519、シアン現像部52
0、イエロー現像部521、ブラック現像部522より
構成される回転現像器518の静電潜像に対応する色成
分の現像部が交互に感光ドラム517に接することによ
り、その静電現像をトナーで現像する。現像された画像
は、用紙カセット524または525より供給される用
紙を巻き付けた転写ドラム523によってその用紙に転
写される。
【0017】この様にして、M,C,Y,Bkの4色が
順次転写された後に、用紙は、定着ユニット526を通
過して、トナーが用紙に定着された後に排紙される。
【0018】図2は信号処理部11の構成を示すブロッ
ク図である。図2において、102はアナログ増幅器、
103はA/D変換器、104は画像信号の読み取り位
置による明るさのばらつきを補正するシェーディング補
正回路、105は入力カラー信号R(レッド)、G(グ
リーン)、B(ブルー)をY(イエロ)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、Bk(ブラック)信号に変換する
プリント信号生成回路である。また、プリント信号生成
回路105には特定画像判定のために要する時間を補償
するための遅延回路を内蔵している。この回路からの出
力であるプリント信号はリアルタイム補正信号fによ
り、変調される。
【0019】また、106は読み取り画像データと特定
原稿(例えば、紙幣や有価証券等)との3次元色空間で
の分布の類似度をリアルタイムで算出する色空間マッチ
ング判定回路、107はリアルタイム補正信号fを生成
する判定補正信号生成回路、108は読み取り周期信号
を生成する読み取り同期信号発生回路である。この回路
は、主走査区間信号(HS)109と、画素読み取り基
本クロック信号(CLK)110と、原稿読み取りの副
走査方向有効領域を示す区間信号(VS)112を発生
する。
【0020】なお、シェーディング補正回路104によ
って、原稿の位置による明るさや色味の歪みが補正さ
れ、この回路から出力されるシェーディング補正された
カラー信号を用いることにより、入力原稿の置かれる位
置にかかわらず、色空間での類似度判定を正確に行うこ
とができるが、この回路は、公知であるため詳細な説明
は省略する。
【0021】また、面順次信号CNOは2ビットの出力
カラー選択信号であり、4回の読み取り動作の順番を以
下の表1に示す制御信号であり、判定補正信号生成回路
107により発生され、プリント信号発生回路105内
にあるマスキングUCR演算回路601(後述)の動作
条件を切り替える。
【0022】
【表1】 図3は色空間マッチング判定回路106の詳細な構成を
示すブロック図である。図3において、201はシェー
ディング補正回路104から出力される8ビットのR信
号の上位5ビットの信号、202はシェーディング補正
回路104から出力される8ビットのG信号の上位5ビ
ットの信号、203はシェーディング補正回路104か
ら出力される8ビットのB信号の上位5ビットの信号で
ある。205は後述する各種タイミング信号を発生する
タイミング発生回路、209はSRAM、270はSR
AM209の全アドレスを順々に発生するアドレスジェ
ネレータである。
【0023】204は複数種の特定原稿の色味に関する
情報が格納されているROMであり、そのアドレス(A
0 〜A14)に5ビットのRGB信号が入力されると、そ
の入力RGB信号が複数種の特定原稿のそれぞれの色味
に合致しているか否かを示す判定信号(X0 〜X7 )が
データ出力端子(D0 〜D7 )から出力される。ここで
データ出力端子(D0 〜D7 )は各々、第0番目から第
7番目までの8種類の特定原稿に対応しており、それら
が8種類の特定原稿それぞれの色味に合致している場合
は“1”、そうでない場合は“0”の値をもつ判定信号
(X0 〜X7 )が出力される。また、この判定信号の値
はAND回路210〜217の1つの入力端子に入力さ
れ、その実際の出力は外部から与えられる制御信号12
1によって制御される。即ち、制御信号121はインバ
ータを介してAND回路210〜217のもう1つの入
力端子に入力されるので、その制御信号121の値が
“0”のときには、判定信号の値が指示するとおりの信
号がAND回路210〜217の出力となるが、制御信
号121の値が“1”のときには判定信号の値に係わら
ず、AND回路210〜217の出力は“0”となり、
判定信号の出力が抑止される。
【0024】220〜227はROM204から出力さ
れる判定信号(X0 〜X7 )に基づいて平滑演算を行う
平滑回路、240〜247はRGB空間において特定画
像データと入力カラー信号の類似度をリアルタイムで判
定し、色空間類似度判定信号(MK0 〜MK7 )を出力
する色空間判定回路である。
【0025】271〜272は、副走査区間信号(V
S)112が“0(LOW)”の時、アドレスジェネレ
ータ270が発生するアドレス信号に従って、SRAM
209をゼロクリアするために用いられるセレクタであ
る。
【0026】図4はROM204に格納されている複数
の特定原稿の色味に関するデータについて、入力データ
と出力データの関係を示す図である。まず、入力アドレ
ス(A0 〜A14)の内、A0 〜A4 には5ビットのB信
号が、A5 〜A9 には5ビットのG信号が、A10〜A14
には5ビットのR信号が入力される。この入力信号によ
って、入力アドレス(A0 〜A14)の値が特定され、こ
れに対応する8種類の特定原稿の色味についての出力値
が定まる。そして、入力された各画素に対応する5ビッ
トRGBデータに対して、データ出力端子(D0 〜D7
)から、8種類の異なった特定原稿の色味に関する判
定信号(X0 〜X7 )が並列的に出力される。
【0027】図5はROM204に格納されている特定
原稿の色味に関する情報を概念的に示す図である。特定
原稿の色味情報は図5に示すようにRGB各色成分を座
標軸とする3次元空間によって表現される。図5では、
その3次元空間で斜線が施された領域が特定原稿の色味
に対応している。そして、入力RGB信号がその色味に
対応する領域であるかどうかは、入力RGB信号の値に
対応するRGBそれぞれの座標値の組み合わせによって
判断され、特定原稿の色味に合致する場合は出力値が
“1”となり、そうでない場合は出力値が“0”となる
ようにROM1204の入出力関係が構成される。言い
換えると、ROM1204には入力RGB信号の値に対
応して、“0”もしくは“1”の値を出力値とするテー
ブルが格納されていると言える。なお、データ出力端子
(D0 〜D7 )が8個備えられているのは、RAM12
04に8種類の特定原稿に関する色味情報が格納されて
いるためであり、それぞれの端子が1つの8種類の特定
原稿に対応する。
【0028】図6は平滑回路220〜227の回路構成
を示す回路ブロック図である。図6において、701、
702は乗算器、703は加算器、704はラッチ回
路、705はコンパレータである。乗算器701、70
2、加算器703によって入力データと前データとの加
重平均をとって、図7に示すような連続性を加味した判
定が可能となる。
【0029】図7は、平滑回路への入力値(Xi )と平
滑演算値(Yi )との関係を示す図である。図6に示す
回路構成によれば、入力値(Xi )が“1”である場合
が連続すると図7に示すように平滑演算値(Yi )の値
が増大する特性をもつ。従って、入力RGB信号が連続
して特定原稿の色味に合致している場合に、平滑回路の
出力信号(C0 〜C7 )が“1”となり、ノイズ等の影
響を受けることなくより正確な判定が可能となる。
【0030】図8は、図9に示すようなRGB空間にお
いて、特定画像データと入力カラー信号との類似度をリ
アルタイムで判定して、色空間類似度判定信号(MK0
〜MK7 )を出力する色空間判定回路240〜247の
構成を示すブロック図である。
【0031】図8に示す回路によって、SRAM120
9から読み出したデータ(Di :i=1,8)と平滑回路から
の出力信号(Ci :i=1,8)とが論理和(OR)演算さ
れ、その結果が再びSRAM209に書き込まれる。ま
た、データ(Di )が0から1に遷移する場合のみ、カ
ウンタ301がカウントアップされる。カウンタ301
は、副走査区間信号(VS)112の立上がりでクリア
される。カウンタ301の出力値(Zi )とレジスタ3
03の定数δi とはコンパレータ302で大小関係が比
較され、Zi >δi の場合、MKi =1となり、Zi ≦
δi の場合、MKi =0となる。δi の値には、図9に
示すUORG のL%の値が設定されている(例えば、L=
90)。
【0032】δi =(L/100)×UORG ここで、UIDは、図9に示すように、RGB座標空間に
おいて、5ビットの入力RGBデータが取りうる値を考
慮して、各座標軸を所定の単位長で32に区分して形成
される立方体を単位体積とする数値である。一方、UOR
G は装置に登録された特定画像の色味を表すデータによ
ってRGB座標空間に形成される領域の体積である。
【0033】以上の処理により、観測画像データ即ち入
力カラー信号列のデータが、特定画像データと、RGB
色空間においてほぼ同一の形状となった時、色空間類似
度判定信号(MK0 〜MK7 )が“1”となる。
【0034】さて次に、図10を参照して本実施例に従
う誤判定防止処理について説明する。ここで、特定原稿
Aを類似度判定の対象とする際に、予め登録しておく色
味分布情報を(A)とし、(A)を用いた類似度判定で
は誤判定を起こしてしまう原稿をaとする。原稿aは色
味分布情報(A)がもつ色味のすべてを含む、より大き
な色味分布を持つ原稿であるため、色味分布情報(A)
を用いた色空間類似度の判定では、カウンタ301の出
力値(Zi )がδiを越えてしまうため、誤判定を起こ
してしまうわけである。
【0035】一方、誤判定原稿aを類似度判定するため
の色味分布情報を(a)とする。色味分布情報(a)の
色味の分布は(A)よりも大きいため、Lの値が充分大
きい値ならばカウンタ301の出力値(Zi )がδiを
越えることはない。そのため、色味分布情報(a)を用
いた類似度判定においては、特定原稿Aをaであると誤
判定することはない。当然ながら、色味分布情報(a)
が誤判定原稿a自身を正しく判定することができること
は言うまでもない。
【0036】以上のことをまとめると本実施例では、誤
判定が発生しそうな特定原稿に関して、その特定原稿の
色味を示す色味分布情報と、図10に示すようにその色
味分布情報の示す色味の分布を包含するような別の色味
分布情報とを準備しておき、その2つの色味分布情報と
入力原稿の色味分布とを比較して、最終的な類似度判定
を実行するのである。そして、最終的な類似度判定は判
定補正信号生成回路107において実行する。
【0037】本実施例では色空間判定回路240〜24
7が出力する色空間類似度判定信号(MK0 〜MK7 )
において、MK0,MK2,MK4,MK6が各々、4種類
の特定原稿についての類似度判定信号であり、MK1,
MK3,MK5,MK7が各々、特定原稿に対応する誤判
定原稿についての類似度判定信号としている。
【0038】図11は判定補正信号生成回路107の詳
細な構成を示す回路ブロック図である。判定補正信号生
成回路107は、色空間類似度判定信号(MK0 〜MK
7 )に応じて、判定補正信号fを“1(High)”ま
たは“0(Low)”に設定する。図11に示された回
路図によると、判定補正信号fの値は、以下の式によっ
て表される。
【0039】f=(((MK0')&!(MK1'))|
((MK2')&!(MK3'))|((MK4')&!(M
K5'))|((MK6')&!(MK7'))) ここで、(MKi')は類似度判定信号MKi'の値(i=
0、2、4、6)であり、!(MKj')は類似度判定信
号MKj'の値を逆転した値(j=1、3、5、7)であ
り、&は論理積演算(AND)、|は論理和演算(O
R)を示す。
【0040】例えば、特定原稿Aについての類似度判定
信号がMK0、それに対応する誤判定原稿aについての
類似度判定信号MK1であるとすれば、入力画像が特定
原稿Aであるとき、MK0 の値は“1”、MK1は
“0”となる。このとき、上記の論理式に従えば、判定
補正信号fの値は“1”となる。一方、入力画像が誤判
定原稿aであるときには、MK0 の値は誤判定によっ
て、“1”となるが、MK1の値も“1”となるため、
判定補正信号fの値は“0”となり、その結果、特定原
稿A、誤判定原稿aに関する誤判定は防ぐことができ
る。これをまとめると以下の表2に示すようになる。
【0041】
【表2】 他の3組の類似度判定信号、MK2とMK3、MK4とM
K5、MK6とMK7についても同様である。
【0042】図12は、タイミング発生回路205が発
生するタイミング信号を示す図である。図12におい
て、VSは副走査区間信号、CLKは基本クロック、C
LK4は基本クロック(CLK)を4分周したクロック
信号、OEは信号線208を通してSRAM209のア
ウトプットイネーブル(OE)端子に印加されSRAM
209からの出力を制御する信号、WEは信号線207
を通してSRAM209のライトイネーブル(WE)端
子に印加されSRAM209へのデータ書き込みを制御
する信号である。また、Ci 、Ci ′、Di ″、EN
B、Di 、Di ′は各々、図12に示された制御信号あ
るいは入出力信号の相互関係を示している。
【0043】図13はプリント信号生成回路105の構
成を示すブロック図である。
【0044】マスキングUCR演算回路601では、通
常、入力RGB信号より濃度信号の各色成分YMCBk
信号を生成する。また、この回路は、面順次信号CNO
の値により、信号生成の条件を変える。一方、マスキン
グUCR演算回路602では、入力カラー信号が特定原
稿に合致すると判定された場合、色味を変え(例えば、
赤味を強くして)濃度信号の各色成分YMCBk信号を
生成する。そして、セレクタ603では、リアルタイム
補正信号fに従って、マスキングUCR演算回路60
1、或は、602からの信号を選択して出力する。
【0045】これによって、入力画像原稿が特定原稿に
合致していると判定された領域のみ、色味を変えてプリ
ント出力することが可能となる。また、入力画像原稿が
特定原稿に類似していると判定された場合には、プリン
タから出力される再生画像をベタ黒で塗りつぶしたり、
電源をオフにするなど 正常の像形成が行えないように
してもよい。
【0046】なお、604は輝度信号であるRGB信号
を濃度信号であるYMC信号に変換するLOG変換回路
である。
【0047】従って本実施例に従えば、入力画像に対し
て、複数の特定原稿を表す色味分布情報と、その複数の
色味分布情報各々に対応してその色味分布情報より広い
色味の分布を有する別の色味分布情報とを比較し、それ
らの比較結果の論理積をとることによって最終的な類似
度判定を行なうので、特定原稿の色味分布を包含するよ
うな色味分布をもつような入力画像原稿に対しても、誤
判定を起こすことなく、より正確な特定原稿の判別を行
なうことができる。
【0048】なお本実施例では、4種類の特定原稿すべ
てについて、特定原稿の色味分布情報との比較結果と、
その特定原稿の色味分布より少し広い色味分布情報との
比較判定結果を逆転したものの論理積をとることにより
誤判定を防止するようにしたが本発明はこれによって限
定されるものではない。例えば、このような方法を用い
なければ誤判定を防止できない特定原稿に対してのみ上
記の方法を用い、通常の特定原稿を判定させる際には、
すでに提案されている方法、即ち、1つの色味分布情報
による判定方法や、特定原稿の色味の分布情報を複数に
分割し、それら複数の色味分布情報での判定結果の論理
積をとる判定方法などと組み合わせて用いてもよい。
【0049】
【他の実施例】前述の実施例では色空間類似度判定信号
(MK0 〜MK7 )は2値であったが、本実施例ではこ
の判定補正信号fを多値とし、より多様な判定を行なう
場合について説明する。
【0050】図14は本実施例に従う信号処理部11の
構成を示すブロック図である。なお図14において、前
述の実施例の図2で示したと同じ構成要素には同じ参照
番号を付し説明を省略する。図14において、121は
本装置全体を制御するCPU、120はCPU121接
続される入出力ポート(以下、I/Oポートという)、
122はCPU121の制御のための作業領域として用
いるメモリである。また、色空間マッチング判定回路1
06からI/Oポート120に色空間類似度判定信号
(MKi : i=0,7)を転送する信号線のバス幅は40ビ
ットになっている。
【0051】以上の構成により、本実施例では前述の実
施例の判定補正信号生成回路(図2の107)に代わ
り、CPU121がI/Oポート120を介して色空間
類似度判定信号(MKi : i=0,7)をメモリ122にス
トアし、以下に詳述する演算を行って判定補正信号fの
値を決定する。
【0052】図15は本実施例に従うおける色空間判定
回路240〜247の1つの回路構成を示す回路ブロッ
ク図である。ここでは、前述の実施例で示したと同じ構
成要素には同じ参照番号を付し、ここでの説明は省略す
る。
【0053】図15に示す構成によれば、カウンタ30
1の出力値(Zi)が、レジスタ303に格納された定
数(δi)によって除算器310で除算され、その除算
結果が5ビット長の色空間類似度判定信号(MKi : i=
0,7)として出力される。一方、定数(δi)の値には、
図9のUORGの3分の1の値が設定されている。
【0054】以上の構成によって実行される処理によ
り、入力画像信号の色味の分布と、特定原稿の色味の分
布との、RGB色空間上での分布形状の類似度が、5ビ
ット長の色空間類似度判定信号(MKi : i=0,7)によ
り多値データとして表される。
【0055】このようにして生成された色空間類似度判
定信号(MKi : i=0,7)は、以下に示すような論理演
算によって、多値の判定補正信号が決定される。
【0056】f=(max(min(MK0),〜(M
K1)),min(MK2),〜(MK3)),min
(MK4),〜(MK5)),min(MK6),〜(M
K7))) > s1) ここで、(MKi)は類似度判定信号(MKi)の値(i
=0、2、4、6)であり、〜(MKj)は類似度判定
信号(MKj)の1の補数の値であり、>は比較演算子
であり、s1は閾値(前述の実施例のLの値に対応す
る)である。このとき、前述の実施例で示した論理演算
式での2値判定における色空間類似度判定信号の逆転値
をとる演算は、本実施例では多値判定の色空間類似度判
定信号の1の補数をとる演算に対応している。
【0057】さて上記の論理演算式において、閾値(s
1)を適切に設定することにより、入力画像信号の色味
の分布と、特定原稿の色味の分布との、RGB色空間上
での分布形状の類似度を多値で判定することができる。
【0058】これにより、例えば、この多値の判定補正
信号fを入力するプリント信号発生回路105では、f
の値に応じて、即ち、特定原稿との類似度の度合いに応
じて、徐々に色味を変え(例えば、赤味を少しづつ強く
して)濃度信号の各色成分YMCBk信号を生成するよ
うに制御できる。
【0059】従って本実施例に従えば、特定原稿との類
似度の判定結果に多値の判定補正信号fを出力すること
ができるので、そのf値に基づく、段階的に色味を変化
させて出力画像を形成するなどの多様な処理を行なうこ
とができる。
【0060】なお本実施例では、4種類の特定原稿すべ
てについて、特定原稿の色味分布情報との多値の比較結
果と、その特定原稿の色味分布より少し広い色味分布情
報との多値の比較判定結果の1の補数との演算により誤
判定を防止するようにしたが本発明はこれによって限定
されるものではない。例えば、このような方法を用いな
ければ誤判定を防止できない特定原稿に対してのみ上記
の方法を用い、通常の特定原稿を判定させる際には、す
でに提案されている方法、即ち、1つの色味分布情報に
よる判定方法や、特定原稿の色味の分布情報を複数に分
割し、それら複数の色味分布情報での判定結果の論理積
をとる判定方法などと組み合わせて用いてもよい。
【0061】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明は、システム或は装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力カラー画像データを、第1の特定画像の色味分布を示
す情報と、第1の特定画像の色味分布を包含する色味分
布を有した第2の特定画像の色味分布を示す情報とそれ
ぞれ比較し、これらの比較結果に従って、入力カラー画
像データが第1の特定画像を表す画像データであるかど
うかを判別するので、例えば、第2の特定画像が第1の
特定画像と誤判定しやすい色味分布を有する画像であっ
たとしても、より正確に入力画像が第1の特定画像であ
るかどうかを判定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるカラー複写機の
内部構成の概要を示す側断面図である。
【図2】信号処理部11の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】色空間マッチング判定回路106の詳細な構成
を示すブロック図である。
【図4】ROM204に格納されている複数の特定原稿
の色味に関するデータについて、入力データと出力デー
タの関係を示す図である。
【図5】ROM204に格納されている特定原稿の色味
に関する情報を概念的に示す図である。
【図6】平滑回路220〜227の回路構成を示す回路
ブロック図である。
【図7】平滑回路への入力値(Xi )と平滑演算値(Y
i )との関係を示す図である。
【図8】色空間判定回路240〜247の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】RGB座標空間において表現される特定画像と
入力画像の色味の特性を示す図である。
【図10】誤判定防止処理の概念について説明する図で
ある。
【図11】判定補正信号生成回路107の詳細な構成を
示す回路ブロック図である。
【図12】タイミング発生回路205が発生するタイミ
ング信号を示す図である。
【図13】プリント信号生成回路105の構成を示すブ
ロック図である。
【図14】他の実施例に従う信号処理部11の構成を示
すブロック図である。
【図15】他の実施例に従う色空間判定回路240〜2
47の1つの回路構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 プリンタ部 11 信号処理部 105 プリント信号発生回路 106 色空間マッチング判定回路 107 判定補正信号生成回路 204 ROM 209 SRAM 220〜227 平滑回路 240〜247 色空間判定回路 301 カウンタ 302 比較器(コンパレータ) 310 除算器 601〜602 マスキングUCR演算回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像データを入力する入力工程
    と、 前記カラー画像データの色味分布を第1の特定画像の色
    味分布と比較する第1比較工程と、 前記カラー画像データの色味分布を、前記第1の特定画
    像の色味分布を包含する色味分布を有した第2の特定画
    像の色味分布と比較する第2比較工程と、 前記第1及び第2比較工程の比較結果に従って、前記カ
    ラー画像データが前記第1の特定画像を表す画像データ
    であるかどうかを判別する判別工程とを有することを特
    徴とするカラー画像処理方法。
  2. 【請求項2】 カラー画像データを入力する入力手段
    と、 第1の特定画像の色味分布を示す情報と、前記第1の特
    定画像の色味分布を包含する色味分布を有した第2の特
    定画像の色味分布を示す情報とを格納する記憶手段と、 前記カラー画像データの色味分布を、前記記憶手段に格
    納された前記第1の特定画像の色味分布を示す情報と比
    較する第1比較手段と、 前記カラー画像データの色味分布を、前記記憶手段に格
    納された前記第2の特定画像の色味分布を示す情報と比
    較する第2比較手段と、 前記第1及び第2比較手段の比較結果に従って、前記カ
    ラー画像データが前記第1の特定画像を表す画像データ
    であるかどうかを判別する判別手段とを有することを特
    徴とするカラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】 画像原稿を光学的に走査して、カラー画
    像データを生成する画像データ生成手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のカラー画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記判別手段は、前記カラー画像データ
    が前記第1の特定画像を表す画像データであるかどうか
    の可能性を、前記カラー画像データと前記第1及び第2
    の特定原稿の各々との類似度の度合いに従って、段階的
    に評価する段階的評価手段を含むことを特徴とする請求
    項2に記載のカラー画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記判別手段による判別結果に従って、
    前記カラー画像データの色調を変化させて画像形成を行
    なって出力する出力手段をさらに有することを特徴とす
    る請求項2に記載のカラー画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記カラー画像データの色味分布、前記
    第1の特定画像の色味分布、前記第2の特定画像の色味
    分布は、RGB空間において表現される画像の各画素の
    画素値の分布であることを特徴とする請求項2に記載の
    カラー画像処理装置。
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