JPH0944669A - 画像処理方法及びその装置 - Google Patents

画像処理方法及びその装置

Info

Publication number
JPH0944669A
JPH0944669A JP7193096A JP19309695A JPH0944669A JP H0944669 A JPH0944669 A JP H0944669A JP 7193096 A JP7193096 A JP 7193096A JP 19309695 A JP19309695 A JP 19309695A JP H0944669 A JPH0944669 A JP H0944669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
signal
distribution information
similarity
counting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7193096A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ishimoto
高一 石本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7193096A priority Critical patent/JPH0944669A/ja
Publication of JPH0944669A publication Critical patent/JPH0944669A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 判定すべき特定の原稿画像と同じような色調
の原稿、つまり特定の原稿画像と同じ色を全て含む、よ
り多い色数の色が用いられている原稿の場合には、その
原稿が特定原稿ではないにも関らず、特定原稿であると
誤って判定されることがあった。 【解決手段】 CCD510より入力される原稿画像に
応じた画像信号と、ROMに記憶されている特定画像の
有する色味分布情報との類似度を、第1の色空間類似度
判定回路106により1画素ごとに判定する。更に、C
PU121は、この判定結果に基づいて、色味分布情報
のそれぞれに対応した類似画素数をメモリ122で計数
し、この計数された各色味分布情報ごとの類似画素数に
応じて、CCD121により読取った原稿画像と、記憶
されている特定画像との類似度を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像が特定画
像に類似しているか否かを検出する画像処理方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機の性能向上に伴い、
その不正利用、即ち、例えば紙幣、有価証券などの偽造
に用いられてしまうということが問題となっている。こ
のため特定の原稿の複製を防止する機能を搭載したカラ
ー複写機が提案されている。その機能は、特定の原稿画
像の色味の色空間上での分布情報を予め登録しておき、
入力した画像信号の色味の分布と比較することによっ
て、その入力画像が特定の原稿画像であるか否かを判定
し、その場合にはその原稿画像の複写を禁止するという
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、判定すべき特定の原稿画像と同じような色調の
原稿、つまり特定の原稿画像と同じ色を全て含む、より
多い色数の色が用いられている原稿の場合には、その原
稿が特定原稿ではないにも関らず、特定原稿であると誤
って判定されることがあった。この様な原稿の場合は、
判定効率を向上させるために、1種類の特定原稿画像に
ついて複数の色味分布情報を求め、これら複数の色味分
布情報に基づく判定結果の論理積を求めて判定するよう
にしても、その様な原稿には特定原稿と全く同じ色が全
て含まれているため誤判定を回避するのが困難であっ
た。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、特定画像に類似している原稿画像を精度良く判別で
きる画像処理方法及びその装置を提供することにある。
【0005】また本発明の目的は、同じ色味を使用して
いても互いに異なる絵柄の画像同士を精度良く識別でき
る画像処理方法及びその装置を提供することにある。
【0006】また本発明の他の目的は、特定画像と同じ
色を使用した画像が類似していると判断されるのを回避
できる画像処理方法及びその装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は以下のような構成を備える。
即ち、原稿画像に応じた画像信号を入力する入力手段
と、特定画像の有する色味分布情報を予め記憶している
記憶手段と、前記入力手段より入力される画像信号と前
記記憶手段に記憶されている色味分布情報との類似度を
1画素ごとに判定する第1の判定手段と、前記第1の判
定手段による判定結果に基づいて、前記色味分布情報の
それぞれに対応した類似画素数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された各色味分布情報ごとの類
似画素数に応じて前記原稿画像と前記特定画像との類似
度を判定する第2の判定手段とを有する。
【0008】また好ましくは、前記第2の判定手段の判
定結果に応じて前記入力手段により入力された画像信号
を変換して出力する出力手段を更に有する。これによ
り、特定画像に類似している原稿画像を異なる画像とし
て出力することができる。
【0009】また好ましくは、前記第2の判定手段は、
前記原稿画像の画像信号の副走査線数を計数する副走査
計数手段を有し、前記副走査計数手段による計数値が所
定数となる前記原稿画像の所定の領域の画像信号に対し
て類似度を判定する。これにより、原稿画像の所定の副
走査領域に対応する画像毎に類似度を判定できるため、
一部分のみが類似している画像の場合は類似度が高いと
判断されるのを回避できる。
【0010】更に好ましくは、前記第2の判定手段は、
前記原稿画像の画像信号の副走査線数を計数する副走査
計数手段と、前記画像信号の主走査線数を計数する主走
査計数手段とを有し、前記副走査計数手段と前記主走査
計数手段による計数値が所定数となる前記原稿画像の所
定の領域の画像信号に対して類似度を判定する。これに
より、原稿画像の所定の副走査領域及び主走査領域に対
応する画像毎に類似度を判定できるため、一部分のみが
類似している画像の場合は類似度が高いと判断されるの
を回避できる。
【0011】更に好ましくは、前記入力手段は原稿画像
を光電的に走査して読取ることにより画像信号を入力す
る。
【0012】また好ましくは、前記記憶手段は前記原稿
画像の走査回数に対応して色味分布情報を記憶してい
る。これにより、原稿画像の走査回数に応じて類似度の
判定を行うことができる。
【0013】更に、前記第1の判定手段は、前記画像信
号の色味と前記色味分布情報とが一致していることを示
す信号を入力して平滑化する平滑化手段と、前記平滑化
手段により平滑化された信号が一致を示す場合にカウン
トアップする手段と、そのカウントアップされた数値が
所定値以上のときに一致信号を出力するため、画像信号
に含まれるノイズ成分による影響を無くすことができ
る。
【0014】また上記目的を達成するために本発明の画
像処理方法は以下のような工程を備える。即ち、原稿画
像に応じた画像信号を入力する工程と、特定画像の有す
る色味分布情報を予め記憶しておき、入力される画像信
号と記憶されている色味分布情報との類似度を1画素ご
とに判定する工程と、その判定結果に基づいて、前記色
味分布情報のそれぞれに対応した類似画素数を計数する
工程と、計数された各色味分布情報ごとの類似画素数に
応じて前記原稿画像と前記特定画像との類似度を判定す
る工程とを有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】[第1の実施の形態]尚、以下の実施の形
態では、本発明の適用例として複写機の例が示される
が、本発明はこれに限るものではなく、他の種々の装置
に適用できることはもちろんである。
【0017】図2は、本発明の第1の実施の形態の複写
機の構造断面図である。
【0018】図2において、501はイメージスキャナ
部であり、400dpi(ドット/インチ)の解像度で
原稿を読み取り、ディジタル信号処理を行ってプリンタ
部502に出力している。プリンタ部502は、イメー
ジスキャナ部501によって読み取られて信号処理が施
された画像信号を入力し、原稿画像に対応する画像を記
録用紙上に400dpiの解像度で、フルカラーでプリ
ント出力する。
【0019】イメージスキャナ部501において、50
0は鏡面圧板であり、原稿台ガラス503上の原稿50
4はランプ505で照射され、その反射光はミラー50
6,507,508に導かれ、レンズ509によって3
ラインセンサ(以下CCD)510上に結像される。こ
のラインセンサ510は、レッド(R)、グリーン
(G)及びブルー(B)のラインセンサ510−1〜−
3を有し、RGBの色成分を有するフルカラーの画像信
号を信号処理部511に送っている。尚、ランプ505
とミラー506は速度vで、ミラー507,508は速
度v/2で、ラインセンサ510の電気的走査(主走
査)方向に対して垂直方向に機械的に移動されることに
よって原稿全面を走査(副走査)する。
【0020】信号処理部511においては、ラインセン
サ510により読み取られた画像信号を電気的に処理
し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、
ブラック(Bk)の各色成分信号に分解してプリンタ部
502に出力する。また、イメージスキャナ部501に
おける1回の原稿走査につき、M,C,Y,Bkのうち
の1つの色成分がプリンタ部502に送られ、計4回の
原稿走査によって原稿画像1枚の印刷が完了する。
【0021】イメージスキャナ部501の信号処理部5
11より送られてくるM,C,Y,Bkの各色の画像信
号はレーザドライバ512に送られる。このレーザドラ
イバ512は、送られたきた画像信号に応じて半導体レ
ーザ513を変調駆動している。こうして駆動された半
導体レーザ513より出力されるレーザ光は、ポリゴン
ミラー514、f−θレンズ515、ミラー516を介
して、感光ドラム517上に照射されてドラム上を走査
する。
【0022】518は回転現像器であり、マゼンタ現像
部519、シアン現像部520、イエロー現像部521
及びブラック現像部522より構成され、これら4つの
現像部が交互に感光ドラム517に接し、感光ドラム上
に形成された静電潜像を、対応する各色のトナー画像で
現像している。523は転写ドラムであり、用紙カセッ
ト524又は525より供給される記録用紙をこの転写
ドラム523に巻き付け、感光ドラム517上に現像さ
れた各色の画像を記録用紙に転写している。この様にし
て、M,C,Y,Bkの4色分の画像が順次記録用紙に
転写された後、その記録用紙は、定着ユニット526に
よりトナーを記録用紙上に定着した後に排紙される。
【0023】図1は、本実施の形態の複写機の信号処理
部511の構成を示すブロック図で、前述の図面と共通
する部分は同じ番号で示している。
【0024】図1において、510はCCDセンサ、1
02はアナログ増幅器、103はA/D変換器である。
104はシェーディング補正回路で、画像信号の読み取
り位置による明るさのバラツキを補正している。これら
は公知技術のため、ここでは詳述しない。105はプリ
ント信号生成回路であり、R(レッド)、G(グリー
ン)、B(ブルー)からなる入力画像信号を、M(マゼ
ンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラッ
ク)の各信号からなるプリント信号に変換している。こ
のプリント信号生成回路105は、後述の判定のために
要する時間を補正するための遅延手段を含む。また、判
定補正信号f113により、プリンタ部502に出力す
るプリント信号を変調している。
【0025】106は第1の色空間類似度判定回路で、
シェーディング補正された入力画像データと、例えば紙
幣や有価証券などの特定原稿との、色空間での色味の分
布の類似度をリアルタイムで算出する。108は同期信
号生成部で、読み取り同期信号HS109,CLK11
0,VS112を生成している。尚、HS109は主走
査区間信号、CLK110は画素読み取り基本クロック
信号、VS112は原稿読み取りの副走査方向の有効領
域を示す区間信号である。
【0026】一方、121は本実施の形態の複写機の制
御を司るマイクロコンピュータ(以下、CPU)であ
り、120はCPU121に接続される入出力ポート
(以下、I/Oポート)、122はメモリで、CPU1
21により実行される制御プログラムや各種データを記
憶するとともに、CPU121による制御の実行時にワ
ークエリアとして使用されるメモリエリアを提供してい
る。123はライン数カウンタで、副走査方向のライン
数を計数している。このライン数カウンタ123は、主
走査区間信号HS109を計数することで実現され、あ
る画素の副走査方向の位置を、基準位置SPからのライ
ン数で示している。このライン数カウンタ123は、垂
直同期信号VS112でリセットされるものとする。
【0027】面順次信号CNOは、2ビットの出力カラ
ー選択信号であり、4回の読み取り動作の順番を、以下
の如く示す制御信号であり、CPU121よりI/Oポ
ート120を経由して発生され、後述するマスキングU
CR演算回路の動作条件を切り替えている。
【0028】 図3は、本実施の形態の第1の色空間類似度判定回路1
06を説明するブロック図である。
【0029】R201は、シェーディング補正回路10
4からの8ビットのR信号の内の上位5ビットの信号で
ある。同様に、G202は、G信号の上位5ビットの信
号であり、B203はB信号の上位5ビットの信号であ
る。204はROMで、複数種類の特定原稿画像の色味
に関する情報が、例えば図4に示されるように格納され
ている。つまり、特定原稿画像について、その色味分布
を予め調べ、ある画素の色味が、それらの特定原稿画像
の各画素の色味と一致するか否かの判定結果が保持され
ている。
【0030】ROM204のアドレスの上位2ビット
(A15,A16)には、面順次信号であるCNO信号が入
力され、下位15ビットには、シェーディング補正され
たRGB各色の画像信号の上位5ビット(合計15ビッ
ト)が入力されている。即ち、ROM204のアドレス
A0〜A14に前記R,G,B信号の各5ビットが入力
され、それらが複数種類の特定原稿画像それぞれの色味
に合致している場合は“1”、そうでない場合は“0”
である判定信号がデータバスD0〜D7にX0〜X7として
出力される。ROM204から出力されるデータ(D0
〜D7)の各ビットは、第0番目から第7番目までの8
種類の特定原稿画像に対応している。ここで、上述した
各面順次信号CNO信号の値“0”〜“3”に応じて、
それぞれ入力された色の画素データに対してデータバス
D0〜D7から、各特定原稿画像に関する8種類の異なる
色味判定情報が並列に出力される。
【0031】このROM204から出力される色味判定
信号は、AND回路2010〜2017により、網点検
出信号200がハイレベル、即ち、その画素が網点と判
定されたときはロウレベルにされ、それ以外の時は色味
判定信号は平滑回路220に入力されて信号C0〜C7に
変換された後、色空間判定回路240〜247で色空間
が判定され、その結果がSRAM209に格納される。
205は同期信号生成回路108よりのクロック信号C
LK110を入力し、この第1の色空間類似度判定回路
106において必要なタイミング信号を発生している。
270はアドレスジェネレータで、SRAM209にア
クセスするアドレスを発生し、このアドレスはセレクタ
271で切り換えられてSRAM209のアドレスA0
〜A14に入力されている。
【0032】図5及び図6は、ROM204内の色味分
布情報の格納状態を説明する図である。
【0033】例えば、第1スキャン(1枚目の原稿の走
査)時に色空間判定回路245で用いる色味分布情報を
「a5」とし、同様に、第2スキャン(2枚目の原稿の
走査)時に色空間判定回路243で用いる色味分布情報
を「b3」とする。また、後述するように、例えば「a
5」,「b3」は、これらの色味分布情報を用いてなさ
れた判定結果をストアするメモリのアドレスをも示す。
よって、図5は、後述するメモリ122のアドレス・マ
ップ(図7)にそのまま対応づけられることになる。図
5において、a0,b0,c0,d0のそれぞれは色空
間判定回路240に対応する色味分布情報を示し、a
1,b1,c1,d1のそれぞれは色空間判定回路24
1に対応する色味分布情報を示している。以下同様に、
色空間判定回路242〜247のそれぞれに対応した色
味分布情報a2,b2〜c7,d7が記憶されている。
【0034】図7はメモリ122の第1〜第4スキャン
に対応したカウンタのメモリマップを示す図で、第1〜
第4スキャンのそれぞれ毎に、各色味分布情報に対応し
たカウンタが設けられている。例えば、702は第1ス
キャンの各色味分布情報(a0〜a7)に応じたカウン
タエリアを示し、各色味分布情報に応じた出現数を計数
したカウント値が記憶される。更に、図7のメモリ12
2のアドレス・マップに示されているように、メモリ1
22には、第2の色空間類似度判定処理を行う一定領域
を示す副走査方向の座標をストアしておく領域701も
確保されているものとする。図7における領域701の
値「xa」は、図8に示されている、第1の色空間類似
度判定の結果を計数する一定領域の終点の副走査方向の
座標をストアするメモリのアドレスである(詳細後
述)。
【0035】本実施の形態では、4回のスキャンで8種
類の特定原稿画像に対して判定を行う場合について説明
する。ここでは同じ特定原稿画像について、4つの色味
分布情報を用いて判定を行う。例えば、第1スキャン時
には、「a0」〜「a3」の4つのデータを用いて1種
類、「a4」〜「a7」の4つのデータを用いてもう1
種類というように、1回のスキャンで2種類の特定原稿
画像について判定を行う。また、第2スキャンでは「b
0」〜「b3」で1種類、「b4」〜「b7」でもう1
種類の特定画像との類似度を判定する。以下同様にし
て、4回のスキャンで計8種類の特定原稿画像について
判定を行うことができる。
【0036】図9は、平滑回路220から227の内の
1つの回路構成を示すブロック図で、他の平滑回路の構
成も同様である。
【0037】図9において、701,702は乗算器、
703は加算器で、乗算器701,702で乗算された
結果同士を加算している。704はラッチ回路で、加算
器703による加算結果をクロックCLK4に同期して
一時的に格納している。705はコンパレータで、ラッ
チ回路704にラッチされた値と所定値(α)とを比較
している。乗算器701,702及び加算器703によ
り、入力データと1つ前のデータとの加重平均により、
図10に示されるような連続性を加味した判定が可能と
なる。
【0038】図10は、入力xiと平滑演算値yiとの
関係を示す図である。
【0039】ROM204より出力される信号xiの値
が連続して“1”(特定原稿画像の色味に一致)であれ
ば、yiの値が増大する。これにより、入力信号が連続
して特定原稿画像の色味に合致している場合に平滑演算
値yiの値が大きくなる。これによりコンパレータ70
5に入力されるyiの値が大きくなり、閾値α異常にな
ると、その出力Cnが“1”となる。こうして、各平滑
回路より出力される信号C0〜C7が“1”となる。こう
することにより、より正確な色味の一致度の判定が可能
にしている。
【0040】図3の240から247は色空間判定回路
を示し、図11に示されているように、RGB色空間に
おける、特定原稿画像のデータと入力画像信号のデータ
の類似度をリアルタイムで算出し、色空間類似度判定信
号MK0〜MK7を出力している。
【0041】図12は色空間判定回路240〜247の
うちの1つの回路構成を示す回路ブロック図で、他の色
空間判定回路の構成も同様である。
【0042】図12に示す本実施の形態の回路構成よ
り、SRAM209からのデータDnと、平滑回路から
の信号Cnとが図12のNOR回路1200,1201
により論理和(OR)演算され、その結果であるDnが
SRAM209に書き込まれる。また、データDnが
“0”から“1”に遷移する場合にのみAND回路12
05の出力がハイレベルになり、カウンタ301がイネ
ーブルとなってカウントが行われる。またカウンタ30
1は、フリップフロップ1202,1203及びNAN
D回路1204とにより、副走査区間信号VS112の
立上がりでクリアされる。そして、カウンタ301の計
数値Zn(10ビット)と、レジスタ303にセットさ
れている定数(δn)とがコンパレータ302で大小比
較され、計数値Zn>δnの場合にMKn=0となる信号
が出力される。このδnの値は、図11のUorg(斜線
部の体積)のL(%)の値に設定されている(本実施の
形態ではL=70とする)。
【0043】 δn=Uorg×L/100 (式1) ここで、Uorgは、図11において、一辺がR,G,B
の座標軸のそれぞれを1/32に区分した長さの立方体
を単位体積とする値である。
【0044】この処理により、入力画像信号の色味の分
布が、特定原稿の色の分布と、RGB色空間でほぼ同一
の形状となったとき、色空間類似度判定信号であるMK
n信号が“1”に設定される。
【0045】次に、第2の色空間類似度判定処理につい
て、例を挙げて説明する。
【0046】例えば、図13で示されるようなチャート
1300,1301を判定する場合を考える。
【0047】チャート1300を判定するためには、色
A,B,C,Dについての4つの色味分布情報が設定さ
れる。従来は、これら4つの色味分布情報による類似度
判定の結果の論理積をとって判定結果としていた。しか
しながら、この方法では、チャート1301のように、
これら色A,B,C,D全てを含む原稿の場合は、チャ
ート1300の原稿と同一であるとして誤判定してしま
う。
【0048】そこで、本実施の形態では、同一の特定原
稿画像に対して異なる色味分布情報を用いた第1の類似
度の判定を1画素ごとに行い、各々の色味分布情報ごと
の第1の類似度判定の結果をある一定の領域内で計数
し、それら第1の判定結果の画素数の比率に基づいて、
さらに第2の類似度の判定を行うことで、誤判定を回避
する。
【0049】本実施の形態では、図8に示すように、主
走査方向にym、副走査方向にxmの長さを持つ領域80
1,802,803を第2の類似度の判定を行う一定領
域とする。即ち、副走査方向のライン数カウンタ123
の値がxmの倍数となるごとに、第2の色空間類似度判
定処理を行い、その後、1画素毎の第1の類似度判定の
結果の計数値をクリアするわけである。
【0050】一定領域内での第1の類似度の判定結果の
画素数の比率に基づく、第2の色空間類似度判定は、以
下の式全てが成り立つか否かによる。
【0051】 |Sx−Tx|<ε(x=A,B,C,D) (式2) Sx:計数された判定画素数の比率(x=A,B,C,
D) Sx=nx/(nA+nB+nC+nD) (x=A,B,C,D) nx:それぞれの色味分布情報について計数された判定
画素数(x=A,B,C,D) Tx:理論値(x=A,B,C,D) ε:閾値 チャート1300において、色A,B,C,Dである部
分が占める面積比はそれぞれ以下のようになっているも
のとする。
【0052】[チャート1300] A 20% B 10% C 60% D 10% 上記の値を理論値Tx(x=A,B,C,D)、閾値ε
を“5”として、チャート1300,1301を判定処
理すると以下のようになるものとする。
【0053】 [チャート1300] [判定結果] A 19% 真 B 8% 真 C 60% 真 D 13% 真 [チャート1301] [判定結果] A 24% 真 B 23% 偽 C 25% 偽 D 28% 偽 この結果、チャート1300を判定でき、かつチャート
1301を誤判定することもない。
【0054】CPU121は、第2の色空間類似度判定
の結果に応じて、判定補正信号f113を“1”(ハイ
レベル)または“0”(ロウレベル)に設定する。図3
のセレクタ271,272は、副走査区間信号VS11
2がロウレベルのとき、SRAM209の内容をゼロク
リアするためのものである。アドレス・ジェネレータ2
70は、SRAM209の全てのアドレスを順次に発生
する回路である。そして、VS112がロウレベルのと
き、アドレスジェネレータ270が発生するアドレス信
号に従って、SRAM209の内容が“0”にクリアさ
れる。205はタイミング発生回路で、図14に示され
るようなタイミング信号を発生する。
【0055】CLK4は基本クロックCLK110を4
分周したクロック信号であり、信号207は、SRAM
209の書き込みイネーブル端子に接続するライト信号
であり、信号208は、SRAM209の読み出しイネ
ーブル端子を制御するリード信号である。
【0056】図15はプリント信号生成回路105を説
明する回路ブロック図である。
【0057】マスキングUCR演算回路A601は、通
常時に、入力RGB信号よりプリントYMCBk信号を
生成する回路である。この回路は、面順次信号CNOの
値により、信号生成の条件を変える。マスキングUCR
演算回路B602は、入力画像信号が特定原稿画像に合
致すると判定された場合、色味を変えた(例えば赤みを
強く)プリントY’M’C’Bk’信号を生成する回路
である。セレクタ603は、CPU121より出力され
る判定補正信号f113によって、マスキングUCR演
算回路601又は602の信号を選択して、プリント信
号として出力することにより、特定眼光画像に一致する
画像データを色味を変えてプリンとすることが可能とな
る。また、特定原稿画像に類似していると判定された場
合には、再生画像をベタ黒で塗りつぶしたり、その複写
機の電源をオフにするなど正常な像形成(複写動作)が
行えないようにしてもよい。
【0058】本実施の形態においては、CPU121は
図16及び図17のフローチャートで示される手順に従
って特定原稿画像かどうかを判定し、類似していれば判
定補正信号f113を“1”(ハイレベル)に、そうで
ないときは“0”(ロウレベル)に設定する。以下に、
図16及び図17のフローチャートを参照して、その手
順を詳述する。尚、この処理を実行する制御プログラム
はメモリ122の例えばROMエリアに記憶されてお
り、CPU121の制御の下に実行される。
【0059】複写機のコピー開始が指示されることによ
りコピー動作が開始されると、まずステップS1で、C
PU121はメモリ122の使用されるワークエリアを
ゼロにクリアし、判定補正信号f113をロウレベルに
セットする。次にステップS2に進み、イメージスキャ
ナ部501を駆動して、原稿画像の第1スキャンを行
う。
【0060】図17は、このようなイメージスキャン時
における処理を示すフローチャートで、イメージスキャ
ナ部501によるスキャンが開始されると、ステップS
11において、図7に示すように、メモリ122のアド
レスxa701に値(xm)をセットする。この後、第
1の色空間類似度判定回路106にシェーディング補正
回路104よりの画像信号が入力され、その画像信号に
基づいて、予めROM204に登録されている特定原稿
画像に対する類似度判定処理がなされる(ステップS1
2)。次にステップS13に進み、色空間判定回路24
0〜247より出力される色空間類似度判定信号MKn
(n=0〜7)が“1”であるかどうかを調べ、そうで
あればステップS14に進み、メモリ122の対応する
アドレスの領域にセットされた値に1を加算する(ステ
ップS14)。
【0061】これは例えば図7において、第1スキャン
において、MK1=1、MK5=1であれば、メモリ12
2のカウンタエリア702のアドレス(a1)と(a
5)にセットされた計数値に1が加算され、色空間類似
度判定信号MKnが“0”である場合は、そのnの値に
対応するアドレス(an)にセットされている計数値は
加算されない。
【0062】次にステップS15に進み、CPU121
が、副走査方向ライン数カウンタ123の値(Cl)を
取得する。そしてステップS16に進み、副走査方向ラ
イン数カウンタ123の値(Cl)が、メモリ122の
アドレス(xa)にセットされている値、ここではx
m、以上かどうかを調べ、そうであればステップS17
に進み、第2の色空間類似度判定処理を行う。これは例
えば、第1スキャンにおいては、上記式2の(A,B,
C,D)にあたるのは、メモリ122のアドレス(a0
〜a3)と、アドレス(a4〜a7)に記憶されている
2組の数値である。メモリ122のこれらアドレスに記
憶されているそれぞれの色味分布情報に対応して計数さ
れた画素数に基づいて式2を用いて評価することによっ
て、第2の色空間類似度判定処理を行う。こうしてステ
ップS18で、第2の色空間類似度判定結果が真稼動か
を判定し、真であればステップS19に進み、判定補正
信号f113を“1”(ハイレベル)としてステップS
20に進む。
【0063】一方、偽ならばステップS20に進み、各
スキャンに対応してメモリ122の対応するアドレス、
例えば第1スキャンの時はan(n=0〜7)をゼロに
クリアし、アドレス(xa)にセットされている値に
(xm)を加算する。
【0064】一方、ステップS16で、副走査方向ライ
ン数カウンタ123の値C1が、メモリ122のアドレ
ス(xa)にセットされている値より小さいならば、何
も行わなずにステップS21に進む。ステップS21で
は、スキャンが終了しているか否かを判断し、終了して
いないときはステップS12に戻り、次の画素にあたる
画像信号を入力して、前述と同様の処理を行う。
【0065】こうして、図16のステップS2の第1番
目のスキャンが終了したならばステップS3に進んで、
第2のスキャンを行い、以下順に、第3スキャン(ステ
ップS4)、第4スキャン(ステップS5)を実行す
る。尚、これら第1〜第4スキャンの手順は、前述の第
1スキャンの手順と同じであるため、ここでは詳述しな
い。ただ異なる点は、判定に用いる色味分布情報と、判
定結果をストアするメモリ122のアドレスのみであ
る。即ち、第2,第3,第4スキャン時にMKn(n=
0〜7)に対応するのは、それぞれbn,cn,dn
(n=0〜7)である。
【0066】以上で、コピーを終了する。
【0067】この様な手順によって、複写対象の画像が
特定原稿画像に類似していると判定した場合は、その判
定結果が真となった判定領域の次の領域から、通常と異
なるプリント条件でコピーが行われることになる。
【0068】[第2の実施の形態]前述の第1の実施の
形態では、第2の類似度判定を行う領域は副走査方向に
のみ区切り、主走査方向には区切らなかった。これに対
しこの第2の実施の形態では、主走査方向と副走査方向
の両方に対して区切ることにより、より特定原稿画像の
大きさに近付けることで判定精度を高めるようにしてい
る。
【0069】図18は、本発明の第2の実施の形態の複
写機の信号処理部511の構成を示すブロック図で、図
1と同じ構成の部分は同じ番号で示し、それらの説明を
省略する。
【0070】図18において、124は主走査方向の出
力ビット数を計数するカウンタである。主走査方向出力
ビット数カウンタ124は、CPU121が画素読み取
り基本クロック信号CLK110を計数することで実現
し、当該画素の主走査方向の位置を、図8に示される基
準位置SPからの出力ビット数、即ち画素数で表す。
尚、この主走査方向出力ビット数カウンタ124は、水
平同期信号HSでリセットされる。また125,126
はゲート回路で、それぞれOE信号がロウレベルのとき
に、対応する第1の色空間類似度判定回路106,12
7にそれぞれ5ビットの色信号を出力している。尚、こ
れらOE信号は、主走査方向出力ビット数カウンタ12
4の値に応じて、CPU121により制御される。第1
の色空間類似度判定回路127は、第1の色空間類似度
判定回路106と全く同じ構成である。
【0071】この第2の実施の形態においては、主走査
方向出力ビット数カウンタ124の値に応じてゲート回
路125,126を制御し、2つの判定回路106,1
27に入力される色信号を切り替えることによって、図
19に示すように、第2の判定の領域を主走査方向に2
つに区切っている。
【0072】図19は、第2の実施の形態における、第
2の類似度判定の判定領域を説明するための図である。
【0073】この第2の実施の形態では、主走査方向に
ym、副走査方向にxmの長さを有する領域を、第2の類
似度判定を行う一定領域とする。即ち、主走査方向出力
ビット数カウンタ124の値がymになるごとに、画像
信号を入力する判定回路106,127との間で切り替
え、主走査方向に2つに区切られた各々の領域毎に、1
画素ごとの第1の類似度判定の結果を計数する。そし
て、副走査方向ライン数カウンタ123の値がxmの倍
数となる度に、2つの判定回路106,127のそれぞ
れで第2の色空間類似度判定処理を行い、その後、1画
素ごとの第1の類似度判定の結果の計数値をクリアする
わけである。
【0074】第2の実施の形態では、4回のスキャンで
8種類の特定原稿画像との類似度を判定する場合につい
て説明する。即ち、前述の第1の実施の形態と同様に、
同じ特定原稿画像について、4つの色味分布情報を用い
て判定を行う。例えば、第1スキャン時には、(a0〜
a3)の4つのデータを用いて1種類、(a4〜a7)
の4つのデータを用いてもう1種類というように、1回
のスキャンで2種類の特定原稿画像との類似度を判定す
る。第2スキャンは(b0〜b3)で1種類、(b4〜
b7)でもう1種類とし、以下同様にして、4回のスキ
ャンで計8種類の特定原稿画像との類似度を判定するわ
けである。
【0075】図20は、この第2の実施の形態におけ
る、メモリ122のアドレス・マップを示す図である。
この第2の実施の形態においては、アドレス1n,2n
(n=0〜7)はそれぞれ主走査方向に2つに区切られ
た各々の領域に対応している。そして判定に用いる色味
分布情報は、例えば、第1スキャン時には(a0〜a
7)であり、第2スキャン時は(b0〜b7)である。
以下同様に、各スキャンごとに異なるデータが用いられ
ているが、判定結果が計数されるメモリ122のアドレ
スは、当該画素の主走査方向の座標に応じて、常に(1
n)もしくは(2n)(n=0〜7)になる。
【0076】また、メモリ122には、第2の色空間類
似度判定処理を行う一定領域を示す主走査、副走査方向
の座標を記憶しておく領域も確保されているものとす
る。また、図20におけるアドレス(xa),(ya)
はそれぞれ、図19に示されている、第1の色空間類似
度判定の結果を計数する一定領域の終点の副走査方向の
座標値と、主走査方向の座標値を記憶するメモリ122
のアドレスを示している。従って、アドレス(xa)に
は初期値としてxmが、アドレス(ya)にはymが記憶
される。
【0077】この第2の実施の形態においては、CPU
121は、図21〜図23のフローチャートで示される
手順に従って、イメージスキャナ部501で読取った画
像信号が特定原稿画像に類似しているか否かを判定し、
類似しているときは判定補正信号f113を“1”(ハ
イレベル)に、そうでないときは“0”(ロウレベル)
に設定する。以下、これら図21〜図23のフローチャ
ートを参照して、その手順を詳述する。尚、このフロー
チャートで示された処理を実行する制御プログラムは、
メモリ122の、例えばROMエリアに記憶されてお
り、CPU121の制御の下に実行される。
【0078】前述の第1の実施の形態と同様に、原稿台
上に原稿が載置されコピー開始キーが押下されることに
よりコピーが開始されるとステップS30に進み、メモ
リ122の使用するワークエリアをゼロクリアし、判定
補正信号f113を“0”(ロウレベル)にセットす
る。次にステップS31に進み、第1スキャンを行う。
この処理の詳細は図22及び図23のフローチャートで
示されている。
【0079】スキャンが開始されるとステップS40に
進み、メモリ122のアドレス(xa)に値“xm”
を、アドレス(ya)に値“ym”をセットする。次に
ステップS41に進み、主走査方向出力ビット数カウン
タ124の値Cbを取得する。そしてステップS42に
進み、主走査方向出力ビット数カウンタ124の値Cb
とアドレス(ya)の値とを比較し、メモリ122のア
ドレス(ya)にセットされている値“ym”より小さ
いならばステップS43に進み、ゲート回路125,1
26のイネーブル信号OE1をロウレベルに,OE2を
ハイレベルにセットする。これによりステップS44
で、第1の色空間類似度判定回路106が選択されて、
第1の色空間類似度判定処理が行われる。
【0080】ステップS45において、色空間類似度判
定信号MKn(n=0〜7)が“1”である時はステッ
プS46に進み、メモリ122のアドレス1n(n=0
〜7)の領域にセットされた値に1を加算する。尚、色
空間類似度判定信号MKnが“0”である場合は、対応
するアドレスにセットされている値に対しては何も行わ
ない。
【0081】一方、ステップS42で、主走査方向出力
ビット数カウンタ124の値Cbがメモリ122のアド
レス(ya)にセットされている値ym以上であればス
テップS47に進み、ゲート回路125,126のイネ
ーブル信号OE1をハイレベルに、OE2をロウレベル
にセットする。これによりステップS48で、第1の色
空間類似度判定回路127が選択されて判定処理が行わ
れる。そしてステップS49で、色空間類似度判定信号
MKn(n=0〜7)が“1”であるときはステップS
50に進み、メモリ122のアドレス2n(n=0〜
7)の領域にセットされた値に1を加算する。尚、ステ
ップS49で、色空間類似度判定信号MKnが“0”で
ある時は、対応するアドレスにセットされている値に対
して何も行わない。こうしてステップS45,S46,
S49或はS50の処理が終了すると図23のステップ
S51に進む。
【0082】ステップS51では、CPU121が、副
走査方向ライン数カウンタ123の値C1を取得する。
そしてステップS52に進み、副走査方向ライン数カウ
ンタ123の値Clがメモリ122のアドレス(xa)
にセットされている値“xm”と比較し、値Clがそれ
以上ならばステップS53に進み、第2の色空間類似度
判定処理を行う。
【0083】ここで、前述の(式2)の(A,B,C,
D)にあたるのは、メモリ122のアドレス(10,1
1,12,13)と、(14,15,16,17)と、
(20,21,22,23)と、(24,25,26,
27)の4組である。メモリ122のこれらアドレスに
ストアされている、それぞれの色味分布情報に対応して
計数された判定画素数に基づいて、前述の(式2)を評
価することによって、第2の色空間類似度判定処理を行
う。こうしてステップS54に進み、第2の色空間類似
度判定結果が真かどうかを判断し、真ならばステップS
55に進み、判定補正信号f113を“1”(ハイレベ
ル)とし、偽ならばそのままステップS56に進む。ス
テップS56では、メモリ122のアドレス1n,2n
(n=0〜7)をゼロにクリアし、アドレス(xa)に
セットされている値に“xm”を加算してステップS5
7に進む。
【0084】一方、ステップS52で、副走査方向ライ
ン数カウンタ123の値C1が、メモリ122のアドレ
ス(xa)にセットされている値より小さいならばステ
ップS57に進む。ステップS57では、スキャンが終
了したかどうかを判断し、終了していない場合はステッ
プS41に戻り、次の画素にあたる画像信号を入力し前
述した処理を実行する。そしてステップS57でスキャ
ンが終了した場合は、図21のステップS32に進み、
第2スキャンを行う。以下順次、第3スキャン(S3
3)、第4スキャン(S34)を行う。尚、これらの手
順は第1スキャン(S31)と同様であるため、その処
理は詳述しない。これら各スキャンで異なる点は、判定
に用いる色味分布情報が異なるのみであり、第2,第
3,第4スキャン時にMKn(n=0〜7)に、それぞ
れbn,cn,dn(n=0〜7)が対応する。
【0085】以上のようにしてコピー動作を終了する。
【0086】以上説明したように第2の実施の形態によ
れば、読取った原稿が特定原稿画像に類似しているか否
かを判断し、類似していると判断されたときは、その屡
次していると判断された領域の次の副走査方向の領域か
ら、通常と異なるプリント条件、即ち、とく知恵の色を
用いた印刷或は塗りつぶし等による、コピー動作が行わ
れることになる。
【0087】また本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置に本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できる。この場合、本発明に係るプログ
ラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成することにな
る。そして記憶媒体からそのプログラムをシステム或は
装置に読み出すことによって、そのシステム或は装置が
そのプログラムに従って動作する。
【0088】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、特定原稿画像に対して異なる色味分布情報を用いた
第1の類似度の判定を1画素ごとに行い、各々の色味分
布情報ごとの第1の類似度判定の結果をある一定の領域
内で計数し、それら第1の判定結果の画素数の比率に基
づいて、さらに第2の類似度の判定を行うことにより、
特定画像と絵柄が異なっているにも拘わらず、単に同じ
色を使用しているだけで特定原稿画像に類似している誤
って判定されるのを回避することができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
定画像に類似している原稿画像を精度良く判別できると
いう効果がある。
【0090】また本発明によれば、同じ色味を使用して
いても互いに異なる絵柄の画像同士を精度良く識別でき
るという効果がある。
【0091】また本発明によれば、特定画像と同じ色を
使用した画像が類似していると判断されるのを回避でき
る効果がある。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の複写機の信号処理部の構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施の形態の複写機の構成を示す構造断面図
である。
【図3】第1の実施の形態の第1の色空間類似度判定回
路の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態における第1の色空間類似度判定
回路のROMに記憶された色味分布情報を説明するため
の図である。
【図5】本実施の形態の第1の色空間類似度判定回路の
ROMに記憶された色味分布情報を説明するための図で
ある。
【図6】本実施の形態の第1の色空間類似度判定回路の
ROMに記憶された色味分布情報を説明するための図で
ある。
【図7】本実施の形態の信号処理部のメモリのアドレス
マップを示す図である。
【図8】本実施の形態の第2の類似度判定処理における
判定領域を説明する図である。
【図9】本実施の形態の平滑回路の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図10】本実施の形態における入力Xiと平滑演算値
Yiとの関係を示す図である。
【図11】RGB色空間における特定原稿画像と入力画
像の類似度を説明するための図である。
【図12】本実施の形態の色空間判定回路の構成を示す
ブロック図である。
【図13】第2の色空間類似度判定について説明する図
である。
【図14】図12の各信号のタイミング図である。
【図15】本実施の形態のプリント信号生成回路の構成
を説明するブロック図である。
【図16】本実施の形態の信号処理部のCPUによる処
理を示すフローチャートである。
【図17】図16のステップS2〜S5の各ステップの
処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施の形態における複写機の
信号処理部の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態における第2の類
似度判定の判定領域を説明する図である。
【図20】第2の実施の形態におけるメモリのアドレス
マップを示す図である。
【図21】第2の実施の形態におけるCPUによる処理
を示すフローチャートである。
【図22】図21のステップS31〜S34のそれぞれ
の処理を示すフローチャートである。
【図23】図21のステップS31〜S34のそれぞれ
の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
104 シェーディング補正回路 105 プリント信号生成回路 106,127 第1の色空間類似度判定回路 121 CPU 122 メモリ 123 ライン数カウンタ 124 ビット数カウンタ 125,126 ゲート回路 204 ROM 205 タイミング発生回路 209 SRAM 220〜227 平滑化回路 240〜247 色空間判定回路 501 イメージスキャナ部 502 プリンタ部 510 CCD

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像に応じた画像信号を入力する入
    力手段と、 特定画像の有する色味分布情報を予め記憶している記憶
    手段と、 前記入力手段より入力される画像信号と前記記憶手段に
    記憶されている色味分布情報との類似度を1画素ごとに
    判定する第1の判定手段と、 前記第1の判定手段による判定結果に基づいて、前記色
    味分布情報のそれぞれに対応した類似画素数を計数する
    計数手段と、 前記計数手段により計数された各色味分布情報ごとの類
    似画素数に応じて前記原稿画像と前記特定画像との類似
    度を判定する第2の判定手段と、を有することを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の判定手段の判定結果に応じて
    前記入力手段により入力された画像信号を変換して出力
    する出力手段を更に有することを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の判定手段は、前記原稿画像の
    画像信号の副走査線数を計数する副走査計数手段を有
    し、前記副走査計数手段による計数値が所定数となる前
    記原稿画像の所定の領域の画像信号に対して類似度を判
    定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の判定手段は、前記原稿画像の
    画像信号の副走査線数を計数する副走査計数手段と、前
    記画像信号の主走査線数を計数する主走査計数手段とを
    有し、前記副走査計数手段と前記主走査計数手段による
    計数値が所定数となる前記原稿画像の所定の領域の画像
    信号に対して類似度を判定することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段は原稿画像を光電的に走査
    して読取ることにより画像信号を入力することを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段は前記原稿画像の走査回数
    に対応して色味分布情報を記憶していることを特徴とす
    る請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段は画像信号の各色信号をア
    ドレスとして入力し当該アドレスに対応して色味分布情
    報を読み出すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か1項に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の判定手段は、前記画像信号の
    色味と前記色味分布情報とが一致していることを示す信
    号を入力して平滑化する平滑化手段と、前記平滑化手段
    により平滑化された信号が一致を示す場合にカウントア
    ップする手段と、そのカウントアップされた数値が所定
    値以上のときに一致信号を出力することを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 原稿画像に応じた画像信号を入力する工
    程と、 特定画像の有する色味分布情報を予め記憶しておき、入
    力される画像信号と記憶されている色味分布情報との類
    似度を1画素ごとに判定する工程と、 その判定結果に基づいて、前記色味分布情報のそれぞれ
    に対応した類似画素数を計数する工程と、 計数された各色味分布情報ごとの類似画素数に応じて前
    記原稿画像と前記特定画像との類似度を判定する工程
    と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記原稿画像と前記特定画像との類似
    度の判定結果に応じて、入力された画像信号を変換して
    出力する工程を更に有することを特徴とする請求項9に
    記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記原稿画像と前記特定画像との類似
    度は、前記原稿画像の画像信号の副走査線数を計数し、
    その計数値が所定数となる前記原稿画像の所定の領域の
    画像信号に対して判定されることを特徴とする請求項9
    又は10に記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記原稿画像と前記特定画像との類似
    度は、前記原稿画像の画像信号の副走査線数と前記画像
    信号の主走査線数とを計数し、これら計数値が所定数と
    なる前記原稿画像の所定の領域の画像信号に対して判定
    されることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像
    処理方法。
  13. 【請求項13】 前記画像信号は原稿画像を光電的に走
    査して読取ることにより入力されることを特徴とする請
    求項9乃至12のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記色味分布情報は、前記原稿画像の
    走査回数に対応して記憶されていることを特徴とする請
    求項13に記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】 前記色味分布情報は、画像信号の各色
    信号をアドレスとして入力し当該アドレスに対応して読
    み出されることを特徴とする請求項9乃至14のいずれ
    か1項に記載の画像処理方法。
JP7193096A 1995-07-28 1995-07-28 画像処理方法及びその装置 Withdrawn JPH0944669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7193096A JPH0944669A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 画像処理方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7193096A JPH0944669A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 画像処理方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0944669A true JPH0944669A (ja) 1997-02-14

Family

ID=16302175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7193096A Withdrawn JPH0944669A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 画像処理方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0944669A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8593657B2 (en) 2010-02-01 2013-11-26 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing method, image processing apparatus, image forming apparatus, and recording medium for detecting printing-prohibited pattern

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8593657B2 (en) 2010-02-01 2013-11-26 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing method, image processing apparatus, image forming apparatus, and recording medium for detecting printing-prohibited pattern

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0733958B2 (en) Image processing apparatus
JP2614369B2 (ja) 画像処理装置
JP3566334B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
EP0637165B1 (en) Image processing system with forgery prevention function
US5418602A (en) Image processing with anti-forgery provision
US5847849A (en) Image processor apparatus capable of updating reference data for determining similarity between features
JPH0944669A (ja) 画像処理方法及びその装置
JPH06110988A (ja) 画像処理装置
JP3210031B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3320186B2 (ja) 画像形成方法、画像処理システム、像形成装置及び画像入力装置
JP3264523B2 (ja) 画像処理装置
JP3272739B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP3015303B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JPH07182518A (ja) 画像処理方法及びその装置
JP3281424B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP3313738B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JPH06326854A (ja) 画像処理装置
JP3245154B2 (ja) 画像処理装置
JP3227174B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理装置のための制御方法
JPH08167999A (ja) 画像処理装置
JP2001028688A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP3313778B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JPH087105A (ja) カラー画像処理方法及びその装置
JPH07274027A (ja) 画像処理装置
JPH07175923A (ja) 画像処理方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021001