JP3313778B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JP3313778B2
JP3313778B2 JP25820992A JP25820992A JP3313778B2 JP 3313778 B2 JP3313778 B2 JP 3313778B2 JP 25820992 A JP25820992 A JP 25820992A JP 25820992 A JP25820992 A JP 25820992A JP 3313778 B2 JP3313778 B2 JP 3313778B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置及び画像
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のフルカラー画像形成装置の高画質
化に伴って本来複写されるべきでない性格の原稿が複写
されてしまう危険性が増してきている。このような問題
を回避するために、原稿の内容を判定し、複写すべきで
ない画像については、画像形成を禁止する技術が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複写を
禁止したい原稿としては、紙幣や収入印紙、切手等様々
な種類があり、しかも、日本のものに限らず、外国のも
のも存在する。また、紙幣等は、デザインが変更される
ことがあり、そのすべての場合について、すべての原稿
を判定するように装置を構成することは困難であった。
【0004】そこで、本発明は原稿の判定による複写禁
止の技術を補完し、有効に特定原稿の複写を阻止するこ
とができる画像処理装置及び画像処理方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の画像処理装置は、入力画像と特定画像が類
似しているかどうかを判定する判定手段と、機種固有の
情報に基づいて前記入力画像を変調する変調手段と、前
記入力画像を記録媒体上に画像形成する形成手段と、前
記判定手段により前記入力画像と前記特定画像が類似し
ていると判定された場合には前記形成手段による画像形
成を中止し、前記判定手段により前記入力画像と前記特
定画像が類似していないと判定された場合には前記変調
手段による変調を禁止し、前記形成手段による画像形成
を行い、前記判定手段による判定が不可能の場合には前
記変調手段による変調を行い、前記形成手段による画像
形成を行うように、前記変調手段、及び前記形成手段に
制御信号を出力する制御手段とを有することを特徴とす
る。また、上記課題を解決するため、本発明の画像処理
方法は、入力画像と特定画像が類似しているかどうかを
判定する判定工程と、機種固有の情報に基づいて前記入
力画像を変調する変調工程と、前記入力画像を記録媒体
上に画像形成する形成工程と、前記判定工程により前記
入力画像と前記特定画像が類似していると判定された場
合には前記形成工程による画像形成を中止し、前記判定
工程により前記入力画像と前記特定画像が類似していな
いと判定された場合には前記変調工程による変調を禁止
し、前記形成工程による画像形成を行い、前記判定工程
による判定が不可能の場合には前記変調工程による変調
を行い、前記形成工程による画像形成を行うように制御
信号を出力する制御工程とを有することを特徴とする。
【0006】
【実施例】〈実施例1〉図1は、本発明を実施したフル
カラー複写装置の画像処理の構成を示した図である。同
図において1は画像データの読み取りを行うラインセン
サ、2はシェーディング、補正、変倍などを行う画像処
理回路、3は画像データを2値化する2値化回路、4は
特定の画像を蓄えるための記憶装置、5はラインセンサ
1による入力画像と記憶装置4内の特定の画像が類似し
ているかどうかを判定する判定回路、6は機種特有の情
報を蓄えるRAM、7は2値化されたデータの変調を行
う変調回路、8はインクヘッド駆動回路、9はインクヘ
ッド、10はRAMに機種特有の情報を送り、また判定
回路5の判定結果によりインクヘッド駆動回路8に制御
信号を与える中央演算処理装置である。
【0007】ラインセンサ1により読み込まれたデータ
は画像処理回路2により画像処理を施され2値化回路3
により2値化処理を行われると同時に判定回路5に入力
される。
【0008】判定回路5が入力画像と記憶装置4の判定
データの特徴を比較し、両データが類似していると判定
すると、その判定結果が中央演算処理装置10に入力さ
れ、それによって中央演算処理装置10はインクヘッド
駆動回路8に制御信号を出力する。この制御信号によ
り、インクヘッド駆動回路8は、印字を中止し、判定結
果が出るまでにすでに印字を行ったデータの塗りつぶし
等の処理を行う。
【0009】また、判定回路5が、入力画像と判定デー
タが類似でないと判定、または判定不可能の場合は、中
央演算処理装置10は制御信号を出力せず、画像データ
は画像処理回路により画像処理を施され、2値化回路3
により2値化処理が行われた後、変調回路7によりRA
M6内の機種固有のデータを基に画像データの変調が行
われる。インクヘッド駆動回路8は、インクヘッド9を
駆動し、変調回路7から出力された画像データにより記
録紙上に画像形成を行う。
【0010】〈実施例2〉図2は、本発明を実施したフ
ルカラー複写装置の画像処理の構成を示した図である。
同図において1は画像データの読み取りを行うラインセ
ンサ、2はシェーディング、補正、変倍などを行う画像
処理回路、3は画像データを2値化する2値化回路、4
は特定の画像を蓄えるための記憶装置、5はラインセン
サ1による入力画像と記憶装置4内の特定の画像が類似
しているかどうかを判定する判定回路、6は機種特有の
情報を蓄えるRAM、7は2値化されたデータの変調を
行う変調回路、8はインクヘッド駆動回路、9はインク
ヘッド、10はRAMに機種特有の情報を送り、また判
定回路5の判定結果により変調回路7またはインクヘッ
ド駆動回路8に制御信号を与える中央演算処理装置であ
る。
【0011】ラインセンサ1により読み込まれたデータ
は画像処理回路2により画像処理を施され、2値化回路
3により2値化処理が行われると同時に判定回路5に入
力される。
【0012】判定回路5が入力画像と記憶装置4の判定
データの特徴を比較し、両データが類似していると判定
すると、その判定結果が中央演算処理装置10に入力さ
れ、それによって中央演算処理装置10はインクヘッド
駆動回路8に制御信号を出力する。この制御信号によ
り、インクヘッド駆動回路8は、印字を中止し、判定結
果が出るまでにすでに印字を行ったデータの塗りつぶし
等の処理を行う。
【0013】また、入力画像と判定データがまったく異
なるものであると判定すると、その判定結果により中央
演算処理装置10は変調回路7に制御信号を出力し、変
調回路7によるデータの変調を禁止する。よって、画像
処理回路2によって画像処理を施され、2値化回路2に
よって2値化された画像データは変調回路7で変調が行
われずにインクヘッド駆動回路8に送られ、インクヘッ
ド9によって印字が行われる。
【0014】さらに、前述のどちらにも属さない、類似
の判定が不可能の場合は、画像データは画像処理回路2
により画像処理を施され、2値化回路3により2値化処
理を行われた後、変調回路7によってROM6内の機種
固有のデータを基に画像データを変調され、インクヘッ
ド駆動回路8に送られ、インクヘッド9によって、記録
紙上に画像形成が行われる。
【0015】以上説明したように上記実施例によれば、
有価証券と確定できるものは複写が不可能となり、かつ
有価証券に類似した画像については情報を画像に付加す
ることによって、出力画像をもとに使用された装置の特
定に利用できるという効果がある。
【0016】〈実施例3〉図3は、本発明の第3の実施
例の係るフルカラー複写装置の画像処理回路の構成を示
すブロック図である。同図において、3101はCCD
ラインセンサ、3102は画像処理回路、3103は2
値化回路、3104はROM、3105は変調回路、3
106は濃度判定回路、3107はインクヘッド駆動回
路、3108はインクヘッド、3109はタイミング信
号生成回路、3110は電源回路、そして、3111は
先入れ先出しメモリ(FIFO)である。
【0017】CCDラインセンサ3101は、その読み
取り方向に垂直な方向に、原稿に対して相対移動しなが
ら、原稿から反射、もしくは透過してきた光を色分解し
たものを捕らえ、それを電気信号に変換する。こうして
得られたフルカラーの色信号は、画像処理回路3102
において信号処理を施した後、2値化回路3103にて
擬似中間調処理による2値化を施す。また、濃度判定回
路3106は、画像信号の濃度を判定し、付加情報を加
える変調回路3105の動作を制御する。この変調回路
3105はROM3104の内容を参照し、その情報を
もとに、2値化された画像信号のドット位置を変化さ
せ、画像に付加情報を付け加える。
【0018】FIFOメモリ3111は、濃度判定回路
3106における画像遅延を補償するために設けられて
いる。変調回路3105で情報を付加された2値信号
は、インクヘッド駆動回路3107で、各出力色別のイ
ンクヘッド3108を駆動することにより記録紙(不図
示)上にインクを吐出させ、フルカラー画像の形成を行
う。また、タイミング信号生成回路3109は、基本と
なる画像クロック及びそれに伴う各種のクロック信号、
タイミング信号を生成して各部へ与える。なお、電源回
路3110は、本画像処理回路の各部に、その動作に必
要な電力を供給するためのものである。3112は特定
画像の判定回路であり、ラインセンサ3101によって
入力された画像が判定画像の場合には、ヘッド駆動部3
107へ判定信号を送り、ヘッドの駆動を停止させる
か、黒ベタとなるようにする。
【0019】ここで、判定回路3112の構成は後述の
第6の実施例と同様である。
【0020】図4は、図3の画像処理回路3102の内
部構成を示すブロック図である。同図において、320
1はA/Dコンバータ、3202はシェーディング補正
回路、3203は濃度変換回路、3204はマスキング
・UCR回路、3205はフィルタ回路、3206はγ
補正回路である。CCDラインセンサ3101から入力
された赤・緑・青(R,G,B)の色分解画像信号は、
A/Dコンバータ3201によりデジタル信号に変換さ
れ、シェーディング補正回路3202により光量分布や
CCDラインセンサの感度ムラの補正を受けた後、濃度
変換回路3203によって明暗の信号RGBからシアン
・マゼンタ・イエロー(C,M,Y)の濃度信号へと変
換される。
【0021】マスキング・UCR回路3204はCMY
信号から黒信号(K)を生成するとともに、色補正のた
めのマスキング演算と下色除去(UCR)を実行する。
こうして得られたCMYKの信号に対して、フィルタ回
路3205は、エッジ強調あるいはスムージング処理を
行い、γ補正回路3206からの出力の非線型性を補正
する。
【0022】以上の如く処理される信号、及びその結果
得られる信号は、図5に示すように、RGBまたはCM
YKの各色の信号が連続しているものであり、RGB信
号の場合は、非画像信号区間(図中のX)を含み、それ
ぞれ4クロックで1画素の色分解信号を形成し、カラー
セレクト信号CSEL1,0に同期して切り替わる。こ
れらの信号の基本周期は、画像クロックVckにより規
定され、ラインごとの繰り返し周期は、同期信号Hsy
ncで規定される。また、画像信号に、付加情報の付加
位置を示すマークラインを挿入するラインではMark
信号が、画像信号を変調するラインではCoding信
号が、それぞれその該当するラインを識別するために供
給される。
【0023】また、タイミング信号生成回路3109
は、付加情報の生成のために必要となるReset信号
及びUp/Down信号も生成し、供給している。副走
査方向に生成されるCoding,Mark,Rese
t,Up/Downの信号は、画像出力中に一定周期で
繰り返し生成され、それに従って、画像信号中に情報が
繰り返し付加される。
【0024】タイミング信号生成回路3109の初期値
を、複写動作ごとに同一値にリセットしないことによっ
て、画像中に情報が付加される位置を一定にしないよう
に動作する。このように、タイミング信号生成回路31
09は、一連のタイミング信号を供給し、装置全体が画
像信号に関して同期して動作している。
【0025】ここで、タイミング信号生成回路につい
て、その詳細を説明する。
【0026】図16は、タイミング信号生成回路310
9の構成を示すブロック図である。同図において、44
01−1,4401−2はカウンタであり、4420−
1,4402−2はルックアップテーブルである。カウ
ンタ4401−1は、主走査方向のタイミング信号を生
成するためのものであり、Hsyncによりリセットさ
れてからVckをカウントして、その出力によりルック
アップテーブル4402−1を参照する。
【0027】ルックアップテーブル4402−1は、R
OMまたはRAMであって、内部にラインの先頭から順
番に生成するべきCSEL0,CSEL1,Hsync
のパターンが書き込まれており、カウンタからの参照に
したがって順番にタイミング信号を生成する。
【0028】一方、カウンタ4401−2及びルックア
ップテーブル4402−2は、副走査方向にタイミング
信号を生成するものであり、Hsyncをカウントする
ことによって主走査方向と同様な動作を副走査方向に関
して行う。このとき、主走査方向と異なり、複写動作ご
とにカウンタ4401−2を一定値にリセットしないこ
とによって、出力ごとに副走査方向の情報付加位置が一
定の場所にならないよう動作する。
【0029】なお、複写動作ごとにカウンタ4401−
2の初期値を設定し直して、情報付加位置が一定になら
ないように操作するように構成することも可能である。
【0030】このようにして情報を繰り返し付加し、か
つ、付加する位置を、複写動作ごとに分散することで、
特定のインクヘッドの動作不良や画像濃度が情報付加に
は不適当な領域があった場合でも、出力画像のいずれか
によって付加情報を復元できる可能性を増すことができ
る。特に、インクヘッドのノズル数と繰り返し周期を互
いに素な関係とすることは効果的である。
【0031】図6は、変調回路3105の内部構成を示
す図である。同図において、3401はドット位置修正
回路、3402はマーク付加回路、3404−1,34
04−2はセレクタである、入力された画像信号は、ド
ット位置修正回路3401とマーク付加回路3402へ
それぞれ供給され、セレクタ3404−1は、濃度判定
信号に応じて画像信号自身、またはドット位置修正回路
3401によりドットの位置を修正された画像信号のい
ずれかを選択する。
【0032】一方、セレクタ3404−2は、セレクタ
3404−1の出力とマーク付加回路3402の出力を
濃度判定信号に従って選択する。従って、濃度判定信号
が論理“0”、すなわち、濃度が適切でない場合はマス
クされ、画像信号がそのまま無修正で出力される。
【0033】図7は、ドット位置修正回路3401の構
成を示すブロック図である。同図において、3501−
1〜3501−8はDフリップフロップ、3502はセ
レクタ、3503は排他的論理和(XOR)ゲート、3
504−1,3504−2はインバータ、3505−
1,3505−2はANDゲートであり、Dフリップフ
ロップ3501−1〜3501−4には、画像クロック
Vckがクロックとして与えてある。また、セレクタ3
502には、画像信号自身とDフリップフロップ350
1−1〜3501−4で遅延されたものが入力される。
【0034】上述のように、本実施例に係る画像処理回
路では、画像信号RGBX、またはCMYKの4クロッ
ク周期からなる単位にて1画素の情報を表現しているの
で、セレクタ3502に入力される遅延された側の画像
信号は、例えば、それがRであればRと同じ色の信号
で、1画素分だけの遅延量を持ったものとなる。従っ
て、セレクタ3502で、遅延のない通常の画像信号を
選択するか、あるいは遅延を持たせた側の画像信号を選
択するかにより、出力されるドットの印字位置が1ドッ
ト分だけ変化する。
【0035】Coding信号が付加されていない場合
は、ANDゲート3505−2の出力が論理0となり、
ドット位置修正は行われないが、Coding信号が与
えられた場合、ドット位置を修正するか否かは、XOR
ゲート3503の出力で決まる。そして、ROMから読
み出された付加情報のビットの1/0とDフリップフロ
ップ3501−8の出力の1/0とが一致していない場
合、ドット位置の修正動作が実行される。また、Dフリ
ップフロップ3501−5〜3501−8、及びインバ
ータ3504−1は1ビットのカウンタを構成してお
り、4クロック単位でカウント動作を行う。すなわち、
入力される画像信号の色と同期してカウント状態がDフ
リップフロップ3501−8から出力される。
【0036】いま、一つの色について考えると、セレク
タ3502の出力が論理“1”になったとき、ANDゲ
ート3505−1の出力は論理“0”となってリセット
がかけられ、その時点を基準にして経過したVck/4
(これは、画素数に相当する)が奇数か偶数かを表現し
たものをカウンタの内容として保持することとなる。こ
の情報とROMからの付加情報をXORゲート3503
で比較し、両者が一致しない場合にドット位置の修正動
作を行わせる。
【0037】以上の構成により、ROMからの付加情報
の1/0に応じて、出力される画像信号中のドット間隔
の奇数/偶数が制御されることになる。なお、ROMか
ら出力される付加情報は1ライン単位で変化するもので
あり、この結果、変調が行われた場合のドット間隔は、
1ライン中で全て奇数間隔、もしくは偶数間隔のいずれ
かに統一されることになる。
【0038】図8は、マーク付加回路3402の内部構
成を示すブロック図である。同図において、3601は
カウンタ、3602−1〜3602−4はDフリップフ
ロップ、3603−1,3603−2はANDゲート、
3604はORゲートであり、Dフリップフロップ36
02−1〜3602−4には、画像クロックVckがク
ロックとして与えてある。
【0039】Mark信号が与えられない場合は、AN
Dゲート3603−1の出力が常に論理“0”になるの
で、画像信号に対して変更は行われない。また、Mar
k信号が与えられた場合は、以下のようにして画像信号
の修正が行われる。
【0040】すなわち、カウンタ3601は、カラーセ
レクト信号に従って画像信号の各色別にドットの個数を
カウントする4進カウンタであり、該当する色について
キャリーを出力に送り、各色ごとにそれぞれドットを4
つ印字する度にキャリーを発生する。このキャリー信号
と4クロック、つまり、1画素分遅延した画像信号につ
いてANDゲート3603−2で論理積をとり、ORゲ
ート3604にてもとの画像信号に付加される。この結
果、各々の色に4ドットおきにドットが2つつながって
出力されることになる。
【0041】図9は、変調回路3105により変調が行
われた場合、一つの色についての画像信号の変化の様子
を示す図であり、図中、黒丸の部分が記録紙上にインク
を吐出して印字を行う画素に相当する。
【0042】図9(a)は、ドット位置修正を行った場
合を示しており、修正後のドット間隔は、1ライン単位
で偶数ドット、または奇数ドットのどちらかに揃ったも
のとなる。同図において、1ライン目の中では2つ目及
び3つ目のドットがそれぞれ1ドット分、横方向にシフ
トしており、ROMの出力データにドット間隔の偶数、
奇数を合わせている。
【0043】また、図9(b)は、マーク付加が行われ
た場合の画像信号であり、Mark信号が与えられてマ
ークラインとなったラインは、4ドットおきにドットが
2つ続けて現れる。このように画像信号を変調すること
で、画像中にシリアル番号及びマークが付加される。
【0044】よく知られているように、誤差拡散方式で
2値化された2値信号は、特にハイライト部分の画像濃
度の低い領域では適度に分散してドットが存在し、ドッ
トが2つ連なって現れることは極めて稀である。従っ
て、一定個数のドット毎にドットが2個ずつ連なってい
るラインは、出力画像を拡大することによりライン状に
連なったドットが並んでいるのを容易に見つけることが
できる。
【0045】図10は、濃度判定回路3106の構成を
示すブロック図である。同図において、3801−1,
3801−2は先入れ先出しメモリ(FIFOメモ
リ)、3802−1〜3802−6はDフリップフロッ
プ、3803はNORゲートである。上記の2値化回路
3103により2値化された信号が濃度判定回路310
6に入力されると、FIFO3801−1,3801−
2で1ラインずつ遅延され、本濃度判定回路では、3ラ
イン分のデータが同時に処理可能となる。
【0046】つまり、ここでは、2値化回路3103か
らの信号をDフリップフロップ3802で1クロックず
つ遅延し、3×3画素の画像信号が得られる。そして、
この信号をNORゲート3803に入力することによ
り、注目画素の周囲の3×3画素の領域に他のドットが
存在するか否かが判定可能となる。仮に、この領域に他
のドットが存在した場合は、NORゲートの出力は論理
“0”となり、変調回路3105内での変調動作が行わ
れず、画像はそのまま出力される。
【0047】図11は、本実施例に係る画像処理回路の
ROM3104の参照方法を示す図である。同図におい
て、カウンタ3901はアップダウンカウンタであっ
て、Up/Down信号に従ってHsyncをカウント
アップ、もしくはカウントダウンする。そして、その出
力をROM3902のアドレス入力(adrs)へ与え
ることにより、画像信号の1ラインごとに付加情報を1
ビットずつROMから出力する動作が行なわれ、この付
加情報に基づいて変調回路が動作する。
【0048】図5に示したようなタイミングでRese
t信号、及びUp/Down信号が与えられると、最初
にReset信号によってリセットされたときから順
次、Hsync信号をカウントアップし、Mark信号
が入力された後に、Up/Down信号がダウンカウン
トに切り替わるため、次にカウントダウンが行なわれ
る。このため、カウンタ3901が出力するアドレスは
0から始まり、1ラインごとに1づつ増加して、Mar
k信号以降は、再び0に向かって減って行く。そして、
アドレスが0に戻った時点でCoding信号が0にな
り、付加情報を画像に加える操作が終了する。
【0049】以上の動作により、Mark信号が与えら
れるラインを挟んで前後のラインがROMを参照するア
ドレスは対称なものになるので、図15に示すように、
マークラインの前後に対称に付加情報が存在する。この
ため、マークラインを見つけさえすれば、それを基準に
してどの方向へ付加情報の読み取りを行なっても、全く
同じ情報を得ることが保証される。また、タイミング信
号は繰り返し生成されるので、同一画像中に同じ付加情
報が繰り返し加わることになる。
【0050】なお、ROMに格納された情報は、装置の
機種のシリアル番号などの固有情報とともにチェック用
の情報を含むものである。ここでのチェック用情報と
は、後に出力画像から付加情報を復元するに当たって、
復元された情報の信頼性を保証するために用いられるコ
ードを示し、一般的なチェックサム、またはCRC符号
などによる誤り検出・訂正符号であって、あらかじめ固
有情報から演算してROMに記憶されている。
【0051】また、付加情報を出力画像から読み取る
際、マークラインを基準にして符号が存在すると推定さ
れた領域についてドット間隔を測定し、情報の復元を試
みる。このときチェック情報との整合性を調べることに
より、最終的にもとの付加情報を検出したことが確認さ
れる。
【0052】以上説明したように、本実施例によれば、
画像濃度が付加する情報に適したものと判定された画像
領域について、ROMに記憶された情報を1ライン単位
でドット間隔を変調して画像信号中に情報を付加すると
ともに、情報の付加位置を示すためのマークとなるライ
ンを設けることにより、付加情報を抽出する際に該当す
る箇所を容易に発見でき、また、その領域中のドットの
並びを測定することにより付加された情報を容易に復元
できるという効果がある。
【0053】また、判定回路3112による判定結果に
かかわらず、パターンを重畳するので、判定にエラーが
あったとしても、装置の識別を行うことができる。
【0054】〈実施例4〉以下、本発明に係る第4の実
施例について説明する。
【0055】上記第3の実施例では、付加する情報は、
あらかじめ用意されたROMに記憶されたものを用いた
が、ここでは他の与え方をする。
【0056】図12は、本発明の第4の実施例に係るフ
ルカラー複写装置の画像処理回路の構成を示すブロック
図である。同図において、図3に示す画像処理回路と同
一構成要素には同一符号を付し、それらの説明は省略す
る。そこで、図3と異なる構成について説明する。
【0057】図12において、3000はCPU、30
01は、CPU3000が動作するためのプログラムを
格納したROM、3002は、CPU3000が動作す
るときに使うワークエリアなどの記憶エリアを有するR
AM、3003は画像信号を取り込んで記憶するRA
M、3004は付加すべき情報を書き込むRAM、そし
て、3005は装置の動作を指示する操作部である。
【0058】CPU3000は、画像信号の読み取り
と、付加情報をRAM3004へ書き込むなどの動作を
行なう。また、RAM3003は画像信号を記憶し、C
PU3000からアクセスが可能である。なお、RAM
3004は、上記第1の実施例に係る画像処理装置での
ROMに代わり、それをRAMにて構成したもので、図
11のROMをRAMに置き換えたものである。そし
て、CPU3000から、その内容を自由に置き換える
ことができる。
【0059】そこで、以上の構成をとる本フルカラー複
写装置の動作を説明する。
【0060】図13は、本実施例に係るフルカラー複写
装置の動作を示すフローチャートである。
【0061】本フルカラー複写装置では、全ての複写動
作を行なう前に、パターンとして装置内に持つ付加すべ
き情報を読み込む。本装置では、このパターンをバーコ
ードのような形態で用意しており、通常の標準白色版の
一部、もしくはCCDラインセンサ上の画像領域外に張
り付けられている。そして、このデータを読み取ったも
のをRAM3003に書き込んで、画像としての取り込
みを行なう。続いて、CPU3000は、RAM300
3をアクセスし、読み取った画像データから付加すべき
情報を抽出する(ステップS3001)。
【0062】続いて、読み取りの誤りや付加パターンに
対する改竄が成されていないかを調べるために、パター
ンのデータ部分からチェックデータを演算して求める
(ステップS3002)。この演算で求めたチェックデ
ータとパターンのチェックデータ部分を比較することに
より(ステップS3003)、正しい情報が読み取れて
いるかどうかを判定する(ステップS3004)。この
ステップS3004で、正しいデータではないと判断さ
れた場合は、サービスコールを発生して以後の動作を中
止する。しかし、ステップS3004で正規のデータで
あることが確認されたならば、付加すべき情報をRAM
3004に書き込んだ後(ステップS3005)、通常
の複写動作のモードへと移行する。
【0063】なお、上記の動作は、複写動作ごとに行な
う必要はなく、通常は、電源投入直後の自己診断の一環
として行なえばよい。また、一度RAM3004に情報
を設定した後の複写動作は、上記第3の実施例と同じで
あるので、その説明を省略する。
【0064】図14は、本実施例に係るフルカラー複写
装置において、付加情報を画像読み取りユニット部42
01に実装した様子を示す図である。ここでは、画像読
み取り部は、原稿を置く原稿台4202の内側をCCD
ラインセンサ3101が走査する機構となっており、通
常のシェーディング動作に使用する標準白色版は、CC
Dラインセンサのホームポジション近傍に設けられてい
る。そして、その標準白色版の一部分に、付加すべき情
報をCCDラインセンサで読み取れるような符号で書き
込んでおく。ここでは、上述のように公知のバーコード
による符号化を行なっており、図13に示すフローチャ
ートのステップS3001では、この符号を読み込んで
情報の取得を行なっている。
【0065】以上説明したように、本実施例では、画像
パターンとして与えらえた付加情報を読み取ってから設
定する方式をとって、付加情報を画像処理回路の外部に
持たせることで、装置の修理などによる回路の交換が発
生しても、常に同一の付加情報を保持できるように構成
できる。
【0066】なお、付加情報の一部を、例えば、装置の
操作部3005から設定するようにしてもよい。
【0067】上記実施例においては、いずれも、あらか
じめ定められた情報を付加するようにしたが、第2実施
例に係る装置のように、付加情報を一度RAMテーブル
に書き込むことによって付加するという方式をとれば、
処理実行時に、付加する情報を加工することができる。
すなわち、装置のシリアル番号のみならず、例えば、装
置に時計機構を内蔵しておくことで情報の印字日時をコ
ード化して付加したり、複写装置で用いられるコントロ
ールカードなどのユーザ識別手段と併用して使用者の情
報を付加することができる。
【0068】また、装置がファクシミリ装置の場合であ
れば、例えば、電話番号を付加したり、情報を柔軟に出
力画像中に付加することが可能となる。
【0069】上記実施例においては、いずれも1ライン
全体に渡って変調を行なうものとしたが、必ずしも1ラ
イン全部の変調を行なう必要はなく、例えば、ライン上
の一部分に限って変調動作を実行しても構わない。ま
た、変調する方向もCCDラインセンサの読み取り方向
に限定されるわけでなく、例えば、それに直交する方向
に変調を行なっても、発明の本質に関わる違いは生じな
いのは言うまでもない。
【0070】さらに、ドット間隔を変更する方式におい
て、ドット間隔の変更は偶数、奇数による区別以外の方
式であっても構わない。
【0071】また、上記実施例では、濃度判定は2値化
後の信号に基づいて行なっているが、2値化前に多値信
号を用いて濃度判定を行なうようにしてもよい。
【0072】上記実施例では、本発明をフルカラー複写
装置に適用した例を示したが、適用対象となる装置は複
写装置に限定されるものではなく、2値画像による出力
を行なうものであれば基本的に実施可能であり、例え
ば、ファクシミリ装置やプリンタ装置に適用することも
可能である。
【0073】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても1つの機器から成る装置に適用
しても良い。
【0074】〈実施例5〉本実施例は、パターン付加を
多値信号に対して合成する場合の例である。
【0075】図17は本発明に係る第5実施例の装置概
観図の一例である。
【0076】図17において、2201はイメージスキ
ャナで、例えば400dpi(ドット/インチ)の解像
度で原稿を読取り、デジタル信号処理を行う部分であ
る。2202はプリンタで、イメージスキャナ2201
によって読取られた原稿画像に対応した画像を、用紙に
フルカラーで、印刷出力する部分である。
【0077】イメージスキャナ2201において、22
00は鏡面圧板で、原稿台ガラス2203上の原稿22
04は、ランプ2205で照射され、ミラー2206〜
2208に導かれ、レンズ2209によって、3ライン
センサ2210上に像を結び、フルカラー情報、レッド
(R),グリーン(G),ブルー(B)の各成分に分解
され、各成分の光強度を表す信号として、信号処理部2
211に送られる。なお、ランプ2205とミラー22
06は速度Vで、ミラー2207,2208は速度V/
2で、3ラインセンサ2210の電気的走査(主走査)
方向に対して、垂直方向に機械的に動くことによって、
原稿全面が走査(副走査)され、読取られた原稿画像が
信号処理部2211に送られる。
【0078】信号処理部2211において、読取られた
画像信号は、一旦、画像メモリに蓄積された後に、電気
的に処理され、マゼンタ(M),シアン(C),イエロ
ー(Y),ブラック(K)の各成分に分解され、プリン
タ2202に送られる。また、イメージスキャナ220
1における、1回の原稿走査で読込まれた画像データに
ついて、4回の読出し動作が行われ、それぞれ画像処理
によってM,C,Y,Kのうち一つの成分が生成され、
プリンタ2202に送られ、計4回の読出しおよび処理
によって、1回のプリントアウトが完成する。
【0079】イメージスキャナ2201より送られてく
るM,C,Y,Kの各画像信号は、レーザドライバ22
12に送られる。レーザドライバ2212は、送られて
きた画像信号に応じ、半導体レーザ2213を変調駆動
する。レーザ光は、ポリゴンミラー2214,f−θレ
ンズ2215,ミラー2216を介し、感光ドラム22
17上を走査する。
【0080】2218は回転現像器で、マゼンタ現像部
2219、シアン現像部2220、イエロー現像部22
21、ブラック現像部2222より構成され、4つの現
像部が交互に感光ドラム2217に接し、感光ドラム上
に形成された静電潜像をトナーで現像する。
【0081】2223は転写ドラムで、用紙カセット2
224または2225より供給される用紙を巻付け感光
ドラム2217上に現像された画像を用紙に転写する。
【0082】このようにして、M,C,Y,Kの4色が
順次転写された後、用紙は、定着ユニット2226を通
過して、トナーが用紙に定着された後に排紙される。
【0083】[イメージスキャナ]図18はイメージス
キャナ2201の構成例を示すブロック図である。
【0084】同図において、1210−1〜3は、それ
ぞれR,G,Bの分光感度特性をもつCCDセンサ(固
体撮像素子)で、図17に示す3ラインセンサ2210
の中に組込まれ、それぞれA/D変換された、例えば8
ビットの信号を出力する。従って、R,G,B各色は、
それぞれの光強度に応じて0〜255の段階に区分され
る。
【0085】本実施例のCCD1210−1〜3は、一
定の距離を隔てて配置されているため、デイレイ素子1
401および1402を用いて、その空間的ずれが補正
される。
【0086】1403〜1405は対数変換器で、RO
MまたはRAMによるルックアップテーブルとして構成
され、3ラインセンサ2210から送られてきた画像デ
ータを、輝度信号から濃度信号へ変換する。1406は
公知のマスキング/UCR(下色除去)回路で、詳しい
説明は省略するが、入力された3信号により、出力のた
めのM,C,Y,Kの各信号を、各読取り動作の度に、
面順次に、例えば8ビットなどの所定のビット長で出力
する。
【0087】1407は公知の空間フイルタ回路で、出
力信号の空間周波数の補正を行う。1408は濃度変換
回路で、プリンタ2202の濃度特性を補正するもの
で、対数変換器1403〜1405と同様なROMまた
はRAMで構成される。
【0088】1410はパターン付加回路で、出力画像
へのパターン付加を行う。
【0089】一方、1411はCPUで、本実施例の制
御を司り、1412はI/Oポートで、CPU1411
に接続されている。
【0090】ここで、マスキング/UCR回路1406
およびパターン付加回路1410へ、別途入力される信
号CNOは、表1に一例を示す2ビットの出力カラー選
択信号で、CPU1411からI/Oボート1412を
経て発生され、4回の転写動作の順番を制御し、マスキ
ング/UCR回路1406とパターン付加回路1410
の動作条件を切替える。
【0091】
【表1】
【0092】[パターン付加方法]まず、本実施例にお
けるパターンの付加方法の一例を説明する。
【0093】図19は本実施例の付加パターンの一例を
説明する図である。
【0094】同図において、領域301に含まれる4×
4画素は、その画像信号の例えば階調が+αとなるよう
に変調され、領域302と303に含まれるそれぞれ2
×4画素は、その画像信号の例えば階調が−αとなるよ
うに変調され、領域301〜303の外の画素は変調し
ない。この領域301〜303に含まれる8×4画素
を、付加パターンの単位ドットとする。このように、付
加パターンの1単位に8×4画素を用いるのは、本実施
例のプリンタ2202が、公知の画像領域における20
0ライン処理を行っているためで、付加パターンの単位
を1画素としたのでは、付加パターン画読取り難い場合
があるためである。
【0095】図20と図21は本実施例のアドオンライ
ンの一例を示す図である。
【0096】図20において、401はアドオンライン
で、例えば4画素の幅である。401a〜401eはそ
れぞれ図19に示した単位ドットで、例えば8×4画素
である。単位ドット401a〜401eは、主走査方向
にd1(例えば128画素)の略一定周期で並んでい
る。
【0097】さらに、図21において、501〜510
はアドオンラインで、例えば4画素の幅であり、副走査
方向にd2(例えば16画素)の略一定周期で並んでい
る。詳細は後述するが、例えば、1本のアドオンライン
は4ビットの情報を表し、アドオンライン502〜50
9の8本のアドオンラインは一組となって、32ビット
の付加情報を表すことができる。なお、アドオンライン
は副走査方向に繰返し形成され、例えば、図21に示す
アドオンライン501と509は同一の情報を表す。
【0098】図22と図23はアドオンラインによる情
報の表現方法の一例を示している。
【0099】図22において、601と602はアドオ
ンラインで、両アドオンラインは副走査方向に隣合って
いる。また、601a、601bおよび602aは単位
ドットで、隣合ったアドオンラインの単位ドット同志が
接近して目立つのを防ぐため、隣合ったアドオンライン
単位ドット同志は、主走査方向へ少なくともd3(例え
ば32画素)の間隔が開くように設定する。
【0100】単位ドットによって表されるデータは、単
位ドット602aと、単位ドット601aとの位相差に
よって決定される。図22は4ビット情報を表す一例を
示しているが、図22においては、単位ドット602a
はデータ“2”を表している。例えば、単位ドット60
2aが最左端にあばデータ“0”を、単位ドット602
aが最右端にあればデータ“F”を表すこととなる。
【0101】図23において、全付加情報を表す一組の
アドオンラインのうち、同図(a)は1番目のアドオン
ラインLine0を、同図(b)は4番目のアドオンラ
インLine3を表す。
【0102】図23に示すように、Line0には、本
来の単位ドット701a〜701dのすべての右側に、
d4(例えば16画素)の間隔でドット702a〜70
2dが追加され、Line3には、本来の単位ドット7
04a〜704dのすべての右側に、d5(例えば32
画素)の間隔でドッと705a〜705dが追加されて
いる。この追加ドットは、各アドオンラインが、何番目
のアドオンラインかを明確にするためのマーカである。
なお、2本のアドオンラインにマーカを追加するのは、
出力画像からでも、副走査方向の上下を確定することが
できるようにするためである。
【0103】また、例えば、付加するパターンは、人間
の目がYのトナーで描かれたパターンに対しては識別能
力が低いことを利用して、Yのトナーのみで付加され
る。
【0104】また、付加パターンの主走査方向にドット
間隔と、副走査方向の全付加情報の繰返間隔とは、対象
とする特定原稿において、ドットが確実に識別できるよ
うな薄くて均一な領域へ、確実に全情報が付加されるよ
うに定める必要がある。目安としては、対象とする特定
原稿において、ドットが確実に識別できるような薄くて
均一な領域の幅の2分の1以下のピッチで情報を付加す
ればよい。
【0105】[パターン付加回路]次に、本実施例のパ
ターン付加回路の一例について説明する。
【0106】図24,図25,図26のパターン付加回
路の1410の構成例を示すブロック図である。
【0107】同図において、副走査カウタ819では主
走査同期信号HSYNCを、主走査カウンタ814では
画素同期信号CLKを、それぞれ7ビット幅すなわち1
28周期で繰返しカウントする。副走査カウンタ819
の出力Q2とQ3に接続されたANDゲート820は、
副走査カウンタ819のビット2とビット3が、ともに
HのときHを出力する。すなわち、ANDゲート820
の出力は、副走査方向16ライン毎に4ラインの期間、
Hとなり、これをアドオンラインのイネーブル信号とす
る。
【0108】また、ANDゲート820の出力と、副走
査カウンタ819の上位3ビット(Q4〜Q6)とを入
力する、ゲート822によって、アドオンラインのライ
ン0のイネーブル信号LINE0が、ゲート821によ
って、アドオンラインのライン3のイネーブル信号LI
NE3が生成される。
【0109】一方、主走査カウンタ814へは、詳細は
後述するが、HSYNCによって初期値がロードされ、
ゲート815〜817は、主走査カウンタ814の上位
4ビット(Q3〜Q6)を入力する。ANDゲート81
5の出力は、128画素毎に8画素の区間、Hとなり、
これをドットのイネーブル信号とする。またゲート81
6と817は、主走査カウンタ814の上位4ビットの
他に、それぞれ信号LINE0とLINE3を入力し
て、それぞれライン0とライン3のマークのイネーブル
信号を生成する。これら、ドットおよびマークのイネー
ブル信号はORゲート818によりまとめられ、さら
に、ORゲート818の出力と、ANDゲート820の
出力とが、ANDゲート824で論理積され、アドオン
ライン上でだけHとなるドットおよびマークのイネーブ
ル信号となる。
【0110】ANDゲート824の出力は、F/F82
8において、画素同期信号CLKに同期させられ、AN
Dゲート830において、2ビットの出力カラー選択信
号CNOと論理積される。出力カラー選択信号CNOの
ビット0は、インバータ829で否定されてANDゲー
ト830に入力され、出力カラー選択信号CNOのビッ
ト1は、そのままANDゲート830に入力されるの
で、信号CNO=“10”、つまりYの色画像が印刷時
に、ドットおよびマークのイネーブル信号が有効にな
る。
【0111】さらに、ANDゲート824の出力は、カ
ウンタ825のクリア端子CLRにも接続されていて、
カウンタ825はANDゲート824がHの時、すなわ
ちアドオンラインのドットがイネーブル時のみ、画素同
期信号CLKのカウントを行い、カウンタ825の出力
のビット1とビット2は、Ex−NORゲート826へ
入力され、アドオンラインのドット期間(8CLK)の
中間の4CLKの期間、Ex−NORゲート826の出
力はLとなる。Ex−NORゲート826の出力は、F
/F827によって画素同期信号CLKに同期され、信
号MINUSとなって出力される。信号MINUSがL
のとき、アドオンラインのドットは+αに変調される。
【0112】なお、F/F827は、信号MINUSの
ヒゲを除き、また、アドオンラインのドットのイネーブ
ル信号と位相を合わせるためのものである。
【0113】信号MINUSは、セレクタ838の選択
端子Sへ入力される。
【0114】AND部832は、レジスタ831から例
えば8ビットの変調量αとANDゲート830の出力と
が入力される。アドオンラインのドットのタイミングの
とき、ANDゲート830の出力がHとなるので、AN
D部832からは、アドオンラインのドットのタイミン
グのとき変調量αが出力される。従って、アドオンライ
ンのドット以外の画素は、AND回路832が出力する
変調量が0となるため変調されることはない。
【0115】833は加算部、835は減算部で、とも
に、端子Aへ例えば8ビットの画像信号Vが入力され
る。端子BへAND部832が出力した変調量αが、加
算部833の出力は、OR回路834へ入力され、減算
部835の出力は、AND回路837へ入力される。
【0116】なお、OR回路834は、加算回路833
の加算結果V+αがオーバーフローしてキャリー信号C
Yが出力された場合に、演算結果を強制的に例えば25
5にする。また、AND回路837は、減算回路835
の減算結果V−αがアンダフローしてキャリー信号CY
が出力された場合に、インバータ836で反転されたキ
ャリー信号CYによって、演算結果を強制的に例えば0
にするものである。
【0117】両演算結果V+α,V−αは、セレクタ8
38に入力され、信号MINUSに応じて、セレクタ8
38から出力される。
【0118】以上の回路構成で、図19に示した、ドッ
トの変調が施される。
【0119】また、主走査カウンタ814へロードする
値は以下のように生成する。
【0120】まず、副走査同期信号VSYNCによっ
て、F/F813およびカウンタ809がリセットされ
るので、最初のアドオンラインでは、主走査カウンタ8
14の初期値に0が設定される。
【0121】ここで、カウンタ809とF/F813の
クロック端子へ入力される信号ADLINは、アドオン
ラインのイネーブル信号であるANDゲート820の出
力を、F/F823で主走査同期信号HSYNCに同期
させた信号である。
【0122】セレクタ810は、セレクト端子Sに入力
される例えば3ビット信号に応じて、8本のアドオンラ
インのそれぞれの例えば4ビット値が設定されているレ
ジスタ801〜808のうちの1つを選択して、選択し
たレジスタに設定された値を出力する。
【0123】セレクタ810のセレクト信号は、信号A
DLINをカウントするカウンタ809によって生成さ
れる。最初のアドオンラインのタイミングでは、カウン
タ809は、副走査同期信号VSYNCでクリアされて
いるので、セレクト信号は0である。従って、セレクタ
810は、レジスタ801を選択する。そして、信号A
DLINが立上がると、カウンタ809のカウント値が
1進み、セレクタ810は、レジスタ802を選択す
る。以後、セレクタ810は、信号ADLINに同期し
て、順次、レジスタ803から808の選択を繰返す。
【0124】セレクタ810の出力は、加算器811
で、加算器812の出力と加算され、F/F813へ入
力され、信号ADLINの立下りでラッチされ、主走査
カウンタ814へ入力される。
【0125】なお、F/F813の出力は、主走査カウ
ンタ814へ送られるとともに、加算器812の端子B
へも入力され、加算器812の端子Aへ入力された一定
値の例えば8と加算されて、加算器811へ送られる。
これは、アドオンラインのドット位置と、副走査方向に
1本前のアドオンラインのドット位置との間隔を開ける
ためのオフセット値である。
【0126】[複写結果]図27は本実施例による複写
結果の一例を示す図であるが、アドオンラインの単位ド
ットの配置例だけを示している。
【0127】図27において、901は例えば特定原稿
画像である。また、アドオンラインの単位ドットは■印
で表している。
【0128】以上説明したように、本実施例によれば、
複写機固有の製造番号、または同製造番号を符号化ある
いは記号化したものを、付加パターンで表すことによっ
て、もし、本実施例が不正複写などに利用された場合、
不正複写物を鑑定することによって、不正複写に使用さ
れた複写機を特定することができる。
【0129】さらに、出力画像にパターンを付加する際
に、相補的な画像信号変調を小領域で組合わせて、全体
として濃度を保存することで、色味の変化をなくして画
質劣化を低減できる。
【0130】また、相補的な画像信号変調によって、ミ
クロ視する場合は、付加パターンを見付け易くなり、付
加情報の解読がより確実となる利点も合わせもつ。
【0131】〈第6実施例〉以下、本発明に係る第6実
施例を説明する。
【0132】第6実施例においては、第5実施例と同様
な構成については同一符号を付し詳細説明を省略する。
【0133】第6実施例の装置外観は、第5実施例の図
17に示したものと略同一であるので、詳細説明を省略
する。
【0134】図28は本実施例のイメージスキャナ22
01の構成例を示すブロック図である。
【0135】図28において、図18に示す第5実施例
のイメージスキャナ201と異なるのは、特定原稿の判
定回路1409が追加になっていることである。
【0136】ここで、特定原稿の判定回路1409は、
読込み中の画像データに、特定原稿の画像データが含ま
れている可能性を判定して、判定結果を、2ビットの判
定信号Hとして出力する。すなわち、複数の特定原稿の
うち、少なくとも1つが読込み中である可能性が、最も
強い場合にはH=“11”を、最も少ない場合にはH=
“00”を出力する。
【0137】また、判定回路1409には、出力カラー
選択信号CNOが入力され、4回の転写動作のそれぞれ
について、判定基準を切替えて異なる特定原稿について
判定を行う。
【0138】さらに、詳細は後述するが、CPU141
1が出力する2ビットのパターンレベル選択信号PSに
応じて、パターン付加回路1410はパターン付加処理
を変化させる。
【0139】1413は合成回路であり、PS信号が最
大のレベルを選択する場合には、ブラック信号を常にF
Fレベルとし、ベタ黒画像にするものである。
【0140】[タイミングチャート]図29は本実施例
における主走査タイミングチャート例である。
【0141】同図において、VSYNCは副走査同期信
号で、副走査の画像出力区間を示す信号である。
【0142】HSYNCは主走査同期信号で、主走査開
始の同期をとる信号である。
【0143】CLKは画素同期信号で、本実施例におけ
る諸々の画像処理の基本クロックである。
【0144】一方、CLK4は、CLKを4分周したも
ので、判定回路1409における基本クロックである。
SELはライミング信号で、図30(a)に示す間引き
回路1301で用いられる。
【0145】信号CLK4と信号SELは、図30
(b)に構成例を示す、分周回路1310で生成され
る。すなわち、インバータ1451、2ビットカウンタ
1452、インバータ1453、ANDゲート1454
より構成され、2ビットカウンタ1452は、HSYN
Cにより、クリア(初期化)された後、CLKをカウン
トし、2ビットでそのカウント値を出力する。その上位
ビットD1がCLK4として出力され、下位ビットD0
を反転した信号と、上位ビットD1との論理積が、SE
Lとして出力される。
【0146】図30(a)に構成例を示す間引き回路1
301は、CLKでデータを保持するF/F1455〜
1457および1461〜1463、セレクタ1458
〜1460、CLK4でデータを保持するF/F146
4〜1466で構成され、図11に一例を示すように、
CLKで転送されるR(またはG,B)信号の中から、
1/4の割合で、CLK4に同期したR′(または
G′,B′)信号を得ることができる。
【0147】[判定手段]図31は判定回路1409の
構成例を示すブロック図である。
【0148】図31において、1301は図30(a)
に一例を示すような間引き回路で、判定回路1409の
処理の負荷を軽減するために、入力画像の一部のデータ
を間引いた、画像データを出力する。
【0149】1301はルックアップテーブルLUT
で、例えばROMで構成され、複数種類の特定原稿との
色味のマッチングを行うべく、予め例えば8種類の特定
原稿についての色味分布を調べ、入力画像の色味と、特
定原稿画像の色味とが、一致するか否かの判定情報が保
持されている。
【0150】LUT1310へは、アドレス端子の上位
2ビットへ出力カラー選択信号CNOが、下位15ビッ
トへは、間引き回路1301で間引かれたRGB各色の
画像信号の上位5ビットずつが、それぞれ入力される。
【0151】LUT1310は、出力カラー選択信号C
NOに対応して、当該画素の色味が例えば8種類の特定
原稿における色味と一致するか否かを、8ビットのデー
タに対応させて同時に出力し、4回の転写動作におい
て、特定原稿について例えば合計32種類の判定を行
う。
【0152】1303−1〜8は、それぞれ同じハード
ウエアで構成される色味判定回路で、積分器1304、
レジスタ1305〜1307、比較部1308より構成
され、それぞれ、入力画像中に特定原稿画像が存在する
可能性を2ビットの信号で出力する。
【0153】1309は最大値回路であり、色味判定回
路1303−1〜8の判定出力の最大値を、2ビットの
判定信号Hとして出力する。すなわち、複数の特定原稿
の中で、存在する可能性の最大のものの判定結果が出力
される。
【0154】[積分器]図32は積分器1304の構成
例を示すブロック図である。
【0155】1501および1505はF/Fで、CL
K4の立上がりでデータを保持する。
【0156】1502は乗算器で、8ビットの2信号
(A,B)を入力し、乗算結果として8ビット信号(A
×B/255)を出力する。1503も乗算器で、1ビ
ットの信号(A)と8ビットの信号(B)を入力し、乗
算結果として8ビットの信号(A×B)を出力する。
【0157】1504は加算器で、8ビットの2信号
(A,B)を入力し、加算結果として8ビット信号(A
+B)を出力する。
【0158】結果として、積分器1304の、2値入力
信号xi と8ビット出力信号yi の関係は次式で表され
る。
【0159】 yi =(α/255)yi-1 +βxi-1 …(1) 上式で、αとβは、予め設定されている定数で、これら
の値の大きさによって、積分器1304の諸特性が決定
される。
【0160】例えば、α=247,β=8の場合の、積
分器1304の入出力の一例を図33に示す。すなわ
ち、図33(a)に示すような入力xi に対して、図3
3(b)に示すような出力yi が出力される。
【0161】図33において、701と702に示すよ
うな、前後がほとんど“0”であるにもかかわらず
“1”であるような入力xi や、703に示すような、
前後がほとんど“1”であるにもかかわらず“0”であ
るような入力xi は、ノイズであると考えられる。入力
i を、積分器1304で積分したyi を、図33
(b)の704〜706に一例を示す、レジスタ130
5〜1307にセットされた閾値R1〜R3によって、
比較部1308で2値化することで、上記のようなノイ
ズを除去することができる。
【0162】[比較器]図34は比較部1308の構成
例を示すブロック図である。
【0163】1601〜1603はそれぞれ比較器、1
604はインバータ、1605はANDゲート、160
6,1607はORゲートである。
【0164】なお、閾値R1〜R3は、R1>R2>R
3の関係で、レジスタ1305〜1307にセットされ
ている。
【0165】すなわち、比較部1308は、R1<(入
力)の場合“11”を、R2<(入力)≦R1の場合
“10”を、R3<(入力)≦R2の場合“01”を、
(入力)≦R3の場合“00”を出力する。
【0166】[パターン付加回路]図35,図36,図
37はパターン付加回路1409の構成例を示すブロッ
ク図である。
【0167】図35,図36,図37の第6実施例のパ
ターン付加回路と、図24,図25,図26に示す第5
実施例のパターン付加回路との差異は、変調量αを格納
するレジスタが、第5実施例では1つに対して、第6実
施例では4つであることである。従って、第6実施例で
は、セレクタ1705によって、4つのレジスタに格納
された変調量α1〜α4を選択する構成となっている。
【0168】図35,図36,図37において、170
1〜1704はレジスタで、それぞれ異なる値の変調量
α1〜α4を格納している。
【0169】1705は4入力1出力のセレクタで、C
PU1411が出力したパターンレベル選択信号PSに
応じて、レジスタ1701〜1704が格納する変調量
α1〜α4のいずれかを選択して、ANDゲート832
へ出力する。
【0170】ここで変調量は、α1<α2<α3<α4
の関係で設定されていて、セレクタ1705は、PS=
“00”の場合α1を、PS=“01”の場合α2を、
PS=“10”の場合α3を、PS=“11”の場合α
4を出力する。従って、セレクタ838の出力V′は、
PS=“00”の場合V±α1を、PS=“01”の場
合V±α2に、PS=“10”の場合V±α3に、PS
=“11”の場合V±α4に変調される。
【0171】すなわち、入力画像に、特定原稿が含まれ
る可能性に応じて、変調量αを変化させ、通常の出力画
像においては、人間の目ではほとんど識別できない程度
にパターンを付加し、特定原稿が存在する可能性が高く
なるほど、よりはっきりとしたパターンを出力画像に付
加する。
【0172】[フローチャート]図38はCPU141
1が行うパターンレベル選択信号PSの設定に関する流
れの一例を示すフローチャートである。
【0173】まず複写開始時に、ステップS11におい
て、CPU1411は、パターンレベル選択信号PSを
“00”に初期化する。
【0174】続いて、ステップS12において、CPU
1411は、判定信号Hとパターンレベル選択信号PS
とを比較する。CPU1411は比較結果が、PS<H
の場合、ステップS13でパターンレベル選択信号PS
へ判定信号Hの値を設定し、PS≧Hの場合、ステップ
S12へ戻る。
【0175】すなわち、複写開始時から現在に至るまで
の、判定信号Hの最大値が、パターンレベル選択信号P
Sに設定される。
【0176】以上説明したように、本実施例によれば、
第1実施例と同様な効果があるほか、特定原稿を含まな
い出力画像の付加パターンを、より人間の目で識別し難
くできるので、通常の出力画像の画質劣化を極力小さく
することができる。
【0177】従って、本実施例は、とくに色の再現性が
重要である場合、例えば、デザイン関係でのカラー複写
などに有効である。また、ホストコンピュータ上の画像
データを、外部インタフェイスを介してカラー複写機な
どで印刷する場合、例えばCG(コンピュータグラフィ
クス)の印刷において、無彩色領域の画質劣化を極力小
さくすることができる。
【0178】また、第5実施例においては、付加パター
ンが、装置固有の製造番号、もしくは同製造番号を符号
化あるいは記号化したものを表すとしたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、付加パターンは、装置を
特定できる情報、例えば、装置の製造日付、装置のロッ
ト番号、装置のバージョンなどを表してもよいし、さら
に、付加パターンが表すのが、装置を特定できる情報で
なくて、装置を使用した人物を特定できる情報であって
もよい。例えば、使用者を限定するために、装置使用に
当り、IDカードを差込む必要がある装置や、ID番号
を入力する必要がある装置は既に公知であるが、これら
の装置において、付加パターンは、認識されたID番
号、あるいは同ID番号を符号化あるいは記号化したも
のであってもよく、複写が実行された日時、もしくは同
日時を符号化あるいは記号化したものを含めてもよい。
【0179】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。
【0180】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、入力画像と
特定画像が類似していると判定された場合には画像形成
を中止し、入力画像と特定画像が類似していないと判定
された場合には画像の変調を禁止し、画像形成を行い、
入力画像と特定画像の判定が不可能の場合には画像の変
調を行い、画像形成を行うように制御するので、特定画
像の画像形成を阻止し、特定画像ではない通常の画像が
変調により画質が劣化するのを防止し、特定画像に類似
した通常の画像の画像形成が阻止されることを防止し、
さらに、特定画像の画像形成を阻止できない場合でも、
特定画像を画像形成した機種を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるフルカラー複写装
置における画像処理回路の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施例における画像処理回路の
全体構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3の実施例に係るフルカラー複写装
置の画像処理回路の全体構成を示すブロック図。
【図4】第3実施例に係る画像処理回路3102の内部
構成を示すブロック図。
【図5】第3実施例に係る画像信号のタイミングチャー
ト。
【図6】第3実施例に係る変調回路3105の構成を示
すブロック図。
【図7】第3実施例に係る位置修正回路3401の詳細
構成ブロック図。
【図8】第3実施例に係る付加回路3402の詳細構成
ブロック図。
【図9】第3実施例に係る変調回路3105の動作によ
る画像信号の変化を説明する図。
【図10】第3実施例に係る濃度判定回路3106の構
成ブロック図。
【図11】第3実施例のROM3104の構成を示す
図。
【図12】本発明の第4の実施例に係るフルカラー複写
装置の画像処理回路の構成を示すブロック図。
【図13】第4実施例に係る装置の動作を説明するフロ
ーチャート。
【図14】第4実施例に係る付加情報の入力方式を説明
するための図。
【図15】第3実施例において画像中に付加される情報
の様子を模式的に表す図。
【図16】第3実施例に係るタイミング信号生成回路3
109の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明に係る第5実施例の装置概観図の一例
である。
【図18】イメージスキャナの構成例を示すブロック図
である。
【図19】付加パターンの一例を説明する図である。
【図20】アドオンラインの一例を示す図である。
【図21】アドオンラインの一例を示す図である。
【図22】アドオンラインによる情報の表現方法の一例
を示す図である。
【図23】アドオンラインによる情報の表現方法の一例
を示す図である。
【図24】パターン付加回路の構成例を示すブロック図
である。
【図25】パターン付加回路の構成例を示すブロック図
である。
【図26】パターン付加回路の構成例を示すブロック図
である。
【図27】複写結果の一例を示す図である。
【図28】本発明に係る第6実施例のイメージスキャナ
の構成例を示すブロック図である。
【図29】主走査タイミングチャート例である。
【図30】間引き回路および分周回路の構成例を示すブ
ロック図である。
【図31】判定回路の構成例を示すブロック図である。
【図32】積分器の構成例を示すブロック図である。
【図33】積分器の入出力の一例を示す図である。
【図34】比較部の構成例を示すブロック図である。
【図35】パターン付加回路の構成例を示すブロック図
である。
【図36】パターン付加回路の構成例を示すブロック図
である。
【図37】パターン付加回路の構成例を示すブロック図
である。
【図38】パターンレベル選択信号の設定例を示すフロ
ーチャートである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像と特定画像が類似しているかど
    うかを判定する判定手段と、 機種固有の情報に基づいて前記入力画像を変調する変調
    手段と、 前記入力画像を記録媒体上に画像形成する形成手段と、 前記判定手段により前記入力画像と前記特定画像が類似
    していると判定された場合には前記形成手段による画像
    形成を中止し、前記判定手段により前記入力画像と前記
    特定画像が類似していないと判定された場合には前記変
    調手段による変調を禁止し、前記形成手段による画像形
    成を行い、前記判定手段による判定が不可能の場合には
    前記変調手段による変調を行い、前記形成手段による画
    像形成を行うように、前記変調手段、及び前記形成手段
    に制御信号を出力する制御手段とを有する ことを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 入力画像と特定画像が類似しているかど
    うかを判定する判定工程と、 機種固有の情報に基づいて前記入力画像を変調する変調
    工程と、 前記入力画像を記録媒体上に画像形成する形成工程と、 前記判定工程により前記入力画像と前記特定画像が類似
    していると判定された場合には前記形成工程による画像
    形成を中止し、前記判定工程により前記入力画像と前記
    特定画像が類似していないと判定された場合には前記変
    調工程による変調を禁止し、前記形成工程による画像形
    成を行い、前記判定工程による判定が不可能の場合には
    前記変調工程による変調を行い、前記形成工程による画
    像形成を行うように制御信号を出力する制御工程とを有
    することを特徴とする画像処理方法。
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