JP3311006B2 - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JP3311006B2
JP3311006B2 JP01635292A JP1635292A JP3311006B2 JP 3311006 B2 JP3311006 B2 JP 3311006B2 JP 01635292 A JP01635292 A JP 01635292A JP 1635292 A JP1635292 A JP 1635292A JP 3311006 B2 JP3311006 B2 JP 3311006B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、再生画像に特
定のパターンを付加することができる画像処理装置及び
方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、複写機の高画質化、カラー化、普及
化にともない、本来伝達されるべきでない特定原稿(例
えば証券/紙幣/機密書類/いやがらせ書類等の複写禁
止書類)を、原稿でほとんど見分けのつかないような高
画質で複写し、悪用されてしまう恐れが生じている。ま
た、複写された複写物によって、どの装置で複写したか
を特定すること、もしくは、複写した人物を特定するこ
とは、ほぼ不可能であった。
【0003】従って、本来複写されるべきでない原稿の
複写が行われた場合、特に複写物が悪用された場合に
は、複写を行った複写機もしくは、複写した人物を特定
することが重要となる。そこで、画像処理装置におい
て、原稿を走査した画像信号と、特定原稿の画像とを比
較し、その判定結果に応じて、複写物に特定のパターン
を付加する試みがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、転写材にあらかじめ特定原稿で使用され
ている色の1つをのせておき、原稿にはその色を除去し
た画像を使用することで、特定原稿の判定に引っかかる
ことなく、その複写を許してしまうことが考えられる。
【0005】このような特定原稿の複写行為があった場
合には、複写を許すばかりで無く、複写物に特定のパタ
ーンを付加できないという欠点があった。
【0006】本発明は、上述した従来例の欠点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、結果的
に特定原稿の複写行為が行われても、必ず特定のパター
ンを付加できる画像処理装置及び方法を提供する点にあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、複
数の特定原稿の色味データを記憶する記憶手段と、原稿
から読み取った色成分データを入力する第1の入力手段
と、前記第1の入力手段で入力した色成分データに基づ
いて画像を形成する記録材から読み取った色成分データ
を入力する第2の入力手段と、前記第1の入力手段で入
力した色成分データと、前記第2の入力手段で入力した
色成分データとを加算して得られるデータが前記複数の
特定原稿の色味データと一致するか否かを判定する判定
手段と、前記判定手段で一致すると判定された場合は、
前記第1の入力手段で入力した色成分データが濃度変換
された人間の目に識別し難い濃度データに対して特定の
パターンを付加する付加手段と、前記付加手段による付
加結果を出力する出力手段とを備える。
【0008】また、本発明に係る画像処理方法は、原稿
から読み取った色成分データを入力する第1の入力工程
と、前記第1の入力工程で入力した色成分データに基づ
いて画像を形成する記録材から読み取った色成分データ
を入力する第2の入力工程と、前記第1の入力工程で入
力した色成分データと、前記第2の入力工程で入力した
色成分データとを加算して得られるデータが記憶手段に
記憶されている複数の特定原稿の色味データと一致する
か否かを判定する判定工程と、前記判定工程で一致する
と判定された場合は、前記第1の入力工程で入力した色
成分データが濃度変換された人間の目に識別し難い濃度
データに対して特定のパターンを付加する付加工程と、
前記付加工程で付加した結果を出力する出力工程とを有
する。
【0009】
【0010】
【実施例】以下に、添付図面を参照して、本発明に係る
好適な実施例を詳細に説明する。以下の実施例では、本
発明の適用例として、複写機の例が示されているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、プリンタ、ファ
クシミリ等他の種々の装置に適用できることは勿論であ
る。 <第1の実施例>[装置概観]図2は本発明の第1の実
施例による複写機の側断面図である。図2において、2
01はイメージスキャナ部であり、400dpiの解像
度で原稿を読み取り、ディジタル信号処理を行う部分で
ある。また、202は、プリンタ部であり、イメージス
キャナ部201によって読み取られた原稿画像に対応し
た画像を400dpiの解像度で要しにフルカラーでプ
リント出力する部分である。
【0011】イメージスキャナ部201において、20
0は鏡面圧板であり、原稿台ガラス(以下プラテン)2
03上の原稿204は、ランプ205で照射され、ミラ
ー206、207、208に導かれ、レンズ209によ
って、3ラインセンサ(以下「CCD」という)210
上に像を結び、フルカラー情報レッド(R)、グリーン
(G)、ブルー(B)成分として信号処理部211に送
られる。なお、ランプ205、ミラー206を固定して
いるキャリッジ226−1は速度vで、ミラー207、
208は速度1/2vでCCD210の電気的走査(主
走査)方向に対して垂直方向の機械的に動くことによっ
て、原稿全面を走査(副走査)する。
【0012】信号処理部211においては、読み取られ
た画像信号を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン
(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各成分に
分解し、プリンタ部202、または伝送部227に送
る。また、イメージスキャナ部201における一回の原
稿走査につき、M,C,Y,Bkのうちひとつの成分が
プリンタ部202に送られ、計4回の原稿走査によっ
て、一回のプリントアウト、またはファクシミリ伝送が
完成する。
【0013】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,Y,Bkの各画像信号は、レーザドライバ2
12に送られる。レーザドライバ212は、送られてき
た画像信号に応じ、半導体レーザ213を変調駆動す
る。レーザ光は、ポリゴンミラーミラー214、f−θ
レンズ215、ミラー216を介し、感光ドラム217
上を走査する。
【0014】218は回転現像器であり、マゼンタ現像
部219、シアン現像部220、イエロー現像部22
1、ブラック現像部222より構成され、4つの現像部
が交互に感光ドラム217に接し、感光ドラム217上
に形成された静電現像をトナーで現像する。
【0015】223は転写ドラムであり、用紙カセット
224または225より供給される用紙をこの転写ドラ
ム223に巻き付け、感光ドラム上に現像された像を用
紙に転写する。
【0016】このようにして、M,C,Y,Bkの4色
が順次転写された後に、用紙は、定着ユニット226を
通過して、トナーが用紙に定着された後に排紙される。
【0017】228は記録紙、すなわち、転写材の色を
読み取るためのユニツトであり、ランプ229、レンズ
230、CCD231より構成される。後述するが、こ
のユニツト228で読み取った転写材の色は、イメージ
スキヤナ部201に送られて、イメージスキヤナ部20
1が読み取った原稿画像の色と加算され、特定原稿か否
かの判定が行われる。このように、ユニツト228は、
転写材の色と原稿の色との組み合わせで最終的に不正な
複写物を得ようとする行為を考え、転写材の色を複写時
に読み取って、データとして取得しておく構成である。 [イメージスキャナ部]図1は第1の実施例によるイメ
ージスキャナ部201の構成を示すブロック図である。
同図において、210−1、210−2、210−3は
それぞれ、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー
(B)の分光感度特性をもつCCD(固体撮像素子)セ
ンサであり、A/D変換された後にそれぞれ8ビット出
力0〜255の信号が出力される。
【0018】本実施例において用いられるCCDセンサ
210−1、210−2、210−3は、一定の距離を
隔てて配置されているため、ディレイ素子401及び4
02においてその空間的ずれが補正される。
【0019】403、404、405はlog変換器で
あり、ルックアップテーブルROMまたはRAMにより
構成され、輝度信号が濃度信号に変換される。406は
公知のマスキング及びUCR(下色除去)回路であり、
詳しい説明は省略するが、入力された3信号により、出
力のためのマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー
(Y)、ブラック(Bk)の各信号各読み取り動作の度
に、面順次に所定のビット長たとえば8ビットで出力さ
れる。
【0020】407は空間フィルタ回路であり、出力信
号の空間周波数の補正を行う。408は、濃度変換回路
であり、プリンタ部202の濃度特性を補正するもので
あり、log変換器403〜405と同様なROMまた
はRAMで構成される。
【0021】一方、414は本装置の制御を司るマイク
ロコンピュータ(以下「CPU」という)であり、41
3はCPU414に接続される入出力ポート(以下「I
/Oポート」という)であり、409は原稿が特定原稿
か否かを判定する判定回路である。
【0022】ここで、判定回路409は、予め用意され
た複数の特定原稿のうち少なくとも一つの特定原稿が読
み込み中であるか否かの可能性を判定する回路である。
判定結果である可能性は判定信号Hとして多値2ビット
(0〜3の4レベル)で出力される。即ち、複数の特定
原稿のうちの少なくとも一原稿を読み込み中である可能
性が最も高い場合には、H=3を出力し、その可能性が
低くなるにつれてH=2、H=1と出力し、最も低い場
合には、H=0を出力する。
【0023】CNO信号は、2ビットの面順次信号であ
り、4回の読み取り動作の順番を示す制御信号である。
図14は第1の実施例によるCNO信号とプリント出力
との関係を示す図である。CNO信号は、CPU414
より、I/Oポート413を経て発生され、マスキング
/UCR回路406の動作条件を切り替える。
【0024】更に、判定回路409にも前述の面順次信
号であるCNO信号が入力され、4回の読み取り動作の
それぞれについて、判定基準を切り替え、異なる特定原
稿についての判定を行うことができる。
【0025】410はパターン付加回路であり、CPU
414が指定する2ビットのパターンレベル選択信号P
Sに応じ、複写の結果得た画像に人間の目には識別し難
い色のパターンを付加する部分である。
【0026】付加するパターンは、予めイメージスキヤ
ナ部201で読み取ってある画像信号Pから作られる。
【0027】417はRAMであり、CCD231から
の読み取りデータ、すなわち、Rt,Gt ,Bt を格納
する。図2で説明したCCD231は、CCDセンサ2
31−1,231−2,231−3から構成され、読み
取ったデータRt ,Gt ,B t をRAM417に格納す
る。I/O413は、RAM417からデータを入力す
ると、その入力データRt ,Gt ,Bをイメージスキヤ
ナ部201の判定回路409に送る。
【0028】判定回路409が入力データRt ,Gt
BとCCD210からのデータR,G,Bとに基づいて
特定原稿についての判定を行う方法については、図3の
説明で行う。 [タイミングチャート]図4は第1の実施例による間引
き回路の構成を示す回路図であり、図5は第1の実施例
による分周回路の構成を示す回路図である。そして、図
7は第1の実施例における主走査方向の信号のタイミン
グチヤートである。
【0029】VSYNC信号は副走査区間信号であり、
副走査の画像出力区間を示す信号である。HSYNC
は、主走査同期信号であり、主走査開始の同期をとる信
号である。CLKは、画像の転送クロックであり、本実
施例における諸々の画像処理の基本クロックである。
【0030】一方、CLK’は、CLKを1/4分周し
たものであり、判定回路409における基本クロックと
なる。SEL信号は、後述の間引き回路301で用いら
れるタイミング信号である。CLK’とSEL は、ぞ
れぞれ、図5に示されるような回路で生成される。即
ち、図5において、インバータ451、2ビットカウン
タ452、インバータ453、ANDゲート454より
構成される。2ビットカウンタ452は、主走査同期信
号であるHSYNC信号により、クリア(初期化)され
た後、CLK信号をカウントし、2ビットでそのカウン
ト値を出力する(D0,D1)。この上位ビットD1が
CLK’信号として出力され、下位ビットD0の反転信
号と上位ビットD1との論理積がSEL信号として出力
される。
【0031】図4において、間引き回路301は、CL
K信号でデータを保持するフリップフロップ455、4
56、457及び461、462、463、セレクタ4
58、459、460、CLK’信号でデータを保持す
るフリップフロップ464、465、466より構成さ
れる。従って、この間引き回路301によって、図6に
示されるように、CLK信号で転送されるR(または
G,B)信号の中から、1/4の割合で間引かれ、CL
K’に同期をとられたR’(またはG’,B’)信号を
得ることができる。 [判定回路]図3は第1の実施例による判定回路409
の構成を示すブロック図である。同図において、312
は加算回路であり、原稿から読み取ったデータR,G,
BとこのデータR,G,Bに基づいて画像を形成する記
録紙である転写材から読み取ったデータRt ,Gt ,B
t とを加算して、R+Rt ,G+Gt ,B+Bt を得
る。この加算回路312で得た加算結果R+Rt ,G+
t ,B+Bt が特定原稿を複写する行為か否かの判定
材料となる。301は図4に示した間引き回路であり、
判定回路409自身の処理回路の付加を軽減するため
に、データの間引きを行う。302は、色味マッチング
・ルックアップテーブルROM(以下「LUT」とい
う)であり、読み込んだ原稿画像と予め用意された複数
種類(有価証券、紙幣等の複製禁止書類)の特定原稿と
の色味のマッチングを行う。このLUT302には、予
め32種類の特定原稿について、その色味分布を調べ、
当該画素の色味が、それら各特定原稿の色味と一致する
か否かの判定結果が保持されている。
【0032】即ち、LUT302には、アドレスの上位
2ビットに面順次信号であるCNO信号が入力され、下
位15ビットに間引かれたRGB各色の画像信号の上位
5ビットが入力される。各CNO信号の値0〜3におい
てそれぞれ、当該画素の色味が8種類の特定原稿におけ
る色味と一致するか否かを8ビットのデータに対応させ
て同時に出力し、4回の読み取り走査において、合計3
2種類の特定原稿についての判定が行われる。
【0033】303−1、303−2、…303−8は
それぞれ同じハードウエアで構成される色味判定回路で
あり、それぞれ積分器306、レジスタ307、30
8、309、比較器モジュール310より構成される。
各色味判定回路は特定原稿が原稿中に存在する可能性を
2ビットで判定する。309は最大値回路であり、色味
判定回路303−1〜303−8の判定結果(出力値)
の内で最大値を出力する。即ち、最大値回路309は、
予め用意された8種類の特定原稿のうち、読み取った原
稿画像に存在している可能性が最も高い原稿について、
判定結果を出力する。 [積分器]図6は第1の実施例による積分器306の構
成を示すブロツク図であり、図8及び図9は第1の実施
例による積分器306の入出力を示す図である。
【0034】図6において、501及び505はCL
K’信号の立ち上がりタイミングでデータを保持するフ
リップフロップである。502は乗算器であり、8ビッ
トの2入力信号(A,B)を入力し、乗算結果として8
ビットの信号(A×B/255)を出力する。503も
乗算器であり、1ビットの入力信号(A)及び8ビット
の入力信号(B)を入力し、乗算結果として8ビットの
出力信号(A×B)を出力する。504は加算器であ
り、8ビットの2入力信号(A,B)を入力し、加算結
果として8ビットの信号(A+B)を出力する。
【0035】結果として、本積分器においては、2値入
力信号xi に対し、8ビットの出力信号yi は、次式
(1)で表わされる。すなわち、 yi=(α/255)・yi-1 +β・xi-1 …(1) である。ここで、α及びβはあらかじめ設定されている
定数であり、これらの値の大きさによって積分器の諸特
性が決定される。
【0036】例えば、α=247、β=8の場合におい
て、図9に示される様な入力xi-1に対して、図8に示
されるような出力yi が出力される。
【0037】ここで、701、702の点で示すよう
に、周囲がほとんど”0”であるにも係らず“1”であ
るような入力や、703の点で示すように、周囲がほと
んど“1”であるにも拘らず“0”であるような入力
は、ノイズ(雑音)であると考えられる。これを積分器
で処理し、図3のレジスタ307に704−1(R
1)、704−2(R2)、704−3(R3)のよう
な適当な閾値をセットし、これで積分器の出力yi を2
値化することによって、ノイズ(雑音)を除去すること
ができるわけである。 [比較器モジュール]図10は第1の実施例による比較
器モジュール308の構成を示すブロック図である。同
図において、801,802,803は比較器、804
はインバータ、805はANDゲート、806、807
はORゲートをそれぞれ示している。レジスタ307−
1にはR1、レジスタ307−2にはR2、レジスタ3
07−3にはR3なる閾値がセットされている。これら
閾値にはR1>R2>R3なる関係がある。
【0038】この構成により、結果として、判定結果が
2ビットに量子化されて出力される。即ち、 R1<(入力) の場合、11(2進)が出力され、 R2<(入力)≦R1の場合、10(2進)が出力され、 R3<(入力)≦R2の場合、01(2進)が出力され、 (入力)≦R3の場合、00(2進)が出力される。 [パターン付加回路]図11は第1の実施例によるパタ
ーン付加回路410の構成を示すブロック図である。同
図において、901は副走査カウンタ、902は主走査
カウンタであり、903はルックアップテーブルRAM
(以下「LUT」という)、905はフリップフロッ
プ、913はANDゲート、906,907,908,
909はレジスタ、910は4 to 1のセレクタ、91
1,913はANDゲート、912は加算器である。
【0039】914は空間フィルタを通った後の画像信
号Pを2値化する2値化回路であり、あらかじめ決めら
れたしきい値より画像の値が大きい時には1を、小さい
時には0を出力する。914から出力された2値化デー
タはデュアルポートRAM915に書き込まれる。デュ
アルポートRAM915に画像を書き込むときにはCN
O信号を0にしておく。つまり、画像信号PがCCD2
10のグリーン(G)信号から作られた信号であるよう
に制御する。これはグリーン信号が簡易的に最も画像の
輝度信号に近いためである。
【0040】RAM915はデュアルポートRAMであ
るので、CPU414からその内容をデータバスDat
aとアドレスバスAdrを使って読む。同じくRAM9
03もデュアルポートRAM(以下、RAM)であるの
で、データバスDataとアドレスバスAdrを使って
RAM915で読んだ同じデータをRAM903に書き
込む。このパターンの読み込みは、サービスマンがサー
ビスマンのみが使えるモードで本体設置時に1回行う。
【0041】ここで、副走査カウンタ901では主走査
同期信号HSYNCを、主走査カウンタ902では画素
同期信号CLKをそれぞれ9ビット幅、即ち、512終
了器で繰り返しカウントする。上述のようにRAM90
3には付加されるべきパターンが保持されており、副走
査カウンタ901,主走査カウンタ902それぞれのカ
ウント値の下位6ビットずつが入力される。
【0042】デユアルポートRAM903の出力は、1
ビツトのみが参照され、ANDゲート904によって主
走査カウンタ901及び副走査カウンタ902の上位3
ビツトずつと論理積がとられ、フリップフロップ905
にて、CLK信号で同期をとられ、ANDゲート913
において、2ビツトのCNO信号“0”及び“1”の両
方と論理積がとられた後に、ANDゲート911に送ら
れる。これはCNO=0、すなわち、現在イエローでプ
リントされているときのみに有効な信号である。
【0043】一方、レジスタ906,907,908,
909には、予めP1,P2,P3,P4なる値が保持
されており、CPU414より指定されたパターンレベ
ル選択信号PSに応じて、P1〜P4までのいずれかが
選択され、ANDゲート911を経て、加算器912に
よって、入力信号Vにパターンが付加され、V’が出力
される。従って、CNO=2、すなわち、現在イエロー
でプリントされているときに、デユアルポートRAM9
03に保持されているパターンが繰り返し読み出され、
出力されるべき信号Vに付加される。
【0044】ここで、P1、P2、P3、P4の関係
は、P1<P2<P3<P4で有る様に設定されてお
り、セレクタ910は、s=00(2進数)のとき、Y
=A、s=01(2進数)のとき、Y=B、s=10
(2進数)のとき、Y=C、そして、s=11(2進
数)のとき、Y=Dとなるように設定されているため、
PS=00(2進数)のとき、V’=V+P1、PS=
01(2進数)のとき、V’=V+P2、PS=10
(2進数)のとき、V’=V+P3、そして、PS=1
1(2進数)のとき、V’=V+P4となるように、パ
ターンが付加される。
【0045】ここで、付加するパターンは、人間の目で
識別し難い様に、イエローのトナーのみで付加される
が、これは人間の目がイエローのトナーで描かれたパタ
ーンに対して識別能力が弱いことを利用したものであ
る。更に、入力画像中に、特定原稿の存在する可能性に
応じて、付加するパターンのレベルを可変にすること
で、通常の複写物ではパターンが人間の目では殆ど識別
できない様にし、特定原稿が存在する可能性が高くなる
ほど、くっきりとパターンを付加する。 [複写結果]図12は第1の実施例による複写結果の一
例を示す図である。同図において、1001で示される
のが付加されたパターンであり、デユアルポートRAM
903に保持されている内容が画像として付加される。
図12に示す例では、“0459184358”なるパ
ターンが、人間の目には識別し難いように、64画素×
64画素のパターンで付加され、主走査512画素,副
走査512ラインごとに繰り返される。そこで、これを
機械固有の製造番号もしくは、製造番号を符号化したも
のとしておくことで、複写物を鑑定することで、複写し
た装置を限定することができる。
【0046】更に、読み取り画像中に、本来複写される
べきでない特定原稿が存在する可能性が高い場合には、
くっきりとしたパターンを付加することもできる。
【0047】更に、本実施例においては、パターンを付
加するピッチを主操作512画素(またはライン)ごと
としているが、本実施例では400dpi(dot /inc
h)の解像度であるので、約32.5mmごとにパターン
を付加することになる。一方、紙幣(日本銀行券)の短
手方向の幅は約76mmであり、また主要各国の紙幣の短
手方向の幅も、ほぼ約60mmから120mmの間にあるこ
とから、紙幣が複写された場合には、必ず複写された紙
幣の内部に必ずこのパターンが付加されることになる。
従って、仮に紙幣の部分のみが切りとられて悪用された
場合にも、複写物を鑑定し、付加されたパターンを読み
取ることで複写に用いた複写機の機番を限定することが
できる。 [フローチヤート]図13は第1の実施例のCPU41
4によるパターンレベル選択信号PSのセッティング手
順を説明するフローチャートである。
【0048】まず、コピースタート直後には、ステツプ
S1102においてパターンレベル選択信号PSに
“0”をセットする。次に、ステツプS1103におい
て、現在の判定レベルHとPSの値を比較し、Hの方が
大きければステツプS1104でSにHの値をセットす
る。そうでなければ、ステツプS1103に戻る。即
ち、判定信号Hの履歴によりコピースタートから現在ま
での最大の値がPSにセットされる。
【0049】以上説明した様に、第1の実施例によれ
ば、原稿の色と転写材の色との組み合わせによる特定原
稿の複写行為に対しても、複写物のなかに、装置を限定
するための方法として、人間の目では識別し難い特定パ
ターンを付加することで、本来複写されるべきでない特
定原稿(例えば紙幣)が複写された場合に、複写した装
置の所在地を限定する手がかりとすることができる。更
に、特定のパターンを紙幣の短手方向の長さよりも短い
ピッチで繰り返し付加するこで、複写物の一部分を切り
とって悪用された場合においても、複写物の中には必ず
特定のパターンが付加され、これを鑑定することで複写
した装置もしくは複写した人物の所在地を割り出す、ま
たは絞り込むことができる。 <第2の実施例>さて、第1の実施例では、CCD23
1を用いて転写材の色を読み取ったが、本発明はこれに
限定されるものではなく、第1の実施例によって転写材
を読み取ってRAM417に格納されたデータを元に文
字認識を行い、鑑定することで複写した装置もしくは複
写した人物の所在地を割り出す、または絞り込む様にし
ても良い。
【0050】すなわち、第2の実施例では、第1の実施
例への追加機能として、転写材に視認不可能な暗号を予
め記録しておき、この暗号が記録されていない転写材に
よる複写を禁止する。
【0051】図15は第2の実施例による転写材の一例
を示す図である。同図において、2001は視認不可能
な色(イエロー)で記録された暗号を示している。この
暗号2001は、符号であって、販売元を特定する符号
等の様に、複写物から複写した装置または人物の割り出
しができるように、予め転写材に記録されたものであ
る。
【0052】前述の第1の実施例で用いたCCD231
が読み取った転写材の画像データをCPU414が解析
すれば良い。この場合、符号を認識するための文字認識
手段を具備することで実施可能となる。
【0053】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、記
録材から読み取った色成分データをも考慮して原稿が特
定原稿か否かの判断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例によるイメージスキャナ部201
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例によるファックスの側断
面図である。
【図3】第1の実施例による判定回路409の構成を示
すブロック図である。
【図4】第1の実施例による間引き回路の構成を示す回
路図である。
【図5】第1の実施例による分周回路の構成を示す回路
図である。
【図6】第1の実施例による積分器306の構成を示す
ブロツク図である。
【図7】第1の実施例における主走査方向の信号のタイ
ミングチヤートである。
【図8】
【図9】第1の実施例による積分器306の入出力を示
す図である。
【図10】第1の実施例による比較器モジュール308
の構成を示すブロック図である。
【図11】第1の実施例によるパターン付加回路410
の構成を示すブロック図である。
【図12】第1の実施例による複写結果の一例を示す図
である。
【図13】第1の実施例のCPU414によるパターン
レベル選択信号PSのセッティング手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図14】第1の実施例によるCNO信号とプリント出
力との関係を示す図である。
【図15】第2の実施例による転写材の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
201 イメージスキヤナ部 201−1〜201−3,231−1〜231−3 C
CDセンサ 202 プリンタ部 203 原稿台ガラス 204 原稿 205 ランプ 206〜208 ミラー 212 レーザドライバ 213 半導体レーザ 214 ポリゴンミラー 215 f−θレンズ 216 ミラー 217 感光ドラム 218 回転現像器 219 マゼンタ現像部 220 シアン現像部 221 イエロ現像部 222 ブラック現像部 223 転写ドラム 224,225 用紙カセツト 226 定着ユニツト 228 ユニツト 229 ランプ 230 レンズ 231 CCD 227 キヤリツジ 301 間引き回路 302,903 LUT 303−1〜303−8 色味判定回路 307−1〜307−3,906〜909 レジスタ 308 比較器モジュール 309 最大値回路 310 分周回路 312 加算回路 401,402 ディレイ素子 403〜405 log変換器 406 マスキング・UCR回路 407 空間フイルタ 408 濃度変換回路 409 判定回路 410 パターン付加回路 413 I/O 414 CPU 415 ROM 416,417 RAM 451,453 インバータ 452 2ビツトカウンタ 454,805,904,913 ANDゲート 455〜457,461〜466,501,505 フ
リップフロップ 458〜460,910 セレクタ 502,503 乗算器 504,912 加算器 701〜703 点 801〜803 比較器 804 インバータ 806,807 ORゲート 901 副走査カウンタ 902 主走査カウンタ 905 フリップフロップ 914 2値化回路 915 デユアルポートRAM

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の特定原稿の色味データを記憶する
    記憶手段と、 原稿から読み取った色成分データを入力する第1の入力
    手段と、 前記第1の入力手段で入力した色成分データに基づいて
    画像を形成する記録材から読み取った色成分データを入
    力する第2の入力手段と、 前記第1の入力手段で入力した色成分データと、前記第
    2の入力手段で入力した色成分データとを加算して得ら
    れるデータが前記複数の特定原稿の色味データと一致す
    るか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段で一致すると判定された場合は、前記第1
    の入力手段で入力した色成分データが濃度変換された
    間の目に識別し難い濃度データに対して特定のパターン
    を付加する付加手段と、 前記付加手段による付加結果を出力する出力手段とを備
    えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿から読み取った色成分データを入力
    する第1の入力工程と、 前記第1の入力工程で入力した色成分データに基づいて
    画像を形成する記録材から読み取った色成分データを入
    力する第2の入力工程と、 前記第1の入力工程で入力した色成分データと、前記第
    2の入力工程で入力した色成分データとを加算して得ら
    れるデータが記憶手段に記憶されている複数の特定原稿
    の色味データと一致するか否かを判定する判定工程と、 前記判定工程で一致すると判定された場合は、前記第1
    の入力工程で入力した色成分データが濃度変換された
    間の目に識別し難い濃度データに対して特定のパターン
    を付加する付加工程と、 前記付加工程で付加した結果を出力する出力工程とを有
    することを特徴とする画像処理方法。
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