JPH0870981A - 消臭性簡易洋服カバー - Google Patents
消臭性簡易洋服カバーInfo
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- JPH0870981A JPH0870981A JP6239550A JP23955094A JPH0870981A JP H0870981 A JPH0870981 A JP H0870981A JP 6239550 A JP6239550 A JP 6239550A JP 23955094 A JP23955094 A JP 23955094A JP H0870981 A JPH0870981 A JP H0870981A
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- deodorant
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、特にスーツなどに付着したタバコ
臭の消去機能に優れ、しかも布地的な柔軟な感触の生地
で構成された消臭性の洋服カバーを安価に提供する。 【構成】 洋服が収容可能な大きさに縫製された袋体の
少なくとも上端部にハンガーの吊り部の挿通用の開口部
(3) が設けられ、さらに袋体の一方の面の中央部縦方向
に開閉用ファスナー(5) が設けられなる洋服カバーであ
って、エンボス加工された目付け20〜100g/m2
のスパンボンド不織布(2) の片面に金属フタロシアニン
誘導体からなる消臭剤を含む染料(1) を塗付固定して洋
服カバー生地となし、この生地の染料固定面を内側とな
してを縫製し上記洋服カバー(7) となした。
臭の消去機能に優れ、しかも布地的な柔軟な感触の生地
で構成された消臭性の洋服カバーを安価に提供する。 【構成】 洋服が収容可能な大きさに縫製された袋体の
少なくとも上端部にハンガーの吊り部の挿通用の開口部
(3) が設けられ、さらに袋体の一方の面の中央部縦方向
に開閉用ファスナー(5) が設けられなる洋服カバーであ
って、エンボス加工された目付け20〜100g/m2
のスパンボンド不織布(2) の片面に金属フタロシアニン
誘導体からなる消臭剤を含む染料(1) を塗付固定して洋
服カバー生地となし、この生地の染料固定面を内側とな
してを縫製し上記洋服カバー(7) となした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハンガーに吊り下げた状
態の洋服を収容することができ、収容中に洋服に付着し
ている臭気を消去することができる消臭性簡易洋服カバ
ーに関するものである。
態の洋服を収容することができ、収容中に洋服に付着し
ている臭気を消去することができる消臭性簡易洋服カバ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常洋服カバーは、衣類の保管のために
用いられるものであって、衣類への埃の付着防止のほ
か、防虫といった機能を有していることが望ましいこと
から、従来より種々の洋服カバーが提案され、実用に供
されている。例えば、実開平3−69841号公報にみ
られるように洋服カバーの内部にポケットを設け、その
中に防虫剤等を入れることができるように構成されたも
の、あるいは特開平3−275013号公報にみられる
ように防虫加工を施した不織布を用いて構成された洋服
カバーなどが従前より良く知られている。
用いられるものであって、衣類への埃の付着防止のほ
か、防虫といった機能を有していることが望ましいこと
から、従来より種々の洋服カバーが提案され、実用に供
されている。例えば、実開平3−69841号公報にみ
られるように洋服カバーの内部にポケットを設け、その
中に防虫剤等を入れることができるように構成されたも
の、あるいは特開平3−275013号公報にみられる
ように防虫加工を施した不織布を用いて構成された洋服
カバーなどが従前より良く知られている。
【0003】また着用中に付着した臭いを洋服を保管し
ている間に除去あるいは洋服の保管中に臭いが付着する
のを防止すべく、例えば、酵素や植物抽出オイル等を含
有させた微粒子を含むパウダー層をプラスチックフィル
ムで挟んだシートで構成された洋服カバー(実開平5−
26884号公報)、 消臭剤を担持させた繊維の両面
に防水通気性フィルムを貼り合わせたシートを用いて洋
服カバー(実開昭62−48353号公報)、消臭紙を
用いた簡易洋服カバー(特開平3−51398号公報)
などが提案されている。
ている間に除去あるいは洋服の保管中に臭いが付着する
のを防止すべく、例えば、酵素や植物抽出オイル等を含
有させた微粒子を含むパウダー層をプラスチックフィル
ムで挟んだシートで構成された洋服カバー(実開平5−
26884号公報)、 消臭剤を担持させた繊維の両面
に防水通気性フィルムを貼り合わせたシートを用いて洋
服カバー(実開昭62−48353号公報)、消臭紙を
用いた簡易洋服カバー(特開平3−51398号公報)
などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら実開平5
−26884号公報に示されている洋服カバーは、酵素
や植物抽出オイル等を含有させた微粒子を含むパウダー
層をプラスチックフィルムで挟んだシートで構成された
ものであって、製品コストが嵩む上に布生地感覚がなく
取り扱いにくいという難点を有している。また実開昭6
2−48353号公報記載の洋服カバーは、脱臭剤を担
持した繊維の両面に防水通気性フィルムを貼り合わせた
シート生地で形成され、また特開平3−51398号公
報記載の洋服カバーも繊維組織中に消臭成分を含有させ
た消臭紙を洋服カバーに適用しているものであって、両
者共に消臭能は消臭性繊維に依存しているため、まず消
臭性の繊維を作り、続いてその消臭繊維でもって湿式あ
るいは乾式の不織布となし、しかるのち製品としなけれ
ばならず、著しくコスト高となる。そのうえ得られた不
織布には毛羽立ちが生じ、その毛羽立ちを抑制するべく
平滑化処理を行うと消臭能が低下するという問題が生じ
る。
−26884号公報に示されている洋服カバーは、酵素
や植物抽出オイル等を含有させた微粒子を含むパウダー
層をプラスチックフィルムで挟んだシートで構成された
ものであって、製品コストが嵩む上に布生地感覚がなく
取り扱いにくいという難点を有している。また実開昭6
2−48353号公報記載の洋服カバーは、脱臭剤を担
持した繊維の両面に防水通気性フィルムを貼り合わせた
シート生地で形成され、また特開平3−51398号公
報記載の洋服カバーも繊維組織中に消臭成分を含有させ
た消臭紙を洋服カバーに適用しているものであって、両
者共に消臭能は消臭性繊維に依存しているため、まず消
臭性の繊維を作り、続いてその消臭繊維でもって湿式あ
るいは乾式の不織布となし、しかるのち製品としなけれ
ばならず、著しくコスト高となる。そのうえ得られた不
織布には毛羽立ちが生じ、その毛羽立ちを抑制するべく
平滑化処理を行うと消臭能が低下するという問題が生じ
る。
【0005】そのうえ従来の消臭性の洋服カバーにおい
ては、ただ単に防臭や消臭を意として製作されているに
留まり、非喫煙者の最もいやな臭いであるタバコ臭に対
する消臭効果が乏しいのが実情である。
ては、ただ単に防臭や消臭を意として製作されているに
留まり、非喫煙者の最もいやな臭いであるタバコ臭に対
する消臭効果が乏しいのが実情である。
【0006】タバコ臭の主成分は、酢酸(CH3 COO
H)、アンモニア(NH3 )およびアセトアルデヒド
(CH2 COH)といわれているが、実際には1000
種以上の物質が含まれ、上記3種の臭気を消去してもタ
バコ臭はなくならない。
H)、アンモニア(NH3 )およびアセトアルデヒド
(CH2 COH)といわれているが、実際には1000
種以上の物質が含まれ、上記3種の臭気を消去してもタ
バコ臭はなくならない。
【0007】本発明者らは、タバコ臭の消去について鋭
意検討した結果、多種の物質からなるタバコ臭の消去に
は、酸化還元能を有する金属フタロシアニン誘導体から
なる消臭剤が最も有効であることを知見した。さらにこ
の金属フタロシアニン誘導体、即ち金属フタロシアニン
骨格を持った染料は、特開昭64-22347号公報にも記載さ
れているように、変異原物質(発癌性物質)の吸着能を
も有している点にも着目し、本発明をなすに至った。
意検討した結果、多種の物質からなるタバコ臭の消去に
は、酸化還元能を有する金属フタロシアニン誘導体から
なる消臭剤が最も有効であることを知見した。さらにこ
の金属フタロシアニン誘導体、即ち金属フタロシアニン
骨格を持った染料は、特開昭64-22347号公報にも記載さ
れているように、変異原物質(発癌性物質)の吸着能を
も有している点にも着目し、本発明をなすに至った。
【0008】したがって本発明は、特にスーツなどに付
着したタバコ臭の消去機能に優れ、しかも布地的な柔軟
な感触の生地で構成された洋服カバーを安価に提供する
ことを目的としてなされたものであり、内面に金属フタ
ロシアニン骨格を持った染料を塗付固定したエンボス加
工されたスパンボンド不織布を用い、洋服カバーという
形態をとることによって、また洋服をある程度密閉した
空間内に置くことができるようにすることによって洋服
の消臭、特にタバコ臭の消去を効率良く行わせるように
なしたものである。
着したタバコ臭の消去機能に優れ、しかも布地的な柔軟
な感触の生地で構成された洋服カバーを安価に提供する
ことを目的としてなされたものであり、内面に金属フタ
ロシアニン骨格を持った染料を塗付固定したエンボス加
工されたスパンボンド不織布を用い、洋服カバーという
形態をとることによって、また洋服をある程度密閉した
空間内に置くことができるようにすることによって洋服
の消臭、特にタバコ臭の消去を効率良く行わせるように
なしたものである。
【0009】
【課題を解決すめための手段】本発明は、布生地感覚わ
有し柔軟性に優れたエンボス加工されたスパンボンド不
織布の片面に金属フタロシアニン骨格を持った消臭性染
料を塗付し、この生地でもって洋服カバーを縫製するこ
とによって上記課題を解決した。即ち本発明の消臭性の
簡易洋服カバーは、洋服収容可能な大きさに縫製されて
袋体の少なくとも上端部にハンガーの吊り部の挿通用の
開口部が設けられ、さらに袋体の一方の面の中央部縦方
向に開閉用ファスナーが設けられなる洋服カバーにおい
て、上記洋服カバーが、一方の面に酸化還元能を有する
金属フタロシアニン誘導体からなる消臭剤を含む染料が
塗付固定されているエンボス加工された目付け20〜1
00g/m2 のスパンボンド不織布の染料固定面を内側
となして縫製されていることを特徴としているものであ
る。
有し柔軟性に優れたエンボス加工されたスパンボンド不
織布の片面に金属フタロシアニン骨格を持った消臭性染
料を塗付し、この生地でもって洋服カバーを縫製するこ
とによって上記課題を解決した。即ち本発明の消臭性の
簡易洋服カバーは、洋服収容可能な大きさに縫製されて
袋体の少なくとも上端部にハンガーの吊り部の挿通用の
開口部が設けられ、さらに袋体の一方の面の中央部縦方
向に開閉用ファスナーが設けられなる洋服カバーにおい
て、上記洋服カバーが、一方の面に酸化還元能を有する
金属フタロシアニン誘導体からなる消臭剤を含む染料が
塗付固定されているエンボス加工された目付け20〜1
00g/m2 のスパンボンド不織布の染料固定面を内側
となして縫製されていることを特徴としているものであ
る。
【0010】本発明の洋服カバーに用いるスパンボンド
不織布としては、ナイロンスパンボンド不織布、ポリエ
ステルスパンボンド不織布あるいはポリプロピレンスパ
ンボンド不織布など市販のスパンボンド不織布に、押圧
融着部分が細かい斑点状となるようにエンボス加工が施
された目付けが20〜100g/m2 のものが好ましく
適用できる。
不織布としては、ナイロンスパンボンド不織布、ポリエ
ステルスパンボンド不織布あるいはポリプロピレンスパ
ンボンド不織布など市販のスパンボンド不織布に、押圧
融着部分が細かい斑点状となるようにエンボス加工が施
された目付けが20〜100g/m2 のものが好ましく
適用できる。
【0011】消臭性を有する金属フタロシアニン誘導体
としては、酸化還元能を有する金属錯体、例えば、金属
ポルフィリン、金属ポルフィラジン及びこれらの誘導体
が好ましく用いられる。消臭剤としての金属フタロシア
ニン誘導体は、悪臭の分解速度が速く分解率も高いこ
と、常温でも反応が進行すること、悪臭分解反応におい
て触媒的な働きをするものであり寿命が長いこと等の点
から最も好ましく用いられる。具体的には、コバルトフ
タロシアニンオクタカルボン酸、コバルトフタロシアニ
ンテトラカルボン酸、鉄フタロシアニンオクタカルボン
酸、鉄フタロシアニンテトラカルボン酸等が挙げられ
る。
としては、酸化還元能を有する金属錯体、例えば、金属
ポルフィリン、金属ポルフィラジン及びこれらの誘導体
が好ましく用いられる。消臭剤としての金属フタロシア
ニン誘導体は、悪臭の分解速度が速く分解率も高いこ
と、常温でも反応が進行すること、悪臭分解反応におい
て触媒的な働きをするものであり寿命が長いこと等の点
から最も好ましく用いられる。具体的には、コバルトフ
タロシアニンオクタカルボン酸、コバルトフタロシアニ
ンテトラカルボン酸、鉄フタロシアニンオクタカルボン
酸、鉄フタロシアニンテトラカルボン酸等が挙げられ
る。
【0012】上記した消臭剤をスパンボンド不織布に塗
付固定する方法としては、染料固定剤(糊剤)の溶液に
上記消臭剤を混合し、グラビア印刷法、スプレー法、ロ
ールコーター法など周知の印刷法を適用するとよい。染
料固定剤の溶液に混合する消臭剤の量は、染料固定剤の
固形分に対して、0.5〜5重量%程度でよい。
付固定する方法としては、染料固定剤(糊剤)の溶液に
上記消臭剤を混合し、グラビア印刷法、スプレー法、ロ
ールコーター法など周知の印刷法を適用するとよい。染
料固定剤の溶液に混合する消臭剤の量は、染料固定剤の
固形分に対して、0.5〜5重量%程度でよい。
【0013】
【作用】目付けが20〜100g/m2 のエンボス加工
されたスパンボンド不織布は、薄く軽量であり、適度な
通気性を有して高い引っ張り強度を持ち、柔軟にして布
感覚であり、そのエンボス模様が品位を高め、簡易洋服
カバーの素材として実用性と経済性の点において優れた
効果を発揮する。そして内面に塗付固定した染料の金属
フタロシアニン誘導体は、洋服カバーに収容した洋服の
臭気、特にタバコ臭を効果的に消去する。
されたスパンボンド不織布は、薄く軽量であり、適度な
通気性を有して高い引っ張り強度を持ち、柔軟にして布
感覚であり、そのエンボス模様が品位を高め、簡易洋服
カバーの素材として実用性と経済性の点において優れた
効果を発揮する。そして内面に塗付固定した染料の金属
フタロシアニン誘導体は、洋服カバーに収容した洋服の
臭気、特にタバコ臭を効果的に消去する。
【0014】また従来の洋服バッグのよう2つ折りして
携行タイプに縫製された洋服カバーは、従来の洋服バッ
グと同様にその儘携行することができるとともに、洋服
を収容したまま洋服バッグの中に収容することもでき、
また洋服を収容した状態で吊り下げておくこともでき、
洋服への埃の付着を防止する。
携行タイプに縫製された洋服カバーは、従来の洋服バッ
グと同様にその儘携行することができるとともに、洋服
を収容したまま洋服バッグの中に収容することもでき、
また洋服を収容した状態で吊り下げておくこともでき、
洋服への埃の付着を防止する。
【0015】
「実施例1」 目付け80g/m2 のポリプロピレンス
パンボンド不織布に、加熱エンボスローラーでもって、
個々の融着面積が約1mm2 、個数25個/cm2 、融
着面積率が約25%のバイアス織目状の細かい斑点模様
のエンボス加工(2A)を施し、図2に略示しているよう
に、このスパンボンド不織布の片面に、アクリル樹脂
[商品名:ヴィナール(ナカエ化学株式会社製)]のエ
マルジョンに、このアクリル樹脂固形分に対して3重量
%のコバルトフタロシアニンポリスルホン酸水溶液を混
合してなる染料(1) を塗付固定し、薄いブルーに着色さ
れたスパンボンド不織布(2) となした。
パンボンド不織布に、加熱エンボスローラーでもって、
個々の融着面積が約1mm2 、個数25個/cm2 、融
着面積率が約25%のバイアス織目状の細かい斑点模様
のエンボス加工(2A)を施し、図2に略示しているよう
に、このスパンボンド不織布の片面に、アクリル樹脂
[商品名:ヴィナール(ナカエ化学株式会社製)]のエ
マルジョンに、このアクリル樹脂固形分に対して3重量
%のコバルトフタロシアニンポリスルホン酸水溶液を混
合してなる染料(1) を塗付固定し、薄いブルーに着色さ
れたスパンボンド不織布(2) となした。
【0016】そしてこのスパンボンド不織布(2) を用い
消臭性染料(1) の塗付固定面を内面となして、図1に示
しているように、ハンガーに吊り下げられた状態の洋服
が収容可能な大きさの袋体を縫製し、袋体の上端部およ
び下端部にハンガーの吊り部の挿通用の開口部(3)(4)を
設け、さらに袋体の一方の面の中央部縦方向に洋服の出
し入れ可能な開口を設けるとともにその開口を開閉する
ためのスライドファスナー(5) を縫着し、袋体の下部
に、袋体を二つ折りした際、袋体の上部を挿入可能な袋
部(6) を併設して洋服カバー(7) となした。図中(8) は
縁取り用の布テープである。
消臭性染料(1) の塗付固定面を内面となして、図1に示
しているように、ハンガーに吊り下げられた状態の洋服
が収容可能な大きさの袋体を縫製し、袋体の上端部およ
び下端部にハンガーの吊り部の挿通用の開口部(3)(4)を
設け、さらに袋体の一方の面の中央部縦方向に洋服の出
し入れ可能な開口を設けるとともにその開口を開閉する
ためのスライドファスナー(5) を縫着し、袋体の下部
に、袋体を二つ折りした際、袋体の上部を挿入可能な袋
部(6) を併設して洋服カバー(7) となした。図中(8) は
縁取り用の布テープである。
【0017】「実施例2」 実施例1のスパンボンド不
織布(2) を用い、同様に消臭性染料(1) の塗付固定面を
内面となし、図3に示しているように、ハンガーに吊り
下げられた状態の洋服が収容可能な大きさの袋体を縫製
し、袋体の上端部にハンガーの吊り部の挿通用の開口
(3) を設け、さらに袋体の一方の面の中央部縦方向に洋
服の出し入れ可能な開口を設けるとともにその開口を開
閉するためのスライドファスナー(5) を縫着して洋服カ
バー(7) となした。
織布(2) を用い、同様に消臭性染料(1) の塗付固定面を
内面となし、図3に示しているように、ハンガーに吊り
下げられた状態の洋服が収容可能な大きさの袋体を縫製
し、袋体の上端部にハンガーの吊り部の挿通用の開口
(3) を設け、さらに袋体の一方の面の中央部縦方向に洋
服の出し入れ可能な開口を設けるとともにその開口を開
閉するためのスライドファスナー(5) を縫着して洋服カ
バー(7) となした。
【0018】5上記実施例1、2の洋服カバーのハンガ
ーの吊り部の挿通用の開口(3)(4)には図4に示している
ように、横方向スリット(10)されたフィルム(11)を張設
縫着して各開口(3)(4)をシールした。
ーの吊り部の挿通用の開口(3)(4)には図4に示している
ように、横方向スリット(10)されたフィルム(11)を張設
縫着して各開口(3)(4)をシールした。
【0019】「消臭効果の確認」 (1) 1m3 のアクリル板製の箱内に、タバコ2本分
の煙を吸引収容し、この箱の中に10cm×10cmの
ウールスーツ地(試料)を入れ、5時間放置して試料に
タバコ臭を吸着させた。
の煙を吸引収容し、この箱の中に10cm×10cmの
ウールスーツ地(試料)を入れ、5時間放置して試料に
タバコ臭を吸着させた。
【0020】次いで容積5lのテトラバッグ内に、タバ
コ臭を吸着させた上記試料と共に上記実施例の洋服カバ
ー(7) に使用した10cm×10cmの消臭性のスパン
ボンド不織布(2) の裁断片を入れてもの(試験1)と、
テトラバッグ内にタバコ臭を吸着させた上記試料のみを
入れたもの(試験2)とを作り、経時的に試料の臭気の
減少度合いを調査した。
コ臭を吸着させた上記試料と共に上記実施例の洋服カバ
ー(7) に使用した10cm×10cmの消臭性のスパン
ボンド不織布(2) の裁断片を入れてもの(試験1)と、
テトラバッグ内にタバコ臭を吸着させた上記試料のみを
入れたもの(試験2)とを作り、経時的に試料の臭気の
減少度合いを調査した。
【0021】調査は、5名の女性パネラーによって行
い、所定時間毎に試料をテトラバッグ内から取り出して
嗅ぎ、臭気の度合いを次の6段階で評価した。 猛烈に臭気を感じる……5 強く臭気を感じる……4 はっきりと臭気を感じる……3 僅かに臭気を感じる……2 臭気を感じない……1 また匂いがタバコ臭であるかどうかについて次の3段階
で評価した。 タバコ臭であることがはっきり解る……× なんとなくタバコ臭を感じる……△ タバコ臭を感じない……○
い、所定時間毎に試料をテトラバッグ内から取り出して
嗅ぎ、臭気の度合いを次の6段階で評価した。 猛烈に臭気を感じる……5 強く臭気を感じる……4 はっきりと臭気を感じる……3 僅かに臭気を感じる……2 臭気を感じない……1 また匂いがタバコ臭であるかどうかについて次の3段階
で評価した。 タバコ臭であることがはっきり解る……× なんとなくタバコ臭を感じる……△ タバコ臭を感じない……○
【0022】上記評価結果は表1の通りであった。
【0023】
【表1】
【0024】実際には着用しているスーツに上記試料の
ように多量のタバコ臭が付着吸収されることがないこと
から、スーツを着て長時間喫煙している雰囲気に滞在し
ていたとしても、そのスーツを本発明の洋服カバーに6
時間以上収容しておけば、スーツのタバコ臭は完全に消
去することができるであろうことが、表1から確認する
ことができる。
ように多量のタバコ臭が付着吸収されることがないこと
から、スーツを着て長時間喫煙している雰囲気に滞在し
ていたとしても、そのスーツを本発明の洋服カバーに6
時間以上収容しておけば、スーツのタバコ臭は完全に消
去することができるであろうことが、表1から確認する
ことができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳記しているように本発明の消臭性
簡易洋服カバー(7) は、洋服収容可能な大きさに縫製さ
れて袋体の少なくとも上端部にハンガーの吊り部の挿通
用の開口部(3) が設けられ、さらに袋体の一方の面の中
央部縦方向に開閉用ファスナー(5) が設けられなる洋服
カバーにおいて、上記洋服カバー(7) が、一方の面に酸
化還元能を有する金属フタロシアニン誘導体からなる消
臭剤を含む染料(1) が塗付固定されているエンボス加工
された目付け20〜100g/m2 のスパンボンド不織
布(2) の染料(1) の固定面を内側となして縫製されてな
るものであり、袋体を形成しているエンボス加工された
スパンボンド不織布(2) は、薄く軽量であり、適度な通
気性を有して高い引っ張り強度を持ち、柔軟にして布感
覚であり、そのエンボス模様が品位を高め、各種のスー
ツや礼服など高級衣服の収容保管用として好適となる。
簡易洋服カバー(7) は、洋服収容可能な大きさに縫製さ
れて袋体の少なくとも上端部にハンガーの吊り部の挿通
用の開口部(3) が設けられ、さらに袋体の一方の面の中
央部縦方向に開閉用ファスナー(5) が設けられなる洋服
カバーにおいて、上記洋服カバー(7) が、一方の面に酸
化還元能を有する金属フタロシアニン誘導体からなる消
臭剤を含む染料(1) が塗付固定されているエンボス加工
された目付け20〜100g/m2 のスパンボンド不織
布(2) の染料(1) の固定面を内側となして縫製されてな
るものであり、袋体を形成しているエンボス加工された
スパンボンド不織布(2) は、薄く軽量であり、適度な通
気性を有して高い引っ張り強度を持ち、柔軟にして布感
覚であり、そのエンボス模様が品位を高め、各種のスー
ツや礼服など高級衣服の収容保管用として好適となる。
【0026】そのうえ内面に塗付固定した染料(1) の金
属フタロシアニン誘導体は、洋服カバー(7) に収容して
いる間に洋服に付着した臭気、特にタバコ臭を効果的に
消去することができるとともに、洋服を収容した状態で
吊り下げておけば、洋服の汚損や洋服への塵埃の付着を
防止して効果な洋服を保護する。
属フタロシアニン誘導体は、洋服カバー(7) に収容して
いる間に洋服に付着した臭気、特にタバコ臭を効果的に
消去することができるとともに、洋服を収容した状態で
吊り下げておけば、洋服の汚損や洋服への塵埃の付着を
防止して効果な洋服を保護する。
【0027】また従来の洋服バッグのよう2つ折りして
携行用のタイプに縫製された実施例1の洋服カバー(7)
は、洋服を収容したまま硬質の洋服バッグの中に収容す
ることができるとともに、図5に示しているように従来
の洋服バッグと同様にその儘携行することもできるな
ど、実用上好都合な効果を発揮する。
携行用のタイプに縫製された実施例1の洋服カバー(7)
は、洋服を収容したまま硬質の洋服バッグの中に収容す
ることができるとともに、図5に示しているように従来
の洋服バッグと同様にその儘携行することもできるな
ど、実用上好都合な効果を発揮する。
【図1】携行用のタイプに縫製された本発明の洋服カバ
ーの一部破断正面図である。
ーの一部破断正面図である。
【図2】本発明洋服カバーを構成しているスパンボンド
不織布の部分斜視図である。
不織布の部分斜視図である。
【図3】吊り下げ用のタイプに縫製された本発明の洋服
カバーの一部破断正面図である。
カバーの一部破断正面図である。
【図4】洋服カバーのハンガー挿通開口部の拡大図であ
る。
る。
【図5】図1の洋服カバーの携行時の折畳み状態を示し
た斜視図である。
た斜視図である。
1.金属フタロシアニン誘導体からなる消臭剤を含む染
料 2.スパンボンド不織布 3.開口部 4.開口部 5.スライドファスナー 6.袋部 7.洋服カバー
料 2.スパンボンド不織布 3.開口部 4.開口部 5.スライドファスナー 6.袋部 7.洋服カバー
Claims (2)
- 【請求項1】 洋服収容可能な大きさに縫製されて袋体
の少なくとも上端部にハンガーの吊り部の挿通用の開口
部が設けられ、さらに袋体の一方の面の中央部縦方向に
開閉用ファスナーが設けられなる洋服カバーにおいて、
上記洋服カバーが、一方の面に酸化還元能を有する金属
フタロシアニン誘導体からなる消臭剤を含む染料が塗付
固定されているエンボス加工された目付け20〜100
g/m2 のスパンボンド不織布の染料固定面を内側とな
して縫製されていることを特徴とする消臭性簡易洋服カ
バー。 - 【請求項2】 上記ハンガーの吊り部の挿通用の開口部
が、横方向スリットされたフィルムによりシールされて
いることを特徴とする請求項1記載の消臭性簡易洋服カ
バー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6239550A JPH0870981A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 消臭性簡易洋服カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6239550A JPH0870981A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 消臭性簡易洋服カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0870981A true JPH0870981A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=17046481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6239550A Pending JPH0870981A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 消臭性簡易洋服カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0870981A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2393394A (en) * | 2002-09-26 | 2004-03-31 | Reckitt Benckiser | Odour absorbing clothes cover |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP6239550A patent/JPH0870981A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2393394A (en) * | 2002-09-26 | 2004-03-31 | Reckitt Benckiser | Odour absorbing clothes cover |
WO2004028317A1 (en) * | 2002-09-26 | 2004-04-08 | Reckitt Benckiser (Uk) Limited | Odour absorbing clothes cover |
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