JP3094433U - 寝具等の物品包装体 - Google Patents

寝具等の物品包装体

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JP3094433U JP2002007656U JP2002007656U JP3094433U JP 3094433 U JP3094433 U JP 3094433U JP 2002007656 U JP2002007656 U JP 2002007656U JP 2002007656 U JP2002007656 U JP 2002007656U JP 3094433 U JP3094433 U JP 3094433U
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精治 榊原
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株式会社コスモジョイパック
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、丈夫で耐久性があり、また、消臭
・吸湿効果及び吸湿効果に基づく防かび及び防虫効果を
有する寝具等の物品包装体を提供するものである。 【解決手段】 本考案に係る包装体Aは、外枠帯10
と、シリカゲルや活性炭等の機能性物質の微粉末を挟持
した不織布が使用される包装本体20とから構成され
る。外枠帯は水平帯11と垂直体12とから構成され、
水平帯は、包装本体を水平方向に巻回できるように構成
され、包装本体の左右両側面21、22の位置で、面フ
ァスナー11aで着脱可能に接着されている。垂直体は
包装本体の底部23を横切って包装本体の相対向する前
側面24及び後側面25を通る帯状体12a、12bに
より構成されていて、該包装本体の上方で、その上端
が、逆U字状の提げ手部13が形成される。包装本体は
矩形状をなしており、包装本体の左側面から上面26を
経て右側面に至る箇所に開口部27が設けられており、
該開口部にはスライドファスナー28が縫着されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、寝具等の物品を包装するための包装体であって、機能性物質を挟持 してなる不織布等のシートを使用した物品包装体に関する。ここで寝具等の物品 には布団や毛布などの寝具はもとより衣料品、精密機器または電子機器のような 湿気を嫌う物品が含まれ、機能性物質にはシリカゲルや活性炭等の物質が含まれ 、不織布等のシートには不織布のような繊維製素材やウレタンのようなクッショ ン性素材からなるシートが含まれる。
【0002】
【従来の技術】
従来の、例えば羽毛布団等の布団袋100は、図7に示すように、袋本体10 1の全体が透明なビニールシートにより形成されており、該袋本体101の左右 一方の側面(右側面)102から上面103を経て左右他方の側面(左側面)1 04に至るスライドファスナー105が縫着されて開閉可能とし、その袋本体に 直接提げ手帯106を縫着したものが使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の布団袋100には次の欠点がある。
【0004】 すなわち、ビニールシート製の袋本体101に直接提げ手帯106を縫着して いるために、提げ手帯106を袋本体101から引き離す方向に引っ張った場合 には、提げ手帯106を縫着している縫い糸107によりビニールシートが引き 裂かれ、その結果、提げ手帯106が引きちぎれたり、袋本体101が破損する おそれがある。
【0005】 また、スライドファスナー105がビニールシートに縫着されているために、 その開閉作業を繰り返し行ったり、無理に閉塞したりすると、前記と同様に、ス ライドファスナー105を縫着している縫い糸108によりビニールシートが引 き裂かれ、その結果、スライドファスナー105が縫着されているビニールシー トが縫い目に沿って大きく開破し、最早スライドファスナー105により閉塞で きなくなるおそれがある。
【0006】 さらに、袋本体がビニールシートであるため、被包される布団などが有する臭 気が籠もり、また、内包される布団などに含有される湿気が袋内に貯留して外部 に放出されないため、かびの発生やダニなどの害虫の温床になるおそれがある。
【0007】 そこで、本考案者は、上記の欠点に鑑み、丈夫で耐久性があり、また、消臭・ 吸湿効果及び吸湿効果に基づく防かび及び防虫効果を有する寝具等の物品包装体 を開発した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1) 本考案に係る寝具等の物品包装体は、包装本体と、該包装本体と別体であ り、該包装本体を囲繞する外枠帯とからなり、該外枠帯は、該包装本体を水平方 向に巻回する水平帯と、該包装本体の底部を横切って該包装本体の相対向する側 面を通り、該包装本体の上方で提げ手部を形成する垂直帯とからなるものである 。
【0009】 上記のように構成したことにより、提げ手部を構成する外枠帯は、包装本体と は別体であるので、提げ手部を引っ張っても、包装本体を引き裂くような力が働 かない。
【0010】 (2) また、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の構成手段(1)に加 え、垂直帯が包装本体の前側面と後側面とを通り、該包装本体が矩形状であって 、該包装本体の左右一方の側面から上面を経て左右他方の側面に至る開閉具を備 えた開口部を有し、水平帯が該包装本体の左右両側面の位置で着脱可能に接着さ れてなる場合には、水平帯が開口部を設けた側面で分離する。
【0011】 なお、上記の寝具等の物品包装体において、前面を通る垂直帯及び後面を通る 垂直帯について包装本体の上方に形成される各提げ手部同士を着脱自在に構成す れば、持ち運びに便利である。また、上記の寝具等の物品包装体において、垂直 帯と水平帯とを、その交差する箇所で結合すれば、水平帯が垂直帯に保持される ため、外枠帯の形態が整いやすいので、外枠帯に包装本体を収納する場合に便利 である。
【0012】 (3) さらに、本考案に係る寝具等の物品包装体として、包装本体が、例えばシ リカゲルや活性炭のような機能性物質を挟持した不織布等のシートを使用してな る場合には、包装本体が、このような機能性物質が有する優れた吸着作用を備え る。
【0013】 なお、上記の寝具等の物品包装体において、包装本体の一部に透視窓を形成し 、前記透視窓以外の部分を機能性物質を挟持した不織布等のシートにて構成すれ ば、該包装体に収納されている被包装物を外部から覗いて判別できるので便利で ある。
【0014】 (4) さらにまた、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の手段(3)に 加え、包装本体に提げ手帯を縫着してなる寝具等の物品包装体であって、提げ手 帯を縫着する包装本体の少なくとも側面上部を機能性物質を挟持した不織布等の シートにより形成した場合には、提げ手帯の縫着が不織布等のシートに対するも のであるため、引き裂けに対する包装本体の強度が増す。
【0015】 (5) また、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の手段(1)又は(2)に 加え、包装本体が機能性物質を挟持した不織布等のシートを使用してなる場合に は、上記の手段(1)及び(2)による作用と上記(3)の作用とを有する。
【0016】 なお、上記の寝具等の物品包装体において、包装本体の一部に透視窓を形成し 、前記透視窓以外の部分を機能性物質を挟持した不織布等のシートにて構成すれ ば、上記の手段(1)及び(2)による作用効果と該包装体に収納されている被包装物 を外部から覗いて判別できる作用効果とを有することとなる。
【0017】 (6) さらに、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の手段(3)〜(5)に 加え、機能性物質を挟持した不織布等のシートの箇所に開閉具を備えた開口部を 設けた場合には、開閉具が不織布等のシートに対して設けられているので、包装 本体の強度が増す。
【0018】 (7) さらにまた、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の手段(6)に 加え、開閉具が包装本体を周回するように、例えば、開閉具が包装本体の左右一 方の側面から上面、左右他方の側面、及び、底面を経て左右一方の側面に戻るよ うに配することにより、開口部を開口したときに包装本体が2分されるように構 成すれば、寝具等の出し入れが行いやすく、また、2分しない包装本体に較べて 2分した包装本体は2倍の広さを有する敷きシートとして使用できる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る寝具等の物品包装体(以下、単に「包装体」という。)の 実施例を添付の図面に基づいて説明する。
【0020】 [第1の実施例] 図1〜図3は第1の実施例を示し、図1は包装体の外枠帯を示す斜視図であり 、図2は包装体の包装本体を示す斜視図であり、図3は外枠帯に包装本体を収納 した状態を示す斜視図である。
【0021】 図1において、外枠帯10は、図2の包装本体20とは別体に形成されるもの であって、図3に示す包装体Aのような形態に包装本体20を囲繞する水平帯1 1と垂直体12とから構成される。
【0022】 水平帯11は、包装本体20を水平方向に巻回できるように構成されており、 また、包装本体20の内部に収納された寝具等の出し入れの作業性を良好にする ために、包装本体20の左右両側面21、22の開口部27の位置で、水平帯1 1は面ファスナー等の接着具11aで着脱可能に接着されている。このように、 水平帯11が開口部27を設けた側面21、22で分離するように構成すると、 開口部20をスライドファスナー28により開口して包装内部の寝具等を出し入 れする際に水平帯11が邪魔にならない。また、水平帯11が両側面21、22 で分離するので、包装本体20から外枠帯10を容易に取り外すことができる。
【0023】 垂直体12は包装本体20の底部23を横切って該包装本体20の相対向する 前側面24及び後側面25を通り、上端が逆U字状に連続するそれぞれ2本の平 行な帯状体12a、12bにより構成されており、その上端は、該包装本体20 の上方で、提げ手部13を形成する。そして、各提げ手部13は、持ち運びに便 利なように、例えば図示するように面ファスナー等の接着具12cでそれぞれ着 脱自在になっている。なお、外枠帯10に包装本体20を収納する場合に便利な ように、水平体11及び垂直帯12は、それぞれ交差する箇所で縫着により結合 されていて、水平帯11が垂直帯12に保持されて外枠帯10の形態が整いやす くなっている。
【0024】 包装本体20は、図2に示すように矩形状をなしており、包装本体20の左側 面21から上面26を経て右側面22に至る開口部27が設けられており、該開 口部27にはスライドファスナー28が縫着されている。また、包装本体20は 、その内部に収納されている寝具等の被包装物を外部から覗いて判別できる便の ために、その一部にポリエチレンシートよりなる透視窓29が形成されている。 そして、前記透視窓29以外の部分、少なくともスライドファスナー28が縫着 される箇所、望ましくは包装本体20の透視窓29を除く全体は不織布で形成さ れる。この不織布としては、例えば特開2001−334596に示されるシリ カゲルや活性炭等の機能性物質の微粉末を挟持した不織布が使用される。なお、 当該包装体に収納される物品、例えば精密機器や電子機器などの衝撃に対する緩 衝効果が要求される物品については、クッション性を向上させるためにシリカゲ ルや活性炭等の機能性物質の微粉末を挟持したウレタンを使用してもよい。
【0025】 上記第1の実施例における包装体Aは、提げ手部13を構成する外枠帯10が 、包装本体20と別体であるため、提げ手部13を引っ張っても、包装本体20 を引き裂くような力が働かないので、包装本体20が破損するおそれがなく、丈 夫で耐久性に優れた包装体Aとなる。また、機能性物質を挟持した不織布の箇所 にスライドファスナー28を縫着しているので、スライドファスナー28を開閉 する際の引っ張り力により包装本体20が引き裂けて開破するおそれがなく、丈 夫で耐久性に優れた包装体を提供することができる。
【0026】 また、包装本体20を形成する不織布が、シリカゲルや活性炭等の機能性物質 が有する優れた吸着作用を備えているので、この吸着作用により消臭・吸湿効果 が発揮でき、この吸湿効果に基づく防かび及び防虫効果を発揮することができる 。したがって、例えば羽毛布団の場合には、羽毛が持つ特有の臭気が消臭でき、 また、使用した布団に臭気が付着している場合でも、この包装体に収納している だけで消臭でき、該包装体から出した寝具等を快適に使用できる利点がある。
【0027】 [第2の実施例] 図4は第2の実施例を示す斜視図である。図において、Bは包装体であり、提 げ手帯41、42を包装本体50に縫着して構成したものである。
【0028】 提げ手帯41、42は、その上部を逆U字状の形態に湾曲させてループ状の提 げ手部43を構成し、提げ手帯41は、その2本の垂直部41a、41bを包装 本体50の前側面54に縫着し、また、提げ手帯42も同様に、その2本の垂直 部42a、42bを包装本体50の後側面55に縫着したものである。なお、各 提げ手帯41、42が縫着される包装本体50の前側面54及び後側面55の上 部は、後述する不織布にて構成されている。
【0029】 包装本体50は、その左側面51から上面56を経て右側面52に至る開口部 57が設けられており、該開口部57にはスライドファスナー58が縫着されて いる。また、包装本体50は、その内部に収納されている寝具等の被包装物を外 部から覗いて判別できる便のために、その一部にポリエチレンシートよりなる透 視窓59が形成され、前記透視窓59以外の部分、少なくとも提げ手帯41、4 2が縫着される側面上部及びスライドファスナー58が縫着される箇所、望まし くは透視窓59を除く包装本体50全体は不織布で形成される。この不織布とし ては、例えば特開2001−334596に示されるシリカゲルや活性炭等の機 能性物質の微粉末を挟持した不織布が使用される。なお、当該包装体に収納され る物品、例えば精密機器や電子機器などの衝撃に対する緩衝効果が要求される物 品については、クッション性を向上させるためにシリカゲルや活性炭等の機能性 物質の微粉末を挟持したウレタンを使用してもよい。
【0030】 上記第2の実施例における包装体Bは、包装本体50に提げ手帯41、42を 縫着してなる寝具等の物品包装体であって、提げ手帯41、42を縫着する包装 本体50の少なくとも側面上部を機能性物質を挟持した不織布により形成したた め、提げ手帯41、42不織布に対する縫着なので、提げ手帯41、42を包装 本体50から引き離す方向に引っ張った場合でも包装本体50の引き裂けや提げ 手帯の引きちぎれ等が生ずるおそれがなく、丈夫で耐久性に優れた包装体を提供 することができる。また、機能性物質を挟持した不織布の箇所にスライドファス ナー58を縫着しているので、スライドファスナー58を開閉する際の引っ張り 力により包装本体50が引き裂けて開破するおそれがなく、丈夫で耐久性に優れ た包装体を提供することができる。
【0031】 また、包装本体50が、シリカゲルや活性炭等の機能性物質が有する優れた吸 着作用を備えているので、この吸着作用により消臭・吸湿効果が発揮でき、この 吸湿効果に基づく防かび及び防虫効果を発揮することができる。したがって、例 えば羽毛布団の場合には、羽毛が持つ特有の臭気が消臭でき、また、使用した布 団に臭気が付着している場合でも、この包装体に収納しているだけで消臭でき、 該包装体から出した寝具等を快適に使用できる利点がある。
【0032】 [第3の実施例] 図5は第3の実施例を示す斜視図である。図において、B1は包装体であり、 提げ手帯61、62を包装本体70に縫着して構成したものである。
【0033】 提げ手帯61、62は、その上部を逆U字状の形態に湾曲させてループ状の提 げ手部63を構成し、提げ手帯61は、その2本の垂直部61a、61bを包装 本体70の前側面74に縫着し、また、提げ手帯62も同様に、その2本の垂直 部62a、62bを包装本体70の後側面75に縫着したものである。なお、各 提げ手帯61、62が縫着される包装本体70の前側面74及び後側面75の上 部は、後述する不織布にて構成されている。
【0034】 包装本体70は、その内部に収納されている寝具等の被包装物を外部から覗い て判別できる便のために、前側面74の下部に、ポリエチレンシートよりなる透 視窓79が形成され、前記透視窓79以外の部分は後述する不織布にて形成され されている。そして、包装本体70は、右側面72、上面76、左側面71、底 面73、右側面72というように包装本体70の周囲を周回する開口部77が形 成され、この開口部77の縁部にはスライドファスナー78が縫着されている。 したがって、スライドファスナー78により開口部を開けていくと、包装本体7 0は開口部77を境にして2分されるようになっている。
【0035】 このように包装本体20は提げ手帯61、62が縫着される前後の側面上部及 びスライドファスナー78が縫着される箇所は不織布で形成されており、この不 織布としては、例えば特開2001−334596に示されるシリカゲルや活性 炭等の機能性物質の微粉末を挟持した不織布が使用される。なお、当該包装体に 収納される物品、例えば精密機器や電子機器などの衝撃に対する緩衝効果が要求 される物品については、クッション性を向上させるためにシリカゲルや活性炭等 の機能性物質の微粉末を挟持したウレタンを使用してもよい。
【0036】 上記第3の実施例における包装体B1は、包装本体70に提げ手帯61、62 を縫着してなる寝具等の物品包装体であって、提げ手帯61、62を縫着する包 装本体70の側面上部を機能性物質を挟持した不織布により形成したため、提げ 手帯61、62は不織布に対して縫着しているので、提げ手帯61、62を包装 本体70から引き離す方向に引っ張った場合でも包装本体70の引き裂けや提げ 手帯61、62の引きちぎれ等が生ずるおそれがなく、丈夫で耐久性に優れた包 装体を提供することができる。また、機能性物質を挟持した不織布の箇所にスラ イドファスナー78を縫着しているので、スライドファスナー78を開閉する際 の引っ張り力により包装本体70が引き裂けて開破するおそれがなく、丈夫で耐 久性に優れた包装体を提供することができる。
【0037】 また、包装本体70が、シリカゲルや活性炭等の機能性物質が有する優れた吸 着作用を備えているので、この吸着作用により消臭・吸湿効果が発揮でき、この 吸湿効果に基づく防かび及び防虫効果を発揮することができる。したがって、例 えば羽毛布団の場合には、羽毛が持つ特有の臭気が消臭でき、また、使用して布 団に臭気が付着している場合でも、この包装体に収納しているだけで消臭でき、 該包装体から出した寝具等を快適に使用できる利点がある。
【0038】 図6は、第1〜第3の実施例に係る寝具等の物品包装体の変更使用例を示す概 略斜視図である。通常、同実施例に係る寝具等の物品包装体は、布団等の寝具や 衣料品を運搬や保管のために収納して使用するものであるが、一般家庭などにお いて、当該包装体から例えば布団を取り出して包装体が空になった場合に、これ を図6に示すように包装体Cを扁平に畳んで押し入れDに敷き、その上に布団等 の寝具Eを載置するようにすれば、当該包装体が機能性物質が有する優れた吸着 作用を備えているので、この吸着作用により寝具に対する消臭・吸湿効果が発揮 でき、この吸湿効果に基づく防かび及び防虫効果を発揮することができることは もちろん、押し入れ全体に対しても同様の効果を奏する。また、第3の実施例に 示す物品包装体は開口部を全開することにより2分することができるので、第1 及び第2の実施例の包装体に較べて敷き面積が2倍となり、より一層効果が発揮 できる。したがって、本実施例に係る寝具等の物品包装体は、これに寝具等を収 納する場合のみならず寝具等を収納しない場合でも、有効利用ができる優れた包 装体であって便利なものであり、産業状の利用性が極めて高いものである。
【0039】 以上のように、本考案に係る寝具等の物品包装体は、その特徴ある構成により 、丈夫で耐久性があり、また、優れた消臭・吸湿効果及び吸湿効果に基づく防か び及び防虫効果を発揮し得る包装体を提供することが可能となった。
【0040】 [試験例] 次に本考案者が公的機関に依頼して行った本考案に係る包装本体を構成する機 能性物質を挟持した不織布について試験を行ったので、この試験結果について以 下に説明する。
【0041】 (1) 吸湿性及び放湿性 試料1:シリカゲルを1平方メートル当たり50gの割で2枚の不織布の間に 挟持したもの1g 試料2:シリカゲルを1平方メートル当たり100gの割で2枚の不織布の間 に挟持したもの1g 試料3:シリカゲルを挟持しない2枚の不織布1g 試験方法:吸湿性は、絶乾質量を測定した試料を高温多湿状態(40℃、90 %)で4時間放置し、吸湿後の質量を測定し、吸湿率を求めた。また、放湿性は 、標準状態(20℃、65%)で質量を測定した試料を高温多湿状態(40℃、 90%)で4時間処理した後、再び標準状態で放置し、放置後の質量を測定し、 放湿率を求めた。
【0042】 測定結果を表1に示す。
【0043】
【表1】 上記の試験から、上記の実施例に使用した機能性物資を挟持した不織布の放湿 性及び吸湿性のいずれも極めて良好な結果を得た。
【0044】 (2) 消臭性 試料1:シリカゲルを1平方メートル当たり50gの割で2枚の不織布の間に 挟持したもの1g 試料2:シリカゲルを1平方メートル当たり100gの割で2枚の不織布の間 に挟持したもの1g 試料3:シリカゲルを挟持しない2枚の不織布1g 試料4:試料を入れない空の状態 試験方法:試験室温度20℃で、5リットルテドラーバッグの試験容器を使用 し、容器内のガス量を3リットルとし、ガス初期濃度をアンモニアについては4 0ppm、トリメチルアミンについては20ppmに設定し、トリメチルアミン については検知管法、アンモニアについてはアパレル製品等品質性能対策協議会 法に基づく検知管法により測定した。
【0045】 測定結果を表2に示す。
【0046】
【表2】 上記の試験から、上記の実施例に使用した機能性物資を挟持した不織布の消臭 性が極めて高い結果を得た。
【0047】 (3) かび抵抗性 試料1:シリカゲルを1平方メートル当たり50gの割で2枚の不織布の間に 挟持したもの1g 試料2:シリカゲルを1平方メートル当たり100gの割で2枚の不織布の間 に挟持したもの1g 試験方法:JIS Z2911の繊維製品の試験・湿式法による。無機塩寒天 培地上に試料を貼付し、Aspergillus niger ATCC 62 75、Penicillium citrinum ATCC 9849、Ch aetomium globosum ATCC 6205、及び、Myrot hecium verrucaria ATCC 9095の4菌株の混合胞子 懸濁液を噴霧し、28±2℃、14日間培養後、試料上のかびの生育を観察した 。
【0048】 上記の試験により、上記試料1及び2について、3日目、7日目、10日目、 14日目のいずれもかびの生育は認められず、菌糸の発育が認められない結果を 得た。
【0049】
【考案の効果】
(1) 本考案に係る寝具等の物品包装体は、包装本体と、該包装本体と別体であ り、該包装本体を囲繞する外枠帯とからなり、該外枠帯は、該包装本体を水平方 向に巻回する水平帯と、該包装本体の底部を横切って該包装本体の相対向する側 面を通り、該包装本体の上方で提げ手部を形成する垂直帯とからなるものである から、提げ手部が構成される外枠帯は、包装本体とは別体であるため、提げ手部 を引っ張っても、包装本体を引き裂くような力が働かないので、包装本体が破損 するおそれがなく、丈夫で耐久性に優れた包装体を提供することができる。
【0050】 (2) また、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の構成手段(1)に加 え、垂直帯が包装本体の前側面と後側面とを通り、該包装本体が矩形状であって 、該包装本体の左右一方の側面から上面を経て左右他方の側面に至る開閉具を備 えた開口部を有し、水平帯が該包装本体の左右両側面の位置で着脱可能に接着さ れてなる場合には、水平帯が開口部を設けた側面で分離するため、開口部を開閉 具により開口して寝具等を出し入れする際に水平帯が邪魔にならないので、出し 入れの作業が行い易い利点がある。また、水平帯が両側面で分離するので、外枠 帯を包装本体から容易に取り外すことができて便利である。
【0051】 (3) さらに、本考案に係る寝具等の物品包装体として、包装本体が、例えばシ リカゲルや活性炭のような機能性物質を挟持した不織布等のシートを使用してな る場合には、包装本体が、このような機能性物質が有する優れた吸着作用を備え ることとなり、この吸着作用により消臭・吸湿効果が発揮でき、この吸湿効果に 基づく防かび及び防虫効果を発揮することができる。したがって、例えば羽毛布 団の場合には、羽毛が持つ特有の臭気が消臭でき、また、使用した布団に臭気が 付着しているような場合でも、この包装体に収納しているだけで消臭でき、該包 装体から出した寝具等を快適に使用できる利点がある。
【0052】 (4) さらにまた、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の手段(3)に 加え、包装本体に提げ手帯を縫着してなる寝具等の物品包装体であって、提げ手 帯を縫着する包装本体の少なくとも側面上部を機能性物質を挟持した不織布等シ ートにより形成した場合には、提げ手帯の縫着が不織布に対するものであるため 、引き裂けに対する包装本体の強度が増し、従来のように、包装本体がビニール シート製であったことにより、提げ手帯を包装本体から引き離す方向に引っ張っ た場合におけるビニールシートの引き裂けや提げ手帯の引きちぎれ等が生ずるお それがなく、丈夫で耐久性に優れた包装体を提供することができる。
【0053】 (5) また、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の手段(1)又は(2)に 加え、包装本体が機能性物質を挟持した不織布等のシートを使用してなる場合に は、上記の手段(1)及び(2)による作用効果と上記(3)の作用効果とを併せて果た すことができる。
【0054】 (6) さらに、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の手段(3)〜(5)に 加え、機能性物質を挟持した不織布等のシートの箇所に開閉具を備えた開口部を 設けた場合には、開閉具が不織布等のシートに対して設けられているので、開閉 具の開閉の際の引っ張り力に対する包装本体の強度が増し、従来のように、包装 本体がビニールシート製であったことにより、ビニールシートが引き裂けてスラ イドファスナーの縫い目に沿って大きく開破するおそれがなく、丈夫で耐久性に 優れた包装体を提供することができる。
【0055】 (7) さらにまた、本考案に係る寝具等の物品包装体として、上記の手段(6)に 加え、開閉具が包装本体を周回するように、例えば、開閉具が包装本体の左右一 方の側面から上面、左右他方の側面、及び、底面を経て左右一方の側面に戻るよ うに配することにより、開口部を開口したときに包装本体が2分されるように構 成すれば、寝具等の出し入れが行いやすく、また、2分しない包装本体に較べて 2分した包装本体は2倍の広さを有する敷きシートとして使用できるので、利便 性が向上する。
【0056】 以上のように、本考案に係る寝具等の物品包装体は、その特徴ある構成により 丈夫で耐久性があり、また、優れた消臭・吸湿効果及び吸湿効果に基づく防かび 及び防虫効果を発揮し得る包装体を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例に係る寝具等の物品包装体にお
ける外枠帯を示す斜視図である。
【図2】 第1の実施例に係る寝具等の物品包装体にお
ける包装本体の斜視図である。
【図3】 第1の実施例に係る寝具等の物品包装体にお
いて、外枠帯に包装本体を収納した状態を示す斜視図で
ある。
【図4】 第2の実施例に係る寝具等の物品包装体の斜
視図である。
【図5】 第3の実施例に係る寝具等の物品包装体の斜
視図である。
【図6】 本発明に係る寝具等の物品包装体の変更使用
例を示す概略図である。
【図7】 従来の布団袋を示す斜視図である。
【符号の説明】
A・・・包装体 10・・外枠帯 11・・外枠帯を
構成する水平帯 11a・接着具 12・・外枠帯を
構成する垂直帯 12a・垂直帯を構成する帯状体 12b・垂直帯を
構成する帯状体 12c・接着具 13・・提げ手部 20・・包装本体 21・・包装本体
の左側面 22・・包装本体の右側面 23・・包装本体
の底部 24・・包装本体の前側面 25・・包装本体
の後側面 26・・包装本体の上面 27・・包装本体
の開口部 28・・スライドファスナー 29・・透視窓 B・・・包装体 41、42・・・提げ手帯 43・・提げ手部 50・・包装本体 51・・左側面 52・・右側面 54・・前側面 55・・後側面 56・・上面 57・・開口部 58・・スライド
ファスナー 59・・透視窓 B1・・包装体 61、62・・・提げ手帯 63・・提げ手部 70・・包装本体 71・・左側面 72・・右側面 73・・底面 74・・前側面 75・・後側面 76・・上面 77・・開口部 78・・スライドファスナー 79・・透視窓 C・・・包装体 D・・・押し入れ E・・・寝具

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】包装本体と、該包装本体と別体であって該
    包装本体を囲繞する外枠帯とからなり、該外枠帯は、該
    包装本体を水平方向に巻回する水平帯と、該包装本体の
    底部を横切って該包装本体の相対向する側面を通り、該
    包装本体の上方で提げ手部を形成する垂直帯とからなる
    ことを特徴とする寝具等の物品包装体。
  2. 【請求項2】垂直帯が包装本体の前側面と後側面とを通
    り、該包装本体が矩形状であって、該包装本体の左右一
    方の側面から上面を経て左右他方の側面に至る開閉具を
    備えた開口部を有し、水平帯が該包装本体の左右両側面
    の位置で着脱可能に接着されてなることを特徴とする請
    求項1に記載の寝具等の物品包装体。
  3. 【請求項3】包装本体が機能性物質を挟持した不織布等
    のシートを使用してなることを特徴とする寝具等の物品
    包装体。
  4. 【請求項4】包装本体に提げ手帯を縫着してなる寝具等
    の物品包装体であって、提げ手帯を縫着する包装本体の
    少なくとも側面上部を機能性物質を挟持した不織布等の
    シートにより形成したことを特徴とする請求項3に記載
    の寝具等の物品包装体。
  5. 【請求項5】包装本体が機能性物質を挟持した不織布等
    のシートを使用してなることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の寝具等の物品包装体。
  6. 【請求項6】機能性物質を挟持した不織布等のシートの
    箇所に開閉具を備えた開口部を設けたことを特徴とする
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の寝具等の物品包装
    体。
  7. 【請求項7】開閉具が包装本体を周回するように配する
    ことにより、開口部を開口したときに包装本体が2分さ
    れるように構成したことを特徴とする請求項6に記載の
    寝具等の物品包装体。
  8. 【請求項8】機能性物質としてシリカゲル及び/又は活
    性炭を含むことを特徴とする請求項3〜7のいずれか1
    項に記載の寝具等の物品包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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