JPH0870509A - 電子機器収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の電子機器収納装置は、框体１の側面
から下部方向に取り出されたケーブル４ａと、框体１の
底面に水平方向に設置され、ケーブル４ａのり出し方向
に向かって互いに分割されたエアフィルタ枠３ａ，３ｂ
と、エアフィルタ枠３ａ，３ｂに挿入されて空気の含有
される塵を除去するフィルタ３ｃとを具備したことを特
徴とする。 【効果】 本発明によりフィルタ取り換えの作業性を向
上させることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子機器を実装した電
子装器収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子計算機を構成するＩＣ等の電
子部品を実装している基板はシャーシに収納され、冷却
ファンによって冷却されている。この際、基板はシャー
シの正面側・背面側の両方向より実装しシャーシ中央付
近のマザーボードに接続する事により、実装密度を２倍
に向上させている。また各基板は、基板面を立てて横方
向に平行に並べて実装し、シャーシ内の冷却風を縦方向
に流すことで冷却効率の向上（熱は下から上に流すのが
効率よく流れる）を図っている。

【０００３】しかし、この場合、シャーシは外気を直接
吸気するため、空気中にある埃・ゴミ等も内部に吸い込
んでしまい、基板の電子部品等にゴミが付着したり、ま
た電気の導通不良や導電性ゴミによりショート等の問題
を引き起こし、安全性・信頼性上はなはだ不都合であっ
た。

【０００４】その為、従来はシャーシの床面全面を被う
様に網状の防塵エアフィルタを設けて、吸気する空気を
ろ過する事により埃・ゴミの進入を防いでいた。更に、
ろ過性能を常に良好に維持するために定期的にシャーシ
より取り外し、清掃、または交換を行っていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電子機器収納装置は、埃・ゴミの進入を防ぐエアフィ
ルタをシャーシより取り外す際に、シャーシの正面・背
面の基板に接続されているケーブルとエアフィルタの取
り外し方向が交差し、電子計算機を停止させてケーブル
を外さなくてはならず、電子計算機の安定的な運用を阻
害するという不都合があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の電子機器収納装
置は、電子機器を内部に収納した框体と、框体の上部に
取り付けられて框体内部の空気を換気する排気ファン
と、框体の側面から下部方向に取り出されたケーブル
と、框体の底面に水平方向に設置され、ケーブルの取り
出し方向に向かって互いに分割されたエアフィルタ枠
と、エアフィルタ枠に挿入されて空気の含有される塵を
除去するフィルタとを具備したことを特徴とする。ま
た、請求項２に記載した電子機器収納装置は框体の底面
に水平方向に設置され、取り出し方向に直交する方向に
分割されたエアフィルタ枠を備えたことを特徴とする。
更に、請求項３に記載した電子機器収納装置は、框体の
底面に水平方向に設置され、取り出し方向に向かって互
いに折り曲げて重ね合わせられるエアフィルタ枠を備え
たことを特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明の電子機器収納装置においては、電子機
器を框体の内部に収納し、框体の上部に排気ファンを取
り付けて框体内部の空気を換気し、框体の側面から下部
方向にケーブルを取り出し、框体の底面にエアフィルタ
枠を水平方向に設置し、ケーブルの取り出し方向に向か
って互いに分割し、エアフィルタ枠にフィルタを挿入し
て空気の含有される塵を除去する。また、請求項２に記
載した電子機器収納装置はエアフィルタ枠をケーブルの
取り出し方向に直交する方向に分割したことを特徴とす
る。更に、請求項３に記載した電子機器収納装置は、エ
アフィルタ枠を取り出し方向に向かって互いに折り曲げ
て重ね合わせられるようにしたことを特徴とする。

【０００８】

【実施例】次に本発明の電子機器収納装置の実施例を説
明する。図１において、框体１は電子機器を内部に収納
したシャーシである。排気ファン２は框体１の上部に取
り付けられて框体１の内部の空気を換気する送風機であ
る。ケーブル４ａは框体１の側面または前後面から下部
方向に取り出された電気接続線である。エアフィルタ枠
３ａは框体１の底面に水平方向に設置され、ケーブル４
ａの取り出し方向に向かって互いに分割された枠であ
る。フィルタ３ｃはエアフィルタ枠３ａ、３ｂに挿入さ
れて空気の含有される塵を除去する除塵マットである。
また、図２は取り出されたエアフィルタ枠３ａ、３ｂを
示す斜視図である、図３に示すエアフィルタ枠３ｅ，３
ｆは框体１の底面に水平方向に設置され、取り出し方向
に直交する方向に分割されたことを特徴とする。更に、
図４に示したエアフィルタ枠３ｈは框体の底面に水平方
向に設置され、取り出し方向に向かって互いに折り曲げ
て重ね合わせられることを特徴とする。そして框体１は
電子計算機を構成するＩＣ等の電子部品を実装している
基板５ａ，５ｂを収納する。基板５ａ，５ｂは框体１の
正面側と背面側の両方向より実装する。

【０００９】排気ファン２は框体１の床面より外気を吸
気し、天井より排気する事により内部の冷却を行う。

【００１０】エアフィルタ枠３ａ，３ｂおよびフィルタ
３ｃは床面からの吸気をろ過する為のものであり、エア
フィルタ枠３ａ，３ｂは框体１の正面から背面へ通る２
つ以上の小さい短冊形のエアフィルタより構成されてお
り、これら小さいエアフィルタ枠３ａ・３ｂを合わせる
と床面の吸気部を被う大きさになる。

【００１１】エアフィルタ枠３ａ・３ｂは、それぞれ独
自に框体１の床面を前後方向に移動出来、框体１の正面
側、または背面側より取り外せるものである。

【００１２】即ち、框体１の床面には２つのエアフィル
タ枠３ａ・３ｂが実装され、床面からの吸気７ｂをろ過
している。

【００１３】エアフィルタを清掃・交換する際は、まず
２つのエアフィルタ枠３ａ，３ｂの内、一方を正面側よ
り取り外す。この時、框体１の正面側のケーブル４ａは
他方のエアフィルタ枠３ｂの前方にずらしておく。次に
このケーブル４ａを、既に外したエアフィルタ枠３ａが
実装されていた方にずらしたのち、残ったエアフィルタ
枠３ｂを取り外す。

【００１４】以上により、エアフィルタ枠３ａ・３ｂは
ケーブル４ａを外すことなく、交換することが可能とな
り、電子計算機の安定的な運用が実現出来る事となる。

【００１５】電子計算機を構成するＩＣ等の電子部品を
実装している基板を収納している框体１に防塵エアフィ
ルタを設けた場合にも、電子計算機の安定的な運用を維
持しながら、エアフィルタの保守（清掃・交換等）を確
実に実施でき、安全かつ高信頼性の実現が図れる。

【００１６】図３において、エアフィルタ枠３ｅ，３ｆ
は、框体１の左右方向に通る複数枚の小さな短冊形のエ
アフィルタより構成されており、おのおの独自に框体１
より取り外せる。

【００１７】これによりエアフィルタ枠３ｅ，３ｆを框
体１から取り外す際にケーブルを少しだけ、框体１から
離すだけで、エアフィルタを交換できる。（エアフィル
タの奥行き長さが短いから引き抜く距離が小さい） 図４に示すエアフィルタ枠３ｈは、框体１の左右方向に
伸縮（折り畳み）できる蛇腹状のものでありこれにより
エアフィルタをシャーシの片側に折り畳んで小さくして
から、ケーブルの間から取り外すことができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明により、ケーブルを外すことなく
エアフィルタの保守（清掃・交換等）を行うことが出
来、電子計算機の安定的な運用を維持して、安全かつ高
信頼性の実現を可能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す電子機器収納装置の斜
視図である。

【図２】エアフィルタ枠の斜視図である。

【図３】他の実施例を示す斜視図である。

【図４】蛇腹式のエアフィルタ枠の斜視図である。

【符号の説明】

１ 框体 ２ 排気ファン ３ａ，３ｂ エアフィルタ枠 ３ｃ フィルタ ４ａ ケーブル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子機器を内部に収納した框体と、この
   框体の上部に取り付けられて前記框体内部の空気を換気
   する排気ファンと、前記框体の側面から下部方向に取り
   出されたケーブルと、前記框体の底面に水平方向に設置
   され、前記ケーブルの取り出し方向に向かって互いに分
   割されたエアフィルタ枠と、このエアフィルタ枠に挿入
   されて前記空気の含有される塵を除去するフィルタと、
   を具備してなる電子機器収納装置。
2. 【請求項２】 前記框体の底面に水平方向に設置され、
   取り出し方向に直交する方向に分割されたエアフィルタ
   枠を備えたことを特徴とする請求項１に記載した電子機
   器収納装置。
3. 【請求項３】 前記框体の底面に水平方向に設置され、
   取り出し方向に向かって互いに折り曲げて重ね合わせら
   れるエアフィルタ枠を備えたことを特徴とする請求項１
   に記載した電子機器収納装置。