JP2003324292A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板ユニットの挿抜が容易で冷却
効率の良い情報処理装置を提供することである。 【解決手段】 情報処理装置であって、前面及び後面が
開口した筐体と、該筐体内に収納されたシェルフと、前
記シェルフの底面上に実装されたマザーボードと、前記
シェルフの上面に前後方向に伸長するように形成された
複数のガイドレールと、前記マザーボードに実装された
複数の第１コネクタと、それぞれ前記各第１コネクタに
嵌合する第２コネクタを有し、該第２コネクタを該第１
コネクタに嵌合して前記シェルフ内に縦置き実装された
複数のプリント配線板ユニットと、第１のファンを有
し、前記筐体の前面に固定された前部カバーと、第２の
ファンを有し、前記筐体の後面に固定された後部カバー
と、を具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、１９インチラック
等のラックに搭載されるサーバ、ディスクアレイ制御装
置等の情報処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ラックに搭載されたこの種の情報処理装
置は、シェルフ内にマザーボード及びプリント配線板ユ
ニットを垂直に配置し、ファンをその上下に設け垂直方
向に送風して冷却する構造、或いはファンを前後方向に
配置しマザーボードに通風穴を設け、前後方向に送風し
て冷却する構造が一般的である。

【０００３】図１に第１の従来例の概略断面図を示す。
筐体２内にマザーボード４が垂直に実装されており、こ
のマザーボード４にコネクタ８を有するプリント配線板
ユニット６が縦置き実装されている。

【０００４】筐体２の低部にはファン１０が設けられて
おり、上部にはファン１２が設けられている。ファン１
０，１２を駆動すると、冷却風が矢印１４に示すように
流れ、プリント配線板ユニット６に搭載されている発熱
部品を冷却することができる。

【０００５】図２は第２の従来例の概略断面図を示して
いる。この従来例ではマザーボード４´に複数の通風穴
が形成されている。そして、筐体２の前面及び後面にそ
れぞれファン１０，１２が取り付けられている。ファン
１０，１２を駆動すると、冷却風が矢印１４で示す前後
方向に流れる。

【０００６】図３は第３の従来例の概略斜視図を示して
いる。筐体２にスライドレール１８が取り付けられてお
り、このスライドレール１８に嵌合するスライドレール
２０を有するシェルフ１６が筐体２に対して引き出し・
収納可能に設けられている。シェルフ１６にはマザーボ
ード２２が横置きに実装されている。

【０００７】マザーボード２２に複数のプリント配線板
ユニット６が縦置きに実装されている。ファン１０が筐
体２の前部に取り付けられ、他のファンが筐体２の後部
に取り付けられている。

【０００８】この従来例によると、プリント配線板ユニ
ット６に対し平行に送風することができ、マザーボード
２２及びプリント配線板ユニット６が実装されているシ
ェルフ１６を筐体２に対して引き出し式にし、プリント
配線板ユニット６の交換を容易にしている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】図１に示した従来例で
は、装置上下に吸気、排気用のダクトスペースが必要と
なり、１９インチラック搭載など複数の装置を縦方向に
積み重ねて搭載する場合、設置スペース効率が低下して
しまうという欠点がある。

【００１０】図２に示した従来例では、マザーボードの
配線制約により通風穴の面積を十分確保することが困難
であるため、冷却能力が低下してしまうという欠点があ
る。

【００１１】図３に示した従来例では、プリント配線板
ユニット６に装置内部若しくは外部からのケーブルを接
続する必要がある場合、引き出し量分のケーブル余長が
必要になったり、シェルフ１６を引き出す際ケーブル接
続部に負荷がかかり断線等の障害が発生する恐れがあ
る。

【００１２】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、プリント配線板ユ
ニットの挿抜が容易で冷却効率の良い情報処理装置を提
供することである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の一側面による
と、前面及び後面が開口した筐体と、該筐体内に収納さ
れたシェルフと、前記シェルフの底面上に実装されたマ
ザーボードと、前記シェルフの上面に前後方向に伸長す
るように形成された複数のガイドレールと、前記マザー
ボードに実装された複数の第１コネクタと、それぞれ前
記各第１コネクタに嵌合する第２コネクタを有し、該第
２コネクタを該第１コネクタに嵌合して前記シェルフ内
に縦置き実装された複数のプリント配線板ユニットと、
第１のファンを有し、前記筐体の前面に固定された前部
カバーと、第２のファンを有し、前記筐体の後面に固定
された後部カバーと、を具備したことを特徴とする情報
処理装置が提供される。

【００１４】シェルフには、シェルフ内に挿入された各
プリント配線板ユニットの左右方向及び前後方向の位置
決めをする複数のガイド溝を有するガイドプレートが固
定されている。

【００１５】好ましくは、シェルフ内に実装された各プ
リント配線板ユニットの上面及び前面を覆う複数のＬ形
状金属カバーがシェルフに着脱自在に取り付けられる。
好ましくは、Ｌ形状金属カバーはその前面に複数の通風
用の穴を有しており、少なくとも片方の側面にはガスケ
ットが設けられている。

【００１６】本発明の他の側面によると、プリント配線
板ユニット挿抜工具であって、挿抜すべきプリント配線
板ユニットに固定された複数のフックが着脱可能に係合
可能な複数の係合部を有する第１のバーと、該第１のバ
ーと平行に配置された第２のバーと、前記第１及び第２
のバーにそれぞれ回動可能に連結された複数の連結バー
と、前記第１のバーの端部に回動可能に連結された一端
部と、前記第２のバーの端部に回動可能に連結された中
間部分を有するレバーと、を具備したことを特徴とする
プリント配線板ユニット挿抜工具が提供される。

【００１７】好ましくは、第２のバーには複数のローラ
ーが取り付けられている。

【００１８】

【発明の実施の形態】図４を参照すると、本発明実施形
態に係る情報処理装置２８の外観斜視図が示されてい
る。図５は実施形態の縦断面図である。筐体３０の前面
にはファン３６の取り付けられた前面カバー３２が固定
されており、後面にはファン３８の取り付けられた後面
カバー３４が固定されている。

【００１９】図６は筐体３０から取り出した装置内部の
実施形態斜視図である。シェルフ４０の底面には複数の
コネクタ４４を有するマザーボードを４２が横置きに実
装されている。シェルフ４０の上面には前後方向に伸長
する複数のガイドレール４６が形成されている。

【００２０】シェルフ４０の後方にはシェルフ４０内に
挿入されたプリント配線板ユニット５４の左右方向及び
前後方向の位置決めをする複数のガイド溝４９を有する
ガイドプレート４８，５０が固定されている。

【００２１】５２はプリント配線板ユニット挿抜工具で
あり、その詳細が図７に示されている。挿抜工具５２は
第１のバー６４と、第１のバー６４と平行に配置された
第２のバー６６と、第１及び第２のバー６４，６６にそ
れぞれ回動可能に連結された複数の連結バー６８を含ん
でいる。

【００２２】挿抜工具５２は更に、下端部が第１のバー
６４の端部に回動可能に連結され、中間部分が第２のバ
ー６６の端部に回動可能に連結されたレバー７０を含ん
でいる。

【００２３】第１のバー６４は２個の切欠７２を有して
おり、各切欠７２には係合片７４が設けられている。第
２のバー６６には２個のローラー７６が回転可能に取り
付けられている。

【００２４】図８はプリント配線板ユニット５４の斜視
図を示している。プリント配線板ユニット５４の下端部
には一対のコネクタ５６が取り付けられており、その上
端には一対のフック７８が固定されている。

【００２５】次に、図９を参照して、プリント配線板ユ
ニット５４のシェルフ４０内への挿入・実装の仕方につ
いて説明する。プリント配線板ユニット５４のフック７
８を挿抜工具５２の開口部７２に形成された係止片７４
に引っ掛け、図６及び図９（Ａ）に示すように、挿抜工
具５２のローラー７６をガイドレール４６に沿って滑ら
せて、プリント配線板ユニット５４をシェルフ４０内に
挿入する。

【００２６】プリント配線板ユニット５４がシェルフ４
０内に一杯に挿入されると、プリント配線板ユニット５
４がガイドプレート４８，５０のガイド溝４９内に挿入
され、プリント配線板ユニット５４の左右方向及び前後
方向の位置決めが成される。

【００２７】この状態が図９（Ａ）に示されており、プ
リント配線板ユニット５４のコネクタ５６がマザーボー
ド４２のコネクタ４４に整列する。よって、レバー７０
を時計周り方向に回動することにより、図９（Ｂ）に示
すように、プリント配線板ユニット５４のコネクタ５６
がマザーボード４２のコネクタ４４に嵌合する。

【００２８】プリント配線板ユニット５４をシェルフ４
０内から抜き去る場合には、挿抜工具５２を使用して挿
入時と逆の動作でプリント配線板ユニット５４を抜去す
る。

【００２９】即ち、挿抜工具５２の係合片７４をプリン
ト配線板ユニット５４のフック７８に引っ掛けて、図９
（Ｂ）でレバー７０を反時計周り方向に回動することに
より、プリント配線板ユニット５４のコネクタ５６がマ
ザーボード４２のコネクタ４４から外れ、挿抜工具５２
を手前側に引くことにより、プリント配線板ユニット５
４をシェルフ４０内から抜き出すことができる。

【００３０】図１０はＬ形状金属カバー６０を取り付け
た状態の実施形態斜視図を示している。図１１はＬ形状
金属カバー６０をひっくり返した状態の斜視図である。
Ｌ形状金属カバー６０はプリント配線板ユニット５４を
電磁シールドする役目をする。

【００３１】Ｌ形状金属カバー６０の奥側にはＬ字に曲
げられたフック８２が設けられている。一方、シェルフ
４０には複数のスリットの形成されたプレート８０が取
り付けられている。Ｌ形状金属カバー６０のフック８２
をプレート８０のスリット内に挿し込むことにより、Ｌ
形状金属カバー６０の奥側の位置決めを行う。

【００３２】Ｌ形状金属カバー６０の表面側には穴９０
が形成されており、シェルフ４０の前面側下端部には複
数のネジ穴９２が形成されている。よって、Ｌ形状金具
カバー６０の前面側の穴９０を介して図示しないネジを
シェルフ４０のネジ穴９２に螺合することにより、Ｌ形
状金属カバー６０がシェルフ４０に固定される。

【００３３】Ｌ形状金属カバー６０の表面側（プリント
配線板ユニットの前面側）には通風用の複数の穴８４が
設けられている。この穴８４の直径を本装置で扱う信号
波長の１／２０以下に設計し、更にＬ形状金属カバー６
０の側面にシールドフィンガー等の導電性ガスケット８
８を備えることで、電磁シールドを行えるようになって
いる。

【００３４】更に、Ｌ形状金属カバー６０の上面の内側
にはプリント配線板ユニット５４の位置決めと固定を行
うためのガイド８６が設けられている。このガイド８６
はゴム等の弾性力ある材料でできており、Ｌ形状金属カ
バー６０を装着したとき、プリント配線板ユニット５４
が一定の圧力で押えられるよう厚さを調整されている。

【００３５】挿抜工具５２が挿入されるシェルフ４０の
スペースには、マザーボード４２とケーブルを介して電
気的に接続されたコネクタ９６が図示しない取り付け部
材に取り付けられて配置されている。

【００３６】このコネクタ９６には前後方向に挿抜でき
るプリント配線板ユニット９４が横置き実装される。こ
れにより、空きスペースを有効に利用して高密度実装が
可能である。

【００３７】プリント配線板ユニット５４の交換時には
横置き実装されたプリント配線板ユニット９４を一時的
に取り外す必要があるため、プリント配線板ユニット９
４としては停電や電源故障時のための補助バッテリーな
どの補助電源及びそれらを制御する回路基板など、装置
が正常に動作しているときは必要のないユニットとする
のが望ましい。

【００３８】本発明は以下の付記を含むものである。

【００３９】（付記１） 前面及び後面が開口した筐体
と、該筐体内に収納されたシェルフと、前記シェルフの
底面上に実装されたマザーボードと、前記シェルフの上
面に前後方向に伸長するように形成された複数のガイド
レールと、前記マザーボードに実装された複数の第１コ
ネクタと、それぞれ前記各第１コネクタに嵌合する第２
コネクタを有し、該第２コネクタを該第１コネクタに嵌
合して前記シェルフ内に縦置き実装された複数のプリン
ト配線板ユニットと、第１のファンを有し、前記筐体の
前面に固定された前部カバーと、第２のファンを有し、
前記筐体の後面に固定された後部カバーと、を具備した
ことを特徴とする情報処理装置。

【００４０】（付記２） 前記シェルフ内に挿入された
前記各プリント配線板ユニットの左右方向及び前後方向
の位置決めをする複数のガイド溝を有する、前記シェル
フに固定されたガイドプレートを更に具備したことを特
徴とする付記１記載の情報処理装置。

【００４１】（付記３） 前記シェルフ内に実装された
前記各プリント配線板ユニットの上面及び前面を覆うよ
うに前記シェルフに着脱自在に取り付けられた複数のＬ
形状金属カバーを更に具備した付記１記載の情報処理装
置。

【００４２】（付記４） 前記各Ｌ形状金属カバーはそ
の前面に複数の通風用の穴を有しており、少なくとも片
方の側面にはガスケットが設けられていることを特徴と
する付記３記載の情報処理装置。

【００４３】（付記５） プリント配線板ユニット挿抜
工具であって、挿抜すべきプリント配線板ユニットに固
定された複数のフックが着脱可能に係合可能な複数の係
合部を有する第１のバーと、該第１のバーと平行に配置
された第２のバーと、前記第１及び第２のバーにそれぞ
れ回動可能に連結された複数の連結バーと、前記第１の
バーの端部に回動可能に連結された一端部と、前記第２
のバーの端部に回動可能に連結された中間部分を有する
レバーと、を具備したことを特徴とするプリント配線板
ユニット挿抜工具。

【００４４】（付記６） 前記第２のバーには複数のロ
ーラーが取り付けられていることを特徴とする付記５記
載のプリント配線板ユニット挿抜工具。

【００４５】

【発明の効果】本発明の情報処理装置は以上詳述したよ
うに構成したので、プリント配線板ユニットの挿抜が容
易で、ファンによる強制空冷の冷却効率を向上すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の従来例を示す図である。

【図２】第２の従来例を示す図である。

【図３】第３の従来例を示す図である。

【図４】本発明実施形態の外観斜視図である。

【図５】本発明実施形態の縦断面図である。

【図６】装置内部の実施形態斜視図である。

【図７】プリント配線板挿抜工具斜視図である。

【図８】プリント配線板ユニットの斜視図である。

【図９】プリント配線板ユニットのシェルフ内への挿入
・実装を説明する図である。

【図１０】L形状金属カバーを取り付けた装置内部の実
施形態斜視図である。

【図１１】L形状金属カバーの斜視図である。

【符号の説明】

３０ 筐体 ３２ 前面カバー ３４ 後面カバー ３６，３８ ファン ４０ シェルフ ４２ マザーボード ４４，５６ コネクタ ４６ ガイドレール ４８，５０ ガイドプレート ４９ ガイド溝 ５２ プリント配線板ユニット挿抜工具 ５４ プリント配線板ユニット ７０ レバー ７６ ローラー ７８ フック ６０ L形状金属カバー

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面及び後面が開口した筐体と、 該筐体内に収納されたシェルフと、 前記シェルフの底面上に実装されたマザーボードと、 前記シェルフの上面に前後方向に伸長するように形成さ
   れた複数のガイドレールと、 前記マザーボードに実装された複数の第１コネクタと、 それぞれ前記各第１コネクタに嵌合する第２コネクタを
   有し、該第２コネクタを該第１コネクタに嵌合して前記
   シェルフ内に縦置き実装された複数のプリント配線板ユ
   ニットと、 第１のファンを有し、前記筐体の前面に固定された前部
   カバーと、 第２のファンを有し、前記筐体の後面に固定された後部
   カバーと、 を具備したことを特徴とする情報処理装置。
2. 【請求項２】 前記シェルフ内に挿入された前記各プリ
   ント配線板ユニットの左右方向及び前後方向の位置決め
   をする複数のガイド溝を有する、前記シェルフに固定さ
   れたガイドプレートを更に具備したことを特徴とする請
   求項１記載の情報処理装置。
3. 【請求項３】 前記シェルフ内に実装された前記各プリ
   ント配線板ユニットの上面及び前面を覆うように前記シ
   ェルフに着脱自在に取り付けられた複数のＬ形状金属カ
   バーを更に具備した請求項１記載の情報処理装置。
4. 【請求項４】 プリント配線板ユニット挿抜工具であっ
   て、 挿抜すべきプリント配線板ユニットに固定された複数の
   フックが着脱可能に係合可能な複数の係合部を有する第
   １のバーと、 該第１のバーと平行に配置された第２のバーと、 前記第１及び第２のバーにそれぞれ回動可能に連結され
   た複数の連結バーと、 前記第１のバーの端部に回動可能に連結された一端部
   と、前記第２のバーの端部に回動可能に連結された中間
   部分を有するレバーと、 を具備したことを特徴とするプリント配線板ユニット挿
   抜工具。