JPH086844Y2 - 吐出管などの吐水整流具 - Google Patents

吐出管などの吐水整流具

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JPH086844Y2
JPH086844Y2 JP1990060317U JP6031790U JPH086844Y2 JP H086844 Y2 JPH086844 Y2 JP H086844Y2 JP 1990060317 U JP1990060317 U JP 1990060317U JP 6031790 U JP6031790 U JP 6031790U JP H086844 Y2 JPH086844 Y2 JP H086844Y2
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rectifier
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JP1990060317U
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Inventor
順司 秋田
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株式会社イナックス
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【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 (産業上の利用分野) 本考案は、水栓器具の吐出管などに対して設けられ
る、新規な吐水整流具に関するものである。
(従来の吐水整流具) 第4図は、水栓器具1を一部切り欠いて示す側面図で
ある。一般に、該水栓器具1の吐出管2には、その先端
部へ設けられた吐出口部3の内部に整流具4が収納され
るようになっていた。該整流具4は、耐蝕性金属製の帯
板材をその長手方向に直交する向きで複数回折曲し全体
として巻回させることで、筒状を成す如く形成されてお
り、その折曲によって得られた平面形状は、第5図に拡
大して示す如き複雑な星状などを呈していた。該整流具
4は、その外向きに突出するヒレ部4aの内外部と、筒中
心部にできる縦孔4b内のそれぞれを、水流の直進矯正用
水路とさせるものであった。
ところで、前記吐出口部3(第4図参照)は円筒状に
形成されており、水栓器具1の吐出管2に対して捩じ込
むようにして取り付けられるものであった。そして、前
記整流具4は、該吐出口部3の捩じ込みを利用して一緒
に保持させるようにしてあった。ここで該整流具4は、
吐出管2の内部で水流を受けて回転するようなことがあ
っては困るので、その外周面(上記ヒレ部4a)には外向
きの弾性力が生ずるように形成させておかなければなら
なかった。すなわち、この弾性力により、吐出口部3又
は吐出管2の内周面へ突っ張り状になる状態が奏し得ら
れるようにしてあった。
(考案が解決しようとする課題) 整流具4の形成素材としては、耐蝕性に富み、且つ食
品衛生上の不都合がなく、更に上記の如き弾性力を要す
るものであったから、従来は黄銅などを用いざるを得な
かった。しかし、黄銅などでは、その素材コストが高騰
化するものであり、また折曲やそれに伴う脱型などの加
工が比較的面倒であるという問題点を有していた。その
うえ、該整流具4は、詰りや汚れが生じた場合には吐出
管2から簡単に脱着でき、しかも上記した弾性力は、脱
着が幾度繰り返されようとも決して劣化しない構造とし
なければならなかった。それが故に、第5図に示した如
き複雑な形状が必要となるものであり、この形状を実現
させるために複雑且つ高度な技術が必要とされていたの
である。
本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであ
って、吐出管(吐出口部)に対する脱着が容易であると
共に、この状況がいつまでも継続でき、しかも製造が容
易で製造コストも従来に比してはるかに低廉化できる、
吐出管などの新規な吐水整流具(以下、本案整流具とい
う)を提供することを目的とする。
「考案の構成」 (課題を解決するための手段) 本案構造の要旨とするところは、水流の直進矯正用水
路を内部又は外部に複数設けさせた盤状乃至筒状の整流
具であって、樹脂又は金属などの剛性材料により一体的
に形成され、その外周面は、流入側の小径部分と流出側
の大径部分との間で環状段部が形成されていると共に、
この環状段部に環状パッキンが嵌着され、該環状パッキ
ンはその非嵌着状態において前記整流具の嵌着対象部よ
りも径小な内径を有していると共に装着対象となる吐出
管などの内径と略々同等か又は大径の外径を有している
点にある。
(作用) 本案整流具は、それ自体が剛性材料で一体的に形成さ
れたものであり、その形成が非常に簡単となっている。
また、本案整流具は、その外周面の環状段部に嵌着され
た環状パッキンにより、吐出管の内面になどに対して弾
性的に保持されるものであるから、該吐出管に対する脱
着が極めて簡単に行える。勿論、本案整流具は、水流を
受けて吐出管内で回転するようなことはない。また、吐
出管に対する脱着は、繰り返し行えるものであり、万が
一、環状パッキンの弾性力が劣化したような場合には、
当該環状パッキンの交換だけで同等の脱着容易性が維持
できるものである。
(実施例) 以下、本考案を、その実施例を示す図面に基づいて説
明すると次の通りである。
第1図は、本案整流具を一部切り欠いて示す斜視図で
あり、第2図は、水栓器具10に対する本案整流具の装着
状態を示す側断面図である。
第1図に示す如く、本案整流具は、全体として段付き
円筒状を成しており、その上半部が小径となっており下
半部が大径となっており、その間に環状段部13が形成さ
れている。そして、このうち上半部となる小径部分5に
は、その外周面に環状パッキン9が嵌着されている。本
案整流具は、上記した小径部分5と大径部分6との各内
部を通して複数のリブ7,7,…が設けられており、これら
の各リブ7,7,…相互間で水流の直進矯正用水路8,8,…が
複数区画形成されている。本実施例のものは、その形成
素材として適宜の合成樹脂材を用いてあり、小径部分5
及び大径部分6はもとより、各リブ7,7,…をも互いに一
体のものとして形成させた。
前記環状パッキン9は、ゴムなどの弾性材を素材とす
るものであり、第3図に示す平面図からも明らかなよう
に文字通り円環状に形成されている。該環状パッキン9
において、その非嵌着状態における内径φdは、本案整
流具において嵌着対象となる部分、即ち、前記小径部分
5の外径よりも僅かに径小となる如く形成されている。
そのため、該環状パッキン9を前記小径部分5へ嵌着さ
せた場合には、その内径φdが拡径されることとなる。
一方、環状パッキン9の外径φDは、本案整流具が水栓
器具10(第2図参照)に対して装着される部分の内径と
略々同等(僅かに径小の場合を含む)か又は大径となる
ように形成されている。そのため、環状パッキン9にお
いて、小径部分5との嵌着によりその内径φdが拡径さ
れるのと同時に、その外径φDも拡径されることとな
る。
このようにして成る本案整流具は、第2図に示す如
く、水栓器具10へ吐出口部11を捩じ込むのと一緒に装着
される。なお、図中符号12は、網材などより成る濾過器
であって、本実施例の場合、3枚を重ねてある。この装
着状態において、本案整流具の外周面直径(環状パッキ
ン9の外径)は、水栓器具10における装着対象部の内周
面直径よりも大きく、且つ外向きの弾性力が生じている
から、該水栓器具10の内周面に対して突っ張り状に保持
されるようになり、水流を受けた程度では回転すること
はない。更に、本案整流具は、小径部分5と大径部分6
との間で環状段部13が形成されているから、この環状段
部13に環状パッキン9をのせて水栓器具10に組み込むこ
とができる。その結果、本案整流具は、環状パッキン9
の装着作業が簡単にできると共に、環状パッキン9をぐ
らつかせることなく完全なシール性を発揮させることが
できる。また、本案整流具は、その全体が水栓器具10と
吐出口部11との間で挾持されるようになるので、水流な
どによって上下方向に震動することも防止されるものと
なっている。
(別態様の検討) 本案整流具は、その高さ寸法を小さくして盤状とする
ことができる。なお、水流の直進矯正用水路8を区画形
成させるためのリブ7は、その形状や配置状況及び個数
が何等限定されるものではなく、例えば、本案整流具に
おいて、その外周面にフィン状の突設されたようなもの
(図示省略)であってもよい。従ってこの場合、水流の
直進矯正用水路8は、本案整流具の外周部(水栓器具10
の内周面との間)にも設けられることとなる。更に、本
案整流具は、その形成素材として合成樹脂材が限定され
るものでもなく、耐蝕性に優れた金属材をはじめとし
て、剛性を有した材料であれば何でも置換できる。金属
材を形成素材として用いる場合であれば、リブ7を別体
のものとしておいて後で溶着することなども可能であ
る。一方、環状パッキン9においても、Oリング状をし
たものに置換することや、軟質樹脂材を素材として形成
されたものに置換することなどが可能である。そして更
に、本案整流具は、水栓器具10に対して装着されるもの
に限らず、該水栓器具10の吐出管へ捩じ込まれる吐出口
部11に対して装着されるようにしてもよい。この場合、
環状パッキン9の外径φD(第3図参照)が、吐出口部
11の内周面直径を基準にして関係付けられることは言う
までもない。このように、本案整流具の構成及び形状
は、実施の態様に応じて適宜変更可能である。
「考案の効果」 以上の説明で明らかなように、本考案に係る吐出管な
どの吐水整流具によれば、樹脂や金属などの剛性材料に
より一体的に形成されるものであるから、その製造が極
めて簡単となる。また、製造コストのうえでも、黄銅な
どの高価材料を用いる必要がないから、低廉化が図れる
ものとなる。しかも、環状段部に環状パッキンをのせて
水栓器具などへ簡単に組み込むことができるため、水栓
器具などへの装着にかかる手間は、従来のものに比して
何等複雑化しておらず、むしろ、全体的形状の保形など
に気配りする必要がないから容易化されることとなる。
勿論、水栓器具などに対する装着状態は、環状パッキン
によって弾性的に保持されたものであるから、水流を受
けても回転したり震動したりすることなはい。更に、環
状段部に環状パッキンが嵌着されるため、環状パッキン
をぐらつかせるとなく完全なシール性を発揮させること
ができる。万が一、環状パッキンが材質劣化を起こした
り亀裂が発生したりして、その弾性力が劣化するような
ことがあったとしても、当該環状パッキンを交換するだ
けで、その劣化以前と同等の脱着容易性が得られること
となるから、この状態が永く維持されるものとなる等、
幾多の優れた利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案整流具を一部切り欠いて示す斜視図、第2
図は水栓器具に対する本案整流具の装着状況を示す側断
面図、第3図は環状パッキンを示す平面図、第4図は従
来の整流具が装着された水栓器具を一部切り欠いて示す
側面図、第5図は従来の整流具を拡大して示す平面図で
ある。 1,10…水栓器具、3,11…吐出口部 5…小径部分(環状パッキンの嵌着対象部) 6…大径部分、7…リブ 8…水流の直進矯正用水路 9…環状パッキン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水流の直進矯正用水路を内部又は外部に複
    数設けさせた盤状乃至筒状の整流具であって、樹脂又は
    金属などの剛性材料により一体的に形成され、その外周
    面は、流入側の小径部分と流出側の大径部分との間で環
    状段部が形成されていると共に、この環状段部に環状パ
    ッキンが嵌着され、該環状パッキンはその非嵌着状態に
    おいて前記整流具の嵌着対象部よりも径小な内径を有し
    ていると共に装着対象となる吐出管などの内径と略々同
    等か又は大径の外径を有していることを特徴とする吐出
    管などの吐水整流具。
JP1990060317U 1990-06-06 1990-06-06 吐出管などの吐水整流具 Expired - Lifetime JPH086844Y2 (ja)

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JPH0417458U JPH0417458U (ja) 1992-02-13
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP3898933B2 (ja) * 2001-10-19 2007-03-28 株式会社三栄水栓製作所 水栓の吐水口用整流器
JP2016098581A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 株式会社Lixil 水栓

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