JPH0867734A - 外周面に摩擦面を有する回転体およびその製造方法 - Google Patents

外周面に摩擦面を有する回転体およびその製造方法

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JPH0867734A
JPH0867734A JP7183582A JP18358295A JPH0867734A JP H0867734 A JPH0867734 A JP H0867734A JP 7183582 A JP7183582 A JP 7183582A JP 18358295 A JP18358295 A JP 18358295A JP H0867734 A JPH0867734 A JP H0867734A
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prepolymer
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polyol
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Toshiaki Kasazaki
敏明 笠崎
Takeshi Sugino
毅 杉野
Daijiro Tatsumi
大二郎 巽
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Nitta Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性に優れ、摩耗し難い外周面に摩擦面を
有する回転体を提供すること。 【構成】 実質的にポリカーボネートポリオールとパラ
フェニレンジイソジアネートとから調製されたポリウレ
タンエラストマーからなる、外周面に摩擦面を有する回
転体1。ポリカーボネートポリオールとパラフェニレン
ジイソシアネートとを反応させてウレタンプレポリマー
を得、ウレタンプレポリマーに1,4−ブタンジオール
を配合し、得られた組成物を注型する、外周面に摩擦面
を有する回転体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐熱性、成形性およ
び耐摩耗性に優れたポリウレタンエラストマーからなる
外周面に摩擦面を有する回転体およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは、一般に、高分子ポリオ
ールとポリイソシアネートを原料とし、これを硬化剤ま
たは鎖伸長剤と呼ばれる分子中に活性水素基を2個以上
含有する低分子化合物により硬化して製造されるもので
ある。
【0003】こうして製造される熱硬化性ポリウレタン
エラストマーは、機械的特性、耐摩耗性及び耐油性が優
れているため、従来より、ローラー類等の各種成形体と
して広く使用されている。
【0004】ところで、熱硬化性ポリウレタンエラスト
マーは、通常、プレポリマー法すなわち、まずポリオー
ルとジイソシアネートを反応させて末端にイソシアネー
ト基を有するプレポリマーを生成させ、次に当該プレポ
リマーに硬化剤を加えて硬化させるという方法により製
造されている。
【0005】このプレポリマー法としては、従来、
(1)トリレンジイソシアネートとポリテトラメチレン
テールグルコールとから調製したプレポリマーに、硬化
剤として3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタンを加える方法や、(2)トリレンジイソシ
アネートとポリエステルポリオールとから調製したプレ
ポリマーに、硬化剤として3,3’−ジクロロ−4,
4’−ジアミノジフェニルメタンを加える方法等が知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来方法
(1)により製造されたポリウレタンエラストマーは、
耐熱性、特に耐熱老化性が不十分であり、高温となる場
所や温度変化の大きい場所で使用するには不適当であっ
た。
【0007】また、前記従来方法(2)により製造され
たポリウレタンエラストマーについては、(1)の方法
によるものに比べて耐熱老化性に優れるものの十分とは
言い難く、また高温高湿の環境下では加水分解が容易に
起こるため、短時間で諸物性が低下する難点があった。
このため、実際上、高温高湿の環境下ではほとんど使用
できなかった。
【0008】さらに、ポリウレタンエラストマーをロー
ラー類等の各種成形体として使用する場合には優れた耐
摩耗性を必要とするが、従来のものでは不十分であっ
た。
【0009】以上のような現状に鑑み、本発明者らは、
耐熱性、特に耐熱老化性及び耐湿熱性に優れているだけ
でなく、成形性および耐摩耗性にも優れているポリウレ
タンエラストマーからなる外周面に摩擦面を有する回転
体を得るべく検討を重ねた結果、この発明を完成するに
至ったものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題は、実質的にポ
リカーボネートポリオールとパラフェニレンジイソジア
ネートとから調製されたポリウレタンエラストマーから
回転体を形成することによって解決される。
【0011】すなわち、本発明の外周面に摩擦面を有す
る回転体は、実質的にポリカーボネートポリオールとパ
ラフェニレンジイソジアネートとから調製されたポリウ
レタンエラストマーからなることを特徴とするものであ
る。
【0012】上記ポリウレタンエラストマーは熱硬化性
ポリウレタンエラストマーであるのが好ましい。
【0013】また、本発明の回転体の製造方法は、ポリ
カーボネートポリオールとパラフェニレンジイソシアネ
ートとを反応させてウレタンプレポリマーを得、該ウレ
タンプレポリマーに1,4−ブタンジオールを配合し、
得られた組成物を注型することを特徴とするものであ
る。
【0014】この発明によれば、耐熱性を改良するに
は、ポリイソシアネートとしてパラフェニレンジイソシ
アネートを用いるのが最適であることが判明した。パラ
フェニレンジイソシアネートは、ベンゼン環の1位と4
位にイソシアネート基を有する芳香族ジイソシアネート
で、その融点は95℃である。
【0015】また、パラフェニレンジイソシアネートと
反応してプレポリマーを生成するポリオールとしてはポ
リカーボネートポリオールが使用される。代表的なもの
としては1,6ヘキサンポリカーボネートポリオールが
挙げられる。
【0016】また、ポリカーボネートポリオールとその
他のポリオールが併用されてもよく、そのようなポリオ
ールとしては、ポリエーテルポリオール、ポリエステル
ポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられ
る。代表的なものとしては、ポリエーテルポリオールで
はポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエステ
ルポリオールではポリエチレンアジペートポリオール、
ポリテトラメチレンアジペートポリオール、カプロラク
トンポリオール等が挙げられる。
【0017】パラフェニレンジイソシアネートとポリオ
ールとの配合比は、NCO基とOH基のモル比NCO/
OHが1.4〜2.5となるようにするのがよく、特に
1.8〜2.2とするのが好ましい。
【0018】また、前記プレポリマーの硬化剤として
は、分子内に活性水素含有基を2個以上含む化合物であ
る3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、4,4’−メチレンジアミン、2,2’,3,
3’−テトラクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン等の芳香族ジアミン、1,4−ブタンジオール等の
ジオール、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
【0019】該硬化剤は、上記ウレタンプレポリマーに
対して、OH基とNCO基のモル比OH/NCOが0.
8〜1.0となるように配合するのが良い。硬化剤の配
合量が上記範囲を下回る場合には、ウレタンエラストマ
ーの引き裂き強度が低くなり、また上記範囲を上回る場
合には、ウレタンエラストマーの永久伸びが大きくな
る。
【0020】前述したプレポリマーと硬化剤を混合して
調製される樹脂状組成物は、適宜成形型に流し入れ、加
熱・硬化されてポリウレタンエラストマーとなる。こう
して得られたポリウレタンエラストマーには、必要に応
じて充填剤、着色剤、可塑剤を加えることができ、更に
は老化防止剤、安定剤等の添加剤を添加してもよいこと
はもちろんである。
【0021】得られた樹脂状組成物を、加熱した後、金
型より取り出し、その後加熱空気で二次硬化させると外
周面に摩擦面を有する回転体を得ることが出来る。
【0022】
【実施例】以下、実施例に従いこの発明を更に詳説に説
明する。
【0023】以下の実施例で使用した試験方法は次の通
りである。
【0024】(1)粘度 プレポリマーに硬化剤を添加し、得られた混合物の80
℃における粘度を、ハ−ケ回転粘度計ロトビスコRV−
12を使用して測定した。
【0025】(2)ポットライフ ハ−ケ回転粘度計ロトビスコRV−12を使用して、J
IS K7301に準じて測定した。
【0026】(3)機械的物性 JIS K6301に準じて測定した。
【0027】(4)耐摩耗性 プレポリマーと硬化剤との混合物を注型して図1に示す
ような外径60mm、幅10mmの回転体1を得た。図
2に示すように、この外周面に摩擦面を有する回転体1
に、ステンレス製ローラー2を接触させた状態で該回転
体1を3000rpmで回転させ、300時間後の回転
体1の重量と試験前の重量の差を摩耗減量(mg)とし
て表示した。
【0028】(実施例1)平均分子量(数平均分子量を
指す。以下同じ)2007のポリカーボネートポリオー
ル(日本インキ化学工業社製、商品名:ハイドールOD
X−2398)100重量部に、パラフェニレンジイソ
シアネートを16.7重量部加え、窒素気流下、85℃
で2時間反応させて、末端イソシアネート基を持つウレ
タンプレポリマーを得た。得られたプレポリマーのイソ
シアネート基(NCO)含有量は3.92%であった。
【0029】次に、得られたウレタンプレポリマー10
0重量部に1,4−ブタンジオールを3.8重量部配合
し、この組成物を110℃に加熱したシート用金型に注
入し、110℃で10時間加熱して硬化させシート状成
形物を得た。
【0030】(比較例1)平均分子量が992で分子量
分布の小さい(Mw/Mn=1.5)ポリカプロラクト
ンポリオール(ダイセル社製、商品名:プラクセル21
0N)100重量部に、MDIを50.5重量部加え、
窒素気流下、85℃で1時間反応させて、末端イソシア
ネート基を持つウレタンプレポリマーを得た。得られた
プレポリマーのイソシアネート基(NCO)含有量は
5.63%であった。
【0031】次に、得られたプレポリマー100重量部
に、硬化剤として1,4−ブタンジオールを加え、OH
基とNCO基のモル比が、OH/NCO=0.9となる
ように配合して樹脂状組成物を得た。
【0032】この樹脂状組成物を110℃に加熱したシ
ート成形用金型に注入し、110℃で10時間放置して
硬化させ、シート状組成物を得た。
【0033】(比較例2)平均分子量1228で標準分
子量分布(Mw/Mn=3.0)を持つポリカプロラク
トンポリオール(ダイセル社製、商品名:プラクセル2
12)100重量部に、パラフェニレンジイソシアネー
トを27.4重量部加え、NCO/OHのモル比が2.
1となるように配合し、窒素気流下、85℃で1時間反
応させて、末端イソシアネート基を持つウレタンプレポ
リマーを得た。得られたプレポリマーのイソシアネート
基(NCO)含有量は5.91%であった。
【0034】このプレポリマー100重量部に、硬化剤
として1,4−ブタンジオールとトリメチロールプロパ
ンとを7:2の当量比で加え、生成した樹脂状組成物を
用いて実施例1と同様にしてシート状成形物を作製しよ
うとしたが、樹脂状組成物のポットライフが数十秒とあ
まりにも短いため、注型作業ができず、シート状成形物
は得られなかった。
【0035】(比較例3)平均分子量1934で標準分
子量分布(Mw/Mn=3.0)を持つポリカプロラク
トンポリオール(ダイセル社製、商品名:プラクセル2
20)100重量部に、パラフェニレンジイソシアネー
トを17.4重量部加え、NCO/OHのモル比が2.
1となるように配合し、窒素気流下、85℃で2時間反
応させて、末端イソシアネート基を持つウレタンプレポ
リマーを得た。得られたプレポリマーのイソシアネート
基(NCO)含有量は4.06%であった。
【0036】このプレポリマーを用いて、比較例2と同
様の硬化剤及び配合比でシート状成形物を作製しようと
したが、硬化剤を添加して生成される樹脂状組成物のポ
ットライフが約3分と短く、注型できなかった。
【0037】(比較例4)平均分子量993のポリエチ
レンアジペートポリオール(日本ポリウレタン社製、商
品名:ニッポラン4002)100重量部に、パラフェ
ニレンジイソシアネートを33.9重量部加え、窒素気
流下、85℃で1時間反応させて、末端イソシアネート
基を持つウレタンプレポリマーを得た。得られたプレポ
リマーのイソシアネート基(NCO)含有量は6.66
%であった。
【0038】このウレタンプレポリマーを用いて、比較
例2と同様の硬化剤及び配合比でシート状成形物を作製
しようとしたが、樹脂状組成物のポットライフが数十秒
と短く、注型できなかった。
【0039】(比較例5)平均分子量1022のポリテ
トラメチレンアジペートポリオール(日本ポリウレタン
社製、商品名:ニッポラン4009)100重量部に、
パラフェニレンジイソシアネートを33.6重量部加
え、窒素気流下、85℃で1時間反応させて、末端イソ
シアネート基を持つウレタンプレポリマーを得た。得ら
れたプレポリマーのイソシアネート基(NCO)含有量
は6.96%であった。
【0040】このウレタンプレポリマーを用いて、比較
例2と同様の硬化剤及び配合比でシート状成形物を作製
しようとしたが、樹脂状組成物のポットライフが数十秒
と短く、注型できなかった。
【0041】(比較例6)平均分子量2055のポリテ
トラメチレンアジペートポリオール(日本ポリウレタン
社製、商品名:ニッポラン4010)100重量部に、
パラフェニレンジイソシアネートを16.4重量部加
え、窒素気流下、85℃で2時間反応させて、末端イソ
シアネート基を持つウレタンプレポリマーを得た。得ら
れたプレポリマーのイソシアネート基(NCO)含有量
は3.91%であった。
【0042】このウレタンプレポリマーを用いて、比較
例2と同様の硬化剤及び配合比でシート状成形物を作製
しようとしたが、樹脂状組成物のポットライフが約2分
と短く、注型できなかった。
【0043】(比較例7)平均分子量2055のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール(デュポン社製、商品
名:テラタン2000)100重量部に、パラフェニレ
ンジイソシアネートを15.6重量部加え、窒素気流
下、85℃で2時間反応させて、末端イソシアネート基
を持つウレタンプレポリマーを得た。得られたプレポリ
マーのイソシアネート基(NCO)含有量は3.47%
であった。
【0044】次に、得られたプレポリマー100重量部
に2,2’,3,3’−テトラクロロ−4,4’−ジア
ミノジフェニルメタンを12.5重量部配合し、この組
成物を用いて実施例1と同様にしてシート状成形物を得
た。
【0045】(比較例8)従来のポリウレタンエラスト
マーの製法の一例として、ウレタンプレポリマーに汎用
されているハイプレンL−80(商品名)(三井東圧化
学社製、トリレンジイソシアネートとポリテトラメチレ
ンエーテルグリコールから成り、イソシアネート基含有
量が2.80%である)を用い、硬化剤に3,3’−ジ
クロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタンを用い、
ウレタンプレポリマー100重量部に対し硬化剤8.0
重量部を混合し、実施例1と同様にして注型・硬化させ
てシート状成形物を得た。
【0046】(比較例9)従来のポリウレタンエラスト
マーの製法の他の一例として、ウレタンプレポリマーに
汎用されているサイアナプレンA−8(商品名)(武田
薬品工業社製、トリレンジイソシアネートとポリエステ
ル系ポリオールから成り、イソシアネート基含有量が
3.15%である)を用い、硬化剤に3,3’−ジクロ
ロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタンを用い、ウレ
タンプレポリマー100重量部に対し硬化剤9.0重量
部を混合し、実施例1と同様にしてシート状成形物を得
た。
【0047】(比較例10)平均分子量2007のポリ
カーボネートポリオール(PC)(日本インキ化学工業
社製、商品名:ハイドールODX−2398)100重
量部に、MDIを24.9重量部加え、窒素気流下、8
5℃で1時間反応させて、末端イソシアネート基を持つ
ウレタンプレポリマーを得た。得られたプレポリマーの
イソシアネート基(NCO)含有量は3.35%であっ
た。
【0048】次に、得られたウレタンプレポリマー10
0重量部に、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタンを9.6重量部配合し、この組成物を
110℃に加熱したシート用金型に注入し、110℃で
10時間加熱して硬化させシート状成形物を得た。
【0049】(比較例11)平均分子量2000のポリ
エチレンアジペートポリオール(日本ポリウレタン社
製、商品名:ニッポラン4040)100重量部に、M
DIを25.0重量部加え、窒素気流下、85℃で1時
間反応させて、末端イソシアネート基を持つウレタンプ
レポリマーを得た。得られたプレポリマーのイソシアネ
ート基(NCO)含有量は3.36%であった。
【0050】このウレタンプレポリマーを用いて、硬化
剤として3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン(MOCA)を用い、ウレタンプレポリマ
ー100重量部に対し硬化剤9.6重量部を混合し、実
施例1と同様にして注型・硬化させてシート状成形物を
得た。
【0051】(比較例12)平均分子量2000のポリ
ブチレンアジペートポリオール(日本ポリウレタン社
製、商品名:ニッポラン4010)100重量部に、M
DIを25.0重量部加え、窒素気流下、85℃で1時
間反応させて、末端イソシアネート基を持つウレタンプ
レポリマーを得た。得られたプレポリマーのイソシアネ
ート基(NCO)含有量は3.36%であった。
【0052】次に、得られたウレタンプレポリマー10
0重量部に1,4−ブタンジオールを3.2重量部配合
し、この組成物を110℃に加熱したシート用金型に注
入し、110℃で10時間加熱して硬化させシート状成
形物を得た。
【0053】次に、各実施例および比較例で得られたウ
レタンプレポリマーの粘度、ポットライフ、およびシー
ト状成形物の機械的物性、耐摩耗性を測定した結果を表
1に示す。
【0054】なお、表1において、耐熱性は、シート状
成形物を140℃のオーブン中に20日間放置した後の
物性を測定した。
【0055】
【表1】
【0056】表1において、略記は以下の通りである。
【0057】PPDI…パラフェニレンジイソシアネー
ト MDI…ジフェニルメタンジイソシアネート PC…ポリカーボネートポリオール 1,4BD…1,4−ブタンジオール TMP…トリメチロールプロパン PCL…ポリカプロラクトンポリオール PEA…ポリエチレンアジペートポリオール PBA…ポリテトラメチレンアジペートポリオール PTMG…ポリテトラメチレンエーテルグリコール TCDAM…2,2’,3,3’−テトラクロロ−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン L−80…トリレンジイソシアネートとポリテトラメチ
レンエーテルグリコールから成りイソシアネート基含有
量が2.80%であるウレタンエラストマー(三井東圧
化学社製) A−8…トリレンジイソシアネートとポリエステル系ポ
リオールから成り、イソシアネート基含有量が3.15
%であるウレタンエラストマー(武田薬品工業社製) MOCA…3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン 表1の結果から以下のことが確認された。
【0058】MDIを使用した比較例1やトリレンジイ
ソシアネートを使用した比較例8、9は、PPDIを使
用した実施例1と比較して耐熱性に劣っていた。また、
PPDI を使用したものでも、比較例7のごとくポリ
オール成分がPTMGの場合は、耐熱性に欠けていた。
【0059】比較例2〜6のように、PPDIを使用し
てもポリオール成分によっては加工に必要な長さのポッ
トライフが得られず、成型性が悪かった。
【0060】比較例1、7〜12は、PPDIとポリカ
ーボネートポリオールの組み合わせに比較して摩耗減量
が多く、耐摩耗性に劣っていた。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、高温となっても物性低
下が少なく耐熱性に優れ、また摩耗し難い各種ローラー
類等の回転体を提供することができる。本発明の回転体
は外周面に摩擦面を有するものであればよく、各種形状
および用途に適用することができる。
【0062】さらに、本発明によれば、プレポリマーの
貯蔵安定性が良く、成形加工性が良い(適度なポットラ
イフを有する)ので、特殊な成形装置を必要とせず通常
の注型装置を使用して比較的安価に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転体の摩擦特性を評価するために使
用した回転体の一実施例の斜視図である。
【図2】本発明の回転体の摩擦特性の評価方法を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 回転体 2 ステンラス製ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にポリカーボネートポリオールと
    パラフェニレンジイソジアネートとから調製されたポリ
    ウレタンエラストマーからなる、外周面に摩擦面を有す
    る回転体。
  2. 【請求項2】 前記ポリウレタンエラストマーが熱硬化
    性ポリウレタンエラストマーである請求項1に記載の回
    転体。
  3. 【請求項3】 ポリカーボネートポリオールとパラフェ
    ニレンジイソシアネートとを反応させてウレタンプレポ
    リマーを得、該ウレタンプレポリマーに1,4−ブタン
    ジオールを配合し、得られた組成物を注型することを特
    徴とする、外周面に摩擦面を有する回転体の製造方法。
JP7183582A 1989-10-16 1995-06-26 外周面に摩擦面を有する回転体およびその製造方法 Pending JPH0867734A (ja)

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