JPH0867266A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JPH0867266A
JPH0867266A JP20699094A JP20699094A JPH0867266A JP H0867266 A JPH0867266 A JP H0867266A JP 20699094 A JP20699094 A JP 20699094A JP 20699094 A JP20699094 A JP 20699094A JP H0867266 A JPH0867266 A JP H0867266A
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Yoshinobu Mukai
良信 向
Eiki Noro
栄樹 野呂
Shinji Hironaka
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Abstract

(57)【要約】 ステアリングの戻り時にも目標電流に応じた操舵補助力
を発生する操舵フィーリングに優れた電動パワーステア
リング装置を提供する。 【構成】 操舵トルクセンサ10と、目標電流設定手段
15、偏差決定手段16、駆動制御手段21、ローパス
フィルタ(LPF)22Aおよび22B、電動機回転速
度演算手段23、ステアリング状態検出手段24、戻り
時制御手段25を備えた制御手段20と、電動機駆動手
段13と、電動機8と、電動機電流検出手段18および
電動機電圧検出手段19とを備えた電動パワーステアリ
ング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動機の動力を操舵
補助力としてステアリング系に直接作用させ、ドライバ
の操舵力の軽減を図る電動パワーステアリング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング装置にお
いて、操舵トルクセンサが検出する操舵トルクに基づい
て目標電流IMSを設定し、この目標電流IMSに対応した
電動機電圧VMで電動機を駆動するとともに、電動機に
流れる電動機電流IMを検出して負帰還(NFB)をか
け、目標電流IMSと電動機電流IMの偏差信号に基づい
て電動機電圧VMを制御して目標電流IMSと等しい電動
機電流IMで電動機を駆動し、ステアリング系に操舵補
助力を作用させるよう構成されたものは知られている。
【0003】また、従来の電動パワーステアリング装置
は、電動機を駆動する電動機駆動手段をパワーFET
(電界効果トランジスタ)やパワー・トランジスタ等の
スイッチング素子を用いたブリッジ回路で構成し、制御
手段からの制御(例えば、PWM制御)により電動機に
供給するパルス状電源電圧のデューティを変化させるよ
う構成されている。
【0004】図4に従来の電動パワーステアリング装置
の全体構成図、図5に従来の電動パワーステアリング装
置の要部ブロック構成図を示す。図4において、電動パ
ワーステアリング装置1は、ステアリングホイール2、
ステアリング軸3、ハイポイドギア4、ピニオン5aお
よびラック軸5bなどからなるラック&ピニオン機構
5、タイロッド6、操向車輪の前輪7、操舵補助力を発
生する電動機8、ステアリングホイール2に作用する操
舵トルクを検出して操舵トルクに対応した電気信号に変
換された操舵トルク信号Tを出力する操舵トルクセンサ
10、操舵トルク信号Tに基づいて電動機8を駆動、制
御する制御手段12、電動機駆動手段13、電動機電流
検出手段14等を備える。
【0005】ステアリングホイール2を操舵すると、ス
テアリング軸3に設けられた操舵トルクセンサ10が操
舵トルクを検出して対応する電気信号に変換し、操舵ト
ルク信号Tを制御手段12に送る。また、ステアリング
軸3に加えられる回転は、ラック&ピニオン機構5を介
してピニオン5aの回転力がラック軸5bの軸方向の直
線運動に変換され、タイロッド6を介して前輪7の操向
を変化させる。
【0006】制御手段12は操舵トルク信号Tに基づい
て電動機駆動手段13に電動機制御電圧VOを供給し、
電動機駆動手段13は電動機制御電圧VOに対応した電
動機電圧VMを供給して電動機8を駆動する。
【0007】電動機電圧VMにより駆動された電動機8
は、ハイポイドギア4を介して電動機電圧VMのレベル
および符号に対応した操舵補助力をステアリング系に作
用させ、ステアリングホイール2に加えられる操舵力の
軽減を図るよう構成されている。
【0008】図5において、電動パワーステアリング装
置1の制御手段12は、操舵トルクセンサ10からの操
舵トルク信号Tに基づいて図6に示す操舵トルク(T)
―目標電流(IMS)特性図の目標電流IMSに変換する目
標電流設定手段15、目標電流IMSと、電動機電流検出
手段14が検出した電動機電流IMの電動機検出電流I
MDとの偏差信号ΔIを演算する偏差決定手段16、偏差
信号ΔIを電圧に変換し、電動機駆動手段13をPWM
制御して偏差信号ΔIを速やかに0に収束させるような
電動機制御電圧VOを発生する駆動制御手段17を備え
る。
【0009】電動機駆動手段13は、例えばパワーFE
T(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子4個
を用いたブリッジ回路で構成され、駆動制御手段17か
ら提供されるスイッチオン/オフ信号およびPWM制御
信号からなる電動機制御電圧VOで、2個をペアとした
2組のパワーFETのそれぞれのペアを駆動制御するこ
とにより、電動機8に供給する電動機電圧VMの電圧値
と方向が設定される。なお、電動機電圧VMの方向は、
駆動制御手段17から出力される電動機制御電圧VO
極性に対応して決定される。
【0010】例えば、右方向のステアリング操作を行う
と、プラス極性の操舵トルク信号Tが目標電流設定手段
15に入力され、図6に示すプラス極性の操舵トルク信
号Tに対応したプラス極性の目標電流IMSが出力されて
電動機8にもプラス極性の電動機電流IMが流れ、右方
向の操舵補助力が発生する。この状態では、電動機電流
検出手段14が検出する電動機検出電流IMDもプラス極
性となり、偏差決定手段16から出力される偏差信号Δ
Iは電動機電流IMと電動機検出電流IMDの差分(IM
MD)となり、偏差信号ΔIは駆動制御手段17の制御
により速やかに0に収束される。
【0011】一方、左方向のステアリング操作を行う
と、図6に示す目標電流IMS、電動機電流IMおよび電
動機検出電流IMDはマイナス極性となり、偏差決定手段
16から出力される偏差信号ΔIは(−IMS+IMD)と
なって偏差信号ΔIは速やかに0に収束される。
【0012】このように、制御手段12は電動機検出電
流IMDの帰還ループを設け、目標電流IMSと電動機検出
電流IMDの偏差信号ΔIを制御するようにしたので、ス
テアリングが左右いずれの方向であっても、偏差信号Δ
Iを0に収束させ、速やかに電動機電流IMが目標電流
MSとなるよう制御するよう構成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動パワーステ
アリング装置は、電動機検出電流IMDのフィードバック
により電動機8の駆動を制御するよう構成されているた
め、例えば、車両が停止中の据え切り時にステアリング
ホイールから手を放した時、またはステアリングホイー
ルの戻り操作時には、タイヤからの反力によって電動機
が反対方向に回転し、電動機8の回生作用により発生す
る逆起電力により回生電流IKが流れ、回生電流IKと電
動機電流IMの和に対応した電動機検出電流IMDがフィ
ードバックされるため、偏差信号ΔIが0に収束され
ず、発散したり振動して不快音を発生したり、操舵フィ
ーリングを低下させてしまう課題がある。
【0014】次に、電動機電流IMと回生電流IKの関係
について説明する。一般的に、電動機電圧VMは電動機
8のインダクタンス(L)を無視し、電動機電流IM
電動機抵抗Rm、電動機回転速度NM、誘導電圧係数kS
として数1で表わされる。
【0015】
【数1】VM=Rm*IM+kS*NM
【0016】数1より電動機電流IMは数2で表わさ
れ、一方、タイヤからの反力によって電動機8が逆回転
した場合の電動機電流IMは数3で表わされる。
【0017】
【数2】IM=(VM−kS*NM)/Rm
【0018】
【数3】IM={VM−(−kS*NM)}/Rm
【0019】数3より明らかなように、ステアリングの
戻り操作時には、回生電流IK(=kS*NM/Rm)の
発生によって電動機電流IMが増加し、制御手段12は
電動機電流IMのフィードバックでは偏差信号ΔIを0
に収束させることができない。
【0020】図3に電動機駆動手段の動作説明図を示
す。図3において、電動機駆動手段13は、ブリッジ回
路を形成する4個のパワーFET(電界効果トランジス
タ)Q1〜Q4を備え、各FETQ1〜Q4はそれぞれ
のソース、ドレイン間にダイオードD1〜D4を内蔵し
ており、Q1およびQ2は直流電源EO、Q2およびQ
4は車体アース(GND)にそれぞれ接続される。一
方、Q1とQ2の接続点、Q3とQ4の接続点間に電動
機8が接続され、図5の駆動制御手段17から供給され
る電動機制御電圧VOでFET(電界効果トランジス
タ)Q1〜Q4のそれぞれのゲートG1〜G4を制御す
ることにより、電動機8に電動機電圧VMと電動機電流
Mを供給する。なお、ブリッジ回路はパワーFETに
代えてダイオードを並列接続したパワートランジスタで
構成される場合もある。
【0021】回転方向右のステアリング往き状態では、
例えば、電動機制御電圧VOのオン信号VONをQ1のゲ
ートG1、PWM信号VPWMをQ4のゲートG4、オフ
信号VOFをそれぞれQ2のゲートG2とQ3のゲートG
3に供給することにより、直流電源EO→FET(電界
効果トランジスタ)Q1→電動機8→FET(電界効果
トランジスタ)Q4→車体アース(GND)の経路の電
動機電流IM(破線矢印方向)を電動機8に供給する。
【0022】一方、回転方向左のステアリング往き状態
では、オン信号VONをQ3のゲートG3、PWM信号V
PWMをQ2のゲートG2、オフ信号VOFをそれぞれQ1
のゲートG1とQ4のゲートG4に供給することによ
り、直流電源EO→FET(電界効果トランジスタ)Q
3→電動機8→FET(電界効果トランジスタ)Q2→
車体アース(GND)の経路の電動機電流IM(破線矢
印と逆方向)を電動機8に供給する。
【0023】このように、電動機制御電圧VOのオン信
号VONとPWM信号VPWMでブリッジ回路の対辺を形成
するFET(電界効果トランジスタ)Q1とQ4、FE
T(電界効果トランジスタ)Q3とQ2を制御すること
により、電動機電流IMの方向と大きさを決定し、電動
機8の回転方向と回転速度を制御することができる。
【0024】また、抵抗RDは電動機電流IMの方向とレ
ベルを電圧VI(極性と電圧値)として検出し、電動機
電流検出手段14で電流に変換して電動機検出電流IMD
を出力し、偏差決定手段16にフィードバックする。
【0025】次に、回転方向右のステアリング往き状態
から戻り状態に移行した場合、タイヤからの反力により
電動機8に逆起電力が発生し、逆起電力による回生電流
Kが電動機8→ダイオードD3→FET(電界効果ト
ランジスタ)Q1→電動機8の閉ループを流れ、電動機
8に流れる電流は電動機制御電圧VO制御による電動機
電流IMと回生電流IKの和(IM+IK)となって増加す
る。
【0026】電動機電流検出手段14が増加した電動機
電流(IM+IK)を検出し、電動機電流(IM+IK)に
対応した電動機検出電流IMDを偏差決定手段16にフィ
ードバックするため、電動機8の逆起電力により発生し
た回生電流IKについては制御ができず、図5の駆動制
御手段17は電動機制御電圧VOを決定できなくなって
電動機電流(IM+IK)に寄生発振やハンチング現象を
生じ、ステアリングの戻り時に不快音を発生したり、操
舵フィーリングの低下を招く場合がある。
【0027】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はステアリングの戻り時にも
目標電流に応じた操舵補助力を発生し、操舵フィーリン
グを向上することができる電動パワーステアリング装置
を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電動パワーステアリング装置は、制御手
段に、操舵トルクセンサが検出した操舵トルク信号およ
び電動機回転速度検出手段が検出した電動機回転速度信
号に基づいてステアリング系の往き状態と戻り状態を検
出するステアリング状態検出手段と、電動機回転速度信
号に対応した戻り時制御信号を発生する戻り時制御手段
とを設け、ステアリング状態検出手段がステアリング系
の戻り状態を検出した場合には、戻り時制御信号に基づ
いて駆動制御手段が発生するオン信号を電動機回転速度
信号に対応したパルス幅変調信号に変更することを特徴
とする。
【0029】また、この発明に係る電動パワーステアリ
ング装置は、電動機回転速度検出手段に、電動機電流検
出手段が検出した電動機電流信号と電動機電圧検出手段
が検出する電動機電圧信号に基づいて電動機回転速度信
号を演算する電動機回転速度演算手段を備えたことを特
徴とする。
【0030】さらに、この発明に係る電動パワーステア
リング装置は、電動機電流検出手段に、ホール素子を用
いた非接触型の電流検出手段を備えたことを特徴とす
る。
【0031】
【作用】この発明に係る電動パワーステアリング装置
は、制御手段に、操舵トルクセンサが検出した操舵トル
ク信号および電動機回転速度検出手段が検出した電動機
回転速度信号に基づいてステアリング系の往き状態と戻
り状態を検出するステアリング状態検出手段と、電動機
回転速度信号に対応した戻り時制御信号を発生する戻り
時制御手段とを設けたので、ステアリング状態検出手段
がステアリング系の戻り状態を検出した場合には、戻り
時制御信号に基づいて駆動制御手段が発生するオン信号
を電動機回転速度信号に対応したパルス幅変調信号に変
更するので、電動機の逆起電力による回生電流を補償し
て電動機電流を目標電流に収束させることができる。
【0032】また、この発明に係る電動パワーステアリ
ング装置は、電動機回転速度検出手段に、電動機電流検
出手段が検出した電動機電流信号と電動機電圧検出手段
が検出する電動機電圧信号に基づいて電動機回転速度信
号を演算する電動機回転速度演算手段を備えたので、電
動機回転速度センサを用いなくとも電動機回転速度を検
出することができる。
【0033】さらに、この発明に係る電動パワーステア
リング装置は、電動機電流検出手段に、ホール素子を用
いた非接触型の電流検出手段を備えたので、電動機の動
作に影響を与えず電動機電流を検出することができる。
【0034】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の要部ブロック構成図である。図1において、
電動パワーステアリング装置は、操舵トルクセンサ1
0、制御手段20、電動機駆動手段13、電動機8、電
動機回転速度検出手段30の検出部を構成する電動機電
流検出手段18および電動機電圧検出手段19を備え
る。また、電動機電流検出手段18を介して電動機電流
Mのフィードバックループを形成する。
【0035】制御手段20はマイクロプロセッサ、RO
M/RAM等のメモリ、インタフェース回路、およびソ
フトプログラムで構成され、目標電流設定手段15、偏
差決定手段16、駆動制御手段21、ローパスフィルタ
(LPF)22Aおよび22B、電動機回転速度演算手
段23、ステアリング状態検出手段24、戻り時制御手
段25を備える。また、ローパスフィルタ(LPF)2
2Aおよび22B、電動機回転速度演算手段23は、電
動機電流検出手段18および電動機電圧検出手段19と
ともに電動機回転速度検出手段30を構成する。
【0036】目標電流設定手段15はROM等のメモリ
で構成し、予めメモリに設定した図6に示す操舵トルク
(T)―目標電流(IMS)特性から操舵トルク信号Tに
対応した目標電流信号IMSを選定して偏差決定手段16
に提供する。偏差決定手段16は目標電流信号IMSと、
電動機電流検出手段18およびローパスフィルタ(LP
F)22Aを介してフィードバックされる電動機電流I
Mの電流信号IMFの偏差を演算し、偏差信号ΔIを駆動
制御手段21に供給する。
【0037】駆動制御手段21はPID(比例・積分・
微分)補償手段、電流―電圧変換手段およびPWM制御
信号発生手段等を備え、偏差信号ΔIをPID制御した
後、電流信号を電圧信号に変換し、電動機制御電圧VO
(VON、VPWM、VOF)を電動機駆動手段13に供給す
る。また、駆動制御手段21は制御電圧変更手段を備
え、後述する戻り時制御手段25からステアリング戻り
時に制御信号VX(例えば、符号化レベル信号)が供給
された場合には、電動機制御電圧VOのオン信号VON
制御信号VX(例えば、符号化レベル信号)に対応した
PWM信号VOPMWに変更して出力するよう構成する。
【0038】ローパスフィルタ22Aはアクティブフィ
ルタやソフト処理のフィルタで構成し、電動機電流検出
手段18が検出した電動機電流IMの電動機検出電流I
MDの所定周波数以上の、例えばノイズレベルを含む不要
帯域レベルを減衰させ、電動機電流IMに対応した電流
信号IMFを偏差決定手段16および電動機回転速度演算
手段23に供給する。ローパスフィルタ22Bもアクテ
ィブフィルタやソフト処理のフィルタで構成し、電動機
電圧検出手段19が検出した電動機電圧VMの電動機検
出電圧VMDの所定周波数以上の、例えばノイズレベルを
含む不要帯域レベルを減衰させ、電動機電圧VMに対応
した電圧信号VMFを電動機回転速度演算手段23に供給
する。
【0039】電動機回転速度演算手段23はソフトプロ
グラムの演算機能を備え、ローパスフィルタ22Aから
の電流信号IMFおよびローパスフィルタ22Bからの電
圧信号VMFに基づいて数4で表わされる電動機回転速度
Mを演算し、電動機回転速度信号NMをステアリング状
態検出手段24および戻り時制御手段25に提供する。
【0040】
【数4】NM=(VM−Rm*IM)/k
【0041】なお、電動機回転速度検出手段30は、電
動機電流検出手段18および電動機電圧検出手段19を
回路で構成し、制御手段20の一部を構成するローパス
フィルタ22A、ローパスフィルタ22Bおよび電動機
回転速度演算手段23を用いて電動機電流I、電動機
電圧VMのノイズ成分を減衰させ、電動機回転速度NM
演算して検出するので、タコジェネレータ等のセンサに
代えて比較的単純な構成で、検出精度の良い検出器を構
成する。
【0042】図2に非接触型の電動機電流検出手段の要
部ブロック構成図を示す。図2において、電動機電流検
出手段18は、非接触型のホール素子18Aおよび電流
変換手段18Bで構成し、ホール素子18Aは電動機8
を駆動する電動機電流IMをホール電圧VHOとして検出
し、電流変換手段18Bはホール電圧VHOを電動機検出
電流IMDに変換して出力するよう構成する。
【0043】電動機電流検出手段18は、電動機8や電
動機駆動手段13の被測定系に影響を及ぼさず電動機電
流IMを検出するので、検出精度が高く、経時変化の少
ない電動機電流検出手段を構成する。
【0044】ステアリング状態検出手段24は比較・判
定機能を備え、操舵トルクセンサ10が検出した操舵ト
ルク信号Tの符号信号Fおよび電動機回転速度演算手段
23で演算した電動機回転速度信号NMの符号(極性)
信号Gに基づいてステアリングの往き状態または戻り状
態を検出し、ステアリング状態信号STを戻り時制御手
段25に提供する。
【0045】ステアリング状態は、操舵トルク信号Tの
符号信号Fと電動機回転速度信号NMの符号(極性)信
号Gが一致する場合はステアリング往き状態と判定し、
例えばLレベルのステアリング状態信号STを出力し、
符号信号Fと符号(極性)信号Gが不一致の場合にはス
テアリング戻り状態と判定し、例えばHレベルのステア
リング状態信号STを出力するよう構成する。
【0046】戻り時制御手段25はROM等のメモリ、
切替機能を備え、予め図7に示すような電動機回転速度
Mと制御信号VX(例えば、符号化レベル信号)の対応
データを記憶しておき、電動機回転速度演算手段23か
ら電動機回転速度信号NMが供給されると、対応した制
御信号VX(例えば、符号化レベル信号)を駆動制御手
段21に提供し、駆動制御手段21から出力される電動
機制御電圧VOのオン信号VONを制御信号VXに対応した
PWM信号V0PWMに変更(VON→V0PWM)するよう制御
する。
【0047】また、戻り時制御手段25はステアリング
状態検出手段24から供給されるステアリング状態信号
Tに基づいて制御信号VXの供給/停止が制御され、ス
テアリング状態信号STがHレベル(ステアリング戻り
状態)の場合は制御信号VXを出力し、ステアリング状
態信号STがLレベル(ステアリング往き状態)の場合
には制御信号VXを停止するよう構成する。
【0048】演算された電動機回転速度NMは電動機電
流IMに対応し、ステアリング戻り時の制御信号VX(例
えば、符号化レベル信号)は電動機回転速度NMに対応
するよう形成し、さらにステアリング戻り時の電動機制
御電圧VOのPWM信号V0PWMも制御信号VXに対応する
よう形成したので、図3に示すようなステアリング戻り
時に電動機8の逆起電力によって回生電流IKが発生し
ても、図3のFET(電界効果トランジスタ)Q1のゲ
ートG1に印加されている電動機制御電圧VOのオン信
号VONをPWM信号V0PWMに変更し、しかも回生電流I
Kに対応したパルス幅のデューティを変化(例えば、回
生電流IKが増加するとパルス幅のオフ時デューティを
増加)し、回生電流IKに相当する電流を減少させるよ
うQ1を制御する。
【0049】続いて、この発明に係る電動パワーステア
リング装置の動作を図3に基づいて説明する。回転方向
右のステアリングの往き状態では、図1の駆動制御手段
21から目標電流IMSに対応した電動機制御電圧VO
図3に示す電動機駆動手段13に出力され、FET(電
界効果トランジスタ)Q1〜Q4のゲートG1〜G4に
はそれぞれ電動機制御電圧VOを形成するオン信号
ON、オフ信号VOF、オフ信号VOF、偏差信号ΔIに対
応するPWM信号VPWMが供給され、電動機電流IMが矢
印(破線)の方向に流れ、電動機8が駆動されて操舵方
向に操舵補助力を作用させる。
【0050】この状態から、ステアリング戻り状態に移
行すると、タイヤからの反力により電動機8に逆起電力
が発生し、操舵トルクと反対方向に対応した回生電流I
Kが矢印の方向に発生して電動機8に流れる電流は回生
電流IKに目標電流IMSに対応した電動機電流IMが加算
(IM+IK)されたものとなる。
【0051】加算された電流(IM+IK)および電動機
電圧VMはそれぞれ図1の電動機電流検出手段18、電
動機電圧検出手段19で検出され、それぞれローパスフ
ィルタ22A、22Bを介してノイズレベルが減衰され
た電流信号IMF、電圧信号VMFが電動機回転速度演算手
段23に入力され、電動機回転速度NMが演算される。
【0052】一方、ステリング状態検出手段23が操舵
トルク信号T(符号信号F)および電動機回転速度NM
(符号信号G)からステアリング戻り状態を検出してス
テアリング状態信号STを出力する。
【0053】戻り制御手段25は、ステアリング状態信
号STが入力されると、電動機回転速度信号NMに対応し
た制御信号VXを駆動制御手段21に供給して電動機制
御電圧VOのオン信号VONを制御信号VXのレベルに対応
したPWM信号V0PWMに変更して図3のFET(電界効
果トランジスタ)Q1のゲートG1が制御信号VXに対
応してPWM制御される。
【0054】ゲートG1がPWM制御されると、FET
Q1およびFETQ4がオフ時に車体アース(GND)
→ダイオードD2→電動機8→ダイオードD3→直流電
源EO(+)の経路で流れる電流により電動機8が発電
作用をするので、電動機電流の増加が抑制され、ステア
リング戻り状態において回生電流IKが電動機駆動手段
13に発生しても、制御手段20は回生電流IKの増加
分を補償して目標電流IMSに等しい電動機電流(IM
K)で電動機8を駆動し、ステアリング系に操舵補助
力を作用する。
【0055】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る電動
パワーステアリング装置は、制御手段に、操舵トルクセ
ンサが検出した操舵トルク信号および電動機回転速度検
出手段が検出した電動機回転速度信号に基づいてステア
リング系の往き状態と戻り状態を検出するステアリング
状態検出手段と、電動機回転速度信号に対応した戻り時
制御信号を発生する戻り時制御手段とを設け、ステアリ
ング状態検出手段がステアリング系の戻り状態を検出し
た場合には、戻り時制御信号に基づいて駆動制御手段が
発生するオン信号を電動機回転速度信号に対応したパル
ス幅変調信号に変更し、電動機の逆起電力による回生電
流を補償して電動機電流を目標電流に収束させることが
できるので、不快音や電動機電流のハンチング現象を防
止して操舵フィーリングを向上させることができる。
【0056】また、この発明に係る電動パワーステアリ
ング装置は、電動機回転速度検出手段に、電動機電流検
出手段が検出した電動機電流信号と電動機電圧検出手段
が検出する電動機電圧信号に基づいて電動機回転速度信
号を演算する電動機回転速度演算手段を備え、電動機回
転速度センサを用いなくとも電動機回転速度を検出する
ことができるので、構成の単純化ならびに検出精度の向
上を図ることができる。
【0057】さらに、この発明に係る電動パワーステア
リング装置は、電動機電流検出手段に、ホール素子を用
いた非接触型の電流検出手段を備え、電動機の動作に影
響を与えず電動機電流を検出することができるので、検
出精度と信頼性の向上を図ることができる。
【0058】よって、ステアリングの戻り時にも目標電
流に応じた操舵補助力を発生する操舵フィーリングに優
れた電動パワーステアリング装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
要部ブロック構成図
【図2】非接触型の電動機電流検出手段の要部ブロック
構成図
【図3】電動機駆動手段の動作説明図
【図4】従来の電動パワーステアリング装置の全体構成
【図5】従来の電動パワーステアリング装置の要部ブロ
ック構成図
【図6】操舵トルク(T)―目標電流(IMS)特性図
【図7】電動機回転速度(NM)―制御信号(VX)特性
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホ
イール、3…ステアリング軸、4…ハイポイドギア、5
…ラック&ピニオン機構、5a…ピニオン、5b…ラッ
ク軸、6…タイロッド、7…前輪、8…電動機、10…
操舵トルクセンサ、12,30…制御手段、13…電動
機駆動手段、14,18…電動機電流検出手段、15…
目標電流設定手段、16…偏差決定手段、17…駆動制
御手段、18A…ホール素子、18B…電流変換手段、
19…電動機電圧検出手段、21…駆動制御手段、22
A,22B…ローパスフィルタ(LPF)、23…電動
機回転速度演算手段、24…ステアリング状態検出手
段、25…戻り時制御手段、30…電動機回転速度検出
手段、D1〜D4…ダイオード、F,G…符号信号、G
1〜G4…ゲート、IK…回生電流、IM…電動機電流、
MD…電動機検出電流、IMF…電流信号、IMS…目標電
流信号、ΔI…偏差信号、NM…電動機回転速度信号、
Q1〜Q4…パワーFET(電界効果トランジスタ)、
T…ステアリング状態信号、VM…電動機電圧、VMD
電動機検出電圧、VMF…電圧信号、VH O…ホール電圧、
O…電動機制御電圧、VOF…オフ信号、VON…オン信
号、VPW M,VOPWM…PWM信号、VX…制御信号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング系の操舵トルクを検出する
    操舵トルクセンサと、ステアリング系に操舵補助力を作
    用させる電動機と、この電動機の回転速度を検出する電
    動機回転速度検出手段と、前記電動機の電動機電流を検
    出する電動機電流検出手段と、少なくとも前記操舵トル
    クセンサが検出した操舵トルク信号に対応した目標電流
    信号を発生する目標電流設定手段、前記目標電流信号と
    前記電動機電流検出手段が検出した電動機電流信号の偏
    差信号を決定する偏差信号決定手段、この偏差信号に基
    づいてパルス幅変調信号およびオン信号を発生する駆動
    制御手段を備えた制御手段と、この制御手段からの前記
    パルス幅変調信号および前記オン信号に基づいてブリッ
    ジ回路を形成するスイッチング素子の1組の対辺のそれ
    ぞれが同時に制御され、前記電動機を正逆回転駆動する
    駆動信号を発生する電動機駆動手段とを備えた電動パワ
    ーステアリング装置において、 前記制御手段に、前記操舵トルクセンサが検出した操舵
    トルク信号および前記電動機回転速度検出手段が検出し
    た前記電動機回転速度信号に基づいてステアリング系の
    往き状態と戻り状態を検出するステアリング状態検出手
    段と、前記電動機回転速度信号に対応した戻り時制御信
    号を発生する戻り時制御手段とを設け、前記ステアリン
    グ状態検出手段がステアリング系の戻り状態を検出した
    場合には、前記戻り時制御信号に基づいて前記駆動制御
    手段が発生する前記オン信号を前記電動機回転速度信号
    に対応したパルス幅変調信号に変更することを特徴とす
    る電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記電動機回転速度検出手段に、前記電
    動機電流検出手段が検出した前記電動機電流信号と電動
    機電圧検出手段が検出する電動機電圧信号に基づいて前
    記電動機回転速度信号を演算する電動機回転速度演算手
    段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動パワー
    ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記電動機電流検出手段に、ホール素子
    を用いた非接触型の電流検出手段を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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