JPH086650Y2 - ヒーター付超音波水滴除去装置 - Google Patents

ヒーター付超音波水滴除去装置

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JPH086650Y2
JPH086650Y2 JP1989079588U JP7958889U JPH086650Y2 JP H086650 Y2 JPH086650 Y2 JP H086650Y2 JP 1989079588 U JP1989079588 U JP 1989079588U JP 7958889 U JP7958889 U JP 7958889U JP H086650 Y2 JPH086650 Y2 JP H086650Y2
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heater
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はミラーガラス表面に付着した水滴を圧電振動
子の超音波振動及び発熱体を利用して除去するヒーター
付超音波水滴除去装置に関する。
[従来の技術] 従来、降雨時或いは多湿時の走行により車両のバック
ミラーに付着した水滴を除去する装置として、ミラーの
裏面に蒸着形成した金属薄膜からなるヒーターや正特性
サーミスタからなるヒーターパネルを取付け、これに通
電してミラーの付着水を乾燥除去するように構成したヒ
ーターミラーが知られている。またミラー裏面に圧電振
動子を取付けこれを発振させることにより、ミラー表面
に付着した水滴を振り落とし、または霧化飛散させる振
動ミラーがそれぞれ提案されている。
さらに最近においてはミラー裏面に圧電振動子を取付
けた超音波水滴除去ミラーに発熱体を併設し、これら圧
電振動子と発熱体とをコントローラによって適宜制御す
ることによりミラーガラス表面に付着した大小の水滴を
除去するようにしたものも提案されている。そして金属
薄膜ヒーターの温度コントロールの方法としては、サー
ミスタまたはサーモスタット等の温度検知素子を用いて
温度制御するのが通常のやり方であった。
[考案が解決しようとする課題] 前記ヒーター付超音波水滴除去ミラーにおいて薄膜ヒ
ーター方式で付着水を除去するには、通常、水滴を乾燥
気化させるためミラーの表面温度を相当高温度に維持し
なければならないが、その発熱体の温度制御のためにミ
ラーガラス裏面にサーモスタット等の温度検知素子を直
接貼着し、その接点を適温で開閉させて、発熱体に流す
電流を断続させる必要がある。(第7図)。しかしこの
場合には振動子ならびに発熱体を含むミラーエレメント
の構成が複雑となり、製造コストが高くなるとともに耐
震性や耐湿性に問題を生じ易く、また頻繁に回路の接点
をオンオフさせるので故障し易く、さらに無駄に電力を
消費する。そればかりでなくサーミスタやサーモスタッ
トをミラーの裏面に貼着すると、圧電振動子の超音波振
動が減衰され、該振動による水滴除去効果が低下すると
いう難点があった。
一方、正特性サーミスタからなるヒーターパネルは、
前記金属薄膜ヒーターに比べてミラー裏面を所定の温度
に昇温する迄の立ち上がり時間が遅いという欠点があ
る。(第6図)。
本考案の目的は、前記金属薄膜ヒーター及び正特性ヒ
ーターパネルの欠点を排除して、ミラー表面の水滴を効
率良く除去し、従来型のような特別な温度制御を必要と
せずに、ミラー表面を比較的素早く所定温度に昇温させ
ることのできるヒーター付超音波水滴除去装置を提供す
るものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、ミラーガラス
(1)の裏面に金属薄膜ヒータ(2)を蒸着形成すると
ともに、圧電振動子(4)を接合し、さらにその後方に
は空気層を密封した高分子材料シートを介して正特性サ
ーミスタからなるヒータパネル(6)を密接配置し、か
つ前記金属薄膜ヒータ(2)と正特性サーミスタからな
るヒータパネル(6)とを直列に接続したことを特徴と
するものである。
[作用] ミラー表面に水滴が付着したとき、ミラーガラスまた
は圧電振動子の板厚、材質等で定まる共振周波数帯で該
振動子を発振させると、その振動子で励起された超音波
振動によりミラー表面の水滴が霧化除去される。また霧
化できない細かい水滴や冬期凍結時の霜は発熱体に通電
してミラー表面を昇温させることにより除去する。発熱
体は金属薄膜ヒーターと正特性サーミスタからなるヒー
ターパネルとを直列に結線した構成としているので、特
別の温度センサ、制御装置を要せず、一定の鏡面温度が
自動的に維持される。
[実施例] 次に図面に基づいて本考案の実施例を具体的に説明す
る。第1図において符号1は強化ガラス処理したミラー
ガラスであって、このミラーガラスの裏面に蒸着によっ
て金属薄膜からなり反射膜を兼ねる発熱体2を形成す
る。
図に示すようにミラーガラス1の裏面における周縁部
近くに数個のスペーサ10を介して前記と同様に強化処理
したガラス製振動板3を接合し、この振動板の裏面に圧
電振動子4を貼着する。この圧電振動子を除く振動板3
の裏面には空気層を密封した高分子材料シート5を配設
し、さらにその後方に正特性のサーミスタ(PTCサーミ
スタ)からなるヒーターパネル6を密接配置する。
前記高分子材料シート及びヒーターパネルは図示のよ
うに圧電振動子4を収容する窓穴7、8を有している。
これらの窓穴7、8を通して露出した圧電振動子6の外
面に、前記ヒータパネルとは別の正特性サーミスタから
なる小型ヒーターパネル9を密着配置させる。前記振動
板3は強化ガラス製に限るものでなく、金属板であって
もよい。スペーサ10もガラス、セチミック、金属の何れ
の材料で形成されていてもよく、また振動板と一体のも
のでも構わない。前記高分子材料シート5は空気層を密
封して、圧電振動子4から振動板3を介してミラーガラ
ス1に入力される超音波振動を減衰させることがない形
態とすると共に、熱伝導効率を上げるために金属粉を含
有させることも可能である。
ヒーターパネル6、9は、前述の通り正特性サーミス
タを用いて構成されている。このヒーターパネル(以下
PTCヒーターパネルという)は後述のように定温度発熱
特性を有していて、上下の縁部から櫛歯状の導電部が重
ならないように相互に組み合わせて形成したパターンを
有している。
前記反射膜を兼ねる発熱体2とPTCヒーターパネル
6、9とは第1図に示すようにそれぞれの電極に接続さ
れたリード線Tを介して電気的に直列に結線されている
もので、通電時、これらは協働してミラーガラス1を加
温する。
第2図はミラーガラス1の裏面にスペーサ10、振動板
3及び圧電振動子4を貼着し、窓孔7、8に圧電振動子
4を収容した状態で空気層を密封した高分子材料シート
5ならびにヒーターパネル6を重ね、さらに圧電振動子
4の外面に小型ヒーターパネル9を密接配置した上で、
全体をミラーホルダー11を嵌着した状態を示した断面図
である。
前記構成の装置は図示省略の駆動回路により、例えば
自動車の運転席に設けたスイッチを操作して圧電振動子
4を駆動し、これにより振動板3ならびにスペーサ10を
介してミラーガラス1に入力された超音波振動によって
ミラー表面に付着した水滴を振り落とし、或いは霧化飛
散させる。また前記振動で霧化飛散させることの出来な
い細かい水滴や冬期凍結時の霜は、ミラーガラスの裏面
に配設した発熱体2ならびにPTCヒーターパネル6、9
に通電してこれを発熱させることによりこれを除去す
る。前記発熱体2とヒーターパネル6、9は第3図にも
示すように電気的に直列に接続されているため、通電
時、第4図のように、ミラー表面が一定の温度に昇温す
る迄の立上がり時間が早く、かつその消費電流は比較的
少なくてすむという利点がある。また臨界温度に達する
とPTCヒーターパネルは自己の抵抗値が増大して電流を
制限するので、その働きで当該ヒーターパネル6、9な
らびに金属薄膜発熱体2は発熱温度が一定値以上に上昇
しないように自己制御する特性を備えている。第5図は
本考案の変形例を示す分解図であって、第1図の実施例
では圧電振動子4を振動板3に固定したが、本図のよう
に裏面に薄膜発熱体2を有するミラーガラスに圧電振動
子4を直接貼着してもよい。そしてこのミラーガラス1
の裏面に空気層を密封した高分子材料シート5を貼着
し、さらにその裏面にヒーターパネル6、9を密接配置
したうえで全体をミラーホルダー11で嵌着保持する。な
お、図示例ではヒーターパネルは別体型のものを例示し
たが一体形成のものでも良く、一体、別体の何れの場合
もミラー裏面の薄膜発熱体2と電気的に直列に結線した
構成とするものである。
[考案の効果] 本考案の装置によれば、ミラーガラスの裏面に配設し
た圧電振動子ならびに発熱体によってミラーガラス表面
の大小の水滴や霜を速やかにかつ完全に除去することが
できる。特に本考案はミラーガラスの裏面に、金属薄膜
ヒーターと正特性サーミスタからなるヒーターパネルと
を直列に接続した構成の発熱体を配設したものであるか
ら、従来の単なるPTCヒーターミラーに比較して所定の
温度まで昇温させる立上がり時間が短くてすみ、また温
度センサ、制御回路を必要とすることなく水滴除去が行
なえ、装置は比較的低コストで製作できる等の優れた実
用的効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、第2図は
同上実施例の部分的拡大断面図、第3図は本考案に使用
されるPTCパネルヒーターと金属薄膜ヒーターの結線
図、第4図は本考案装置による昇温特性図、第5図は本
考案の他の実施例を示す分解斜視図、第6図と第7図は
従来のPTCパネルヒーターの昇温特性図及び薄膜ヒータ
ーの昇温特性図である。 1:ミラーガラス、2:反射膜を兼ねる発熱体 3:振動板、4:圧電振動子、5:高分子材料シート6、9:PT
Cヒーターパネル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミラーガラス(1)の裏面に金属薄膜ヒー
    タ(2)を蒸着形成するとともに、圧電振動子(4)を
    接合し、さらにその後方には空気層を密封した高分子材
    料シートを介して正特性サーミスタからなるヒータパネ
    ル(6)を密接配置し、かつ前記金属薄膜ヒータ(2)
    と正特性サーミスタからなるヒータパネル(6)とを直
    列に接続したことを特徴とするヒーター付超音波水滴除
    去装置
JP1989079588U 1989-03-24 1989-07-07 ヒーター付超音波水滴除去装置 Expired - Fee Related JPH086650Y2 (ja)

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US07/497,401 US5155625A (en) 1989-03-24 1990-03-22 Water-drop-repellent mirror including a vibration plate and heating means
EP90105603A EP0388988B1 (en) 1989-03-24 1990-03-23 An outdoor mirror
DE90105603T DE69002495T2 (de) 1989-03-24 1990-03-23 Aussenrückblickspiegel.

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JPS5135841U (ja) * 1974-09-06 1976-03-17
JPH0527325Y2 (ja) * 1986-08-01 1993-07-12
JPS6428309U (ja) * 1987-08-12 1989-02-20

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