JPH0866225A - 自動洗髪機 - Google Patents

自動洗髪機

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JPH0866225A
JPH0866225A JP20735794A JP20735794A JPH0866225A JP H0866225 A JPH0866225 A JP H0866225A JP 20735794 A JP20735794 A JP 20735794A JP 20735794 A JP20735794 A JP 20735794A JP H0866225 A JPH0866225 A JP H0866225A
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鐵男 坂根
Hideaki Matsunaga
英昭 松永
Takenari Yuki
武成 結城
Masaru Noro
勝 野呂
Mitsuru Osanawa
充 長縄
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Abstract

(57)【要約】 【目的】市販のシャンプー容器およびトリートメント容
器をそのまま使用することができる自動洗髪機を提供す
ること。 【構成】自動洗髪機の上面板71にシャンプー容器56
およびトリートメント容器59を設置するための窪み部
72を形成する。窪み部72の底面73は傾斜面にす
る。底面73の下方に保温用配管を配置し、シャンプー
容器56,トリートメント容器59を温めるようにす
る。窪み部72に設置されたシャンプー容器56内のシ
ャンプー液およびトリートメント容器95内のトリート
メント液は、シャンプー供給チューブ55およびトリー
トメント供給チューブ58で吸い出す。吸い出しは、圧
送ポンプ装置で行う。 【効果】シャンプー液やトリートメント液の粘性に関わ
らず、良好に溶液を汲み出すことができ、噴射される温
水に混入できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温水を噴射させ、噴
射される温水によって被洗髪者の髪を自動的に洗髪する
ようにした自動洗髪機に関し、特に、美容院等で使用さ
れる業務用の自動洗髪機に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば特開平6−22812号におい
て、本願出願人により、髪や頭部に温水を噴射して人手
を介さずに洗髪を行う自動洗髪機が提案されている。先
願にかかる自動洗髪機では、貯湯タンク内に温水を溜
め、この温水をポンプで汲み出す。汲み出された温水は
供給路を通してノズルに与えられ、ノズルから噴射され
る。この噴射される温水によって被洗髪者の髪が自動的
に洗髪される。また、供給路には2つの枝管が合流され
ている。2つの枝管の上流側には、それぞれシャンプー
収容容器およびトリートメント収容容器が接続されてい
る。
【0003】洗髪時において、供給路を温水が通過する
と、枝管内が負圧になり、枝管内のシャンプー液または
トリートメント液が供給路内に取り込まれる。そして供
給路を通る温水にシャンプー液またはトリートメント液
が混入されて、シャンプー洗いやトリートメントが行え
る。先願にかかる自動洗髪機は、上述のように負圧を利
用してシャンプー液またはトリートメント液を供給路内
に取り込む。このため、シャンプー液およびトリートメ
ント液は、いずれも自動洗髪機に専用の、粘性の低いさ
らっとした溶液が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先願にかか
る自動洗髪機は、主として美容院や理髪店等に設置され
るものであるが、美容院や理髪店等にあっては、専用の
市販シャンプーやトリートメントを用いた洗髪を行って
いる店が少なくない。たとえば、特定のシャンプーメー
カーやトリートメントメーカーと契約を結んだり提携し
たりした美容院においては、その特定の市販シャンプー
やトリートメントを用いた洗髪をその店の特徴の一つと
している。かかる美容院においては、たとえ自動洗髪機
で洗髪を行うにしても、上記特定の市販シャンプーやト
リートメントを用いた洗髪を行う必要がある。そして通
常、このような市販のシャンプーやトリートメントは、
粘性が高いものが多い。
【0005】一方、前述したように、先願にかかる自動
洗髪機においては、粘性の低い専用のシャンプーおよび
トリートメントを使用するようになっている。つまり粘
性の高いシャンプーやトリートメントを使用することは
困難で、シャンプーやトリートメントの粘性が高けれ
ば、上記の負圧によりシャンプー液やトリートメント液
を温水中へ取り込むことができないという問題があっ
た。
【0006】この発明は、このような背景に鑑み、市販
されている任意の種類のシャンプーやトリートメントを
自動洗髪機において使用できるようにすることを主たる
目的とする。この発明の他の目的は、市販のシャンプー
容器やトリートメント容器をそのまま設置でき、設置し
た容器からシャンプーやトリートメントを吸い上げて温
水中に供給することのできる自動洗髪機を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、或る局面か
ら見ると、温水を供給路を通してノズルに与え、ノズル
から温水を噴射させて被洗髪者の髪を洗う自動洗髪機に
おいて、任意の種類の溶液が収容された容器を所定角度
傾けて設置することのできる容器設置用窪み部、前記窪
み部に設置された容器に先端が挿入可能に設けられ、後
端は前記温水供給路に合流されたチューブ、および前記
チューブの一部に係合され、チューブをしごくことによ
ってチューブ先端から溶液を吸い上げてチューブ内を送
り、前記温水供給路の温水に溶液を混入させる溶液送り
手段、を含むことを特徴とするものである。
【0008】この発明は、他の局面から見ると、前記自
動洗髪機において、前記容器設置用窪み部は、自動洗髪
機の外観を形成するキャビネットの上面に形成されてい
ることを特徴とするものである。この発明は、さらに他
の局面から見ると、前記自動洗髪機において、前記容器
設置用窪み部は、自動洗髪機の外観を形成するキャビネ
ットの前面下方部が凹まされて形成されていることを特
徴とするものである。
【0009】この発明は、さらに他の局面から見ると、
前記自動洗髪機において、前記容器設置用窪み部の下面
には、前記温水供給路の一部が配管されており、温水供
給路を通る温水により前記容器設置用窪み部に設置され
た容器が温められるようにされていることを特徴とする
ものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の自動洗髪機によれば、市販のシ
ャンプー容器やトリートメント容器をそのまま容器設置
用窪み部に設置することができる。そして設置されたシ
ャンプー容器またはトリートメント容器からは、チュー
ブによりシャンプー液やトリートメント液が吸い上げら
れる。
【0011】チューブの一部には、チューブをしごくこ
とによって溶液を吸い上げる溶液送り装置が係合されて
いる。それゆえチューブをしごくことによって、溶液の
粘性が高くても、あるいは低くても、容易に溶液を吸い
上げることができる。また、容器設置用窪み部は、所定
角度傾けて容器を設置する。このため、容器内の溶液が
少なくなっても、最後までチューブでその溶液を吸い出
すことができる。
【0012】請求項2記載の発明によれば、容器設置用
窪み部はキャビネットの上面に形成されているので、シ
ャンプー液やトリートメント液がなくなったとき、その
容器の交換が容易である。請求項3記載の発明では、容
器設置用窪み部はキャビネットの前面下方部が凹まされ
て形成されている。通常、温水を供給する温水供給路は
キャビネット内の下方に配管されている。それゆえ、容
器設置用窪み部をキャビネットの下方に設けた場合、窪
み部に設置された容器から取り出されたシャンプー液等
は、比較的短い送り経路(チューブ)を通って温水供給
路へ混入される。
【0013】したがって、溶液送り手段の送り負荷を小
さくでき、溶液送り手段によりしごかれるチューブの高
寿命化が実現できる。さらに、請求項4記載の発明によ
れば、温水供給路を通る温水の熱により容器設置用窪み
部に設置された容器が温められる。通常溶液は温められ
ると粘性が低くなる。したがって容器内に収容されたシ
ャンプー液やトリートメント液の吸い出しが容易にな
る。
【0014】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の一実
施例について詳細に説明をする。図1は、この発明の一
実施例にかかる自動洗髪機の水路図である。この自動洗
髪機には、洗髪時に被洗髪者の頭部を受け入れる水槽1
が備えられている。水槽1内には温水を噴射して自動的
に洗髪を行うための複数のノズル2が配置されている。
より具体的には、複数のノズル2が備えられた上リンク
3および下リンク4が備えられている。上リンク3およ
び下リンク4は水槽1の側壁で一端が回動自在に支持さ
れ、水槽1内に略水平方向に延びるように配置されてお
り、その先端は自由端となっている。水槽1の側壁から
外側に延びた上リンク3の端部および下リンク4の端部
には駆動リンク5が連結され、駆動リンク5には駆動源
としてのリンクモータ6が連結されている。洗髪時にお
いては、リンクモータ6によって駆動リンク5が駆動さ
れ、それに応じて上リンク3および下リンク4が揺動さ
れる。その結果、上リンク3および下リンク4が配列さ
れた複数のノズル2から噴射される温水の噴射方向が変
化し、被洗髪者の髪が万遍なく、かつ良好に洗髪され
る。
【0015】さらに、水槽1の下方側壁には複数のノズ
ル2が固定配置されている。これら水槽1の下方側壁に
固定配置されたノズル2は、水槽1内に垂れ下がった被
洗髪者のロングヘアーの先端部を洗髪するためのもので
ある。また、水槽1の上部には、被洗髪者の顔面を除い
て上空間部を覆うための開閉自在なフード7が設けられ
ている。
【0016】次に上述した上リンク3、下リンク4およ
び固定配置されたノズル2へ温水を供給するための水路
および供給機構について説明をする。図示しない外部の
給水管から供給される水は水供給部11を経てミキシン
グバルブ2へ与えられる。また、図示しない外部の給湯
管から供給される湯は、湯供給部13を経てミキシング
バルブ12へ与えられる。ミキシングバルブ12におい
ては水と湯とが混合され、適当な温度の温水が作られ
る。ミキシングバルブ12で作られる温水の温度は、こ
の自動洗髪機のオペレータ(美容師等)によって操作さ
れ得るように設けられたノブ14を操作することにより
調整可能である。
【0017】温水は図外の電気的な制御回路によって制
御される電磁給湯バルブ15が開かれると、供給管16
を介して貯湯タンク17へ供給される。供給管16には
供給される温水の温度を検出するためのサーミスタ18
が備えられており、このサーミスタ18の出力は図外の
制御回路に与えられ、貯湯タンク17へ供給される温水
の温度は図示しない表示器に表示される。
【0018】ミキシングバルブ12で作られる温水は、
また、ノブ19が手動操作されてシャワーバルブ20が
開かれることにより、逆止弁21および供給路22を通
ってハンドシャワー23から噴射される。ハンドシャワ
ー23は、水槽1内において使用可能に設けられてお
り、被洗髪者の髪を補助的に手で洗ったり水槽1内の洗
浄等を行うのに使用される。
【0019】温水が溜められる貯湯タンク17は、たと
えば容量40リットルのタンクが採用されている。貯湯
タンク17内には、下位水位センサ24および上位水位
センサ25という2つの水位センサが備えられている。
これら2つの水位センサ24,25の出力は図外の制御
回路に与えられ、該制御回路によってたとえば給湯バル
ブ15の開閉が制御され、貯湯タンク17内に常に一定
の温水が満たされ得るようにされている。また、貯湯タ
ンク17内の下方位置には、貯湯タンク17に溜められ
た温水の温度を検出するための温度検出用サーミスタ2
6が備えられている。
【0020】さらに、貯湯タンク17の上方位置には溢
水口27が形成されていて、上位水位センサ25で検出
される以上に温水が溜まったとき、その温水が貯湯タン
ク17の外部へ溢れ出るようにされている。溢水口の下
にはドレンパン28が備えられ、ドレンパン28で受け
られた水は排水管29を通って機外へ排出される。な
お、ドレンパン28には、排水管29からの排水が逆流
して、ドレンパン28内に水が満ちた異常状態を検出す
るためのオーバフローセンサ30が備えられている。
【0021】貯湯タンク17の下方には温水を取り出す
ための温水供給路としての流出管31が連結されてお
り、流出管31はポンプ32の入口33に接続されてい
る。ポンプ32はインバータ34によってその回転が低
速から高速に到るまでの任意の回転数で駆動するよう制
御される。ポンプ32が駆動されると、貯湯タンク17
に溜められた温水は流出管31を通ってポンプ32の入
口33からポンプ32内に吸い込まれ、ポンプ32の出
口35から吐き出される。ポンプ32の出口35には吐
き出される温水を4つの管に導く分岐管36が接続され
ている。分岐管36の各分路先端には、それぞれ、リン
ク上用バルブ37、リンク下用バルブ38、ロング用バ
ルブ39およびタンク排水バルブ40という4つの電磁
バルブを介して、第1供給管41、第2供給管42、第
3供給管43および第4供給管44が接続されている。
【0022】第1供給管41の先端は前述した上リンク
3につなげられている。第2供給管42の先端は上述し
た下リンク4につなげられている。第3供給管43の先
方部は水槽1の下方側の側壁外方に配置されている。第
3供給管43の先方部には、所定間隔で、水槽1内へ突
出する前述した複数のノズル2が取り付けられている。
第4供給管44の先端は水槽1の底面下方に連設された
排水トラップ45に連結され、排水トラップ45へ水を
導いて排水するようにされている。
【0023】排水トラップ45には排水管46が接続さ
れており、この排水管46は前述した排水管29とつな
がっている。以上のような構成であるから、図外の制御
回路によりインバータ34を制御してポンプ32を駆動
させ、かつ、リンク上用バルブ37、リンク下用バルブ
38およびロング用バルブ39を選択的に開成すること
により、水槽1内の所望のノズルから温水を噴射させ、
被洗髪者の髪を自動的に洗髪することができる。また、
洗髪の際には、前述したリンクモータ6によって上リン
ク3および下リンク4を揺動させ、ノズル2からの温水
の噴射方向を変化させればよい。
【0024】ところで、流出管31は、前述したように
貯湯タンク17とポンプ32の入口33との間をつなぐ
温水供給路である。流出管31の予め定める部分は他の
部分に比べてその内径が相対的に細くされたベンチュリ
部51とされている。そして、ベンチュリ部51にはシ
ャンプー用枝管52およびトリートメント用枝管53が
合流されている。
【0025】シャンプー用枝管52にはシャンプーバル
ブ54を介してシャンプー供給チューブ55の下流端側
が接続され、シャンプー供給チューブ55の上流端側は
シャンプーボトル56に挿入されている。トリートメン
ト用枝管53にはトリートメントバルブ57を介してト
リートメント供給チューブ58の下流端側が接続され、
トリートメント供給チューブ58の上流端側はトリート
メント容器59に挿入されている。
【0026】さらに、シャンプー供給用チューブ55の
所定の位置には、シャンプー液を送るための圧送ポンプ
装置61が係合されている。また、トリートメント供給
チューブ58の所定の位置には、トリートメント液を送
るための圧送ポンプ装置62が係合されている。圧送ポ
ンプ装置61も62も、同様の構成の装置であり、チュ
ーブ55,58が挿入されたシャンプー容器56,トリ
ートメント容器59からシャンプー液,トリートメント
液を吸い上げ、吸い上げた溶液をチューブ55,58内
を上流側から下流側に向かって送り出すための装置であ
る。
【0027】さらに、上述した上リンク3に温水を供給
する第1供給管41から枝分かれした保温用配管60が
備えられており、この保温用配管60の先端はポンプ3
2の入口33近傍の流出管31に接続されている。した
がって、ポンプ32が駆動され、リンク上用バルブ37
が開かれている際には、第1供給管41へ供給される温
水の一部は保温用配管60を通って流出管31へ巡回さ
れる。
【0028】保温用配管60は後述するように、シャン
プー容器56およびトリートメント容器59の設置場所
の下側を通るように配管されている。よって保温用配管
60内を温水が巡回することにより、シャンプー容器5
6内のシャンプー液およびトリートメント容器59内の
トリートメント液が温められる。シャンプー液およびト
リートメント液は温められると、その粘性が低くなる。
それゆえシャンプー供給チューブ50およびトリートメ
ント供給チューブ58によるシャンプー液およびトリー
トメント液の吸い上げが容易になる。
【0029】図2に、圧送ポンプ装置61の構成例を示
す。なお、圧送ポンプ装置62も圧送ポンプ装置61と
同様の構成であるから、以下の説明では、圧送ポンプ装
置61の構成を説明する。図2を参照して、圧送ポンプ
装置61は、ベース63に固着されたチューブ受け部6
4と、ベース63に回転自在に取り付けられたロータ6
5と、ロータ65の周面から一部分が突出するように、
かつロータ65に対して回転自在に保持された複数のロ
ーラ66と、チューブ受け部64とロータ65との間に
配置された柔軟性のある圧送チューブ67とを備えてい
る。この圧送チューブ67は、前述したシャンプー供給
チューブ55の一部を構成するものである。
【0030】チューブ受け部64の圧送チューブ67を
受ける面は、ロータ65の周面と一定間隔あけて、ロー
タ65の周面に沿うように円弧状に形成されている。こ
のような構成において、ロータ65は矢印68方向に回
転軸69を中心に回転される。すると、ロータ65の周
面は圧送チューブ67と接触していないが、ロータ65
の周面から突出するローラ66の一部表面は圧送チュー
ブ67を押しつぶすように、圧送チューブ67に接触し
ており、その接触箇所が矢印68方向に移動する。それ
ゆえ、圧送チューブ67内に存在する溶液はローラ66
によって上流側から下流側へと送り出される。
【0031】この構造では、圧送チューブ67内の溶液
が粘性のある溶液であっても上流側から下流側へ送るこ
とができる。また、圧送チューブ67の上流側は、図1
に示すように、シャンプー容器56に挿入されている。
それゆえ、駆動初期時に圧送チューブ67内にシャンプ
ー液がない場合でも、圧送チューブ67内がローラ66
の回転により減圧され、シャンプー容器56内のシャン
プー液が吸い上げられて上流側から下流側へと送られ
る。
【0032】図2に示すような構成の圧送ポンプ装置6
1は、たとえば公知のローラポンプ(古江エサイエンス
株式会社製)等を用いることができる。図3は、シャン
プー容器56およびトリートメント容器59の設置部の
構成例を表わす自動洗髪機の図解的な部分側面図であ
り、図4はその平面図である。図3および図4を参照し
て説明すると、自動洗髪機の外観形状を形成するキャビ
ネット70の上面板71には、その左側奥部に容器設置
用窪み部72が形成されている。窪み部72は、市販の
任意のシャンプー容器56およびトリートメント容器5
9を並べて設置することができる幅および奥行きを有し
ている。また、シャンプー容器56およびトリートメン
ト容器59が設置されたとき、それら容器の肩部分等の
上方部分が上面板71からやや突出する程度の深さにさ
れている。
【0033】さらに、シャンプー容器56およびトリー
トメント容器59を設置する窪み部72は、その上方に
何ら遮るものがない。したがって市販のシャンプー容器
55およびトリートメント容器59は、その高さにかか
わらず、窪み部72に設置することができる。窪み部7
2の底面73は、たとえば後方から前方側に向かって下
り勾配がつくように傾けられている。このため、底面7
3に配置されたシャンプー容器56およびトリートメン
ト容器59は、自動洗髪機の前方に向かって所定角度傾
く。
【0034】このように窪み部72の底面73に勾配を
つけ、設置されたシャンプー容器56およびトリートメ
ント容器59が所定角度傾くようにすると、シャンプー
容器56内のシャンプー液やトリートメント容器59内
のトリートメント液を取り出しやすいという利点があ
る。特に、図3に示すように、たとえばシャンプー容器
56内のシャンプー液74が残り少なくなった場合、シ
ャンプー液74はシャンプー容器56内の隅に集まる。
それゆえ少しのシャンプー液74でもシャンプー供給チ
ューブ55の先端で吸い上げることが可能である。
【0035】図3をさらに参照して、この実施例におけ
る別の特徴は、窪み部72の底面73の下方に沿って保
温用配管60が配置されていることである。保温用配管
60内は、上述したように、第1供給管41から供給さ
れる温水の一部が循環する。この温水は、通常、38℃
程度の温水である。それゆえ保温用配管60内を温水が
循環することにより、シャンプー容器56およびトリー
トメント容器59が温められる。その結果、シャンプー
容器56およびトリートメント容器59内のシャンプー
液およびトリートメント液が温められ、その粘性が低く
なる。溶液の粘性が低くなると、チューブによる吸い出
しが容易になり、たとえば圧送チューブ67(図2参
照)の長寿命化等が図れる。
【0036】図5は、シャンプー容器56およびトリー
トメント容器59の設置部の構成の他の例を表わす自動
洗髪機の側面図であり、図6は図5の要部を拡大した図
解図である。図5および図6を参照して説明すると、自
動洗髪機の外観を構成するキャビネット70のうちの前
面板75の下方位置に窪み部76を形成し、窪み部76
の底面77上にシャンプー容器56およびトリートメン
ト容器59を設置できるようにする。この場合、窪み部
76は、その高さが市販の種々のシャンプー容器56お
よびトリートメント容器59を収納し得る高さにする必
要がある。また、底面79は、自動洗髪機の正面から奥
行き方向に向かって下り勾配が付けられている。こうす
ると、底面79に設置されたシャンプー容器56および
トリートメント容器59は所定角度傾いて配置される。
その結果、前述と同様に、容器56,59内の溶液が残
り少なくなるまで、溶液を良好にチューブ55,58で
吸い出すことができる。
【0037】さらに、底板79の下面には保温用配管6
0が配置されていて、シャンプー容器56およびトリー
トメント容器59を温めるようにされている。図5およ
び図6に示す構成のように、容器設置用窪み部76を自
動洗髪機の下方部に設けると、次のような利点がある。
図7を参照して、自動洗髪機における流出管31(貯湯
タンク17から温水を汲み出すための温水供給路として
の流出管31:図1参照)は、通常、自動洗髪機の下方
部に配管されている。それゆえ、たとえばシャンプー容
器56を自動洗髪機の下方部に配置すると、シャンプー
容器56からシャンプー液を吸い出すためのシャンプー
供給チューブ55が短くて済む。つまり、シャンプー容
器56から流出管31に形成されたシャンプー用枝管5
2までの供給路が短くて済む。すると、圧送ポンプ装置
61の駆動負荷が少なく、シャンプー液の供給がスムー
ズに行える。また、圧送チューブ67(図2参照)の長
寿命化にもつながる。
【0038】ところで、図2を参照して説明した圧送ポ
ンプ装置61は、専用のモータによりロータ65が回転
されるものであった。また、トリートメント液を送るた
めの圧送ポンプ装置62も、専用のモータにより駆動さ
れるものである。ところが、自動洗髪機において、シャ
ンプー用圧送ポンプ装置61およびトリートメント用圧
送ポンプ装置62を構成する場合、駆動源としてのモー
タを共通の1つのモータによって構成することが可能で
ある。以下に、かかる構成について説明をする。
【0039】自動洗髪機においては、シャンプー行程と
トリートメント行程とは同時に行われることはなく、通
常、シャンプー行程が終了後に、トリートメント行程が
行われる。それゆえ、シャンプー液とトリートメント液
とは択一的に供給され、両者が同時に供給されることは
ない。この点に注目して、2つの圧送ポンプ装置を1つ
のモータで駆動することができる。
【0040】図8は、1つのモータを駆動源とするシャ
ンプーおよびトリートメントのための圧送ポンプ装置の
構成を示す断面図である。図8を参照して、圧送ポンプ
装置には、1つの駆動軸121と、該駆動軸121に外
嵌された一対のロータ122,123が備えられてい
る。一対のロータ122,123は、駆動軸121の軸
長方向に隣接されている。各ロータ122,123に
は、それぞれ、複数のローラ127,128が備えられ
ている。ローラ127はロータ122に対して回転自在
に保持されており、先に説明したローラ66(図2参
照)と同様に、圧送チューブ131をしごくためのもの
である。
【0041】ロータ123に備えられた複数のローラ1
28も、ロータ123に対して回転自在に保持され、圧
送チューブ132をしごく。ロータ122に対向して、
ロータ122の外周面と一定間隔を隔てて対向するよう
にチューブ受け部129が配置されている。また、ロー
タ123に対向して、同様のチューブ受け部130が配
置されている。さらに、シャンプー圧送用チューブ13
1はロータ122とチューブ受け部129との間を通る
ようにセットされている。また、トリートメント用圧送
用チューブ132は、ロータ123とチューブ受け部1
30との間を通るようにセットされている。
【0042】この圧送ポンプ装置の特徴は、ロータ12
2は駆動軸121に対してたとえば右回りのワンウェイ
クラッチ133を介して外嵌されており、ロータ123
は駆動軸121に対してたとえば左回りのワンウェイク
ラッチ134を介して外嵌されていることである。そし
て、駆動軸121の一端にはカップリング継手135を
介してモータ136のモータ軸137が接続されてい
る。
【0043】このような構成であれば、モータ136が
右回転すると、その回転力はカップリング継手135を
介して駆動軸121へ伝えられ、駆動軸121が右回転
する。このとき、右回りワンウェイクラッチ133を介
在して駆動軸121に外嵌されたロータ122は、駆動
軸121の右回りに伴い右回りに回転する。一方、ロー
タ123は、左回りワンウェイクラッチ134を介在し
て駆動軸121に外嵌されている。よって左回りワンウ
ェイクラッチ134の働きで駆動軸121は空転し、ロ
ータ123は動かない。
【0044】反対に、モータ136が左回転をすると、
駆動軸121が左回転し、それに伴ってロータ123は
左回転するが、ロータ122は回転しない。それゆえ、
圧送ポンプ装置によりシャンプー液を供給する際には、
モータ136を右回転してロータ122を回転させ、シ
ャンプー用圧送チューブ131をしごけばよい。逆に、
トリートメント液を供給する場合には、モータ136を
左回転させ、ロータ123を左回転させてトリートメン
ト用圧送チューブ132をしごけばよい。
【0045】かかる構成に用いるワンウェイクラッチ1
33,134は、市販されており、既に公知であるが、
その具体的な構成の一例を示せば、図9の通りである。
図9を参照して、Aの場合は、駆動軸121が左回転し
ようとすると、ばね141の作用でころ142は外輪1
43のカム面の噛み合い位置に進み、外輪カム面と駆動
軸121との楔作用で外輪133を駆動する。
【0046】逆に、Bに示すように、駆動軸121が右
回りするときは、ころ142はばね141の力に抗して
外輪143のカム面から離れる。このため、駆動軸12
1が右回転しても、外輪143は回らない。すなわち駆
動軸121は外輪143に対して空転する。以上説明し
た具体的な各構成は、この発明の実施例であり、この発
明の構成は各実施例に限定されるものではない。この発
明の構成は、前述した特許請求に記載の範囲の各事項に
基づいて定められるものである。
【0047】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、市販のシャンプー容器やトリートメント容器をそ
のまま設置することができ、しかもシャンプー容器内の
シャンプー液やトリートメント容器内のトリートメント
液がなくなるまで、シャンプー液およびトリートメント
液を良好に供給可能な自動洗髪機とすることができる。
【0048】また、容器設置用窪み部を自動洗髪機のキ
ャビネット上面に形成した場合には、容器の交換が容易
であるという利点があり、また、キャビネットの下方位
置に設けた場合には、シャンプー容器やトリートメント
容器から温水供給路までのチューブ配管が短くてよく、
シャンプー液やトリートメント液の送り出しがよりスム
ーズに行えるという利点がある。
【0049】さらに、容器設置用窪み部の下面に保温用
配管を施すことにより、容器内のシャンプー液やトリー
トメント液の粘性を下げて、供給しやすくできるという
効果がある。以上のように、この発明にかかる自動洗髪
機によれば、美容院等で任意のシャンプー液やトリート
メント液を用いた洗髪を行う際に、シャンプー容器やト
リートメント容器をそのまま装着でき、良好に洗髪を行
える自動洗髪機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる自動洗髪機の水路
図である。
【図2】圧送ポンプ装置の構成を示す図解図である。
【図3】容器設置用窪み部の構成を示す自動洗髪機の図
解的な部分側面図である。
【図4】容器設置用窪み部の構成を示す自動洗髪機の平
面図である。
【図5】容器設置用窪み部の他の構成例を示す自動洗髪
機の側面図である。
【図6】図5の要部拡大図解図である。
【図7】容器設置用窪み部を下方に設置した場合の利点
を説明するための自動洗髪機の正面図解図である。
【図8】1つのモータを駆動源とするシャンプーおよび
トリートメントのための圧送ポンプ装置の構成を示す断
面図である。
【図9】ワンウェイクラッチの原理を説明するための図
解図である。
【符号の説明】
55 シャンプー供給チューブ 56 シャンプー容器 58 トリートメント供給チューブ 59 トリートメント容器 60 保温用配管 61,62 圧送ポンプ装置 67 圧送チューブ 70 キャビネット 71 上面板 72,76 窪み部 73,77 底面 77 シャンプー液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野呂 勝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 長縄 充 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温水を供給路を通してノズルに与え、ノズ
    ルから温水を噴射させて被洗髪者の髪を洗う自動洗髪機
    において、 任意の種類の溶液が収容された容器を所定角度傾けて設
    置することのできる容器設置用窪み部、 前記窪み部に設置された容器に先端が挿入可能に設けら
    れ、後端は前記温水供給路に合流されたチューブ、およ
    び前記チューブの一部に係合され、チューブをしごくこ
    とによってチューブ先端から溶液を吸い上げてチューブ
    内を送り、前記温水供給路の温水に溶液を混入させる溶
    液送り手段、を含むことを特徴とする自動洗髪機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動洗髪機において、 前記容器設置用窪み部は、自動洗髪機の外観を形成する
    キャビネットの上面に形成されていることを特徴とす
    る、自動洗髪機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動洗髪機において、 前記容器設置用窪み部は、自動洗髪機の外観を形成する
    キャビネットの前面下方部が凹まされて形成されている
    ことを特徴とする、自動洗髪機。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の自動
    洗髪機において、 前記容器設置用窪み部の下面には、前記温水供給路の一
    部が配管されており、温水供給路を通る温水により前記
    容器設置用窪み部に設置された容器が温められるように
    されていることを特徴とする、自動洗髪機。
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