JP2974585B2 - 自動洗髪機 - Google Patents

自動洗髪機

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JP2974585B2
JP2974585B2 JP6293408A JP29340894A JP2974585B2 JP 2974585 B2 JP2974585 B2 JP 2974585B2 JP 6293408 A JP6293408 A JP 6293408A JP 29340894 A JP29340894 A JP 29340894A JP 2974585 B2 JP2974585 B2 JP 2974585B2
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勝 野呂
充 長縄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬液が混入された温水
を噴射させ、この噴射される温水によって被洗髪者の髪
を自動的に洗髪するようにした自動洗髪機に関し、特に
美容院等で使用される業務用の自動洗髪機に係る。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平6−22812号公報にお
いて、本願出願人により、髪や頭部にシャンプー液また
はトリートメント液等といった薬液が混入された温水を
噴射して人手を介さずに洗髪を行う自動洗髪機が提案さ
れている。上記公開公報に係る自動洗髪機では、貯湯タ
ンク内に温水を貯め、この温水をポンプで汲み出す。汲
み出された温水は、供給路を通してノズルに与えられ、
ノズルから被洗髪者の頭部に向かって噴射される。この
噴射される温水によって被洗髪者の髪が自動的に洗髪さ
れる。
【0003】また、供給路には2つの枝管が合流されて
いる。枝管の上流側には、それぞれシャンプー容器およ
びトリートメント容器が接続されている。洗髪時におい
て、供給路を温水が通過すると、枝管が負圧となり、枝
管内のシャンプー液またはトリートメント液が供給路内
に取り込まれる。そして、供給路を通る温水にシャンプ
ー液またはトリートメント液が混入されて、シャンプー
洗いやトリートメントが行える。つまり、上記自動洗髪
機は、上述のように、負圧を利用してシャンプー液また
はトリートメント液を供給路内に取り込むようになって
いる
【0004】さらに、上記自動洗髪機では、本体ケース
の上面中央に被洗髪者の頭部を背面状態で挿入するため
の入口が開けられており、この開口に背面状態で挿入さ
れた被洗髪者の頭部周囲を覆うための略C字形のフード
が備えられている。フードは、入口を大きく開いた開成
状態と、入口を小さく窄めた閉成状態とに開閉可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公開公
報に係る自動洗髪機は、主として美容院等に設置される
ことを目的として作成されたものである。ところが、美
容院等にあっては、特定のシャンプー液やトリートメン
ト液を用いて洗髪を行うことをうたい文句に掲げている
店が少なくない。つまり、特定のシャンプーメーカーや
トリートメントメーカーと契約を結んだり提携したりし
た美容院においては、その特定のシャンプー液やトリー
トメント液を用いた洗髪をその店の特徴の1つとしてい
る。係る美容院においては、例え自動洗髪機で洗髪を行
うにしても、上記特定のシャンプー液およびトリートメ
ント液を用いた洗髪を行うことが要望される。通常、こ
のような美容院で使用されている特定のシャンプー液や
トリートメント液は、比較的粘性の高いものが多い。
【0006】ところで、上記自動洗髪機においては、
圧によりシャンプー液およびトリートメント液を温水中
に取り込むため、粘性の高いシャンプー液やトリートメ
ント液を使用することが困難であり、粘性の高いシャン
プー液やトリートメント液を使用した場合には、温水中
へのシャンプー液やトリートメント液の混入が良好に行
えず、うまく洗髪が行えないといった問題があった。
【0007】上記の問題を解決するため、本願出願人
は、特願平6−30247号および特願平6−2073
56号にて、圧送ポンプやチュービングポンプを使用
し、シャンプー容器およびトリートメント容器のそれぞ
れに繋がれたチューブをしごき、容器内からシャンプー
液やトリートメント液を汲み出して温水に混入する自動
洗髪機を提案している。
【0008】上記先願に係る自動洗髪機では、シャンプ
ー容器およびトリートメント容器のそれぞれに繋がれた
チューブを圧送ポンプやチュービングポンプでしごくこ
とによって容器からシャンプー液やトリートメント液を
汲み出す構成をとっているので、シャンプー液やトリー
トメント液の種類にかかわらず、特に粘性の高いシャン
プー液やトリートメント液を用いても、自動的に良好な
洗髪を行うことができる。
【0009】ところで、自動洗髪機において、化粧品メ
ーカー等の市販するシャンプー液やトリートメント液を
使用する場合、自動洗髪機専用の薬液用容器にその薬液
を入れ替えて使用するのではなく、そのメーカーで製造
されたオリジナルの薬液用容器を使用したいとの要望が
ある。本発明は、上記技術的課題に鑑みなされたもの
で、比較的粘性の高い市販の薬液を使用可能で、かつ、
薬液メーカー等のオリジナル容器に入ったまま薬液を使
用することができる自動洗髪機の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、請求項1記載の発明に係る課題解決手段は、温水を
噴射して自動的に洗髪を行う自動洗髪機であって、該容
器載置部は、本体ケースの上面の奥側部に配置され、少
なくとも2つの薬液用容器を、本体ケースの正面に向か
って斜め前後に並ぶように載置するものであり、前記容
器載置部の近傍には、薬液用容器に挿入され、薬液用容
器内の薬液を取り出すための取出チューブが設けられ、
前記本体ケース内には、前記取出チューブに連結され、
当該取出チューブを通して取り出される薬液を前記噴射
する温水中へ送るための薬液送出装置が設けられている
ものである。
【0011】請求項2記載の発明に係る課題解決手段
は、請求項1記載の自動洗髪機において、前記取出チュ
ーブは、本体ケースの上面の奥側部の隅から上方へ伸び
出た基部と、該基部の先方側に可撓部を介して連設さ
れ、薬液用容器内に挿入される挿入部とを有するもので
ある。請求項3記載の発明に係る課題解決手段は、請求
項2記載の自動洗髪機において、前記取出チューブの挿
入部の根元と、前記可撓部との間に、取出チューブ内の
薬液の有無を判別し易い透明の膨張部が設けられている
ものである。
【0012】請求項4記載の発明に係る課題解決手段
は、請求項2または3記載の自動洗髪機において、載置
する薬液用容器に被せる蓋であって、薬液用容器の空重
量と同程度かそれ以上の重みの専用蓋を有し、該専用蓋
には、前記取出チューブの挿入部を挿入し、取出チュー
ブを薬液用容器内へ案内するための筒状のガイド孔が形
成されているものである。
【0013】請求項5記載の発明に係る課題解決手段
は、請求項2ないし4のいずれかに記載の自動洗髪機に
おいて、前記取出チューブの挿入部には、当該挿入部が
前記専用蓋のガイド孔に通されたとき、挿入部がガイド
孔から抜け出るときにガイド孔に係止するリブが設けら
れているものである。請求項6記載の発明に係る課題解
決手段は、温水を噴射して自動的に洗髪を行う自動洗髪
機であって、本体ケースの上面の奥側部に、シャンプー
容器またはトリートメント容器等の薬液用容器を載置す
るための容器載置部が設けられ、前記容器載置部の近傍
には、薬液用容器に挿入されて、薬液用容器内の薬液を
取り出すための取出チューブが設けられ、さらに、前記
取出チューブが挿入される挿入孔が形成されており、薬
液用容器の空重量と同程度かそれ以上の重みを有し、前
記容器載置部に載置された薬液容器に被せられる専用蓋
と、前記本体ケース内に、前記取出チューブに連結さ
れ、当該取出チューブを通して取り出される薬液を前記
噴射する温水中へ送るための薬液送出装置とが設けられ
ているものである。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の発明では、薬液送出装置
(例えばチュービングポンプ)により、取出チューブを
通して薬液用容器内の薬液を取り出して、噴射する温水
中に混入する。したがって、たとえ粘性の高い市販の薬
液であっても良好に薬液が取り出せる。
【0015】薬液用容器が載置される容器載置部は、本
体ケースの上面の奥側部に配置され、その上に、薬液用
容器が、本体ケースの正面に向かって斜め前後に並ぶよ
うに載置できる。よって、容器載置部上にメーカーのオ
リジナル容器をそのまま載置した場合でも、容器載置部
とフードとの間隔を十分に確保できる。その結果、フー
ドを開成する際に、フードがオリジナル容器に当たるこ
となく、十分に開成させられる。また、顧客やオペレー
タは、容器載置部の薬液用容器の種類を容易に確認でき
る。
【0016】請求項2記載の発明では、取出チューブ
が、本体ケースの上面の奥側部の隅から上方へ伸び出た
基部と、この基部の先方側に可撓部を介して連設され、
薬液用容器内に挿入される挿入部とを有している。取出
チューブは、本体ケースの上面の奥側部の隅に植立され
て略逆U字形に湾曲されて薬液用容器内に挿入される。
可撓部を含む上記構成は、取出チューブを逆U字状にす
るのに便利である。
【0017】請求項3記載の発明では、取出チューブの
膨張部内の薬液の有無によって容器内の薬液の残量を確
認できる。容器が不透明な場合に、薬液用容器内の薬液
の残量の確認が便利である。請求項4記載の発明では、
薬液用容器を蓋するための専用の蓋を有し、この蓋の重
さは、ほぼ空の容器と同程度かそれ以上の重みを有して
いるので、薬液用容器が空になっても、取出チューブが
真っ直ぐに戻ろうとする復元力等により、薬液用容器が
簡単に倒れることが防止される。また、上記蓋には、取
出チューブの挿入部を挿入し、取出チューブを薬液用容
器内へ案内するための筒状のガイド孔が形成されている
ので、取出チューブを薬液容器内に挿入した状態では、
取出チューブの挿入部が斜めに傾くことなく、ほぼ垂直
で下方向に向くように案内される。その結果、取出チュ
ーブの挿入部の先端部を薬液用容器の底まで挿入するこ
とができ、薬液用容器内の薬液を最後まで取り出すこと
ができる。
【0018】請求項5記載の発明に係る課題解決手段に
おいて、取出チューブの挿入部に、当該挿入部が蓋から
抜け出るときにひっかかるリブを設けているので、取出
チューブの挿入部が可撓部の弾性復元力によって蓋から
抜け出ようとしても、リブが蓋のガイド孔に引っ掛か
り、挿入部が蓋から抜け出るのが防止される。その結
果、薬液用容器内の薬液の取り出しに支障をきたすこと
がない。
【0019】請求項6記載の発明に係る課題解決手段に
おいて、薬液送出装置により、取出チューブを通して薬
液用容器内の薬液が全部取り出され、薬液用容器が空に
なっても、専用蓋の重さは、ほぼ容器の空重量とと同程
度かそれ以上の重みを有しているので、薬液用容器は専
用蓋の重みによって容器載置部に押さえ付けられる。そ
のため、取出チューブが真っ直ぐに戻ろうとする復元力
等により、薬液用容器が簡単に倒れることが防止され
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る自動洗
髪機の平面図、図2は同じくその自動洗髪機の一部を切
り欠いて示す外観斜視図である。図1および図2を参照
して、本実施例の自動洗髪機は、キャビネット1によっ
てその外観形状が形成されており、このキャビネット1
の上面中央には、被洗髪者の頭部を背面状態で挿入する
ための入口2が形成されている。入口2の内部には、後
述する、被洗髪者の頭部および髪が収納される水槽51
(図7参照)が配置されている。
【0021】入口2には、被洗髪者の顔面周囲部を覆う
略C字形のフード3が取り付けられている。フード3
は、入口2を大きく開いた開成状態と、入口2を小さく
窄めた閉成状態とに開閉可能とされており、洗髪時に被
洗髪者の顔面を露出させるための切除部3aが形成され
ている。切除部3aの周縁には、被洗髪者の顔面に弾力
的に接触し、水槽51内から飛沫する水滴が被洗髪者の
顔面にかかるのを防止するフェイスシール4が配置され
ている。フェイスシール4が切除部3aの周縁から突出
する量は、3つの調整ノブ4aによって調整可能とされ
ている。
【0022】キャビネット1の上面の左側には、自動洗
髪機を操作するオペレータが洗髪の仕上げ時等に用いる
ハンドシャワー5が、抜き出し可能に備えられている。
キャビネット1の上面の右側には、操作パネル6が配置
されており、この操作パネル6には、種々の操作キーや
表示器が配列されている。操作パネル6の奥には、ハン
ドシャワー5のための冷水および温水の流出/停止、流
量調整用のノブ7が備えられている。そして、自動洗髪
機を操作するオペレータがハンドシャワー5を使って洗
髪の仕上げ等を行い易いように、キャビネット1の右手
前のコーナー部は、斜めにカットされたカット面1aと
されている。
【0023】キャビネット1の左奥隅部には、シャンプ
ー容器8Sおよびトリートメント容器8Tを載置するた
めの容器載置部9が備えられており、この載置部9上に
シャンプー容器8Sおよびトリートメント容器8Tが載
せられる。容器載置部9は、2つの容器を並べて載せる
ことができ、2つの容器8Sおよび8Tが上記キャビネ
ット1のカット面1aに略正対してカット面1aと略平
行になる位置に配置されている。すなわち、容器載置部
9上にシャンプー容器8Sおよびトリートメント容器8
Tを載置すると、シャンプー容器8Sおよびトリートメ
ント容器8Tは、キャビネット1の正面に向かって斜め
前後に並ぶように載置される。
【0024】シャンプー容器8Sには、シャンプー容器
8S内のシャンプー液を取り出すためのシャンプー用取
出チューブ10S(図2参照)が挿入されており、この
シャンプー用取出チューブ10Sをキャビネット1内に
配置されたシャンプー用チュービングポンプ11S(図
2参照)に接続するための接続孔12S(図1参照)
が、キャビネット1の左奥隅部にある容器載置部9の近
傍の奥側に開けられている。シャンプー用チュービング
ポンプ11Sは、後述するように、チューブをしごくこ
とによってシャンプー容器8Sからシャンプー液を汲み
出すように構成されている。よって、シャンプー液は、
シャンプー用チュービングポンプ11Sによりシャンプ
ー容器8Sから汲み出され、後述するように、キャビネ
ット1の底部に配置された温水汲み出し用ポンプ13
(図2参照)により汲み出された温水に自動的に混入さ
れる。
【0025】トリートメント容器8Tには、トリートメ
ント容器8T内のトリートメント液を取り出すためのト
リートメント用取出チューブ10Tが挿入されており、
このトリートメント用取出チューブ10Tをキャビネッ
ト1内に配置されたトリートメント用チュービングポン
プ11T(図2参照)に接続するための接続孔12T
(図1参照)が、上記シャンプー取出用チューブ10S
の接続孔12Sと並列するかたちで、キャビネット1の
左奥隅部にある容器載置部9の近傍の奥側に開けられて
いる。トリートメント用チュービングポンプ11Tは、
後述するように、チューブをしごくことによってトリー
トメント容器8Tからトリートメント液を汲み出すよう
に構成されている。よって、トリートメント液は、トリ
ートメント用チュービングポンプ11Tによりトリート
メント容器8Tから汲み出され、後述するように、温水
汲み出し用ポンプ13により汲み出された温水に自動的
に混入される。
【0026】キャビネット1の右側面には、シャンプー
用チュービングポンプ11Sによるシャンプー液の取出
量を調整するためのシャンプー用調整ボリューム14S
(図2参照)、およびトリートメント用チュービングポ
ンプ11Tによるトリートメント液の取出量を調整する
ためのトリートメント用調整ボリューム14T(図2参
照)が備えられている。
【0027】キャビネット1のカット面1aには、電源
スイッチ15および漏電ブレーカー16(図2参照)が
備えられている。図3は容器載置部9の構成を示す断面
図であり、同図(a)は図1のA−A線に沿う断面図、
同図(b)は図1のB−B線に沿う断面図である。図3
を参照して、容器載置部9は、シャンプー容器8Sおよ
びトリートメント容器8Tを安定して受け止めるための
凹み9aを有する皿状に形成されている。凹み9aの幅
寸法Wおよび長さ寸法Dは、市販のシャンプー容器およ
びトリートメント容器のうち比較的大型のものでも2つ
並べて置けるように設定されている。
【0028】なお、以下の説明において、シャンプー容
器8Sおよびトリートメント容器8Tを総称するときは
「薬液用容器8」と、シャンプー用取出チューブ10S
およびトリートメント用取出チューブ10Tを総称する
ときは「取出チューブ10」と、シャンプー用チュービ
ングポンプ11Sおよびトリートメント用チュービング
ポンプ11Tを総称するときは「チュービングポンプ1
1」と、取出チューブ接続用の接続孔12Sおよび12
Tを総称するときは「接続孔12」と称する。
【0029】図4は薬液用容器8を容器載置部9に載置
した状態を示す拡大断面図である。同図を参照して、取
出チューブ10は、透明な合成樹脂等で作成された柔軟
性のあるチューブであって、根元端部がキャビネット1
の上面の左奥隅部に形成された接続孔12に接続され、
接続孔12から上方へ伸びた基部10aと、この基部1
0aの先方側に設けられた可撓部10bと、この可撓部
10bに連設され、薬液用容器8内に挿入される挿入部
10cとを有している。
【0030】取出チューブ挿入孔12には、ゴム栓20
が嵌め込まれており、このゴム栓20内に、チュービン
グポンプ11に接続された吸引管17の端部が水密に挿
入されている。基部10aの根元端部は、挿入孔12に
嵌められたゴム栓20に挿入して吸引管17に接続され
ている。可撓部10bは、チューブに可撓性を付与する
ため蛇腹状に形成されている。挿入部10cは、挿入さ
れる薬液用容器8の高さ寸法に合わせてその長さが設定
されている。あるいは、挿入部10cの長さは、最初は
長めにされており、各美容院に自動洗髪機を設置した際
に、その美容院で専ら使用する容器の深さに合わせて、
挿入部10cの先端を切断してその長さを調整するよう
にしてもよい。挿入部10cの先端部が薬液用容器に底
までとどけば、薬液用容器8内の薬液量が残り少なくな
っても薬液を最後まで取り出すことができる。挿入部1
0cの根元と、可撓部10bとの間には、薬液の残量を
確認するための透明な膨張部としてのキューブ部10d
が設けられている。
【0031】また、本実施例の自動洗髪機は、薬液用容
器8を蓋するための専用の蓋21を有しており、取出チ
ューブ10の挿入部10cには、挿入部10cが蓋21
から抜け出るのを防止する弾性部材でできたリブ22が
設けられている。このリブ22は、取出チューブ10の
挿入部10cの根元側外周面に突起を作ることにより形
成されている。また、リブ22は、挿入部10cの外周
面に鍔を設けることにより形成してもよい。
【0032】図5は蓋21の構成を示す図であって、同
図(a)は平面図、同図(b)は断面図、同図(c)は
底面図である。図5を参照して、蓋21は、例えば真鍮
等の金属で作られており、容器載置部9に載置された薬
液用容器8に対する錘しの役目をも兼用しており、その
重さは少なくとも空の薬液用容器8の重さと同程度かそ
れ以上に重く、例えば500gとされている。これによ
り、薬液用容器8が空になっても、取出チューブ10が
真っ直ぐに戻ろうとする復元力等により、薬液用容器8
が簡単に倒れることが防止される。
【0033】蓋21の中央には、取出チューブ10の挿
入部10cを挿入するための挿入孔211が形成されて
おり、この挿入孔211の周縁には、取出チューブ10
を薬液用容器8内に案内するための筒状のガイド212
が、取出チューブ10の挿入部10cの挿入方向に沿っ
て形成されている。つまり、筒状ガイド212は、取出
チューブ10を容器8内に挿入した状態で、取出チュー
ブ10の挿入部10cが斜めに傾かないで、ほぼ垂直で
下方に向くように案内する機能を有している。蓋21の
外周部の内径R1は、市販の薬液用容器のほとんどに対
して適用可能なように、使用される薬液用容器の取出口
の外径よりも十分に大きく設定されている。
【0034】図6はチュービングポンプ11の具体的な
構成図である。同図を参照して、チュービングポンプ1
1は、ハウジング内に内蔵されたモータ(図示せず。)
と、このモータに連結され、モータによって回転され得
るロータ111と、このロータ111の周面から一部分
が突出するように、かつロータ111に対して回転自在
に保持された複数のローラ112と、ハウジングに取り
付けられたコイルばね113で保持されたチューブ受け
部114と、このチューブ受け部114とロータ111
との間に挿入された柔軟性のある圧送チューブ115と
を備えている。
【0035】チューブ受け部114の圧送チューブ11
5を受ける面は、ロータ111の周面と一定間隔をあけ
て、ロータ111の周面に沿うように円弧状に形成され
ている。圧送チューブ115の一端は、薬液を薬液用容
器8から吸引する吸引管17(図4参照)に接続されて
おり、圧送チューブ115の他端は、チュービングポン
プ11から薬液を供給して温水に混入させる薬液供給管
98,99(図7参照)に接続されている。
【0036】上記構成のチュービングポンプ11におい
て、ロータ111は矢印A1方向に回転軸116を中心
に回転される。そうすると、ロータ111の周面は圧送
チューブ115と接触していないが、ロータ111の周
面から突出するローラ112の一部表面は、圧送チュー
ブ115を押しつぶすように、圧送チューブ115に接
触し、その接触箇所が矢印A1方向に移動する。それゆ
え、圧送チューブ115内に存在する薬液はローラ11
2によってしごかれ、矢印A2方向に送り出される。つ
まり、この構造では、圧送チューブ115をローラ11
2によってしごくようにしてその内部の薬液を送り出す
ので、薬液の粘性が高くても送り出すことができる。
【0037】また、初期状態で圧送チューブ115内に
薬液がなくても、圧送チューブ115がローラ112の
回転によりしごかれると、圧送チューブ115内が減圧
され、圧送チューブ115に接続された吸引管17およ
び取出チューブ10を通じて薬液が吸い上げられ、やが
てはこの薬液は圧送チューブ115を通じて送り出され
る。
【0038】また、ロータ111が回転されてローラ1
12により圧送チューブ115がしごかれる際に、ロー
ラ112の移動に合わせてチューブ受け部114は適宜
揺動する。すなわち、チューブ受け部114はコイルば
ね113によって保持されており、ローラ112がチュ
ーブ受け部114に常に一定の圧力で当接するようにさ
れている。よって、ロータ111とチューブ受け部11
4との位置合わせが適当であってもよく、また圧送チュ
ーブ115の交換時等の調整が不要である。
【0039】図7は自動洗髪機の水路図である。同図を
参照して、自動洗髪機には、洗髪時に被洗髪者の頭部を
受け入れるための水槽51が備えられている。水槽51
内には、温水を噴射して自動的に洗髪を行うためのノズ
ル52が配置されている。より具体的には、複数のノズ
ル52が備えられた上リンク53および下リンク54が
備えられている。上リンク53および下リンク54は、
水槽51の側壁で一端が回動自在に支持され、水槽51
内に略水平方向に延びるように配置されており、その先
端は自由端となっている。水槽51の側壁から伸びた上
リンク53の端部および下リンク54の端部には、駆動
リンク55が連結され、この駆動リンク55には駆動源
としてのリンクモータ56が連結されている。洗髪時に
おいては、リンクモータ56によって駆動リンク55が
駆動され、それに応じて上リンク53および下リンク5
4が揺動される。その結果、上リンク53および下リン
ク54に配列された複数のノズル52から噴射される温
水の噴射方向が変化し、被洗髪者の髪が万偏なく、かつ
良好に洗髪される。
【0040】水槽51の下方側壁には、複数のノズル5
2が固定配置されている。これら水槽51の下方側壁に
固定されたノズル52は、水槽51内に垂れ下がった被
洗髪者のロングヘアーの先方部を洗髪するためのもので
ある。なお、水槽51の上部には、前述したように、被
洗髪者の顔面を除いて上空間を覆うための開閉自在なフ
ード3が設けられている。
【0041】次に、上リンク53、下リンク54および
固定配置されたノズル52へ温水を供給するための水路
および供給機構について説明する。図示しない外部の供
給管から供給される水は、水供給部61を経てミキシン
グバルブ62へ与えられる。また、図示しない外部の給
湯管から供給される湯は、湯供給部63を経てミキシン
グバルブ62へ与えられる。ミキシングバルブ62にお
いては、水と湯とが混合され、適当な温度の温水が作ら
れる。ミキシングバルブ62で作られる温水の温度は、
自動洗髪機のオペレータによって操作され得るように設
けられたノブ64を調整することにより調整可能であ
る。
【0042】温水は、図外の電気的な制御回路によって
制御される電磁給湯バルブ65が開かれると、供給管6
6を介して貯湯タンク67へ供給される。供給管66に
は、供給される温水の温度を検出するためのサーミスタ
68が備えられており、このサーミスタ68の出力は制
御回路に与えられ、貯湯タンク67へ供給される温水の
温度は、操作パネル6(図1および図2参照)に設けら
れた表示器に表示される。
【0043】ミキシングバルブ62で作られる温水は、
ノブ7が手動操作されてシャワーバルブ70が開かれる
ことにより、逆止弁71および供給路72を通ってハン
ドシャワー5から噴射される 温水が貯められる貯湯タンク67としては、例えば容量
40リットルのタンクが採用されている。貯湯タンク6
7には、下位水位センサ74および上位水位センサ75
という2つの水位センサが備えられる。これら2つの水
位センサ74,75の出力は、上記制御回路に与えら
れ、この制御回路によって例えば給湯バルブ65の開成
が制御され、貯湯タンク67内に常に一定量の温水が満
たされ得るようにされている。また、貯湯タンク67内
の下方位置には、貯湯タンク67に貯められた温水の温
度を検出するための温度検出用サーミスタ76が備えら
れている。
【0044】貯湯タンク67の上方位置には、溢水口7
7が形成されていて、上位水位センサ75で検出される
以上に温水が貯まったとき、その温水が貯湯タンク67
の外部に溢れ出るようにされている。溢水口77の下に
は、ドレンパン78が備えられ、このドレンパン78で
受けられた水は、排水管79を通って機外へ排出され
る。ドレンパン78には、排水管79からの排水が逆流
して、ドレンパン78内に水が満ちた異常状態を検出す
るためのオーバーフローセンサ80が備えられている。
【0045】貯湯タンク67の下方には、温水を取り出
すための流出管81が連結されており、この流出管81
は、ポンプ13の入口13aに接続されている。ポンプ
13は、インバータ84によってその回転が低速から高
速に到るまでの任意の回転数で駆動するよう制御され
る。ポンプ13が駆動されると、貯湯タンク67に貯め
られた温水は流出管81を通ってポンプ13の入口13
aからポンプ13内に吸い込まれ、ポンプ13の出口1
3bから吐き出される。ポンプ13の出口13bには、
吐き出される温水を4つの管に導く分岐管86が接続さ
れている。分岐管86の各分路先端には、それぞれ、リ
ンク上用バルブ87、リンク下用バルブ88、ロング用
バルブ89およびタンク排水バルブ90という4つの電
磁バルブを介して、第1供給管91、第2供給管92、
第3供給管93および第4供給管94が接続されてい
る。
【0046】第1供給管91の先端は、前述した上リン
ク53につながれている。第2供給管92の先端は、前
述した下リンク54につながれている。第3供給管93
の先端部は、水槽51の下方の側壁外方に配置されてい
る。第3供給管93の先方部には、所定間隔で、水槽5
1内へ突出する前述した複数のノズル52が取り付けら
れている。第4供給管94の先端は、水槽51の底面下
方に連設された排水トラップ95に連結され、この排水
トラップ95へ水を導いて排水するようにされている。
【0047】排水トラップ95には、排水管96が接続
されており、この排水管96は前述した排水管79とつ
ながっている。上記のような構成であるから、図外の制
御回路によりインバータ84を制御してポンプ13を駆
動させ、かつ、リンク上用バルブ87、リンク下用バル
ブ88およびロング用バルブ89を選択的に開成するこ
とにより、水槽51内の所望のノズル52から温水を噴
射させ、被洗髪者の髪を自動的に洗髪することができ
る。また、洗髪の際には、前述したリンクモータ56に
よって上リンク53および下リンク54を揺動させ、ノ
ズル52からの温水の噴射方向を変化させればよい。
【0048】ところで、流出管81は、前述したよう
に、貯湯タンク67とポンプ13の入口13aとの間を
つなぐ供給路である。流出管81の予め定める部分は、
他の部分に比べてその内径が相対的に細くされたベンチ
ュリ部97とされている。そして、ベンチュリ部97に
は、シャンプー液供給管98およびトリートメント液供
給管99に形成された接続口41,42に、シャンプー
用チュービングポンプ11Sおよびトリートメント用チ
ュービングポンプ11Tからそれぞれ伸びた圧送チュー
ブ115Sおよび115Tがそれぞれ連結されている。
シャンプー液供給管98およびトリートメント液供給管
99には、その根元部分に、それぞれ、ベンチュリ部9
7へシャンプー液およびトリートメント液を供給可能な
状態にするか、供給不可能な状態にするかを切り換える
ためのシャンプーバルブ100およびトリートメントバ
ルブ101が挿入されている。それゆえ、シャンプーバ
ルブ100を開成すると、シャンプー容器8S内のシャ
ンプー液がシャンプー用チュービングポンプ11Sによ
って取り出され、この取り出されたシャンプー液は、流
出管81のベンチュリ部97において、ポンプ13によ
って貯湯タンク67から汲み出された温水に混入され
る。一方、トリートメントバルブ101を開成すると、
トリートメント容器8T内のトリートメント液がトリー
トメント用チュービングポンプ11Tによって取り出さ
れ、この取り出されたトリートメント液は、流出管81
のベンチュリ部97において、ポンプ13によって貯湯
タンク67から汲み出された温水に混入される。
【0049】上述したように、本実施例の自動洗髪機で
は、いわゆるチュービングポンプ11を採用し、このチ
ュービングポンプ11によって薬液用容器8に薬液取出
チューブ10等を介して繋がれた圧送チューブ115を
しごき、薬液用容器8内から薬液を取り出して温水に混
入することにより、たとえ粘性の高い市販の薬液(シャ
ンプー液およびトリートメント液)であっても良好に薬
液を取り出せることを特徴としている。
【0050】上記の特徴を有するため、自動洗髪機が設
置される美容院等においては、メーカーと特約等を結ん
だ市販の薬液のオリジナル容器をそのまま使用したいと
の要望がある。ところが、上記オリジナル容器は、その
大きさおよび形状等がメーカーによって異なっており、
薬液を自動洗髪機専用の薬液用容器に入れ替えて使用す
るのではなく、前述した先行技術に係る自動洗髪機のよ
うにオリジナル容器をそのまま横に並べてセットした場
合には、フードがオリジナル容器に当たり、フードを十
分に開成することができないことがある。
【0051】これに対し、フードと容器載置部との間隔
を十分に確保することが考えられるが、自動洗髪機が設
置される洗髪台には寸法的に制約があり、自動洗髪機の
設置スペースに限界が生じており、フードと容器載置部
との間隔を十分に確保することは困難となる。ここで、
薬液用容器を縦に前後に並べて載置する構成を採用する
ことも考えられるが、この場合、後ろ側にある薬液用容
器をオペレータが確認しにくいといった問題があり適案
とは言えない。
【0052】そこで、本実施例の自動洗髪機は、上記の
特徴に加えて、図1によく示されているように、シャン
プー容器8Sおよびトリートメント容器8Tが載置され
る容器載置部9を、キャビネット1の上面の左奥側部に
おいて、キャビネット1のカット面1aに略正対してカ
ット面1aと略平行に配置し、容器載置部9上に載置さ
れたシャンプー容器8Sおよびトリートメント容器8T
がキャビネット1の正面に向かって斜め前後に並ぶよう
に載置されるようにしていることを特徴としている。な
お、容器載置部9の凹み9aの大きさは、任意の薬液用
容器を載置するのに適当な大きさを有している。このよ
うに、容器載置部9は、キャビネット1の上面の奥側部
に配置され、シャンプー容器8Sおよびトリートメント
容器8Tを、キャビネット1の正面に向かって斜め前後
に並ぶように載置するものであるから、容器載置部9上
にメーカーのオリジナル容器をそのまま載置した場合で
も、容器載置部9とフードとの間隔を十分に確保でき
る。その結果、フードを開成する際に、フード3がオリ
ジナル容器に当たることなく、十分に開成することがで
きる。また、顧客やオペレータは、容器載置部9に載置
された薬液用容器8の種類をを容易に確認することが可
能となる。
【0053】加えて、本実施例の自動洗髪機では、薬液
用容器8とチュービングポンプ11を繋ぐ薬液取出チュ
ーブ10は、図4によく示されているように、キャビネ
ット1の上面の奥側部の隅から上方へ伸び出た基部10
aと、この基部10aの先方側に可撓部10bを介して
連設され、薬液用容器8内に挿入される挿入部10cと
を有していることを特徴としているので、取出チューブ
10は、キャビネット1の上面の奥側部の隅に植立され
て略逆U字形に湾曲されて薬液用容器8内に挿入される
ことになる。可撓部10bを含む上記構成は、取出チュ
ーブ10を逆U字状にするのに便利であると共に、取出
チューブ10がフード3の開閉動作やオペレータの操作
の邪魔になることはない。
【0054】さらに、上記オリジナル容器が不透明な場
合には、内部の薬液の残量を確認することが困難である
が、本実施例の自動洗髪機では、取出チューブ10の挿
入部10cの根元と、可撓部10bとの間に、薬液の残
量を確認するためのキューブ部10dが設けられている
ことも特徴としている。したがって、不透明なオリジナ
ル容器を容器載置部9上に載せた場合でも、薬液の残量
の確認は、キューブ部10dに薬液がどの程度溜まって
いるかを確認するだけでよく、薬液用容器8内の薬液の
残量の確認に便利となる。この点においても、オリジナ
ル容器をそのまま使用することに貢献している。
【0055】また、本実施例の自動洗髪機では、薬液用
容器8を蓋するための専用の蓋21を有し、この蓋の重
さは、ほぼ空の容器と同程度かそれ以上の重みを有して
いることを特徴としているので、薬液用容器8が空にな
っても、取出チューブ10が真っ直ぐに戻ろうとする復
元力等により、薬液用容器8が簡単に倒れることが防止
される。加えて、上記蓋21の取出チューブ挿入孔21
1の周縁には、取出チューブ10を案内するための筒状
ガイド212が、取出チューブ10の挿入部10cの挿
入方向に沿って形成されていることを特徴としているの
で、取出チューブ10を薬液容器8内に挿入した状態で
は、取出チューブ10の挿入部10cが斜めに傾くこと
なく、ほぼ垂直で下方向に向くように案内される。その
結果、取出チューブ10の挿入部10cの先端部を薬液
用容器8の底まで挿入することができ、薬液用容器内の
薬液を最後まで取り出すことができる。
【0056】また、取出チューブ10は、薬液用容器8
内への挿入後においても、可撓部10bの弾性復元力
(蛇腹の反作用)により真っ直ぐの状態に戻ろうとして
挿入部10cが薬液用容器8内で上方へ持ち上がり、蓋
21から抜けようとする。このような事態が発生するこ
とは、薬液用容器8内の薬液を取り出すの支障をきたす
だけではなく、容器載置部9上に載置された薬液用容器
8のぐらつきを発生させ、薬液用容器8が容器載置部9
上で安定しなくなる。
【0057】これに対処するため、本実施例の自動洗髪
機では、取出チューブ10の挿入部10cには、当該挿
入部10cが蓋21から抜け出るのを防止するためのリ
ブ22が設けられていることを特徴としているので、取
出チューブ10の挿入部10cが可撓部10の弾性復元
力によって蓋21から抜け出ようとしても、リブ22が
蓋21のガイド212に引っ掛かり、挿入部10cが蓋
21から抜け出るのが防止される。その結果、薬液用容
器8内の薬液の取り出しに支障をきたすこともなく、し
かも薬液容器8は容器載置部9上で安定した載置状態を
保持することができる。
【0058】上述の実施例では、シャンプー用容器とト
リートメント用容器とがペアで載置される例を示した
が、シャンプーとトリートメントとが兼用になった薬液
等を用いる場合には、容器載置部は、1つの容器を置く
ことができる形状でよい。その場合、取出チューブ等も
1つですますことができる。なお、本発明は、上記実施
例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの
修正および変更を加え得ることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
記載の発明によると、薬液送出装置により、取出チュー
ブを通して薬液用容器内の薬液を取り出して、噴射する
温水中に混入する結果、たとえ粘性の高い市販の薬液で
あっても良好に薬液を取り出すことができる。
【0060】また、薬液用容器を容器載置部上に載置し
た際には、薬液用容器は、本体ケースの上面の奥側部に
おいて、本体ケースの正面に向かって斜め前後に並ぶよ
うに載置されるから、容器載置部上にメーカーのオリジ
ナル容器をそのまま載置することができる。また、顧客
やオペレータは、容器載置部に載置された薬液用容器の
種類を容易に確認することが可能となる。
【0061】請求項2記載の発明によると、取出チュー
ブは、本体ケースの上面の奥側部の隅に植立されて略逆
U字形に湾曲されて薬液用容器内に挿入されることにな
る結果、取出チューブがフードの開閉動作やオペレータ
の操作の邪魔になることはない。請求項3記載の発明に
よると、不透明なオリジナル容器を容器載置部上に載せ
た場合でも、薬液の残量の確認は、膨張部に薬液がどの
程度溜まっているかを確認するだけでよく、薬液用容器
内の薬液の残量の確認に便利となる。
【0062】請求項4記載の発明によると、薬液用容器
は、専用の蓋の重みによって容器載置部に押さえ付けら
れているため、薬液用容器が空になっても、取出チュー
ブが真っ直ぐに戻ろうとする復元力等により、薬液用容
器が簡単に倒れることが防止される。また、取出チュー
ブを薬液容器内に挿入した状態では、蓋の筒状ガイド孔
により、取出チューブの挿入部が斜めに傾くことなく、
ほぼ垂直で下方向に向くように案内される結果、取出チ
ューブの挿入部の先端部を薬液用容器の底まで挿入する
ことができ、薬液用容器内の薬液を最後まで取り出すこ
とができる。
【0063】請求項5記載の発明によると、取出チュー
ブの挿入部が可撓部の弾性復元力によって蓋から抜け出
ようとしても、リブが蓋のガイド孔に引っ掛かり、挿入
部が蓋から抜け出るのが防止される結果、薬液用容器内
の薬液の取り出しに支障をきたすことがない。請求項6
記載の発明によると、薬液用容器は、専用蓋の重みによ
って容器載置部に押さえ付けられているため、薬液送出
装置により、取出チューブを通して薬液用容器内の薬液
が全部取り出されて薬液用容器が空になっても、取出チ
ューブが真っ直ぐに戻ろうとする復元力等により、薬液
用容器が簡単に倒れることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動洗髪機の平面図で
ある。
【図2】同じくその自動洗髪機の一部を切り欠いて示す
外観斜視図である。
【図3】容器載置部の構成を示す断面図であり、同図
(a)は図1のA−A線に沿う断面図、同図(b)は図
1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】薬液用容器を容器載置部に載置した状態を示す
拡大断面図である。
【図5】蓋の構成を示す図であって、同図(a)は平面
図、同図(b)は断面図、同図(c)は底面図である。
【図6】チュービングポンプの具体的な構成図である。
【図7】自動洗髪機の水路図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 8 薬液用容器 8S シャンプー容器 8T トリートメント容器 9 容器載置部 10 取出チューブ 10S シャンプー用取出チューブ 10T トリートメント用取出チューブ 10a 基部 10b 可撓部 10c 挿入部 10d キューブ部 11 チュービングポンプ 11S シャンプー用チュービングポンプ 11T トリートメント用チューボングポンプ 21 蓋 211 挿入孔 212 ガイド 22 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 結城 武成 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 野呂 勝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 長縄 充 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 西山 昭雄 大阪市中央区東心斎橋2丁目1番1号 タカラベルモント株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−192215(JP,A) 特許2520356(JP,B2) 特公 平7−75566(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A45D 19/06 - 19/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温水を噴射して自動的に洗髪を行う自動洗
    髪機であって、 本体ケースの上面に、シャンプー容器またはトリートメ
    ント容器等の薬液用容器を載置するための容器載置部が
    設けられ、 該容器載置部は、本体ケースの上面の奥側部に配置さ
    れ、少なくとも2つの薬液用容器を、本体ケースの正面
    に向かって斜め前後に並ぶように載置するものであり、 前記容器載置部の近傍には、薬液用容器に挿入され、薬
    液用容器内の薬液を取り出すための取出チューブが設け
    られ、 前記本体ケース内には、前記取出チューブに連結され、
    当該取出チューブを通して取り出される薬液を前記噴射
    する温水中へ送るための薬液送出装置が設けられている
    ことを特徴とする自動洗髪機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動洗髪機において、 前記取出チューブは、本体ケースの上面の奥側部の隅か
    ら上方へ伸び出た基部と、該基部の先方側に可撓部を介
    して連設され、薬液用容器内に挿入される挿入部とを有
    することを特徴とする自動洗髪機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自動洗髪機において、 前記取出チューブの挿入部の根元と、前記可撓部との間
    に、取出チューブ内の薬液の有無を判別し易い透明の膨
    張部が設けられていることを特徴とする自動洗髪機。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の自動洗髪機におい
    て、 載置する薬液用容器に被せる蓋であって、薬液用容器の
    空重量と同程度かそれ以上の重みの専用蓋を有し、 該専用蓋には、前記取出チューブの挿入部を挿入し、取
    出チューブを薬液用容器内へ案内するための筒状のガイ
    ド孔が形成されていることを特徴とする自動洗髪機。
  5. 【請求項5】請求項2ないし4のいずれかに記載の自動
    洗髪機において、 前記取出チューブの挿入部には、当該挿入部が前記専用
    蓋のガイド孔に通されたとき、挿入部がガイド孔から抜
    け出るときにガイド孔に係止するリブが設けられている
    ことを特徴とする自動洗髪機。
  6. 【請求項6】温水を噴射して自動的に洗髪を行う自動洗
    髪機であって、 本体ケースの上面の奥側部に、シャンプー容器またはト
    リートメント容器等の薬液用容器を載置するための容器
    載置部が設けられ、 前記容器載置部の近傍には、薬液用容器に挿入されて、
    薬液用容器内の薬液を取り出すための取出チューブが設
    けられ、さらに、 前記取出チューブが挿入される挿入孔が形成されてお
    り、薬液用容器の空重量と同程度かそれ以上の重みを有
    し、前記容器載置部に載置された薬液容器に被せられる
    専用蓋と、 前記本体ケース内に、前記取出チューブに連結され、当
    該取出チューブを通して取り出される薬液を前記噴射す
    る温水中へ送るための薬液送出装置とが設けられている
    ことを特徴とする自動洗髪機。
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