JP3142498B2 - 自動洗髪機 - Google Patents

自動洗髪機

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JP3142498B2
JP3142498B2 JP09112841A JP11284197A JP3142498B2 JP 3142498 B2 JP3142498 B2 JP 3142498B2 JP 09112841 A JP09112841 A JP 09112841A JP 11284197 A JP11284197 A JP 11284197A JP 3142498 B2 JP3142498 B2 JP 3142498B2
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勝 野呂
充 長縄
昭雄 西山
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば美容院
等で使用される業務用の自動洗髪機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被洗髪者の髪や頭部に温水を
自動的に噴射して洗髪を行う自動洗髪機が提案されてい
る。自動洗髪機には、洗髪時に被洗髪者の頭部を受け入
れるシンクが備えられており、被洗髪者は仰向けの状態
で頭部をシンク内に挿入した状態で、髪や頭部に温水が
勢いよく噴射されて洗髪される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、被洗髪者の
髪が長い場合、いわゆるロングヘアーの場合には、噴射
される温水の勢いによって被洗髪者の髪が大きく揺れ動
き、髪が絡み合うことがあった。そこで、この発明の目
的は、上述の技術的課題を解決し、被洗髪者の髪の絡み
に対して十分な配慮がなされた自動洗髪機を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、被洗髪者の頭部を収容する
ことのできるシンクと、シンク内に固定配置され、洗髪
動作初期の洗浄行程において、被洗髪者の襟足部分に向
けて温水を噴射し、被洗髪者の髪を根元部分から先端に
向けて十分に濡らしてシンク内に垂れ下がらせる絡み防
止ノズルと、を含むことを特徴とする自動洗髪機であ
る。
【0005】請求項1記載の構成によれば、洗髪動作初
期、たとえば弱洗浄行程時に絡み防止ノズルから被洗髪
者の乾いた髪の襟足部分に向けて温水が噴射される。こ
れにより、被洗髪者の髪が根元から濡れて全体に重たく
なるから、弱洗浄行程以降に行われる行程において被洗
髪者の髪に勢いよく温水が吹き付けられても、髪が持ち
上がって絡み合うといったことがない。
【0006】請求項2記載の発明は、被洗髪者の頭部を
収容することのできるシンクと、シンク内で略水平方向
に延びており、周面に配置された複数のノズルから被洗
髪者の襟首部分に向けて温水を噴射する下ノズルリンク
と、を含み、上記下ノズルリンクの根元部分が、クラン
ク状に屈曲されていることを特徴とする自動洗髪機であ
る。
【0007】請求項2記載の構成によれば、下ノズルリ
ンクの根元部分がクランク状に屈曲されているので、下
ノズルリンクが一直線状に形成されている場合に比べ
て、下ノズルリンクと被洗髪者の髪との距離が大きくな
る。これにより、下ノズルリンクから噴射される温水が
被洗髪者の髪に万遍なく当たり、被洗髪者の髪が絡み合
うおそれを少なくすることができる。
【0008】請求項3記載の発明は、被洗髪者の頭部を
収容することのできるシンクと、シンク内で被洗髪者の
髪および頭部に温水を噴射する温水噴射手段と、洗髪動
作初期に、温水噴射手段から噴射される温水中にトリー
トメント液を混入させる初期トリートメント液混入手段
と、を含むことを特徴とする自動洗髪機である。請求項
3記載の構成によれば、洗髪動作初期には、被洗髪者の
髪に噴射される温水中にトリートメント液が混入され
る。これにより、被洗髪者の髪にトリートメント液が染
み込んで、髪がしっとりした状態となるので、髪の絡み
合いを効果的に防止することができる。
【0009】請求項4記載の発明は、被洗髪者の頭部を
収容することのできるシンクと、シンク内に設けられて
おり、被洗髪者の額の近傍に温水を噴射する上位置と被
洗髪者の後頭部付近に温水を噴射する下位置との間を変
位可能な上ノズルリンクと、シンク内に設けられてお
り、シンク内に垂れ下がった被洗髪者の髪に温水を噴射
する第1位置と被洗髪者の襟首部分に温水を噴射する第
2位置との間を変位可能な下ノズルリンクと、上ノズル
リンクからの温水が被洗髪者の額の近傍に噴射されてい
る時には、下ノズルリンクからの温水がシンク内に垂れ
下がった被洗髪者の髪に噴射されるように上ノズルリン
クが上位置に位置した時に下ノズルリンク第1位置に
位置させ、上ノズルリンクからの温水が被洗髪者の後頭
部付近に噴射されている時には、下ノズルリンクからの
温水が被洗髪者の襟足部分に噴射されるように上ノズル
リンクが下位置に位置した時に下ノズルリンク第2位
置に位置させるようにし、上ノズルリンクから噴射され
る温水と下ノズルリンクから噴射される温水とによっ
て、被洗髪者の髪が挟み込まれた状態にならないよう
に、上ノズルリンクおよび下ノズルリンクを変位させる
駆動リンク機構と、を含むことを特徴とする自動洗髪機
である。
【0010】請求項4記載の構成によれば、上ノズルリ
ンクからの温水が被洗髪者の額に近い部分に噴射されて
いる時には、下ノズルリンクからの温水がシンク内に垂
れ下がった被洗髪者の髪に噴射され、上ノズルリンクか
らの温水が被洗髪者の後頭部に噴射されている時には、
下ノズルリンクからの温水が被洗髪者の襟首部分に噴射
される。これにより、上ノズルリンクおよび下ノズルリ
ンクから噴射される温水で被洗髪者の髪が挟み込まれた
状態になることがないから、被洗髪者の髪が絡み合うお
それを少なくすることができる。
【0011】請求項5記載の発明は、被洗髪者の頭部を
収容することのできるシンクと、シンク内に設けられて
おり、被洗髪者の額の近傍に温水を噴射する上位置と被
洗髪者の後頭部に温水を噴射する下位置との間を変位可
能な上ノズルリンクと、洗髪動作初期に、上ノズルリン
クを上位置に変位させるリンク駆動制御手段と、を含む
ことを特徴とする自動洗髪機である。
【0012】請求項5記載の構成によれば、洗髪動作初
期には、上ノズルリンクからの温水が被洗髪者の額に近
い部分に吹き付けられる。これにより、被洗髪者の髪は
根元部分から先端に向けて順に濡らされて重くなるの
で、それ以降に行われる行程において被洗髪者の髪に勢
いよく温水が吹き付けられても、髪が持ち上がって絡み
合うといったことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施
形態にかかる自動洗髪機の洗髪動作時の状態を簡略化し
て示す断面図である。また、図2は、この自動洗髪機の
水路構造を示す図である。この自動洗髪機は、キャビネ
ット1によってその外観形状が形成されている。キャビ
ネット1の上面中央には、被洗髪者の頭部を挿入するた
めの入口2が形成されている。入口2の内部には、頭部
および髪が収容されるシンク3が配置されている。ま
た、入口2には、被洗髪者の顔面部周囲を覆うフード4
が開閉可能に取り付けられている。
【0014】シンク3の内部には、被洗髪者の頭部およ
び髪に向けて温水を噴射する上ノズルリンク5および下
ノズルリンク6が備えられている。上ノズルリンク5
は、被洗髪者の頭部に沿うように略半円弧状に形成され
ており、その一端がシンク3の側壁で回動自在に支持さ
れている。上ノズルリンク5には、温水を噴射するため
の複数のノズル7が配列されており、ノズル7から噴射
される温水によって、被洗髪者の頭皮および髪を洗うこ
とができるようになっている。
【0015】一方、下ノズルリンク6は、その一端がシ
ンク3の側壁に回動自在に支持されて、シンク3内で略
水平方向に延びており、その周面には温水を噴射するた
めの複数のノズル8が配列されている。また、下ノズル
リンク6の根元側(シンク3の側壁に支持されている
側)の端部付近はクランク状に屈曲されており、下ノズ
ルリンク6と被洗髪者の髪との距離が比較的大きくされ
ている。この理由について、図3を参照して説明する。
【0016】図3(a)に示すように、下ノズルリンク
6が略一直線状に形成されている場合には、下ノズルリ
ンク6と被洗髪者の髪との距離dが短く、下ノズルリン
ク6に配列された複数のノズル8から噴射される温水
が、被洗髪者の髪に部分的に強く当たってしまう。その
結果、被洗髪者の髪が波打った状態となり、温水が強く
当たる部分で絡み合うおそれがある。
【0017】そこで、この実施形態にかかる自動洗髪機
では、図3(b)に示すように、下ノズルリンク6と被
洗髪者の髪との距離dが大きくなるように、下ノズルリ
ンク6がクランク状に屈曲形成されている。これによ
り、下ノズルリンク6に配列されたノズル8から噴射さ
れる温水が被洗髪者の髪に万遍なく当たり、下ノズルリ
ンク6から噴射される温水の勢いによって、被洗髪者の
髪が絡み合うおそれが少なくなる。
【0018】また、下ノズルリンク6がクランク状に屈
曲されているので、たとえば、美容師がハンドシャワー
24(後述する)などを用いて被洗髪者の襟足部分など
を洗浄する際に、下ノズルリンク6が邪魔になって、洗
髪しにくいといったこともない。シンク3の側壁から外
側に延びた上ノズルリンク5および下ノズルリンク6の
端部には、図2に示す駆動リンク機構9が連結されてい
る。洗髪時には、この駆動リンク機構9が駆動されて、
上ノズルリンク5が図1に実線で示す下位置A1と二点
鎖線で示す上位置B1との間で揺動され、下ノズルリン
ク6が図1に実線で示す下位置A2(第2位置に相当)
と二点鎖線で示す上位置B2(第1位置に相当)との間
で回動される。これにより、複数のノズル7,8から噴
射される温水の噴射方向が変化されて、被洗髪者の髪が
万遍なく洗われる。
【0019】また、シンク3の下方側壁には、被洗髪者
がいわゆるロングヘアーの場合に温水を噴射して、シン
ク3内に垂れ下がった髪の先端部を洗うための固定ノズ
ル10が配設されている。さらに、この実施形態にかか
る自動洗髪機では、シンク3の前面壁の上端付近のほぼ
中央部に、洗髪動作初期である弱洗浄行程時に被洗髪者
の髪を濡らすための絡み防止ノズル11が配設されてい
る。
【0020】次に、上ノズルリンク5、下ノズルリンク
6、固定ノズル10および絡み防止ノズル11へ温水を
供給するための機構について説明する。図示しない外部
の給水管から供給される水は、水供給部12を経てミキ
シングバルブ13に与えられる。また、図示しない外部
の給湯管から供給される湯は、湯供給部14を経てミキ
シングバルブ13に与えられる。ミキシングバルブ13
では、供給された水と湯とが混合されて、洗髪に適当な
温度の温水が作られる。ミキシングバルブ13で作られ
る温水の温度は、この自動洗髪機を操作する美容師など
が温度調整ノブ15を操作することによって調整可能に
されている。
【0021】ミキシングバルブ13で作られた温水は、
たとえば電磁弁で構成された給湯バルブ16が開かれる
と、供給管17を介して貯湯タンク18に供給される。
給湯バルブ16よりも上流側の供給管17の途中部に
は、供給管17を流れる温水の温度を検出するサーミス
タ19が配置されており、ミキシングバルブ13で作ら
れた温水の温度を検出できるようになっている。
【0022】また、ミキシングバルブ13で作られた温
水は、シャワー調整ノブ20が手動操作されてシャワー
バルブ21が開かれることにより、逆止弁22および供
給路23を通って、キャビネット1の上面に備えられた
ハンドシャワー24から噴射される。貯湯タンク18に
は、たとえば容量45リットルのタンクが採用されてお
り、1回の洗髪動作に十分な量の温水を溜めることがで
きる。貯湯タンク18内には、貯湯タンク18に溜めら
れている温水の水量を検出するための下位水位センサ2
5および上位水位センサ26が備えられている。上記給
湯バルブ16の開閉は、この下位水位センサ25および
上位水位センサ26の出力に基づいて、貯湯タンク18
内に常に一定範囲の量の温水が満たされ得るように制御
される。
【0023】また、貯湯タンク18の下位置には、貯湯
タンク18に溜められた温水の温度を検出するためのサ
ーミスタ27が備えられている。さらに、貯湯タンク1
8の上位置には、溢水口28が形成されており、上位水
位センサ26で検出される水位を越えて過剰に温水が溜
まった場合に、その温水が貯湯タンク18の外部へ溢れ
出るようになっている。溢水口28の下方には、溢水口
28から溢れ出た温水を受けるためのドレンパン29が
設けられている。ドレンパン29で受けられた温水は、
ドレンパン29から機外へ延びた排水管30を通って排
出される。
【0024】なお、ドレンパン29には、排水管30に
一旦排水された水がドレンパン29に逆流して、ドレン
パン29内に水が満ちた異常状態を検出するためのオー
バーフローセンサ31が備えられている。貯湯タンク1
8の下方には、貯湯タンク18内の温水を取り出すため
の流出管32の一端が接続されている。流出管32の他
端は、貯湯タンク18から温水を汲み出すためのポンプ
33の吸込口34に接続されている。ポンプ33には、
給電線35を介してインバータ36が接続されており、
ポンプ33はインバータ36から交流電流が供給される
ことによって駆動される。ポンプ33が駆動されると、
貯湯タンク18に溜められた温水は、流出管32を通っ
て、ポンプ33の吸込口34からポンプ33内に吸い込
まれる。
【0025】流出管32の途中には、枝管37が形成さ
れている。この枝管37には、一端がシャンプー容器3
8に挿入されたシャンプー供給チューブ39の他端が接
続されており、シャンプー供給チューブ39の途中には
シャンプーポンプ40が介装されている。また、流出管
32の途中には、たとえば枝管37の下流側に枝管41
が形成されている。この枝管41には、一端がトリート
メント容器42内に挿入されたトリートメント供給チュ
ーブ43の他端が接続されており、トリートメント供給
チューブ43の途中にはトリートメントポンプ44が介
装されている。
【0026】シャンプーポンプ40およびトリートメン
トポンプ44は、シャンプー供給チュー部39およびト
リートメント供給チューブ43をしごくことによって、
シャンプー容器38またはトリートメント容器42内に
収容されているシャンプー液およびトリートメント液を
それぞれ吸い上げるためのものである。また、枝管3
7,41の途中には、それぞれシャンプーバルブ45お
よびトリートメントバルブ46が介装されている。
【0027】したがって、ポンプ33およびシャンプー
ポンプ40の作動中に、シャンプー用バルブ45が開け
られると、シャンプー容器38に収容されたシャンプー
液が、シャンプー供給チューブ39および枝管37を通
って流出管32内に流れ込む。これにより、貯湯タンク
18から流出する温水にシャンプーが混入される。同様
に、ポンプ33およびトリートメントポンプ44の作動
中に、トリートメント用バルブ46が開けられると、流
出管32内を流れる温水にトリートメント液が混入され
る。
【0028】ポンプ33内に吸い込まれた温水またはシ
ャンプー液もしくはトリートメント液が混入された温水
は、ポンプ33の吐出口47から吐き出される。ポンプ
33の吐出口47には、吐き出される温水を4つの管に
導く分岐管48が接続されている。分岐管48の各分路
先端には、それぞれ、上ノズル用バルブ49、下ノズル
用バルブ50、ロング用バルブ51、絡み防止ノズル用
バルブ52および排水用バルブ53を介して、第1供給
管54、第2供給管55、第3供給管56、第4供給管
57および第5供給管58が接続されている。
【0029】第1供給管54の先端は、上述した上ノズ
ルリンク5に接続されている。第2供給管55の先端
は、下ノズルリンク6に接続されている。第3供給管5
6は、シンク3の下方側壁に配置された固定ノズル10
に温水を供給するためのもので、シンク3の下方側壁の
外方に配置されている。また、第4供給管57は、シン
ク3の前面壁に配設された絡み防止ノズル11に温水を
供給するためのものである。さらに、第5供給管58
は、底面下方に連設された排水トラップ59に接続され
ている。排水トラップ59には、排水枝管60が一端が
接続されており、排水枝管60の他端はドレンパン29
から延びた排水管30の途中に接続されている。
【0030】この構成により、ポンプ33を駆動させ、
かつ、上ノズル用バルブ49、下ノズル用バルブ50、
ロング用バルブ51および絡み防止ノズル用バルブ52
を選択的にオンすることにより、シンク3内の所望のノ
ズル7,8,10および絡み防止ノズル11から温水を
噴射させることができる。また、排水用バルブ53をオ
ンにした状態でポンプ33を駆動させることによって、
貯湯タンク18内に溜められている温水を機外に排水す
ることができる。
【0031】図4は、駆動リンク機構9の構成を示す模
式図である。駆動リンク機構9には、上ノズルリンク5
および下ノズルリンク6を揺動させるための駆動力を発
生する正逆回転可能なリンクモータ70が備えられてい
る。リンクモータ70の出力軸71には、変換板72が
取り付けられており、この変換板72の先端には、リン
クアーム73の一端が回動自在に連結されている。
【0032】一方、シンク3の外方に延びた下ノズルリ
ンク6の端部には、プーリ74が取り付けられている。
プーリ74の一方端面には、取付軸75が突設されてお
り、この取付軸75には、リンクアーム73の変換板7
2に取り付けられた側と反対側の端部が回動自在に連結
されている。また、シンク3の外方に延びた上ノズルリ
ンク5の端部にも、プーリ76が取り付けられており、
このプーリ76と下ノズルリンク6の端部に取り付けら
れたプーリ74とには、無端状のベルト77が巻き掛け
られている。ベルト77は、プーリ74とプーリ76と
の間で交差しており、プーリ74とプーリ76とが互い
に逆方向に回動されるようになっている。
【0033】この構成により、たとえば、上ノズルリン
ク5および下ノズルリンク6がそれぞれ下位置A1,A
2に位置している状態(実線で示す状態)から、リンク
モータ70を駆動させると、出力軸71に取り付けられ
た変換板72が、たとえば反時計回りに回転されて、リ
ンクアーム73が下方に引かれる。すると、下ノズルリ
ンク6の端部に取り付けられたプーリ74が時計回りに
回転されて、その結果、下ノズルリンク6が時計回りに
回転されて、下位置A2から二点鎖線で示す上位置B2
に変位される。また、プーリ74の時計回りの回転は、
ベルト77を介して上ノズルリンク5の端部に取り付け
られたプーリ76に伝達されて、プーリ76が反時計回
りに回転される。これにより、上ノズルリンク5が、反
時計回りに回転されて、下位置A1から二点鎖線で示す
上位置B1に変位される。
【0034】上ノズルリンク5および下ノズルリンク6
がそれぞれ上位置B1,B2に変位された状態からリン
クモータ70がさらに駆動されると、リンクアーム73
が上方に押されて、下ノズルリンク6が上位置B2から
下位置A2に戻される。また、上ノズルリンク5が、上
位置B1から下位置A1に戻される。したがって、上ノ
ズルリンク5からの温水が被洗髪者の額に近い部分に噴
射されている時には、下ノズルリンク6からの温水がシ
ンク3内に垂れ下がった被洗髪者の髪に噴射され、上ノ
ズルリンク5からの温水が被洗髪者の後頭部付近に噴射
されている時には、下ノズルリンク6からの温水が被洗
髪者の襟首付近に噴射される。すなわち、この実施形態
にかかる自動洗髪機では、上ノズルリンク5から噴射さ
れる温水と下ノズルリンク6から噴射される温水とによ
って、被洗髪者の髪が挟み込まれた状態になることがな
い。この構成による作用効果について、図1を参照して
説明する。
【0035】たとえば、上ノズルリンク5が下位置A1
に変位されたときに、下ノズルリンク6が上位置B2に
変位される構成であれば、シンク3内に垂れ下がった被
洗髪者の髪は、上ノズルリンク5から噴射される温水に
よって、図1における左方向の力を受けるとともに、下
ノズルリンク6から噴射される温水によって、図1にお
ける右方向の力を受ける。その結果、被洗髪者の髪は逃
げ場を失い、絡み合ってしまう。
【0036】ところが、上述の構成によれば、上ノズル
リンク5および下ノズルリンク6から噴射される温水に
よって被洗髪者の髪が挟み込まれた状態になることがな
いから、被洗髪者の髪が絡み合うおそれを少なくするこ
とができる。なお、この実施形態においては、下ノズル
リンク6および上ノズルリンク5の端部にそれぞれプー
リ74,76が取り付けられて、これら2つのプーリ7
4,76にベルト77がクロス掛けされているが、この
ベルト77に代えて、プーリ74,76がリンクアーム
で連結されて、プーリ74,76の回動方向が互いに逆
方向となるように構成されてもよい。
【0037】図5は、上記自動洗髪機の電気的構成を示
すブロック図であり、以下に説明する洗髪処理に関連す
る部分のみが示されている。この自動洗髪機には、制御
中枢としてのマイクロコンピュータ80が備えられてい
る。マイクロコンピュータ80には、キャビネット1
(図1参照)の上面に備えられた操作パネル81からの
種々の設定信号が入力される。操作パネル81には、被
洗髪者の髪の長さに応じてショートヘアー洗髪コースま
たはロングヘアー洗髪コースを選択して洗髪動作を開始
させるためのショートスタートキー82およびロングス
タートキー83、ならびに貯湯タンク18への給湯を指
示するための給湯キー84などが配置されている。その
他、貯湯タンク18内の温水の排水を指示するためのタ
ンク排水キーや洗髪に使用される温水の温度を表示する
ための温度表示部などが配置されている。
【0038】この自動洗髪機にはまた、たとえば上ノズ
ルリンク5および下ノズルリンク6が下位置A1,A2
(図4参照)に変位された時にオンされる下リードスイ
ッチ85、上ノズルリンク5および下ノズルリンク6が
中間位置(図4に一点鎖線で示す位置)に変位された時
にオンされる中リードスイッチ86、および上ノズルリ
ンク5および下ノズルリンク6が上位置B1,B2(図
4参照)に変位された時にオンされる上リードスイッチ
87が備えられており、これらのリードスイッチ85,
86,87のオン/オフ信号がマイクロコンピュータ8
0に入力される。
【0039】さらに、マイクロコンピュータ80には、
貯湯タンク18に配設された上位水位センサ26および
下位水位センサ25の出力が与えられるようになってい
る。マイクロコンピュータ80は、上述の各入力信号に
基づいて、給湯バルブ16、上ノズル用バルブ49、下
ノズル用バルブ50、ロング用バルブ51、絡み防止ノ
ズル用バルブ52、排水用バルブ53、シャンプーバル
ブ45およびトリートメントバルブ46にそれぞれ制御
信号を与えて、各バルブの開閉を制御する。
【0040】マイクロコンピュータ80はまた、リンク
モータ70に制御信号を与えて、上ノズルリンク5およ
び下ノズルリンク6の揺動および回動をそれぞれ制御す
る。さらに、マイクロコンピュータ80は、インバータ
36の出力周波数を制御することによって、ポンプ33
の周波数を制御する。図6は、上記自動洗髪機の動作モ
ードの流れの一例を示す図である。
【0041】この自動洗髪機の動作モードには、待機モ
ード、給湯モード、スタンバイモードおよび洗髪モード
の4つのモードが含まれている。自動洗髪機に電源が投
入されると、まず待機モードにされる。この待機モード
において、美容師等によって操作パネル12が操作され
て、給湯キー84からマイクロコンピュータ80に給湯
信号が入力されると、給湯モードに移行する。
【0042】給湯モードでは、給湯バルブ16が開かれ
て、貯湯タンク18内に温水が供給される。また、リン
クモータ70が駆動されて、上ノズルリンク5および下
ノズルリンク6が変位される。上ノズルリンク5および
下ノズルリンク6が中間位置(図4に一点鎖線で示す位
置)に変位されて、中リードスイッチ86がオン状態に
なると、リンクモータ70の駆動が停止される。そし
て、貯湯タンク18内に配設された上位水位センサ26
がオン状態になると、給湯バルブ16が閉成されて、ス
タンバイモードに移行する。
【0043】スタンバイモードでは、マイクロコンピュ
ータ80によって操作パネル12に配置されたショート
スタートキー82およびロングスタートキー83の状態
が監視されており、美容師等によっていずれかのスター
トキー82,83が押されると、自動洗髪機の動作モー
ドは、スタンバイモードから洗髪モードへと移行する。
【0044】洗髪モードは、流出管32、分岐管48お
よび第1〜第4供給管54〜57内に溜まっている冷水
を排水する初期排水行程、温水によって被洗髪者の髪を
濡らすとともに、髪に付着している埃等を落とす弱洗浄
行程、シャンプー液が混入された温水を被洗髪者に吹き
付ける本洗行程、本洗行程後に被洗髪者の髪からシャン
プー液を落とすための第1すすぎ行程、トリートメント
液が混入された温水を被洗髪者に吹き付けるトリートメ
ント行程およびトリートメント行程後に被洗髪者の髪か
らトリートメント液を落とすための第2すすぎ行程が含
まれている。
【0045】図7は、初期排水行程における処理の流れ
を示すフローチャートである。図6および図7を参照し
て、スタンバイモードから洗髪モードに移行すると、ま
ず、上ノズルリンク5および下ノズルリンク6がそれぞ
れ下位置A1,A2(図4参照)に位置しているか否か
が判断される(ステップS1)。このステップS1の判
断は、上ノズルリンク5の下位置A1を検出するための
下リードスイッチ85のオン/オフ状態に基づいて判断
される。このとき、上述した給湯モードで上ノズルリン
ク5および下ノズルリンク6は中間位置に変位されてい
るので、ステップS1の判断は否定されて、リンクモー
タ70が駆動される(ステップS2)。
【0046】リンクモータ70が駆動開始されると、次
に、初期排水行程が開始されてから予め定める時間t1
(たとえば26秒間)が経過したか否かが判断される
(ステップS3)。リンクモータ70の駆動開始直後に
は、ステップS3の判断は当然に否定されてステップS
1に戻り、ステップS1の判断が再び行われる。そし
て、上ノズルリンク5および下ノズルリンク6がそれぞ
れ下位置A1,A2に変位されるまで、ステップS1な
いしステップS3の処理が繰り返される。この途中で、
下リードスイッチ85がオン状態になると、ステップS
1の判断が肯定されて、ステップS4に移り、リンクモ
ータ70の駆動が停止される。
【0047】次いで、マイクロコンピュータ80は、上
ノズル用バルブ49、下ノズル用バルブ50、ロング用
バルブ51および絡み防止ノズル用バルブ52を開成す
るとともに、ポンプ33を比較的低い周波数(9.7H
z)で駆動させる(ステップS5)。これにより、貯湯
タンク18内に溜められた温水がゆっくりと汲み出さ
れ、その結果、流出管32、分岐管48および第1〜第
4供給管54〜57内に溜まっている冷水が、上ノズル
リンク5に配列されたノズル7、下ノズルリンク6に配
列されたノズル8、固定ノズル10および絡み防止ノズ
ル11からチョロチョロと噴射される。したがって、こ
の噴射される冷水が被洗髪者にかかり、被洗髪者に不快
感を与えるといったことはない。
【0048】ステップS5で上記各バルブが開成される
とともにポンプ33が駆動されると、ステップS3の判
断に戻り、初期排水行程が開始されてから予め定める時
間t1が経過したか否かが判断される。時間t1の経過
前には、ステップS3の判断は否定されてステップS1
に移り、ステップS1、ステップS4、ステップS5お
よびステップSの処理が繰り返される。
【0049】初期排水行程が開始されてから時間t1が
経過すると、ステップS3の判断が肯定されて初期排水
行程が終了され、初期排水行程に引き続いて弱洗浄行程
が開始される。このとき、流出管32、分岐管48およ
び第1〜第4供給管54〜57内に溜まっていた冷水は
完全に排水されている。図8は、弱洗浄行程における処
理の流れを示すフローチャートである。
【0050】図6および図8を参照して、初期排水行程
から弱洗浄行程に移行すると、マイクロコンピュータ8
0は、上ノズルリンク5の上位置B1を検出するための
リードスイッチ87の状態を参照して、上ノズルリン
ク5および下ノズルリンク6がそれぞれ上位置B1,B
2(図4参照)に位置しているか否かを判断する(ステ
ップT1)。このとき、上述した初期排水行程で上ノズ
ルリンク5および下ノズルリンク6はそれぞれ下位置A
1,A2に変位されているから、ステップT1の判断は
否定されて、リンクモータ70が駆動される(ステップ
T2)。
【0051】リンクモータ70が駆動開始されると、弱
洗浄行程が開始されてから予め定める時間t2(たとえ
ば15秒間)が経過したか否かが判断される(ステップ
T3)。リンクモータ70の駆動開始直後には、ステッ
プT3の判断は当然に否定されてステップT1に戻り、
ステップT1の判断が再び行われる。そして、ステップ
T1ないしステップT3の処理が繰り返されて、上ノズ
ルリンク5および下ノズルリンク6がそれぞれ上位置B
1,B2に変位されると、ステップT1の判断が肯定さ
れて、リンクモータ70の駆動が停止される(ステップ
T4)。
【0052】次に、マイクロコンピュータ80は、上ノ
ズル用バルブ49、下ノズル用バルブ50および絡み防
止ノズル用バルブ52を開成するとともに、初期排水行
程時の周波数(9.7Hz)よりも高い周波数でポンプ
33を駆動する(ステップT5)。具体的には、ショー
トヘアー洗髪コースが選択されている場合には、ポンプ
周波数が22.6Hzに設定され、ロングヘアー洗髪コ
ースが選択されている場合には、ポンプ周波数が27.
8Hzに設定される。また、ロングヘアー洗髪コースが
選択されている場合には、ロング用バルブ51を開成す
る。
【0053】これにより、上位置B1に変位された上ノ
ズルリンク5から、被洗髪者の額に近い部分に温水が吹
き付けられるので、被洗髪者の髪を根元部分から濡らす
ことができる。また、下ノズルリンク6から温水は、
主としてシンク3内に垂れ下がった被洗髪者のに吹き
付けられる。さらに、絡み防止ノズル11から噴射され
る温水が、被洗髪者の襟足部分に吹き付けられるので、
被洗髪者の髪を十分に濡らすことができる。したがっ
て、被洗髪者の髪は根元部分から先端に向けて十分に濡
らされて重くなるので、その後の行程において各ノズル
から噴射される温水の勢いで髪が持ち上がって絡み合っ
てしまうといったことはない。
【0054】また、ステップT5では、トリートメント
バルブ46が開成されて、貯湯タンク18から汲み出さ
れる温水にトリートメント液が混入される。これによ
り、被洗髪者の髪にトリートメント液が染み込んで、髪
がしっとりした状態となるので、髪の絡み合いを一層効
果的に防止することができる。ステップT5で上記各バ
ルブが開成されるとともにポンプ33が駆動されると、
ステップT3の判断に戻り、弱洗浄行程が開始されてか
ら予め定める時間t2が経過したか否かが判断される。
時間t2の経過前には、ステップT3の判断は否定され
てステップT1に移り、ステップT1、ステップT4、
ステップT5およびステップTの処理が繰り返され
る。
【0055】初期排水行程が開始されてから時間t2が
経過すると、ステップT3の判断が肯定されて弱洗浄行
程が終了され、弱洗浄行程に引き続いて本洗行程が開始
される。図6を参照して、本洗行程にはさらに、もみ本
洗行程、連続本洗行程および下本洗行程が含まれてい
る。もみ本洗行程では、ポンプ33の周波数が、ショー
トヘアー洗髪コースの場合には37.6Hzにされ、ロ
ングヘアー洗髪コースの場合には42.0Hzにされ
る。そして、上ノズル用バルブ49、下ノズル用バルブ
50、ロング用バルブ51(ロングヘアー洗髪コースが
選択されている場合)およびシャンプーバルブ45が開
成される。また、リンクモータ70が、0.2秒間オ
フ、1.4秒間正転、0.2秒間オフ、1.9秒間逆転
の周期を繰り返す態様で駆動されることにより、上ノズ
ルリンク5および下ノズルリンク6が小刻みに往復動し
ながら上位置と下位置との間を変位される。
【0056】たとえば24秒間のもみ本洗行程が行われ
ると、次に、たとえば12秒間の連続本洗行程が行われ
る。連続本洗行程では、シャンプーバルブ45が閉成さ
れるとともに、リンクモータ70が連続して正転され
る。これにより、上ノズルリンク5および下ノズルリン
ク6がそれぞれ連続して揺動および回動しつつ、被洗髪
者に向けて温水のみが吹き付けられる。
【0057】連続本洗行程に引き続いて、たとえば18
秒間の下本洗行程が行われる。下本洗行程は、特に被洗
髪者の後頭部およびシンク3内に垂れ下がった髪を洗浄
するための行程であり、上ノズル用バルブ49が閉じら
れるとともに、シャンプーバルブ45が再び開かれる。
そして、ロングヘアー洗髪コースの場合には、ポンプ周
波数が42.0Hzから42.9Hzに上げられて、よ
り強い噴射力の温水が被洗髪者の髪に吹き付けられる。
この下本洗行程が終了した後は、たとえば30秒間のも
み本洗行程が行われて、本洗行程が終了する。
【0058】本洗行程が終了すると、次に、第1すすぎ
行程が実行される。第1すすぎ行程には、下すすぎ行
程、連続すすぎ行程およびスポットすすぎ行程が含まれ
ている。下すすぎ行程では、ポンプ33の周波数が、シ
ョートヘアー洗髪コースの場合には37.6Hzにさ
れ、ロングヘアー洗髪コースの場合には42.9Hzに
される。そして、下ノズル用バルブ50およびロング用
バルブ51(ロングヘアー洗髪コースが選択されている
場合)が開成されて、主に被洗髪者の後頭部およびシン
ク3内に垂れ下がった髪がすすがれる。下すすぎ行程
は、たとえば30秒間行われる。
【0059】下すすぎ行程が終了すると、次に、たとえ
ば12秒間の連続すすぎ行程が行われる。連続すすぎ行
程では、上ノズルバルブ49が開成されるとともに、ロ
ングヘアー洗髪コースの場合にはポンプ周波数が42.
0Hzに下げられる。これにより、上ノズルリンク5、
下ノズルリンク6および固定ノズル10から噴射される
温水によって、被洗髪者の頭部および髪全体が万遍なく
すすがれる。
【0060】連続すすぎ行程に引き続いて、たとえば2
4秒間のスポットすすぎ行程が行われる。スポットすす
ぎ行程では、ショートヘアー洗髪コースの場合、ポンプ
周波数20.9Hzで1秒間駆動、ポンプ周波数43.
4Hzで1.2秒間駆動の周期を繰り返す態様でポンプ
33が駆動される。また、ロングヘアー洗髪コースの場
合、ポンプ周波数26.1Hzで1秒間駆動、ポンプ周
波数49.0Hzで1.2秒間駆動の周期を繰り返す態
様でポンプ33が駆動される。その結果、上ノズルリン
ク5、下ノズルリンク6および固定ノズル10から噴射
される温水に強弱がつけられて、被洗髪者に心地よいマ
ッサージ感を与えることができる。
【0061】連続すすぎ行程が終了すると、第1すすぎ
行程からトリートメント行程に移る。トリートメント行
程では、ポンプ33の周波数が、ショートヘアー洗髪コ
ースの場合には26.1Hzに弱められ、ロングヘアー
洗髪コースの場合には31.3Hzに弱められる。そし
て、トリートメントバルブ46が開成されて、温水中に
トリートメント液が混入されるとともに、0.2秒間オ
フ、1.4秒間正転、0.2秒間オフ、1.9秒間逆転
の周期を繰り返す態様で、リンクモータ70が駆動され
る。これにより、上ノズルリンク5および下ノズルリン
ク6が小刻みに往復動しながら上位置と下位置との間を
変位されるので、被洗髪者の髪にはトリートメント液を
十分に染み込ませることができる。トリートメント行程
は、たとえば24秒間行われる。
【0062】トリートメント行程が終了すると、たとえ
ば33秒間の第2すすぎ行程が行われる。第2すすぎ行
程では、トリートメントバルブ46が閉じられるととも
に、ポンプ2の周波数が、ショートヘアー洗髪コースの
場合には22.6Hzに弱められ、ロングヘアー洗髪コ
ースの場合には27.8Hzに弱められる。これによ
り、比較的弱い噴射力の温水が被洗髪者の頭部および髪
に吹き付けられて、被洗髪者の髪に付着した余分なトリ
ートメント液が除去される。そして、この第2すすぎ行
程終了後、リンクモータ70が駆動されて、上リンクノ
ズル15および下ノズルリンク6が下位置A1,A2に
変位されると、一連の洗髪動作が終了される。
【0063】以上のように、この実施形態によれば、下
ノズルリンク6の根元部分がクランク状に屈曲されて、
下ノズルリンク6と被洗髪者の髪との距離dが大きくさ
れている。これにより、下ノズルリンク6から噴射され
る温水が被洗髪者の髪に万遍なく当たるので、被洗髪者
の髪が絡み合うおそれが少なくなる。また、上ノズルリ
ンク5からの温水が被洗髪者の額に近い部分に噴射され
ている時には、下ノズルリンク6からの温水がシンク3
内に垂れ下がった被洗髪者の髪に噴射され、上ノズルリ
ンク5からの温水が被洗髪者の後頭部付近に噴射されて
いる時には、下ノズルリンク6からの温水が被洗髪者の
襟首付近に噴射されるようになっている。これにより、
上ノズルリンク5および下ノズルリンク6から噴射され
る温水で被洗髪者の髪が挟み込まれた状態になることが
ないから、被洗髪者の髪が絡み合うおそれを少なくする
ことができる。
【0064】さらに、弱洗浄行程では、上ノズルリンク
5からの温水が被洗髪者の額に近い部分に吹き付けら
れ、下ノズルリンク6からの温水が被洗髪者の襟首に吹
き付けられる。また、シンク3の前面壁の上部に設けら
れた絡み防止ノズル11から噴射される温水が、被洗髪
者の襟足部分に吹き付けられる。これにより、被洗髪者
の髪は根元部分から先端に向けて十分に濡らされて重く
なるので、各ノズルから噴射される温水の勢いで髪が持
ち上がって絡み合ってしまうといったことはない。
【0065】また、弱洗浄行程では、トリートメントバ
ルブ46が開成されて、噴射される温水中にトリートメ
ント液が混入される。これにより、被洗髪者の髪にトリ
ートメント液が染み込んで、髪がしっとりした状態とな
るので、髪の絡み合いを一層効果的に防止することがで
きる。この発明の一実施形態について説明したが、この
発明は上記の実施形態以外にも種々の形態で実施するこ
とが可能である。たとえば、上述の実施形態の説明にお
いて具体的に示した各数値は、各部の動作時間やポンプ
周波数の一例であり、適宜に増減されるとよい。
【0066】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
【0067】
【発明の効果】この発明によれば、被洗髪者の髪が絡み
合うのを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる自動洗髪機の洗髪動作時の状
態を簡略化して示す断面図である。
【図2】上記自動洗髪機の水路構造を示す図である。
【図3】この発明の作用効果について説明するための図
である。
【図4】駆動リンク機構の構成を示す模式図である。
【図5】上記自動洗髪機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図6】上記自動洗髪機の動作モードの流れの一例を示
す図である。
【図7】初期排水行程における処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図8】弱洗浄行程における処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
3 シンク 5 上ノズルリンク 6 下ノズルリンク 7,8 ノズル 9 駆動リンク機構 10 固定ノズル 11 絡み防止ノズル 33 ポンプ 36 インバータ 46 トリートメントバルブ 80 マイクロコンピュータ A1 下位置 B1 上位置 A2 下位置(第2位置に相当) B2 上位置(第1位置に相当)
フロントページの続き (72)発明者 坂根 鐵男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 野呂 勝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 長縄 充 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 西山 昭雄 大阪市中央区東心斎橋2丁目1番1号 タカラベルモント株式会社内 (56)参考文献 特許2520348(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 19/06 - 19/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被洗髪者の頭部を収容することのできるシ
    ンクと、 シンク内に固定配置され、洗髪動作初期の洗浄行程にお
    いて、被洗髪者の襟足部分に向けて温水を噴射し、被洗
    髪者の髪を根元部分から先端に向けて十分に濡らしてシ
    ンク内に垂れ下がらせる絡み防止ノズルと、 を含むことを特徴とする自動洗髪機。
  2. 【請求項2】被洗髪者の頭部を収容することのできるシ
    ンクと、 シンク内で略水平方向に延びており、周面に配置された
    複数のノズルから被洗髪者の襟首部分に向けて温水を噴
    射する下ノズルリンクと、 を含み、 上記下ノズルリンクの根元部分が、クランク状に屈曲さ
    れていることを特徴とする自動洗髪機。
  3. 【請求項3】被洗髪者の頭部を収容することのできるシ
    ンクと、 シンク内で被洗髪者の髪および頭部に温水を噴射する温
    水噴射手段と、 洗髪動作初期に、温水噴射手段から噴射される温水中に
    トリートメント液を混入させる初期トリートメント液混
    入手段と、 を含むことを特徴とする自動洗髪機。
  4. 【請求項4】被洗髪者の頭部を収容することのできるシ
    ンクと、 シンク内に設けられており、被洗髪者の額の近傍に温水
    を噴射する上位置と被洗髪者の後頭部付近に温水を噴射
    する下位置との間を変位可能な上ノズルリンクと、 シンク内に設けられており、シンク内に垂れ下がった被
    洗髪者の髪に温水を噴射する第1位置と被洗髪者の襟首
    部分に温水を噴射する第2位置との間を変位可能な下ノ
    ズルリンクと、上ノズルリンクからの温水が被洗髪者の額の近傍に噴射
    されている時には、下 ノズルリンクからの温水がシンク
    内に垂れ下がった被洗髪者の髪に噴射されるように 上ノ
    ズルリンクが上位置に位置した時に下ノズルリンク
    1位置に位置させ、上ノズルリンクからの温水が被洗髪
    者の後頭部付近に噴射されている時には、下ノズルリン
    クからの温水が被洗髪者の襟足部分に噴射されるように
    上ノズルリンクが下位置に位置した時に下ノズルリンク
    第2位置に位置させるようにし、上ノズルリンクから
    噴射される温水と下ノズルリンクから噴射される温水と
    によって、被洗髪者の髪が挟み込まれた状態にならない
    ように、上ノズルリンクおよび下ノズルリンクを変位さ
    せる駆動リンク機構と、 を含むことを特徴とする自動洗髪機。
  5. 【請求項5】被洗髪者の頭部を収容することのできるシ
    ンクと、 シンク内に設けられており、被洗髪者の額の近傍に温水
    を噴射する上位置と被洗髪者の後頭部に温水を噴射する
    下位置との間を変位可能な上ノズルリンクと、 洗髪動作初期に、上ノズルリンクを上位置に変位させる
    リンク駆動制御手段と、 を含むことを特徴とする自動洗髪機。
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