JP2520347B2 - 自動洗髪機 - Google Patents

自動洗髪機

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JP2520347B2
JP2520347B2 JP4232153A JP23215392A JP2520347B2 JP 2520347 B2 JP2520347 B2 JP 2520347B2 JP 4232153 A JP4232153 A JP 4232153A JP 23215392 A JP23215392 A JP 23215392A JP 2520347 B2 JP2520347 B2 JP 2520347B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、理髪店、美容院等で主
に使用される自動洗髪機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から被洗髪者の髪に洗浄水を噴射し
て洗髪を行う自動洗髪機が知られている(たとえば、特
公昭52−11248号公報参照)。このような自動洗
髪機は、一般に、貯湯タンクや被洗髪者の頭部の髪に洗
浄水を噴射するための頭部用ノズルを備えている。そし
て、貯湯タンクに温水を溜めた後、その溜めた温水を取
り出して頭部用ノズルに供給して洗髪を行う仕組みにな
っている。
【0003】ところが、上述の従来技術では、頭部付近
の髪は洗浄できるが、被洗髪者がいわゆるロングヘアー
のときに、髪の先方部を十分に洗浄することはできなか
った。そこで、本願出願人は、髪の先方部まで十分に洗
浄するために、頭部用ノズルに加えて先方部用ノズルを
設けた自動洗髪機を提案している(特願平4−4155
0)。
【0004】このような先願に係る自動洗髪機では、貯
湯タンクの温水がポンプで汲み出されて頭部用ノズルお
よび先端部用ノズルに供給される。そして、ロングヘア
ー洗髪時には頭部用ノズルおよび先方部用ノズルの両方
から温水が噴射されて頭部付近の髪および髪の先方部が
洗浄される。また、ショートヘアー洗髪時には頭部用ノ
ズルのみから温水が噴射されて、頭部付近の髪が洗浄さ
れる。
【0005】また、ロングヘアー洗髪時は、ショートヘ
アー洗髪時に比べて多量の温水が必要になる。しかし、
貯湯タンクには容量の制限があるために、最初に貯湯タ
ンクに満杯に温水を溜めておいても、洗髪の途中で温水
がなくなり洗髪を完全に終了させることができないおそ
れがあった。そこで、従来の自動洗髪機では、ロングヘ
アー洗髪時は洗髪を開始した後、貯湯タンクに継続的に
温水を補給し続けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、ロングヘアー洗髪時とショートヘアー洗髪時と
では、使用ノズル数に多少があるため、ロングヘアー洗
髪時にはノズルから相対的に弱い噴射力で温水が噴射さ
れ、ショートヘアー洗髪時にはノズルから相対的に強い
噴射力で温水が噴射される。すなわち、ロングヘアー洗
髪時とショートヘアー洗髪時とでは、洗浄力が異なると
いう欠点があった。
【0007】また、ロングヘアー洗髪時に継続的に温水
を貯湯タンクに補給していると、洗髪終了時には、温水
が貯湯タンク内に残ることになる。そして、貯湯タンク
内に残った温水は、すぐに使用されればよいが、次に洗
髪を行うまでにかなりの時間があくと、温水は徐々に冷
めてしまう。したがって、次に洗髪する場合は、貯湯タ
ンクに残った冷えた水を捨てて貯湯タンクを一旦空にし
てから温水を溜め直さなければならず、不経済であると
いう欠点があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、洗髪コースにかかわらず一定の洗浄力で洗
浄水を噴射することができるとともに、1回の洗髪で貯
湯タンク内の温水を使い切ることができる自動洗髪機を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の自動洗髪機は、被洗髪者の髪に洗浄
水を噴射して洗髪を行う自動洗髪機であって、洗髪に溜
める温水を溜めるための貯湯タンクと、洗髪時に洗髪に
用いる上記貯湯タンクからの温水を噴射するための洗浄
水噴射手段と、相対的に長い髪の毛を洗髪するためのロ
ングヘアー洗髪コースと相対的に短い髪の毛を洗髪する
ためのショートヘアー洗髪コースとを択一的に設定する
ための洗髪コース設定手段と、上記洗髪コース設定手段
でショートヘアー洗髪コースが設定されたとき上記貯湯
タンクの温水を第1の汲み出し力で汲み出して上記洗浄
水噴射手段に与え、ロングヘアー洗髪コースが設定され
たとき上記貯湯タンクの温水を第1の汲み出し力よりも
相対的に強い汲み出し力で汲み出して上記洗浄水噴射手
段に与える汲み出し制御手段とを含むことを特徴とする
ものである。
【0010】また請求項2記載の自動洗髪機は、請求項
1記載の自動洗髪機であって、さらに貯湯タンクに温水
を補給するための温水補給手段と、ロングヘアー洗髪コ
ースの洗髪開始後、所定のタイミングで上記温水補給手
段の動作を開始させ、ロングヘアー洗髪コースの洗髪終
了所定時間前に上記温水補給手段の動作を停止させる温
水補給制御手段とを含むことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の自動洗髪機によれば、被洗髪者
の髪の長さに対応した洗髪コースが洗髪コース設定手段
によって設定される。この洗髪コース設定手段でショー
トヘアー洗髪コースが設定されると、洗浄水噴射手段に
与えられる温水が汲み出し制御手段によって第1の汲み
出し力で汲み出される。また、ロングヘアー洗髪コース
が設定されると、洗浄水噴射手段に与えられる温水が汲
み出し制御手段によって第1の汲み出し力よりも強い第
2の汲み出し力で汲み出される。
【0012】つまり、ショートヘアー洗髪コースのとき
は洗浄水噴射手段の数が相対的に少なく、ロングヘアー
洗髪コースのときは洗浄水噴射手段の数が相対的に多く
なる。しかし、ロングヘアー洗髪コースのときはより強
い汲み出し力で温水が汲み出されるから、いずれの洗髪
コースでも一定の噴射力で温水を噴射させることができ
る。このため、洗髪時における洗浄力を一定にして洗髪
を行うことができる。
【0013】また、請求項2記載の自動洗髪機によれ
ば、ロングヘアー洗髪コースが開始された後、所定のタ
イミングになると、温水補給制御手段からの信号に応答
して温水補給手段の動作が開始される。そして、洗髪が
進行し、洗髪の終了の所定時間前になると、温水補給制
御手段からの信号に応答して温水補給手段の動作が停止
される。この洗髪終了の所定時間前とは、たとえばその
残り時間で貯湯タンク内に溜まっている温水がほぼ空に
なる時点である。
【0014】すなわち、従来のように洗髪の終了まで温
水の補給が継続されるのではなくて、残り時間で貯湯タ
ンク内の温水がほぼ空になる時点で温水の補給が停止さ
れる。このため、洗髪終了時には貯湯タンク内に温水が
残ることがない。
【0015】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例の自
動洗髪機の外観斜視図である。この自動洗髪機は、キャ
ビネット1によってその外観形状が形成されており、キ
ャビネット1の上面中央には、頭部を挿入するための入
口2が形成されている。入口2の内部には、頭部および
髪が収納される後述する水槽が配置されている。
【0016】入口2には、被洗髪者の顔面部周囲を覆う
フード3が取り付けられている。フード3は、入口2を
大きく開いた開成状態と、入口2を小さくすぼめた図示
の閉成状態とに開閉可能にされており、使用時に顔面を
露出させるための切除部4が形成されている。切除部4
の周縁には、顔面に弾力的に接触し、水槽内から飛沫す
る水滴が被洗髪者の顔面にかかるのを防止するフェイス
シール5が配置されている。フェイスシール5が切除部
4の周縁から突出する突出量は、3つの調整ノブ6によ
って調整可能にされている。
【0017】キャビネット1の上面のたとえば右中央に
は、操作パネル7が配置されており、操作パネル7に
は、後述するように、種々の操作キーや表示器が配列さ
れている。また、キャビネット1の上面には、自動洗髪
機を操作する美容師等が洗髪の仕上げ時等に用いるハン
ドシャワー8が、抜き出し可能に備えられている。上記
操作パネル7の奥には、ハンドシャワー8からの冷水お
よび温水の流出/停止を操作するとともに、それぞれの
流量を調整するためのノブ9,10が備えられている。
【0018】さらに、キャビネット1の左奥には、シャ
ンプー収納箱11およびトリートメント収納箱12が備
えられており、これら収納箱11,12内のシャンプー
液および/またはトリートメント液は、後述するよう
に、自動的に洗浄水に混入される。また、キャビネット
1の右手前のコーナ部には、面取側面13が形成されて
いる。この面取側面13は、美容師等がハンドシャワー
8を操作する際に、被洗髪者により近づけ、ハンドシャ
ワー8を操作しやすいように形成されたものである。
【0019】図2は操作パネルの構成を示す平面図であ
る。操作パネル7は、大きくは給湯関係ブロック部2
0、運転コース関係ブロック部30および補助キーブロ
ック部40に区分される。給湯関係ブロック部20に
は、給湯キー21、給湯キー21のオン/オフを示す給
湯キーランプ21L、複数のランプでできたスタンバイ
表示器23および7セグメント表示器で構成されたタン
ク温度表示器24が備えられている。給湯キー21は、
後述するタンクへの給湯の開始/停止を指示するための
キーである。給湯キー21がオンされると、後述する水
槽内のノズルリンクが上位置に移動して停止し、タンク
への給湯が始まる。給湯中は、スタンバイ表示器23の
複数のランプが順次点灯および消灯を繰り返して給湯中
であることを表示する。そして、タンク内に所定量の温
水が満たされると、スタンバイ表示器23の全てのラン
プが点滅して、タンクへの給湯が完了したことが表示さ
れる。また、タンク温度表示器24によってタンク内に
満たされた温水の温度が表示される。なお、タンク温度
表示器24は、トラブルモニタ表示も兼用しており、エ
ラー表示(E表示)を示し得る。例えば、タンク内の温
水の温度が所定温度以上の場合は「E1」、タンクが空
の場合は「EP」等の表示を行う。
【0020】運転コース関係ブロック部30には、ショ
ート・ミディアムヘアー洗髪コース選択兼スタートキー
31、キーランプ31L、ロングヘアー洗髪コース選択
兼スタートキー32およびキーランプ32Lが設けられ
ている。つまり、洗髪コースを選択するための選択キー
と、スタートキーとが兼用されている。このため、自動
洗髪機を操作する美容師等は、例えばショート・ミディ
アムヘアー洗髪コース(以下、「ショートコース」とい
う)の運転を行う場合には、ショート・ミディアムヘア
ー洗髪コース選択兼スタートキー31を押すだけでよ
い。そうすれば、ショートコースが選択され、その選択
されたショートコースの運転が開始される。また同様
に、ロングヘアー洗髪コース選択兼スタートキー32が
押されると、ロングヘアー洗髪コース(以下、「ロング
コース」という)が選択され、ロングコースの運転が開
始される。このように、コース選択キーとスタートキー
とを兼用すると、1度のキー操作で所望の洗髪コースの
操作を開始でき、操作性がよいという利点がある。
【0021】本実施例では、このショート・ミディアム
ヘアー洗髪コース選択兼スタートキー31およびロング
ヘアー洗髪コース選択兼スタートキー32が洗髪コース
設定手段に相当する。さらに、運転コース関係ブロック
部30には、終了までの所要時間を「分」表示するため
の残り時間表示器33、経過状態表示器34、シャンプ
ーコース、プレーンリンス(P・リンス)コース、トリ
ートメント(トリート・M)コースおよびこれらコース
を全て行うフルコースといった洗髪コースの種類を選択
するための洗髪コース選択キー35、および洗髪コース
選択キー35によって選択された洗髪コースの種類を表
すためのコース種類表示器36が配置されている。
【0022】補助キーブロック部40には、運転コース
終了時に報知される電子メロディ音による曲目またはブ
ザー音を選択するための曲目選択キー41、電子メロデ
ィ音またはブザー音の音量を調整するための音量調整キ
ー42、水圧選択キー43、水圧選択キー43によって
選択された水圧を表示するための表示ランプ43L、後
述するノズルリンクを手動で揺動させるためのリンク揺
動キー44およびリンク揺動キー44のオン/オフ状態
を表示するためのキーランプ44L、タンク内の水を排
水するための排水キー45および排水キー45のオン/
オフ状態を表示するためのキーランプ45Lが備えられ
ている。
【0023】図3は自動洗髪機の部分縦断側面図、図4
は図3のIV−IV線横断平面図である。図3、4を参照し
て、自動洗髪機の内部構成について説明する。図3にお
いて、水槽51の上部には洗髪時に被洗髪者の頭部Hを
背面状態で挿入できるように、開口53が形成されてお
り、底面には排水口51aが形成されている。この水槽
51は、頭部Hが挿入されたときに、頭部Hから垂れ下
がる髪HAが長い、いわゆるロングヘアーであっても、
ロングヘアーHAの先端が水槽51の底に溜まらず、自
然に垂れ下がることができる程度の深さにされている。
例えば、水槽51の深さは約50cmとされている。
【0024】水槽51の上方位置には、頭部用ノズルリ
ンク(以下、「上ノズル用リンク」という。)55が設
けられており、上ノズル用リンク55は、支点56を中
心に矢印A1の角度範囲内で揺動自在にされている。上
ノズル用リンク55は、後で詳述するように、頭部Hに
沿うように略半円弧状に形成されており、その端部が水
槽51の側壁に回動自在に取り付けられいる。この上ノ
ズル用リンク55には、複数個のノズル57が頭部H方
向へ向けて配列されている。そして、使用時には、ノズ
ル57から噴射される洗浄水により、頭部Hおよび髪H
Aの根元部分を洗うことができるとともに、洗浄水の噴
射により頭皮をマッサージできるようになっている。
【0025】また、水槽51には、襟足用ノズルリンク
(以下、「下ノズル用リンク」という。)58がA2の
角度範囲内で回動自在に設けられている。下ノズル用リ
ンク58には、複数個のノズル59が固着されており、
ノズル59から噴射される洗浄水により、A2の角度範
囲内で髪HAの根元部および襟足部を洗浄できる仕組み
になっている。
【0026】さらに、水槽51の相対的に下方位置の前
後の内壁には、主として髪HAが長いときに、その先端
部分(以下「ロング毛髪部」という)を洗浄するための
3つの固定式ノズル60a,60b,60cが配列され
ている。この各ノズル60a,60b,60cの配列状
態を詳述すると、図4のように、水槽51の後部内壁
に、1つの固定式ノズル60aが取り付けられており、
水槽51の前部内壁に、一対の固定式ノズル60b,6
0cが取り付けられている。これら一対の固定式ノズル
60bおよび60cは、水平方向に配列されている。こ
のように、固定式ノズル60a,60b,60cを前後
の内壁に配置することにより、ロング毛髪部を櫛でとく
ように洗髪できる。
【0027】なお、固定式ノズル60a,60b,60
cは、水槽51の内壁の左右に配置し、内壁の前後には
配置しないようにしてもよい。水槽51の上部には、フ
ード3が備えられている。フード3は、支点13を中心
に矢印A3方向へ開閉自在にされている。使用開始前に
は、フード3を開成して、頭部Hを背面状態で水槽51
の開口53へ挿入した後、フード3を閉成する。フード
3の切除部4の周縁には、前述したように、柔軟性のあ
る弾性材でできたフェイスシール5が装着されており、
フード3を閉成すると、被洗髪者の顔面にはフェイスシ
ール5が当接する。よって、水槽51内から飛沫する水
滴が被洗髪者の顔面に飛沫するのが防止される。
【0028】図5は上ノズル用リンクの詳細な構成を示
す正面図である。上ノズル用リンク55は、洗髪時に挿
入される頭部に沿うように形成された略半円弧状の水管
551と、水管551の一端を水槽の側壁511に支持
する支持手段552とを含んでいる。支持手段552
は、水管551の一端に連結部材553により連結され
た軸パイプ554を有している。この軸パイプ554
は、水槽の側壁511に貫通されており、当該側壁51
1の外側に突出している。また、軸パイプ554の周囲
は、水槽の側壁511に固着されたハウジング555に
よって囲まれており、ハウジング555と軸パイプ55
4との間には、ハウジング555に対して軸パイプ55
4が回転自在に保持されるように、ベアリング556が
嵌められている。
【0029】軸パイプ554の外側先端には、ロータリ
ジョイント557が連結されており、ロータリジョイン
ト557には図示しない洗浄水供給管が連結され、ロー
タリジョイント557、軸パイプ554および連結部材
553を経て水管551へ洗浄水が供給されるようにな
っている。そして、水管551に所定間隔で配列された
複数個のノズル57から洗浄水が頭部に向かって噴射さ
れる。
【0030】また、軸パイプ554の外側先端部には、
プーリ558が固着されている。プーリ558には、後
述する駆動力が伝達され、プーリ558が所定の角度範
囲A1内で正転および逆転されることにより、軸パイプ
554が回動され、それに連結された水管551が所定
角度範囲A1内で揺動される。なお、水管551の他端
部は自由端とされ、保持されていない。
【0031】このように、上ノズル用リンク55の水管
551の一端のみを水槽の側壁511に保持するように
し、水管551の他端は自由状態とした、いわゆる片持
ち支持構造にすると、製造時の組み立て作業が向上す
る。というのは、水管551の両端をそれぞれ水槽の側
壁の両側に回動自在に取り付ける場合、両側保持部の中
心軸線を合わせなければならず、側壁に取付孔を形成す
る場合、精度よく行わねばならない。また、両側の保持
部材がそれぞれ必要で、部品点数が多くしかも組み立て
にも時間がかかる。これに対し、上述のような片持ち支
持とすれば、片側だけの保持部材でよく、しかも中心軸
合わせの必要がないので、組み立て時の作業性が向上さ
れる。
【0032】もっとも、上ノズル用リンク55を必ずし
も片持ち支持構造にしなければならないわけではない。
例えば、水管551の両端が水槽の側壁でそれぞれ回動
自在に支持された、いわゆる両持ち支持構造の頭頂部用
ノズルリンクを用いてもよい。図6は下ノズル用リンク
の具体的な構成を示す斜視図である。下ノズル用リンク
58は、先端が閉じられ、略直線状に伸びる水管581
を有しており、水管581の根元部は水槽の側壁511
を貫通して外側へ突出している。水管581の根元部と
水槽の側壁511との間には、当該側壁511に固着さ
れたハウジング582と、ハウジング582と水管58
1の根元部との間に介入されたベアリング583とが備
えられている。この結果、水管581は、水槽の側壁5
11に対して回動自在に取り付けらている。水槽の側壁
511から外側へ突出する水管581の根元部には、ロ
ータリジョイント584が連結されており、ロータリジ
ョイント584には、図示しない洗浄水供給管が連結さ
れている。その結果、ロータリジョイント584を介し
て水管581へ洗浄水が供給可能になっている。供給さ
れた洗浄水は、水管581に配列された複数のノズル5
9から噴射される。
【0033】また、水槽の側壁511から外側へ突出す
る水管581の根元部には、プーリ585が固着されて
おり、プーリ585には、回転中心から偏心した位置に
突軸586が形成されている。後述するように、突軸5
86に駆動力が与えられると、プーリ585が回動し、
それに伴い水管581が回動する。それにより、水管5
81に配置された複数のノズル59の噴射方向を変える
ことができる。
【0034】図7は上ノズル用リンクと下ノズル用リン
クとを駆動させるための駆動機構の図解図である。本実
施例においては、図7から明らかなように、上ノズル用
リンク55および下ノズル用リンク58の2つのノズル
リンクが1つの正逆転可能なリンクモータ71によって
駆動されるようになっている。すなわち、上記駆動機構
は、リンクモータ71と、リンクモータ71のモータ軸
72に取り付けられた比較的短かなアーム73と、上ノ
ズル用リンク55のプーリ558と下ノズル用リンク5
8のプーリ585との間で掛巻された無端状のプーリベ
ルト75と、一端がアーム73の先端に連結され、他端
が下ノズル用リンク58のプーリ585の回転中心から
偏心した位置に備えられた突軸586に連結されたリン
ク棒74とから構成されている。
【0035】このような構成にしたので、リンクモータ
71が回転すると、アーム73が回転し、その回転力は
リンク棒74の上下運動に変換される。リンク棒74の
上下運動は、下ノズル用リンク58のプーリ585を一
定角度範囲A2内で往復運動させる。したがって、下ノ
ズル用リンク58の水管585は一定角度A2の範囲内
で往復回動運動する。また、この下ノズル用リンク58
のプーリ585の往復回動運動は、プーリベルト75を
介して上ノズル用リンク55のプーリ558へ伝達され
る。したがって、上ノズル用リンク55のプーリ558
も一定角度範囲A1内で回動し、その結果、上ノズル用
リンク55の水管551は、一定角度A1の範囲内で揺
動する。
【0036】また、プーリ585に関連して近接センサ
が備えられている。すなわち、プーリ585の周縁付近
の所定位置には、磁石片MGが埋設されている。また、
プーリ585の周縁付近に対向して予め定める2ヶ所
に、それぞれ頭頂部用ノズルリンク55の上位置を検知
する第1のリードスイッチMS1、および頭頂部用ノズ
ルリンク55の下位置を検知する第2のリードスイッチ
MS2が配置されている。
【0037】プーリ585が回動して埋設された磁石片
MGが第1のリードスイッチMS1と対向する位置にな
ったとき、頭頂部用ノズルリンク55が図示の上位置に
なるように調整されている。またプーリ585が回動し
て埋設された磁石片が第2のリードスイッチMS2と対
向する位置になったとき、頭頂部用ノズルリンク55が
下位置になるように調整されている。
【0038】このような構成により、リンクモータ71
を駆動して上ノズルリンク55を揺動させたときに、第
1のリードスイッチMS1が上ノズルリンク55の上位
置を検知すると、リンクモータ71の駆動を停止して上
ノズルリンク55を上位置で止めることができる。一
方、上ノズルリンク55の揺動時に、第2のリードスイ
ッチMS2が上ノズルリンク55の下位置を検知する
と、リンクモータ71の駆動を停止して上ノズルリンク
55を下位置で止めることができる。
【0039】なお、上述の近接センサはプーリ585で
はなく、プーリ585に関連して設けられていてもよ
い。図8は自動洗髪機の水路図である。外部の給水管か
ら供給される水は、ストップバルブ81C、ストレーナ
82Cおよび逆止弁83Cを経てミキシングバルブ84
に与えられる。また、外部の給湯管から供給される湯
は、ストップバルブ81H、ストレーナ82Hおよび逆
止弁83Hを経てミキシングバルブ84に与えられる。
そして、ミキシングバルブ84において、水と湯とが混
合され適当な温水にされる。この温水は、貯湯バルブ8
5が開かれると、ミキシングバルブ84に接続された貯
湯管86を介して貯湯タンク87へ供給される。また、
ミキシングバルブ84の温水は、シャワーバルブ88が
開かれると、ハンドシャワー8から噴射される。
【0040】貯湯タンク87は、本実施例では例えば容
量40リットルのタンクである。貯湯タンク87内に
は、下限水位センサ89、中間水位センサ89aおよび
上限水位センサ90が備えられており、この3つの水位
センサ89、89aおよび90の出力信号に基づいて、
タンク87内の水量がほとんどなくなったか、または中
くらいになったか或いは一杯になったかの検出が可能に
されている。また、貯湯タンク87の例えば下方位置に
は、タンク87内の水温を検知する第1の水温検知サー
ミスタTh1が備えられており、タンク87内に貯留さ
れた温水の温度が検知可能にされている。
【0041】そして、貯湯タンク87の上方位置には、
水槽51の排水口51aに接続された排水管91に接続
するオーバフロー管92が備えられており、タンク87
内に貯留限界以上の温水が供給されると、オーバフロー
管92によって過供給された温水が排水管91に導か
れ、外部に排水される。貯湯管86とミキシングバルブ
84との接続部には、ミキシングバルブ84で混合され
た温水の温度を検知する第2の水温検知サーミスタTh
2が備えられており、ミキシングバルブ84で混合され
た温水の温度が洗髪に適した温度範囲内にあるか否かが
検知可能とされている。そして、貯湯管86には、オー
バフロー管92に接続する捨水管93が、貯湯管86か
ら枝分かれするかたちで接続されており、捨水管93の
途中部には、捨水バルブ94が備えられている。そし
て、水温検知サーミスタTh2により、ミキシングバル
ブ84の温水の温度が洗髪に適した温度範囲外であると
検知されると、捨水バルブ94が開かれる。そうする
と、洗髪に適さない温度の温水は、捨水管93によりオ
ーバフロー管92に導かれ、オーバフロー管92から排
水管91を経て外部に排水される。
【0042】また、貯湯タンク87の下方位置は、流出
管96を介して、インバータ106により仕事量が可変
可能とされたポンプ95の吸込側に接続されている。ポ
ンプ95が駆動されると、タンク87に貯留された温水
は流出管96を通ってポンプ95に吸い込まれる。ポン
プ95の吐出側には、上ノズル用バルブ96Aを介して
上ノズル用リンク55が、下ノズル用バルブ96Bを介
して下ノズル用リンク58が、ロング用バルブ97を介
してロング毛髪用の固定式ノズル60a,60b,60
cがそれぞれ独立して接続されている。また、排水バル
ブ98を介して排水管91にも接続されている。
【0043】それゆえ、ロング用バルブ97および排水
バルブ98が閉じ、上ノズル用バルブ96Aおよび下ノ
ズル用バルブ96Bが開いている場合には、ポンプ95
に吸い込まれた温水はバルブ96A,96Bを介して上
ノズル用リンク55および下ノズル用リンク58にそれ
ぞれ与えられ、各ノズル用リンク55,58に配列され
た複数個のノズル57,59から勢いよく噴射される。
一方、上ノズル用バルブ96A、下ノズル用バルブ96
Bおよび排水バルブ98が閉じ、ロング用バルブ97が
開いている場合には、ポンプ95に吸い込まれた温水は
ロング毛髪用の固定式ノズル60a,60b,60cか
ら勢いよく噴射される。
【0044】また、上ノズル用バルブ96A、ロング用
バルブ97および排水バルブ98が閉じ、下ノズル用バ
ルブ96Bが開いている場合には、ポンプ95に吸い込
まれた温水は下ノズル用リンク58のノズル59から噴
射されるから、洗髪時において襟足部のみを洗浄するこ
とができる。さらに、排水バルブ98が閉じられ、上ノ
ズル用バルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよびロ
ング用バルブ97が開いている場合には、上ノズル用リ
ンク55のノズル57、下ノズル用リンク58のノズル
59およびロング毛髪用の固定式ノズル60a,60
b,60cの3種類のノズルから温水が噴射される。一
方、排水バルブ98が開いている場合には、上ノズル用
バルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよびロング用
バルブ97は閉じ、ポンプ95に吸い込まれた温水は排
水管91から排水される。
【0045】上記3種類のノズル57,59および60
a,60b,60cから噴射された温水は、水槽51内
に受け止められ、水槽51の排水口に配置された排水ト
ラップ99を経て排水管91に排水される。排水トラッ
プ99は、従来公知の構造を有しており、水槽51内の
悪臭の発生を防止すると共に、水槽51内に落下した髪
が排水管91へ流れ出るのを阻止するためのものであ
る。
【0046】流出管96には、シャンプー収納箱11に
接続される枝管100と、トリートメント収納箱12に
接続される枝管101とがそれぞれ接続されている。枝
管100の途中部には、シャンプーバルブ102および
量調整用バルブ103が、枝管101の途中部には、ト
リートメントバルブ104および量調整用バルブ105
がそれぞれ備えられている。それゆえ、ポンプ95の作
動中に、シャンプーバルブ102が開かれると、枝管1
00が負圧となり、シャンプー収納箱11に収納された
シャンプー液が枝管100から流出管96内へ流れ込
み、貯湯タンク87から取り出される温水にシャンプー
液が混入される。同様に、ポンプ95の作動中に、トリ
ートメントバルブ104が開かれると、枝管101が負
圧となり、トリートメント収納箱12に収納されたトリ
ートメント液が枝管101を流れる温水中に混入され
る。
【0047】したがって、シャンプーバルブ102また
はトリートメントバルブ104を操作し、かつ量調整用
バルブ103または105を調整することにより、3種
類のノズル57,59および60a,60b,60cか
ら噴射される洗浄水中にシャンプー液またはトリートメ
ント液を混入できる。なお、バルブ85,94,96
a、96b,97,98,102,104は電磁弁が使
用されている。
【0048】図9は自動洗髪機の制御回路の構成を示す
ブロック図である。制御回路には、制御中枢としてのマ
イクロコンピュータ110が備えられていて、このマイ
クロコンピュータ110に各種スイッチやセンサの信号
が与えられ、その信号に基づいてマイクロコンピュータ
110から種々の素子や装置へ制御信号が出力される。
【0049】具体的には、図2に示す操作パネル7に備
えられた各種キーの押圧に応答して、対応するキースイ
ッチ群等111から信号がマイクロコンピュータ110
に入力される。また、図8に示すサーミスタTh1,T
h2の検知温度、水位センサ89,89aおよび90の
出力、フード3の閉成状態を検出するフードスイッチ1
12の出力、図7に示すリードスイッチMS1,MS2
からの上ノズル用リンク55の揺動位置検出出力が、マ
イクロコンピュータ110に入力される。
【0050】そして、マイクロコンピュータ110は、
上述の各入力信号に基づいて、操作パネル7に備えられ
たタンク温度表示器24および残り時間表示器33へセ
グメント信号を出力する。同時に、タンク温度表示器2
4および残り時間表示器33ならびに行程および状態表
示用発光ダイオード117(この発光ダイオード117
は、図2に示した操作パネル7における21L,23,
31L,32L,34,36,43L,44L,45L
等である。)へコントロール信号を出力する。また、行
程および状態表示用発光ダイオード117へは、発光ダ
イオード出力を出力する。
【0051】また、マイクロコンピュータ110は、図
9に示す貯湯バルブ85、捨水バルブ94、上ノズル用
バルブ96A、下ノズル用バルブ96B、ロング用バル
ブ97、排水バルブ98、シャンプーバルブ102、ト
リートメントバルブ104および図8に示すリンクモー
タ71へ制御信号を出力し、これらのバルブおよびモー
タを制御する。
【0052】さらに、マイクロコンピュータ110は、
図9に示すインバータ106を制御して、ポンプ95を
所定の仕事率で駆動させる。さらにまた、メロディIC
118を制御して、所望のメロディ音を必要に応じて出
力させる。図10は自動洗髪機における洗髪運転時の関
連要素の動作/非動作を表すタイミングチャート、図1
1は洗髪コース毎の各洗髪モードの動作時間を表すタイ
ミングチャート、図12は給湯モードにおける制御内容
を示すフローチャート、図13,図14および図15な
らびに図16は洗髪モードにおける制御内容を示すフロ
ーチャートである。
【0053】まず、図10を参照して、ショートコース
洗髪運転時における洗髪行程の流れの概略を説明する。
図10に示すように、電源がONされると、待機モード
に入る。その後、給湯キー21がON操作されると、貯
湯バルブ85が開いて給湯モードに入り、その後スタン
バイモードに入る。そして、たとえばショートコース洗
髪運転がスタートされると、ショートヘアーコースに則
した洗髪モードに入り、順次初期排水(連続)→弱洗浄
(連続)→予洗(もみ)→本洗(下のみ→もみ→連続→
スポット→もみ)→すすぎ1(下のみ→連続→スポット
→もみ)→トリートメント(連続)→すすぎ2(連続)
といった行程を経て洗髪が終了する。また、ロングヘア
ーコース洗髪運転がスタートされると、ロングヘアーコ
ースに則した洗髪モードに入り、上記ショートヘアーコ
ースと同様の行程を経て洗髪が終了する。
【0054】給湯中に、給湯キー21を押すと一時停止
し、再び給湯キー21を押すと再スタートする。また、
一時停止中に給湯キー21を2秒以上押し続けると待機
モードに戻る。洗髪運転中に、ショート・ミディアムヘ
アー洗髪コース選択兼スタートキー31あるいはロング
ヘアー洗髪コース選択兼スタートキー32を押すと一時
停止し、運転していたショートコースあるいはロングコ
ースに対応するキーランプ31L,32Lが点灯に変わ
る。また、点灯しているキーランプに対応する洗髪コー
ス選択兼スタートキー31あるいは32の再押で再スタ
ートし、一時停止中にスタートキー31あるいは32を
2秒以上押し続けると待機モードに戻る。ただし、洗髪
運転を開始して「初期排水、弱洗浄」の間なら、スター
トキー31あるいは32を押すと一時停止し、キーラン
プ31Lあるいは32Lがともに点灯に変わる。つま
り、「初期排水、弱洗浄」の間のみショートコースある
いはロングコースの変更が可能である。このように、
「初期排水、弱洗浄」の間、すなわちタンクの水位が洗
浄可能な範囲内にのみコース変更を可能にすることで、
途中でコースを変更しても、決められた水量のなかで洗
髪を完了することができる。
【0055】次に、図12を参照して、給湯モードの流
れについて詳細に説明する。給湯がスタートすると、被
洗髪者の頭搭載時において被洗髪者がロングヘアーの場
合、水槽51の下部に髪を垂らすのに上ノズル用リンク
55が邪魔にならないように、まずリンクモータ71を
正転(以下、「右回転」という。)して上ノズル用リン
ク55を上方に揺動させ、リードスイッチMS1によっ
て上ノズル用リンク55の上位置が検出されると、リン
クモータ71が停止されて上ノズル用リンク55が上位
置で停止させられる(図10の*9参照)。
【0056】そして、図12に示すように、ステップS
1において、貯湯バルブ85をOFFさせた状態で、ミ
キシングバルブ84により給水管から供給された水と、
給湯管から供給された湯とを混合し、ステップS2で、
第2の水温検知サーミスタTh2の出力信号に基づき、
ミキシングバルブ84で混合された温水の温度Teが洗
髪に適した温度範囲(たとえば、36℃<Te<42
℃)であるか否かが判断される。
【0057】ステップS2において、ミキシングバルブ
84で混合された温水の温度Teが上記温度範囲以外で
あると判断されると、ステップS3に移行する。ステッ
プS3では、ミキシングバルブ84で混合された温水の
温度Teが上記温度範囲以内になるまで、捨水バルブ9
4がONされ、温水が捨水管93から外部に排水され
る。一方、ミキシングバルブ84で混合された温水の温
度Teが上記温度範囲内であると判断されると、ステッ
プS4で捨水バルブ94がOFFされたまま、ステップ
S5に移行する。ステップS5では、下限水位センサ8
9からの出力信号に基づき、貯湯タンク87内の温水の
水位が下限L以下であるか否かが判断される。
【0058】ステップS5において、貯湯タンク87内
の温水の水位が下限L以下であると判断されると、ステ
ップS8に移行する。一方、貯湯タンク87内の温水の
水位が下限L以上であると判断されると、ステップS6
に移行する。ステップS6では、水温検知サーミスタT
h1の出力信号に基づき、貯湯タンク87内の温水の温
度が所定温度(たとえば、35℃)以下であるか否かが
判断される。
【0059】ここで、貯湯タンク87内の温水の温度が
所定温度以下であると判断されると、ステップS7に移
行する。ステップS7では、貯湯タンク87内の温水の
水位が下限L以下になるまで、排水バルブ98およびポ
ンプ95がONされ、温水が流出管96および排水管9
1を介して外部に排水される。一方、貯湯タンク87内
の温水の温度が所定温度以上であると判断されると、ス
テップS8に移行する。
【0060】ステップS8に移行すると、ステップS9
で上限水位センサ90の出力信号に基づき、貯湯タンク
87内の温水の水位が上限Hに到達したか否かが判断さ
れるまで、排水バルブ98およびポンプ95をOFFと
したまま、貯湯バルブ85がONされ、温水が貯湯タン
ク87内に貯留される。そして、ステップS9におい
て、貯湯タンク87内の温水の水位が上限Hに到達した
と判断されると、ステップS10に移行し、貯湯バルブ
85がOFFされて給湯が終了する。
【0061】このように、給湯モードにおいては、ミキ
シングバルブ84を通過した温水が洗髪に不適当な温度
範囲であれば、貯湯タンク87へは給湯されず、外部に
排水されるので、貯湯タンク87内の温水温度の安定を
図ることができる。図13,図14および図15ならび
に図16を参照して、洗髪モードの流れについて詳細に
説明する。洗髪モードがスタートすると、ステップS1
1およびS12で貯湯タンク87内の温水の水位および
温度が検知されるとともに、ステップS13およびS1
4でキー入力を待ち、キー入力が処理される。
【0062】そして、ステップS15で行程内容を読込
み、図10に示した洗髪モードの各行程に対応する行程
カウントのカウントが行われ、ステップS16で、ステ
ップS15でカウントされた行程カウントが13である
か否かが判断される。ステップS16では、ステップS
15でカウントされた行程カウントが13であるか否か
が判断される。この結果、行程カウントが13であれば
ステップS17に移行する。
【0063】ステップS17では、ステップS18で時
間Tがt1経過したと判断されるまで初期排水動作が行
われる。ここで、初期排水とは、流出管96、ポンプ9
5、上ノズル用リンク55および下ノズル用リンク58
内等に最初に溜まっている水(この水は、貯湯タンク8
7内の温水とは異なり、通常は冷めた水である。)を排
水することである。初期排水行程に入ると、図10のよ
うに、初期排水時において上ノズル用リンク55から噴
射される冷めた水ができるだけ被洗髪者の頭部にかから
ないように、まずリンクモータ71が右回転させられて
上ノズル用リンク55が揺動され、第2のリードスイッ
チMS2によって上ノズル用リンク55の下位置が検出
された時点で、リンクモータ71が停止させられて上ノ
ズル用リンク55が下位置で止められる(*10参
照)。そして、周波数f(例えば7Hz)をもってポン
プ95が駆動されながら、上ノズル用バルブ96Aおよ
び下ノズル用バルブ96BがONされて、初期排水が行
われる。
【0064】ステップS18で初期排水の動作時間Tが
t1経過している、すなわち初期排水が終了したと判断
されると、図16のステップS21に移行する。ステッ
プS21では、行程カウントがディクリメントされる。
行程カウントがディクリメントされると、ステップS7
3に移行してインバータ106が異常か否かが判断され
る。この結果、インバータ106の異常が判断されると
トラブルモニタモードに移行し、表示器24でエラー表
示(E)される。
【0065】一方、インバータ106が正常であると判
断されると、ステップS75で洗髪運転が続行されると
ともにタイムカウントが継続されて、ステップS11に
戻る。上記の初期排水動作が終了すると、ステップS3
4に移行する。ステップS34では、ステップS15で
行程カウント12がカウントされたか否かが判断され
る。この結果、カウントされたと判断されると、ステッ
プS35に移行し、ステップS36で時間Tがt3経過
したと判断されるまで弱洗浄が行われる。
【0066】弱洗浄行程に入ると、図10のように、周
波数f(例えば、ショートコース:24Hz、ロングコ
ース:30Hz)をもってポンプ95が駆動されなが
ら、ショートコースの場合は、上ノズル用バルブ96A
および下ノズル用バルブ96BがONされるとともに、
第1のリードスイッチMS1によって上ノズル用リンク
55の上位置が検出されるまで、リンクモータ71を右
回転させ、リードスイッチMS1によって上ノズル用リ
ンク55の上位置が検出された時点で、リンクモータ7
1が停止されて、一定時間上ノズル用リンク55が上位
置で止められて弱洗浄が行われる(*11参照)。ま
た、ロングコースの場合は、上記バルブの他にロング用
バルブ97がONされて、弱洗浄が行われる。
【0067】このように、ポンプ95が駆動される周波
数fがショートコースとロングコースとで異ならせてい
るのは、ショートコースとロングコースとでは使用され
るノズル数が異なるためである。すなわち、ショートコ
ース洗髪時には、水槽51の下部に髪が垂れることがな
いためにロング用バルブ97はOFFされており、ロン
グコース洗髪時には、水槽51の下部に髪が垂れるので
髪の先端部を洗浄するためにロング用バルブ97がON
されているので、固定式ノズル60a,60b,60c
の数だけロングコースの方が使用ノズル数が多くなる。
【0068】そうすると、同じ周波数でポンプ95を駆
動していたのでは、ショートコース洗髪時では洗浄水の
噴射力は相対的に強く、ロングコース洗髪時では洗浄水
の噴射力が相対的に弱くなるので、これを調整するため
にロングコース洗髪時にはショートコース洗髪時よりも
大きな周波数でポンプ95を駆動している。すなわち、
使用されるノズルに洗浄水が相対的に強い水圧で供給さ
れるので、ロングコース洗髪時には使用ノズル数は多く
なるけれども、ノズルから噴射される洗浄水の噴射力は
弱くならない。このため、ショートコースおよびロング
コースでの洗浄水の噴射力をほぼ一定にすることがで
き、洗髪時における洗浄力も一定にすることができる。
【0069】ステップS36で、弱洗浄の動作時間Tが
t2経過した、すなわち弱洗浄行程が終了したと判断さ
れると、図16に示す所定のステップを経て、ステップ
S21で行程カウントがディクリメントされる。そし
て、所定のステップを経てステップS11に戻る。上記
弱洗浄行程が終了した後、ステップS37に移行する。
ステップS37では、ステップS15で行程カウント1
1がカウントされたか否かが判断される。この結果、カ
ウントされたと判断されると、ステップS38に移行
し、ステップS39で時間Tがt3経過したと判断され
るまで予洗(もみ)が行われる。
【0070】予洗(もみ)行程に入ると、図10のよう
に、周波数f(例えば、ショートコース:30Hz、ロ
ングコース:36Hz)をもってポンプ95が駆動され
ながら、ショートコースの場合は、上ノズル用バルブ9
6Aおよび下ノズル用バルブ96BがONされるととも
に、リンクモータ71を所定時間毎に正逆転させて、上
ノズル用リンク55および下ノズル用リンク58を繰り
返し小刻みに反復揺動させて予洗(もみ)が行われる。
また、ロングコースの場合は、上記各バルブの他にロン
グ用バルブ97がONされて、予洗(もみ)が行われ
る。
【0071】このように、上ノズル用リンク55および
下ノズル用リンク58を繰り返し小刻みに反復揺動させ
ることによって、被洗髪者は手で洗髪するときのような
マッサージ効果を感じることができる。ステップS39
において、予洗(もみ)の時間Tがt3経過した、すな
わち予洗(もみ)行程が終了したと判断されると、図1
6に示す所定のステップを経て、ステップS21で行程
カウントがディクリメントされる。そして、所定のステ
ップを経てステップS11に戻る。
【0072】上記予洗(もみ)行程が終了した後、ステ
ップS40に移行する。ステップS40では、ステップ
S15で行程カウント10がカウントされたか否かが判
断される。この結果、カウントされたと判断されると、
ステップS41に移行し、ステップS42で時間Tがt
4経過したと判断されるまで本洗(下のみ)が行われ
る。ここで、「下のみ」とは、下ノズル用リンク58か
らの洗浄水を噴射して襟足部を洗浄するということであ
る。
【0073】本洗(下のみ)行程に入ると、図10に示
すように、周波数f(例えば、ショートコース:42H
z、ロングコース:49Hz)をもってポンプ95が駆
動されながら、上ノズル用バルブ96AがOFFされ、
ショートコースの場合は、下ノズル用バルブ96Bおよ
びシャンプーバルブ102がONされるとともに、下ノ
ズリンク58のみを揺動させて本洗(下のみ)が行われ
る。また、ロングコースの場合は、上記各バルブの他に
ロング用バルブ97がONされて、本洗(下のみ)が行
われる。
【0074】このように、上ノズル用バルブ96AをO
FFさせ、下ノズル用バルブ96BをONさせて襟足部
を洗浄しているのは、感覚が相対的に鈍い襟足部を洗浄
しているのを被洗髪者に感じさせるためである。なお、
この本洗(下のみ)行程および後述するすすぎ1(下の
み)の次に、上ノズル用リンク55のみから洗浄水を噴
射するようにして、本洗(上のみ)行程およびすすぎ1
(上のみ)行程を加えるようにしてもよい。
【0075】ステップS42において、本洗(下のみ)
の動作時間Tがt4経過した、すなわち本洗(下のみ)
行程が終了したと判断されると、図16に示す所定のス
テップを経て、ステップS21で行程カウントがディク
リメントされる。そして、所定のステップを経てステッ
プS11に戻る。上記本洗(下のみ)行程が終了した
後、ステップS43に移行する。ステップS43では、
ステップS5で行程カウント9がカウントされたか否か
が判断される。この結果、カウントされたと判断される
と、ステップS44に移行し、ステップS45で時間T
がt5経過したと判断されるまで本洗(もみ)が行われ
る。
【0076】本洗(もみ)行程に入ると、図10に示す
ように、ショートコースの場合は、上ノズル用バルブ9
6A、下ノズル用バルブ96Bおよびシャンプーバルブ
102がONされるとともに、予洗(もみ)行程同様、
リンクモータ71を所定時間毎に正逆転させて、上ノズ
ル用リンク55および下ノズル用リンク58を繰り返し
小刻みに反復揺動させて本洗(もみ)が行われる。ま
た、ロングコースの場合は、上記各バルブの他にロング
用バルブ97がONされて、本洗(もみ)が行われる。
【0077】ステップS45において、本洗(もみ)の
動作時間Tがt5経過した、すなわち本洗(もみ)行程
が終了したと判断されると、図16に示す所定のステッ
プを経て、ステップS21で行程カウントがディクリメ
ントされる。そして、所定のステップを経てステップS
11に戻る。上記本洗(もみ)行程が終了した後、ステ
ップS46に移行する。ステップS46では、ステップ
S15で行程カウント8がカウントされたか否かが判断
される。この結果、カウントされたと判断されると、ス
テップS47に移行し、ステップS48で時間Tがt6
経過したと判断されるまで本洗(連続)が行われる。
【0078】本洗(連続)行程に入ると、図10に示す
ように、ショートコースの場合は、上ノズル用バルブ9
6A、下ノズル用バルブ96Bおよびシャンプーバルブ
102がONされるとともに、上ノズル用リンク55お
よび下ノズル用リンク58を揺動させて本洗(連続)が
行われる。また、ロングコースの場合は、上記各バルブ
の他にロング用バルブ97がONされて、本洗(連続)
が行われる。ステップS48において、本洗(連続)の
動作時間Tがt6経過した、すなわち本洗(連続)行程
が終了したと判断されると、図16に示す所定のステッ
プを経て、ステップS21で行程カウントがディクリメ
ントされる。そして、所定のステップを経てステップS
11に戻る。
【0079】上記本洗(連続)行程が終了した後、ステ
ップS49に移行する。ステップS49では、ステップ
S15で行程カウント7がカウントされたか否かが判断
される。この結果、カウントされたと判断されると、ス
テップS50に移行し、ステップS51で時間Tがt7
経過したと判断されるまで本洗(スポット)が行われ
る。
【0080】本洗(スポット)行程に入ると、図10に
示すように、ショートコースの場合は、上ノズル用バル
ブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよびシャンプーバ
ルブ102がONされるとともに、上ノズル用リンク5
5および下ノズル用リンク58を揺動させて本洗(スポ
ット)が行われる。また、ロングコースの場合は、上記
各バルブの他にロング用バルブ97がONされて、本洗
(スポット)が行われる。
【0081】ステップS51において、本洗(スポッ
ト)の動作時間Tがt7経過した、すなわち本洗(スポ
ット)行程が終了したと判断されると、図16に示す所
定のステップを経て、ステップS21で行程カウントが
ディクリメントされる。そして、所定のステップを経て
ステップS11に戻る。上記本洗(スポット)行程が終
了した後、ステップS52に移行する。ステップS52
では、ステップS15で行程カウント6がカウントされ
たか否かが判断される。この結果、カウントされたと判
断されると、ステップS53に移行し、ステップS54
で時間Tがt8経過したと判断されるまで再び本洗(も
み)が行われる。
【0082】ステップS54において、2回目の本洗
(もみ)の動作時間Tがt経過していない、すなわち
2回目の本洗(もみ)中であると判断されている間の制
御の流れは、1回目の本洗(もみ)行程時と同様である
ので説明を省略する。一方、2回目の本洗(もみ)の動
作時間Tがt8経過した、すなわち2回目の本洗(も
み)行程が終了したと判断されると、図16に示す所定
のステップを経て、ステップS21で行程カウントがデ
ィクリメントされる。そして、所定のステップを経てス
テップS11に戻る。
【0083】上記2回目の本洗(もみ)行程が終了した
後、ステップS55に移行する。ステップS55では、
ステップS15で行程カウント5がカウントされたか否
かが判断される。この結果、カウントされたと判断され
ると、ステップS56に移行し、ステップS57で時間
Tがt9経過したと判断されるまですすぎ1(下のみ)
が行われる。
【0084】すすぎ1(下のみ)行程に入ると、図10
に示すように、周波数f(例えば、ショートコース:4
2、ロングコース:49Hz)をもってポンプ95が駆
動されながら、ショートコースの場合は、上ノズル用バ
ルブ96AがOFFされ、下ノズル用バルブ96BがO
Nされるとともに、下ノズル用リンク58のみを揺動さ
せてすすぎ1(下のみ)が行われる。また、ロングコー
スの場合は、上記下ノズル用バルブ96Bの他にロング
用バルブ97がONされて、本洗(下のみ)が行われ
る。
【0085】ステップS57において、すすぎ1(下の
み)の動作時間Tがt9経過した、すなわちすすぎ1
(下のみ)行程が終了したと判断されると、図16に示
す所定のステップを経て、ステップS21で行程カウン
トがディクリメントされる。そして、所定のステップを
経てステップS11に戻る。上記すすぎ1(下のみ)行
程が終了すると、ステップS58に移行する。ステップ
S58では、ステップS15で行程カウント4がカウン
トされたか否かが判断される。この結果、カウントされ
たと判断されると、ステップS59に移行し、ステップ
S60で時間Tがta経過したと判断されるまですすぎ
1(連続)が行われる。
【0086】すすぎ1(連続)行程に入ると、図10に
示すように、ショートコースの場合は、上ノズル用バル
ブ96Aおよび下ノズル用バルブ96BがONされると
ともに、上ノズル用リンク55および下ノズル用リンク
58を揺動させてすすぎ1(連続)が行われる。また、
ロングコースの場合は、上記各バルブの他にロング用バ
ルブ97がONされて、すすぎ1(連続)が行われる。
【0087】ステップS60において、すすぎ1(連
続)の動作時間Tがta経過した、すなわちすすぎ1
(連続)行程が終了したと判断されると、図16に示す
所定のステップを経て、ステップS21で行程カウント
がディクリメントされる。そして、所定のステップを経
てステップS11に戻る。上記すすぎ1(連続)行程が
終了した後、ステップS61に移行する。ステップS6
1では、ステップS15で行程カウント3がカウントさ
れたか否かが判断される。この結果、カウントされたと
判断されると、ステップS62に移行し、ステップS6
3で時間Tがtb経過したと判断されるまですすぎ1
(スポット)が行われる。
【0088】すすぎ1(スポット)行程に入ると、図1
0に示すように、ショートコースの場合は、上ノズル用
バルブ96Aおよび下ノズル用バルブ96BがONされ
るとともに、上ノズル用リンク55および下ノズル用リ
ンク58を揺動させてすすぎ1(スポット)が行われ
る。また、ロングコースの場合は、上記各バルブの他に
ロング用バルブ97がONされて、すすぎ1(スポッ
ト)が行われる。
【0089】ステップS63において、すすぎ1(スポ
ット)の動作時間Tがtb経過した、すなわちすすぎ1
(スポット)行程が終了したと判断されると、図16に
示す所定のステップを経て、ステップS21で行程カウ
ントがディクリメントされる。そして、所定のステップ
を経てステップS11に戻る。上記すすぎ1(スポッ
ト)行程が終了した後、ステップS64に移行する。ス
テップS64では、ステップS15で行程カウント2が
カウントされたか否かが判断される。この結果、カウン
トされたと判断されると、ステップS65に移行し、ス
テップS66で時間Tがtc経過したと判断されるまで
すすぎ1(もみ)が行われる。
【0090】すすぎ1(もみ)行程に入ると、図10に
示すように、ショートコースの場合は、予洗(もみ)行
程同様、上ノズル用バルブ96Aおよび下ノズル用バル
ブ96BがONされるとともに、リンクモータ71を所
定時間毎に正逆転させて、上ノズル用リンク55および
下ノズル用リンク58を繰り返し小刻みに反復揺動させ
てすすぎ1(もみ)が行われる。また、ロングコースの
場合は、上記各バルブの他にロング用バルブ97がON
されて、すすぎ1(もみ)が行われる。
【0091】ステップS66において、すすぎ1(も
み)の動作時間Tがtc経過した、すなわちすすぎ1
(もみ)行程が終了したと判断されると、図16に示す
所定のステップを経て、ステップS21で行程カウント
がディクリメントされる。そして、所定のステップを経
てステップS11に戻る。上記すすぎ1(もみ)行程が
終了した後、ステップS67に移行する。ステップS6
7では、ステップS15で行程カウント1がカウントさ
れたか否かが判断される。この結果、カウントされたと
判断されると、ステップS68に移行し、ステップS6
9で時間Tがtd経過したと判断されるまでトリートメ
ントが行われる。
【0092】トリートメント行程に入ると、図10に示
すように、周波数f(例えば、ショートコース:30H
z、ロングコース:36Hz)をもってポンプ95が駆
動されながら、ショートコースの場合は、上ノズル用バ
ルブ96A、下ノズル用バルブ96Bおよびトリートメ
ントバルブ104がONされるとともに、上ノズル用リ
ンク55および下ノズル用リンク58を揺動させてトリ
ートメントが行われる。また、ロングコースの場合は、
上記各バルブの他にロング用バルブ97がONされて、
トリートメントが行われる。
【0093】ここで、トリートメント行程および後述す
るすすぎ2行程に用いられる温水が貯湯タンク87から
流出する量は一定にしている。これにより、所定の時間
にこれらの行程に必要な温水の量がわかる。ステップS
69において、トリートメントの動作時間Tがtd経過
していない、すなわちトリートメント中であると判断さ
れている間の制御の流れは、初期排水行程時と同様であ
り、トリートメントの動作時間Tがtd経過した、すな
わちトリートメント行程が終了したと判断されると、図
16に示す所定のステップを経て、ステップS21で行
程カウントがディクリメントされる。そして、所定のス
テップを経てステップS11に戻る。
【0094】上記トリートメント行程が終了した後、ス
テップS70に移行する。ステップS70では、ステッ
プS71で時間Tがte経過したと判断されるまですす
ぎ2が行われる。すすぎ2行程に入ると、図10に示す
ように、周波数f(例えば、ショートコース:24H
z、ロングコース:30Hz)をもってポンプ95が駆
動されながら、ショートコースの場合は、上ノズル用バ
ルブ96Aおよび下ノズル用バルブ96BがONされる
とともに、上ノズル用リンク55および下ノズル用リン
ク58を揺動させてすすぎ2が行われる。また、ロング
コースの場合は、上記各バルブの他にロング用バルブ9
7がONされて、すすぎ2が行われる。
【0095】ステップS71において、すすぎ2の動作
時間Tがte経過した、すなわちステップS71ですす
ぎ2行程が終了したと判断されると、図16に示す所定
のステップを経て、ステップS72に移行する。ステッ
プS72では、すすぎ2が終了したか否かが判断され
る。ここでは、すすぎ2は終了しているのでステップS
74に移行し、インバータ106の出力が止められる。
そして、ステップS76、S77において、インバータ
出力を停止させてから6秒経過するまでに、第2のリー
ドスイッチMS2がONされ、上ノズル用リンク55が
下位置にあると判断されると、ステップS78で全出力
がOFFされ、ステップS79で終了ブザーまたは所定
のメロディが鳴動されて、洗髪モードが終了する。
【0096】上述の初期排水(連続)、弱洗浄(連
続)、予洗(もみ)、本洗(下のみ、もみ、連続、スポ
ット、もみ)、すすぎ1(下のみ、連続、スポット、も
み)、トリートメント(連続)およびすすぎ2(連続)
の各行程の終了後、ステップS21で、行程カウントが
ディクリメントされる前であって、洗髪コースがロング
ヘアー洗髪コースの場合には、図16に示すステップS
19の判断が行われる。ステップS19では、上記各行
程の動作が終了したときに、全行程の残り時間が2分以
下であるか否かが判断される。
【0097】たとえば、図11に示すフルコースを選択
した場合、本洗(スポット)までは1つの行程が終了し
た時点で残り時間が2分以上あるので、本洗(スポッ
ト)までの行程は、その行程が終了するとステップS3
0に移行する。ステップS30では、上限水位センサ9
0の出力信号に基づき、貯湯タンク87内の温水の水位
が上限Hに到達したか否かが判断される。この結果、タ
ンク87内の温水の水位が上限Hに到達していなけれ
ば、ステップS31に移行する。
【0098】ステップS31では、中間水位センサ89
aの出力信号に基づき、貯湯タンク87内の温水の水位
が中間M以下か否かが判断される。この結果、タンク8
7内の温水の水位が中間M以下であればステップS33
に移行し、貯湯バルブ85がONされる。また、中間M
よりも多ければステップS21に移行し、行程カウント
がディクリメントされる。
【0099】一方、上述のステップS30の判断の結
果、タンク87内の温水の水位が上限Hに到達していれ
ばステップS32に移行する。ステップS32では、貯
湯バルブ85がOFFされてタンク87への給湯が停止
される。また、上述のフルコースの本洗(もみ)が終了
した時点からは、全行程の残り時間が2分未満であるの
で、本洗(もみ)以後の行程は、その行程が終了すれば
上述のステップS20に移行する。ステップS20で強
制的に給湯バルブ85がOFFされた後、ステップS2
1で行程カウントがディクリメントされる。
【0100】すなわち、上述の動作では、初期排水行程
から本洗(もみ)行程終了までは、貯湯タンク87内の
温水の水位が中間M以下になれば温水が補給され、温水
が上限Hに到達すると温水の補給が停止される。そし
て、本洗(もみ)行程が終了すると、強制的に温水の補
給が停止される。これにより、本洗(もみ)以降の行程
では、貯湯タンク87内に溜まっている温水を用いて洗
髪を行うことになる。
【0101】また、本洗(もみ)以降の行程で使われる
温水の量は、トリートメント行程およびすすぎ2行程な
どで流量が固定されているので、ほぼ一定である。した
がって、残り2分間で貯湯タンク87内に溜まっている
温水が1回の洗髪でほぼ使い切れることになる。一方、
上述した各行程がまだ行われているとき、すなわち各行
程の動作時間Tがt1ないしteに達していない間は、
一時停止フラグがセットされているか否かが判断される
ステップS22に移行する。この結果、一時停止フラグ
がセットされていると判断されると、ステップS23に
移行する。ステップS23では、洗髪運転が停止される
とともに、タイムカウントが停止される。そして、ステ
ップS24でフードスイッチ112がONされているか
否かが判断される。フードスイッチ112がONされて
おれば、ステップS25で洗髪コース兼用スタートキー
が再びONされた否かが判断され、洗髪コース兼用スタ
ートキーが再びONされれば、ステップS26で一時停
止フラグがクリアされ、ステップS11に戻る。なお、
ステップS24でフードスイッチ112がONされてい
ない場合、およびステップS25で洗髪コース兼用キー
が再びONされない場合にも、直接ステップS11に戻
される。
【0102】一方、一時停止フラグがセットされていな
いと判断されると、ステップS27に移行する。ステッ
プS27では、フード3が閉成状態でフードスイッチ1
12がOFFされているか否かが判断される。この結
果、フードスイッチ112がOFFされていなければ、
ステップS28に移行する。ステップS28では、運転
中に洗髪コース兼用スタートキーがONされたか否かが
判断される。この結果、ONされていればステップS2
9に移行する。ステップS29では、一時停止フラグが
セットされ、その後ステップS11に戻る。一方、ON
されていなければ、上述したステップS72に移行され
る。
【0103】一方、ステップS27でフードスイッチ1
12がOFFされていれば、そのままステップS29に
移行し、一時停止フラグがセットされた後、ステップS
11に戻る。なお、本洗(もみ)、本洗(連続)および
すすぎ1(連続)ならびにすすぎ1(もみ)行程におけ
るインバータ106の周波数出力(図10の*4)は、
下記の表1に示すように、ロングコースおよびショート
コースの圧力設定に応じて出力される。なお、表1は圧
力設定と周波数との関係を示している。
【0104】
【表1】 ちなみに、初期排水(連続)、弱洗浄(連続)、予洗
(もみ)、本洗(下のみ)、すすぎ1(下のみ)、TM
(連続)、すすぎ2(連続)行程の周波数出力について
も、同様にして表2にまとめた。この場合の圧力は水圧
選択キー43で選択設定できるものではなく各行程に対
して予め決められた固定のものである。
【表2】
【0105】また、本洗(スポット)およびすすぎ1
(スポット)行程におけるインバータ106の周波数出
力は、ショートコース選択時には、24Hz(1秒)−
[設定+2段階上の圧力周波数]Hz(1秒)の繰り返
しで行われ(図10の*1)、ロングコース選択時に
は、30Hz(1秒)−[設定+2段階上の圧力周波
数]Hz(1秒)の繰り返しで行われる(図10の*
2)。
【0106】さらに、本洗(下のみ)から本洗(もみ)
およびすすぎ1(下のみ)からすすぎ1(もみ)に移行
する際(図10の*13)、0.3秒間ポンプ95を休
止させているのは、本洗(下のみ)から本洗(もみ)お
よびすすぎ1(下のみ)からすすぎ1(もみ)に移行す
る際のバルブ切替時の圧力変動が大きいので、これに起
因するウォターハンマー現象を防止するためである。
【0107】以上のように本実施例では、ショートコー
スとロングコースとでインバータ106の出力を異なら
してノズルからの噴射力を一定に保つようにしている。
たとえばショートコースの場合は相対的に使用ノズル数
が少ないのでインバータ106の出力を小さくし、ロン
グコースの場合は相対的に使用ノズル数が多いのでイン
バータ106の出力を大きくしている。このため、ショ
ートコースやロングコース等の洗髪コースにかかわら
ず、一定の洗浄力で洗髪が行える。
【0108】また、洗髪動作終了時から2分前になる
と、自動的に温水の補給が停止させられる。そして、残
り2分間で貯湯タンク内の温水をほぼ使いきれるように
温水の流出量が一定にしてある。このため、洗髪中温水
を補給し続ける従来の技術のように、洗髪終了後に貯湯
タンクに残湯が残ることがなく、1回の洗髪で貯湯タン
ク内の温水を使い切ることができ、洗髪終了時に貯湯タ
ンク内に温水が残ることがない。
【0109】なお、上述の実施例では、洗髪動作終了の
2分前に温水の補給が停止させられているが、所定の時
点から洗髪動作終了までに貯湯タンク内の温水をほぼ使
い切れるように温水の流出量などを設定すれば、その所
定の時点で温水の補給を停止させるようにしてもよい。
その他本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設定変更
を施すことは可能である。
【0110】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の自動洗髪機
によれば、ショートヘアー洗髪コースの場合は洗髪時に
噴射される洗浄水を汲み出すときの汲み出し力を相対的
に弱くし、ロングヘアー洗髪コースの場合は洗浄水を汲
み出すときの汲み出し力を相対的に強くしている。この
ため、ショートヘアー洗髪時とロングヘアー洗髪時とで
洗浄水の噴射力がほぼ一定となる。したがって、いずれ
の洗髪コース時においても洗浄力を一定にして洗髪を行
うことができる。
【0111】また、請求項2記載の自動洗髪機によれ
ば、ロングヘアー洗髪コース運転中であって、残り時間
で貯湯タンク内の温水がほぼ空になる時点に温水の補給
を停止させている。このため、補給過剰になることな
く、1回の洗髪で貯湯タンク内の温水を使い切ることが
でき、洗髪終了時に貯湯タンク内に温水が残ることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動洗髪機の外観斜視
図である。
【図2】操作パネルの構成を示す平面図である。
【図3】自動洗髪機の縦断側面図である。
【図4】図3のIV−IV線横断平面図である。
【図5】上ノズル用リンクの詳細な構成を示す正面図で
ある。
【図6】下ノズル用リンクの具体的な構成を示す斜視図
である。
【図7】上ノズル用リンクと下ノズル用リンクとを駆動
させるための駆動機構の図解図である。
【図8】自動洗髪機の水路図である。
【図9】自動洗髪機の制御回路の構成を示すブロック図
である。
【図10】自動洗髪機における洗髪運転時の関連要素の
動作/非動作を表すタイミングチャートである。
【図11】洗髪コース毎の各洗髪モードの動作時間を表
すタイミングチャートである。
【図12】給湯モードにおける制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図13】洗髪モードにおける制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図14】洗髪モードにおける制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図15】洗髪モードにおける制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図16】洗髪モードにおける制御内容を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
55 上ノズル用リンク 58 下ノズル用リンク 57,59 可動ノズル 60a,60b,60c 固定式ノズル 95 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 結城 武成 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 野呂 勝 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 長縄 充 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西山 昭雄 大阪市中央区東心斎橋2丁目1番1号 タカラベルモント株式会社内 (56)参考文献 実開 昭50−51894(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被洗髪者の髪に洗浄水を噴射して洗髪を行
    う自動洗髪機において、 洗髪に用いる温水を溜めるための貯湯タンクと、 洗髪時に洗浄水を噴射するための洗浄水噴射手段と、 相対的に長い髪の毛を洗髪するためのロングヘアー洗髪
    コースまたは相対的に短い髪の毛を洗髪するためのショ
    ートヘアー洗髪コースを択一的に設定するための洗髪コ
    ース設定手段と、 上記洗髪コース設定手段でショートヘアー洗髪コースが
    設定されたときは上記貯湯タンクの温水を第1の汲み出
    し力で汲み出して上記洗浄水噴射手段に与え、ロングヘ
    アー洗髪コースが設定されたときには上記貯湯タンクの
    温水を第1の汲み出し力よりも相対的に強い第2の汲み
    出し力で汲み出して上記洗浄水噴射手段に与える汲み出
    し制御手段と、を含むことを特徴とする自動洗髪機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動洗髪機において、 さらに貯湯タンクに温水を補給するための温水補給手段
    と、 ロングヘアー洗髪コースの洗髪開始後、所定のタイミン
    グで上記温水補給手段の動作を開始させ、ロングヘアー
    洗髪コースの洗髪終了所定時間前に上記温水補給手段の
    動作を停止させる温水補給制御手段と、を含むことを特
    徴とする自動洗髪機。
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